JPH09266697A - 計時用ステップモータの制御方法、制御装置および計時装置 - Google Patents

計時用ステップモータの制御方法、制御装置および計時装置

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JPH09266697A
JPH09266697A JP7372296A JP7372296A JPH09266697A JP H09266697 A JPH09266697 A JP H09266697A JP 7372296 A JP7372296 A JP 7372296A JP 7372296 A JP7372296 A JP 7372296A JP H09266697 A JPH09266697 A JP H09266697A
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rotor
pulse
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stepping motor
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Masaru Kubota
勝 窪田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子腕時計などに用いられている計時用ステ
ップモータを駆動するために消費される電力をさらに低
減可能な制御方法および制御装置を提供する。 【解決手段】 ステップモータに供給する駆動パルスを
チョッパ制御し、駆動パルスの初期および終期のデュー
ティー比を中期のデューティー比より低く設定する。こ
れによって、駆動パルス内の実効電力の分布を初期およ
び終期は低く、中期が高くなるように設定でき、ステッ
プモータのコギングトルクにマッチしたトルクをステッ
プモータに発生させられる。従って、駆動パルス初期お
よび終期の無駄な電力消費を省け、ロータを低速で回転
させられるので、ステップモータを駆動するために消費
される電力を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステップモータの
制御方法および制御装置に関し、特に、2極磁化された
ロータを備えたPMタイプの計時用ステップモータの制
御方法および制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型の電子時計やタイマーなどの計時装
置においては、時刻表示のための運針などにロータとし
て2極磁化された永久磁石を用いたPMタイプのステッ
プモータが用いられている。この計時用のステップモー
タは、ステータの駆動コイルに極性の異なる駆動パルス
を交互に供給すると、ロータの周囲に磁極の反転した磁
界が形成され、これによってロータを180度回転させ
ることが可能なステップモータであり、構造が簡易で消
費電力の小さな計時用ステップモータである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、小型で携帯に適
した電子装置は集積化が進み、ユーザーの様々なニーズ
に対応して多機能化が進んでいる。腕装着型の装置など
においても計時装置に加え多種多様な機能を備えた装置
が実現されている。これらの電子装置においては、多く
の装置が同時にあるいは継続して動作するため、消費電
力は増加する傾向にある。一方、これらの携帯用に適し
た小型の電子装置においては、搭載可能な電源が限られ
ているので、長時間、安定した動作を行うためには消費
電力をできるだけ低減することが重要である。また、太
陽電池などを用いて自動的に発電を行って電池の交換な
しに長期間、何処でも自由に使用できる携帯型電子機器
も考案されているが、これらの発電システムからは大き
な電流密度を得にくい。
【0004】時刻表示をステップモータを用いて行う計
時装置においても多機能化が進んでおり、ステップモー
タを駆動するために消費される電力をさらに低減するこ
とが望まれている。
【0005】そこで、本発明においては、ステップモー
タを駆動するために供給される駆動パルスの電力分布を
適正化し、電力消費を低減可能な計時用ステップモータ
の制御方法および制御装置を提供することを目的として
いる。特に、本発明においては、小型・携帯型の電子機
器などに適した簡単な電力制御によって適正な電力分布
の駆動パルスをステップモータに供給し、電力消費を低
減できる制御方法および制御装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、2極
磁化された永久磁石からなるロータの周囲にステータに
よって2極の磁界が発生され、これによってロータが1
80度回転される計時用ステップモータにおいて、その
無励磁状態におけるトルク(ディテントトルクあるいは
コギングトルク)が図2に示すように、回転角度に応じ
てほぼサインカーブを描いて変化することに着目した。
そして、このコギングトルクの変化を考慮して電力分布
を可変にした駆動パルスによってステップモータを駆動
するようにしている。すなわち、本発明においては、2
極磁化された永久磁石からなるロータと、駆動パルスに
よって反転した磁極の磁界を発生させてロータを180
度回転させるステータとを有する計時用ステップモータ
を制御する際に、計時信号に伴って供給される駆動パル
スの電力分布を初期の実効電力が中期の実効電力に比べ
て低くなるようにしている。
【0007】図2から判るように、ロータの回転初期に
はコギングトルクは小さいのでステップモータの発生ト
ルクは小さくて良い。従って、初期の実効電力が小さい
駆動パルスを用いてもロータを始動できる。一方、コギ
ングトルクは回転角度に伴って徐々に増加するので、こ
れに合わせて駆動パルスの中期の実効電力を大きくし、
確実にロータを回転させる。このように、駆動パルスの
立ち上がり、あるいは立ち下がりの初期の実効電力を抑
えることによって、ステップモータのコギングトルクに
対する余分なトルクの発生を抑制できるので無駄な電力
消費を省き、消費電力を低減できる。さらに、駆動パル
スを供給した直後にロータが急激に加速されないので、
ロータの回転に起因して駆動コイルで発生する逆起電力
も小さくできる。このため、コギングトルクが増加する
駆動パルスの中期に十分な電力を供給することが可能と
なり、少ない電力で確実にロータを回転できる。
【0008】さらに、ロータの回転が進むとコギングト
ルクは減少し、ロータの回転に対し抵抗となる側から駆
動する側に転ずる。このため、駆動パルスの終期の実効
電力は中期の実効電力に比べて低く設定することが可能
であり、これによってさらに消費電力を低減できる。ま
た、余分な電力によってステップモータに過度のトルク
を発生させずに済むので、駆動パルスを供給した後の減
衰振動時間(セットリングタイム)を少なくし、この間
の振幅も小さくできる。従って、この間の誘導起電力を
小さくでき、ジュール熱などによって喪失されるエネル
ギーを削減できる。
【0009】このような駆動パルスの電力分布を制御す
るには、ステップモータに駆動パルスを供給する駆動手
段に対し、基準時間発生手段から供給された計時信号に
よって駆動手段をチョッパ制御して駆動パルスを発生す
る制御手段を用いることが可能である。この制御手段に
よって駆動パルスをチョッパ制御し、初期のデューティ
ー比を中期のデューティー比より低く設定することによ
って、駆動パルスの電力分布を変更し、初期の実効電力
を中期の実効電力より低くできる。また、終期のデュー
ティーを低くすることによって駆動パルスの終期の実効
電力を低くすることができる。駆動パルスの電力分布の
制御には、チョッパ制御に限らず、インバータなどを用
いたパルス幅変調制御によって行うことも可能であり、
初期のパルス幅を中期のパルス幅に比べて狭くすれば良
い。同様に、終期のパルス幅を中期のパルス幅より狭く
設定することによって駆動パルスの終期の実効電力を低
減できる。
【0010】計時を行うステップモータに対し供給する
駆動パルスを、上記の制御手段によって電力制御するこ
とにより、計時装置の電力消費を大幅に低減でき、電力
の限られた小型で携帯に適した電子装置においても、計
時機能に加えて他の機能を有効に活用することができ
る。また、電子装置の電池の寿命を延ばし、あるいは電
池の交換を不要にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
をさらに詳細に説明する。図1に、本発明に係る計時装
置1の概略構成を示してある。本例の計時装置1は、ス
テップモータ10と、このステップモータ10を制御す
る制御装置20と、ステップモータ10の動きを伝達す
る輪列50、および輪列50によって運針される秒針6
1、分針62および時針63を備えている。本例のステ
ップモータ10は、制御装置20から供給される駆動パ
ルスによって磁力を発生する駆動コイル11と、この駆
動コイル11によって励磁されるステータ12と、さら
に、ステータ12の内部で回転するロータ13を備えて
いる。このロータ13はディスク状の2極の永久磁石に
よって構成されており、PM型(永久磁石回転型)の1
相のステップモータ10となっている。ステータ12に
は、駆動コイル11で発生した磁力によって異なった磁
極がロータ13の回りのそれぞれの相15および16に
発生するように磁気飽和部17が設けられている。ま
た、ロータ13の回転方向を規定するために、ステータ
12の内周の適当な位置には内ノッチ18が設けられて
おり、これによってコギングトルクを発生させてロータ
13が適当な位置に停止するようにしている。
【0012】ステップモータ10のロータ13の回転
は、かなを介してロータ13に噛合された五番車51、
四番車52、三番車53、二番車54、日の裏車55お
よび筒車56からなる輪列50によって各針に伝達され
る。四番車52の軸には秒針61が接続され、二番車5
4には分針62が接続され、さらに、筒車56には時針
63が接続されており、ロータ13の回転に連動してこ
れらの各針によって時刻が表示される。輪列50には、
さらに、年月日などの表示を行うための伝達系など(不
図示)を接続することももちろん可能である。
【0013】本例の計時装置1においては、ステップモ
ータ10の回転することによって時刻が表示されるよう
になっている。従って、ステップモータ10は所定の計
時信号に従って出力された駆動パルスによって駆動され
る。ステップモータ10を制御する本例の制御装置20
は、水晶振動子などの基準発振源21を用いて基準周波
数の基準パルスを出力する発振回路22と、基準パルス
を分周して計時を行うための特定の幾つかの計時信号
(タイミング信号)φ0〜φ4を出力する分周回路23
と、さらに、基準パルスに基づき数kHz〜数10kH
zの高周波のパルス信号(チョッパ信号)を発生するチ
ョッパ回路24を備えている。これらのタイミング信号
およびチョッパ信号は、ステップモータ10に供給する
駆動パルスを生成するための駆動回路31を制御する制
御回路30に供給される。制御回路30は、これらのタ
イミング信号およびチョッパ信号によって駆動パルスを
発生させ、その駆動パルスの実効電力をチョッパ制御を
用いて変動できるようにしている。すなわち、駆動パル
スを直流チョッパして駆動パルスを複数のサブパルスか
ら構成し、各サブパルスのデューティー比を制御するこ
とにより、各サブパルスのパルス幅を制御し、駆動パル
スの電力分布およびパルス全体の実効電力を制御できる
ようにしている。
【0014】本例の駆動回路31は、pチャンネルMO
Sトランジスタ(以降においてはMOS)32、33お
よびnチャンネルMOS34、35をバイポーラ型の駆
動回路を構成するように接続してあり、これらのMOS
32、33、34および35によって電源から供給され
た電力を制御し、ステップモータの駆動コイル11に極
性の異なる駆動パルスを交互に供給できるようになって
いる。このような駆動回路31はCMOSなどを用いて
簡単に構成できるものであり、上記の制御回路30など
と共に1つの基板上にモノリシック化することも可能で
ある。
【0015】さらに、駆動回路31から駆動コイル11
へ駆動パルスを供給する配線には、駆動パルスを供給し
た後に生ずる誘起電圧などからロータ13の回転・非回
転を検出する検出回路39が接続されており、制御回路
30はこの検出回路39からの検出信号によってさらに
制御を行えるようになっている。
【0016】本例のステップモータ10においては、駆
動回路31から供給された駆動パルスによって駆動コイ
ルが励磁され、ロータ13の周囲に位置するステータ1
2の第1および第2の端部15および16の間に磁界が
発生する。そして、極性の反転した駆動パルスが供給さ
れると、ロータ13に磁極の反転した磁界が発生され、
これによってロータ13は180度回転する。本例のス
テップモータ10はPM型であり、ロータ13に永久磁
石を用いているので無励磁保持トルク(ディテントトル
クあるいはコギングトルク)を備えており、このコギン
グトルクがロータの回転角度によって変化する。さら
に、本例のステップモータ10は、ステータ12にロー
タ13の静的な安定位置を定める内ノッチ18を設けて
あり、この内ノッチ18に対しロータ13の2極がほぼ
直交した位置で静止する。ロータ13が動く過程におい
て、コギングトルクTcが変化する様子を図2に示して
ある。本図から判るように、コギングトルクTcはロー
タ13の回転角度に応じてほぼサインカーブを描いて変
化する。すなわち、静的な安定位置から回転角度が増加
するといったんコギングトルクTcは増加し、そののち
減少する。そして、ロータ13が中間地点を過ぎると、
コギングトルクTcはロータの回転運動に抵抗となる側
から駆動する側のトルクとして作用し、次の静的安定位
置で位置エネルギーが最も低くなるように変化する。
【0017】従って、ステップモータ10に駆動パルス
が供給され、駆動パルスによって励磁された磁界により
ロータ13がコギングトルクTcより大きな回転力を得
るとロータ13は回転を開始する。そして、ロータ13
が90度以上回転するとコギングトルクTcによって次
の静的安定位置に向かい、その静的安定位置を中心に振
動する。そして、減衰振動時間(セットリングタイム)
が経過したのち、静的安定位置にロータ13が静止す
る。計時を行う本例のステップモータ10には、定期
的、例えば1秒毎(1Hz)に数〜数10ms程度の駆
動パルスが断続的に供給され、ロータ13は回転および
静止を繰り返す。そして、ロータ13が回転した後の減
衰振動による誘起電力を検出回路39によって検出し、
ロータ13の回転・非回転を判断する。さらに、ロータ
13が非回転の場合は、さらに大きな電力の駆動パルス
をステップモータ10に供給して強制的に回転させる。
【0018】図3に、本例の制御回路20において、分
周回路23から供給されたタイミング信号φ0〜φ4お
よびチョッパ回路24から供給されたチョッパ信号によ
って制御回路30が駆動回路31を制御し、駆動パルス
がステップモータの駆動コイル11に出力される様子を
示してある。分周回路13から供給される各タイミング
信号φ0、φ1、φ2、φ3およびφ4は同一の周期、
例えば、計時に適当な1Hzのサイクル信号であり、そ
れぞれの信号のレベルが変動するタイミングを変えてあ
る。一方、チョッパ回路16から供給されるチョッパ信
号は短い周期の信号であり、例えば、3kHz程度の信
号である。
【0019】時刻t1に、タイミング信号φ0が低レベ
ルから高レベルに変わると、ステップモータ10に駆動
パルスを供給するサイクルがスタートする。そして、時
刻t2にタイミング信号φ1が低レベルから高レベルに
変わると、例えば、駆動回路31のpチャンネルMOS
32およびnチャンネルMOS34に高レベルの制御信
号が印加され、駆動パルスが発生する。このタイミング
信号φ1によってステップモータの駆動コイル11に供
給される駆動パルスは、MOS32および34に印加さ
れる制御信号により、チョッパ信号およびタイミング信
号φ1に対応したデューティー比でオンオフされ、幅の
狭い複数のサブパルスによって構成される。従って、駆
動パルスの立ち上がり初期、すなわち、時刻t2から次
のタイミング信号φ2が立ち上がる時刻t3までの駆動
パルスは、チョッパ信号に同期したデューティー比が5
/32程度の幅の狭いサブパルスによって構成される。
【0020】次に、時刻t3にタイミング信号φ2が低
レベルから高レベルになると、制御回路30は、制御信
号のデューティー比をタイミング信号φ2に対応した値
に変える。これによって、駆動パルスの中期、すなわ
ち、時刻t3から次のタイミング信号φ3が立ち上がる
時刻t4までの駆動パルスは、チョッパ信号に同期した
デューティー比が22/32程度の幅の広いサブパルス
によって構成される。
【0021】さらに、時刻t4にタイミング信号φ3が
低レベルから高レベルになると、制御回路30が制御信
号のデューティー比をタイミング信号φ3に対応した値
に変える。これによって、駆動パルスの終期の、時刻t
4から次のタイミング信号φ4が立ち上がり駆動パルス
が終了する時刻t5までの駆動パルスは、チョッパ信号
に同期したデューティー比が10/32程度の幅の狭い
サブパルスによって構成される。
【0022】このような1つの駆動パルスをステップモ
ータ10に供給するサイクルが終了すると、ロータの回
転・非回転が検出回路39によって検出され、必要であ
れば、上記の駆動パルスより十分に大きな実効電力を備
えた駆動パルスが供給され、ロータを強制的に回転させ
る。
【0023】次に、時刻t6に、タイミング信号φ1が
高レベルから低レベルに反転すると、先の駆動パルスと
電圧レベルが反転した次の駆動パルスをステップモータ
に供給する新たなサイクルが開始される。時刻t7にタ
イミング信号φ2が反転すると、例えば、駆動回路31
のpチャンネルMOS33およいnチャンネルMOS3
5に高レベルの制御信号が印加され、駆動パルスが立ち
下がる。この駆動パルスの立ち下がり初期、すなわち、
時刻t7から次のタイミング信号φ2が反転する時刻t
8までの駆動パルスは、前のサイクルの駆動パルスと反
対の電圧で、チョッパ信号に同期したデューティー比が
5/32程度の幅の狭いサブパルスによって構成され
る。同様に、駆動パルスの中期、時刻t8から次のタイ
ミング信号φ3が立ち下がる時刻t9までの駆動パルス
は、チョッパ信号に同期したデューティー比が22/3
2程度の幅の広いサブパルスによって構成され、時刻t
9から次のタイミング信号φ4が立ち上がり駆動パルス
が終了する時刻t5までの駆動パルスの終期は、チョッ
パ信号に同期したデューティー比が10/32程度の幅
の狭いサブパルスによって構成される。
【0024】図4に、上記の駆動パルスによって駆動コ
イルに流れた電流の変化の様子を示してある。本図に示
したように、電流波形は、ほぼ図2に示したコギングト
ルクTcの前半の変化に対応しており、コギングトルク
Tcの小さい領域(駆動パルスの初期)では駆動コイル
に流れる電流は少なくステップモータには小さなトルク
が発生する。一方、コギングトルクTcの大きな領域
(駆動パルスの中期)では駆動コイルに大きな電流が流
れてステップモータに大きなトルクが発生していること
が判る。さらに、駆動パルスの後半では、駆動コイルに
流れる電流は少なくなくステップモータには小さなトル
クが発生していることが判る。そして、駆動パルスが供
給された後に、ロータが次の静止位置で減衰振動を行っ
ていることを示す誘起電流が発生しており、ロータが確
実に回転していることが判る。本例のチョッパ制御によ
りサブパルスのパルス幅を可変にして電力分布を設定し
た本例の駆動パルスの消費電流は、後述する均等なサブ
パルスによる駆動パルスの消費電流の約70〜80%に
抑えられることが本願出願人らの測定によって判ってい
る。
【0025】このように、チョッパ制御によって電圧分
布を可変にした本例と比較するために、均等なサブパル
スによって形成された均等な電圧分布の駆動パルスによ
ってステップモータを駆動する様子を図5および図6に
示してある。図5に示すように、時刻t11にタイミン
グ信号φ0が高電位に変わると、駆動パルスを供給する
サイクルが開始される。時刻t12にタイミング信号φ
1が高電位に変わるとチョッパ信号に同期したデューテ
ィー比が22/32程度の幅のサブパルスが出力され、
時刻t13にタイミング信号φ4が高電位になるまで同
じデューティー比、すなわち、同じ幅のサブパルスが連
続して出力される。従って、均等な幅のサブパルスによ
って構成されるようにチョッパ制御された駆動パルスが
ステップモータ10に供給される。同様に、時刻t14
にタイミング信号φ0が反転すると、次の駆動パルスを
供給するサイクルが開始され、時刻t15にタイミング
信号φ1が反転すると、先のサブパルスと逆の電位のサ
ブパルスによって極性が反対の駆動パルスが供給され
る。これにより、磁極の反転した磁界がステータに発生
し、ロータが次の静的安定位置に向かって回転する。
【0026】図6に均等な電力分布の駆動パルスを駆動
コイルに供給したときに流れる電流の変化を示してあ
る。駆動パルスが供給されるとすぐに大きな電流が流れ
ロータが加速される。これによって、逆起電力が発生
し、駆動パルスの中期に流れる電流は低下する。ロータ
がさらに回転するとロータが横切る磁束密度の変化が低
下するので逆起電力も低下し、再び大きな電流が流れ
る。直流チョッパによる均等な幅のサブパルスによって
駆動パルスを構成すると、サブパルスの数量を制御する
ことによって駆動パルス全体の実効電力は制御可能であ
るが、駆動パルス内の実効電力の分布の制御は行えな
い。従って、駆動パルスの初期および終期に駆動コイル
に大きな電流が流れてしまい消費電流が大きくなる。こ
の結果、図4に示した電流波形より全体の消費電流が2
0〜30%増加してしまう。また、駆動パルスを供給し
た後のロータの減衰振動による誘起電流が、図4に示し
た本例の電力分布を変えた駆動パルスを用いて回転させ
た場合より2m秒ほど早く発生している。これは、図5
に示す駆動パルスによって、図3に示した本例の駆動パ
ルスを供給した場合より、ロータが高速で回転されたた
めと考えられる。
【0027】このように、駆動パルスをデューティー比
が等しくなるようにチョッパ制御した場合と比較し、本
例のように駆動パルスのデューティー比を変えて電力分
布を制御し、駆動パルスの中期に比べて初期および終期
の実効電力が小さくなるようにチョッパ制御することに
よって、コギングトルクにマッチしたトルクを発生させ
てロータを回転できる。従って、ロータを低い回転速度
で駆動することができ、駆動パルスの初期および終期で
無駄に消費される電力を省くことができる。さらに、ロ
ータの回転速度が低く、駆動パルスの中期における逆起
電力を低減できるので、大きなトルクが必要となる駆動
パルスの中期では大きな電流を流して十分なトルクを発
生させ、確実にロータを回転できる。この結果、本例の
駆動パルスによって消費電流を20〜30%程度低減で
きることが本願発明者らの測定によって確認されてお
り、少ない電力で計時用のステップモータを確実に駆動
できる。また、ロータの回転速度を低くできるので、回
転後の減衰振動も小さくて済み、セットリングタイムを
短くでき、また、これに伴って発生するジュール熱も抑
制できる。
【0028】さらに、図3に示した本例のステップモー
タの制御方法においては、駆動パルスの初期のサブパル
スのデューティー比を、駆動パルスの終期のデューティ
ー比よりも小さくしている。これは、ロータが回転を開
始する初期は、コギングトルクが小さいためデューティ
ー比を低くしても十分にロータを始動でき、駆動パルス
の初期において大きな省電力効果が得られるからであ
り、さらに、その後の逆起電力の発生を抑えて、よりス
ムーズにロータを回転させることが可能となるからであ
る。一方、駆動パルスの終期においては、コキングトル
クは回転初期と同様に小さいが、より確実にロータを回
転させるため駆動パルスの初期よりデューティー比を若
干高く設定し十分なトルクを発生できるようにしてい
る。従って、本例においては、駆動パルスの初期におけ
る省電力効果が特に大きいと考えられる。
【0029】なお、本例においては、駆動パルスの初
期、中期および終期の実効電力を制御するために計時信
号と同様に一定の周波数で出力されたチョッパ信号を用
いてサブパルスのデューティー比を調整しているが、イ
ンバータなどによるパルス幅変調制御を用いることも可
能である。この場合は、駆動パルスを構成する複数のサ
ブパルスのパルス幅を、上記のデューティー比に合わせ
て駆動パルスの中期に対し初期および終期の少なくとも
いずれかを低くするように制御すれば良い。さらに、パ
ルス周波数変調(PFM)、パルス振幅変調(PAM)
などの手法を用いて駆動パルスの実効電力を制御するこ
とも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、駆動
パルス内の実効電力の分布をコギングトルクの分布を参
照して駆動パルスの初期および終期の実効電力が中期の
実効電力より小さくなるようにしている。このような実
効電力の分布が制御された駆動パルスを用いることによ
って、駆動パルスの初期および終期の無効な電力消費を
省くことが可能となり、ステップモータを駆動するため
に消費される電力を大幅に低減できる。特に、駆動パル
スの初期の実効電力の分布を小さくすることが消費電力
を低減するうえで有効である。
【0031】このような駆動パルスの電力制御は、駆動
パルスをチョッパ制御し、駆動パルスの初期、中期、お
よび終期のそれぞれでデューティー比を変えることによ
って行える。また、駆動パルスをパルス幅変調制御を行
うことによっても電力分布の制御が可能である。
【0032】このように、本発明により、計時用のステ
ップモータを駆動するために消費される電力を低く抑え
ることが可能となり、近年、小型化、多機能化している
計時装置に好適なステップモータの制御方法および制御
装置を提供できる。そして、低消費電力で計時を確実に
行え、同時に、電子腕時計などに搭載された多様な機能
を有効に活用できる計時装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を用いた計時装置の概略構成
を示す図である。
【図2】図1に示すステップモータのコギングトルクが
変化する様子を示すグラフである。
【図3】本発明の制御装置からステップモータに供給さ
れる駆動パルスを他のタイミング信号と共に示すタイミ
ングチャートである。
【図4】図3に示す駆動パルスが供給された駆動コイル
に発生する電流波形を示すグラフである。
【図5】均等な電力の駆動パルスが供給される様子を他
のタイミング信号と共に示すタイミングチャートであ
る。
【図6】図5に示す駆動パルスが供給された駆動コイル
に発生する電流波形を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・計時装置 10・・ステップモータ 11・・駆動コイル 12・・ステータ 13・・ロータ 20・・制御装置 21・・水晶振動子 22・・発振回路 23・・分周回路 24・・チョッパ回路 30・・制御回路 31・・駆動回路 39・・回転・非回転の検出回路 50・・輪列 61・・秒針 62・・分針 63・・時針

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2極磁化された永久磁石からなるロータ
    と、駆動パルスによって反転した磁界を発生させて前記
    ロータを180度回転させるステータとを有する計時用
    ステップモータの制御方法であって、計時信号に伴って
    供給される前記駆動パルスの初期の実効電力を中期の実
    効電力に比べて低く設定することを特徴とする計時用ス
    テップモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記駆動パルスの終
    期の実効電力を前記中期の実効電力に比べて低く設定す
    ることを特徴とする計時用ステップモータの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記駆動パルスはチ
    ョッパ制御されており、前記初期のデューティー比が前
    記中期のデューティー比より低く設定されていることを
    特徴とする計時用ステップモータの制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記駆動パルスはパ
    ルス幅変調制御されており、前記初期にパルス幅が前記
    中期のパルス幅に比べて狭く設定されていることを特徴
    とする計時用ステップモータの制御方法。
  5. 【請求項5】 2極磁化された永久磁石からなるロータ
    の周囲にステータによって2極の磁界が発生され前記ロ
    ータを180度回転される計時用ステップモータに駆動
    パルスを供給する駆動手段と、 計時信号を発生する基準時間発生手段と、 前記計時信号によって前記駆動手段をチョッパ制御して
    前記駆動パルスを発生する制御手段とを有し、 この制御手段は、前記計時信号に伴って供給される前記
    駆動パルスの初期のデーュティー比を中期のデューティ
    ー比に比べて低く設定することを特徴とする計時用ステ
    ップモータの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記制御手段は、前
    記中期のデューティー比に比べて前記駆動パルスの終期
    のデューティー比を低く設定することを特徴とする計時
    用ステップモータの制御装置。
  7. 【請求項7】 2極磁化された永久磁石からなるロータ
    の周囲にステータによって2極の磁界を発生させて前記
    ロータを180度回転させることにより計時を行うステ
    ップモータと、 このステップモータに駆動パルスを供給する駆動手段
    と、 計時信号を発生する基準時間発生手段と、 前記計時信号によって前記駆動手段をチョッパ制御して
    前記駆動パルスを発生する制御手段とを有し、 この制御手段は、前記計時信号の伴って供給される前記
    駆動パルスの初期のデーュティー比を中期のデューティ
    ー比に比べて低く設定することを特徴とする計時装置。
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