JPH09266438A - パワーオンリセット回路 - Google Patents

パワーオンリセット回路

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JPH09266438A
JPH09266438A JP7409296A JP7409296A JPH09266438A JP H09266438 A JPH09266438 A JP H09266438A JP 7409296 A JP7409296 A JP 7409296A JP 7409296 A JP7409296 A JP 7409296A JP H09266438 A JPH09266438 A JP H09266438A
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latch
mos transistor
power
inverter
power supply
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JP7409296A
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Takao Kusano
隆夫 草野
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源投入時に何等の制御回路も必要とすること
なくラッチ回路とカウンタ回路の出力値を決定出来パワ
ーオンリセット回路を提供する。 【解決手段】データ入力端INと出力端OUTとクロッ
ク信号入力端CLKとを有するラッチ11、12、1
3、14および15を備え、これらのラッチ11、1
2、13、14および15はそれぞれのラッチの出力端
OUTが次段のラッチの入力端INに接続される多段従
属接続のカウンタであり、初段のラッチ11のみは入力
端INが接地電位に接続される。奇数段のラッチ11、
13および15のクロック端子CLKには、外部クロッ
ク信号がクロックドライバ16を介してそれぞれ供給さ
れ、偶数段のラッチ12、14のクロック端子CLKに
は、外部クロック信号が直接にそれぞれ供給されて構成
され最終段のラッチ15の端子OUTからパワーオンリ
セット信号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の特徴は半導体集積回
路に搭載されるパワーオンリセット回路に係わり、特に
MOSFETのみで構成されるパワーオンリセット回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路におけるこの種のパワー
オンリセット回路は、半導体集積回路に電源を投入した
ときに内部回路の例えばフリップフロップ回路、カウン
タ等の内容を初期状態にリセットするために使用される
信号である。このパワーオンリセット回路の一例の回路
図を示した図5を参照すると、電源電位VDDおよび接
地電位間に抵抗素子201およびnチャネル型MOSト
ランジスタ202が直列接続されこの直列接続点Aにイ
ンバータ205〜208が多段従属接続され、A点およ
び接地電位間に容量素子203が接続され、インバータ
205の出力端および接地電位間に容量素子204が接
続されて構成され、pチャネル型MOSトランジスタ2
02のゲート電極には電源電圧が供給されインバータ2
08の出力からパワーオンリセット信号が出力される。
【0003】この回路は電源を投入し電源電圧が上昇し
始めると、A点の電位は抵抗素子201およびnチャネ
ル型MOSトランジスタ202による分圧によって決る
比率に従ってその電位も上昇する。電源電圧が低い段階
においては、nチャネル型MOSトランジスタ202の
オン抵抗の値が大きいのでA点の電位は電源電圧の上昇
曲線とほぼ等しい軌跡で上昇する。
【0004】電源電圧がある電位、すなわちnチャネル
型MOSトランジスタ202のしきい値を越えると、こ
のnチャネル型MOSトランジスタ202のオン抵抗が
小さくなり抵抗素子201の抵抗値よりもやや小さくな
るので、分圧比も変化しA点の電位は緩やかに下降す
る。この信号を容量素子203および204とインバー
タ205および206からなる遅延回路で遅延させ、イ
ンバータ207および208で波形整形されてパワーリ
セット信号として出力されるものである。
【0005】しかし、この従来のパワーオンリセット回
路は、抵抗素子201の抵抗値が半導体製造工程におけ
る拡散プロセスの条件変動によってばらつきが大きく、
設計値よりも小さくななりパワーオンリセットがアクテ
ィブ状態になったままになってしまう欠点がある。
【0006】この欠点を解決したパワーオンリセット回
路の一例が特公平2−26814号公報に記載されてい
る。同公報記載の回路は、その原理的構成図を示した図
6を参照すると、入力端Dが電源電圧VDDに接続さ
れ、入力端211からC端子にクロックが入力されるD
型フリップフロップ回路212の出力端がスイッチ21
3の制御端子に接続され、このスイッチ213は、一方
の端子が電源電位VDDに接続されるとともに、他方の
端子が抵抗素子215の一端に接続され、多端が接地さ
れている。スイッチ213にはさらにスイッチ214が
並列接続され、これらのスイッチ213および214の
接続点と抵抗素子215の接続点がインバータ216の
入力端に接続されている。このインバータ216の出力
端はスイッチ214の制御端子、D型フリップフロップ
212およびカウンタ217のリセット端子Rに接続さ
れ、D型フリップフロップ212の出力をパワーオンリ
セット信号として出力端218から出力させるように構
成されている。
【0007】ここで、スイッチ213および214はと
もにpチャネル型MOSトランジスタ、抵抗素子215
はダイオード接続したpチャネル型MOSトランジスタ
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
従来例のパワーオンリセット回路は、D型フリップフロ
ップ212、カウンタ217、スイッチ213および2
14、インバータ216、および低周波で高抵抗をもつ
抵抗素子215により、電源電圧の上昇速度にかかわら
ずD型フリップフロップ212およびカウンタ217に
リセットをかけ、クロックをカウンタ217でカウント
し、そのカウント出力によってD型フリップフロップ2
12をセットすることにより、このD型フリップフロッ
プ212がリセットされている間の出力信号をパワーリ
セット信号としているので、長いパワーオンリセット時
間を小規模の回路で得ることが出来、かつトランジスタ
のみで構成出来るという回路であるから、他方の従来例
における抵抗素子201の製造上のばらつきが大きく、
拡散条件でその抵抗値が小さくなるとパワーオンリセッ
トがかかったままになるという欠点は解決されるが、パ
ワーオンリセット回路の構成要素が多くなり、さらにさ
らにチップサイズを小さくする必要のある半導体集積回
路に適用するには改善の余地がある。
【0009】本発明の目的は、上述した欠点に鑑みなさ
れたものであり、電源投入時に何等の制御回路も必要と
することなくラッチ回路とカウンタ回路の出力値を決定
出来るさらに回路規模の小さいパワーオンリセット回路
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のパワーオンリセ
ット回路の特徴は、入力されたデータおよびクロック信
号を互に有効または無効とするように動作して保持すべ
き内容を更新する書き換え手段をもつラッチを有し、こ
のラッチを多段従属接続してなるカウンタのみで構成さ
れることにある。
【0011】また、前記カウンタは、データ入力端とデ
ータ出力端とクロック信号入力端とを有するラッチを複
数個備え、これらのラッチはそれぞれのラッチの出力端
が次段のラッチの前記データ入力端に接続される多段従
属接続のカウンタであって、初段のラッチのみは前記デ
ータ入力端が接地電位に接続され、奇数段のラッチの前
記クロック信号入力端には、前記クロック信号を極性反
転するクロックドライバの出力端がそれぞれ共通接続さ
れ、偶数段のラッチの前記クロック信号入力端には、前
記クロックドライバの入力端がそれぞれ接続されて構成
される。
【0012】さらに、前記ラッチは、電源電位にソース
電極が接続される第1のpチャル型MOSトランジスタ
および接地電位にソース電極が接続される第1のnチャ
ネル型MOSトランジスタのドレイン電極を互に接続し
て出力端とするとともに、ゲート電極を互に接続して入
力端とする第1のインバータと、電源電位にソース電極
が接続される第2のpチャネル型MOSトランジスタお
よび接地電位にソース電極が接続される第2のnチャネ
ル型MOSトランジスタのドレイン電極を互に接続して
出力端とするとともにゲート電極を互に接続して入力端
とする第2のインバータとが、互に前記第1のインバー
タの出力端を前記第2のインバータの入力端に前記第2
のインバータの出力端を前記第1のインバータの入力端
に接続され、この第1のインバータの入力端にドレイン
電極が接続される第3のpチャネル型MOSトランジス
タのソース電極と電源電位にソース電極が接続される第
4のpチャネル型MOSトランジスタのドレイン電極と
が接続されて構成され、前記第4のpチャネル型MOS
トランジスタのゲート電極を入力端、前記第3のpチャ
ネル型MOSトランジスタのゲート電極をクロック信号
入力端としてラッチ内容の書き換え用トランジスタと
し、第1のインバータの出力端をラッチの出力端とする
構成からなる。
【0013】さらにまた、前記書き変え手段が前記ラッ
チの入力端を電源電位にプルアップする機能を有する。
【0014】また、前記書き変え手段を構成する前記プ
ルアップ機能の素子は前記前記第1のインバータを構成
する前記第2のnチャネル型MOSトランジスタよりも
電流駆動能が大きいトランジスタであって、さらに、前
記第1のインバータを構成する前記第1のpチャネル型
MOSトランジスタは前記第1のnチャネル型MOSト
ランジスタよりも電流駆動能力を大きくする。
【0015】さらに、前記カウンタは、奇数段の前記ク
ロック信号入力端が電源電位の接地電位から通常動作電
圧の電源電位へ上昇する遷移期間は、カウント動作をし
ない状態に保持されるとともに、前記カウンタの初段ラ
ッチのデータ入力端は前記遷移期間を含む電源電位の全
期間に渡って接地電位に保持され、カウンタ最終段のラ
ッチからパワーオンリセット信号を出力する。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態の構成を示す
ブロック図であり、図2はこのブロック図で示したパワ
ーオンリセット回路を構成するカウンタのブロック図で
ある。図3はカウンタの構成要素のラッチ回路の回路図
である。
【0018】図1を参照すると、このパワーオンリセッ
ト回路はカウンタ1からなり、カウンタ1のクロック入
力端2に外部クロック信号CLKが入力され、出力端3
からパワーオンリセット信号が出力される。図2を参照
するとカウンタ1の内部構成は、データ入力端INと出
力端OUTとクロック信号入力端CLKとを有するラッ
チ11、12、13、14および15を備え、これらの
ラッチ11、12、13、14および15はそれぞれの
ラッチの出力端OUTが次段のラッチの入力端INに接
続される多段従属接続のカウンタであり、初段のラッチ
11のみは入力端INが接地電位に接続される。
【0019】奇数段のラッチ11、13および15のク
ロック端子CLKには、外部クロック信号がクロックド
ライバ16で極性反転されてそれぞれ供給され、偶数段
のラッチ12、14のクロック端子CLKにはクロック
ドライバ16の入力端が接続されて、外部クロック信号
が直接にそれぞれ供給されて構成され最終段のラッチ1
5の端子OUTからパワーオンリセット信号が出力され
る。
【0020】ラッチ11、12、13、14および15
は全て同一の構成によるラッチであり、ラッチ11を例
にとりその構成を図3を参照して説明すると、電源電位
VDDにソース電極が接続されるpチャネル型MOSト
ランジスタ103および接地電位GNDにソース電極が
接続されるnチャネル型MOSトランジスタ105のド
レイン電極を互に接続して出力端とするとともにゲート
電極を互に接続して入力端とするインバータ107と、
電源電位VDDにソース電極が接続されるpチャネル型
MOSトランジスタ104および接地電位GNDにソー
ス電極が接続されるnチャネル型MOSトランジスタ1
06のドレイン電極を互に接続して出力端とするととも
にゲート電極を互に接続して入力端とするインバータ1
08とが、互に一方のインバータ107の出力端を他方
のインバータ108の入力端に、他方のインバータ10
8の出力端を一方のインバータ107の入力端に接続さ
れ、このインバータ107の入力端(図中のA点)にド
レイン電極が接続されるpチャネル型MOSトランジス
タ102のソース電極と電源電位VDDにソース電極が
接続されるpチャネル型MOSトランジスタ101のド
レイン電極とが接続されて構成され、pチャネル型MA
OSトランジスタ101のゲート電極を入力端IN、p
チャネル型MOSトランジスタ102のゲート電極を入
力端CLKとしてラッチ書き換え用ゲートとし、インバ
ータ107の出力端をラッチの出力端OUTとする。
【0021】上述した構成からなるパワーオンリセット
回路1の動作説明用のタイミングチャートを示した図4
を参照してその動作を説明する。ここでは、外部クロッ
ク信号入力端2は電源が立ち上がるまでは接地電位にあ
るものとする。
【0022】まず、図2のラッチ11の電源立ち上げ期
間の動作を説明する。最初に、nチャネル型MOSトラ
ンジスタのしきい値をVTN、pチャネル型MOSトラン
ジスタのしきい値をしきい値VTPとすると、VTN<|V
TP|の場合を考える。この場合、ラッチ11のデータ入
力端INにはロウレベル、外部クロック信号入力端2は
電源が立ち上がるまでは接地電位であるから、クロック
信号を入力するクロックドライバ16の出力はハイレベ
ルとなり、このハイレレベルがラッチ11の端子CLK
に印加されている。
【0023】電源電位VDDが図4のように立ち上が
り、しきい値VTNを越えるまではすべてのMOSトラン
ジスタは導通しないので、各接続点は容量カップリング
により電源電位と同じ電位となる。
【0024】次に電源電位VDDがしきい値VTNを越え
るとnチャネル型MOSトランジスタ105および10
6が導通する。ここで、nチャネル型MOSトランジス
タ106の電流駆動能力は、その負荷容量、すなわち、
A点の負荷容量に対してnチャネル型MOSトランジス
タ105のOUT端子の負荷容量に対する電流駆動能力
より大きく設計してあるので、A点の電位は端子OUT
より早く放電され、従って、A点の電位VA は端子OU
Tの電位VO より早く低下する。
【0025】次に、電源電位VDDがしきい値|VTP
を越えるとpチャネル型MOSトランジスタ101が導
通するが、pチャネル型MOSトランジスタ102はク
ロック端子CLKがまだハイレベルにあるため非導通で
あり、A点の電位VA は低下したままでラッチの動作に
影響を与えない。
【0026】さらに電源電位VDDが上昇すると、A点
の電位VA と電源電位VDDの差がしきい値VTPを越え
((VDD−VA )>|VTP|)る方が、端子OUTの
電位VO よりも早いため、pチャネル型MOSトランジ
スタ104よりも先にpチャネル型MOSトランジスタ
103が導通する。このとき、pチャネル型MOSトラ
ンジスタ103とnチャネル型MOSトランジスタ10
5の両方が導通する。
【0027】pチャネル型MOSトランジスタ103は
ゲートおよびソース電極間の電位差が小さいので端子O
UTの電位VO の電圧低下は継続するが低下速度は下が
る。
【0028】さらに、電源電位VDDが上昇するとpチ
ャネル型MOSトランジスタ103の電流駆動能力がp
チャネル型MOSトランジスタ105を上回るので、端
子OUTの電位VO は急激に上昇する。電位VO が最も
低下した時でも、電位VO と電源電位VDDの差はしき
い値VTPを越えない((VDD−VO )<|VTP|)よ
うに、pチャネル型MOSトランジスタ103、105
およびnチャネル型MOSトランジスタ106の電流駆
動能力を設計する。
【0029】その結果、A点の電位VA は接地電位に、
端子OUTは電源電位になり、また、pチャネル型MO
Sトランジスタ104およびnチャネル型MOSトラン
ジスタ105は非導通となるので、このラッチ11の出
力は電源電位で安定する。
【0030】次に、|VTP|<VTNの場合を考える。電
源電位VDDが立ち上がり、|VTP|を越えるまでは、
すべてのMOSトランジスタは導通しないので、各接続
点は容量カップリングにより電源電位と同じ電位とな
る。
【0031】電源電位VDDがしきい値|VTP|を越え
るとpチャネル型MOSトランジスタ101が導通する
が、前述したようにpチャネル型MOSトランジスタ1
02はクロック端子CLKがまだハイレベルにあるため
非導通であり、ラッチ11の動作に影響を与えない。他
のpチャネル型MOSトランジスタ103および104
はゲート電極の電位が電源電位にあるので導通しない。
【0032】次に、電源電位VDDがしきい値VTNを越
えるとnチャネル型MOSトランジスタ105および1
06が導通する。それ以降の動作はVTN<|VTP|の場
合と同様である。
【0033】次に、偶数段のラッチ12、14、…の電
源立ち上げ時の動作を説明すると、ラッチ11のとの違
いは、データ入力端子INが接地されておらず、前段の
寄数段のラッチの出力端子OUTに接続されている点
と、クロック入力端子CLKが接地電位にある点であ
る。
【0034】まず、VTN<|VTP|の場合を考える。電
源電位VDDが立ち上がり、しきい値VTNを越えるまで
は、すべてのMOSトランジスタは導通しないので、各
接続点は容量カップリングにより電源電圧と同じ電位と
なる。次に電源電位VDDがしきい値VTNを越えるとn
チャネル型MOSトランジスタ105および106が導
通する。
【0035】ここで、nチャネル型MOSトランジスタ
106のMOSトランジスタの電流駆動能力は、その負
荷容量、すなわち、A点の負荷容量に対してnチャネル
型MOSトランジスタ105の端子OUTの負荷容量に
対する電流駆動能力より大きく設計してあるので、A点
の電位は端子OUTよりも早く放電される。従って、A
点の電位VA は端子OUTの電位VO よりも早く低下す
る。
【0036】次に、電源電位VDDがしきい値|VTP
を越えるとpチャンネルMOSトランジスタ102が導
通するが、電源立ち上げの期間を通じて前段のラッチ1
1の出力電位と電源電位の差は|VTP|を下回らないの
で、pチャンネルMOSトランジスタ101は導通しな
い。pチャンネルMOSトランジスタ102が導通する
と、pチャンネルMOSトランジスタ101および10
2の直列接続点Bに蓄えられた電荷を放電するため、電
位VA の低下速度はやや低下するが、B点の容量はA点
の容量に比べて小さいため、端子OUTの電位VO の低
下速度を下回らないようにnチャンネルMOSトランジ
スタ105および106を設計する。
【0037】さらに電源電位VDDが上昇すると、A点
の電位VA および電源電位VDDの差がしきい値VTP
越える((VDD−VA )>|VTP|)方が、端子OU
Tよりも早いため、pチャネル型MOSトランジスタ1
04よりも先にpチャネル型MOSトランジスタ103
が導通する。このとき、pチャネル型MOSトランジス
タ103およびnチャネル型MOSトランジスタ105
の両方が導通する。
【0038】pチャネル型MOSトランジスタ103は
ゲートおよびソース電極間の電位差が小さいので端子O
UTの電位VO の電圧低下は継続するが、低下速度は遅
くなる。
【0039】さらに、電源電位VDDが上昇すると、p
チャネル型MOSトランジスタ103の電流駆動能力が
nチャネル型MOSトランジスタ105を上回るので、
端子OUTの電位VO は急激に上昇する。電位VO が最
も低下した時でも、電位VOと電源電位VDDの差はし
きい値VTPを越えない((VDD−VO )<|VTP|)
ように、pチャネル型MOSトランジスタ103、nチ
ャネル型MOSトランジスタ105および106の電流
駆動能力を設計する。
【0040】その結果、A点の電位VA は接地電位に、
B点の電位VB は|VTP|をやや上回る電位になり、端
子OUTは電源電位になり、また、pチャネル型MOS
トランジスタ104およびnチャネル型MOSトランジ
スタ105は非導通となるので、これらのラッチの出力
は電源電位で安定する。
【0041】次に、|VTP|<VTNの場合を考える。電
源電位VDDが立ち上がり、|VTP|を越えるまでは、
すべてのMOSトランジスタは導通しないので、各接続
点は容量カップリングにより電源電位と同じ電位とな
る。
【0042】電源電位VDDがしきい値|VTP|を越え
ると、pチャネル型MOSトランジスタ102が導通し
pチャネル型MOSトランジスタ101とともにA点を
電源電位にプルアップするが、A点がすでに電源電位に
あるのでドレインとソース電極間の電位差がなくなりラ
ッチの動作は前の状態を保持する。他のpチャネル型M
OSトランジスタ103および104はゲート電極の電
位が電源電位なので導通しない。
【0043】次に、電源電位VDDがしきい値VTNを越
えると、nチャネル型MOSトランジスタ105および
106が導通する。それ以降の動作はVTN<|VTP|の
場合と同様である。
【0044】次に図2のラッチ13以降の奇数段のラッ
チの電源投入時の動作を考える。ラッチ11のラッチと
の違いは、データ入力端子INが接地されておらず、前
段の偶数段のラッチの出力端子OUTに接続されている
点である。前述したように偶数段のラッチの出力電位と
電源電位の差はしきい値|VTP|を下回らないので、p
チャネル型MOSトランジスタ101は導通せず、ラッ
チの動作はラッチ11と全く同様で、この結果A点の電
位VA は接地電位に、B点の電位VB は電源電位のまま
であり、端子OUTは電源電位になる。
【0045】また、pチャネル型MOSトランジスタ1
04およびnチャネル型MOSトランジスタ105は非
導通となるので、このラッチの出力は電源電位で安定す
る。
【0046】電源が立ち上がった時点では、すべてのラ
ッチの出力が電源電位で安定しているので、カウンタ1
のカウントアップ信号は端子3から電源電位を出力して
おり、パワーオンリセット信号がセットされた状態とな
っている。
【0047】次にカウンタ1の動作を説明する。クロッ
ク入力信号は電源が立ち上がるまでの間は接地電位が入
力されている。電源立ち上げ後、最初にクロック入力信
号が電源電位になると、図2のクロックドライバ16に
より奇数段のラッチ11、13...のクロック入力端
子CLKが接地電位に、偶数段のラッチ12、1
4...のクロック入力端子CLKは電源電位になる。
【0048】このとき、奇数段のラッチのpチャネル型
MOSトランジスタ102が導通する。ここで、クロッ
ク信号入力が電源電位にあるので、偶数段のラッチのp
チャネル型MOSトランジスタ102は導通せず、偶数
段のラッチは変化しない。
【0049】また、ラッチ11のデータ入力端子INは
接地されているので、ラッチ11のpチャネル型MOS
トランジスタ101はクロック入力に関係なく導通して
いるが、ラッチ13以降の奇数段の各ラッチは前段の出
力端OUTの電位ががハイレベルなのでラッチは変化し
ない。
【0050】ここで、各ラッチのpチャネル型MOSト
ランジスタ101および102はその直列接続を考慮し
て、nチャネル型MOSトランジスタ106の電流駆動
能力より大きく設計してあるので、ラッチ11のA点は
電源電位に反転する。これにより第1のインバータ10
7は反転し接地電位を出力するので、端子OUTは接地
電位となり、第2のインバータ108も反転し、ラッチ
11はそのデータを保持する。
【0051】ラッチ12のデータ入力端子INに接地電
位が入力されるので、ラッチ12のラッチ内のpチャネ
ル型MOSトランジスタ101は導通し、B点は電源電
位まで上昇するが、pチャネル型MOSトランジスタ1
02が非導通なのでラッチ12は前の状態を保持する。
ラッチ13以降のラッチは変化がなく前のデータを保持
する。
【0052】次に、クロック端子CLKが接地電位にな
ると、偶数段のラッチのクロック入力信号として接地電
位が印加され、奇数段には電源電位が印加される。奇数
段のpチャネル型MOSトランジスタ102は非導通な
ので奇数段のラッチは変化しない。ラッチ14以降の偶
数段のラッチは前段の出力が電源電位なのでラッチは変
化しない。それ以降の動作はラッチ11と全く同様であ
る。以下順次この動作が繰り返される。カウンタ最終段
のラッチ15の出力が接地電位に変化すると、パワーオ
ンリセット信号が解除される。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパワーオ
ンリセット回路は、入力されたデータおよびクロック信
号を互に有効または無効とするように動作して保持すべ
き内容を更新する書き換え手段をもつラッチを有し、こ
のラッチのみを多段従属接続してなるカウンタであっ
て、このカウンタは、各ラッチの出力端がそれぞれ次段
のラッチのデータ入力端に接続され、初段のラッチのみ
はデータ入力端が接地電位に接続され、奇数段のラッチ
のクロック信号入力端には、クロック信号を極性反転す
るクロックドライバの出力端がそれぞれ共通接続され、
偶数段のラッチのクロック信号入力端には、クロックド
ライバの入力端がそれぞれ接続されて構成されるで、ラ
ッチの制御回路が不要となり、小規模な回路で構成する
ことができ、半導体集積回路のチップ面積の縮小化に寄
与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のカウンタのブロック図である。
【図3】図2のカウンタを構成するラッチの回路図であ
る。
【図4】図3のラッチの動作説明用のタイミングチャー
トである。
【図5】従来のパワーオンリセット回路の一例の回路図
である。
【図6】従来のパワーオンリセット回路の他の例の原理
的構成図ある。
【符号の説明】
1,211 カウンタ 11〜15 ラッチ 16 クロックドライバ 101〜104 pチャネル型MOSトランジスタ 105,106,202 nチャネル型MOSトラン
ジスタ 107,108,205〜208,216 インバー
タ 201,215 抵抗素子 203,204 容量素子 212 D型フリップフロップ 213,214 スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデータおよびクロック信号を
    互に有効または無効とするように動作して保持すべき内
    容を更新する書き換え手段をもつラッチを有し、このラ
    ッチを多段従属接続してなるカウンタのみで構成される
    ことを特徴とするパワーオンリセット回路。
  2. 【請求項2】 前記カウンタは、データ入力端とデータ
    出力端とクロック信号入力端とを有するラッチを複数個
    備え、これらのラッチはそれぞれのラッチの出力端が次
    段のラッチの前記データ入力端に接続される多段従属接
    続のカウンタであって、初段のラッチのみは前記データ
    入力端が接地電位に接続され、奇数段のラッチの前記ク
    ロック信号入力端には、前記クロック信号を極性反転す
    るクロックドライバの出力端がそれぞれ共通接続され、
    偶数段のラッチの前記クロック信号入力端には、前記ク
    ロックドライバの入力端がそれぞれ接続されて構成され
    請求項1記載のパワーオンリセット回路。
  3. 【請求項3】 前記ラッチは、電源電位にソース電極が
    接続される第1のpチャル型MOSトランジスタおよび
    接地電位にソース電極が接続される第1のnチャネル型
    MOSトランジスタのドレイン電極を互に接続して出力
    端とするとともに、ゲート電極を互に接続して入力端と
    する第1のインバータと、電源電位にソース電極が接続
    される第2のpチャネル型MOSトランジスタおよび接
    地電位にソース電極が接続される第2のnチャネル型M
    OSトランジスタのドレイン電極を互に接続して出力端
    とするとともにゲート電極を互に接続して入力端とする
    第2のインバータとが、互に前記第1のインバータの出
    力端を前記第2のインバータの入力端に前記第2のイン
    バータの出力端を前記第1のインバータの入力端に接続
    され、この第1のインバータの入力端にドレイン電極が
    接続される第3のpチャネル型MOSトランジスタのソ
    ース電極と電源電位にソース電極が接続される第4のp
    チャネル型MOSトランジスタのドレイン電極とが接続
    されて構成され、前記第4のpチャネル型MOSトラン
    ジスタのゲート電極を入力端、前記第3のpチャネル型
    MOSトランジスタのゲート電極をクロック信号入力端
    としてラッチ内容の書き換え用トランジスタとし、第1
    のインバータの出力端をラッチの出力端とする構成から
    なる請求項1記載のパワーオンリセット回路。
  4. 【請求項4】 前記書き変え手段が前記ラッチの入力端
    を電源電位にプルアップする機能を有する請求項3記載
    のパワーオンリセット回路。
  5. 【請求項5】 前記書き変え手段を構成する前記プルア
    ップ機能の素子は前記第1のインバータを構成する前記
    第2のnチャネル型MOSトランジスタよりも電流駆動
    能力が大きいトランジスタであって、さらに、前記第1
    のインバータを構成する前記第1のpチャネル型MOS
    トランジスタは前記第1のnチャネル型MOSトランジ
    スタよりも電流駆動能力が大きい請求項3記載のパワー
    オンリセット回路。
  6. 【請求項6】 前記カウンタは、奇数段の前記クロック
    信号入力端が電源電位の接地電位から通常動作電圧の電
    源電位へ上昇する遷移期間は、カウント動作をしない状
    態に保持されるとともに、前記カウンタの初段ラッチの
    データ入力端は前記遷移期間を含む電源電位の全期間に
    渡って接地電位に保持され、カウンタ最終段のラッチか
    らパワーオンリセット信号を出力する請求項1、2、
    3、4または5記載のパワーオンリセット回路。
JP7409296A 1996-03-28 1996-03-28 パワーオンリセット回路 Pending JPH09266438A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009206865A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体装置のリセット回路

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