JPH09266316A - 半導体素子 - Google Patents
半導体素子Info
- Publication number
- JPH09266316A JPH09266316A JP7562296A JP7562296A JPH09266316A JP H09266316 A JPH09266316 A JP H09266316A JP 7562296 A JP7562296 A JP 7562296A JP 7562296 A JP7562296 A JP 7562296A JP H09266316 A JPH09266316 A JP H09266316A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- energy
- laser
- polycrystalline
- semiconductor layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Liquid Crystal (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】画素の動作特性(オフリーク電流やしきい値電
圧)のばらつきを抑え、画素の表示特性を向上させた画
素・駆動一体型の半導体装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】本発明によれば、画素スイッチング用のT
FTと比べ駆動回路用のTFTに結晶粒径の大きい多結
晶半導体層をチャネルに用いることを骨子としており、
特にこの結晶粒径を最良の範囲に規定している。
圧)のばらつきを抑え、画素の表示特性を向上させた画
素・駆動一体型の半導体装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】本発明によれば、画素スイッチング用のT
FTと比べ駆動回路用のTFTに結晶粒径の大きい多結
晶半導体層をチャネルに用いることを骨子としており、
特にこの結晶粒径を最良の範囲に規定している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置やX
線センサー等に使用される半導体素子に関する。
線センサー等に使用される半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー液晶ディスプレイを始めと
する入出力デバイスの高密度化、コンパクト化、低コス
ト化を実現する技術として、多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタ(以下多結晶シリコンTFT)が注目されてい
る。液晶ディスプレイにおいて、高画質な画面を得るた
めにはTFTのようなスイッチング素子が必要で、アモ
ルファスシリコンTFTの実用化が進んできたが、次世
代として、多結晶シリコンTFTが有望視されている。
その理由は、高速動作が可能で周辺回路を一体形成で
き、駆動用のICやその接続が不要となり、高密度化、
低コスト化に有利であるためである。
する入出力デバイスの高密度化、コンパクト化、低コス
ト化を実現する技術として、多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタ(以下多結晶シリコンTFT)が注目されてい
る。液晶ディスプレイにおいて、高画質な画面を得るた
めにはTFTのようなスイッチング素子が必要で、アモ
ルファスシリコンTFTの実用化が進んできたが、次世
代として、多結晶シリコンTFTが有望視されている。
その理由は、高速動作が可能で周辺回路を一体形成で
き、駆動用のICやその接続が不要となり、高密度化、
低コスト化に有利であるためである。
【0003】液晶ディスプレイへの適用では、無アリカ
ルガラス等の基板上に多結晶シリコンTFTを形成する
ため、基板への熱ダメージの少ない低温プロセスで多結
晶シリコン膜を形成する技術が必要である。アモルファ
スシリコン膜をレーザアニールにより結晶化させて多結
晶シリコン膜を形成する方法がよく用いられている。多
結晶シリコンは、グレインと呼ばれる単結晶の粒と、そ
れらの境界(粒界)から成る。多結晶シリコン中の電子
や正孔の流れは、グレインの粒径と、粒界にできる障壁
の高さに依存する。レーザアニール法を用いて形成した
多結晶シリコンの粒界での障壁が低いため、高い移動度
のトランジスタを作製できる。しかしながら、100cm
2/V ・s以上の移動度が得られるレーザアニール条件で形
成した多結晶シリコンの粒径は大きいが、デバイス特性
(移動度、しきい値電圧、オフリーク電流)のばらつき
が大きい。
ルガラス等の基板上に多結晶シリコンTFTを形成する
ため、基板への熱ダメージの少ない低温プロセスで多結
晶シリコン膜を形成する技術が必要である。アモルファ
スシリコン膜をレーザアニールにより結晶化させて多結
晶シリコン膜を形成する方法がよく用いられている。多
結晶シリコンは、グレインと呼ばれる単結晶の粒と、そ
れらの境界(粒界)から成る。多結晶シリコン中の電子
や正孔の流れは、グレインの粒径と、粒界にできる障壁
の高さに依存する。レーザアニール法を用いて形成した
多結晶シリコンの粒界での障壁が低いため、高い移動度
のトランジスタを作製できる。しかしながら、100cm
2/V ・s以上の移動度が得られるレーザアニール条件で形
成した多結晶シリコンの粒径は大きいが、デバイス特性
(移動度、しきい値電圧、オフリーク電流)のばらつき
が大きい。
【0004】図11に、従来の同一基板上に駆動回路3
01とスイッチング素子302を有する駆動回路一体型
薄膜トランジスタ液晶表示装置を示す。駆動回路部30
1には、高速動作可能な多結晶シリコンTFTを用いて
いるため、粒径の大きい多結晶シリコン膜でチャネルを
形成していた。従来では、基板全面(駆動回路とスイッ
チングを構成する全ての領域)のアモルファスシリコン
膜を同じレーザアニール条件で結晶化させていたため、
同じ粒径の多結晶シリコン膜をチャネルに用いてスイッ
チング素子302と駆動回路素子301を形成する方法
が用いられていた。画素部のスイッチング素子の特性は
均一であることが要求されるが、従来構造のように駆動
回路素子に用いる粒径の大きい多結晶シリコンでスイッ
チング素子を形成すると、しきい値電圧やオフリーク電
流のばらつきが大きく、画質が劣化してしまうという問
題があった。すなわち、各画素のスイッチング素子のオ
フリーク電流がばらつくことによって、各表示画素電極
と対向電極との電位差を一定に保つことができなくな
り、液晶104に一定の電圧が印加されなくなる。この
電圧のわずかな非対象性によりフリッカ(画面のちらつ
き)が発生したり、画像にムラが生じた。
01とスイッチング素子302を有する駆動回路一体型
薄膜トランジスタ液晶表示装置を示す。駆動回路部30
1には、高速動作可能な多結晶シリコンTFTを用いて
いるため、粒径の大きい多結晶シリコン膜でチャネルを
形成していた。従来では、基板全面(駆動回路とスイッ
チングを構成する全ての領域)のアモルファスシリコン
膜を同じレーザアニール条件で結晶化させていたため、
同じ粒径の多結晶シリコン膜をチャネルに用いてスイッ
チング素子302と駆動回路素子301を形成する方法
が用いられていた。画素部のスイッチング素子の特性は
均一であることが要求されるが、従来構造のように駆動
回路素子に用いる粒径の大きい多結晶シリコンでスイッ
チング素子を形成すると、しきい値電圧やオフリーク電
流のばらつきが大きく、画質が劣化してしまうという問
題があった。すなわち、各画素のスイッチング素子のオ
フリーク電流がばらつくことによって、各表示画素電極
と対向電極との電位差を一定に保つことができなくな
り、液晶104に一定の電圧が印加されなくなる。この
電圧のわずかな非対象性によりフリッカ(画面のちらつ
き)が発生したり、画像にムラが生じた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶表示装置
は、同一基板上に駆動回路とスイッチング素子を有し、
駆動回路素子を高速動作可能な多結晶半導体装置で形成
しており、駆動回路素子と同じ特性の多結晶半導体装置
を用いてスイッチング素子を同一プロセスで形成する
と、画素の動作特性(オフリーク電流やしきい値電圧)
のばらつきが大きく、液晶表示装置に用いた場合にはフ
リッカや画像ムラが生じるという問題があった。
は、同一基板上に駆動回路とスイッチング素子を有し、
駆動回路素子を高速動作可能な多結晶半導体装置で形成
しており、駆動回路素子と同じ特性の多結晶半導体装置
を用いてスイッチング素子を同一プロセスで形成する
と、画素の動作特性(オフリーク電流やしきい値電圧)
のばらつきが大きく、液晶表示装置に用いた場合にはフ
リッカや画像ムラが生じるという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、画素の動作特性(オフリーク電流やしきい値電
圧)のばらつきを抑え、画素の表示特性を向上させた画
素・駆動一体型の半導体装置を提供することを目的とす
る。
ので、画素の動作特性(オフリーク電流やしきい値電
圧)のばらつきを抑え、画素の表示特性を向上させた画
素・駆動一体型の半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、同一基板上に駆動回路用の第1
の多結晶薄膜トランジスタと、画素スイッチング用の第
2の多結晶薄膜トランジスタとを有する半導体素子にお
いて、前記第1の多結晶薄膜トランジスタのチャネルが
形成される半導体層が完全に溶融するエネルギー値以上
でアモルファス化が生じない第1のエネルギー値のレー
ザー照射で結晶化され、且つ前記第2の多結晶薄膜トラ
ンジスタのチャネルが形成される半導体層が溶融し始め
且つ前記第1のエネルギー値よりも小さい第2のエネル
ギー値で結晶化されることを特徴とする半導体素子を提
供するものである。
に、請求項1の発明は、同一基板上に駆動回路用の第1
の多結晶薄膜トランジスタと、画素スイッチング用の第
2の多結晶薄膜トランジスタとを有する半導体素子にお
いて、前記第1の多結晶薄膜トランジスタのチャネルが
形成される半導体層が完全に溶融するエネルギー値以上
でアモルファス化が生じない第1のエネルギー値のレー
ザー照射で結晶化され、且つ前記第2の多結晶薄膜トラ
ンジスタのチャネルが形成される半導体層が溶融し始め
且つ前記第1のエネルギー値よりも小さい第2のエネル
ギー値で結晶化されることを特徴とする半導体素子を提
供するものである。
【0008】また、請求項2の発明は、同一基板上に駆
動回路用の第1の多結晶薄膜トランジスタと、画素スイ
ッチング用の第2の多結晶薄膜トランジスタとを有する
半導体素子において、前記第1の多結晶薄膜トランジス
タのチャネルが形成される多結晶半導体層の平均結晶粒
径が300nmから2μmの範囲であり、且つ前記第2
の多結晶薄膜トランジスタのチャネルが形成される多結
晶半導体層の平均結晶粒径が、20nmから200nm
の範囲であることを特徴とする半導体素子を提供するも
のである。
動回路用の第1の多結晶薄膜トランジスタと、画素スイ
ッチング用の第2の多結晶薄膜トランジスタとを有する
半導体素子において、前記第1の多結晶薄膜トランジス
タのチャネルが形成される多結晶半導体層の平均結晶粒
径が300nmから2μmの範囲であり、且つ前記第2
の多結晶薄膜トランジスタのチャネルが形成される多結
晶半導体層の平均結晶粒径が、20nmから200nm
の範囲であることを特徴とする半導体素子を提供するも
のである。
【0009】本発明は、スイッチング素子として用いら
れる多結晶半導体装置のチャネルとなる多結晶半導体層
の結晶粒径を、周辺駆動回路素子の多結晶半導体装置の
チャネルとなる多結晶半導体層の粒径よりも小さく設定
することにより、高速動作する駆動回路素子と、デバイ
ス特性のばらつきが少ないスイッチング素子により形成
される半導体素子を提供する。スイッチング素子の多結
晶半導体層の粒径を20nmから200nmの範囲に、
スイッチング素子を駆動させる周辺駆動回路素子の多結
晶半導体層の粒径を300nmから2μmの範囲に設定
する。
れる多結晶半導体装置のチャネルとなる多結晶半導体層
の結晶粒径を、周辺駆動回路素子の多結晶半導体装置の
チャネルとなる多結晶半導体層の粒径よりも小さく設定
することにより、高速動作する駆動回路素子と、デバイ
ス特性のばらつきが少ないスイッチング素子により形成
される半導体素子を提供する。スイッチング素子の多結
晶半導体層の粒径を20nmから200nmの範囲に、
スイッチング素子を駆動させる周辺駆動回路素子の多結
晶半導体層の粒径を300nmから2μmの範囲に設定
する。
【0010】本発明の半導体素子では、駆動回路素子に
は結晶粒径の大きい多結晶半導体層をチャネルに用いる
ことにより、高い移動度が得られ、高速動作が可能とな
り、スイッチング素子には結晶粒径の小さい多結晶半導
体層をチャネルに用いることにより、オフリーク電流や
しきい値電圧のばらつきが少なくすることができる。そ
の結果、例えば液晶表示素子では、各画素のスイッチン
グ素子のオフリーク電流がばらつくことによって、各表
示画素電極と対向電極との電位差を一定に保つことがで
きなくなり、液晶に一定の電圧が印加されなくなること
により生じるフリッカ(画面のちらつき)や画像ムラが
ないものを提供できる。
は結晶粒径の大きい多結晶半導体層をチャネルに用いる
ことにより、高い移動度が得られ、高速動作が可能とな
り、スイッチング素子には結晶粒径の小さい多結晶半導
体層をチャネルに用いることにより、オフリーク電流や
しきい値電圧のばらつきが少なくすることができる。そ
の結果、例えば液晶表示素子では、各画素のスイッチン
グ素子のオフリーク電流がばらつくことによって、各表
示画素電極と対向電極との電位差を一定に保つことがで
きなくなり、液晶に一定の電圧が印加されなくなること
により生じるフリッカ(画面のちらつき)や画像ムラが
ないものを提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施例に沿って
説明する。 (発明の実施の形態1)図1〜図5に本発明による液晶
表示装置におけるTFTの製造工程を、また図6に液晶
表示装置全体の構成を示す。
説明する。 (発明の実施の形態1)図1〜図5に本発明による液晶
表示装置におけるTFTの製造工程を、また図6に液晶
表示装置全体の構成を示す。
【0012】はじめに、図1に示す如く無アルカリガラ
スや石英ガラス等の絶縁基板1上にSiOx等の絶縁膜
2をコートする。SiOx等は、プラズマCVD等で成
膜させ、基板からの不純物の拡散を防ぐ。前記絶縁膜2
上に、アモルファスシリコン膜(以下、a-Si:H膜と称
す)3を形成する。a-Si:H膜3は、SiH4+H2混合
ガスを用いて、プラズマCVDで形成したり、スパッタ
や減圧CVD法で形成する。
スや石英ガラス等の絶縁基板1上にSiOx等の絶縁膜
2をコートする。SiOx等は、プラズマCVD等で成
膜させ、基板からの不純物の拡散を防ぐ。前記絶縁膜2
上に、アモルファスシリコン膜(以下、a-Si:H膜と称
す)3を形成する。a-Si:H膜3は、SiH4+H2混合
ガスを用いて、プラズマCVDで形成したり、スパッタ
や減圧CVD法で形成する。
【0013】次に、a−Si:H膜の水素を減少させる
ために、熱アニールを施す。窒素雰囲気中で、350〜
500℃の温度で30分〜1時間のアニールを行う。次
に、図2に示す如く駆動回路素子となる周辺領域のa−
Si:H膜3に第1のレーザービームアニールを行い、
多結晶シリコン膜3aを得る。ビームアニールには、エ
キシマレーザやArレーザ等のレーザビームが用いら
れ、シリコン膜を溶融結晶化できるエネルギービームで
あればよい。例えば、a−Si:H膜の膜厚を50nm
とし、波長308nmのXeClレーザを用いた場合、
第1のレーザエネルギーE1は225〜275mJ/cm 2
に設定する。
ために、熱アニールを施す。窒素雰囲気中で、350〜
500℃の温度で30分〜1時間のアニールを行う。次
に、図2に示す如く駆動回路素子となる周辺領域のa−
Si:H膜3に第1のレーザービームアニールを行い、
多結晶シリコン膜3aを得る。ビームアニールには、エ
キシマレーザやArレーザ等のレーザビームが用いら
れ、シリコン膜を溶融結晶化できるエネルギービームで
あればよい。例えば、a−Si:H膜の膜厚を50nm
とし、波長308nmのXeClレーザを用いた場合、
第1のレーザエネルギーE1は225〜275mJ/cm 2
に設定する。
【0014】次に、図3に示す如くスイッチング素子と
なる領域のa−Si:H膜3に第2のレーザービームア
ニールを行い、多結晶シリコン膜3bを得る。スイッチ
ング素子領域に照射される第2のレーザエネルギーE2
は、周辺駆動回路領域に照射される第1のレーザエネル
ギーE1よりも低く設定することが重要であり、150
〜175mJ/cm 2に設定する。図2および図3でのレー
ザエネルギーの範囲は、a−Si:H膜の膜厚や水素量
によって変動するが、スイッチング素子領域のレーザエ
ネルギーE2を駆動回路領域のレーザエネルギーE1よ
りも低く設定することは変わらない。駆動回路素子領域
のレーザエネルギーE1は、a−Si:H膜が完全に溶
融するエネルギー値以上アモルファス化が生じるエネル
ギー値以下に設定する。一方、スイッチング素子領域の
レーザエネルギーE2は、a−Si:H膜が溶融し始め
るエネルギー値以上で前記の小さい範囲の粒径が得られ
るエネルギー値の範囲に設定する。
なる領域のa−Si:H膜3に第2のレーザービームア
ニールを行い、多結晶シリコン膜3bを得る。スイッチ
ング素子領域に照射される第2のレーザエネルギーE2
は、周辺駆動回路領域に照射される第1のレーザエネル
ギーE1よりも低く設定することが重要であり、150
〜175mJ/cm 2に設定する。図2および図3でのレー
ザエネルギーの範囲は、a−Si:H膜の膜厚や水素量
によって変動するが、スイッチング素子領域のレーザエ
ネルギーE2を駆動回路領域のレーザエネルギーE1よ
りも低く設定することは変わらない。駆動回路素子領域
のレーザエネルギーE1は、a−Si:H膜が完全に溶
融するエネルギー値以上アモルファス化が生じるエネル
ギー値以下に設定する。一方、スイッチング素子領域の
レーザエネルギーE2は、a−Si:H膜が溶融し始め
るエネルギー値以上で前記の小さい範囲の粒径が得られ
るエネルギー値の範囲に設定する。
【0015】図8に、XeClレーザを用いた場合のレ
ーザエネルギーと得られる多結晶シリコンの粒径の関係
を示す。多結晶シリコン膜の粒径は、透過型電子顕微鏡
観察を用いて膜の平面観察を行うことによりわかる。観
察された結晶粒の長軸方向の長さを粒径と定義した。得
られる粒径の最大値および最小値をエラーバーで示し
た。275mJ/cm 2以下のレーザエネルギーでは、レー
ザエネルギーが増加するにつれて、粒径は増大する。2
75mJ/cm 2を越えると、再アモルファス化が生じるた
め、粒径が急激に減少する。従って、上記に示したレー
ザエネルギーの範囲に設定すれば、駆動回路部には30
0nm〜2μmの範囲の大きい粒径の多結晶シリコン膜
が形成できる。一方、スイッチング素子部には、ばらつ
きが小さく、20〜200nmの範囲内のいずれかの
(駆動回路部に比べて)小さい粒径の多結晶シリコン膜
が形成できる。
ーザエネルギーと得られる多結晶シリコンの粒径の関係
を示す。多結晶シリコン膜の粒径は、透過型電子顕微鏡
観察を用いて膜の平面観察を行うことによりわかる。観
察された結晶粒の長軸方向の長さを粒径と定義した。得
られる粒径の最大値および最小値をエラーバーで示し
た。275mJ/cm 2以下のレーザエネルギーでは、レー
ザエネルギーが増加するにつれて、粒径は増大する。2
75mJ/cm 2を越えると、再アモルファス化が生じるた
め、粒径が急激に減少する。従って、上記に示したレー
ザエネルギーの範囲に設定すれば、駆動回路部には30
0nm〜2μmの範囲の大きい粒径の多結晶シリコン膜
が形成できる。一方、スイッチング素子部には、ばらつ
きが小さく、20〜200nmの範囲内のいずれかの
(駆動回路部に比べて)小さい粒径の多結晶シリコン膜
が形成できる。
【0016】また、a-Si:H膜3の膜厚は、20nm〜1
50nmの範囲であることが望ましい。これは、a-Si:H
膜厚3が150nm以上になると、膜全体がビームアニ
ールで溶融結晶化せず、チャネルとなるゲート絶縁膜側
に粒径の大きい結晶性の優れた多結晶シリコン膜が得ら
れない。従って、駆動回路素子に適した多結晶シリコン
が得られないので、活性層となる多結晶シリコン膜の膜
厚は150nm以下にする必要がある。膜厚20nm未
満では、低いレーザエネルギーでアモルファス化が生じ
るため、駆動回路部に粒径の大きい多結晶シリコン膜を
形成できない。
50nmの範囲であることが望ましい。これは、a-Si:H
膜厚3が150nm以上になると、膜全体がビームアニ
ールで溶融結晶化せず、チャネルとなるゲート絶縁膜側
に粒径の大きい結晶性の優れた多結晶シリコン膜が得ら
れない。従って、駆動回路素子に適した多結晶シリコン
が得られないので、活性層となる多結晶シリコン膜の膜
厚は150nm以下にする必要がある。膜厚20nm未
満では、低いレーザエネルギーでアモルファス化が生じ
るため、駆動回路部に粒径の大きい多結晶シリコン膜を
形成できない。
【0017】ついで、図4に示す如く多結晶シリコン膜
3a、3bをパターニングした後に、多結晶シリコン膜
3a、3bと絶縁膜2上にゲート絶縁膜4を形成する。
ゲート絶縁膜4には、SiOxやSiNxを用いられ、
プラズマCVD法で形成する。この時のCVD条件は、
例えば基板温度330℃、使用ガスはシラン、酸素、で
行う。次に、ゲート電極5およびこれにつながったCs
線5を形成し、パターニングする。ゲート電極は、Mo
−Ta、Mo−W等のメタルをスパッタ法で形成する。
次に、ゲート電極5をマスクとしてP+もしくはB−を
イオンドーピングし、ソースおよびドレイン領域3dを
形成する。この際の、イオンドーピング条件は、P+ に
は、PH3 をまたB+ にはB2 H6 ガスを使用する。ま
た、N型不純物としてP+ の代わりにAs,Sbを使用する
ことができ、また、P型不純物としてB+ の代わりにG
a,Inを使用することができる。以上の例では、どちら
か一方のチャネルを用いた場合の製造工程を示したが、
駆動回路部にはPチャネルTFTとNチャネルTFTを
組み合わせたCMOS構造で形成してもよい。
3a、3bをパターニングした後に、多結晶シリコン膜
3a、3bと絶縁膜2上にゲート絶縁膜4を形成する。
ゲート絶縁膜4には、SiOxやSiNxを用いられ、
プラズマCVD法で形成する。この時のCVD条件は、
例えば基板温度330℃、使用ガスはシラン、酸素、で
行う。次に、ゲート電極5およびこれにつながったCs
線5を形成し、パターニングする。ゲート電極は、Mo
−Ta、Mo−W等のメタルをスパッタ法で形成する。
次に、ゲート電極5をマスクとしてP+もしくはB−を
イオンドーピングし、ソースおよびドレイン領域3dを
形成する。この際の、イオンドーピング条件は、P+ に
は、PH3 をまたB+ にはB2 H6 ガスを使用する。ま
た、N型不純物としてP+ の代わりにAs,Sbを使用する
ことができ、また、P型不純物としてB+ の代わりにG
a,Inを使用することができる。以上の例では、どちら
か一方のチャネルを用いた場合の製造工程を示したが、
駆動回路部にはPチャネルTFTとNチャネルTFTを
組み合わせたCMOS構造で形成してもよい。
【0018】さらに、図5に示す如く層間絶縁膜6を形
成する。層間絶縁膜には、SiOx膜を用いられ、プラ
ズマCVD法で形成する。使用するガスは、シラン、酸
素である。次に、画素電極7を透明導電膜であるITO
等を用いてスパッタ法などで形成し、エッチング加工し
てパターニングを行う。層間絶縁膜6およびゲート絶縁
膜4にコンタクトホールを形成して、ソース・ドレイン
電極8を形成する。ソース・ドレイン電極には、Al,
Mo、Ta等の高融点金属やそのシリサイドが用いられ
る。最後に、パッシベーション膜9として、SiNx膜
を形成する。最後に、対向電極10の付いた基板11を
はりあわせて、液晶12を注入する。
成する。層間絶縁膜には、SiOx膜を用いられ、プラ
ズマCVD法で形成する。使用するガスは、シラン、酸
素である。次に、画素電極7を透明導電膜であるITO
等を用いてスパッタ法などで形成し、エッチング加工し
てパターニングを行う。層間絶縁膜6およびゲート絶縁
膜4にコンタクトホールを形成して、ソース・ドレイン
電極8を形成する。ソース・ドレイン電極には、Al,
Mo、Ta等の高融点金属やそのシリサイドが用いられ
る。最後に、パッシベーション膜9として、SiNx膜
を形成する。最後に、対向電極10の付いた基板11を
はりあわせて、液晶12を注入する。
【0019】上記のようにして、図7に示す如く本発明
の半導体素子が形成される。すなわち、駆動回路素子に
は結晶粒径の大きい多結晶半導体層3a をチャネルとし
たTFT(図7(a) )が形成され、スイッチング素子に
は結晶粒径の小さい多結晶半導体層3b をチャネルとし
たTFT(図7(b) )が形成される。3d は、ソース・
ドレイン領域である。ここで、これらTFTの特性を調
べるため、ソース・ドレイン間の電圧を15Vに設定
し、ゲート電圧を変化させた場合に得られるソース・ド
レイン間に流れる電流の最小値をオフリーク電流とし
た。実験結果より、結晶粒径が小さいほど、リーク電流
のばらつきは小さく、その電流値も低くなることがわか
った。20〜200nmの範囲内の粒径の小さい多結晶
シリコンを用いることにより、リーク電流値を3×10
−12A以下(W/L=10μm/10μm)にするこ
とができ、ばらつきの小さいスイッチング素子が形成で
きる。また、電界効果移動度は、スイッチング素子で2
5〜40cm2/V・s、駆動回路素子で80cm2/V・s〜13
0cm2/V・sであり、粒径が小さいほうがデバイス特性が
均一化する。このことから、駆動回路素子に粒径の大き
い多結晶シリコンを用いることにより、高速動作が可能
であり、駆動素子として十分の特性が得られ、一方画素
スイッチング素子には、粒径の小さい多結晶シリコンを
用いることにより、デバイス特性(オフリーク電流や移
動度、しきい値電圧)を均一にすることができるので、
液晶10に一定の電圧が印加されなくなることにより生
じるフリッカ(画面のちらつき)や画像ムラが生じな
い。
の半導体素子が形成される。すなわち、駆動回路素子に
は結晶粒径の大きい多結晶半導体層3a をチャネルとし
たTFT(図7(a) )が形成され、スイッチング素子に
は結晶粒径の小さい多結晶半導体層3b をチャネルとし
たTFT(図7(b) )が形成される。3d は、ソース・
ドレイン領域である。ここで、これらTFTの特性を調
べるため、ソース・ドレイン間の電圧を15Vに設定
し、ゲート電圧を変化させた場合に得られるソース・ド
レイン間に流れる電流の最小値をオフリーク電流とし
た。実験結果より、結晶粒径が小さいほど、リーク電流
のばらつきは小さく、その電流値も低くなることがわか
った。20〜200nmの範囲内の粒径の小さい多結晶
シリコンを用いることにより、リーク電流値を3×10
−12A以下(W/L=10μm/10μm)にするこ
とができ、ばらつきの小さいスイッチング素子が形成で
きる。また、電界効果移動度は、スイッチング素子で2
5〜40cm2/V・s、駆動回路素子で80cm2/V・s〜13
0cm2/V・sであり、粒径が小さいほうがデバイス特性が
均一化する。このことから、駆動回路素子に粒径の大き
い多結晶シリコンを用いることにより、高速動作が可能
であり、駆動素子として十分の特性が得られ、一方画素
スイッチング素子には、粒径の小さい多結晶シリコンを
用いることにより、デバイス特性(オフリーク電流や移
動度、しきい値電圧)を均一にすることができるので、
液晶10に一定の電圧が印加されなくなることにより生
じるフリッカ(画面のちらつき)や画像ムラが生じな
い。
【0020】(発明の実施の形態2)前記の発明の実施
の形態1では、a−Si:H膜を結晶させて多結晶シリ
コン膜を形成するビームアニール工程において、2回に
分けてビームアニールを行ったが、この発明の実施の形
態2では、スループットを向上させるため、1回のビー
ムアニールでスイッチング素子の領域と駆動回路素子の
領域を結晶化させる方法を示す。
の形態1では、a−Si:H膜を結晶させて多結晶シリ
コン膜を形成するビームアニール工程において、2回に
分けてビームアニールを行ったが、この発明の実施の形
態2では、スループットを向上させるため、1回のビー
ムアニールでスイッチング素子の領域と駆動回路素子の
領域を結晶化させる方法を示す。
【0021】図9に示す如くスイッチング素子にあたる
領域を覆うようにa−Si:H膜表面の接触させないよ
うに減光フィルター400を設置する。それによって、
駆動回路素子には高いエネルギーE1でレーザ照射され
て、スイッチング素子にはそれよりも低いエネルギーE
2で照射されて、a−Si:H膜が結晶化する。減光フ
ィルターには、石英ガラスを用いる。選択するビーム
(波長)や実験条件(a−Si:H膜質、膜厚など)に
よってフィルターの透過率を決定する必要がある。例え
ば、前記のXeClレーザを用いた実験条件では、フィ
ルターの透過率を45〜75%程度に設定することによ
り、発明の実施の形態1で示したエネルギーE2が得ら
れる。レーザアニール工程以外の製造工程は、発明の実
施の形態1の工程と同じである。
領域を覆うようにa−Si:H膜表面の接触させないよ
うに減光フィルター400を設置する。それによって、
駆動回路素子には高いエネルギーE1でレーザ照射され
て、スイッチング素子にはそれよりも低いエネルギーE
2で照射されて、a−Si:H膜が結晶化する。減光フ
ィルターには、石英ガラスを用いる。選択するビーム
(波長)や実験条件(a−Si:H膜質、膜厚など)に
よってフィルターの透過率を決定する必要がある。例え
ば、前記のXeClレーザを用いた実験条件では、フィ
ルターの透過率を45〜75%程度に設定することによ
り、発明の実施の形態1で示したエネルギーE2が得ら
れる。レーザアニール工程以外の製造工程は、発明の実
施の形態1の工程と同じである。
【0022】スイッチング素子部には、駆動回路部に照
射されるビームのエネルギーよりも低いエネルギーのビ
ームが照射され、スイッチング素子に粒径の小さい多結
晶シリコンを用いたTFTが作製できる。
射されるビームのエネルギーよりも低いエネルギーのビ
ームが照射され、スイッチング素子に粒径の小さい多結
晶シリコンを用いたTFTが作製できる。
【0023】(発明の実施の形態3)図10に、本発明
をX線センサーに適用した例を示す。通常のX線センサ
ーは駆動回路にはICを用いTAB実装させているが、
本発明のX線センサーは、同一基板上に駆動回路とセン
サーを有する構造で作製される。
をX線センサーに適用した例を示す。通常のX線センサ
ーは駆動回路にはICを用いTAB実装させているが、
本発明のX線センサーは、同一基板上に駆動回路とセン
サーを有する構造で作製される。
【0024】図10に示すごとく、各画素のスイッチン
グ素子に用いられるTFT202と周辺部の駆動回路用
のTFT201を用いたX線センサーである。液晶表示
装置との違いは液晶の代わりにフォトダイオード203
を用いる点であり、フォトダイオード上にX線を光信号
に変換する膜を被覆する。
グ素子に用いられるTFT202と周辺部の駆動回路用
のTFT201を用いたX線センサーである。液晶表示
装置との違いは液晶の代わりにフォトダイオード203
を用いる点であり、フォトダイオード上にX線を光信号
に変換する膜を被覆する。
【0025】スイッチング素子および駆動回路素子の製
造方法は、上記発明の実施の形態1と同じ工程および条
件で形成される。上記のX線センサーにおいても、駆動
回路素子201には結晶粒径の大きい多結晶半導体層を
チャネルとしたTFTが形成され、スイッチング素子2
02には結晶粒径の小さい多結晶半導体層をチャネルと
したTFTが形成される。各TFTは、発明の実施の形
態1と同様のものでよい。
造方法は、上記発明の実施の形態1と同じ工程および条
件で形成される。上記のX線センサーにおいても、駆動
回路素子201には結晶粒径の大きい多結晶半導体層を
チャネルとしたTFTが形成され、スイッチング素子2
02には結晶粒径の小さい多結晶半導体層をチャネルと
したTFTが形成される。各TFTは、発明の実施の形
態1と同様のものでよい。
【0026】結晶粒径が小さいほうがデバイス特性が均
一化し、リーク電流のばらつきも小さく、リーク電流値
も低くなる。従って、スイッチング素子202には、粒
径の小さい多結晶半導体層を用いることにより、デバイ
ス特性(オフリーク電流やしきい値電圧)を均一にする
ことができるので、X線強度の測定ムラが生じなくな
り、またリーク電流によって生じるノイズを低減でき
る。一方、駆動回路素子201には、粒径の大きい多結
晶シリコンを用いることにより、高速動作が可能であ
り、駆動素子として十分の特性が得られる。
一化し、リーク電流のばらつきも小さく、リーク電流値
も低くなる。従って、スイッチング素子202には、粒
径の小さい多結晶半導体層を用いることにより、デバイ
ス特性(オフリーク電流やしきい値電圧)を均一にする
ことができるので、X線強度の測定ムラが生じなくな
り、またリーク電流によって生じるノイズを低減でき
る。一方、駆動回路素子201には、粒径の大きい多結
晶シリコンを用いることにより、高速動作が可能であ
り、駆動素子として十分の特性が得られる。
【0027】このように、本発明によれば、測定ムラお
よびノイズの少ないX線センサーを提供できる。X線セ
ンサー以外でも、同一基板上に駆動回路とセンサーを有
するデバイスには全て適用できる。
よびノイズの少ないX線センサーを提供できる。X線セ
ンサー以外でも、同一基板上に駆動回路とセンサーを有
するデバイスには全て適用できる。
【0028】本発明はスイッチング素子に用いられる多
結晶半導体層の粒径が駆動回路素子に用いられる多結晶
半導体層の粒径よりも小さければ上記の効果が得られる
ため、上記のコプラナ型構造だけではなく、スタガ型構
造の半導体素子にも適用できる。
結晶半導体層の粒径が駆動回路素子に用いられる多結晶
半導体層の粒径よりも小さければ上記の効果が得られる
ため、上記のコプラナ型構造だけではなく、スタガ型構
造の半導体素子にも適用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、駆動回路素子に結晶粒
径の大きい多結晶半導体層をチャネルに用いることによ
り、高い移動度が得られ、高速動作が可能であり、スイ
ッチング素子に結晶粒径の小さい多結晶半導体層をチャ
ネルに用いることにより、デバイス特性(オフリーク電
流やしきい値電圧)のばらつきを少なくすることができ
る。その結果、例えば液晶表示素子では、各画素のスイ
ッチング素子のオフリーク電流がばらつくことによっ
て、各表示画素電極と対向電極との電位差を一定に保つ
ことができなくなり、液晶に一定の電圧が印加されなく
なることにより生じるフリッカ(画面のちらつき)や画
像ムラがないものを提供できる。
径の大きい多結晶半導体層をチャネルに用いることによ
り、高い移動度が得られ、高速動作が可能であり、スイ
ッチング素子に結晶粒径の小さい多結晶半導体層をチャ
ネルに用いることにより、デバイス特性(オフリーク電
流やしきい値電圧)のばらつきを少なくすることができ
る。その結果、例えば液晶表示素子では、各画素のスイ
ッチング素子のオフリーク電流がばらつくことによっ
て、各表示画素電極と対向電極との電位差を一定に保つ
ことができなくなり、液晶に一定の電圧が印加されなく
なることにより生じるフリッカ(画面のちらつき)や画
像ムラがないものを提供できる。
【図1】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の断
面図
面図
【図2】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の断
面図
面図
【図3】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の断
面図
面図
【図4】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の断
面図
面図
【図5】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の断
面図
面図
【図6】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の全
体構成図
体構成図
【図7】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の断
面図
面図
【図8】本発明の実施の形態1を説明する図
【図9】本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置の断
面図
面図
【図10】本発明の実施の形態3に係るX線センサーの
説明図
説明図
【図11】従来の液晶表示装置の説明図
1 絶縁基板 2 絶縁膜 3 アモルファス半導体膜 3a 粒径の大きい多結晶半導体膜 3b 粒径の小さい多結晶半導体膜 3d ソース・ドレイン領域 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6 層間絶縁膜 7 画素透明電極 8 ソース・ドレイン電極 9 パッシベーション膜 10 対向基板 11 対向電極 12、103 液晶 101、201、301 粒径の大きい多結晶半導体層
を用いた駆動回路 102、202 粒径の小さい多結晶半導体層を用いた
画素用TFT 104、204 補助容量 400 減光フィルター 203 フォトダイオード 302 駆動回路と同じ粒径の多結晶半導体層を用いた
画素用TFT
を用いた駆動回路 102、202 粒径の小さい多結晶半導体層を用いた
画素用TFT 104、204 補助容量 400 減光フィルター 203 フォトダイオード 302 駆動回路と同じ粒径の多結晶半導体層を用いた
画素用TFT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 (72)発明者 川久 慶人 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】同一基板上に駆動回路用の第1の多結晶薄
膜トランジスタと、画素スイッチング用の第2の多結晶
薄膜トランジスタとを有する半導体素子において、前記
第1の多結晶薄膜トランジスタのチャネルが形成される
半導体層が完全に溶融するエネルギー値以上でアモルフ
ァス化が生じない第1のエネルギー値のレーザー照射で
結晶化され、且つ前記第2の多結晶薄膜トランジスタの
チャネルが形成される半導体層が溶融し始め且つ前記第
1のエネルギー値よりも小さい第2のエネルギー値で結
晶化されることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項2】同一基板上に駆動回路用の第1の多結晶薄
膜トランジスタと、画素スイッチング用の第2の多結晶
薄膜トランジスタとを有する半導体素子において、前記
第1の多結晶薄膜トランジスタのチャネルが形成される
多結晶半導体層の平均結晶粒径が300nmから2μm
の範囲であり、且つ前記第2の多結晶薄膜トランジスタ
のチャネルが形成される多結晶半導体層の平均結晶粒径
が、20nmから200nmの範囲であることを特徴と
する半導体素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7562296A JPH09266316A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 半導体素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7562296A JPH09266316A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 半導体素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09266316A true JPH09266316A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13581504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7562296A Pending JPH09266316A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 半導体素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09266316A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-03-29 JP JP7562296A patent/JPH09266316A/ja active Pending
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