JPH09265609A - 磁気ヘッド用クリーニングテープ - Google Patents

磁気ヘッド用クリーニングテープ

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JPH09265609A
JPH09265609A JP7416396A JP7416396A JPH09265609A JP H09265609 A JPH09265609 A JP H09265609A JP 7416396 A JP7416396 A JP 7416396A JP 7416396 A JP7416396 A JP 7416396A JP H09265609 A JPH09265609 A JP H09265609A
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JP
Japan
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magnetic head
magnetic
abrasive particles
head cleaning
tape
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JP7416396A
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Inventor
Chiaki Abe
千明 阿部
Yuko Shimada
祐子 島田
Yukari Akimoto
ゆかり 秋元
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な磁気ヘッドクリーニング性とヘッド摩
耗性の低減とを同時に満足することができる磁気ヘッド
用クリーニングテープを提供すること。 【解決手段】 本発明は、非磁性支持体と、該非磁性支
持体上に設けられた磁気ヘッドクリーニング層とを有す
る磁気ヘッド用クリーニングテープにおいて、上記磁気
ヘッドクリーニング層は、強磁性粉末及びモース硬度が
8以上の研磨材粒子を含有し、該研磨材粒子の粒径頻度
分布曲線が2つのピークを有し、第1ピークが粒径0.
15〜0.25μmの間に存在し、第2ピークが粒径
0.4〜0.6μmの間に存在し、該粒径0.15〜
0.25μmの研磨材粒子の含有量と該粒径0.4〜
0.6μmの研磨材粒子の含有量との合計量が上記強磁
性粉末100重量部に対して5〜20重量部であり、且
つ両者の重量比(前者:後者)が1:1〜6:1である
ことを特徴とする磁気ヘッド用クリーニングテープであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドのクリ
ーニング効果を備えた磁気ヘッド用クリーニングテープ
に関し、詳しくは、従来の磁気記録媒体に配合される研
磨材粒子のモース硬度を特定範囲とし且つ粒径が2種の
特定範囲の研磨材粒子を特定量含有させることによって
得られる、特に高ヘッドクリーニング性と低ヘッド摩耗
性とを同時に満足する効果を備えた磁気ヘッド用クリー
ニングテープに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】磁気記
録再生装置の磁気ヘッドには、記録再生を繰り返すうち
に、磁気記録媒体の磁気記録層から削れた粉や塗膜離脱
物等の異物が付着する場合がある。このような異物が磁
気ヘッドに付着すると、磁気ヘッドの記録再生効率が低
下し、音飛び、画像劣化、ノイズ発生等が起こる。
【0003】このため、通常はポリエステルベースフィ
ルム等のベースフィルム上に、モース硬度6以上のα−
Al2 3 、Cr2 3 、α−Fe2 3 、TiO2
の研磨材と結合剤とからなる膜を結着して作られる磁気
ヘッド用クリーニングテープや非常に表面が粗いテープ
を使用し、磁気ヘッドに摺動させて、磁気ヘッドに付着
した上記異物を取り除くことが行われている。
【0004】ところが、従来の磁気ヘッド用クリーニン
グテープにおける研磨材として使用されるモース硬度6
以上のα−Al2 3 、Cr2 3 、α−Fe2 3
TiO2 等では、その配合量が少なすぎると磁気ヘッド
のクリーニング効果を発現しなかったり、配合量が多す
ぎると磁気ヘッド摺動時に磁気ヘッド表面に傷を発生さ
せたり、ヘッド摩耗速度を著しく高めることになる。
【0005】また、磁気ヘッド用クリーニングテープの
表面粗さを極端に高くして磁気ヘッドのクリーニング効
果を発現させようとすると、ヘッド摩耗速度を高めた
り、該クリーニングテープ表面から粉落ち等が発生す
る。逆に、磁気ヘッド用クリーニングテープの表面粗さ
が低いと磁気ヘッドのクリーニング効果が十分でない。
【0006】さらに、磁気記録媒体の記録密度が高密度
化に向かう中、記録波長も短くなり、それに対応すべく
磁気ヘッドのヘッドギャップも狭くなってきているた
め、磁気ヘッド用クリーニングテープに使用される研磨
材の粒径についても最適化する必要があると考えられ
る。
【0007】従って、本発明の目的は、良好な磁気ヘッ
ドクリーニング性とヘッド摩耗性の低減とを同時に満足
することができる磁気ヘッド用クリーニングテープを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を行った結果、非磁性支持体と磁気ヘッドクリーニング
層とを有し、該磁気ヘッドクリーニング層がモース硬度
が特定範囲で且つ粒径が2種の特定範囲の研磨材粒子を
特定量含有する磁気ヘッド用クリーニングテープが、上
記目的を達成し得ることを知見した。
【0009】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けられた
磁気ヘッドクリーニング層とを有する磁気ヘッド用クリ
ーニングテープにおいて、上記磁気ヘッドクリーニング
層は、強磁性粉末及びモース硬度が8以上の研磨材粒子
を含有し、該研磨材粒子の粒径頻度分布曲線が2つのピ
ークを有し、第1ピークが粒径0.15〜0.25μm
の間に存在し、第2ピークが粒径0.4〜0.6μmの
間に存在し、該粒径0.15〜0.25μmの研磨材粒
子の含有量と該粒径0.4〜0.6μmの研磨材粒子の
含有量との合計量が上記強磁性粉末100重量部に対し
て5〜20重量部であり、且つ両者の重量比(前者:後
者)が1:1〜6:1であることを特徴とする磁気ヘッ
ド用クリーニングテープを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気ヘッド用クリ
ーニングテープについて詳細に説明する。
【0011】本発明の磁気ヘッド用クリーニングテープ
は、非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けられた磁
気ヘッドクリーニング層とからなるものである。また、
上記非磁性支持体の裏面には、必要に応じて、公知のバ
ックコート塗料を特に制限なく用いて形成されるバック
コート層が設けられる。
【0012】本発明の磁気ヘッド用クリーニングテープ
に用いられる上記非磁性支持体は、通常公知のものを特
に制限されることなく用いることができるが、具体的に
は、高分子樹脂からなる可撓性フィルム;Cu,Al,
Zn等の非磁性金属、ガラス、磁器、陶器等のセラミッ
ク等からなるフィルム等を用いることができる。
【0013】上記可撓性フィルムを形成する上記高分子
樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチ
レンビスフェノキシカルボキシレート等のポリエステル
類、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
類、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、或いは
ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスル
フォン、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリウレタン
等が挙げられ使用に際しては、単独若しくは2種以上併
用して用いることができる。
【0014】次に、本発明の磁気ヘッド用クリーニング
テープにおいて上記非磁性支持体上に設けられた磁気ヘ
ッドクリーニング層について説明すると、該磁気ヘッド
クリーニング層は、強磁性粉末及び特定の研磨材粒子を
含有するものであり、上記非磁性支持体上に、好ましく
は、強磁性粉末、結合剤及び溶剤を主成分とし、該特定
の研磨材粒子を含有する研磨塗料を塗布することにより
形成される層である。
【0015】上記磁気ヘッドクリーニング層の形成に用
いられる研磨塗料が含有する研磨材粒子としては、例え
ば、α−Al2 3 、Cr2 3 、TiC等、従来から
研磨材粒子として使用されているものが挙げられる。ま
た、該研磨材粒子としては、市販品を用いることもでき
る。これらの研磨材粒子は、1種又は2種以上で用いら
れる。
【0016】また、上記研磨材粒子は、モース硬度が8
以上のものである。ここで、該モース硬度が8未満であ
ると、磁気ヘッドクリーニング層のヘッドクリーニング
効果が低下することとなる。
【0017】また、上記研磨材粒子は、その粒径頻度分
布曲線が2つのピークを有するものであり、該2つのピ
ークのうち、第1ピークが粒径0.15〜0.25μm
の間に存在し、第2ピークが粒径0.4〜0.6μmの
間に存在する。
【0018】上記粒径0.15〜0.25μmの研磨材
粒子(以下、この範囲の全研磨材粒子を「研磨材粒子群
a」という)の含有量と上記粒径0.4〜0.6μmの
研磨材粒子(以下、この範囲の全研磨材粒子を「研磨材
粒子群b」という)の含有量との合計量は、上記強磁性
粉末100重量部に対して、5〜20重量部、好ましく
は5〜12重量部である。両者の含有量の合計が5重量
部未満であると、磁気ヘッドクリーニング効果が低下
し、20重量部を超えると、磁気ヘッド表面に傷を発生
させたり、磁気ヘッド摩耗速度を著しく速めることにな
る。
【0019】また、上記研磨材粒子群aと上記研磨材粒
子群bとの重量比(前者:後者)は、1:1〜6:1で
ある。上記研磨材粒子群a及びbが上記重量比の範囲に
あると、高記録密度に対応した狭ヘッドギャップのヘッ
ド目詰まりを効率よくクリーニングすることができると
共に、磁気ヘッド全面、更にはガイドピンにいたるまで
のクリーニングが可能となる。これに対し、上記研磨材
粒子群bに対する上記研磨材粒子群aの比が上記範囲の
上限を超えると、磁気ヘッド全体のヘッドクリーニング
性が低下し、上記研磨材粒子群bに対する上記研磨材粒
子群aの比が上記範囲の下限未満であると、高記録密度
ヘッドのヘッドギャップ内のクリーニング性が低下す
る。
【0020】上記研磨材粒子全体に対する研磨材粒子群
aの含有量は、好ましくは50〜90重量%、更に好ま
しくは60〜80重量%であり、上記粒径0.4〜0.
6μmの研磨材粒子の含有量は、好ましくは20〜50
重量%、更に好ましくは20〜40重量%である。な
お、これらの含有量及び上述の重量比は、磁気ヘッドク
リーニング層を灰化した後、無機元素の元素定量分析法
により鉄等との相対含有量を算出することによって測定
することができる。
【0021】また、上記研磨材粒子は、例えば、平均粒
径が0.1〜0.3μmの研磨材粒子と、平均粒径が
0.4〜0.7μmの研磨材粒子とを混合することや、
砕法によって上記範囲に粒径頻度分布を持つように調整
することにより得ることができる。なお、ここでいう
「平均粒径」とは、用いた研磨材粒子の粒径の平均値で
あり、上述した「粒径頻度分布曲線のピーク」とは必ず
しも一致するものではない。上記平均粒径が0.1〜
0.3μmの研磨材粒子と上記平均粒径が0.4〜0.
7μmの研磨材粒子とを混合する場合、それぞれ上記研
磨材粒子群a及びb以外の研磨材粒子を含んでいてもよ
く、混合した結果、該研磨材粒子群a及びbの含有量の
合計及び両者の重量比が上記の範囲にあればよい。
【0022】また、上記研磨材粒子の形状は、本発明の
効果を損なわない限り特に制限されない。
【0023】上記研磨塗料に用いられる上記強磁性粉末
としては、鉄を主体とする強磁性金属粉末が用いられ
る。上記強磁性金属粉末としては、金属分が50重量%
以上であり、該金属分の60重量%以上がFeである鉄
を主体とした硬磁性金属粉末が挙げられ、該硬磁性金属
粉末としては、例えば、Fe−Co、Fe−Ni、Fe
−Al、Fe−Ni−Al、Fe−Co−Ni、Fe−
Ni−Al−Zn、Fe−Al−Si等が挙げられる。
また、上記強磁性金属粉末としては、硬磁性酸化物粉末
を用いることもでき、例えば、FeOx (4/3≦x≦
3/2)で表わされる酸化鉄系の強磁性粉末、該FeO
x にCr、Mn、Co、Ni等の二価の金属が添加され
た酸化鉄粉末、該FeOx にCo被着させてなるCo被
着FeOx 、二酸化クロム、又は該二酸化クロムにN
a、K、FeあるいはMn等の金属、P等の半導体若し
くは該金属の酸化物が添加されてなる酸化物粉末などが
挙げられる。
【0024】なお、本発明においては、上記強磁性粉末
の分散性等を向上させるために、該強磁性粉末に表面処
理を施してもよい。上記表面処理は、「Characterizati
on of Powder Surfaces 」;Academic Pressに記載され
ている方法等と同様の方法により行うことができ、例え
ば上記強磁性粉末の表面を無機質酸化物で被覆する方法
が挙げられる。この際、用いることができる上記無機質
酸化物としては、Al2 3 、SiO2 、TiO2 、Z
rO 2 、SnO2 、Sb2 3 、ZnO等が挙げられ、
使用に際しては、単独若しくは2種以上混合して用いる
ことができる。上記表面処理は、上記の方法以外に、シ
ランカップリング処理、チタンカップリング処理及びア
ルミニウムカップリング処理等の有機処理により行うこ
ともできる。
【0025】また、上記研磨塗料に用いられる上記結合
剤としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及び反応型
樹脂等が挙げられ、使用に際しては単独又は混合物とし
て用いることができる。上記結合剤の具体例としては、
塩化ビニル系の樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ニ
トロセルロース、エポキシ樹脂等が挙げられ、その他に
も、特開昭57−162128号公報の第2頁右上欄1
9行〜第2頁右下欄19行等に記載されている樹脂等が
挙げられる。さらに、上記結合剤は、分散性等向上のた
めに極性基を含有してもよい。上記結合剤の配合割合
は、上記強磁性粉末100重量部に対して、15〜50
重量部が好ましく、15〜40重量部が更に好ましい。
【0026】また、上記研磨塗料に用いられる上記溶剤
としては、ケトン系の溶剤、エステル系の溶剤、エーテ
ル系の溶剤、芳香族炭化水素系の溶剤、及び塩素化炭化
水素系の溶剤等が挙げられ、具体的には、特開昭57−
162128号公報の第3頁右下欄17行〜第4頁左下
欄10行等に記載されている溶剤を用いることができ
る。上記溶剤の配合割合は、上記強磁性粉末100重量
部に対して、200〜500重量部が好ましく、250
〜400重量部が更に好ましい。
【0027】また、上記研磨塗料には、分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤、及び硬化剤
等の通常磁気ヘッド用クリーニングテープに用いられて
いる添加剤を、必要に応じて添加することができる。上
記添加剤としては、具体的には、特開昭57−1621
28号公報の第2頁左上欄6行〜第2頁右上欄10行及
び第3頁左上欄6行〜第3頁右上欄18行等に記載され
ている種々の添加剤を挙げることができる。
【0028】上記磁気ヘッドクーニング層を形成する上
記研磨塗料は、例えば、一般の磁気記録媒体用塗料の調
製のためのサンドミリングやボールミリング等の分散工
程を経ることにより調製することができる。
【0029】上記非磁性支持体上に上記研磨塗料を塗布
して形成される上記磁気ヘッドクリーニング層の表面粗
さRaは、好ましくは10〜25nm、更に好ましくは
11〜17nmである。該表面粗さRaが10nm未満
であると、従来の磁気記録テープの表面粗さに近いもの
となり磁気ヘッドのクリーニング効果は著しく低下し、
また25nmを超えると、磁気ヘッドのクリーニング効
果に優れるがヘッド摩耗量が大きくなり、磁気ヘッド表
面に傷を発生させる場合がある。
【0030】上記磁気ヘッドクリーニング層の表面粗さ
は、例えば、塗布工程における乾燥条件の調整や、必要
に応じて金属/金属ロール若しくは金属/樹脂ロールで
熱加圧する表面鏡面化を施す塗膜平滑化工程により上記
範囲とすることができる。なお、ここでいう「表面粗
さ」は、後述の実施例における表面粗さの測定により得
られる値である。
【0031】また、上記磁気ヘッドクリーニング層の膜
厚は、0.5〜3μmであるのが好ましく、1〜2.5
μmであるのが更に好ましい。
【0032】次に、本発明の磁気ヘッド用クリーニング
テープを製造する方法の概略を下記に示す。研磨塗料の
調製、研磨塗料の塗布、表面粗さの調整を経た磁気ヘッ
ドクリーニング層を有するフィルムは、60℃の温度下
でキュア後、必要に応じて該フィルムの裏面にバックコ
ート塗料を塗布してバックコート層を形成し、対応する
磁気記録媒体の幅にスリットして、パンケーキとする。
このパンケーキをワインダーを用いてカートリッジ内に
巻き込み、磁気ヘッド用クリーニングテープを製造す
る。
【0033】上述の様にして得られた本発明の磁気ヘッ
ド用クリーニングテープは、ベータカム、DVC、8m
mビデオテープ、DATテープ等の、ヘリカルスキャン
型、更にはQICやDLTをはじめとする固定ヘッド型
の磁気記録再生装置等の磁気ヘッドに対して適用するこ
とができる。
【0034】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例及び比較例中、
「部」は特に断らない限り「重量部」を表す。
【0035】実施例1〜3及び比較例1〜3 下記(1)〜(3)の工程を行い、磁気ヘッド用クリー
ニングテープを得た。
【0036】(1)研磨塗料調製工程 下記の配合を用い、サンドミルで15時間混合、分散し
た後に、硬化剤としてポリイソシアネート化合物である
コロネートL〔日本ポリウレタン(株)製〕を8部添
加、混合することにより研磨塗料を得た。なお、この研
磨塗料に配合した研磨材粒子は、下記〔表1〕に示す研
磨材粒子1と研磨材粒子2とを該〔表1〕に示す割合
(部)で混合して得られたもので、該研磨材粒子の詳細
は、下記〔表2〕に示す通りである。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】 <研磨塗料の配合> 配合量 ・鉄を主体とする強磁性粉末(メタル粉) 100部 ・研磨材粒子(上記〔表1〕及び〔表2〕参照) 10部 ・帯電防止剤(カーボンブラック:平均一次粒径0.04μm) 2部 ・結合剤 〔「MR−110」(塩化ビニル系共重合体樹脂、日本ゼオン(株)製)〕 15部 〔「UR8300」(スルホン酸基含有ポリウレタン系樹脂、東洋紡績(株) 製)〕 10部 ・潤滑剤(ミリスチン酸) 3部 (ブチルステアレート) 3部 ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン: 300部 混合重量比1/1/1の混合溶剤)
【0040】(2)磁気ヘッドクリーニング層形成工程 非磁性支持体(厚さ10μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム)の表面上に、上記研磨塗料を、乾燥膜厚
が2μmとなるように塗布し、乾燥させて磁気ヘッドク
リーニング層の塗膜を形成した。
【0041】(3)塗膜平滑化工程 塗布乾燥後の磁気ヘッドクリーニング層の表面粗さの大
きさによっては、最適化するために、金属/金属ロール
若しくは金属/樹脂ロールによる熱加圧する塗膜平滑化
工程により、上磁気ヘッドクリーニング層の表面粗さを
上記〔表2〕に示す値に調整した。
【0042】なお、上記表面粗さは、次の方法によって
測定される中心線表面粗さRaをいう。即ち、得られた
磁気ヘッド用クリーニングテープについて、株式会社東
京精密製 表面粗さ形状測定器 商品名「サーフコム5
53A」を使用し、針の半径2μm、荷重30mgで拡大
倍率20万倍、カットオフ0.08mmの条件で中心線表
面粗さRaの測定を行った。尚、中心線表面粗さRaと
は、粗さ曲線からその中心線の方向に測定長Lの部分を
抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の
方向をY軸とし、粗さ曲線をy=f(x)で表した時、
次の式によって求られる値を〔nm〕で表したものであ
る。
【0043】
【数1】
【0044】上述のようにして得られた磁気ヘッド用ク
リーニングテープを、磁気ヘッド上に磁性塗膜が削れて
生成されるゴミや環境中の塵埃等が付着してヘッド目詰
まりを起こしたデジタルオーディオテープレコーダに1
0秒間かけて走行させたときの磁気ヘッドの汚れ落ちと
傷付きの有無を調べた。磁気ヘッドの観察は、光学顕微
鏡を用い、ヘッドギャップ部及びヘッド表面全体につい
て行った。磁気ヘッドの汚れ落ちについては、ヘッドギ
ャップ部及びヘッド表面全体にヘッド汚れが観測されな
い場合を◎とし、観察された場合を×として判定した。
また、ヘッド摩耗性についても、下記〔評価法〕に従っ
て評価した。それらの結果を下記〔表3〕に示す。
【0045】〔評価法〕 ◎ヘッド摩耗性 磁気ヘッド用クリーニングテープに対するDDS(Di
gital DataStrage)ライセンス規格に
基づいた評価方法で、ヘッド摩耗量を測定することによ
り評価した。
【0046】
【表3】
【0047】上記〔表3〕の結果から明らかなように、
本発明の磁気ヘッド用クリーニングテープ(実施例1〜
3)は、高ヘッドクリーニング性及び低ヘッド摩耗性を
有することが判る。
【0048】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッド用クリーニングテー
プは、高ヘッドクリーニング性及び低ヘッド摩耗性を同
時に満足する効果を備えたものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
    けられた磁気ヘッドクリーニング層とを有する磁気ヘッ
    ド用クリーニングテープにおいて、 上記磁気ヘッドクリーニング層は、強磁性粉末及びモー
    ス硬度が8以上の研磨材粒子を含有し、該研磨材粒子の
    粒径頻度分布曲線が2つのピークを有し、第1ピークが
    粒径0.15〜0.25μmの間に存在し、第2ピーク
    が粒径0.4〜0.6μmの間に存在し、該粒径0.1
    5〜0.25μmの研磨材粒子の含有量と該粒径0.4
    〜0.6μmの研磨材粒子の含有量との合計量が上記強
    磁性粉末100重量部に対して5〜20重量部であり、
    且つ両者の重量比(前者:後者)が1:1〜6:1であ
    ることを特徴とする磁気ヘッド用クリーニングテープ。
  2. 【請求項2】 上記磁気ヘッドクリーニング層の表面粗
    さが、10〜25nmである請求項1記載の磁気ヘッド
    クリーニングテープ。
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