JPH09245323A - 磁気ヘッドクリーニングテープ - Google Patents

磁気ヘッドクリーニングテープ

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JPH09245323A
JPH09245323A JP4725396A JP4725396A JPH09245323A JP H09245323 A JPH09245323 A JP H09245323A JP 4725396 A JP4725396 A JP 4725396A JP 4725396 A JP4725396 A JP 4725396A JP H09245323 A JPH09245323 A JP H09245323A
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JP
Japan
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magnetic head
tape
magnetic
head cleaning
surface roughness
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JP4725396A
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English (en)
Inventor
Yukari Akimoto
ゆかり 秋元
Hiroko Shimada
裕子 島田
Chiaki Abe
千明 阿部
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドの表面へのあたりが良好で、磁気
ヘッドの摩耗損傷を低く抑え且つ磁気ヘッドに付着した
異物を確実に除去することができる、磁気ヘッドクリー
ニングテープを提供すること。 【解決手段】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた磁気ヘッドクリーニング層とを有する磁気ヘッ
ドクリーニングテープにおいて、その全厚をT、ヤング
率をEとしたときに、そのテープ走行方向におけるステ
ィフネスE×T3が、1×10-3〜5×10-3(N・m
m)であり、且つ上記磁気ヘッドクリーニング層の表面
粗さRaが10〜20nmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドのクリ
ーニング性能を備えた磁気ヘッドクリーニングテープに
関するもので、更に詳しくは、磁気ヘッドを摩耗損傷す
ることなく且つ磁気ヘッドに付着した異物を除去するこ
とができる磁気ヘッドクリーニングテープに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】磁気記
録再生装置の磁気ヘッドには、記録再生を繰り返すうち
に、磁気記録媒体の磁気記録層から削れた離脱物等の異
物が付着する。このような状態においては、記録再生効
率が低下し、画像、音声でのノイズ発生などを起こし、
ひいてはデーター記録再生不能状態に至る。
【0003】このため、通常は、ポリエステルフィルム
等を非磁性支持体とし、該非磁性支持体上に、α−Al
23、Cr23、TiO2 等の研磨材及びバインダーか
らなる膜を結着して作られるクリーニング層を設けたク
リーニングテープを使用し、上記磁気記録再生装置にお
いて該クリーニングテープを走行させ、上記クリーニン
グ層の表面を磁気ヘッド表面に摺動させてクリーニング
を行っている。
【0004】ところで、記録再生用の磁気テープは、厚
さやヤング率が様々なものがあり、この厚さとヤング率
とによって決まるスティフネスに応じて、磁気ヘッドも
様々に摩耗変形する。この変形したヘッドに対して、従
来のクリーニングテープは、磁気ヘッド表面、特に、ヘ
ッドギャップまわりにおける当たりがまちまちであっ
た。従って、当該ヘッドギャップまわりにおいて、付着
した異物が除去できない場合にはスペーシングロスを発
生させる要因となったり、除去できた場合でもクリーニ
ング効果が発現しすぎてしまい、磁気ヘッド表面に傷を
発生させたり、ヘッド摩耗速度を著しく高めることがあ
った。
【0005】従って、本発明の目的は、磁気ヘッドの表
面へのあたりが良好で、磁気ヘッドの摩耗損傷を低く抑
え且つ磁気ヘッドに付着した異物を確実に除去すること
ができる、磁気ヘッドクリーニングテープを提供するこ
とにある。
【0006】本発明者らは、鋭意検討した結果、特定の
磁気ヘッドクリーニングテープの全厚T、走行方向の弾
性率E、及びスティフネス(E×T3)に加えて、磁気
ヘッドクリーニング層の表面粗さが特定範囲にある磁気
ヘッドクリーニングテープが、磁気ヘッド表面への当た
りが良好で、磁気ヘッドに付着した異物を当該磁気ヘッ
ドの摩耗損傷を低くおさえて良好に除去し得ることを知
見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けられた磁
気ヘッドクリーニング層とを有する磁気ヘッドクリーニ
ングテープにおいて、上記該磁気ヘッドクリーニングテ
ープは、全厚をT、ヤング率をEとしたときに、そのテ
ープ走行方向におけるスティフネスE×T3が、1×1
-3〜5×10-3(N・mm)であり、且つ、上記磁気
ヘッドクリーニング層の表面粗さRaが10nm〜20
nmであることを特徴とする磁気ヘッドクリーニングテ
ープを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0009】本発明の磁気ヘッドクリーニングテープ
は、非磁性体と、該非磁性体上に設けられた磁気ヘッド
クリーニング層とからなるものである。また、上記非磁
性支持体の裏面には、必要に応じて、公知のバックコー
ト塗料を特に制限無く用いて形成されるバックコート層
が設けられる。
【0010】本発明の磁気ヘッドクリーニングテープ
は、全厚をT、ヤング率をEとしたときに、そのテープ
走行方向(以下、MD方向という)におけるスティフネ
スE×T3が1×10-3〜5×10-3(N・mm)、好
ましくは1.5×10-3〜3.5×10-3(N・mm)
であり、且つ磁気ヘッドクリーニング層の表面粗さRa
が10〜20nm、好ましくは12〜17nmである。
【0011】MD方向のスティフネスE×T3が上記範
囲内であっても、該磁気ヘッドクリーニング層の表面粗
さRaが10nm未満であると、磁気ヘッドに付着した
異物を除去しきれず、また表面粗さRaが20nmを超
えると、磁気ヘッドを過度に摩耗・損傷する。
【0012】また、表面粗さRaが上記範囲内にあって
も、MD方向のスティフネスE×T 3が1×10-3(N
・mm)未満であると、ヘッド当たりが弱すぎて異物が
除去できなかったり、クリーニングテープ自体が破損す
るおそれがあり、また、MD方向のスティフネスE×T
3が5×10-3(N・mm)を超えると、磁気ヘッドギ
ャップ周辺の異物が除去できなくなる。
【0013】上記磁気ヘッドクリーニングテープの全厚
Tは、4〜12μm、好ましくは、6〜10μmであ
る。ここで、全厚Tは、0.1μm以下の精度をもつ電
子マイクロメーターにより測定される値、又は磁気ヘッ
ドクリーニングテープを10枚以上重ねてマイクロメー
ターで測定しその平均値から算出される値である。
【0014】また、ヤング率E(N/mm2)は、後述
する実施例の測定方法により測定される値である。
【0015】また、表面粗さRaとは、粗さ曲線からそ
の中心線の方向に測定長Lの部分を抜き取り、この抜き
取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸とし、粗
さ曲線をy=f(x)で表した時、次の式によって求ら
れる値を〔nm〕で表したもの(中心線表面粗さ)であ
る。
【0016】
【数1】
【0017】上記磁気ヘッドクリーニング層の表面粗さ
は、例えば、塗布工程における乾燥条件の調整や、必要
に応じて金属/金属ロール若しくは金属/樹脂ロールで
熱加圧する表面鏡面化を施す塗膜平滑化工程により上記
範囲内とすることができる。
【0018】上記磁気ヘッドクリーニング層の膜厚は、
0.2〜3μmであるのが好ましく、0.5〜2μmで
あるのが更に好ましい。
【0019】本発明の磁気ヘッドクリーニングテープに
おいて用いられる上記非磁性支持体は、通常公知のもの
を特に制限されることなく用いることができるが、具体
的には、高分子樹脂からなる可撓性フィルム;Cu、A
l、Zn等の非磁性金属、ガラス、磁器、陶器等のセラ
ミックス等からなるフィルム等を用いることができる。
【0020】上記可撓性フィルムを形成する上記高分子
樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチ
レンビスフェノキシカルボキシレート等のポリエステル
類、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
類、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、或いは
ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスル
フォン、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリウレタン
等の高分子樹脂が挙げられ、使用に際しては、これらを
単独若しくは2種以上併用して用いることができる。
【0021】上記非磁性支持体は、厚さが3〜11μm
のものが好ましく、4〜7μmのものがより好ましい。
【0022】次に、本発明の磁気ヘッドクリーニングテ
ープにおいて、上記非磁性支持体上に設けられた磁気ヘ
ッドクリーニング層について説明すると、該磁気ヘッド
クリーニング層は、上記非磁性支持体上に、研磨材粒子
を含有する研磨塗料を塗布するか又は金属を蒸着して形
成する。
【0023】上記磁気ヘッドクリーニング層を上記非磁
性支持体上に研磨塗料を塗布して形成する場合には、研
磨塗料として、研磨材粒子、強磁性粉末、結合剤及び溶
剤を主成分とする研磨塗料を使用する。
【0024】上記磁気ヘッドクリーニング層の形成に用
いられる上記研磨塗料が含有する研磨材粒子としては、
例えば、SiO2、α−Al23、Cr23、TiO2
等の無機系の粉末、又はγ−Fe23等の磁性粉末等
の、従来から研磨材粒子として使用されているものが挙
げられ、使用に際しては、これらの研磨材粒子を1種又
は2種以上で用いることができる。
【0025】また、上記研磨材粒子は、モース硬度が8
以上のものである。研磨材粒子のモース硬度が8未満で
あると、磁気ヘッドクリーニング層のヘッドクリーニン
グ効果が低下することとなる。
【0026】また、上記研磨材粒子は、平均粒径が0.
1〜0.7μm、好ましくは、0.2〜0.5μmのも
のである。
【0027】また、上記研磨材粒子の形状は、本発明の
効果を損なわない限り特に制限されない。
【0028】上記研磨材粒子の配合割合は、研磨塗料に
含まれる強磁性粉末100重量部に対して、5〜20重
量部、好ましくは5〜12重量部である。ここで、上記
配合割合が5重量部未満であると、磁気ヘッドクリーニ
ング効果が低下し、20重量部を超えると、磁気ヘッド
を傷つけたり、摩耗を著しく早める。
【0029】上記研磨塗料に用いられる上記強磁性粉末
としては、鉄及び(又は)鉄を主体とする強磁性金属粉
末が用いられる。上記鉄を主体とする強磁性金属粉末と
しては、金属分が50重量%以上であり、該金属分の6
0重量%以上がFeである鉄を主体とした硬磁性金属粉
末が挙げられ、該硬磁性金属粉末としては、例えば、F
e−Co、Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−A
l、Fe−Co−Ni、Fe−Ni−Al−Zn、Fe
−Al−Si等が挙げられる。また、上記強磁性金属粉
末としては、硬磁性酸化物粉末を用いることもでき、例
えば、FeOx (4/3≦x≦3/2)で表わされる酸
化鉄系の強磁性粉末、該FeOx にCr、Mn、Co、
Ni等の二価の金属が添加された酸化鉄粉末、該FeO
x にCo被着させてなるCo被着FeOx 、二酸化クロ
ム、又は該二酸化クロムにNa、K、FeあるいはMn
等の金属、P等の半導体若しくは該金属の酸化物が添加
されてなる酸化物粉末などが挙げられる。
【0030】上記強磁性粉末は、磁気テープの磁性層
(磁気記録層)に使用されている通常の粒径のものを使
用することができる。
【0031】なお、本発明においては、上記強磁性粉末
の分散性等を向上させるために、該強磁性粉末に表面処
理を施してもよい。上記表面処理は、「Characterizati
on of Powder Surfaces 」;Academic Pressに記載され
ている方法等と同様の方法により行うことができ、例え
ば上記強磁性粉末の表面を無機質酸化物で被覆する方法
が挙げられる。この際、用いることができる上記無機質
酸化物としては、Al2 3 、SiO2 、TiO2 、Z
rO 2 、SnO2 、Sb2 3 、ZnO等が挙げられ、
使用に際しては、単独若しくは2種以上混合して用いる
ことができる。上記表面処理は、上記の方法以外に、シ
ランカップリング処理、チタンカップリング処理及びア
ルミニウムカップリング処理等の有機処理により行うこ
ともできる。
【0032】また、上記研磨塗料に用いられる上記結合
剤としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及び反応型
樹脂等が挙げられ、使用に際しては単独又は混合物とし
て用いることができる。上記結合剤の具体例としては、
塩化ビニル系の樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ニ
トロセルロース、エポキシ樹脂等が挙げられ、その他に
も、特開昭57−162128号公報の第2頁右上欄1
9行〜第2頁右下欄19行等に記載されている樹脂等が
挙げられる。さらに、上記結合剤は、分散性等向上のた
めに極性基を含有してもよい。上記結合剤の配合割合
は、上記強磁性粉末100重量部に対して、15〜50
重量部が好ましく、15〜40重量部が更に好ましい。
【0033】また、上記研磨塗料に用いられる上記溶剤
としては、ケトン系の溶剤、エステル系の溶剤、エーテ
ル系の溶剤、芳香族炭化水素系の溶剤、及び塩素化炭化
水素系の溶剤等が挙げられ、具体的には、特開昭57−
162128号公報の第3頁右下欄17行〜第4頁左下
欄10行等に記載されている溶剤を用いることができ
る。上記溶剤の配合割合は、上記強磁性粉末100重量
部に対して、200〜500重量部が好ましく、250
〜400重量部が更に好ましい。
【0034】また、上記研磨塗料には、分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤、及び硬化剤
等の通常磁気ヘッドクリーニングテープに用いられてい
る添加剤を、必要に応じて添加することができる。上記
添加剤としては、具体的には、特開昭57−16212
8号公報の第2頁左上欄6行〜第2頁右上欄10行及び
第3頁左上欄6行〜第3頁右上欄18行等に記載されて
いる種々の添加剤を挙げることができる。
【0035】上記磁気ヘッドクーニング層を形成する上
記研磨塗料は、例えば、一般の磁気記録媒体用塗料の調
製のためのサンドミリングやボールミリング等の分散工
程を経ることにより調製することができる。
【0036】上記磁気ヘッドクリーニング層を上記非磁
性支持体上に金属を蒸着させて形成する場合には、蒸着
金属として、Fe、Co、Ni等の金属のほか、Co−
Ni、Co−Pt、Co−Ni−Pt、Fe−Co、F
e−Ni、Fe−Co−Ni、Co−Crなどの合金を
用いる。これらの金属又は合金は、1種又は2種以上を
併用することが出来る。
【0037】本発明の磁気ヘッドクリーニングテープ
は、この種の塗布型又は蒸着型のクリーニングテープに
使用される常法により製造することができる。
【0038】上述の様にして得られた本発明の磁気ヘッ
ドクリーニングテープは、ベータカム、DVC、8m
m、DAT等の種々の規格の磁気テープの記録再生に使
用されるヘリカル型の磁気ヘッドや、QIC、DLT等
の種々の規格の磁気テープの記録再生に使用される固定
型の磁気ヘッドのいずれの磁気ヘッドにも適用すること
ができる。
【0039】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例及び比較例中、
「部」は特に断らない限り「重量部」を表す。
【0040】実施例1〜5及び比較例1〜3 下記(1)〜(3)の工程を行い、磁気ヘッドクリーニ
ングテープを得た。
【0041】(1)研磨塗料調製工程 下記の配合を用い、サンドミルで15時間混合、分散し
た後に、硬化剤としてポリイソシアネート化合物である
コロネートL〔日本ポリウレタン(株)製〕を8部添
加、混合することにより研磨塗料を得た。
【0042】 <研磨塗料の配合> 配合量 実施例1〜5、比較例3 ・鉄を主体とする強磁性粉末(Co含有Fe34;平均粒径0.25μm) 100部 ・研磨材粒子 α−Al23(平均粒径 0.2μm) 70部 α−Al23(平均粒径 0.5μm) 30部 ・帯電防止剤(導電性カーボンブラック:平均一次粒径0.04μm) 2部 ・結合剤 〔「MR−110」(塩ビ系樹脂、日本ゼオン社製)〕 15部 〔「UR8300」(ウレタン系樹脂、東洋紡績社製)〕 10部 ・潤滑剤(ミリスチン酸) 3部 (ブチルステアレート) 3部 ・溶剤 (メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサン;混合重量比:1/1/1) 300部
【0043】比較例1、2 強磁性粉末及び研磨剤粒子を下記配合とした以外は、上
記実施例1〜5及び比較例3と同様の配合とした。 ・鉄を主体とする強磁性粉末(Co含有Fe34;平均粒径0.3μm) 100部 ・研磨材粒子 α−Al23(平均粒径0.5μm) 13部
【0044】(2)磁気ヘッドクリーニング層形成工程 〔表1〕に示す非磁性支持体の表面上に、上記研磨塗料
を、所望の乾燥膜厚となるように塗布し、所望の表面粗
さになるよう乾燥条件を調整して乾燥させて磁気ヘッド
クリーニング層の塗膜を形成した。
【0045】
【表1】
【0046】(3)塗膜平滑化工程 塗布乾燥後の磁気ヘッドクリーニング層の表面粗さによ
っては、最適化するために、金属/金属ロール、又は金
属/樹脂ロールによ熱加圧する塗膜平滑化工程により、
上記磁気ヘッドクリーニング層の表面粗さを調整し、所
望の、全厚T、弾性率E、及び表面粗さRaを備えた磁
気ヘッドクリーニングテープを製造した。これらの磁気
ヘッドクリーニングテープの全厚T、弾性率E、及び表
面粗さRaを上記〔表1〕に示す。
【0047】なお、上記全厚T(mm)は、得られた磁
気ヘッドクリーニングテープについて、東京精密社製
電子マイクロメーター 「DH−120」を用いて測定
した値である。
【0048】また、上記弾性率E(N/mm2)は、得
られた磁気ヘッドクリーニングテープについて、汎用の
引張り試験機を使用し、チャッキング間距離Lを200
(mm)にセットし、引張り速度5(mm/min)で
テープをMD方向に引張り、上記チャッキング間距離L
の0.5〜1.5%伸び(dL)での荷重変化分(d
F)から、下記式で算出される値である。 E=dF/(dL/L)/(W×T) 但し、W:テープの幅(mm)、T:テープの全厚(m
m)
【0049】また、上記表面粗さRaは、得られた磁気
ヘッドクリーニングテープについて、株式会社東京精密
製 表面粗さ形状測定器 商品名「サーフコム553
A」を使用し、針の半径2μm、荷重30mgfで拡大
倍率20万倍、カットオフ0.08mmの条件で測定し
た値について、上記〔数1〕において、L=6mmとし
て求めた中心線表面粗さである。
【0050】得られた磁気ヘッドクリーニングテープに
ついて、下記〔評価法〕に従って評価した。それらの結
果を下記〔表2〕に示す。
【0051】
【表2】
【0052】〔評価法〕 ◎磁気ヘッドのクリーニング効果 実施例1〜3及び比較例1〜3 市販の塗布型DDS(Digital Data Strage)2テープ
をDDS2ドライブで50時間走行させる前後に、同じ
種類の別のDDS2テープでエラーレートを測定し、そ
の後、上記磁気ヘッドクリーニングテープで約15秒間
クリーニング走行させ、該別のDDS2テープで再度エ
ラーレートを測定した。なお、上記市販のDDS2テー
プには、全厚Tが6.6μm、MD方向ヤング率Eが1
1500N/mm2、スティフネス(E×T3)が3.3
×10-3(N・mm)のものを使用した。
【0053】実施例4、5 市販の塗布型DDSテープをDDSドライブで50時間
走行させる前後に、同じ種類の別のDDSテープでエラ
ーレートを測定し、その後、上記磁気ヘッドクリーニン
グテープで約15秒間クリーニング走行させ、該別のD
DSテープで再度エラーレートを測定した。上記市販の
DDSテープは、全厚が12.8μm、MD方向ヤング
率Eが7100N/mm2、スティフネス(E×T3)が
14.9×10-3(N・mm)のものを使用した。
【0054】◎ヘッド摩耗性 上記磁気ヘッドクリーニングテープを走行させた後の磁
気ヘッドについて、光学顕微鏡でその表面を観察した。
【0055】上記〔表2〕の結果から明らかなように、
本発明の磁気ヘッドクリーニングテープ(実施例1〜
5)は、高ヘッドクリーニング性及び低ヘッド摩耗性を
有することが判る。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッドクリーニングテ
ープは、磁気ヘッド表面へのあたりが良好で、磁気ヘッ
ドの摩耗損傷を低く抑え且つ磁気ヘッドに付着した異物
を確実に除去することができるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
    けられた磁気ヘッドクリーニング層とを有する磁気ヘッ
    ドクリーニングテープにおいて、 上記磁気ヘッドクリーニングテープの全厚をT、ヤング
    率をEとしたときに、そのテープ走行方向におけるステ
    ィフネスE×T3が1×10-3〜5×10-3(N・m
    m)であり、且つ上記磁気ヘッドクリーニング層の表面
    粗さRaが10〜20nmであることを特徴とする磁気
    ヘッドクリーニングテープ。
JP4725396A 1996-03-05 1996-03-05 磁気ヘッドクリーニングテープ Pending JPH09245323A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022158314A1 (ja) * 2021-01-20 2022-07-28 ソニーグループ株式会社 磁気記録媒体、磁気記録再生装置および磁気記録媒体カートリッジ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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