JPH06333227A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH06333227A
JPH06333227A JP5121671A JP12167193A JPH06333227A JP H06333227 A JPH06333227 A JP H06333227A JP 5121671 A JP5121671 A JP 5121671A JP 12167193 A JP12167193 A JP 12167193A JP H06333227 A JPH06333227 A JP H06333227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
layer
recording medium
magnetic recording
magnetic layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5121671A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Masuyama
健一 増山
Hiroaki Takano
博昭 高野
Kazuo Kato
和男 加藤
Kazuko Hanai
和子 花井
Noburo Hibino
信郎 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP5121671A priority Critical patent/JPH06333227A/ja
Priority to US08/248,246 priority patent/US5631062A/en
Publication of JPH06333227A publication Critical patent/JPH06333227A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/68Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
    • G11B5/70Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/73Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
    • G11B5/733Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer characterised by the addition of non-magnetic particles
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/73Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
    • G11B5/739Magnetic recording media substrates
    • G11B5/73923Organic polymer substrates
    • G11B5/73927Polyester substrates, e.g. polyethylene terephthalate
    • G11B5/73931Two or more layers, at least one layer being polyester
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/90Magnetic feature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24355Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24355Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
    • Y10T428/24372Particulate matter

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁変換特性に優れ、バック側面の摩擦係数
が低く、繰り返し走行により擦傷、摩耗粉の発生が少な
くテープの帯電性が低く、粉塵等がテープに付着する事
により発生するドロップアウトが少ない磁気記録媒体を
得る。 【構成】 非磁性支持体の一面に強磁性粉末を含む磁性
層を有する磁気記録媒体に於て前記磁気記録媒体の磁性
層表面の表面粗さが2〜10nmであり、前記非磁性支
持体は複数の層からなり、前記複数の層の内の少なくと
も一層には帯電防止剤を含み、前記磁性層を設けた面と
反対側の非磁性支持体の表面の表面粗さが5〜30nm
であることを特徴とする磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非磁性支持体が複数の層
からなるバックコ−ト層のない、いわゆるバックレスの
磁気記録媒体に関する。特に本発明は記録密度が高く信
頼性の高い磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の発展に伴い、より高画
質、高音質の要請が高い。この要請に答える為に磁気記
録媒体はこれまで強磁性粉末の微粒子化、磁気記録媒体
の高密度化が進められてきた。又、磁気記録媒体が大量
に消費されてきて、メディアとして大量に消費される様
になって来るとより安価に出来る事が要求される。その
一つの技術として重層化が上げられる。それは上層で短
波長記録の特性をもたせ、下層で長波長記録特性をもた
せる為適切な強磁性粉末が使用出来高密度化に有利であ
る。又、短波長記録だけの用途には上層磁性層を薄層化
し、下層を非磁性粉末にする事により自己減磁が少なく
なり、より高密度記録媒体として有利となる。又重層化
は、その層によって適正な材質が使える為に安価なコス
トで製作出来る特徴を同時に持つ。現在、電磁変換特性
を上げる為に磁性層表面の面性を上げる方法や、高出力
で低ノイズの強磁性粉末が必要となる。一方、こうした
磁気記録媒体の電磁変換特性は、磁気記録媒体が一定レ
ベル以上の良好な走行性能を有している等の前提の上で
評価されるべき性質のものあり、従って、磁気記録媒体
に於ては、良好な走行性能を確保する為に磁性層表面や
バック層面の摩擦係数が小さい事が必要となる。又出力
欠損であるドロップアウトの主原因である帯電に於いて
も帯電しにくい事が必要となる。即ち現在磁気記録媒体
に要求されている事は 優れた電磁変換特性を有する
事、帯電しにくい事、優れた走行耐久性を有するこ
と、優れた生産性を有する事が挙げられる。
【0003】第一の点については磁性層表面を出来るだ
け平滑にする事が必要であり(例えば特開昭57−13
0234号公報、特開昭61−168124号公報な
ど)、その為には磁性層を塗布する側のベース面は非常
に平滑である事が要求される。特に重層構成の磁性層の
場合は非磁性支持体の磁性層塗布表面は下層磁性層の表
面性に影響を及ぼし、下層磁性層の表面性は最上層磁性
層の表面性に影響を及ぼす為、非磁性支持体表面の磁性
層塗布表面性は重要であり、平滑である事が必要であ
る。又、優れた電磁変換特性を得る為に、磁性体は高出
力で低ノイズ化が必要となる。次に帯電に於いては、磁
気記録テープがVTR内のテープのローディングガイド
及びシリンダやカセット内のカセット部材との摺動によ
ってテープが帯電するとテープ自身から落ちた粉やカセ
ット部材とテープが接触しカセット部材やテープ表面が
削れた粉等、及び外からの塵埃をテープに付着しやすく
し、これが磁気ヘッドの記録再生時の部分的スペース損
となりドロップアウト故障になる。これを防ぐ為、磁性
層表面の表面電気抵抗を下げたり(例えば特開昭59−
16140号公報、特開昭59−63029号公報な
ど)非磁性支持体の磁性層塗布面と反対面にバックコー
ト層を設け、このバックコート層の表面電気抵抗を下げ
る事(例えば特開昭57−150132号公報、特開昭
59−3722号公報など)が知られている。しかし、
バックコート層を設ける事によりバックコート層を塗布
する工程及びバックコート液を造る開発経費や製造コス
トが高くなる事や、バックコートの繰り返し使用時の粉
落ちやバック層剥がれ等の耐久性について問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は電磁変
換特性に優れ、バック面の摩擦係数が低く、繰り返し走
行により擦傷、摩耗粉の発生が少なくテープの帯電性が
低く、粉塵等がテープに付着する事により発生するドロ
ップアウトが少ない磁気記録媒体を提供する事にある。
特に本発明の目的は記録密度が高く信頼性の高い磁気記
録媒体を提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するためにバックコ−ト層を設けない即ちバック面
が非磁性支持体そのものである磁気記録媒体について特
に磁気記録媒体の非磁性支持体の層構成と帯電防止処理
および表面粗さについて鋭意検討した結果、非磁性支持
体の一面に強磁性粉末を含む磁性層を有する磁気記録媒
体に於て前記磁気記録媒体の磁性層表面の表面粗さが2
〜10nmであり、前記非磁性支持体は複数の層からな
り、前記複数の層の内の少なくとも一層には帯電防止剤
を含み、前記磁性層を設けた面と反対側の非磁性支持体
の表面の表面粗さが5〜30nmであることを特徴とす
る磁気記録媒体によって上記目的を達成できることがわ
かった。好ましくは本発明の上記目的は前記帯電防止剤
として以下の(1)〜(3)の内の少なくとも1種類を
含むことを特徴とする磁気記録媒体によって達成でき
る。 (1)ポリアルキレングリコ−ル (2)スルフォン酸金属塩誘導体 (3)芳香族アミンおよび/またはそのアンモニウム塩 また本発明の上記目的は非磁性支持体の一面に無機粉末
とカ−ボンブラックを含む下層を有し、その上に強磁性
粉末を含む磁性層を有する磁気記録媒体に於て前記磁気
記録媒体の磁性層表面の表面粗さが2〜10nmであ
り、前記非磁性支持体は複数の層からなり、前記複数の
層の内の少なくとも一層には帯電防止剤を含み、前記磁
性層を設けた面と反対側の非磁性支持体の表面の表面粗
さが5〜30nmであることを特徴とする磁気記録媒体
によって達成できる。好ましくは本発明の上記目的は前
記帯電防止剤として前記の(1)〜(3)の内の少なく
とも1種類を含むことを特徴とする磁気記録媒体によっ
て達成できる。
【0006】本発明の特徴の一つは前記磁気記録媒体の
磁性層表面の表面粗さが2〜10nmであり、前記磁性
層を設けた面と反対側の非磁性支持体の表面の表面粗さ
が5〜30nmであることである。磁性層の表面粗さは
平滑なほど出力等の電磁変換特性を改良することができ
る。一方磁性層を設けた面と反対側の非磁性支持体の表
面の表面粗さは磁気記録媒体が重ね合わされて保管され
たときなどのように磁性層と前記磁性層を設けた面と反
対側の非磁性支持体の表面が接触した際、非磁性支持体
の表面の凸凹が磁性層表面に転写するため、できるだけ
平滑な方がよいことがわかっている。しかしあまりにも
平滑であるとVTR走行時ガイドと摺動してテ−プに傷
をつけたり、ガイドによごれを生じたりする。またエッ
ジダメ−ジも生じやすい。そこで本発明の第二の特徴は
非磁性支持体の表面にバックコ−ト層を設けるのではな
く、直接非磁性支持体中に帯電防止剤を練り込むことに
より、非磁性支持体の持つ高度の耐久性をそのまま維持
しつつ帯電防止効果を発揮することである。つまり非磁
性支持体の表面性が高くなり、其の結果摩擦係数が上昇
して支持体表面に強い力がかかっても高度の耐久性によ
り削れ等を生じることなく、仮に粉等が発生または空中
に浮遊しても磁気記録媒体に付着しないために特に繰り
返し走行後のドロップアウトが劣化することもない。従
ってVTR走行時、ガイドと摺動してテ−プに傷をつけ
たり、ガイドによごれを生じたりすることもなく、また
エッジダメ−ジも生じない。また本発明の第二の特徴は
前記支持体中に帯電防止剤として以下の(1)〜(3)
の内の少なくとも1種類を含むことである。 (1)ポリアルキレングリコ−ル (2)スルフォン酸金属塩誘導体 (3)芳香族アミンおよび/またはそのアンモニウム塩 (1)のポリアルキレングリコ−ルは帯電防止剤である
とともに潤滑性も有する。(2)のスルフォン酸金属塩
誘導体と(3)の芳香族アミンおよび/またはそのアン
モニウム塩は強力な帯電防止剤である。これらは個々に
も其の効果を発揮するが、これらを組合わせて用いるこ
とにより更にいっそう帯電防止性にも潤滑性にも優れた
支持体が得られる。
【0007】このように本発明は前記非磁性支持体は複
数の層からなり、前記層の少なくとも一層には帯電防止
剤を含むことが特徴である。従って帯電防止剤は全層に
含んでも一部の層に含んでも構わない。一部の層に帯電
防止剤を練り込む場合には少なくとも前記磁性層を設け
た面と反対側の非磁性支持体の層中に帯電防止剤を含む
ことが好ましい。これは帯電防止効果を発揮したいとこ
ろ、つまり非磁性支持体の表面層に少なくとも帯電防止
剤を含むようにすれば使用量が少なくて充分な帯電防止
効果を発揮することができるからである。非磁性支持体
の全層に帯電防止剤を含むようにするとVTR走行時ガ
イド汚れが発生し易くなり、エッジダメ−ジも起こりや
すくなるので支持体の層の構成は帯電防止が施されてい
ない層と帯電防止が施されている層の割合が9.5/
0.5〜3/7とするのが好ましく、9/1〜5/5と
するのが更に好ましい。
【0008】本発明に用いられる非磁性支持体はポリエ
チレン−2,6−ナフタレ−トフイルム(PEN)、4
−6ナイロン(アラミド)フイルム、PBOフイルム等
を用いることができ、特にポリエステルフィルムがその
代表例であり、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸また
は、そのエステルとエチレングリコール、ジエチレング
リコールテトラメチレングリコール、ネオペンチルグリ
コールなどのグリコールとを重縮合させて得ることの出
来るポリエステルである。このポリエステルは、芳香族
ジカルボン酸とグリコールを直接重縮合して得られる
他、芳香族ジカルボン酸ジアルキルエステルとグリコー
ルとをエステル交換反応させた後重縮合させるか、ある
いは芳香族ジカルボン酸エステルを重縮合させる方法に
よって得られる。かかるポリマーの代表的なものとして
ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレー
ト等がある。
【0009】本発明に用いるポリエチレングリコールは
例えば平均分子量400以上のポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール 、ポリテトラメチレン
グリコール等が挙げられる。好ましくは平均分子量10
00〜20000のポリエチレングリコールである。こ
れらポリアルキレングリコールの添加量は非磁性支持体
のポリエチレン−2,6−ナフタレ−トフイルム(PE
N)、4−6ナイロン(アラミド)フイルム、PBOフ
イルムの100重量部に対して0.1〜20重量部使用
することが好ましく、0.5〜10重量部であることが
特に好ましい。0.1重量部未満では帯電防止性や繰り
返し走行時のガイドポ−ルに対する削れが発生し易く充
分ではなく、また20重量部を越えて添加すると機械的
性質、耐熱性が低下し好ましくない。本発明に用いるス
ルホン酸金属塩誘導体は5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、3,5−ジ
(カルボ−β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンスルホン
酸ナトリウム等のエステル結合形成性官能基を有する有
機スルホン酸金属塩、ノニルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、デシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ステアリルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、オクチルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム、ノニルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ド
デシルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ノニルナフタ
レンスルホン酸カリウム、ドデシルナフタレンスルホン
酸カリウム、ステアリルナフタレンスルホン酸カリウム
等のアルキル芳香族スルホン酸金属塩等を挙げることが
できる。中でもドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、5−ナトリウムスルホイソフタル酸の使用が好まし
い。これらスルホン酸金属塩誘導体の添加量は0.05
〜20重量部であることが好ましく、0.1〜10重量
部であることが特に好ましい。0.05重量部未満では
帯電防止性や繰り返し走行時のガイドポ−ルに対する削
れが発生し易く充分ではなく、また20重量部を越えて
添加すると機械的性質が低下し好ましくない。本発明に
用いる芳香族アミンは第三級アミンが好ましい。具体的
にはN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニ
リン、N,N−ジブチルアニリン、N,N−ジベンジル
アニリン、N,N−ジエチル−O−トルイジン、N,N
−ジエチル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−pN
−メチルジフェニルアミン、N,N−ベンジル−N−エ
チルアニリン、トリフェニルアミン、N,N,N,N,
−テトラメチル−p−フェニレンジアミン等がある。こ
のアンモニウム塩は上記アミンと炭酸、酢酸等の脂肪酸
あるいはハロゲン化水素酸との塩が用いられる。中でも
トリフェニルアミン、N,N,N,N,−テトラメチル
−p−フェニレンジアミンが好ましい。これらの芳香族
アミンおよび/またはそのアンモニウム塩の添加量は
0.01〜2.0重量部が好ましく、0.01〜1.0
重量部であることが特に好ましい。0.01重量部未満
では帯電防止性や繰り返し走行時のガイドポ−ルに対す
る削れが発生し易く充分ではなく、また2.0重量部を
越えて添加すると機械的性質が低下し好ましくない。こ
れら帯電防止剤を磁性層と反対側の非磁性支持体の層中
に添加することにより帯電性以外に繰り返し走行時のガ
イドポ−ルに対する擦傷性が改善できるのは、非磁性支
持体の膜強度を適当に柔軟にでき、ガイドポ−ルと擦っ
たときに非磁性支持体の表面での擦り力に対してはぎ取
られにくくなったためと思われる。本発明に用いられる
非磁性支持体のポリエステルフィルムは、少なくとも磁
性層面に接する面と反対側の非磁性支持体層が、特に好
ましくはCaCO3、SiO2 、Al23 及び有機フ
ィラーの粒子を製造時に添加する事によりフィルム表面
に、特定の高さの突起を特定数持つ事が好ましい。この
突起によりテープの耐久性、削れ性等が向上する。
【0010】CaCO3、SiO2、有機フィラーにより
フィルム表面に形成される突起は、一般に大きさが大き
い程、個数は多いほど摩擦係数が下がり削れ性が向上す
るが、表面粗さ(Ra)を劣化させ、電磁変換特性を劣
化しやすい。突起の高さと個数は、フィルムに添加する
CaCO3とSiO2の粒径と添加量によってコントロー
ルされる。SiO2、CaCO3、有機フィラーの大きさ
は、0.3〜0.8μmが望ましく0.3μmより小さ
ければ十分な耐久性が得られず、0.8μmを越える
と、表面性が劣り電磁変換特性が劣る。またAl23
は、0.2μm以下が望ましく更に望ましくは0.1μ
m以下が良い。0.2μmを越える大きさでは、ベース
フィルムの耐擦傷性効果は少なくなる。
【0011】磁気記録媒体の非磁性支持体、特にポリエ
ステルフィルム表面における摩擦係数は0.30以下が
好ましい。叉本発明に用いるポリエステルフィルムは、
二軸配向熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片側に上
記、無機粒子を含む層を設けたものでも良い。更に、前
記非磁性支持体は複数の層からなり、前記磁性層を設け
た少なくとも反対側に当たる非磁性支持体の層中には、
潤滑剤を施すことにより繰り返し走行時のテープ支持体
層の擦傷や粉落ちに効果が見られる。前記潤滑剤には、
脂肪酸、脂肪酸エステル、ケイ素化合物、フッ素系潤滑
剤等が挙げられる。
【0012】本発明の磁気記録媒体は、例えば次の様に
製造する事が出来る。非磁性支持体上に下層無機粉末層
を塗布した後、必要に応じ磁場配向処理、乾燥処理、カ
レンダー処理を行い、次いで上層磁性層を塗布し、磁場
配向処理、乾燥処理、カレンダー処理を行い磁性層塗膜
を形成させる。しかし特に好ましいのはWet on Wet方
式と言われる下層無機粉末層が湿潤状態のうちに同時叉
は逐次で上層磁性層を設ける方法である。
【0013】本発明の磁気記録媒体に於ける下層無機粉
末層は無機粉末が結合剤中に分散されてなる層である。
本発明に使用される無機粉末にはγ-Fe2O3、Co含有FeOx
(1.33≦X≦1.48 )、Fe0x(1.33≦X≦1.48),CrO2,Co-Ni-P
合金、Fe-Co-Ni合金等の公知の強磁性粉末やTiO2、BaSO
4、ZnO2,α−Fe2O3、カーホ゛ンフ゛ラック等の非磁性粉末が用い
られる。これらは単独叉は組み合わせで使用する事が出
来る。特に磁気記録方式の要求、用途に応じて下層無機
粉末は、強磁性粉末を使用したり、非磁性粉末を使用し
たり使いわける事が出来る。
【0014】本発明の磁気記録媒体に於ける上層磁性層
は強磁性合金粉末を結合剤中に分散した層であることが
好ましい。本発明に使用される強磁性合金粉末として
は、強磁性合金粉末の金属分が75重量%以上であり、
そして金属分の80重量%以上が少なくとも1種類の強
磁性金属あるいは合金(例、Fe、Co、Ni、Fe−
Co、Fe−Ni、Co−Ni,Co−NI−Fe)で
あり、該金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分
(例、Al、Si、S,Sc、Ti、V、Cr、Mn、
Cu、Zn、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、S
b、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、
Bi、La、Ce、Pr、Nd、B、P)を含むことの
ある合金や、窒化鉄等を挙げる事が出来る。強磁性合金
粉末としてはAlもしくはSiあるいは両者を含むもの
が好ましい。また、上記強磁性金属が少量の水、水酸化
物叉は酸化物を含むもの等であってもよい。これらの強
磁性金属粉末の製造方法は既に公知であり、本発明で用
いる強磁性粉末の代表例である強磁性合金粉末について
もこれら公知の方法に従って製造することが出来る。
【0015】すなわち、強磁性合金粉末の製造方法の例
としては、下記の方法を挙げる事が出来る。 (a) 複合有機酸塩(主としてシュウ酸塩)を水素など
の還元性気体で還元する方 法 (b) 酸化鉄を水素などの還元性気体で還元してFeあ
るいはFe−Co粒子などを得る方法 (c) 金属カルボニル化合物を熱分解する方法。 (d) 強磁性金属の水溶液に水素化ホウ素ナトリウム、
次亜リン酸塩あるいはヒドラジンなどの還元剤を添加し
て還元する方法 (e) 水銀陰極を用い強磁性金属粉末を電解析出させた
のち水銀と分離する方法 (f) 金属を低圧の不活性気体中で蒸発させて微粉末を
得る方法
【0016】強磁性合金粉末を使用する場合に、その形
状に特に制限はないが通常は針状、粒状、サイコロ状、
米粒状及び板状のものなどが使用される。これらの方法
により得た金属粉末は空気に接すると急速酸化を生じ好
ましくない。従って徐酸化により表面に酸化物の層を形
成せしめ安定化する徐酸化の方法を用いる事が好まし
く、この方法には不活性ガス中に、金属粉末を有機溶剤
に浸漬せしめた後、溶剤を空気中で蒸発乾燥する方法、
不活性ガス中に、酸素分圧の低い酸素と不活性ガスの混
合ガスを通じて酸素分圧を徐々に増して行き、最終的に
空気を流す方法などがある。
【0017】最上層強磁性合金粉末の抗磁力は600Oe
〜5000Oeが好ましく、特に1000Oe〜2500Oe
が好ましい。約590Oe以下は短波長領域の電磁変換特
性が低下して好ましくなく、約5010Oe以上は通常の
ヘッドでは記録できなくなるので好ましくない。又、B
ET法による比表面積は40m2/g以上、平均長軸径は
0.25μm以下、針状比12以下が好ましく結晶子サイ
ス゛は150〜300オンク゛ストロームが好ましい。上記の条件
外ではノイズが高くなり、C/Nが低下して好ましくな
い。更に飽和磁化:σSは100〜160emu/gが好まし
い。最上層の厚みは1μm以下が好ましく、特に0.8
μm以下が好ましい。最上層の厚さが約1.1μm以上
では重層の効果が小さくなるので好ましくない。
【0018】更に本発明では、研磨材を使用する事が好
ましい。使用する研磨材は特に限定はしないが、モース
硬度6以上のものであり、8以上のものが好ましい。例
えば、MgO(モース硬度6)、Cr23(モース硬度
8.5)、α−Al23(モース硬度9)、γ−Al2
3(モース硬度7〜8)、SiC(α叉はβ、モース
硬度9.5)等が挙げられる。粒子径は0.01〜1.
50μmが良く、好ましくは0.1〜0.8μmであ
る。研磨材の含有量は強磁性粉末100重量部に対して
0.3〜10重量部が好ましくより好ましくは0.5〜
5重量部である。必要により種類、粒子径の異なるもの
を混合して使用しても差支えない。 上記研磨材は特に
上層磁性層に使用される事が好ましい。
【0019】磁性層 の帯電性を下げる手段としては、
前述のごとく磁性層 にカーボンブラックを添加し磁性
層の電気抵抗を下げる方法がある。但し、カーボンブラ
ックは非磁性粉末であり添加量を多くすると磁気特性が
低下し、電磁変換特性が低下する。しかし、重層磁性層
の場合は、下層無機粉末層 のみに添加量を多くし、上
層磁性層 の添加は必要最小限または、添加しない事に
より電磁変換特性の低下を防ぎ、帯電性を下げることと
の両立が可能となる。本発明に使用されるカーボンブラ
ックは、ゴム用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用
ブラック、アセチレンブラック等を用いる事が出来る。
本発明に使用されるカーボンブラックの平均粒子サイズ
は、5〜100mμが望ましく、更に望ましくは、5〜
50mμである。100mμ以上では、表面電気抵抗を
下げる効果が不十分である。また、カーボンブラックの
添加量は、強磁性粉末に対し5〜50wt%が好ましい。
5wt%未満では、表面電気抵抗を下げる効果が不十分で
あり、50wt%より多ければ電磁変換特性の劣化が起き
る。これらカーボンブラックの市販されている商品名と
してはキャボット社製 バルカンXC−72、BP90
5、BP800,コロンビアカーボン製 コンダクテッ
クスSC、旭カーボン製 旭#50、#55、#70、
#80、三菱化成製 950B、3250B、650B
等がある。
【0020】本発明で使用される磁性塗料を製造する為
の結合剤溶液は、樹脂成分と溶剤、そして更に必要に応
じて潤滑剤等を含有する結合剤溶液である。樹脂成分
は、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、叉は反応
型樹脂やこれらの混合物が使用される。樹脂成分の例と
しては、塩化ビニル共重合体(例:塩化ビニル・酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ
ール共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・アクリル酸共
重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニル・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エポキシ基が導入された塩化ビニル系共重
合体)、ニトロセルロース樹脂等のセルロース誘導体、
アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂)を
挙げる事が出来る。これらの樹脂には−COOH、−S
3Na、−OSO3H、−SO2Na、−PO3 Na2
−OPO 32等の極性基を含むことが好ましい。また、
硬化剤を使用する場合、通常は、ポリイソシアネート化
合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物は、通常
ポリウレタン系樹脂等の硬化成分として使用されるもの
の中から選択される。又、電子線照射による硬化処理を
行う場合には、反応性二重結合を有する化合物(例、ウ
レタンアクリレート)を使用する事が出来る。
【0021】磁性塗料の製造に用いられる溶媒の例とし
ては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、エチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステル類;エ
ーテル、グリコールジメチルエーテル、ジオキサン等の
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
系の炭化水素類;メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒド
リン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等を挙げる
事ができ、これらの溶媒は単独または混合して用いる事
が出来る。特に好ましくは、ケトン類などの極性溶媒も
しくは極性溶媒を含む溶媒である。
【0022】磁性塗料の製造に際しては、強磁性粉末を
バインダー溶液とともに均一に混練、分散する。この混
練、分散は、二本ロールミル、三本ロールニル、オープ
ンニーダー、加圧ニーダー、連続ニーダー等を用いて前
分散し、次いでサンドグラインダー、ボールミル等で後
分散する方法が一般に使用される。磁性塗料中には、公
知技術に従って、潤滑剤、分散剤、などの各種の添加剤
のうち任意のものを目的に応じて添加してもよいことは
勿論である。
【0023】磁性塗料を塗布する方法としては、エアー
ドクターコート、ブレードコート、ロッドコート、押し
出しコート、エアーナイフコート、スクイズコート、含
浸コート、リバースロールコート、トランスファーロー
ルコート、グラビアコート、キスコート、キャストコー
ト、スプレイコート、スピンコートその他の方法が利用
出来る。塗布方法の詳細については(株)総合技術セン
タ−発行の「最新コ−テイング技術」を参考にすること
ができる。特に二層構成の磁気記録媒体を塗布する装
置、方法の例としては特公平1−46186号公報、特
開昭62−95174号公報、特開昭63−88080
号公報、特開昭60−238179号公報、特開平1−
236968号公報、特開平2−17971号公報、特
開平2−26567号公報、特開平2−174965号
公報、特開平2−265672号公報、に記載されてい
るようなエクストリュウジョン塗布方法が好ましい。こ
れまでに本発明の磁気記録媒体の製造方法を、上下二層
系について述べてきたが、上記指定の性質を保持する二
層の層を含む限り、磁性層 は全体として二層以上であ
っても良い。この様な方法により、支持体上に塗布され
た磁性層は必要により層中の強磁性粉末を乾燥しなが
ら、所望の方向に配向させる処理を施した後、形成した
磁性層を乾燥する。この時の支持体の搬送速度は通常1
0m/分〜1000m/分で行われ、乾燥温度が20℃
〜130℃で制御される。又必要により表面平滑化加工
を施したり、所望の形状に裁断したりして本発明の磁気
記録媒体を製造する。これらの製造方法はフィラ−の表
面処理、混練、分散、塗布、熱処理、カレンダ−、放射
線照射(EB)処理、表面研磨処理、裁断の工程を連続
して行うことが好ましい。また必要に応じていくつかの
工程に分けることができる。これらの工程に於いては、
温度、湿度が制御され、温度は10℃〜130℃、湿度
は空気中の水分量で表わすと、5〜20mg/m3であ
る。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例を示す。なお、実施例
中の「部」との表示は、「重量部」を示すものである。
【0025】実施例1 下層用塗布液 強磁性粉末 Co−γFeOx(X=1.37、Hc=800Oe SBET=33m2/g) 100部 結合剤 塩化ビニル共重合体 (MR−110:エポキシ基、−SO3Na基含有 日本ゼオン(株)製) 10部 ポリウレタン (UR−8300:−SO3Na基含有 東洋紡(株)製) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート (コロネートL−75:日本ホ゜リウレタン(株)製) 5部 添加剤 カーボンブラック (コンタ゛クテクスSC:平均粒子サイズ20mμ コロンビアカーボン(株)製) 10部 ステアリン酸 (工業用) 0.2部 溶剤 シクロヘキサノン 50部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部
【0026】 上層用塗布液 強磁性粉末 Fe-Ni合金粉末 (Hc=1600Oe 、SBet=40m2/g) 100部 結合剤 塩化ビニル共重合体 (MR−110:エポキシ基、−SO3Na基含有 日本ゼオン(株)製) 10部 ポリウレタン (UR−8300:−SO3Na基含有 東洋紡(株)製) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート (コロネートL−75:日本ホ゜リウレタン(株)製) 5部 添加剤 カーボンブラック (旭カーボン#50:平均粒子サイズ90mμ 旭カーボン製) 0.5部 ステアリン酸 (工業用) 0.2部 溶剤 シクロヘキサノン 50部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部
【0027】上記組成物をオープンニーダーで混練後、
サンドミルにて分散して下層用塗布液、上層用塗布液を
得た。得られた塗布液をポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(A)の表面に塗布して、磁場配向処理、乾燥、
及びスーパーカレンダー処理を行い8mm幅にスリット
してビデオテープを作成した。
【0028】ポリエチレンテレフタレート(A)は二層
構成であり磁性層 塗布面はRa=6.0nmであり反対
面はRa=15nmのものを使用した。厚み比は9/1と
した。このように磁性層の塗布面と反対側の支持体の層
中に帯電防止処理を施し、表面電気抵抗=1×1011
Ω/sqのものを使用した。帯電防止剤は下記の割合で添
加した。 テレフタル酸ジメチル 100重量部 エチレングリコ−ル 60重量部 ポリエチレングリコ−ル 2重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1重量部 支持体層の厚みは帯電防止が施されていない層と帯電防
止が施されている層の割合が9/1とした。
【0029】実施例2 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が50m2/gの強磁性合金粉末を使用し、2.5μm
の厚さの単層で塗布した以外は、実施例1と同様に塗布
した。
【0030】実施例3 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が60m2/gの強磁性合金粉末を使用し、支持体層の
厚みは帯電防止が施されていない層と帯電防止が施され
ている層の割合が7/3とした以外は実施例1と同様に
処理した。
【0031】実施例4 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が70m2/gの強磁性合金粉末を使用し、支持体層の
厚みは帯電防止が施されていない層と帯電防止が施され
ている層の割合が5/5とした以外は実施例1と同様に
処理した。
【0032】実施例5 実施例1の下層液のCo−γFeOxの代わりに35mμ
(40m2/g)のTiO2を使用した以外は実施例1と同
様に処理した。
【0033】実施例6 実施例1の下層液のCo−γFeOxの代わりに50m2/
g(針状比=1/8)の針状のα−Fe23を使用した以外
は実施例1と同様に処理した。
【0034】実施例7 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末の代わりにBa
フェライトを使用し、支持体層の厚みは帯電防止が施さ
れていない層と帯電防止が施されている層の割合が8/
2とした以外は実施例1と同様に処理した。
【0035】実施例8、9 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が50m2/gの強磁性合金粉末を使用し、カレンダ−
処理温度を変えて磁性層の表面性を変えた以外は、実施
例1と同様に塗布した。
【0036】実施例10 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が60m2/gの強磁性合金粉末を使用し、支持体層の
厚みは帯電防止が施されていない層と帯電防止が施され
ている層の割合が3/7とした以外は実施例1と同様に
処理した。
【0037】比較例1 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が60m2/gの強磁性合金粉末を使用し、支持体層は
帯電防止が施されていない層のみにした以外は実施例1
と同様に処理した。
【0038】実施例11、比較例2 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が50m2/gの強磁性合金粉末を使用し、カレンダ−
処理温度を変えて磁性層の表面性を変えた以外は、実施
例1と同様に塗布した。
【0039】比較例3、4、5 実施例1の上層磁性層の強磁性合金粉末として比表面積
が50m2/gの強磁性合金粉末を使用し、支持体層の
磁性層側と反対面側の支持体層中のフィラ−のサイズと
量を変え、表面粗さを3nm、35nm、45nmのも
のを使用した以外は、実施例1と同様に塗布した。
【0040】測定条件 表面電気抵抗:デジタル表面電気抵抗メーターTR−8
611A(タケダ理研(株)製を用いて、測定環境が2
3℃70%RHで測定した。
【0041】表面粗さ:非接触式表面粗さ計(WYKO
(株)製TOPO3D)を使用し、MIRAU法でサンプ
ル(実施例5〜13、比較例4〜9)を250×250
nm 2の領域に対し、中心線平均粗さ(nm)を測定し
た。
【0042】VTR走行後の擦り傷:実施例、比較例で
作ったサンプルを8mm幅にスリットし8mmビデオカ
セット用ハーフに組み込み8mm用VTR(FUJIX
−M6)で500パス繰り返し走行を行い、走行後のテ
ープ表面(前記磁性層を設けた面と反対側の非磁性支持
体の表面)の観察を1〜400倍に顕微鏡を使い拡大し
て観察した。 良好(擦傷が殆どない) ・・・○ やや良好 ・・・△ 悪い ・・・×
【0043】VTR走行後のガイドの汚れ:実施例、比
較例で作ったサンプルを8mm幅にスリットし8mmビ
デオカセット用ハーフに組み込み8mm用ビデオテープ
レコーダー(FUJIX−M6)で500パス繰り返し
走行を行い、走行後のVTR内の固定ガイドの汚れとテ
ープ表面(前記磁性層を設けた面と反対側の非磁性支持
体の表面)に付着した汚れを観察した。 良好(汚れが殆どない) ・・・○ やや良好 ・・・△ 悪い ・・・×
【0044】繰り返し走行後のドロップアウト:上記1
00パス繰り返し走行後のドロップアウトを8mmビデ
オテープレコーダ−SONY製V−S900とSHIB
ASOKU VHO1BZドロップアウトカウンタ−を
使用し15μS、−10dBの条件で測定した。 良好 ・・・○ 20ケ/minより少 やや良好 ・・・△ 20〜100ケ/min 悪い ・・・× 100ケ/minより多
【0045】電磁変換特性:8mmビデオテープレコー
ダーSONY製V−S900とHEWLETT・PAC
KARD製3585A SPECTRUM ANALY
ZERを使用し記録周波数7MHzの出力レベルを測定
した。出力レベルは8mmスタンタ゛ート゛テープ(FUJI−SAG、P
6-120 )を0dBとした相対値で示した。 上述の評価方法により得られた結果を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1の結果より明らかなように本発明の実
施例1〜実施例12はVTR走行時のガイドの汚れ、擦
傷が良好であるとともに、100パス走行後のドロップ
アウトが少なく、出力も高い磁気記録媒体であることが
わかった。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように非磁性支持体の一面
に強磁性粉末を含む磁性層を有する磁気記録媒体に於て
前記磁気記録媒体の磁性層表面の表面粗さが2〜10n
mであり、前記非磁性支持体は複数の層からなり、前記
複数の層の内の少なくとも一層には帯電防止剤を含み、
前記磁性層を設けた面と反対側の非磁性支持体の表面の
表面粗さが5〜30nmであること、特に前記帯電防止
剤が(1)ポリアルキレングリコ−ル、(2)スルフォ
ン酸金属塩誘導体、(3)芳香族アミンおよび/または
そのアンモニウム塩の内の少なくとも1種類であること
によって電磁変換特性に優れ、バック面摩擦係数が低
く、繰り返し走行により擦傷、摩耗粉の発生が少なくテ
ープの帯電性が低く、粉塵等がテープに付着する事によ
り発生するドロップアウトが少ない磁気記録媒体が得ら
れ、特に記録密度が高く信頼性の高い磁気記録媒体が得
られる。
フロントページの続き (72)発明者 花井 和子 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 日比野 信郎 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体の一面に強磁性粉末を含む
    磁性層を有する磁気記録媒体に於て前記磁気記録媒体の
    磁性層表面の表面粗さが2〜10nmであり、前記非磁
    性支持体は複数の層からなり、前記複数の層の内の少な
    くとも一層には帯電防止剤を含み、前記磁性層を設けた
    面と反対側の非磁性支持体の表面の表面粗さが5〜30
    nmであることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記帯電防止剤が以下の(1)〜(3)
    の内の少なくとも1種類であることを特徴とする請求項
    1記載の磁気記録媒体。 (1)ポリアルキレングリコ−ル (2)スルフォン酸金属塩誘導体 (3)芳香族アミンおよび/またはそのアンモニウム塩
  3. 【請求項3】 非磁性支持体の一面に無機粉末とカ−ボ
    ンブラックを含む下層を有し、その上に強磁性粉末を含
    む磁性層を有する磁気記録媒体に於て前記磁気記録媒体
    の磁性層表面の表面粗さが2〜10nmであり、前記非
    磁性支持体は複数の層からなり、前記複数の層の内の少
    なくとも一層には帯電防止剤を含み、前記磁性層を設け
    た面と反対側の非磁性支持体の表面の表面粗さが5〜3
    0nmであることを特徴とする磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記帯電防止剤が前記の(1)〜(3)
    の内の少なくとも1種類であり、かつ前記強磁性粉末は
    強磁性合金粉末であることを特徴とする請求項3記載の
    磁気記録媒体。
JP5121671A 1993-05-24 1993-05-24 磁気記録媒体 Pending JPH06333227A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121671A JPH06333227A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 磁気記録媒体
US08/248,246 US5631062A (en) 1993-05-24 1994-05-24 Magnetic recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121671A JPH06333227A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06333227A true JPH06333227A (ja) 1994-12-02

Family

ID=14817016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5121671A Pending JPH06333227A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 磁気記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5631062A (ja)
JP (1) JPH06333227A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4611084B2 (ja) * 2005-03-31 2011-01-12 リンテック株式会社 剥離フィルム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5871922A (ja) * 1981-10-23 1983-04-28 Toray Ind Inc 透明性に優れた帯電防止性ポリエステルの製造方法
DE3328595A1 (de) * 1982-08-09 1984-02-09 Victor Company Of Japan, Ltd., Yokohama, Kanagawa Magnetaufzeichnungsmaterial
US4613520A (en) * 1983-07-14 1986-09-23 Hercules Incorporated Coating compositions
US4590119A (en) * 1983-07-15 1986-05-20 Toray Industries, Inc. Polyester film and magnetic recording medium therefrom
DE3414347A1 (de) * 1984-04-16 1985-10-24 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Traegerfolie fuer magnetische informationstraeger
JPH0726010B2 (ja) * 1987-06-10 1995-03-22 東レ株式会社 帯電防止性を有するポリエステル組成物
US5206084A (en) * 1987-12-04 1993-04-27 Diafoil Hoechst Co., Ltd. Magnetic recording medium comprising an oriented polyester substrate, an antistatic coating of a polymer with pyrrolidium rings in the main chain and a magnetic layer
US5281472A (en) * 1989-10-05 1994-01-25 Teijin Limited Surface-treated polyester film
JP2990818B2 (ja) * 1991-03-08 1999-12-13 三菱化学ポリエステルフィルム株式会社 磁気テープ用ポリエステルフィルム
JPH058357A (ja) * 1991-07-04 1993-01-19 Diafoil Co Ltd 高密度磁気デイスク用ポリエステルフイルム

Also Published As

Publication number Publication date
US5631062A (en) 1997-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS595424A (ja) 磁気記録媒体
JPH05298662A (ja) 磁気記録媒体用結合剤および磁気記録媒体
JPH06333227A (ja) 磁気記録媒体
JPH1173628A (ja) 磁気記録媒体
JP3852198B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH06301959A (ja) 磁気記録媒体
JPH1196540A (ja) 磁気記録媒体
JPH1131319A (ja) 磁気記録媒体
JPH09204639A (ja) 磁気記録媒体
JP3384823B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH06333228A (ja) 磁気記録媒体
JP2000155935A (ja) 磁気記録媒体
US5436055A (en) Magnetic recording medium and magnetic tape cassette mounted with the magnetic recording medium
JP2826661B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0467428A (ja) 磁気記録媒体
JP3353348B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH11339253A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JP2000067426A (ja) 磁気記録媒体
JPS62110622A (ja) 磁気記録媒体
JP2000155931A (ja) 磁気記録媒体
JPH09128736A (ja) 磁気記録媒体
JPS6314324A (ja) カ−ボンブラツク含有のバツクコ−ト層を設けた磁気記録媒体
JPH117623A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP2001110033A (ja) 磁気ディスク
JPH10188266A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法