JPH09265088A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09265088A
JPH09265088A JP8072192A JP7219296A JPH09265088A JP H09265088 A JPH09265088 A JP H09265088A JP 8072192 A JP8072192 A JP 8072192A JP 7219296 A JP7219296 A JP 7219296A JP H09265088 A JPH09265088 A JP H09265088A
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JP
Japan
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liquid crystal
layer
pixel electrode
layers
polymer
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Application number
JP8072192A
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English (en)
Inventor
Mitsushi Ikeda
光志 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光の利用効率を改善し、コントラストの向上が
可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】この液晶表示装置の液晶混合干渉膜14
は、液晶と感光性ポリマとの混合物によって形成されて
いる。この混合物に対して波長の異なる複数の光を照射
し、重ね露光することにより、混合物に含まれる感光性
ポリマが硬化される。この時、照射される光が反射板で
反射されることにより、定在波が形成され、定在波の腹
の位置の感光性ポリマが選択的に露光され、硬化する。
定在波の節の位置には、液晶が残る。このため、液晶混
合干渉膜14は、液晶の層14R、14G、14Bと、
ポリマの層14Pとが互いにほぼ等間隔に積層された構
造となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置に
係り、特にフルカラー表示が可能な反射型液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータのディス
プレイや小型テレビなどに用いられる表示装置として、
薄型軽量の液晶表示装置が注目されている。さらに、こ
の液晶表示装置は、壁掛けテレビやコンピュータ用の大
型ディスプレイとしての用途も期待されている。
【0003】また、携帯用機器のディスプレイとして
は、さらに低消費電力化が必要であり、バックライトを
使用しない反射型ディスプレイが好ましい。このような
反射型ディスプレイは、カラー表示を実現するために、
カラーフィルタにより光の3元素、例えば赤(R)、緑
(G)、及び青(B)を形成しているため、光の利用効
率が1/3以下になるという問題がある。例えば、吸収
型の赤色フィルタの場合、白色光のうちの赤色成分の光
は透過するが、緑色成分、及び青色成分の光は吸収さ
れ、透過することができない。このため、白色光の1/
3の成分しか利用することができない。
【0004】また、通常、液晶表示装置においては、互
いに偏光方向が直交するように配置された2枚の偏光板
が必要となる。この偏向板の偏光方向に平行な偏光成分
の光のみが偏光板を通過するため、光の利用効率は1/
2以下となる。
【0005】このように、光の利用効率の低下にともな
って、液晶表示装置の表示画面が暗くなる問題がある。
このため、偏光板を用いることなくカラー表示が実現で
きる表示方式が好ましい。高分子コレステリック液晶選
択反射を利用した表示装置は、偏光板を必要としないた
め、表示画面を明るくすることが可能であるが、表示色
が緑色に限定されるという問題がある。
【0006】また、このような選択反射の別の方法とし
て、特願平4−103082号に開示されているような
液晶と感光性ポリマとからなる高分子分散液晶層を積層
した液晶表示装置が提案されている。
【0007】液晶は、分子の向きにより屈折率が異な
り、常光方向の屈折率noと、異常光方向の屈折率ne
とを有する。感光性ポリマの屈折率は、noまたはne
のどちらかに予め合わせておく。たとえば、電界印加時
の屈折率neが感光性ポリマの屈折率と等しい場合に
は、電界印加時にディスプレイは透明になり、光を透過
する。一方、電界無印加時には、液晶の屈折率は、感光
性ポリマの屈折率と異なるため、薄膜干渉を起こして光
を反射する。
【0008】このような液晶ポリマ混合干渉表示装置
は、感光性ポリマ溶液と液晶とを混合して所定の基板上
に塗布した後、2方向からレーザビームを照射して感光
性ポリマを硬化させることにより形成される。この時、
2方向から照射されるレーザビームは、干渉を起こし、
感光性ポリマ上に干渉縞が形成される。したがって、干
渉縞のうちの光が強め合う部分の感光性ポリマは硬化
し、光が弱め合う部分に液晶が残る。このようにして、
液晶とポリマとの積層膜が形成される。しかしながら、
このような液晶表示装置においても、表示色が青緑色に
限定されるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、偏光
板を用いことなく明るい画面表示が実現できる液晶表示
装置として提案されている高分子コレステリック液晶選
択反射方式の表示装置、及び液晶ポリマ混合干渉表示装
置においては、表示色が限定されるという問題がある。
【0010】すなわち、従来の選択反射表示では、反射
光波長の帯域幅が狭く、モノクロ表示またはフルカラー
表示を実現することが困難であるという問題がある。そ
こで、この発明の目的は、光の利用効率を改善し、コン
トラストの向上が可能な液晶表示装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、不規則に配列された複数の液晶層と高
分子層とを有し、少なくとも3色の色成分の光を反射す
る液晶高分子混合層と、前記液晶高分子混合層の一方の
主面に形成された複数の画素電極と、前記液晶高分子混
合層の他方の主面に形成された対向電極と、を備えたこ
とを特徴とする液晶表示装置を提供するものである。
【0012】また、この発明によれば、複数の液晶層と
高分子層とが第1の間隔で交互に配置され、第1の色成
分の光を反射する第1層と、複数の液晶層と高分子層と
が第1の間隔とは異なる第2の間隔で交互に配置され、
第1の色成分とは異なる第2の色成分の光を反射する第
2層と、複数の液晶層と高分子層とが第1及び第2の間
隔とは異なる第3の間隔で交互に配置され、第1及び第
2の色成分とは異なる第3の色成分の光を反射する第3
層と、を含む液晶高分子混合層と、前記液晶高分子混合
層の一方の主面に形成された複数の画素電極と、前記液
晶高分子混合層の他方の主面に形成された対向電極と、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0013】さらに、この発明によれば複数の液晶層と
高分子層とが交互に配置され、第1の色成分の光を反射
する第1層と、前記第1層の一方の主面に形成された複
数の画素電極を有する第1画素電極部と、前記第1画素
電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子層とが交互に
配置され、第1の色成分とは異なる第2の色成分の光を
反射する第2層と、前記第2層の一方の主面に形成され
た複数の画素電極を有する第2画素電極部と、前記第2
画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子層とが交
互に配置され、第1及び第2の色成分とは異なる第3の
色成分の光を反射する第3層と、前記第3層の一方の主
面に形成された複数の画素電極を有する第3画素電極部
と、前記第1層の他方の主面に形成された対向電極と、
前記第1乃至第3画素電極部をそれぞれ独立に駆動する
複数の能動素子と、を備えたことを特徴とする液晶表示
装置が提供される。
【0014】またさらに、この発明によれば、複数の液
晶層と高分子層とが交互に配置され、第1の色成分の光
を反射する第1層と、前記第1層の一方の主面に形成さ
れた複数の画素電極を有する第1画素電極部と、前記第
1画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子層とが
交互に配置され、第1の色成分とは異なる第2の色成分
の光を反射する第2層と、前記第2層の一方の主面に形
成された複数の画素電極を有する第2画素電極部と、前
記第2画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子層
とが交互に配置され、第1及び第2の色成分とは異なる
第3の色成分の光を反射する第3層と、前記第3層の一
方の主面に形成された複数の画素電極を有する第3画素
電極部と、前記第1層の他方の主面に形成された対向電
極と、前記第1乃至第3画素電極部をそれぞれ独立に駆
動する複数の能動素子が配列された基板と、を備えたこ
とを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0015】さらにまた、この発明によれば、複数の液
晶層と高分子層とが交互に配置され、第1の色成分の光
を反射する第1層と、前記第1層の一方の主面に形成さ
れた複数の画素電極を有する第1画素電極部と、前記第
1画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子層とが
交互に配置され、第1の色成分とは異なる第2の色成分
の光を反射する第2層と、前記第2層の一方の主面に形
成された複数の画素電極を有する第2画素電極部と、前
記第2画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子層
とが交互に配置され、第1及び第2の色成分とは異なる
第3の色成分の光を反射する第3層と、前記第3層の一
方の主面に形成された複数の画素電極を有する第3画素
電極部と、前記第1層の他方の主面に形成された対向電
極と、前記第1乃至第3画素電極部をそれぞれ独立に駆
動する複数の能動素子が配列されているとともに、この
複数の能動素子上に前記第1乃至第3層、前記第1乃至
第3画素電極部、及び前記対向電極が積層された基板
と、を備えた液晶表示装置であって、前記基板上に配列
された能動素子と前記第1乃至第3画素電極部との間の
中間層を貫通する孔と、前記孔における前記中間層に含
まれる他の画素電極部及び共通電極の露出部分に形成さ
れた絶縁部材と、前記能動素子及び前記第1乃至第3画
素電極部を導通するために前記孔に充填された導電性部
材と、を備えていることを特徴とする液晶表示装置が提
供される。
【0016】またさらに、この発明によれば、電位差を
発生させる第1の電極と第2の電極との間に配置される
層であって、液晶と感光性高分子材料とを含む混合物を
複数の波長の異なる光で選択的に露光することにより複
数の液晶層と高分子層とを交互に配置するように形成し
た層を有することを特徴とする液晶表示装置が提供され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について詳細に説明する図1は、この発明の
第1の実施の形態に係る液晶表示装置を概略的に示す断
面図である。
【0018】第1の実施の形態に係る白黒液晶表示装置
は、図1に示すように、ガラスなどの透明基板10上に
形成されたアルミニウムなどの反射膜12、反射膜12
上に形成されたITO(Indium Tin Oxide)等からなる透
明な画素電極13、画素電極13上に積層された液晶層
14、及びこの液晶層14上に形成されたITO等から
なる透明な対向電極16を有している。
【0019】図1に示した白黒液晶表示装置は、以下の
ようにして形成される。すなわち、反射膜12及び画素
電極13などが形成された透明基板10上に、2色性ゼ
ラチンや、ポラロイド社のDMP128感光性ポリマな
どの感光性樹脂約70%とBDH社E7などの液晶約3
0%との混合物をコーティングする。
【0020】次に、青色の波長のレーザ光、例えばアル
ゴンレーザのレーザ光をコーティングされた混合物に対
して照射し、反射膜12で反射させる。この時、反射膜
12に対して垂直な方向からレーザ光を照射することに
より、反射膜12付近に定在波を発生させ、定在波の腹
の部分に相当する感光性ポリマを選択的に露光して硬化
させる。定在波の節に相当する部分には、液層が残る。
このようにして、単色、例えば赤色に相当する液晶とポ
リマとの積層が形成される。同様に、緑色に相当する液
晶とポリマとの積層、及び青色に相当する液晶とポリマ
との積層を液晶層14中に形成することにより白色を表
示させることが可能となる。
【0021】感光性ポリマが硬化して形成されるポリマ
層、及び主に液晶が残って形成された液晶層は、ほぼ等
しい均一の厚さに形成される。これは、ポリマ層が定在
波の腹に相当する位置に形成されるのに対して、液晶層
が定在波の節に相当する位置に形成されるため、ほぼ半
波長毎にポリマ層と液晶層が形成される。
【0022】ここで使用される感光性ポリマとしては、
アクリル酸、アクリル酸バリウム、メチレンビスアルリ
ルアミド、3官能アクリレート等のモノマーに、ポリビ
ニルピロリドン(PVP)、PVK等のバインダを加
え、開始剤としてポリエチレニミン/メチレンブルー、
BTTB/ケトクマリン等を混合した系を用いる。
【0023】また、液晶としては、屈折率異方性が大き
いものが好ましく、他にアゾキシ系液晶のMERCK社
混合物Vやロディック社のトラン系液晶が0.3程度の
屈折率異方性を有するが、さらに大きい0.5異常の屈
折率異方性を有する液晶が好ましい。これらの液晶の常
光の屈折率は、1.5程度でプラスチックの屈折率に近
いため好ましい。
【0024】また、感光性ポリマと液晶の組み合せに色
素を混合してもよい。一例として、エチルヘキシルアク
リレート9部及びアクリルオリゴマー(東亜合成化学社
製)6部に、赤色を吸収するシアン系2色性色素を混合
したスメクチック液晶を35部、光硬化開始剤0.5部
を混合したポリマ分散液晶を使用してもよい。
【0025】図1に示した白黒液晶表示装置は、白色
光、すなわち赤、緑、青の全ての波長の光をすべて反射
できるような液晶混合干渉膜14を有している。この液
晶混合干渉膜14は、赤、緑、青の各波長の光ビームを
発生するレーザ光で重ねて露光して、3つの干渉モード
を重ね合わせることにより、光の反射帯域を増やすこと
を可能としたものである。
【0026】すなわち、反射膜12及び画素電極13な
どが形成された透明基板10上に、感光性ポリマと液晶
約30%との混合物をコーティングした後、この混合物
を青、緑、赤の各波長のレーザ光を発生する色素レーザ
を用いて重ね露光する。この時、混合物を露光するため
のレーザ光は、反射膜に対して垂直な方向から照射され
る。
【0027】青色の波長のレーザ光を用いて露光する場
合、470nmを中心に、450nm、及び490nm
の3種類の波長のレーザ光を混合物に照射する。照射さ
れたレーザ光により、反射膜12付近に定在波が形成さ
れる。定在波の腹の位置の感光性ポリマ14Pは、選択
的に硬化されるとともに、定在波の節の位置には液晶が
押しやられる。
【0028】このように反射膜12に近接する側に形成
された液晶層は、例えば赤色用の液晶層14Rとして機
能する。この赤色液晶層14Rは、3種類の異なる波長
(450nm、470nm、490nm)のレーザ光で
露光することにより形成されるため、それぞれ定在波の
腹が形成される位置が異なり、各波長に対応する3層の
液晶層14R1、14R2及び14R3を有している。
【0029】緑色の波長のレーザ光を用いて露光する場
合、550nmを中心に、510nm、及び580nm
の3種類の波長のレーザ光を混合物に照射する。照射さ
れたレーザ光により、反射膜12付近に定在波が形成さ
れる。
【0030】なお、緑の波長は、青の波長より長いた
め、定在波の腹が形成される位置が青色のレーザ光で露
光した場合の位置とは異なる。すなわち、緑色の波長の
レーザ光で形成される定在波の腹は、青色の波長のレー
ザ光で形成される定在波の腹の位置より反射膜12から
遠ざかる位置に形成される。そして、定在波の腹の位置
の感光性ポリマ14Pは、選択的に硬化されるととも
に、定在波の節の位置には液晶が押しやられる。
【0031】このようにして形成された液晶層は、例え
ば緑色用の液晶層14Gとして機能する。この緑色液晶
層14Gは、3種類の異なる波長(510nm、550
nm、580nm)のレーザ光で露光することにより形
成されるため、それぞれ定在波の腹が形成される位置が
異なり、各波長に対応する3層の液晶層14G1、14
G2及び14G3を有している。
【0032】赤色の波長のレーザ光を用いて露光する場
合、630nmを中心に、600nm、及び660nm
の3種類の波長のレーザ光を混合物に照射する。照射さ
れたレーザ光により、定在波が形成される。
【0033】なお、赤の波長は、緑の波長より長いた
め、定在波の腹が形成される位置が緑色のレーザ光で露
光した場合の位置とは異なる。すなわち、赤色の波長の
レーザ光で形成される定在波の腹は、緑色の波長のレー
ザ光で形成される定在波の腹の位置より反射膜12から
遠ざかる位置に形成される。そして、定在波の腹の位置
の感光性ポリマ14Pは、選択的に硬化されるととも
に、定在波の節の位置には液晶が押しやられる。
【0034】このようにして形成された液晶層は、例え
ば青色用の液晶層14Bとして機能する。この青色液晶
層14Bは、3種類の異なる波長(600nm、630
nm、660nm)のレーザ光で露光することにより形
成されるため、それぞれ定在波の腹が形成される位置が
異なり、各波長に対応する3層の液晶層14B1、14
B2及び14B3を有している。
【0035】なお、異なる波長の光に感光させるため
に、感光性ポリマに異なる波長用の色素を混合してもよ
い。また、感光波長が限られている感光性ポリマ、例え
ば青色の波長の光に対して感光感度の良好な感光性ポリ
マに対しては、アルゴンレーザから発生される青色レー
ザ光(458nm)を照射することによって露光すれば
よい。
【0036】すなわち、反射膜12の法線方向から青色
レーザ光を感光性ポリマに向けて照射することにより、
図1に示すように、対向基板に近接する側に青色用の液
晶層14Bを形成する。
【0037】続いて、青色レーザ光の入射角を反射膜1
2の法線に対して50゜傾けて照射することにより、液
晶混合干渉膜14のほぼ中間位置に緑色用の液晶層14
Gを形成する。
【0038】続いて、青色レーザ光の入射角を反射膜1
2の法線に対して60゜傾けて照射することにより、画
素電極13に近接する側に赤色用の液晶層14Rを形成
する。
【0039】このように、単一波長のレーザ光によって
3層14R、14G、14Bの液晶混合干渉膜14を形
成してもよい。続いて、透明基板10上に形成された液
晶混合干渉膜14上に、対向電極16を形成する。この
対向電極16は、ITO等の透明な導電性材料をスパッ
タすることによって形成される。
【0040】続いて、透明基板10の裏面、すなわち反
射膜12が形成されていない面に黒色のレジスト層9を
形成する。この黒色レジスト層9は、透過光を吸収する
光吸収層として機能する。
【0041】以上のようにして形成された白黒液晶表示
装置によれば、赤、緑、青の全ての波長に光を反射させ
ることが可能であり、自然な白色光を実現できることが
確認された。
【0042】次に、第1の実施の形態に係る白黒液晶表
示装置の変形例について、図2及び図3を参照して説明
する。図2に示した構造の白黒液晶表示装置によれば、
赤、緑、青の各色成分の液晶層が同一の層に形成されて
いる。この白黒液晶表示装置は、液晶と感光性ポリマと
の混合物の層に赤色、青色、緑色の各レーザ光を重ね露
光して形成することができ、露光以外の製造工程、すな
わち、画素電極や対向電極を形成する工程が1回で済む
ため、製造工程が簡単になるとともに、液晶表示装置自
体の厚さを薄くすることができるため、駆動電圧を低く
することができ、低消費電力化が達成できる。
【0043】また、図3に示した構造の白黒液晶表示装
置によれば、赤、緑、青の各色成分の液晶層が積層され
ている。この白黒液晶表示装置は、液晶と感光性ポリマ
との混合物の層に赤色、青色、緑色の各レーザ光を重ね
露光して、各色毎に層状に液晶層を形成することによ
り、良好な反射特性が得られる。また、赤色、青色、緑
色の各レーザ光に重ねて、白色光、または、さらに多数
の波長の光を追加露光することにより、より自然な白色
光を表示させることが可能となる。
【0044】図1乃至図3に示した液晶混合干渉膜14
の厚さを例えば10μmとすれば、500nmの波長の
レーザ光によって形成される節と腹は、半波長毎に形成
されるので、液晶混合干渉膜14内に40個形成され
る。したがって、10μmの膜厚を有する液晶混合干渉
膜の場合、図1乃至図3に示したような液晶層が40層
形成されることになる。
【0045】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
カラー液晶表示装置について説明する。カラー表示を実
現するためには、第1の実施の形態に係る液晶表示装置
を各色成分毎に独立に駆動することにより達成できる
が、図1乃至図3のいずれかに示したような液晶表示装
置を例えば3色分積層してカラー液晶表示装置を形成し
た場合、装置全体の厚さが厚くなるだけでなく、コスト
が増大するという問題がある。このため、構造を簡素化
したカラー液晶表示装置の実施の形態について説明す
る。
【0046】図4は、カラー液晶表示装置の1画素を概
略的に示す平面図である。図5は、第2に実施の形態に
係るカラー液晶表示装置の断面図である。なお、このカ
ラー液晶表示装置は、色分解された各色成分に対応する
複数の液晶混合干渉膜の層、すなわち赤(R)、緑
(G)及び青(B)に対応する層を積層してカラー表示
を可能としたものである。
【0047】なお、同一の構成要素に対しては、各参照
符号に赤=R、緑=G、青=Bの記号を付加することで
各色成分に対応する構成要素を識別する。図4及び図5
に示すように、このカラー液晶表示装置は、透明ガラス
基板10の上に、能動素子としての薄膜トランジスタ
(以下、TFTと称する)11のアレイが設けられてい
る。このTFT11は、赤(R)の液晶層14Rに対応
して配置された画素電極13Rを駆動するためのTFT
11R、緑(G)の液晶層14Gに対応して配置された
画素電極13Gを駆動するためのTFT11G、及び青
(B)の液晶層14Bに対応して配置された画素電極1
3Bを駆動するためのTFT11Bを含んでいる。TF
Tアレイ11R、11G、11B上には、パシベーショ
ン膜20が設けられている。なお、TFT11R、11
G、11Bの各ドレイン電極は、信号線18に接続さ
れ、各ゲート電極は、走査線19に接続されている。
【0048】パシベーション膜20の上には、例えばI
TOによって形成され、マトリクス状に配置された赤用
の画素電極13Rが設けられている。この画素電極13
Rは、TFT11Rのソース電極に接続されている。
【0049】画素電極13Rを構成しているITOを保
護層上に形成するためには、スパッタ、蒸着等により形
成されてもよいし、ゾル・ゲル法や液状の材料を塗布し
てから固化するような方法により形成されてもよい。そ
して、アクリルやポリビニルアルコールまたは他の有機
絶縁膜を塗布し、焼成してから画素のパターンにレジス
トを形成し、酸素プラズマまたは溶剤によりエッチング
するようなパターニング工程により画素電極13Rが形
成される。また、印刷法により画素電極が形成されても
よい。さらに、有機系の導電材料を用いて画素電極を形
成してもよい。
【0050】画素電極13R上には、赤色成分を反射す
る液晶混合干渉膜14Rが設けられている。この赤用の
液晶混合干渉膜14Rは、以下のようにして形成され
る。
【0051】すなわち、画素電極13Rが形成された透
明基板上に液晶と感光性ポリマとを混合した混合物を塗
布した後、この混合物の表面にアルミニウムなどの反射
板を接触させる。
【0052】続いて、透明基板10の裏面側から赤色の
レーザ光を照射して、混合物に含まれる感光性ポリマを
露光する。この時、上述したように、照射したレーザ光
と反射板で反射された反射光とによって定在波が形成さ
れ、定在波の腹に相当する部分の感光性ポリマが選択的
に硬化される。定在波の節に相当する部分には、液晶が
残る。
【0053】なお、この時、反射板は、透明基板上に塗
布された混合物の表面に配置されるのではなく、透明基
板の裏面に配置されてもよい。この場合、レーザ光は、
混合物が塗布されている面側から照射されることによ
り、混合物に含まれる感光性ポリマが露光される。
【0054】また、反射板を配置するのではなく、混合
物上にアルミニウム薄膜を堆積させて透明基板10の裏
面側からレーザ光で露光してもよい。この反射板、また
は反射膜を混合物上に配置する際には、反射板、または
反射膜を接触させる部分の混合物に予め光を照射して感
光性ポリマを硬化させ、液走を除外した方が液晶のシミ
出しがなく、プロセスを実行し易い。
【0055】このようにして液晶混合干渉膜14Rが形
成される。液晶混合干渉膜14R上には、ITO等によ
って形成されている透明電極、すなわち対向電極16a
が設けられている。
【0056】この対向電極16a上には、緑色成分を反
射する液晶混合干渉膜14Gが設けられている。この緑
用の液晶混合干渉膜14Gは、赤用液晶混合干渉膜14
Rと同様な手順により形成される。
【0057】液晶混合干渉膜14Gの上には、緑用の画
素電極13Gが形成されている。この画素電極13Gも
赤用の画素電極13Rと同様にITOを画素に対応して
パターニングすることにより形成される。この画素電極
13Gは、TFT11Gのソース電極に接続されてい
る。
【0058】なお、対向電極16aは、赤用の液晶層1
4R及び緑用の液晶層14Gの両者に対して作用する共
通電極として機能している。画素電極13G上には、S
iN等の絶縁膜21が設けられている。
【0059】絶縁膜21上には、青(B)用の画素電極
13Bが形成されている。この画素電極13Bも赤用の
画素電極13Rと同様にITOを画素に対応してパター
ニングすることにより形成される。この画素電極13B
は、TFT11Bのソース電極に接続されている。
【0060】画素電極13B上には、青色成分を反射す
る液晶混合干渉膜14Bが設けられている。この青用の
液晶混合干渉膜14Bは、赤用液晶混合干渉膜14Rと
同様の手順により形成される。
【0061】ポリマ分散液晶14B上には、ITOによ
って形成された青用の対向電極16bが設けられてい
る。対向電極16b上には、ガラスやアクリルなどの透
明基板17が配置され、保護層としても機能する。
【0062】なお、透明ガラス基板10上には、青用の
ポリマ分散液晶14Bまで積層し、対向電極16bが設
けられている透明基板17を別に形成して対向電極16
bとポリマ分散液晶14Bとを貼り合わせることによ
り、液晶表示装置を形成してもよいし、透明ガラス基板
10上に、順次各液晶層、画素電極、対向電極等を積層
させることにより、液晶表示装置を形成してもよい。
【0063】続いて、透明基板10の裏面、すなわちT
FT11が形成されていない面に黒色のレジスト層9を
形成する。この黒色レジスト層9は、透過光を吸収する
光吸収層として機能する。
【0064】次に、各TFT11R、11G、11Bと
各画素電極13R、13G、13Bとを接続する方法に
ついて説明する。まず、赤用の画素電極13RとTFT
11Rとの接続について説明する。すなわち、TFT1
1Rのソース電極上に相当するパシベーション膜20に
コンタクトホール22Rを形成する。
【0065】そして、このパシベーション膜20上にI
TOをスパッタにより形成した後、パターニングするこ
とにより画素電極13Rを形成する。このスパッタによ
り、ITOがコンタクトホール22R内にも被覆される
ため、TFT11Rのソース電極と画素電極13Rとが
接続される。
【0066】なお、TFT11Rのソース電極に直接I
TOを接触させてからパシベーション膜20を形成して
もよい。このように、TFTとTFTの近傍に位置する
画素電極とを接続するためには、通常のTFTを用いた
平面型の液晶表示装置と同様な方法を利用して接続すれ
ばよい。
【0067】続いて、赤用の画素電極13R上に、液晶
混合干渉膜14R、共通電極16a、緑用の液晶混合干
渉膜14G、及び画素電極13Gを連続的に積層する。
続いて、以下のようにして緑用の画素電極13GとTF
T11Gとを接続する。まず、画素電極13GからTF
T11Gのソース電極上までコンタクトホール22Gを
形成する。
【0068】そして、コンタクトホール22Gの画素電
極13Rと共通電極16aとが露出している部分に電着
により絶縁膜を形成する。すなわち、このコンタクトホ
ール22Gを、例えばアクリル樹脂にメラミン樹脂、ア
ミン、及び水を加えた電解質溶液に浸漬し、画素電極1
3Rに対応するTFT11R及び共通電極16aに電圧
を印加することにより、コンタクトホール22G内にお
ける画素電極13R及び共通電極16aの露出部分にア
クリルポリマーの有機絶縁膜23が形成される。
【0069】そして、コンタクトホール22Gをメッキ
し、画素電極13G及びTFT11Gのソース電極を導
通させる。すなわち、画素電極13Gに対応するTFT
11Gのゲート電極に電圧を印加して導通させ、ニッケ
ル(Ni)をメッキする。このようにして画素電極13
GとTFT11Gのソース電極とが電気的に接続され
る。
【0070】続いて、緑用の画素電極13G上に絶縁層
21、及び青用の画素電極13Bを連続的に積層する。
続いて、以下のようにして青用の画素電極13BとTF
T11Bとを接続する。まず、画素電極13BからTF
T11Bのソース電極上までコンタクトホール22Bを
形成する。
【0071】そして、コンタクトホール22Bの画素電
極13R、共通電極16a、及び画素電極13Gが露出
している部分に電着により絶縁膜を形成する。すなわ
ち、このコンタクトホール22Bを、例えばアクリル樹
脂にメラミン樹脂、アミン、及び水を加えた電解質溶液
に浸漬し、画素電極13Rに対応するTFT11R、共
通電極16a及び画素電極13Gに電圧を印加すること
により、コンタクトホール22B内における画素電極1
3R、共通電極16a、及び画素電極13Gの露出部分
にアクリルポリマーの有機絶縁膜24が形成される。
【0072】そして、コンタクトホール22Bをメッキ
し、画素電極13B及びTFT11Bのソース電極を導
通させる。すなわち、画素電極13Bに対応するTFT
11Bのゲート電極に電圧を印加して導通させ、ニッケ
ル(Ni)をメッキする。このようにして画素電極13
BとTFT11Bのソース電極とが電気的に接続され
る。
【0073】このように、各色成分毎に配置された画素
電極とTFTとを電気的に接続し、それぞれ独立して駆
動することにより、赤、緑、青を表示し、3層全体でカ
ラー表示させることが可能となる。
【0074】このカラー表示は、画素電極と対向電極と
の間に電位差が与えられると、液晶の屈折率と感光性ポ
リマの屈折率とがほぼ一致するようになるため、光が透
過するが、電位差が与えられない場合には、互いに屈折
率が異なり、光を反射するという原理を利用したもので
ある。
【0075】すなわち、このカラー液晶表示装置による
カラー表示は、対向基板17の表面側から白色光を照射
し、赤、緑、青の光の反射強度を3種類の液晶混合干渉
膜により制御することによって達成される反射モードで
行われる。
【0076】上述したように、電着とメッキによりTF
Tと画素電極とを電気的に接続させることができる。こ
れにより、積層構造の深いコンタクトホールに対して
も、容易に電極のコンタクトをとることができる。IT
Oをマスクにして液晶混合干渉膜を黒色に染色して光散
乱防止層を形成することにより各色の混色を防止すると
ともに、コントラストを向上させるのに効果的である。
【0077】また、カラーフィルター及び偏光板を使用
することなくカラー表示装置を構成することができるの
で、光の利用効率を向上させることができると共に、装
置の構造を簡素化できる。
【0078】さらに、図5に示した構造のカラー液晶表
示装置によれば、各色成分毎に対向電極を必要としない
ため、装置自体の厚さを薄くすることができるととも
に、コストを削減することが可能となる。
【0079】またさらに、このカラー液晶表示装置に適
用されている液晶混合干渉膜は、電圧を適正に制御する
ことにより、100%近い反射率を得ることができるた
め、コントラストの高いカラー表示が可能となる。ま
た、波長の近い光で重ねて露光し、反射の半値幅を増や
すことにより、さらにコントラストの高いカラー表示が
可能となる。
【0080】さらにまた、利用できる色の波長を広げる
ことにより、光の利用効率が改善できる。またさらに、
液晶混合干渉膜のうち、ポリマ部分が厚くなるとこの部
分に電圧が主に印加されるために、液層を駆動するため
に必要な駆動電圧が大きくなる。これを改善するため
に、後述する導電性ポリマを液晶混合干渉膜のポリマと
して利用してもよい。これにより、液晶の駆動電圧を低
減することができる。
【0081】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
カラー液晶表示装置ついて説明する。なお、第2の実施
の形態に係る液晶表示装置と同一の構成要素に対して
は、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0082】すなわち、第3の実施の形態に係る液晶表
示装置は、図6に示すように、透明ガラス基板10の上
に、TFT11R、TFT11G、TFT11Bを備え
ている。TFTアレイ11R、11G、11B上には、
パシベーション膜20が設けられている。なお、TFT
11R、11G、11Bの各ドレイン電極は、信号線に
接続され、各ゲート電極は、走査線に接続されている。
【0083】パシベーション膜20の上には、ITO
(Indium Tin Oxide)によって形成され、マトリクス状
に配置された赤用の画素電極13Rが設けられている。
この画素電極13Rは、ITOをパターニングすること
によって形成され、TFT11Rのソース電極に接続さ
れている。
【0084】画素電極13R上には、赤色を反射する液
晶混合干渉膜14Rが設けられている。この赤用の液晶
混合干渉膜14Rは、第2の実施の形態と同様の手順で
形成される。
【0085】この液晶混合干渉膜14R上には、緑
(G)用の画素電極13Gが形成されている。この画素
電極13Gは、透明な導電膜をコーティングし、画素に
対応してパターニングすることにより形成される。この
画素電極13Gは、TFT11Gのソース電極に接続さ
れている。
【0086】画素電極13G上には、緑色を反射する液
晶混合干渉膜14Gが設けられている。この緑用の液晶
混合干渉膜14Gも、第2の実施の形態と同様の手順で
形成される。
【0087】液晶混合干渉膜14Gの上には、青(B)
用の画素電極13Bが形成されている。この画素電極1
3Bは、緑用の画素電極13Gと同様に透明な導電膜を
画素に対応してパターニングすることにより形成され
る。この画素電極13Bは、TFT11Bのソース電極
に接続されている。
【0088】画素電極13B上には、青色を反射する液
晶混合干渉膜14Bが設けられている。この青用の液晶
混合干渉膜14Bも、第2の実施の形態と同様の手順で
形成される。
【0089】液晶混合干渉膜14B上には、ITOによ
って形成された対向電極16が設けられている。対向電
極16上には、ガラスやアクリルなどの透明基板17が
配置され、保護層としても機能する。
【0090】なお、透明ガラス基板10上には、青用の
液晶混合干渉膜14Bまで積層し、対向電極16bが設
けられている透明基板17を別に形成して対向電極16
bと液晶混合干渉膜14Bとを貼り合わせることによ
り、液晶表示装置を形成してもよいし、透明ガラス基板
10上に、順次各液晶層、画素電極、対向電極等を積層
させることにより、液晶表示装置を形成してもよい。
【0091】次に、各TFT11R、11G、11Bと
各画素電極13R、13G、13Bとを接続する方法に
ついて説明する。まず、赤用の画素電極13RとTFT
11Rとの接続について説明する。すなわち、TFT1
1Rのソース電極上に相当するパシベーション膜20に
コンタクトホール22Rを形成する。
【0092】そして、このパシベーション膜20上にI
TOをスパッタにより形成した後、画素の形状に対応し
てパターニングすることにより画素電極13Rを形成す
る。このスパッタにより、ITOがコンタクトホール2
2R内にも被覆されるため、TFT11Rのソース電極
と画素電極13Rとが接続される。
【0093】なお、TFT11Rのソース電極に直接I
TOを接触させてからパシベーション膜20を形成して
もよい。このように、TFTとTFTの近傍に位置する
画素電極とを接続するためには、通常のTFTを用いた
平面型の液晶表示装置と同様な方法を利用して接続すれ
ばよい。
【0094】続いて、赤用の画素電極13R上に、及び
赤用の液晶混合干渉膜14Rを積層する。続いて、以下
のようにして緑用の画素電極13GとTFT11Gとを
接続する。
【0095】まず、液晶混合干渉膜14RからTFT1
1Gのソース電極上までコンタクトホール22Gを形成
する。すなわち、酸素プラズマによるドライエッチング
や有機溶剤を用いたエッチングにより、画素電極13
R、及び液晶混合干渉膜14Rを貫通してTFT11G
のソース電極上までコンタクトホール22Gを形成す
る。
【0096】そして、この液晶混合干渉膜14R上、及
びコンタクトホール22G内に透明な有機導電膜をスピ
ンコートする。ここで、透明有機導電膜は、ポリアニリ
ン(PANI)をポリメチルメタクリレイト(PMM
A)に溶解させた溶液をスピンコートすることにより形
成される。PANIの濃度は、用途に応じて調整すれば
よい。溶媒としては、PMMAの他に、ポリスチレン、
ポリビニールアセテート、アモルファスナイロン等を用
いることもできる。また、他の透明有機導電膜として、
カンファサルファイドをメタクレゾルや塩化メチル等に
溶解させた溶液をスピンコートすることにより形成する
ことも可能である。
【0097】さらに、これらの透明有機導電膜の代わり
にITOペーストやITOゲルやゾルを用いてもよい。
これらの場合には、焼成が必要である。また、コンタク
トホール部分に透明度が低く、導電性の良好な有機導電
膜を使用し、電極部分にITO等の透明度の良好な材料
を使用してもよい。
【0098】この時、流動性の高い有機導電膜をスピン
コートするため、深いコンタクトホール22Gにも容易
に有機導電性溶液が入り込み、確実にTFT11Gと画
素電極13Gとが電気的に接続される。
【0099】そして、このようにして形成された透明有
機導電膜を酸素ドライエッチングや、溶剤(機能性正極
性酸やメタクレゾル、塩化メチルなど)でエッチングす
ることにより、画素電極13Gを形成することができ
る。
【0100】続いて、緑用の画素電極13G上に、緑用
の液晶混合干渉膜14Gを積層する。そして、以下のよ
うにして青用の画素電極13BとTFT11Bとを接続
する。
【0101】まず、液晶混合干渉膜14GからTFT1
1Bのソース電極上までコンタクトホール22Bを形成
する。すなわち、酸素プラズマによるドライエッチング
や有機溶剤を用いたエッチングにより、画素電極13
R、液晶混合干渉膜14R、画素電極13G、及び液晶
混合干渉膜14Gを貫通してTFT11Gのソース電極
上までコンタクトホール22Bを形成する。
【0102】そして、この液晶混合干渉膜14G上、及
びコンタクトホール22B内に透明な有機導電膜をスピ
ンコートする。この透明有機導電膜は、画素電極13G
と同様に、ポリアニリン(PANI)をポリメチルメタ
クリレイト(PMMA)に溶解させた溶液等をスピンコ
ートすることにより形成される。
【0103】この時、流動性の高い有機導電膜をスピン
コートするため、深いコンタクトホール22Bにも容易
に有機導電性溶液が入り込み、確実にTFT11Bと画
素電極13Bとが電気的に接続される。
【0104】そして、このようにして形成された透明有
機導電膜を酸素ドライエッチングや、溶剤(機能性正極
性酸やメタクレゾル、塩化メチルなど)でエッチングす
ることにより、画素電極13Bを形成することができ
る。
【0105】続いて、液晶混合干渉膜14B、対向電極
16、及び対向基板17を積層することにより液晶表示
装置が形成される。続いて、透明基板の裏面、すなわち
TFT等が形成されていない面に黒色のレジスト層を形
成する。
【0106】このように、各色成分毎に配置された画素
電極とTFTとを電気的に接続し、それぞれ独立して駆
動することにより、赤、緑、青を表示し、3層全体でカ
ラー表示させることが可能となる。
【0107】図6に示した構造のカラー液晶表示装置の
場合、画素電極及び対向電極間に印加されるのは、例え
ば緑の画素に対しては、赤の画素の画像信号電圧に緑の
画素の画像信号電圧を重畳すればよい。このためには、
赤、緑、青の画像信号を蓄積するメモリと、それぞれの
和信号を形成する回路などが必要となる。これにより回
路は複雑になるが液晶表示装置の構造は簡素化できる。
【0108】なお、流動性の高い透明有機導電膜を画素
電極、及びコンタクトホールにスピンコートして、対応
する画素電極とTFTのソース電極とを接続する際に、
下層の画素電極に電圧を印加することにより、コンタク
トホール内における下層の画素電極が露出している部分
に有機絶縁膜が形成される。
【0109】すなわち、画素電極13Gに対応する透明
有機導電膜をスピンコートする際に、画素電極13Rに
電圧を印加することにより、コンタクトホール22G内
で画素電極13Rが露出している部分に有機絶縁膜30
が形成される。したがって、赤用の画素電極13Rと緑
用の画素電極13Gとは、コンタクトホール22Gを介
して導通されることはない。同様に、画素電極13Bに
対応する透明有機導電膜をスピンコートする際に、画素
電極13R及び13Gに電圧を印加することにより、コ
ンタクトホール22B内で画素電極13R及び13Gが
露出している部分に有機絶縁膜31が形成される。した
がって、赤用の画素電極13R及び緑用の画素電極13
Gと、青用の画素電極13Bとは、コンタクトホール2
2Bを介して導通されることはない。
【0110】また、従来の方法では、コンタクトホール
が形成されるコンタクト部分に液晶の液滴が存在し、コ
ンタクトホールを形成した際に滲み出てくることがあ
り、製造プロセスに障害が発生していた。
【0111】この問題を解決するために、液晶混合干渉
膜を形成した後、画素部をマスクで覆ってコンタクト部
及び画素間の隙間部分のみに紫外線を照射する。これに
より、コンタクト部及び画素の隙間に優先的に母材の高
分子材料が硬化してポリマーが形成され、高分子材料中
に分散されている液晶分子は、画素部に集められる。こ
の後、画素部を紫外線または熱により硬化させることに
より、画素部の高分子材料を硬化させる。このようにし
て、画素部のみに液晶が残存し、コンタクト部は高分子
材料から成る感光性ポリマーのみによって形成されてい
る。したがって、コンタクト部にコンタクトホールを形
成した際に、液晶が滲み出すことはない。
【0112】また、コンタクト部及び画素の間隙のみを
黒色に染色することにより、コントラストを改善するこ
ともできる。上述したように、流動性の高い導電性材料
をスピンコートすることにより、TFTと画素電極とを
電気的に接続させることができる。これにより、積層構
造の深いコンタクトホールに対しても、容易に、且つ確
実に電極のコンタクトをとることができる。このため、
電極間の接続不良を防止できる。
【0113】次に、この発明の第4の実施の形態に係る
液晶表示装置ついて説明する。すなわち、第4の実施の
形態に係る液晶表示装置は、図7に示すように、透明ガ
ラス基板10の上に、TFT11R、TFT11G、T
FT11Bを備えている。TFTアレイ11R、11
G、11B上には、パシベーション膜20が設けられて
いる。なお、TFT11R、11G、11Bの各ドレイ
ン電極は、信号線に接続され、各ゲート電極は、走査線
に接続されている。
【0114】パシベーション膜20の上には、ITOよ
って形成され、マトリクス状に配置された赤用の画素電
極13Rが設けられている。この画素電極13Rは、I
TOをパターニングすることによって形成され、TFT
11Rのソース電極に接続されている。
【0115】画素電極13R上には、赤色を反射する液
晶混合干渉膜14Rが設けられている。この赤用の液晶
混合干渉膜14Rは、第2の実施の形態と同様の手順で
形成される。
【0116】この液晶混合干渉膜14R上には、緑
(G)用の画素電極13Gが形成されている。この画素
電極13Gは、ITOをパターニングすることにより形
成される。この画素電極13Gは、後述する有機導電材
料によりTFT11Gのソース電極に接続されている。
【0117】画素電極13G上には、緑色を反射する液
晶混合干渉膜14Gが設けられている。この液晶混合干
渉膜14Gも、第2の実施の形態と同様の手順により形
成される。
【0118】液晶混合干渉膜14Gの上には、青(B)
用の画素電極13Bが形成されている。この画素電極1
3Bは、ITOをパターニングすることにより形成され
る。この画素電極13Bは、後述する有機導電材料によ
りTFT11Bのソース電極に接続されている。
【0119】画素電極13B上には、青色を反射する液
晶混合干渉膜14Bが設けられている。この液晶混合干
渉膜14Bも、第2の実施の形態と同様の手順により形
成されている。
【0120】液晶混合干渉膜14B上には、ITOによ
って形成された対向電極16が設けられている。対向電
極16上には、ガラスやアクリルなどの透明基板17が
配置され、保護層としても機能する。
【0121】なお、透明ガラス基板10上には、青用の
液晶混合干渉膜14Bまで積層し、対向電極16bが設
けられている透明基板17を別に形成して対向電極16
bと液晶混合干渉膜14Bとを貼り合わせることによ
り、液晶表示装置を形成してもよいし、透明ガラス基板
10上に、順次各液晶層、画素電極、対向電極等を積層
させることにより、液晶表示装置を形成してもよい。
【0122】次に、各TFT11R、11G、11Bと
各画素電極13R、13G、13Bとを接続する方法に
ついて説明する。赤用の画素電極13RとTFT11R
との接続方法は、第1及び第2の実施の形態で既に述べ
たように、TFT11Rのソース電極上に相当するパシ
ベーション膜20にコンタクトホール22Rを形成し、
このパシベーション膜20上にITOをスパッタにより
形成した後、画素の形状に対応してパターニングするこ
とにより画素電極13Rを形成する。このスパッタによ
り、ITOがコンタクトホール22R内にも被覆される
ため、TFT11Rのソース電極と画素電極13Rとが
接続される。
【0123】続いて、赤用の画素電極13R上に、及び
赤用の液晶混合干渉膜14Rを積層する。続いて、以下
のようにして緑用の画素電極13GとTFT11Gとを
接続する。
【0124】まず、液晶混合干渉膜14RからTFT1
1Gのソース電極上までコンタクトホール22Gを形成
する。すなわち、このコンタクトホール22Gは、第2
の実施の形態と同様に、酸素プラズマによるドライエッ
チングや有機溶剤を用いたエッチングにより、画素電極
13R、及び液晶混合干渉膜14Rを貫通してTFT1
1Gのソース電極上まで形成することができる。
【0125】そして、このコンタクトホール22G内に
透明な有機導電材料32を埋め込む。すなわち、有機導
電材料32としてのポリプロールやテトラシアノキノジ
メタンを溶媒に溶解することにより、流動性の高い有機
導電性溶液を形成し、コンタクトホール22Gにスピン
コートする。
【0126】このようにして、コンタクトホール22G
に有機導電材料32を埋め込むことができる。なお、有
機導電性溶液は、有機導電材料を熱溶融することによっ
て形成されてもよい。また、コンタクトホール22Gか
ら溢れて、液晶混合干渉膜14R上に残った有機導電性
の膜は、アセトニトリルやジメチルホルムアミド等の溶
剤によりエッチングすることによって容易に除去でき
る。
【0127】このように、流動性の高い有機導電材料3
2をコンタクトホール22Gにスピンコートするため、
深いコンタクトホール22Gにも容易に有機導電性溶液
が入り込み、確実に有機導電材料32とTFT11Gと
が導通される。
【0128】続いて、液晶混合干渉膜14R上、及び有
機導電材料32で満たされたコンタクトホール22G上
にITO膜をスパッタにより形成し、画素に対応した形
状にパターニングすることにより、画素電極13Gが形
成される。
【0129】したがって、画素電極13Gは、有機導電
材料32と導通され、その結果、画素電極13GとTF
T11Gとが電気的に接続される。続いて、緑用の画素
電極13G上に、緑用の液晶混合干渉膜14Gを積層す
る。
【0130】続いて、以下のようにして青用の画素電極
13BとTFT11Bとを接続する。まず、液晶混合干
渉膜14GからTFT11Bのソース電極上までコンタ
クトホール22Bを形成する。すなわち、このコンタク
トホール22Bは、第2の実施の形態と同様に、酸素プ
ラズマによるドライエッチングや有機溶剤を用いたエッ
チングにより、画素電極13R、液晶混合干渉膜14
R、画素電極13G、及び液晶混合干渉膜14Gを貫通
してTFT11Bのソース電極上まで形成することがで
きる。
【0131】そして、このコンタクトホール22B内に
透明な有機導電材料33を埋め込む。すなわち、コンタ
クトホール22G内に埋め込んだ有機導電材料32と同
様の材料を同様の方法で埋め込む。
【0132】そして、コンタクトホール22Gから溢れ
て、液晶混合干渉膜14G上に残った有機導電性の膜
は、アセトニトリルやジメチルホルムアミド等の溶剤に
よりエッチングすることによって容易に除去できる。
【0133】このように、流動性の高い有機導電材料3
3をコンタクトホール22Bにスピンコートするため、
深いコンタクトホール22Bにも容易に有機導電性溶液
が入り込み、確実に有機導電材料33とTFT11Bと
が導通される。
【0134】続いて、液晶混合干渉膜14G上、及び有
機導電材料33で満たされたコンタクトホール22B上
にITO膜をスパッタにより形成し、画素に対応した形
状にパターニングすることにより、画素電極13Bが形
成される。
【0135】したがって、画素電極13Bは、有機導電
材料33と導通され、その結果、画素電極13BとTF
T11Bとが電気的に接続される。続いて、画素電極1
3B上に液晶混合干渉膜14B,対向電極16、及び対
向基板17を積層することにより、液晶表示装置が形成
される。
【0136】続いて、透明基板の裏面、すなわちTFT
等が形成されていない面に黒色のレジスト層を形成す
る。このように、各色成分毎に配置された画素電極とT
FTとを電気的に接続し、それぞれ独立して駆動するこ
とにより、赤、緑、青を表示し、3層全体でカラー表示
させることが可能となる。
【0137】なお、この第4の実施の形態でも同様に、
流動性の高い透明有機導電材料をコンタクトホールにス
ピンコートして、TFTのソース電極とを導通する際
に、下層の画素電極に電圧を印加することにより、コン
タクトホール内における下層の画素電極が露出している
部分に有機絶縁膜が形成される。
【0138】すなわち、コンタクトホール22Gに透明
有機導電材料をスピンコートする際に、画素電極13R
に電圧を印加することにより、コンタクトホール22G
内で画素電極13Rが露出している部分に有機絶縁膜3
4が形成される。
【0139】したがって、赤用の画素電極13Rと緑用
の画素電極13Gとは、コンタクトホール22Gを介し
て導通されることはない。同様に、コンタクトホール2
2Bに透明有機導電膜をスピンコートする際に、画素電
極13R及び13Gに電圧を印加することにより、コン
タクトホール22B内で画素電極13R及び13Gが露
出している部分に有機絶縁膜35が形成される。したが
って、赤用の画素電極13R及び緑用の画素電極13G
と、青用の画素電極13Bとは、コンタクトホール22
Bを介して導通されることはない。
【0140】また、この実施の形態でも第3の実施の形
態と同様に、液晶混合干渉膜を形成した後、画素部をマ
スクで覆ってコンタクト部及び画素間の隙間部分のみに
紫外線を照射する。これにより、コンタクト部及び画素
の隙間に優先的に母材の高分子材料が硬化してポリマー
が形成され、高分子材料中に分散されている液晶分子
は、画素部に集められる。この後、画素部を紫外線また
は熱により硬化させることにより、画素部の高分子材料
を硬化させる。このようにして、画素部のみに液晶が残
存し、コンタクト部は高分子材料から成る感光性ポリマ
ーのみによって形成されている。したがって、コンタク
ト部にコンタクトホールを形成した際に、液晶が滲み出
すことはない。
【0141】また、コンタクト部及び画素の間隙のみを
黒色に染色することにより、コントラストを改善するこ
ともできる。上述したように、流動性の高い導電性材料
をスピンコートすることにより、TFTと画素電極とを
電気的に接続させることができる。これにより、積層構
造の深いコンタクトホールに対しても、容易に、且つ確
実に電極のコンタクトをとることができる。このため、
電極間の接続不良を防止できる。
【0142】なお、TFTは、a−Si,p−Si、C
dSe等の半導体を用いればよく、構造はスタッガ型、
コプラナ型であってもよい。また、第3及び第4の実施
の形態において、画素電極とTFTとを接続するのに、
有機導電材料を使用したが、他の導電材料、例えば無機
系の導電材料を使用してもよい。
【0143】さらに、感光性ポリマや層間の絶縁膜は、
この実施の形態に限定されるものではなく、無機系材
料、有機系材料であっても良く、また、ポジタイプでも
ネガタイプでもよい。
【0144】またさらに、光吸収層は、黒色レジストに
限らず、光を吸収する層であれば良く、例えばカーボン
分散層であってもよい。さらにまた、第2乃至第4の実
施の形態のカラー液晶表示装置における、色の重ね順
は、光の入射方向から青、緑、赤の順にするのが好まし
い。これは、長波長の光ほど、散乱が大きいため、より
下の層に配置することにより、散乱による光の滲みを少
なくするのに有効である。なお、第1の実施の形態の白
黒液晶表示装置においても同様である。
【0145】上述したように、第1の実施の形態では、
一層の液晶混合干渉膜に少なくとも赤、緑、青の各色成
分の光を反射する層が形成されているため、自然な白色
光を再現することができる。
【0146】また、第2の実施の形態では、電着とメッ
キによりTFTと画素電極とを電気的に接続させること
ができる。これにより、積層構造の深いコンタクトホー
ルに対しても、容易に且つ確実に電極のコンタクトをと
ることができる。ITOをマスクにして液晶混合干渉膜
を黒色に染色して光散乱防止層を形成することにより各
色の混色を防止するとともに、コントラストを向上させ
るのに効果的である。
【0147】また、第3の実施の形態では、上述した第
1の実施の形態における効果の他に、流動性の高い透明
な導電材料により、画素電極を形成するとともに、同時
に画素電極と対応するTFTとを電気的に接続できるた
め、製造工程を簡素化できる。また、3層の画素電極に
対して、1層の共通電極(対向電極)のみで3層の液晶
層をそれぞれ独立に駆動することができるため、液晶表
示装置の構造が簡素化できる。
【0148】さらに、第4の実施の形態では、上述した
第1の実施の形態における効果の他に、コンタクトホー
ル内に埋め込まれた導電性材料を介して、基板上のTF
Tとその上層に積層されている画素電極とを確実に電気
的に接続させることができる。この時、接続された画素
電極とTFTとの間に積層されている他の画素電極に対
しては、絶縁膜により絶縁されているため、導電性材料
により他の画素電極に導通されることはない。
【0149】また、この発明の液晶表示装置は、カラー
フィルター及び偏光板を使用することなく装置を構成す
ることができるので、光の利用効率を向上させることが
できると共に、装置の構造を簡素化できる。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光の利用効率を改善し、コントラストの向上が可能
な液晶表示装置を提供することができる。また、この発
明によれば、反射される光の波長帯域幅が広く、鮮明な
白黒表示、またはフルカラー表示が可能な反射型の液晶
表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の第1の実施の形態に係る液
晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態に係る液晶表示装置
の変形例を概略的に示す断面図である。
【図3】図3は、第1の実施の形態に係る液晶表示装置
の変形例を概略的に示す断面図である。
【図4】図4は、この発明の第2の実施の形態に係る液
晶表示装置を概略的に示す平面図である。
【図5】図5は、図4に示した液晶表示装置をB−B線
で破断した断面図である。
【図6】図6は、この発明の第3の実施の形態に係る液
晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【図7】図7は、この発明の第4の実施の形態に係る液
晶表示装置を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
9…光吸収層 10…透明ガラス基板 11(R、G、B)…TFT 13(R、G、B)…画素電極 14(R、G、B)…液晶混合干渉膜 16(a、b)…対向電極 17…透明基板 18…信号線 19…走査線 20…パシベーション膜 21…絶縁層 22(R、G、B)…コンタクトホール 23、24、30、31、34、35…絶縁膜 32、33…有機導電材料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不規則に配列された複数の液晶層と高分子
    層とを有し、少なくとも3色の色成分の光を反射する液
    晶高分子混合層と、 前記液晶高分子混合層の一方の主面に形成された複数の
    画素電極と、 前記液晶高分子混合層の他方の主面に形成された対向電
    極と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】複数の液晶層と高分子層とが第1の間隔で
    交互に配置され、第1の色成分の光を反射する第1層
    と、 複数の液晶層と高分子層とが第1の間隔とは異なる第2
    の間隔で交互に配置され、第1の色成分とは異なる第2
    の色成分の光を反射する第2層と、 複数の液晶層と高分子層とが第1及び第2の間隔とは異
    なる第3の間隔で交互に配置され、第1及び第2の色成
    分とは異なる第3の色成分の光を反射する第3層と、を
    含む液晶高分子混合層と、 前記液晶高分子混合層の一方の主面に形成された複数の
    画素電極と、 前記液晶高分子混合層の他方の主面に形成された対向電
    極と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】複数の液晶層と高分子層とが交互に配置さ
    れ、第1の色成分の光を反射する第1層と、 前記第1層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第1画素電極部と、 前記第1画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子
    層とが交互に配置され、第1の色成分とは異なる第2の
    色成分の光を反射する第2層と、 前記第2層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第2画素電極部と、 前記第2画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子
    層とが交互に配置され、第1及び第2の色成分とは異な
    る第3の色成分の光を反射する第3層と、 前記第3層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第3画素電極部と、 前記第1層の他方の主面に形成された対向電極と、 前記第1乃至第3画素電極部をそれぞれ独立に駆動する
    複数の能動素子と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】複数の液晶層と高分子層とが交互に配置さ
    れ、第1の色成分の光を反射する第1層と、 前記第1層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第1画素電極部と、 前記第1画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子
    層とが交互に配置され、第1の色成分とは異なる第2の
    色成分の光を反射する第2層と、 前記第2層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第2画素電極部と、 前記第2画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子
    層とが交互に配置され、第1及び第2の色成分とは異な
    る第3の色成分の光を反射する第3層と、 前記第3層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第3画素電極部と、 前記第1層の他方の主面に形成された対向電極と、 前記第1乃至第3画素電極部をそれぞれ独立に駆動する
    複数の能動素子が配列された基板と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】複数の液晶層と高分子層とが交互に配置さ
    れ、第1の色成分の光を反射する第1層と、 前記第1層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第1画素電極部と、 前記第1画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子
    層とが交互に配置され、第1の色成分とは異なる第2の
    色成分の光を反射する第2層と、 前記第2層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第2画素電極部と、 前記第2画素電極部上に位置し、複数の液晶層と高分子
    層とが交互に配置され、第1及び第2の色成分とは異な
    る第3の色成分の光を反射する第3層と、 前記第3層の一方の主面に形成された複数の画素電極を
    有する第3画素電極部と、 前記第1層の他方の主面に形成された対向電極と、 前記第1乃至第3画素電極部をそれぞれ独立に駆動する
    複数の能動素子が配列されているとともに、この複数の
    能動素子上に前記第1乃至第3層、前記第1乃至第3画
    素電極部、及び前記対向電極が積層された基板と、を備
    えた液晶表示装置であって、 前記基板上に配列された能動素子と前記第1乃至第3画
    素電極部との間の中間層を貫通する孔と、前記孔におけ
    る前記中間層に含まれる他の画素電極部及び共通電極の
    露出部分に形成された絶縁部材と、前記能動素子及び前
    記第1乃至第3画素電極部を導通するために前記孔に充
    填された導電性部材と、を備えていることを特徴とする
    液晶表示装置。
  6. 【請求項6】電位差を発生させる第1の電極と第2の電
    極との間に配置される層であって、液晶と感光性高分子
    材料とを含む混合物を複数の波長の異なる光で選択的に
    露光することにより複数の液晶層と高分子層とを交互に
    配置するように形成した層を有することを特徴とする液
    晶表示装置。
JP8072192A 1996-03-27 1996-03-27 液晶表示装置 Pending JPH09265088A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003161932A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Toshiba Corp 液晶表示素子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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