JPH09264021A - バイブロハンマ - Google Patents

バイブロハンマ

Info

Publication number
JPH09264021A
JPH09264021A JP7663896A JP7663896A JPH09264021A JP H09264021 A JPH09264021 A JP H09264021A JP 7663896 A JP7663896 A JP 7663896A JP 7663896 A JP7663896 A JP 7663896A JP H09264021 A JPH09264021 A JP H09264021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
hanger
vibro hammer
power supply
steel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7663896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3665410B2 (ja
Inventor
Koki Chiba
広喜 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kato Heavy Industries Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd filed Critical Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP07663896A priority Critical patent/JP3665410B2/ja
Publication of JPH09264021A publication Critical patent/JPH09264021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3665410B2 publication Critical patent/JP3665410B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼矢板の打ち込みあるいは引き抜きに使用さ
れるバイブロハンマの起振部のモータに電力を供給する
給電用キャブタイヤケーブルの損傷を防止する。 【解決手段】 起振機7のモータ19に先端部が接続さ
れた給電用キャブタイヤケーブル20の先端部近傍部分
を上方へ立ち上げて、該給電用キャブタイヤケーブル2
0の所定箇所をハンガー5に設けたケーブル支持部材3
0に支持させ、給電用キャブタイヤケーブル20の起振
機7に対する固定部分に付加される重量を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動に起因する給電
用キャブタイヤケーブルの損傷を防止することが可能な
バイブロハンマに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水道管、ガス管、電話線挿通管のように
地表に対して横方向に延びる管材を地中に埋設する工事
を実施する場合には、前記の管材を埋設するための溝を
掘削するのに先立ち、溝掘削時における土留め用に鋼矢
板を、掘削すべき溝の両側に連続的に並ぶように地中に
打ち込む矢板打ち込み作業を行っている。
【0003】上述した矢板打ち込み作業、及び管材を敷
設して溝を埋め戻した後、土留め用の鋼矢板を地中から
引き抜く矢板引き抜き作業には、バイブロハンマが用い
られている。
【0004】図9及び図10は従来のバイブロハンマの
一例を示すもので、このバイブロハンマは、移動式クレ
ーン1のブーム2から垂下されたフック3に連結される
ハンガー5と、該ハンガー5にダンパ機構6を介して吊
り下げられた起振機7と、該起振機7の下部に取り付け
られ且つ地中に打ち込むべき鋼矢板Pの上端部、あるい
は地中から引き抜くべき鋼矢板Pの上端部を把持し得る
把持機構8とから構成されている。
【0005】ハンガー5は、移動式クレーン1のフック
3に係合可能なシャックル9を上部に有するハンガー本
体10と、該ハンガー本体10の下面に固着されたゴム
等の弾性部材により形成されたストッパ11とを有して
いる。
【0006】ダンパ機構6は、前記のハンガー本体10
の左端部及び右端部に上端部が締結され且つそれぞれ下
方向へ向って延びるガイドシャフト12と、門型形状に
形成され且つガイドシャフト12に上下方向へ摺動し得
るように挿通されたフレーム13と、該フレーム13の
左右両端部の下方に位置するように各ガイドシャフト1
2に遊嵌されたスプリング14と、該スプリング14の
下端部に下方から当接し得るように各ガイドシャフト1
2の下端部に螺合固定されたフランジナット15とを有
しており、フレーム13が上下に振動する際には、各ス
プリング14が長さ方向に伸縮することにより、フレー
ム13がハンガー5に対して近接離反する方向に変位
し、フレーム13からハンガー5へ伝達されようとする
振動を減衰させるようになっている。
【0007】起振機7は、前記のフレーム13に締結さ
れた起振部ケーシング16と、該起振部ケーシング16
に内装され且つそれぞれ偏心重錘17a,17bを有す
る一対の回転体18a,18bと、起振部ケーシング1
6に締結され且つ回転体18a,18bを互いに異なる
方向へ回転させ得るモータ19と、該モータ19へ電力
を供給する給電用キャブタイヤケーブル(電気用軟銅線
を素線とした撚線を導体とし、ゴム等の軟電気絶縁材料
により形成した被覆材によって前記の導体を被覆したも
の、以後給電用ケーブルと略称する)20とを有してお
り、該給電用ケーブル20を介してモータ19に電力を
供給すると、該モータ19によって各偏心重錘17a,
17bが回転中心の直上あるいは直下に同時に位置する
ように回転体18a,18bが互いに異なる方向に回転
し、これにより、起振部ケーシング16が振動するよう
になっている。
【0008】把持機構8は、起振部フレーム13に締結
された把持部ケーシング21と、該把持部ケーシング2
1に支持された相対的に近接離反し得る一対の把持爪2
2a,22bと、把持機構8に内装され且つ前記の把持
爪22a,22bを相対的に近接離反させる流体圧シリ
ンダ23と、該流体圧シリンダ23に流体圧(作動油
圧)を付与する流体圧ホース24とを有しており、該流
体圧ホース24から流体圧シリンダ23に流体圧を付与
しない状態においては、流体圧シリンダ23に内装され
ているスプリング(図示せず)によって一方の把持爪2
2aが他方の把持爪22bに対して押圧され、また、流
体圧ホース24によって流体圧シリンダ23に流体圧を
付与した際には、前記のスプリングに抗して一方の把持
爪22aが他方の把持爪22bから離反するようになっ
ている。
【0009】上述した構成を備えたバイブロハンマを用
いて土留め用の鋼矢板Pを地中に打ち込む際には、ハン
ガー5のシャックル9を移動式クレーン1のフック3に
係合させることにより、移動式クレーン1のブーム2の
先端からバイブロハンマーが吊り下げられた状態とす
る。
【0010】次いで、流体圧ホース24から把持機構8
の流体圧シリンダ23に流体圧を付与することにより両
把持爪22a,22bを相対的に離反させ、この把持爪
22a,22bの間に、地中に打ち込まれた際に上端と
なるべき鋼矢板Pの一端を挿入したうえ、流体圧シリン
ダ23に対する流体圧の付与を中断すると、流体圧シリ
ンダ23に内装されているスプリング(図示せず)によ
り両把持爪22a,22bが相対的に近接して鋼矢板P
の一端を把持する。
【0011】この状態で、移動式クレーン1を適宜操作
し、鋼矢板Pの他端下端を該鋼矢板Pを打ち込むべき地
表Eの直上に位置させた後、移動式クレーン1によるバ
イブロハンマの吊り下げ位置を若干下降させて鋼矢板P
及びバイブロハンマ4の重量が地表Eに加わるようにす
る。
【0012】更に、給電用ケーブル20を介して起振機
7のモータ19に電力を供給すると、該モータ19によ
って各偏心重錘17a,17bが回転中心の直上あるい
は直下に同時に位置するように回転体18a,18bが
互いに異なる方向に回転し、これにより発生する振動
が、起振部ケーシング16、把持部ケーシング21、両
把持爪22a,22bを介して鋼矢板Pに伝達され、移
動式クレーン1によるバイブロハンマの吊り下げ位置を
徐々に下降させると、鋼矢板Pが自重及びバイブロハン
マの重量と振動によって地中に打ち込まれる。
【0013】一方、鋼矢板Pを地中から引き抜く際に
は、鋼矢板Pを地中に打ち込んだ時と逆の手順で、地中
に打ち込まれている鋼矢板Pの上端を両把持爪22a,
22bにより把持する。
【0014】この状態で、起振機7により鋼矢板Pを振
動させつつ、移動式クレーン1によるバイブロハンマの
吊り揚げ位置を徐々に上昇させると、鋼矢板Pが地中か
ら引き抜かれる。
【0015】また、図9及び図10に示すバイブロハン
マでは、給電用ケーブル20の起振部ケーシング16に
対する固定部分に、給電用ケーブル20の固定部分から
垂下する部分の重量が負荷され、起振機7によって振動
を発生させる際には、給電用ケーブル20の固定部分に
大きな引張力が作用するので、バイブロハンマを長期間
に亘って使用すると、給電用ケーブル20の固定部付近
において導体の断線や被覆材の損傷が生じることにな
る。
【0016】そこで、モータ19と給電用ケーブル20
とを直接に接続せずに、モータ19の端子箱から延びる
短いケーブル(図示せず)と給電用ケーブル20とを圧
着端子を介して接続し、該圧着端子による接続部分付近
をゴムチューブ及び電気絶縁用ビニルテープにより被覆
したうえ、端子箱から延びるケーブルと給電用ケーブル
20の接続部分の近傍部分を、ハンド等の係止部材(図
示せず)によってそれぞれ起振部ケーシング16に固定
して、導線の破断や被覆材の損傷が生じたときに、給電
用ケーブル20の修理を速やかに行えるようにしてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9及
び図10に示すバイブロハンマにおいては、起振機7の
振動に起因する給電用ケーブル20の導線の破断や被覆
材の損傷の抑止について何ら考慮されていない。
【0018】また、図9及び図10に示すバイブロハン
マ4では、モータ19の端子箱から延びる短いケーブル
と給電用ケーブル20の圧着端子による接続部分を被覆
するゴムチューブ及びビニルテープの施工が完全に行わ
れていないと、圧着端子による接続部分に雨水が侵入
し、絶縁不良に起因する短絡が生じることがある。
【0019】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、給電用キャブタイヤケーブルの導線の破断や被覆材
の損傷を抑止し且つ電力供給系の絶縁不良による短絡を
防止することが可能なバイブロハンマを提供することを
目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のバイブロハンマでは、ク
レーン等の揚重手段により吊り下げ支持されるハンガー
5と、該ハンガー5にダンパ機構6を介して吊り下げら
れ、且つモータ19により駆動される起振機7と、該起
振機7の下部に取り付けられ且つ地中に打ち込むべき鋼
矢板Pの上端部、あるいは地中から引き抜くべき鋼矢板
Pの上端部を把持し得る把持機構8と、前記のモータ1
9に先端部が接続された給電用キャブタイヤケーブル2
0とを備えたバイブロハンマにおいて、ハンガー5にケ
ーブル支持部材30を設け、給電用キャブタイヤケーブ
ル20の先端部近傍部分を上方へ立ち上げて、給電用キ
ャブタイヤケーブル20の所定箇所をケーブル支持部材
30に支持させたうえ、給電用キャブタイヤケーブル2
0の所定箇所から基端部寄りの部分をケーブル支持部材
30から垂下させている。
【0021】また、本発明の請求項2に記載のバイブロ
ハンマにおいては、上述した本発明の請求項1に記載の
バイブロハンマの構成に加えて、第1の手段のケーブル
支持部材30の一端を支持ピン32を介してハンガー5
に枢支している。
【0022】本発明の請求項1及び請求項2に記載のバ
イブロハンマのいずれにおいても、起振機7のモータ1
9に先端部が接続された給電用キャブタイヤケーブル2
0の先端部近傍部分を上方へ立ち上げて、該給電用キャ
ブタイヤケーブル20の所定箇所をハンガー5に設けた
ケーブル支持部材30に支持させ、給電用キャブタイヤ
ケーブル20の先端部付近に作用する給電用キャブタイ
ヤケーブル20の自重を軽減して、給電用キャブタイヤ
ケーブル20の破断や損傷を抑止する。
【0023】また、本発明の請求項2に記載のバイブロ
ハンマにおいては、支持ピン32を中心にケーブル支持
部材30をハンガー5に対して回動させることにより、
バイブロハンマが作業に適した状態あるいは輸送に適し
た状態になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0025】図1から図8は本発明のバイブロハンマの
実施の形態の一例であり、図中、ハンガー5、ダンパ機
構6、起振機7、把持機構8の基本的な構成は、図9及
び図10に示すものと同様であり、その他、図9及び図
10と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0026】30はケーブル支持部材であり、該ケーブ
ル支持部材30は、ハンガー5に取り付けられたハンガ
ー側ブラケット31と、該ハンガー側ブラケット31に
略垂直に延びる支持ピン32によって枢支されたケーブ
ル支持用ブラケット33と、該ケーブル支持用ブラケッ
ト33に装着され且つ給電用ケーブル20を担持するケ
ーブル担持部材34とを有している。
【0027】ハンガー側ブラケット31は、バイブロハ
ンマの上方から見て前後両端に締結用フランジ35a,
35bを有するコ字形状に形成されたブラケット基部3
5と、該ブラケット基部35の前後方向中間部上面に連
なり且つバイブロハンマの前後方向に見て前記の締結用
フランジ35a,35bとは反対側へ略水平に突出する
上部アーム36と、該上部アーム36に対して平行に位
置するようにブラケット基部35の前後方向中間部下面
に固着された下部アーム37とにより構成されている。
【0028】ブラケット基部35は、締結用フランジ3
5a,35bがハンガー5を構成しているハンガー本体
10のバイブロハンマの前方から見て左側の端部の前後
に位置するように配置されており、締結用フランジ35
a,35bは、複数のボルト38によってハンガー本体
10に固定されている。
【0029】上部アーム36は、バイブロハンマの上方
から見ると、後端近傍部分よりも前端近傍部分のほうが
反ブラケット基部側(バイブロハンマの正面から見て左
方側)へ突出する形状に形成されている。
【0030】この上部アーム36の前端近傍部分には、
ブラケット基部35に隣接するように略垂直に貫通する
支持ピン孔36aが穿設され、上部アーム36の後端近
傍部分には、ブラケット基部35に隣接するように略垂
直に貫通する作業時固定用ピン孔36bが穿設され、上
部アーム36の前端近傍部分において反ブラケット基部
側へ突出する部分には、略垂直に貫通する輸送時固定用
ピン孔36cが穿設されている。
【0031】一方、下部アーム37の前端近傍部分に
は、略垂直に貫通する支持ピン孔37aが前記の支持ピ
ン孔36aと同軸に位置するように穿設され、下部アー
ム37の後端近傍部分には、略垂直に貫通する作業時固
定用ピン孔37bが前記の作業時固定用ピン孔36bと
同軸に位置するように穿設されている。
【0032】上記の支持ピン孔36aと作業時固定用ピ
ン孔36bとの中心間距離、支持ピン孔36aと輸送時
固定用ピン孔36cとの中心間距離、支持ピン孔37a
と作業時固定用ピン孔37bとの中心間距離は、同一寸
法となるように設定されている。
【0033】ケーブル支持用ブラケット33は、上下方
向に延びる支持ピン用ボス39及び固定ピン用ボス40
と、これら支持ピン用ボス39及び固定ピン用ボス40
をその中心間距離が先に述べた支持ピン孔36aと作業
時固定用ピン孔36bとの中心間距離と等しくなるよう
に固定する連結部材41,42と、一方の連結部材41
の下端部に両ボス39,40の反対側へ向って略水平に
突出するように基端部が固着されたアーム43と、該ア
ーム43の両側部より上方に向って突出し且つアーム4
3及び前記の連結部材41に対して固着された一対の側
板44,44と、固定ピン用ボス40に挿通可能な固定
ピン45とにより構成されている。
【0034】支持ピン用ボス39の内径は、先に述べた
ハンガー側ブラケット31の支持ピン孔36a,37a
の内径と同一に形成され、固定ピン用ボス40の内径
は、ハンガー側ブラケット31の作業時固定用ピン孔3
6b並びに輸送時固定用ピン孔36cの内径と同一に形
成されており、支持ピン用ボス39は、ハンガー側ブラ
ケット31の上部アーム36と下部アーム37との間に
配置されるとともに、アーム43がバイブロハンマの左
方へ突出する位置とバイプロハンマの前方へ突出する位
置との間を回動し得るように、ハンガー側ブラケット3
1の支持ピン孔36a,37aに挿通された支持ピン3
2に枢支されている。
【0035】従って、アーム43をバイブロハンマの左
方へ突出させた場合には、ケーブル支持用ブラケット3
3の固定ピン用ボス40がハンガー側ブラケット31の
作業時固定用ピン孔36bの下方に同軸に位置し、該作
業時固定用ピン孔36b及び固定ピン用ボス40に固定
ピン45を挿通すると、アーム43がバイブロハンマの
左方へ略水平に突出した作業状態に固定されるようにな
る。
【0036】一方、アーム43をバイブロハンマの前方
へ突出させた場合には、ケーブル支持用ブラケット33
の固定ピン用ボス40がハンガー側ブラケット31の輸
送時固定用ピン孔36cの下方に同軸に位置し、該輸送
時固定用ピン孔36c及び固定ピン用ボス40に固定ピ
ン45を挿通すると、アーム43がバイブロハンマの前
方へ略水平に突出した輸送状態に固定されるようにな
る。
【0037】アーム43の基端部近傍には、上下に貫通
し且つ給電用ケーブル20が挿通可能なケーブル挿通孔
43aが2箇所にわたって穿設され、アーム43の先端
部近傍には、上下に貫通し且つ給電用ケーブル20が挿
通可能なケーブル挿通孔43bが2箇所にわたって穿設
されており、給電用ケーブル20は、所定箇所がアーム
43の上面側に位置するように、所定箇所からモータ1
9に対する接続端寄りの部分が、アーム43の基端部近
傍のケーブル挿通孔43aに上方から下方へ向って挿通
され、また、所定箇所から電力供給源(図示せず)に対
する接続端寄りの部分が、アーム43の先端部近傍のケ
ーブル挿通孔43bに上方から下方へ向って挿通されて
いる。
【0038】更に、アーム43の基端部下面及び先端部
下面に固着したクランプ取付座46には、前記のケーブ
ル挿通孔43aに挿通された給電用ケーブル20を該給
電用ケーブル20に外嵌させた保護部材47を介して径
方向に挾持する2分割構造のケーブルクランプ48が設
けられている。
【0039】ケーブル担持部材34は、ケーブル支持用
ブラケット33の側板44,44の間にアーム43の上
面に当接するように配置され且つアーム43に対してボ
ルト締結された基板49と、該基板49の上面に固着さ
れ且つ側板44,44の間に挿入された下部緩衝部材5
0と、該下部緩衝部材50に上方から当接し且つ側板4
4,44の間に挿入された上部緩衝部材51と、該上部
緩衝部材51に上方から当接するように側板44,44
の間に挿入され且つ下部緩衝部材50及び上部緩衝部材
51をケーブル支持用ブラケット33に対して拘束する
固定部材52とから構成されている。
【0040】下部緩衝部材50は、ゴム系材料等の弾性
を具備した材料を、側方から見て上方に突出する凸湾曲
面を有する半円形板状に形成するとともに、凸湾曲面に
一端から他端へ延びる2条の溝50aを設けたものであ
る。
【0041】この下部緩衝部材50は、下面が前記の基
板49の上面に、衝撃力や圧縮力に柔軟なゴム系接着材
によって接着されている。
【0042】また、下部緩衝部材50の溝50aには、
先に述べた基板49の上面側に位置する給電用ケーブル
20の所定箇所の周方向半分が溝50aに対して面接触
するように嵌入されており、給電用ケーブル20の下部
緩衝部材50に担持されている部分とモータ19に接続
されている部分は、下方に垂下して充分に弛んだ状態に
なっている。
【0043】上部緩衝部材51は、ゴム系材料等の弾性
を具備した材料を、側方から見て上方に突出する凸湾曲
面と下方に窪み且つ前記の下部緩衝部材50の凸湾曲面
に面接触する凹湾曲面とを有する湾曲板状に形成すると
ともに、凹湾曲面に一端から他端へ延びる2条の溝51
aを有する形状に形成したものである。
【0044】この上部緩衝部材51は、凹湾曲面の溝5
1aが形成されていない部分が前記の下部緩衝部材50
の凸湾曲面の溝50aが形成されていない部分に面接触
するように、下部緩衝部材50に載置されており、先に
述べた給電用ケーブル20の所定箇所の溝50aに嵌入
されていない残りの周方向半分が、溝51aに対して面
接触するように嵌入された状態になっている。
【0045】固定部材52は、側方から見て上方に突出
する凸湾曲面と下方に窪み且つ前記の上部緩衝部材51
の凸湾曲面に面接触する凹湾曲面とを有する略湾曲板状
に形成され、凹湾曲面が上部緩衝部材51の凸湾曲面に
面接触するように、ケーブル支持用ブラケット33の側
板44,44に配置されている。
【0046】この固定部材52の一端部は、ボルト53
によりケーブル支持用ブラケット33のアーム43の先
端部に締結され、また、固定部材52の他端部は、ボル
ト54によりケーブル支持用ブラケット33の連結部材
41に締結されている。
【0047】すなわち、固定部材52によって、上部緩
衝部材51が下部緩衝部材50に押圧され、先に述べた
給電用ケーブル20の所定箇所が上部緩衝部材51と下
部緩衝部材50とに挾持された状態になっている。
【0048】図1から図8に示すバイブロハンマによっ
て、鋼矢板Pの打ち込み作業、あるいは引き抜き作業を
行う際には、ハンガー側ブラケット31の上部アーム3
6の作業時固定用ピン孔36b及び輸送時固定用ピン孔
36cのいずれに対しても固定ピン45が挿入されてい
ない状態にした後、アーム43がバイブロハンマの左方
へ突出するように支持ピン32を中心としてケーブル支
持用ブラケット33を回動させ、該ケーブル支持用ブラ
ケット33の固定ピン用ボス40をハンガー側ブラケッ
ト31の作業時固定用ピン孔36bの下方に同軸に位置
させたうえ、該作業時固定用ピン孔36b及び固定ピン
用ボス40に固定ピン45を挿通し、ケーブル支持用ブ
ラケット33を作業状態に固定する。
【0049】次いで、流体圧ホース24から把持機構8
の流体圧シリンダ23に流体圧を付与することにより両
把持爪22a,22bを相対的に離反させ、この把持爪
22a,22bの間に、地中に打ち込まれた際に上端と
なるべき鋼矢板Pの一端、あるいは地中に打ち込まれて
いる鋼矢板Pの上端を挿入したうえ、流体圧シリンダ2
3に対する流体圧の付与を中断すると、流体圧シリンダ
23に内装されているスプリング(図示せず)により両
把持爪22a,22bが相対的に近接した鋼矢板Pを把
持する。
【0050】この状態で、給電用ケーブル20を介して
起振機7のモータ19に電力を供給すると、該モータ1
9によって各偏心重錘17a,17bが回転中心の直上
あるいは直下に同時に位置するように回転体18a,1
8bが互いに逆方向に回転し、これにより発生する振動
が、起振部ケーシング16、把持部ケーシング21、両
把持爪22a,22bを介して鋼矢板Pに伝達され、鋼
矢板Pの打ち込み、あるいは引き抜きが行われることに
なる。
【0051】このとき、図1から図8に示すバイブロハ
ンマにおいては、起振機7のモータ19に先端部が接続
された給電用ケーブル20の先端部近傍部分を上方へ立
ち上げて、該給電用ケーブル20の所定箇所をハンガー
5に設けたケーブル支持部材30に支持させ、給電用ケ
ーブル20の起振部ケーシング16に対する固定部分に
付加される重量を軽減するので、給電用ケーブル20の
固定部分に大きな引張力が作用しない。
【0052】従って、給電用ケーブル20の固定部分に
おける導体の断線や被覆材の損傷が発生せず、また、従
来のように、給電用ケーブル20の導体の断線や被覆材
の損傷に起因する修理を前提とした圧着端子による接続
構造が不要となり、電力供給系に絶縁不良による短絡が
生じることがない。
【0053】一方、鋼矢板Pの打ち込み作業、あるいは
引き抜き作業が完了した後、バイブロハンマを輸送する
際には、ハンガー側ブラケット31の上部アーム36の
作業時固定用ピン孔36b及び輸送時固定用ピン孔36
cのいずれに対しても固定ピン45が挿入されていない
状態にした後、アーム43がバイブロハンマの前方へ突
出するように支持ピン32を中心としてケーブル支持用
ブラケット33を回動させ、該ケーブル支持用ブラケッ
ト33の固定ピン用ボス40をハンガー側ブラケット3
1の輸送時固定用ピン孔36cの下方に同軸に位置させ
たうえ、該輸送時固定用ピン孔36c及び固定ピン用ボ
ス40に固定ピン45を挿通し、ケーブル支持用ブラケ
ット33を輸送状態に固定する。
【0054】このように、図1から図8に示すバイブロ
ハンマにおいては、支持ピン32を中心にケーブル支持
用ブラケット33をハンガー5に対してバイブロハンマ
の前方へ回動させて、輸送時におけるバイブロハンマの
左右方向の寸法を縮小することができる。
【0055】なお、本発明のバイブロハンマは上述した
実施の形態のみに限定されるものではなく、支持ピンの
向きを略水平にしてケーブル支持部材を上下に揺動させ
る構成とすること、その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のバイブロハ
ンマによれば下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0057】(1)本発明の請求項1及び請求項2に記
載のバイブロハンマのいずれにおいても、起振機7のモ
ータ19に先端部が接続された給電用キャブタイヤケー
ブル20の先端部近傍部分を上方へ立ち上げて、該給電
用キャブタイヤケーブル20の所定箇所をハンガー5に
設けたケーブル支持部材30に支持させ、給電用キャブ
タイヤケーブル20の起振機7に対する固定部分に付加
される重量を軽減するので、給電用キャブタイヤケーブ
ル20の固定部分に大きな引張力が作用せず、従って、
給電用キャブタイヤケーブル20の固定部分における導
体の断線や被覆材の損傷が防止され、また、従来のよう
な給電用キャブタイヤケーブル20の導体の断線や被覆
材の損傷に起因する修理を前提とした圧着端子による接
続構造が不要となり、電力供給系に絶縁不良による短絡
が生じることがない。
【0058】(2)本発明の請求項2に記載のバイブロ
ハンマにおいては、支持ピン32を中心にケーブル支持
部材30をハンガー5に対して回動させることにより、
バイブロハンマが作業に適した状態あるいは輸送に適し
た状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイブロハンマの実施の形態の一例を
示す正面図である。
【図2】本発明のバイブロハンマの実施の形態の一例に
おけるケーブル支持部材の正面図である。
【図3】図2に示すケーブル支持部材の平面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】図2に示すケーブル支持部材における下部緩衝
体を示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】図2に示すケーブル支持部材における上部緩衝
体を示す正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】従来のバイブロハンマの一例における鋼矢板の
打ち込み作業を示す概念図である。
【図10】従来のバイブロハンマの一例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
5 ハンガー 6 ダンンパ機構 7 起振機 8 把持機構 19 モータ 20 給電用ケーブル(給電用キャブタイヤケーブル) 30 ケーブル支持部材 32 支持ピン P 鋼矢板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン等の揚重手段により吊り下げ支
    持されるハンガー(5)と、該ハンガー(5)にダンパ
    機構(6)を介して吊り下げられ且つモータ(19)に
    より駆動される起振機(7)と、該起振機(7)の下部
    に取り付けられ且つ地中に打ち込むべき鋼矢板(P)の
    上端部、あるいは地中から引き抜くべき鋼矢板(P)の
    上端部を把持し得る把持機構(8)と、前記のモータ
    (19)に先端部が接続された給電用キャブタイヤケー
    ブル(20)とを備えたバイブロハンマにおいて、ハン
    ガー(5)にケーブル支持部材(30)を設け、給電用
    キャブタイヤケーブル(20)の先端部近傍部分を上方
    へ立ち上げて、給電用キャブタイヤケーブル(20)の
    所定箇所をケーブル支持部材(30)に支持させたう
    え、給電用キャブタイヤケーブル(20)の所定箇所か
    ら基端部寄りの部分をケーブル支持部材(30)から垂
    下させたことを特徴とするバイブロハンマ。
  2. 【請求項2】 ケーブル支持部材(30)の一端を支持
    ピン(32)を介してハンガー(5)に枢支した請求項
    1に記載のバイブロハンマ。
JP07663896A 1996-03-29 1996-03-29 バイブロハンマ Expired - Fee Related JP3665410B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07663896A JP3665410B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 バイブロハンマ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07663896A JP3665410B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 バイブロハンマ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09264021A true JPH09264021A (ja) 1997-10-07
JP3665410B2 JP3665410B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=13610929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07663896A Expired - Fee Related JP3665410B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 バイブロハンマ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3665410B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100851430B1 (ko) * 2008-02-14 2008-08-11 박정열 굴절식 바이브로 햄머장치
CN110550540A (zh) * 2019-09-30 2019-12-10 上海公路桥梁(集团)有限公司 振动锤装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100851430B1 (ko) * 2008-02-14 2008-08-11 박정열 굴절식 바이브로 햄머장치
CN110550540A (zh) * 2019-09-30 2019-12-10 上海公路桥梁(集团)有限公司 振动锤装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3665410B2 (ja) 2005-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2225419A1 (en) Apparatus for driving down or pulling up elongated objects
KR102043718B1 (ko) 진동파일 드라이버의 클램프 유닛
KR20090077382A (ko) 사이드미러 고정수단이 구비된 중장비
US4146347A (en) Method and apparatus for lateral excavation
JPH09264021A (ja) バイブロハンマ
US4557630A (en) Vibratory clamping device for use with an excavator in supporting and placing sheeting when excavating in sand, running sand and silt
JP5757159B2 (ja) ケーシングの設置方法、およびそれに用いるサポートブラケット、バイブロハンマー
JP2017002625A (ja) 建設機械
JP2015169062A (ja) 杭圧入装置
JP2628616B2 (ja) 杭打装置および杭打方法
KR101300877B1 (ko) 굴삭기의 집게발용 안전장치
JP5171978B2 (ja) バイブロハンマ装置
JPH10296188A (ja) 給電方法および同装置
KR102332269B1 (ko) 틸팅 타입 바이브로 해머
JP2016200005A (ja) 杭圧入装置
JP2001020282A (ja) 杭打ち方法
JPH10258984A (ja) 吊 具
KR102015455B1 (ko) 바이브로 해머 관리장치 및 이의 작동방법
JP2753211B2 (ja) 杭の回動をロックする装置、および、同ロックする方法
KR102433855B1 (ko) 파지력을 향상시킨 측면 파지식 진동 파일 드라이버
CN218779474U (zh) 一种拼接式钢护筒
JP4076087B2 (ja) 杭打用アタッチメントと杭打機
JP2001262569A (ja) 杭の引き抜き方法と杭引き抜き用作業機
JP2004293109A (ja) 基礎杭施工装置
JPH11285122A (ja) 電柱の交換方法および電柱の交換用補助具

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050401

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080408

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees