JPH10296188A - 給電方法および同装置 - Google Patents

給電方法および同装置

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JPH10296188A
JPH10296188A JP11236097A JP11236097A JPH10296188A JP H10296188 A JPH10296188 A JP H10296188A JP 11236097 A JP11236097 A JP 11236097A JP 11236097 A JP11236097 A JP 11236097A JP H10296188 A JPH10296188 A JP H10296188A
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JP
Japan
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power supply
supply line
hydraulic
spring seat
attached
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Application number
JP11236097A
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English (en)
Inventor
Kenji Kono
健治 河野
Takashi Aoki
崇 青木
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Chowa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Chowa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 起振機1を回転駆動している電気モータ2に
接続されている給電線(キャブタイヤケーブル10)
が、上記起振機1と共振して破損するトラブルを防止す
る。 【解決手段】 起振機1はスプリング8,9およびシャ
フト6を介してハンガー5で吊持されており、スプリン
グ受座7は該起振機1に対して緩衝されていて激しくは
振動しない。このスプリング受座7に対してキャブタイ
ヤケーブル10の1部(図示B部)を、剛性部材である
保持部材15によって、緩衝部材を介在させることなく
取り付ける。これにより、キャブタイヤケーブル10の
取付部Bよりも下方(電源寄りの区域)は振動によるト
ラブルを生じない。図示のb部分は短いので、起振機1
と共振しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリングを介し
て吊持されるとともに、電気モータで回転駆動される起
振機に対して電気エネルギーを供給する方法、および同
装置に係り、特に、振動杭打,振動杭抜作業に用いられ
る電動ロータリ起振機の給電に好適な発明である。
【0002】
【従来の技術】図9は、電気モータで回転駆動される起
振機を、スプリングを介してハンガーで吊持するととも
に、上記起振機の下方に装着されたチャックで杭を把持
した状態を描いた模式図である。
【0003】ロータリ式の起振機1は、1対の回転軸1
aのそれぞれに偏心重錘1bが装着された構造であっ
て、上記の回転軸1aは電気モータ2によって回転駆動
されるようになっている。前記起振機1の下方に油圧式
の杭用チャック(紛らわしくない場合は単にチャックと
略称する)3が装着されていて、油圧式アクチュエータ
としての油圧シリンダー11が発生する力によって杭4
が把持されている。前記の起振機1は、次のようにして
スプリングを介してハンガー5によって吊持される。す
なわち、該ハンガー5に取り付けられた垂直なシャフト
6の下端にスプリング受座7が装着されるとともに、上
記のシャフト6が起振機1のケースに固着された軸受ブ
ラケット1cに挿通されている。そして、上記軸受ブラ
ケット1cと前記ハンガー5との間に上部スプリング8
が圧縮介装され、上記軸受ブラケット1cと前記スプリ
ング受座7との間に下部スプリング9が圧縮介装されて
いる。これにより、起振機1はスプリングを介してハン
ガーによって吊持される。図示の5aはハンガー5の吊
環である。前記の電気モータ2は、給電線(本例におい
てはキャブタイヤケーブル)10によって電気エネルギ
ーを供給され、前記油圧シリンダー11は油圧ホース1
2によって作動油を送給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のキャブタイヤケ
ーブル10は長尺(数十メートル)の部材であり、起振
機1をクレーン(図外)で吊り上げると、該キャブタイ
ヤケーブル10が起振機1から垂下する形となる。この
状態で起振機1が振動すると、キャブタイヤケーブル1
0は近似的に「弦の振動」を生じて、振動の腹に当たる
部分(本図8において、例えば×印を付して示した個所
a付近)で破断する虞れが有る。各種土木建設機械に用
いられている電気モータのキャブタイヤケーブルの内、
空中に吊持されている起振機に給電しているキャブタイ
ヤケーブルの耐用命数の平均値は著しく短い。本発明は
上述の事情に鑑みて為されたものであって、緩衝的支持
されている起振機の駆動用電気モータに給電するための
キャブタイヤケーブルの耐久性を格段に延長せしめ得る
技術を提供することを主目的とし、併せて、起振機に接
続されている油圧ホースの耐用命数をも延長し得る一連
の技術を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的(給電用キャ
ブタイヤケーブルの耐用命数延長)を達成するために創
作した本発明の基本的な原理について、その1実施形態
に対応する図1を参照して略述すると、電気モータ2に
接続されているキャブタイヤケーブル10を、剛性部材
である保持部材15で挟みつけて保持し、この保持部材
15をスプリング受座7に対して、緩衝部材(バネ,ゴ
ムなど)を介在せしめることなく固着する。この場合、
緩衝部材を介装しないのは、緩衝部材の耐用命数が短い
からである。これにより、キャブタイヤケーブル10を
防振してその耐用命数を延長するとともに、緩衝部材の
損耗による耐用命数短縮という弊害の発生を回避した。
後に述べるように、本発明を応用したり、さらに改良し
たりするとき、緩衝用部材を用いる場合もあるが、如何
なる場合においても、「キャブタイヤケーブル10の、
スプリング受座7に対する取付個所」には、緩衝部材を
介在せしめることを必須の構成要件としないのが一連の
本願発明(総ての請求項)に共通する原則である。
【0006】以上に説明した原理に基づいて請求項1の
発明方法は、電気モータによって回転駆動されるロータ
リ式の起振機が、スプリングを介してハンガーで吊持さ
れている場合、前記電気モータの給電線を、「前記ハン
ガーに対してリジッドに取り付けられているスプリング
受座」に取り付けて、該給電線の「上記スプリング受座
に取り付けられた個所と起振機に固着された個所との
間」が、該起振機の振動と共振しないようにすることを
特徴とする。以上に説明した請求項1の発明方法による
と、給電線の一部分がスプリング受座に取り付けられ
る。そして、このスプリング受座は起振機に対してスプ
リングによって緩衝されている部分である。概要的に言
えば、起振機は著しく振動する機器であり、ハンガーお
よびスプリング受座は殆ど振動しない部材である。これ
に比して、給電線が起振機の電気モータに接続された個
所は著しく振動する。そして該給電線の他端が電源に接
続された個所は殆ど振動しない。従って、従来技術にお
いて電気モータと電源との間に張り渡された給電線が、
電気モータ側の端を腹とし、電源(もしくは静止した支
持部材)を節として弦に類似した振動を生じて、一般に
複数個所の「振動の腹」を生じて、この個所で破断した
のに比して、本請求項1に係る構成においては「給電線
がスプリング受座に取り付けられた個所」は殆ど振動し
ない。このため、給電線がスプリング受座に取り付けら
れた個所よりも電源側の部分は、振動による破断を生じ
る虞れが無い。そして、給電線がスプリング受座に取り
付けられた個所と、電気モータに取り付けられた個所と
の間は、その長さ寸法が比較的短いので、この間の給電
線に適宜の弛みを与えておけば、弦に類似した振動を生
じて起振機との共振に因る破断を招く虞れが無い。
【0007】請求項2に係る発明方法の構成は前記請求
項1の発明方法の構成要件に加えて、 前記の給電線
を、剛性材料で構成した保持部材によって挟みつけると
ともに、偶数個のスプリング中の少なくとも1対のスプ
リングの受座を相互に剛性部材で連結し、前記の給電線
を挟みつけた剛性材料製保持部材を、前記スプリング受
座を連結している剛性部材に対して、緩衝部材を介在せ
しめることなく直接的に固着することを特徴とする。以
上に説明した請求項2の発明によると、剛性材料で構成
した保持部材で給電線を挟みつけて、この保持部材をス
プリング受座の連結部材に対して、緩衝部材を介在させ
ずに取り付けるので、前記給電線の1部を容易に、かつ
確実にスプリング受座に取り付けることができ、この取
付個所に緩衝部材を介在させないので、緩衝部材の衰損
・老化によって耐久命数を短縮される虞れが無い。その
上、一般に複数対設けられるスプリングの中の少なくと
も1対について、そのスプリング受座を剛性部材で連結
して、この連結部材に給電線の保持部材を取り付けるの
で、給電線の配設経路に無理を生じさせることなく、か
つ、該配設経路の設計的自由度が大きく、該給電線に接
触摩耗を生じさせることなく適宜の弛みを与えて共振を
回避することが容易である。
【0008】請求項3に係る発明方法の構成は前記請求
項2の発明方法の構成要件に加えて、前記起振機の下方
に、油圧作動式の杭用チャックを装着し、上記杭用チャ
ックの油圧アクチュエータに接続されている油圧ホース
を、前記の剛性材料製保持部材に対して取り付けること
を特徴とする。以上に説明した請求項3の発明方法によ
ると、本発明におけるロータリ起振機に杭用チャックを
装着して振動杭打抜作業に用いる場合、油圧式チャック
に作動油を送給する油圧ホースに伝わる振動を、請求項
2に係る給電線の保持手段を利用して、容易に、かつ有
効に防振して、該油圧ホースの共振に因る破損を防止す
ることができる。
【0009】請求項4に係る発明方法の構成は前記請求
項3の発明方法の構成要件に加えて、 前記の油圧ホー
スをホース保持具によって挟みつけるとともに、上記ホ
ース保持具を前記剛性材料製保持部材に対して、緩衝部
材を介在せしめて取り付けることを特徴とする。以上に
説明した請求項4の発明方法を請求項3の発明に適用す
ると、スプリング受座に対してリジッドに装着されてい
る給電線用保持部材に、油圧ホースを緩衝機構を介して
取り付けることにより、該油圧ホースの共振回避・耐久
性向上を一層確実ならしめることができる。前記給電線
の取り付けに緩衝部材を介在させないのは、該緩衝部材
の衰損・老化による耐用命数の短縮を未然に防止したも
のであることを既に述べたが、油圧ホースは給電線に比
して著しく軽量でフレキシブルな部材であること、およ
び、該油圧ホースは給電線に比して振動に関する諸特性
(例えばバネ定数,形状寸法など)が異なることを考慮
して、本請求項4においては給電線の保持部材と油圧ホ
ースの保持具との間に緩衝材を介装することにより、両
者を共振的に絶縁したものであって、杭用チャックの油
圧アクチュエータの油圧ホースの共振を一層確実に防止
することができる。
【0010】請求項5に係る発明方法の構成は前記請求
項1,2の発明方法の構成要件に加えて、前記起振機の
下方に、油圧作動式の杭用チャックを装着し、上記の杭
用チャックの油圧アクチュエータに接続されている油圧
ホースを、前記給電線の「スプリング受座に対する取り
付け部近傍の、該取り付け部よりも電源側に近い個所」
に縛束することを特徴とする。以上に説明した請求項5
の発明方法によると、スプリング受座付近で防振された
給電線を利用して油圧式杭用チャックの油圧ホースを容
易に、かつ有効に防振することができる。この請求項5
の発明方法は、単に油圧ホースを給電線に縛りつけたと
いうだけのものではなく、油圧ホースの縛束によって給
電線の振動特性が変化して危険な状態を招く虞れが無い
ように縛束個所を選定(スプリング受座への取付個所よ
りも電源寄り)し、かつ、油圧ホースが給電線(例えば
キャブタイヤケーブル)よりも軽量,柔軟(フレキシブ
ル)であって、両者が振動特性を異にしていることに着
目して、給電線に対して悪影響を及ぼすことの無いよう
に考慮して創作されたものである。
【0011】請求項6の発明に係る方法の構成は前記請
求項1,2の発明方法の構成要件に加えて、前記のロー
タリ起振機として「電気モータによって回転駆動される
固定偏心重錘と、該固定偏心重錘によって位相差調節可
能に伝動回転せしめられる可動偏心重錘とが設けられて
いるロータリ起振機」を用いるとともに、油圧力によっ
て作動せしめられる位相差制御機構を設け、かつ、上記
位相差制御機構に対して作動油を送給する油圧ホースの
少なくとも1個所を、前記のスプリング受座に対して取
り付けることを特徴とする。以上に説明した請求項6の
発明方法によると、起振力制御方式の振動杭打抜作業を
行なう場合、給電線の共振防止と併せて、「起振力制御
のための位相差調節を行なう油圧作動式位相差制御機
構」に作動油を送給するホースの共振に因る破損を、容
易に、かつ確実に行なうことができる。本請求項6の発
明方法においては、給電線の共振破損を防止するための
取付相手部材と、油圧ホースの共振破損を防止するため
の取付相手部材とが同一(スプリング受座)であるか
ら、実施が容易である。
【0012】請求項7の発明に係る方法の構成は前記請
求項1,2の発明方法の構成要件に加えて、前記のロー
タリ起振機として「電気モータによって回転駆動される
固定偏心重錘と、該固定偏心重錘によって位相差調節可
能に伝動回転せしめられる可動偏心重錘とが設けられて
いるロータリ起振機」を用いるとともに、油圧力によっ
て作動せしめられる位相差制御機構を設け、かつ、上記
位相差制御機構に対して作動油を送給する油圧ホースの
少なくとも1個所を、前記給電線の、「スプリング受座
に対する取付部よりも電源寄りの個所」に縛束すること
を特徴とする。以上に説明した請求項7の発明方法によ
ると、スプリング受座付近で防振された給電線を利用し
て位相差制御機構用の油圧ホースを容易に、かつ有効に
防振することができる。この請求項7の発明方法は、単
に油圧ホースを給電線に縛りつけたというだけのもので
はなく、油圧ホースの縛束によって給電線の振動特性が
変化して危険な状態を招く虞れが無いように縛束個所を
選定(スプリング受座への取付個所よりも電源寄り)
し、かつ、油圧ホースが給電線(例えばキャブタイヤケ
ーブル)よりも軽量,柔軟(フレキシブル)であって両
者が振動特性を異にしていることに着目して、給電線に
対して悪影響を及ぼすことの無いように考慮して創作さ
れたものである。
【0013】請求項8の発明装置の構成は、スプリング
を介してハンガーで吊持されているロータリ起振機を回
転駆動している電気モータに給電する装置において、前
記の電気モータに接続されている給電線が「前記のハン
ガーに対して固定的に装着されているスプリング受座」
に対して取り付けられていることを特徴とする。以上に
説明した請求項8の発明装置によると、起振機に設置さ
れている電気モータの給電線が共振によって破断する虞
れが無い。上記の給電線は空中に垂下され、もしくは空
中に張り渡される長尺の部材であって、その片方の端が
起振機に接続されて激しい振動を受けるので、該給電線
は弦に類似した振動を生じる。この場合、共振すると振
動の腹に当たる所で破断するが、本請求項8を適用して
給電線をスプリング受座に取り付けると、このスプリン
グ受座は激しく振動しないので給電線の「スプリング受
座に対する取り付け部から電源までの間」は殆ど振動し
なくなる。上記給電線の「スプリング受座に対する取り
付け部から電気モータに対する接続部までの間」は、該
電気モータが起振機ケースに固定されているため激しい
振動を受ける。しかし、この取付部と電気モータとの間
の距離は比較的短いので、起振機によって生じる振動に
対して弦に類似した振動を生じて共振する虞れが無い。
【0014】請求項9に係る発明装置の構成は前記請求
項8の発明装置の構成要件に加えて、前記給電線の少な
くとも1個所が、剛性材料で構成された1対の保持部材
によって挟持されており、上記1対の保持部材がスプリ
ング受座に対して、緩衝部材を介在することなく固着さ
れていることを特徴とする。以上に説明した請求項9の
発明装置によると、給電線の少なくとも1個所が剛性部
材で挟持されて直接的に(緩衝部材を介在せしめない
で)スプリング受座に固着されるので、緩衝部材の衰損
・老化によって耐用命数が短縮されること無く、しかも
給電線が共振によって破断する虞れも無い(請求項8に
係る構成の効果)ので、優れた耐久性が得られる。
【0015】請求項10に係る発明装置の構成は前記請
求項9の発明装置の構成要件に加えて、前記ロータリ起
振機の下方に杭用チャックが装着されるとともに、該杭
用チャックを作動させる油圧アクチュエータに油圧ホー
スが接続されており、上記油圧ホースの少なくとも1個
所がホース保持具によって挟持されていて、上記のホー
ス保持具が「前記給電線を挟持している保持部材」に対
して直接的に、もしくは緩衝用の弾性部材を介して装着
されていることを特徴とする。以上に説明した請求項1
0の発明装置によると、ロータリ起振機によって杭の振
動打ち込み・振動引抜き作業を行なう場合、杭用チャッ
クを作動させる油圧アクチュエータ用の油圧ホースの共
振に因る破損を、給電線の防振部材を利用して容易に防
止することができる。すなわち、油圧ホースを挟持した
ホース保持具を、給電線防振用の保持部材に装着するこ
とにより、少ない構成部品で簡単に、該油圧ホースの共
振に因る破損を防止することができる。
【0016】請求項11の発明装置の構成は前記請求項
8,9の発明装置の構成要件に加えて、前記ロータリ起
振機の下方に杭用チャックが装着されるとともに、該杭
用チャックを作動させる油圧アクチュエータに油圧ホー
スが接続されており、上記油圧ホースの少なくとも一部
分が、前記給電線の「スプリング受座に対して取り付け
られた部分よりも電源側に近い個所」に縛束されている
ことを特徴とする。以上に説明した請求項11の発明装
置によると、スプリング受座付近で防振された給電線を
利用して油圧式杭用チャックの油圧ホースを容易に、か
つ有効に防振することができる。この請求項11の発明
装置は、単に油圧ホースを給電線に縛りつけたというだ
けのものではなく、油圧ホースの縛束によって給電線の
振動特性が変化した危険な状態を招く虞れが無いように
縛束個所を選定(スプリング受座への取付個所よりも電
源寄り)し、かつ、油圧ホースが給電線(例えばキャブ
タイヤケーブル)よりも軽量,柔軟(フレキシブル)で
あって両者が振動特性を異にしていることに着目して、
給電線に対して悪影響を及ぼすことの無いように考慮し
て創作されたものである。
【0017】請求項12の発明装置の構成は前記請求項
8の発明装置の構成要件に加えて、前記ロータリ起振機
が、電気モータによって回転駆動される固定偏心重錘
と、上記固定偏心重錘により油圧式位相差制御機構を介
して伝動回転される可動偏心重錘とを具備していて、前
記の油圧式位相差制御機構に作動油を送給する油圧ホー
スの1個所が前記の「給電線が取り付けられているスプ
リング受座」に取付けられ、および/または、前記の給
電線に対して縛束されていることを特徴とする。以上に
説明した請求項12の発明装置によると、ロータリ起振
機が油圧式の位相差制御機構を備えている場合、該位相
差制御機構に作動油を送給する油圧ホースが共振によっ
て破断しないように、請求項8に係る発明装置における
給電線の防振効果を妨げることなく、該請求項8の実施
に併せて油圧ホースの防振をすることができる。
【0018】請求項13の発明装置の構成は前記請求項
8の発明装置の構成要件に加えて、前記の給電線が、ス
プリング受座に対する取付個所に相当する個所で分割さ
れるとともに、上記スプリング受座に電気接続端子盤な
いし電気コネクタが設置されていて、前記の分割された
給電線の分割端が上記電気接続端子盤ないしコネクタを
介して相互に電気的に接続されるとともに、スプリング
受座に対して機械的に固定されていることを特徴とす
る。以上に説明した請求項13の発明装置によると、給
電線の補修,搬送が容易である。すなわち、給電線が請
求項8を適用してスプリング受座に取り付けられるとと
もに、この取付個所において給電線の切離し・接続を容
易に行なえるようになっている。請求項8の効果によっ
て給電線の共振に因る破断は防止されても、外部障害物
による給電線の破損が発生する虞れは有り、さらに、こ
の給電線は長尺(数十メートル)の部材であるから搬送
時の取扱いが容易でない。こうした観点から、給電線の
切離し・接続が容易であると整備補修に関しても、運搬
保管に関しても非常に好都合であるという、優れた実用
的効果を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る給電方法を
実施するために構成した本発明に係る給電装置の1実施
形態を備えた起振機の1例を示し、該起振機の一部を切
断して描いた模式的な正面図である。この実施形態は、
前掲の図9に示した先行技術に係る起振機に本発明を適
用して改良した1例であって、図9と同じ符号を付した
部材は上記先行技術(図9)におけると同様ないし類似
の構成部材である。ここで、作動中に激しく振動する部
材と、激しくは振動しない部材とに区分して主要構成部
材を考慮すると、起振機1および電気モータ2,並びに
チャック3は激しく振動する部材であり、ハンガー5お
よびシャフト6,並びにスプリング受座7は、スプリン
グ8,9で緩衝されているので激しくは振動しない。従
来技術(図9)においては、給電線であるキャブタイヤ
ケーブル10が、激しく振動する電気モータ2および起
振機1に取り付けられ、この取付部に支持されて吊持さ
れていたため、弦に類似する共振現象を生じて振動の腹
に当たる個所aで破断した。そこで本実施形態(図2)
においては、激しく振動しない部材であるスプリング受
座7に対して、後に詳述する保持部材15を介してキャ
ブタイヤケーブル10を取り付け、この取付部Bによっ
てキャブタイヤケーブル10を吊持した。キャブタイヤ
ケーブル10の、長さに関して大半の部分は、激しく振
動しないスプリング受座7によって吊持されるので共振
に関するトラブルを生じる虞れが無い。
【0020】図示の13は、前記キャブタイヤケーブル
10を前記の取付部Bよりも若干下方電源寄り)で該キ
ャブタイヤケーブルを分割して接続しているケーブルコ
ネクタである。このようにしてキャブタイヤケーブル1
0を、起振機の近傍で着脱自在に接続しておくと、運搬
時および補修時に便利である。すなわち、 (a)杭の打抜工事用機械は比較的工期が短く、工事場
移転のため搬送しなければならない機会が多い。この搬
送に際して、数十メートルの長尺部材であるキャブタイ
ヤケーブルは、大重量の部材でもあって搬送が容易でな
い。そこで、本実施形態のように着脱容易になっていれ
ば非常に便利である。 (b)本発明の適用によってキャブタイヤケーブルの共
振に因る破断は完全に防止されるが、その他の原因によ
る損傷の絶無は期し難い。そこで本実施形態のようにキ
ャブタイヤケーブル10が起振機1の近傍で着脱自在に
なっていると、キャブタイヤケーブルの補修に際して非
常に便利である。図示の14は、前記のケーブルコネク
タ13と同様の趣旨で、油圧ホース12をチャック3の
近傍で分割して着脱自在に接続した油圧カプラーであ
る。
【0021】前述のごとく、激しく振動しないスプリン
グ受座7により、保持部材15を介してキャブタイヤケ
ーブル10を吊持する構造としたので、その取付部Bか
ら電源寄りに当たる、該キャブタイヤケーブルの大部分
は共振に因る破損の虞れが無くなったが、キャブタイヤ
ケーブル10の電気モータ2に対する取付部Aは激しく
振動する。しかし乍ら、上記取付部Aと、前記取付部B
との間の距離が比較的短いので、その固有振動数が大き
く、起振機1が発生する振動とは共振する虞れが無い。
共振せずに単なる曲げ振動を受けるだけでは早期に損耗
して破断する虞れは無い。
【0022】図1は、本発明に係る給電方法を実施する
ために構成した本発明に係る給電装置の1実施形態を備
えた起振機の1例を示し、該起振機の一部を破断して描
いた模式的な側面図である。前掲の図2に現れていた構
成部材のうち、回転軸1aと偏心重錘1bと油圧シリン
ダ11と杭4とは本図1において図示を省略してある
が、本図1の実施形態においても具備している。Aはキ
ャブタイヤケーブル10の電気モータ2に対する取付部
を表し、Bは同じく保持部材15に対する取付部を表し
ている。図示のbは上記双方の取付部A,B間を示して
おり、この寸法bが比較的短いから起振機1が発生する
振動に共振する虞れが無く、共振に因る破損は招かな
い。本図1から理解されるようにスプリング受座7はシ
ャフト6を介してハンガー5に対してリジッドに(緩衝
部材を介挿せず)装着されている。
【0023】図3は、前掲の図1,図2と異なる実施形
態の要部を示し、キャブタイヤケーブルがスプリング受
座に取り付けられている部分を拡大して描いてあり、
(A)は模式的な断面正面図、(B)は模式的な断面平
面図である。先に図2について述べたのと同様に、シャ
フト6に外嵌された上部スプリング8と下部スプリング
9とが取付軸受ブラケット1cをはさみつけて弾力的に
支持している。スプリング受座7は、激しく振動しない
部材である。2個のスプリング受座7の間に、二つ割り
形のキャブタイヤケーブルホルダ17が架け渡された形
に固着されていて、キャブタイヤケーブル10を挟みつ
けて保持している。16は、前記取付軸受ブラケット1
cに固着されたスプリングケースであって、スプリング
受座7およびキャブタイヤケーブル10には接触してい
ない。上述のようにして、キャブタイヤケーブル10が
スプリング受座7に対して間接的に取り付けられてい
る。前記のキャブタイヤケーブルホルダ17は剛性材料
で構成されている。このようにして1対のスプリング受
座7が相互に、剛性部材で連結されている。
【0024】図4は、前掲の図3と異なる実施形態にお
けるキャブタイヤケーブル取付部を示す模式的な断面図
である。本実施形態(図4)では、前掲の図3における
キャブタイヤケーブルホルダ17に代えてターミナルボ
ックス26が、スプリング受座7に固着されている。3
芯のキャブタイヤケーブルが、10aと10bとに分割
され、前記ターミナルボックスの端子板26a〜26c
を介して接続されている。この構成によってキャブタイ
ヤケーブルがスプリング受座7に対して取り付けられる
とともに、この部分でキャブタイヤケーブル10aと同
10bとに分割・接続することができる。これにより、
図1,図2の実施形態におけるケーブルコネクタ13を
設ける必要無く、同様の効果(搬送,補修に便利)が得
られる。上記の構造機能から容易に推察し得るごとく、
図4の実施形態の変形例として(図示を省略するが)タ
ーミナルボックス26の代りに、スイッチボックス,ケ
ーブルコネクタを設けることによっても、キャブタイヤ
ケーブルをスプリング受座に取り付けるとともに着脱可
能ならしめることができ、共振防止効果および搬送,補
修容易化の効果を奏することができる。
【0025】図5は、給電線としてのキャブタイヤケー
ブルをスプリング受座に取り付けるための機構を示し、
(A)は前掲の図3(B)に示したキャブタイヤケーブ
ルホルダの詳細な断面図、(B)は油圧ホースも一緒に
スプリング受座に取り付けるように構成された実施形態
における、キャブタイヤケーブルに垂直な面で切断した
断面図である。(図5(A)参照)図示の受座ブラケッ
ト部7aは、先に述べたスプリング受座7に固着された
ブラケット部材である。ホルダ・甲17aは取付ボルト
18によって前記の受座ブラケット部7aに固定されて
いる。上記のホルダ・甲17aに対してホルダ・乙17
bがキャブタイヤケーブル10を挟みつけ、締付ボルト
15cによって締め付けられている。このような構造で
あるから、キャブタイヤケーブルをスプリング受座に対
してリジッドに取り付ける作業が容易であり、組立作業
性が良い。
【0026】先に図1,図2に示した実施形態におい
て、キャブタイヤケーブル10は保持具15によってス
プリング受座7に取り付けられて防振されているが、チ
ャック3に設けられている油圧アクチュエータとしての
油圧シリンダー11(図2)に対して圧力油を送給する
油圧ホース12は、激しく振動する部材であるチャック
3に取り付けられて吊持されるので共振して破断する虞
れが有る。そこで図(B)の実施形態ではホルダ・甲1
7aとホルダ・乙17bとでキャブタイヤケーブル10
を挟んで防振するとともに、油圧ホース12をホース保
持具・甲20とホース保持具・乙21で挟みつけ、締付
ボルト22で締め付けてある。そして、前記のホルダ乙
・17bとホース保持具・甲20との間にゴム製の緩衝
部材19が焼き付け固着されている。この実施形態は図
から明らかなように、キャブタイヤケーブル10は受座
ブラケット部7aに対して緩衝部材を介在させることな
く固着されているので緩衝部材の損耗によって耐久性が
損なわれることが無い。油圧ホース12はキャブタイヤ
ケーブル10に比して軽量,柔軟であるため、ゴム製の
緩衝部材19を介して支持しても、該緩衝部材19を早
期に損耗せしめて耐久性についてトラブルを生じる虞れ
が無く、このように緩衝支持することによって油圧ホー
ス12の振動に因る損耗が防止される。
【0027】図6は、前掲の図5(B)に示した構成部
材によってキャブタイヤケーブルおよび油圧ホースをス
プリング受座に取り付けた状態を模式的に描いた一部破
断正面図である。図7は、前掲の図6と異なる実施形態
を示し、前掲の図6に対応する模式的な部分破断正面図
である。この実施形態(図7)においては、キャブタイ
ヤケーブル10をスプリング受座7に対して、先に図1
について説明した保持部材15によって取り付けてあ
る。そして、上記のキャブタイヤケーブル10に対して
油圧ホース12を、前記保持部材15よりも若干下方
(電源寄りの個所)に、縛束具23によって縛束してあ
る。本発明において縛束とは、副数本の可撓性の細長い
部材を相互に束ねることであり、いわゆるクリップ部材
を用いても良く、テープ,もしくはロープを用いても良
い。油圧ホース12はキャブタイヤケーブル10に比し
て軽量,柔軟(フレキシブル)であるから、防振して保
持されているキャブタイヤケーブル10に縛束すること
により、該キャブタイヤケーブル10の防振状態に悪影
響を及ぼすことなく油圧ホース12を防振保護すること
ができる。
【0028】図8は、前記とさらに異なる実施形態を示
し、起振機駆動用電気モータのキャブタイヤケーブルお
よびチャックの油圧ホースを防振支持するとともに、起
振機の起振力を増減調節するための油圧ホースも併せて
防振支持した状態を模式的に描いた部分破断正面図であ
る。本実施形態の起振機1′は、固定偏心重錘と可動偏
心重錘(共に図示省略)を備えていて、油圧式の位相差
制御機構によって上記固定偏心重錘と可動偏心重錘との
位相差を制御して起振力を増減調節できる構造のもので
ある。上記のように油圧機構によって位相差を制御する
技術として、例えば特開平9−53234号公報に記載
されたバイブロハンマが公知である。また、さらに進歩
した未公知の発明として、先願に係る特願平8−345
620号、および特願平9−39429号が有る。これ
らの先行技術に係る起振機は、電気モータによって回転
駆動することのできる固定偏心重錘と、該固定偏心重錘
によって位相差調節可能に伝動回転される固定偏心重錘
と、油圧力によって作動せしめられる位相差制御機構と
を具備している。
【0029】図8に示した構成部材のうち、起振機
1′,位相差制御機構24,制御用油圧ホース25,お
よび縛束具23′以外は前掲の図7におけると同様の構
成部分である。図8においてキャブタイヤケーブル10
は、前掲の図5(B)に示したホルダ・甲17aおよび
ホルダ・乙17bによってスプリング受座7に取り付け
られている。位相差制御機構24に接続されている制御
用油圧ホース25は、前掲の図5(B)に示したホース
保持具・甲20およびホース保持具・乙21によって緩
衝支持されている。そして、チャック3の油圧シリンダ
11用の油圧ホース12は縛束具23′によって前記の
キャブタイヤケーブル10に縛束されている。図示を省
略するが、前記の制御用油圧ホース25をキャブタイヤ
ケーブル10に縛束することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方
法によると、給電線の一部分がスプリング受座に取り付
けられる。そして、このスプリング受座には起振機に対
してスプリングによって緩衝されている部分であって、
概要的に言えば殆ど振動しない部材である。これに比し
て、給電線が起振機の電気モータに接続された個所は著
しく振動する。しかし、本請求項1に係る構成において
は「給電線がスプリング受座に取り付けられた個所」は
殆ど振動しない。このため、給電線がスプリング受座に
取り付けられた個所よりも電源側の部分は、振動による
破断を生じる虞れが無い。そして、給電線がスプリング
受座に取り付けられた個所と、電気モータに取り付けら
れた個所との間は、その長さ寸法が比較的短いので、共
振に因る破断を生じる虞れは無い。
【0031】請求項2の発明によると、前記給電線の1
部を容易に、かつ確実にスプリング受座に取り付けるこ
とができ、この取付個所に緩衝部材を介在させないの
で、緩衝部材の衰損・老化によって耐久命数を短縮され
る虞れが無い。請求項3の発明方法によると、油圧式チ
ャックに作動油を送給する油圧ホースに伝わる振動を、
請求項2に係る給電栓の保持手段を利用して、容易かつ
有効に防振して、該油圧ホースの共振に因る破損を防止
することができる。請求項4の発明方法を請求項3の発
明に適用すると、スプリング受座に対してリジッドに装
着されている給電線用保持部材に、油圧ホースを緩衝機
構を介して取り付けることにより、該油圧ホースの共振
回避・耐久性向上を一層確実ならしめることができる。
【0032】請求項5の発明方法によると、スプリング
受座付近で防振された給電線を利用して油圧式杭用チャ
ックの油圧ホースを容易に、かつ有効に防振することが
できる。この請求項5の発明方法は、単に油圧ホースを
給電線に縛りつけたというだけのものではなく、給電線
と油圧ホースとの振動特性を勘案して、給電線に対して
悪影響を及ぼすことの無いように考慮して創作されたも
のである。請求項6の発明方法によると、給電線の防振
と併せて、起振力制御用の油圧ホースの共振に因る破損
を容易に、かつ確実に防止することができる。本請求項
6の発明方法においては、給電線の共振破損を防止する
ための取付相手部材と、油圧ホースの共振破損を防止す
るための取付相手部材とが同一(スプリング受座)であ
るから実施が容易である。請求項7の発明方法による
と、スプリング受座付近で防振された給電線を利用して
位相差制御機構用の油圧ホースを容易かつ有効に防振す
ることができる。この請求項7の発明方法は、単に油圧
ホースを給電線に縛りつけたというだけのものではな
く、給電線と油圧ホースとの振動特性を勘案して、給電
線の防止状態に悪影響を及ぼさないように創作されたも
のである。
【0033】請求項8の発明装置によると、起振機に設
置されている電気モータの給電線が共振によって破断す
る虞れが無い。すなわち、給電線が取り付けられたスプ
リング受座は激しく振動することがないので、上記給電
線の取付部から電源までの間は殆ど振動しなくなる。前
記のスプリング受座に対する取付部と電気モータに対す
る取付部との間の給電線は短いので、起振機に対して共
振することが無い。請求項9の発明装置によると、給電
線の少なくとも1個所が剛性部材で挟持されているので
組付作業が容易であり、かつ、リジッドに装着されてい
るので緩衝部材の衰損・老化によって耐用命数が短縮さ
れること無く、しかも給電線が共振によって破断する虞
れが無い。請求項10の発明装置によると、杭用チャッ
クの油圧ホースの共振に因る破損を、給電線の防振部材
を理由して容易に防止することができる。すなわち、油
圧ホースを挟持したホース保持具を、給電線防振用の保
持部材に装着することにより、少ない構成部品で簡単
に、該油圧ホースの共振に因る破損を防止できる。
【0034】請求項11の発明装置によると、スプリン
グ受座付近で防振された給電線を利用して油圧式杭用チ
ャックの油圧ホースを容易に、かつ有効に防振すること
ができる。請求項12の発明装置によると、ロータリ起
振機が油圧式の位相差制御機構を備えている場合、その
油圧ホースが共振によって破断しないよう、請求項8に
係る発明装置における給電線の防振効果を妨げることな
く、請求項8の実施に併せて該油圧ホースの防振をする
ことができる。請求項13の発明によると給電線の補
修,搬送が容易である。すなわち、給電線の切離し・接
続を容易に行なえるようになっている。請求項8の効果
によって給電線の共振に因る破断は防止されても、外部
障害物による給電線の破損が発生する虞れは有り、さら
に、この給電線は長尺(数十メートル)の部材であるか
ら搬送時の取扱いが容易でない。こうした観点から、給
電線の切離し・接続が容易であると、整備補修に関して
も、運搬保管に関しても非常に好都合であるという優れ
た実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給電方法を実施するために構成し
た本発明に係る給電装置の1実施形態を備えた起振機の
1例を示し、該起振機の一部を破断して描いた模式的な
側面図である。
【図2】本発明に係る給電方法を実施するために構成し
た本発明に係る給電装置の1実施形態を備えた起振機の
1例を示し、該起振機の一部を切断して描いた模式的な
正面図である。
【図3】前掲の図1,図2と異なる実施形態の要部を示
し、キャブタイヤケーブルがスプリング受座に取り付け
られている部分を拡大して描いてあり、(A)は模式的
な断面正面図、(B)は模式的な断面平面図である。
【図4】前掲の図3と異なる実施形態におけるキャブタ
イヤケーブル取付部を示す模式的な断面図である。
【図5】給電線としてのキャブタイヤケーブルをスプリ
ング受座に取り付けるための機構を示し、(A)は前掲
の図3(B)に示したキャブタイヤケーブルホルダの詳
細な断面図、(B)は油圧ホースも一緒にスプリング受
座に取り付けるように構成された実施形態における、キ
ャブタイヤケーブルに垂直な面で切断した断面図であ
る。
【図6】前掲の図5(B)に示した構成部材によってキ
ャブタイヤケーブルおよび油圧ホースをスプリング受座
に取り付けた状態を模式的に描いた一部破断正面図であ
る。
【図7】前掲の図6と異なる実施形態を示し、前掲の図
6の対応する模式的な部分破断正面図である。
【図8】前記とさらに異なる実施形態を示し、起振機駆
動用電気モータのキャブタイヤケーブルおよびチャック
の油圧ホースを防振支持するとともに、起振機の起振力
を増減調節するための油圧ホースも併せて防振支持した
状態を模式的に描いた部分破断正面図である。
【図9】電気モータで回転駆動される起振機を、スプリ
ングを介してハンガーで吊持するとともに、上記起振機
の下方に装着されたチャックで杭を把持した状態を描い
た模式図である。
【符号の説明】
1…起振機、1a…回転軸、1b…偏心重錘、1c…取
付軸受ブラケット、2…電気モータ、3…チャック、4
…杭、5…ハンガー、5a…吊環、6…シャフト、7…
スプリング受座、7a,7b…スプリング受座ブラケッ
ト、8…上部スプリング、9…下部スプリング、10…
給電線としてのキャブタイヤケーブル、11…油圧アク
チュエータとしての油圧シリンダ、12…油圧ホース、
13…ケーブルコネクタ、14…油圧カプラー、15…
保持部材、16…スプリングケース、17…キャブタイ
ヤケーブルホルダ、17a…ホルダ・甲、17b…ホル
ダ・乙、18…取付ボルト、19…緩衝部材、20…ホ
ース保持具・甲、21…ホース保持具・乙、22…締付
ボルト、23…縛束具、24…位相差制御機構、25…
油圧ホース、26…ターミナル、A…キャブタイヤケー
ブルの電気モータに対する接続部、a…キャブタイヤケ
ーブルの共振に因る破断個所、B…キャブタイヤケーブ
ルのスプリング受座に対する取付部、b…前記接続部A
と取付部Bとの間の寸法。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気モータによって回転駆動されるロー
    タリ式の起振機が、スプリングを介してハンガーで吊持
    されている場合、 前記電気モータの給電線を、「前記ハンガーに対してリ
    ジッドに取り付けられているスプリング受座」に取り付
    けて、該給電線の「上記スプリング受座に取り付けられ
    た個所と起振機に固着された個所との間」が、該起振機
    の振動と共振しないようにすることを特徴とする給電方
    法。
  2. 【請求項2】 前記の給電線を、剛性材料で構成した保
    持部材によって挟みつけるとともに、 偶数個のスプリング中の少なくとも1対のスプリングの
    受座を相互に剛性部材で連結し、 前記の給電線を挟みつけた剛性材料製保持部材を、前記
    スプリング受座を連結している剛性部材に対して、緩衝
    部材を介在せしめることなく直接的に固着することを特
    徴とする、請求項1に記載した給電方法。
  3. 【請求項3】 前記起振機の下方に、油圧作動式の杭用
    チャックを装着し、 上記杭用チャックの油圧アクチュエータに接続されてい
    る油圧ホースを、前記の剛性材料製保持部材に対して取
    り付けることを特徴とする、請求項2に記載した給電方
    法。
  4. 【請求項4】 前記の油圧ホースをホース保持具によっ
    て挟みつけるとともに、上記ホース保持具を前記剛性材
    料製保持部材に対して、緩衝部材を介在せしめて取り付
    けることを特徴とする、請求項3に記載した給電方法。
  5. 【請求項5】 前記起振機の下方に、油圧作動式の杭用
    チャックを装着し、 上記の杭用チャックの油圧アクチュエータに接続されて
    いる油圧ホースを、前記給電線の「スプリング受座に対
    する取り付け部近傍の、該取り付け部よりも電源側に近
    い個所」に縛束することを特徴とする、請求項1もしく
    は請求項2に記載した給電方法。
  6. 【請求項6】 前記のロータリ起振機として「電気モー
    タによって回転駆動される固定偏心重錘と、該固定偏心
    重錘によって位相差調節可能に伝動回転せしめられる可
    動偏心重錘とが設けられているロータリ起振機」を用い
    るとともに、油圧力によって作動せしめられる位相差制
    御機構を設け、 かつ、上記位相差制御機構に対して作動油を送給する油
    圧ホースの少なくとも1個所を、前記のスプリング受座
    に対して取り付けることを特徴とする、請求項1もしく
    は請求項2に記載した給電方法。
  7. 【請求項7】 前記のロータリ起振機として「電気モー
    タによって回転駆動される固定偏心重錘と、該固定偏心
    重錘によって位相差調節可能に伝動回転せしめられる可
    動偏心重錘とが設けられているロータリ起振機」を用い
    るとともに、油圧力によって作動せしめられる位相差制
    御機構を設け、 かつ、上記位相差制御機構に対して作動油を送給する油
    圧ホースの少なくとも1個所を、前記給電線の、「スプ
    リング受座に対する取付部よりも電源寄りの個所」に縛
    束することを特徴とする、請求項1もしくは請求項2に
    記載した給電方法。
  8. 【請求項8】 スプリングを介してハンガーで吊持され
    ているロータリ起振機を回転駆動している電気モータに
    給電する装置において、 前記の電気モータに接続されている給電線が「前記のハ
    ンガーに対して固定的に装着されているスプリング受
    座」に対して取り付けられていることを特徴とする給電
    装置。
  9. 【請求項9】 前記給電線の少なくとも1個所が、剛性
    材料で構成された1対の保持部材によって挟持されてお
    り、上記1対の保持部材がスプリング受座に対して、緩
    衝部材を介在することなく固着されていることを特徴と
    する、請求項8に記載した給電装置。
  10. 【請求項10】 前記ロータリ起振機の下方に杭用チャ
    ックが装着されるとともに、該杭用チャックを作動させ
    る油圧アクチュエータに油圧ホースが接続されており、 上記油圧ホースの少なくとも1個所がホース保持具によ
    って挟持されていて、上記のホース保持具が「前記給電
    線を挟持している保持部材」に対して直接的に、もしく
    は緩衝用の弾性部材を介して装着されていることを特徴
    とする、請求項9に記載した給電装置。
  11. 【請求項11】 前記ロータリ起振機の下方に杭用チャ
    ックが装着されるとともに、該杭用チャックを作動させ
    る油圧アクチュエータに油圧ホースが接続されており、 上記油圧ホースの少なくとも1部分が、前記給電線の
    「スプリング受座に対して取り付けられた部分よりも電
    源側に近い個所」に縛束されていることを特徴とする、
    請求項8もしくは請求項9に記載した給電装置。
  12. 【請求項12】 前記ロータリ起振機が、電気モータに
    よって回転駆動される固定偏心重錘と、上記固定偏心重
    錘により油圧式位相差制御機構を介して伝動回転される
    可動偏心重錘とを具備していて、 前記の油圧式位相差制御機構に作動油を送給する油圧ホ
    ースの1個所が前記の「給電線が取り付けられているス
    プリング受座」に取付けられ、および/または、前記の
    給電線に対して縛束されていることを特徴とする、請求
    項8に記載した給電装置。
  13. 【請求項13】 前記の給電線が、スプリング受座に対
    する取付個所に相当する個所で分割されるとともに、上
    記スプリング受座に電気接続端子盤ないし電気コネクタ
    が設置されていて、前記の分割された給電線の分割端が
    上記電気接続端子盤ないしコネクタを介して相互に電気
    的に接続されるとともに、スプリング受座に対して機械
    的に固定されていることを特徴とする、請求項8に記載
    した給電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103597239A (zh) * 2011-02-09 2014-02-19 尼根-肖克控股有限公司 振动缓冲装置
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