JP2017002625A - 建設機械 - Google Patents

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Koji Shiwaku
晃司 塩飽
釣賀 靖貴
Yasutaka Tsuriga
靖貴 釣賀
好 中山
Yoshi Nakayama
好 中山
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Abstract

【課題】 車体が作動したときに索状物に作用する張力を抑える。【解決手段】 車体2の外部に配置された外部電源11と上部旋回体4に搭載された電動モータ10との間を給電ケーブル12によって接続し、給電ケーブル12の途中部位を、上部旋回体4に設けた索状物支持装置21によって支持する。索状物支持装置21は、固定台座22と、固定台座22に対して水平方向に回動可能な回動台座24と、回動台座24に対して上,下方向に回動可能な上下動アーム26と、上下動アーム26に設けられたクランプ部材28と、回動台座24と上下動アーム26との間に設けられたばね29とにより構成する。車体2の動作に応じて給電ケーブル12が変位したときには、回動台座24が水平方向に回動すると共に上下動アーム26が上,下方向に回動し、給電ケーブル12に作用する張力を低減することができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、車体に搭載された車体搭載機器と外部機器との間を接続する給電ケーブル、ワイヤロープ、通信ケーブル等の索状物を備えた建設機械に関する。
土砂の掘削作業、建造物の解体作業等に用いられる油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に水平方向に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とを含んで構成されている。
ここで、動力源として電動モータを備えた電動式油圧ショベルが知られており、この電動式油圧ショベルは、上部旋回体に搭載された電動モータに対し、車体の外部に設けられた外部電源から電力を供給するため、電動モータと外部電源との間を給電ケーブルを用いて常時接続する必要がある。
このため、建造物の天井梁には、電源に接続される電源側通電装置を設け、電動式油圧ショベルには、電動モータに接続される車両側通電装置を設ける構成とした電源装置が提案されている。この場合、電源側通電装置と車両側通電装置との間には、給電ケーブルの巻取り、巻出しを行うリール装置が設けられ、このリール装置により、電動式油圧ショベルの作動時に給電ケーブルが弛むのを抑える構成となっている(特許文献1)。
一方、外部電源に接続された給電ケーブルの端部を、建造物の天井に敷設したレールに沿って移動可能に支持し、電動式油圧ショベルには、給電ケーブルに接続される受電装置を備えた電動式油圧ショベルが提案されている。この場合、電動式油圧ショベルには、上部旋回体の旋回中心の近傍に支持部材が設けられ、この支持部材の上端部に受電装置を設けることにより、上部旋回体の旋回動作に伴う給電ケーブルの回転(捩れ)を抑えることができると共に、支持部材と外部電源との間で給電ケーブルの長さをほぼ一定に保つことができる構成となっている(特許文献2)。
特開2004−84328号公報 特開2014−181513号公報
しかし、上述した従来技術による電動式油圧ショベルは、建物の天井梁から吊下げられた給電ケーブルを介して、外部電源と車体に搭載された電動モータとの間を接続する構成であるため、建物内の限られた範囲でしか作業を行うことができない。
これに対し、電動式油圧ショベルを屋外での作業に用いる場合には、電動式油圧ショベルの走行動作、あるいは上部旋回体の旋回動作によって外部電源と電動モータとの間の距離が増大すると、給電ケーブルに対して大きな張力が作用し、給電ケーブルの耐久性が低下したり、給電ケーブルが損傷する虞れがある。
この結果、給電ケーブルに対して大きな張力が作用しない範囲、即ち、外部電源と電動モータとの間の距離が小さい範囲でしか電動式油圧ショベルを作動させることができず、電動式油圧ショベルの作業範囲が小さく制限されてしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、車体が作動したときに索状物に作用する張力を抑えることにより、車体の作業範囲を大きく確保することができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、自走可能な下部走行体と該下部走行体に対して水平方向に旋回可能に搭載された上部旋回体とを有する車体と、一端が前記車体の外部に配置された外部機器に接続されると共に他端が前記車体に搭載された車体搭載機器に接続され、前記車体の動作に応じて変位する索状物と、前記車体に設けられ前記索状物の途中部位を支持する索状物支持装置とを備えてなる建設機械に適用される。
本発明の特徴は、前記索状物支持装置は、前記車体の前記上部旋回体に固定して設けられた固定台座と、前記固定台座に対して水平方向に回動可能に設けられた回動台座と、前記回動台座に対して上,下方向に移動可能に設けられた上下動アームと、前記上下動アームに設けられ前記索状物の途中部位を把持するクランプ部材と、前記車体の動作に応じて前記索状物が変位したときに前記索状物の張力および前記上下動アームの自重と釣り合う力を前記上下動アームに付与する弾性体とを備える構成としたことにある。
本発明によれば、車体の動作に応じて索状物が変位し、クランプ部材に把持された索状物に張力が作用すると、索状物が変位する方向に応じて、回動台座が固定台座に対して水平方向に回動すると共に、上下動アームが回動台座に対して上,下方向に移動する。これにより、クランプ部材は、水平方向と上,下方向の3次元方向に移動しつつ索状物の変位に追従するので、クランプ部材と外部機器との間の距離を可及的に小さくすることができる。この結果、索状物に作用する張力を低減し、索状物の損傷を抑えることができる。従って、車体が走行動作、旋回動作を行うときの可動範囲の制限を緩和することができ、車体の作業範囲を大きく確保することができる。
本発明の第1の実施の形態による索状物支持装置が搭載された油圧ショベルを示す正面図である。 索状物支持装置が搭載された油圧ショベルを示す平面図である。 図1中の索状物支持装置を拡大して示す正面図である。 索状物支持装置を、索状物を省略した状態で図3中の矢示IV−IV方向からみた平面図である。 上下動アームが上,下方向に回動した状態を示す索状物支持装置の正面図である。 上下動アームが水平方向に回動した状態を示す索状物支持装置の平面図である。 油圧ショベルの前進に伴って上下動アームが変位した状態を示す正面図である。 油圧ショベルの旋回動作に伴って上下動アームが変位した状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態による索状物支持装置を示す図3と同様な正面図である。 第2の実施の形態による上下動アームが、油圧ショベルの旋回動作に伴って変位した状態を示す図8と同様な平面図である。 本発明の第3の実施の形態による索状物支持装置を示す正面図である。 本発明の第4の実施の形態による索状物支持装置を示す正面図である。 本発明の第5の実施の形態による索状物支持装置を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態による索状物支持装置を示す正面図である。 本発明の第7の実施の形態による索状物支持装置を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として電動式油圧ショベルを例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示し、外部電源から給電ケーブルを介して供給される電力によって作動する電動式油圧ショベルを例示している。
図中、電動式油圧ショベル1の車体2は、自走可能なクローラ式の下部走行体3と、この下部走行体3上に水平方向に旋回可能に搭載された上部旋回体4とを含んで構成されている。上部旋回体4の前部には作業装置5が俯仰動可能に設けられている。ここで、電動式油圧ショベル1には、駆動源として後述する電動モータ10が搭載され、この電動モータ10に対し、後述の外部電源11から給電ケーブル12を介して電力が供給される構成となっている。
上部旋回体4は、ベースとなる旋回フレーム6と、旋回フレーム6の前部左側に配置され運転室を画成するキャブ7と、旋回フレーム6の後端側に設けられ作業装置5との重量バランスを取るカウンタウエイト8と、キャブ7とカウンタウエイト8との間に位置して旋回フレーム6上に設けられた外装カバー9とを含んで構成されている。ここで、カウンタウエイト8の後端部上面のうち左,右方向の中央部には、その上面から下向きに凹陥した取付座8Aが形成され、この取付座8Aには、後述の索状物支持装置21が取付けられている。
外装カバー9内には、カウンタウエイト8の前側に位置して旋回フレーム6上に搭載された駆動源である電動モータ10と、該電動モータ10によって駆動される油圧ポンプ(図示せず)が収容されている。ここで、電動モータ10は、例えば三相誘導電動機からなり、後述する外部電源11から給電ケーブル12を介して電力が供給(給電)されることにより回転し、油圧ポンプ(図示せず)を駆動するものである。
一方、作業装置5は、旋回フレーム6に上,下方向に俯仰動するブーム5Aと、ブーム5Aの先端に回動可能に取付けられたアーム5Bと、アーム5Bの先端に回動可能に取付けられたバケット5Cと、ブーム5Aを駆動するブームシリンダ5D、アーム5Bを駆動するアームシリンダ5E、バケット5Cを駆動するバケットシリンダ5Fとを含んで構成されている。作業装置5のブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5Fは、下部走行体3に設けられた走行油圧モータおよび上部旋回体4に設けられた旋回油圧モータ(いずれも図示せず)と共に、油圧ポンプから吐出する圧油により駆動される油圧アクチュエータを構成している。
外部機器としての外部電源11は、例えば発電機等により構成されるものである。この外部電源11は、屋外での作業を行う電動式油圧ショベル1に搭載された電動モータ10に対し、後述の給電ケーブル12を介して電力を供給するものである。
索状物としての給電ケーブル12は、一端側が電動モータ10に接続されると共に他端側が外部電源11に接続されている。外部電源11からの電力は、給電ケーブル12を介して電動モータ10に供給される。ここで、給電ケーブル12は、長さ方向の途中部位を後述する索状物支持装置21によって支持され、電動式油圧ショベル1の走行動作、旋回動作に応じて変位する。
次に、第1の実施の形態に用いられる索状物支持装置21について説明する。
索状物支持装置21は、図3ないし図6に示すように、電動式油圧ショベル1の上部旋回体4を構成するカウンタウエイト8に設けられ、外部電源11と電動モータ10との間を接続する給電ケーブル12の途中部位を、電動武油圧ショベル1の動作に応じて変位可能に支持するものである。ここで、索状物支持装置21は、後述の固定台座22と、回動台座24と、上下動アーム26と、ばね29とを含んで構成されている。
固定台座22は、索状物支持装置21のベースとなるもので、電動式油圧ショベル1のカウンタウエイト8に設けられた取付座8Aに固定して設けられている。ここで、固定台座22は、平板状の基板22Aと、該基板22Aの上面側に立設され上方に延びた円筒状の支柱22Bと、該支柱22Bの上端部に溶接等の手段を用いて固着され後方(水平方向)に向けて突出した上突出板22Cと、支柱22Bの上,下方向(長さ方向)の中間部に溶接等の手段を用いて固着され、上突出板22Cと上,下方向で対面しつつ後方(水平方向)に向けて突出した下突出板22Dと、上突出板22Cと下突出板22Dとの間に固着して設けられ上,下方向に延びた円筒状のボス部材22Eとを含んで構成されている。
基板22Aと支柱22Bとの間には、周方向に均等な角度間隔をもって複数枚の補強リブ22Fが設けられ、基板22Aは、複数のボルト22Gを用いてカウンタウエイト8の取付座8Aに固定されている。上突出板22Cと下突出板22Dとボス部材22Eには、これらを上,下方向に貫通する軸挿通孔22Hが形成され、この軸挿通孔22H内には、後述する水平回動軸25が挿通されている。
上突出板22Cの上面には、水平回動軸25から前側(作業装置5側)に離間した位置にケーブル固定具23が設けられている。このケーブル固定具23は、給電ケーブル12のうち電動モータ10の近傍部位を固定台座22に対して固定し、電動モータ10とケーブル固定具23との間で給電ケーブル12が変位するのを抑制するものである。
ここで、ケーブル固定具23は、固定台座22の上突出板22C上にボルト23Aを用いて固定された取付板23Bと、該取付板23B上に立設された円筒状の脚体23Cと、脚体23Cの上端に設けられた挟持部材23Dとを含んで構成されている。挟持部材23Dは、給電ケーブル12を挟んで上,下方向に分割可能な下分割片23D1と上分割片23D2とを有し、下分割片23D1は、脚体23Cの上端に固定されている。そして、挟持部材23Dの下分割片23D1と上分割片23D2との間に給電ケーブル12を挟込んだ状態で、ボルト・ナットからなる締結具23D3を用いて下分割片23D1に上分割片23D2を固定する。これにより、挟持部材23を用いて、給電ケーブル12のうち電動モータ10の近傍部位を固定台座22に対して固定することができ、電動式油圧ショベル1の動作に関わらず、電動モータ10とケーブル固定具23との間で給電ケーブル12が変位するのを抑制する。
回動台座24は、固定台座22に対して水平方向(左,右方向)に回動可能に設けられ、後述する上下動アーム26が回動可能に取付けられるものである。ここで、回動台座24は、例えば鋼板材を折曲げることにより、上,下方向で間隔をもって対面しつつ前,後方向に延びる上面板24Aおよび下面板24Bと、これら上面板24Aと下面板24Bの後端間を連結する後面板24Cとを有するU字状の枠体として形成されている。
回動台座24の上面板24Aと下面板24Bには、固定台座22の上,下の突出板22C,22Dおよびボス部材22Eに形成された軸挿通孔22Hに対応する軸挿通孔(図示せず)が形成されている。回動台座24の上面板24Aの上面には、左,右方向で対面しつつ上方に突出する左,右一対のアーム支持ブラケット24Dが設けられ、後面板24Cには、後述するばね29の一端側が取付られるばね取付具24Eが後方に向けて突設されている。
そして、回動台座24は、上面板24Aと下面板24Bとにより、固定台座22の上突出板22Cと下突出板22Dとを上,下方向から挟込んだ状態で、これら固定台座22の上,下の突出板22C,22Dおよびボス部材22Eと、回動台座24の上面板24Aおよび下面板24Bとに水平回動軸25を挿通することにより、固定台座22に取付けられている。従って、回動台座24は、水平回動軸25の軸中心線A−Aを中心として、固定台座22に対して水平方向(左,右方向)に回動する構成となっている。この場合、回動台座24の水平方向の回動範囲は、回動台座24に取付けられた後述の上下動アーム26が、図6に実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間で回動する略180度の範囲に設定されている。
上下動アーム26は、基端側が回動台座24に対して上,下方向に回動可能に支持され、先端側には後述のクランプ部材28が設けられている。上下動アーム26は、例えば棒鋼等を折曲げることにより、長さ方向の中央部が屈曲部26Aとなった山形状(へ字状)に形成されている。ここで、上下動アーム26の基端側(前端側)には、左,右方向に延びる円筒状の取付ボス26Bが固着されている。取付ボス26Bは、回動台座24に設けられた左,右のアーム支持ブラケット24D間に配置され、これら各アーム支持ブラケット24Dに対し、上下回動軸27を介して上,下方向に回動可能に支持されている。この場合、上下動アーム26は、上下回動軸27を中心として、例えば図5に実線で示す下限位置と二点鎖線で示す上限位置との間で回動する構成となっている。
上下動アーム26に設けられた屈曲部26Aの下側には、上下動アーム26の長さ方向に延びる狭幅な取付板26Cが固着され、該取付板26Cの下面には、ばね取付具26Dが下向きに突設されている。上下動アーム26のばね取付具26Dと回動台座24のばね取付具24Eとの間には、後述するばね29が設けられている。
クランプ部材28は、上下動アーム26の先端(後端)に設けられ、給電ケーブル12の途中部位を把持するものである。クランプ部材28は、上下動アーム26の先端に溶接等の手段を用いて固着された四角形状の下板28Aと、該下板28Aに固着された下クランプ片28Bと、該下クランプ片28Bとの間で給電ケーブル12を把持する上クランプ片28Cと、該上クランプ片28Cが固着された上板28Dとを含んで構成され、下クランプ片28Bと上クランプ片28Cとは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。そして、クランプ部材28の上,下のクランプ片28B,28Cによって給電ケーブル12の途中部位をクランプした状態で、ボルト・ナットからなる複数の締結具28Eを用いて下板28Aに上板28Dを固定する。これにより、給電ケーブル12の途中部位をクランプ部材28によって把持することができる。
ここで、給電ケーブル12のうちケーブル固定具23によって把持された部位とクランプ部材28によって把持された部位との間は、電動式油圧ショベル1の動作に関わらず常に一定の長さに保たれる。このため、回動台座24に支持された上下動アーム26が、水平回動軸25を中心として水平方向に円滑に回動し、かつ上下動アーム26が、上下回動軸27を中心として上,下方向に円滑に回動することができるように、給電ケーブル12は、ケーブル固定具23とクランプ部材28との間で、適度な弛みをもって配置されている。
弾性体としてのばね29は、回動台座24と上下動アーム26との間に設けられている。ばね29は、一端側が回動台座24のばね取付具24Eに取付けられると共に他端側が上下動アーム26のばね取付具26Dに取付けられている。そして、ばね29は、上下動アーム26を、図5中の上限位置(二点鎖線の位置)に向けて常時付勢している。
ここで、クランプ部材28によって給電ケーブル12を把持した状態で電動式油圧ショベル1が走行するときには、上下動アーム26のクランプ部材28に対し、給電ケーブル12の張力Ftと上下動アーム26の自重Fgとの合力Ft+Fgが、上下回動軸27を中心として斜め下向きに作用する(図3参照)。一方、ばね29は、上下動アーム26のクランプ部材28に対し、上下回動軸27を中心とした斜め上向きのばね力Fsを付与する。従って、電動式油圧ショベル1の動作に応じて給電ケーブル12の張力Ftが増減すると、ばね29は引張り、圧縮されることにより伸縮し、クランプ部材28に作用するばね力Fsが増減する。そして、クランプ部材28に作用する給電ケーブル12の張力Ftと上下動アーム26の自重Fgとの合力Ft+Fgと、ばね29のばね力Fsとが釣り合った状態で、上下動アーム26の回動動作が停止する。このように、ばね29は、給電ケーブル12の張力Ftおよび上下動アーム26の自重Fgと釣り合うばね力Fsを、上下動アーム26に付与する。
第1の実施の形態による電動式油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
まず、キャブ7に搭乗したオペレータが、電動モータ10を始動することにより、外部電源11からの電力が、給電ケーブル12を介して電動モータ10に供給(給電)される。これにより、電動モータ10が回転し、油圧ポンプ(図示せず)が駆動される。
この状態で、オペレータが、キャブ7内に配置された走行レバー(図示せず)を操作することにより、電動式油圧ショベル1は前進走行または後進走行を行う。ここで、図7に示すように、電動式油圧ショベル1が、外部電源11から離間する方向に走行(前進走行)した場合には、給電ケーブル12の張力が増加する。このとき、図3に示すように、上下動アーム26のクランプ部材28に対し、給電ケーブル12の張力Ftと上下動アーム26の自重Fgとの合力Ft+Fgが、上下回動軸27を中心として斜め下向きに作用する。これにより、上下動アーム26は、上下回動軸27を中心として下向きに回動し、ばね29は、回動台座24と上下動アーム26との間で圧縮される。このため、ばね29は、上下動アーム26のクランプ部材28に対し、上下回動軸27を中心とした斜め上向きのばね力Fsを付与する。そして、クランプ部材28に作用する給電ケーブル12の張力Ftと上下動アーム26の自重Fgとの合力Ft+Fgと、ばね29のばね力Fsとが釣り合った状態で、上下動アーム26の回動動作が停止する。
このように、電動式油圧ショベル1が、外部電源11から離間する方向に走行することにより、給電ケーブル12の張力Ftが増加したときには、上下動アーム26が上下回動軸27を中心として下向きに回動する。これにより、外部電源11とクランプ部材28との間の距離が、走行動作によって大きく変化するのを抑え、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することにより、給電ケーブル12の損傷を抑えることができる。
一方、電動式油圧ショベル1の走行動作が停止し、上下動アーム26の回動動作が停止した状態で、図8に示すように、上部旋回体4を下部走行体3に対して旋回させた場合には、給電ケーブル12の張力Ftにより、上下動アーム26が取付けられた回動台座24は、図3に示す水平回動軸25の軸中心線A−Aを中心として水平方向(左,右方向)に回動する。これにより、給電ケーブル12に対してほぼ同一直線上に存在した状態で上下動アーム26が回動することが可能となる。
このように、上部旋回体4が旋回動作を行ったときには、回動台座24が水平方向に回動することにより、上下動アーム26を、給電ケーブル12に対してほぼ同一直線上に連続するように回動させることができる。これにより、外部電源11とクランプ部材28との間の距離が、旋回動作によって大きく変化するのを抑えることができ、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することにより、給電ケーブル12の損傷を抑えることができる。
かくして、第1の実施の形態による索状物支持装置21は、電動式油圧ショベル1が走行動作を行うときには、給電ケーブル12の張力Ftの増加に応じて上下動アーム26が下向きに回動する。これにより、外部電源11とクランプ部材28との間の距離が、走行動作によって大きく変化するのを抑え、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することができる。一方、上部旋回体4が旋回動作を行うときには、回動台座24が水平方向に回動し、上下動アーム26は、給電ケーブル12に対してほぼ同一直線上に連続するように回動する。加えて、上下動アーム26は、上下回動軸27を中心として下向きに回動する。これにより、外部電源11とクランプ部材28との間の長さが、旋回動作によって大きく変化するのを抑え、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することができる。このように、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減し、給電ケーブル12の損傷を抑えることができるので、電動式油圧ショベル1が走行動作、旋回動作を行うときの可動範囲の制限を緩和することができ、この分、屋外における電動式油圧ショベル1の作業範囲を大きく確保することができる。なお、電動式油圧ショベル1の旋回走行時(カーブ走行時)においても、上下動アーム26が上部旋回体4の旋回動作時と同様の挙動を示すことにより、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することができる。
次に、図9および図10は本発明の第2の実施の形態に用いられる索状物支持装置を示している。第2の実施の形態による索状物支持装置の特徴は、固定台座と回動台座との間にねじりばねを設けたことにある。なお、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施の形態による索状物支持装置31は、第1の実施の形態による索状物支持装置21とほぼ同様に、固定台座22、ケーブル固定具23、後述する回動台座32、上下動アーム26、クランプ部材28、ばね29、後述するねじりばね33等を含んで構成されている。
回動台座32は、上,下方向で間隔をもって対面しつつ前,後方向に延びる上面板32Aおよび下面板32Bと、これら上面板32Aと下面板32Bの後端間を連結する後面板32Cとを有するU字状の枠体として形成されている。上面板32Aの上面には、左,右一対のアーム支持ブラケット32Dが上方に向けて突設され、後面板32Cには、ばね取付具32Eが後方に向けて突設されている。
そして、固定台座22の上突出板22C、下突出板22Dおよびボス部材22Eと、回動台座32の上面板32Aおよび下面板32Bとに水平回動軸25を挿通することにより、回動台座32は、固定台座22に対し、水平回動軸25の軸中心線を中心として水平方向に回動可能に取付けられている。ここで、固定台座22に回動台座32を取付けた状態で、固定台座22の下突出板22Dと回動台座32の下面板32Bとの間には、上,下方向の空間が形成され、この空間内に後述のねじりばね33が配置される構成となっている。
ねじりばね33は、固定台座22の下突出板22Cと回動台座32の下面板32Bとの間に設けられ、回動台座32を水平方向に回動する方向に常時付勢している。ねじりばね33は、水平回動軸25の軸中心線上に配置され、その一端側は固定台座22の下突出板22Dに掛止めされ、他端側は回動台座32の下面板32Bに掛止めされている。
ここで、ねじりばね33は、上部旋回体4の旋回動作によって、給電ケーブル12および上下動アーム26を介して回動台座32に回転方向への荷重が作用したときに、この荷重の方向と反対方向へのばね力を回動台座32に付与する。例えば図10に示すように、上部旋回体4が右旋回することにより、給電ケーブル12および上下動アーム26を介して回動台座32に左回転方向(L方向)への荷重が作用したときには、ねじりばね33は、回動台座32に右回転方向(R方向)へのばね力を付与する構成となっている。
第2の実施の形態による索状物支持装置31は上述の如き構成を有するもので、その基本的作用については、第1の実施の形態による索状物支持装置21と格別差異はない。
然るに、第2の実施の形態による索状物支持装置31によれば、固定台座22と回動台座32との間にねじりばね33を設ける構成としている。これにより、例えば図10に示すように、上部旋回体4が右旋回を行うことにより、給電ケーブル12および上下動アーム26を介して回動台座32に左回転方向(L方向)への荷重が作用したときには、ねじりばね33は、回動台座32に右回転方向(R方向)へのばね力を付与する。
これにより、上下動アーム26と給電ケーブル12とが一直線上に連続しなくなり、上下動アーム26は、給電ケーブル12の張力Ftとねじりばね33のばね力とが釣合う位置で、給電ケーブル12と角度をもって交わる状態で停止する。従って、例えば図8に示すように、上部旋回体4の旋回動作によって給電ケーブル12と上下動アーム26とが一直線上に連続する場合に比較して、給電ケーブル12が電動式油圧ショベル1の車体2に接近するのを抑えることができ、給電ケーブル12と車体2とが接触するのを防止することができる。
次に、図11は本発明の第3の実施の形態に用いられる索状物支持装置を示している。第3の実施の形態による索状物支持装置は、上下動アームを、回動台座に対して上,下方向に移動する第1アームと、該第1アームに対して水平方向に移動する第2アームとにより構成し、弾性体を、回動台座と第1アームとの間に設けられた上,下方向ばねと、第1アームと第2アームとの間に設けられた水平方向ばねとにより構成したことにある。なお、第3の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第3の実施の形態による索状物支持装置41は、後述する固定台座42と、回動台座43と、第1アーム44と、第2アーム45と、上,下方向ばね46と、水平方向ばね47とを含んで構成されている。
固定台座42は、電動式油圧ショベル1のカウンタウエイト8に設けられた取付座8Aに固定して設けられている。固定台座42は、平板状の基板42Aと、該基板42Aの上面側に立設され上方に延びた円筒状の支柱42Bと、支柱42Bの外周面のうち長さ方向の中間部に固着された環状のストッパ42Cとを含んで構成されている。基板42Aと支柱42Bとの間には、周方向に均等な角度間隔をもって複数枚の補強リブ42Dが設けられ、基板42Aは、複数のボルト42Eを用いてカウンタウエイト8の取付座8Aに固定されている。
回動台座43は、固定台座42のストッパ42C上に水平方向に回動可能に支持されている。回動台座43は、円筒状の筒体43Aと、筒体43Aの下端に固着され後方に向けて突出した平板状の下板43Bとを含んで構成されている。回動台座43の筒体43Aと下板43Bとは、固定台座42の支柱42Bに水平方向に回動可能に挿通され、回動台座43は、下板43Bが固定台座42のストッパ42Cに当接することにより、上,下方向に位置決めされている。また、下板43Bの突出端側の上面には、下側ばね取付具43Cが突設されている。
第1アーム44は、後述する第2アーム45と共に上下動アームを構成している。第1アーム44は、固定台座42の支柱42Bの内周側に上,下方向に移動可能に挿通された円筒状の軸体44Aと、長さ方向の一端側が軸体44Aの上端に固定され水平方向に延びる中空な筒体44Bとにより構成されている。筒体44Bの長さ方向の他端側は開口端44Cとなっている。筒体44Bの下面には、軸体44Aの近傍に配置され回動台座43の下側ばね取付具43Cと上,下方向で対向する上側ばね取付具44Dと、開口端44Cの近傍に配置された前側ばね取付具44Eとが下向きに突設されている。
第2アーム45は、水平方向に直線状に延びる棒状体からなり、第2アーム45の長さ方向の一端側は、第1アーム44の筒体44B内に水平方向に移動可能に挿入されている。第2アーム45の長さ方向の他端側は、第1アーム44の筒体44Bの開口端44Cを通じて外部に突出し、その突出端にはクランプ部材28が設けられている。第2アーム45の長さ方向の他端側の下面には、第1アーム44の前側ばね取付具44Eと前,後方向で対向する後側ばね取付具45Aが下向きに突設されている。
上,下方向ばね46は、後述する水平方向ばね47と共に弾性体を構成している。上,下方向ばね46は、回動台座43の下側ばね取付具43Cと第1アーム44の上側ばね取付具44Dとの間に設けられ、第1アーム44を回動台座43に対して上方に離間する方向に付勢している。
水平方向ばね47は、上,下方向ばね46と共に弾性体を構成している。水平方向ばね47は、第1アーム44の前側ばね取付具44Eと第2アーム45の後側ばね取付具45Aとの間に設けられ、第2アーム45を第1アーム44の筒体44B内に引込む方向に付勢している。
ケーブル固定具48は、索状物支持装置41よりも前側に位置してカウンタウエイト8の上面に固定して設けられている。ケーブル固定具48は、給電ケーブル12のうち電動モータ10の近傍部位をカウンタウエイト8の上面に固定し、電動モータ10とケーブル固定具48との間で給電ケーブル12が変位するのを抑制するものである。
ここで、ケーブル固定具48は、給電ケーブル12を挟んで上,下方向に分割可能な下分割片48Aと上分割片48Bとを有し、下分割片48Aは、カウンタウエイト8の上面に固定されている。そして、下分割片48Aと上分割片48Bとの間に給電ケーブル12を挟込んだ状態で、ボルト等の締結具48Cを用いて下分割片48Aに上分割片48Bを固定することにより、給電ケーブル12のうち電動モータ10の近傍部位をカウンタウエイト8に対して固定することができる。
第3の実施の形態による索状物支持装置41は上述の如き構成を有するもので、電動式油圧ショベル1が、外部電源11から離間する方向に走行し、給電ケーブル12の張力Ftが増加した場合には、クランプ部材28に対し、給電ケーブル12の張力Ftと、第1アーム44および第2アーム45からなる上下動アームの自重Fgとの合力Ft+Fgが斜め下向きに作用する。これにより、第1アーム44は、回動台座43に接近する方向(下方)に移動し、上,下方向ばね46は、回動台座43と第1アーム44との間で圧縮される。一方、第2アーム45は、第1アーム44の筒体44Bから引出される方向(後方)に移動し、水平方向ばね47は、第1アーム44と第2アーム45との間で伸長する。
このため、上,下方向ばね46は、第1アーム44に対して鉛直上向きのばね力Fs1を付与し、水平方向ばね47は、第2アーム45に対して第1アーム44の筒体44B内に引込む方向のばね力Fs2を付与する。そして、クランプ部材28に作用する給電ケーブル12の張力Ftと第1,第2アーム44,45の自重Fgとの合力Ft+Fgと、上,下方向ばね46のばね力Fs1と水平方向ばね47のばね力Fs2とが釣り合った状態で、第1,第2アーム44,45の移動が停止する。これにより、外部電源11とクランプ部材28との間の距離が、走行動作によって大きく変化するのを抑えることができ、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することにより、給電ケーブル12の損傷を抑えることができる。
一方、電動式油圧ショベル1の走行動作が停止した状態で、上部旋回体4を下部走行体3に対して旋回させた場合には、給電ケーブル12の張力Ftにより、第1アーム44が取付けられた回動台座43は、固定台座42の支柱42Bを中心として水平方向(左,右方向)に回動する。これにより、第1アーム44および第2アーム45は、給電ケーブル12に対してほぼ同一直線上に連続するように回動することができる。加えて、第1アーム44が下方に移動すると共に、第2アーム45が第1アーム44の筒体44Bから引出される方向(後方)に移動する。これにより、外部電源11とクランプ部材28との間の距離が、旋回動作によって大きく変化するのを抑えることができ、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することにより、給電ケーブル12の損傷を抑えることができる。なお、電動式油圧ショベル1の旋回走行時(カーブ走行時)においても、第1,第2アーム44,45が上部旋回体4の旋回動作時と同様の挙動を示すことにより、給電ケーブル12に作用する張力Ftを低減することができる。
次に、図12は本発明の第4の実施の形態に用いられる索状物支持装置を示している。第4の実施の形態による索状物支持装置の特徴は、回動台座と上下動アームとの間に振動減衰手段を設けたことにある。なお、第4の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第4の実施の形態による索状物支持装置51は、第1の実施の形態による索状物支持装置21とほぼ同様に、固定台座22、ケーブル固定具23、回動台座24、上下動アーム26、クランプ部材28、ばね29を含んで構成されている。しかし、第4の実施の形態は、回動台座24と上下動アーム26との間に後述のダンパ52を設けた点で、第1の実施の形態とは異なるものである。
ここで、回動台座24の後面板24Cには、ばね取付具24Eの下側に隣接してダンパ取付具24Fが設けられ、上下動アーム26の取付板26Cには、ばね取付具26Dの後側に隣接してダンパ取付具26Eが設けられている。
振動減衰手段としてのダンパ52は、回動台座24と上下動アーム26との間に設けられている。ダンパ52は、例えば液体が充填されたシリンダ52Aと、シリンダ52A内に摺動可能に設けられ軸方向に貫通するオリフィス(図示せず)を有するピストン52Bと、一端側がピストン52Bに固定され他端側がシリンダ52Aの外部に突出したピストンロッド52Cとを含んで構成されている。
ダンパ52のシリンダ52Aは、回動台座24のダンパ取付具24Fに回動可能に取付けられ、ピストンロッド52Cは、上下動アーム26のダンパ取付具26Eに回動可能に取付けられている。従って、上下動アーム26が上下回動軸27を中心として回動変位することにより、回動台座24と上下動アーム26との間でばね29が伸縮したときには、ダンパ52のピストンロッド52Cがシリンダ52Aに対して伸縮する。これにより、ダンパ52は、ピストン52Bに設けられたオリフィスを液体が流通するときの流動抵抗により、ばね29の伸縮によって生じる振動に対する減衰力を発生させる。
第4の実施の形態による索状物支持装置51は上述の如き構成を有するもので、その基本的作用については、第1の実施の形態による索状物支持装置21と格別差異はない。
然るに、第4の実施の形態による索状物支持装置51によれば、回動台座24と上下動アーム26との間に、ばね29の伸縮によって生じる振動を減衰させるダンパ52を設ける構成としている。このため、例えば電動式油圧ショベル1が、走行動作において急発進、急停止を行った場合、あるは上部旋回体4の急旋回を行った場合において、上下動アーム26の回動動作に伴ってばね29が大きく伸縮したとしても、ばね29の伸縮によって生じる振動に対し、ダンパ52によって減衰力を発生させることができる。この結果、電動式油圧ショベル1の走行動作や旋回動作に伴う上下動アーム26の急激な回動動作を抑えることができ、クランプ部材28に把持された給電ケーブル12の損傷を抑えることができる。
次に、図13は本発明の第5の実施の形態に用いられる索状物支持装置を示している。第5の実施の形態による索状物支持装置の特徴は、クランプ部材に、上下動アームに対する取付け角度を可変とする自在継手を設けたことにある。なお、第5の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第5の実施の形態による索状物支持装置61は、第1の実施の形態による索状物支持装置21とほぼ同様に、固定台座22、ケーブル固定具23、回動台座24、上下動アーム26、クランプ部材28、ばね29を含んで構成されている。しかし、第5の実施の形態は、クランプ部材28に後述の自在継手(ユニバーサルジョイント)62を設けた点で、第1の実施の形態とは異なるものである。
自在継手62は、上下動アーム26の先端とクランプ部材28との間に位置してクランプ部材28に設けられている。自在継手62は、上下動アーム26の先端に固着された基台62Aと、基端側が基台62Aに3次元方向に回動可能に支持され、先端側にクランプ部材28の下板28Aが固着された可動軸62Bとを含んで構成されている。
ここで、自在継手62の基台62Aは、二分割可能な分割基台62A1と分割基台62A2とを有し、これら各分割基台62A1,62A2を組付けた状態で、両者間には球状凹陥部62A3が形成されている。一方、可動軸62Bの基端側には、基台62Aの球状凹陥部62A3に摺動自在に嵌合する球状部62B1が設けられている。そして、分割基台62A1,62A2間に形成された球状凹陥部62A3内に、可動軸62Bの球状部62B1を嵌合させた状態で、分割基台62A1,62A2をボルト62Cを用いて組付けることにより、可動軸62Bを基台62Aに対し、球状部62B1を中心として上,下方向および水平方向(3次元方向)に回動可能に保持することができる。
従って、自在継手62の基台62Aを上下動アーム26の先端に取付け、可動軸62Bの先端にクランプ部材28を取付けることにより、クランプ部材28は、給電ケーブル12の曲り具合に応じて上下動アーム26の先端に対して上,下方向および水平方向に回動する構成となっている。
第5の実施の形態による索状物支持装置61は上述の如き構成を有するもので、その基本的作用については、第1の実施の形態による索状物支持装置21と格別差異はない。
然るに、第5の実施の形態による索状物支持装置61によれば、上下動アーム26とクランプ部材28との間に、上下動アーム26に対するクランプ部材28の取付け角度を可変とする自在継手62を設ける構成としている。このため、例えば電動式油圧ショベル1が走行動作や旋回動作を行うことにより、給電ケーブル12がクランプ部材28の前,後において曲げ変形しようとした場合でも、上下動アーム26に対するクランプ部材28の取付け角度を、給電ケーブル12の曲がり具合に応じて変化させることができる。この結果、電動式油圧ショベル1の作動時に、クランプ部材28の前,後で給電ケーブル12が大きく曲げ変形するのを抑制することができ、給電ケーブル12を保護することができる。
次に、図14は本発明の第6の実施の形態に用いられる索状物支持装置を示している。第6の実施の形態による索状物支持装置の特徴は、車体搭載機器とクランプ部材との間に位置する索状物の途中部位に、当該索状物の途中部位を切離し可能に接続する接続部材を設けたことにある。なお、第6の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第6の実施の形態による索状物支持装置71は、第1の実施の形態による索状物支持装置21とほぼ同様に、固定台座22、ケーブル固定具23、回動台座24、上下動アーム26、クランプ部材28、ばね29を含んで構成されている。しかし、第6の実施の形態は、電動モータ10とクランプ部材28との間に位置する給電ケーブル12の途中部位に、後述のコネクタ72を設けた点で、第1の実施の形態とは異なるものである。
コネクタ72は、電動式油圧ショベル1に搭載された電動モータ10(図1参照)と索状物支持装置71のクランプ部材28との間に位置して給電ケーブル12の途中部位に設けられている。これにより、給電ケーブル12は、コネクタ72を挟んで、電動モータ10に電気的に接続されたモータ側ケーブル12Aと、外部電源11に電気的に接続された電源側ケーブル12Bとに分離されている。
コネクタ72は、モータ側ケーブル12Aに電気的に接続されたモータ側コネクタ72Aと、電源側ケーブル12Bに電気的に接続された電源側コネクタ72Bとにより構成されている。従って、モータ側コネクタ72Aと電源側コネクタ72Bとを接続することにより、モータ側ケーブル12Aと電源側ケーブル12Bとは、コネクタ72を介して電気的に接続される。一方、モータ側コネクタ72Aと電源側コネクタ72Bとを切り離すことにより、給電ケーブル12が、モータ側ケーブル12Aと電源側ケーブル12Bとに分離される構成となっている。
第6の実施の形態による索状物支持装置71は上述の如き構成を有するもので、その基本的作用については、第1の実施の形態による索状物支持装置21と格別差異はない。
然るに、第6の実施の形態による索状物支持装置71によれば、給電ケーブル12を、電動モータ10に接続されたモータ側ケーブル12Aと、外部電源11に接続された電源側ケーブル12Bとに分離し、これらモータ側ケーブル12Aと電源側ケーブル12Bとを、電動モータ10とクランプ部材28との間でコネクタ72を介して切離し可能に接続する構成としている。このため、例えば給電ケーブル12を電動モータ10から取外す場合に、コネクタ72のモータ側コネクタ72Aと電源側コネクタ72Bとを切離すことにより、給電ケーブル12をモータ側ケーブル12Aと電源側ケーブル12Bとに分離することができる。この状態で、電源側ケーブル12Bをクランプ部材28から取外すことにより、給電ケーブル12を電動モータ10から取外す作業を容易に行うことができる。
次に、図15は本発明の第7の実施の形態に用いられる索状物支持装置を示している。第7の実施の形態による索状物支持装置の特徴は、可撓性材料を用いて形成され、長さ方向の一端側が上部旋回体に固定された棒状弾性体と、棒状弾性体の他端側に設けられたクランプ部材とによって形成したことにある。なお、第7の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第7の実施の形態による索状物支持装置81は、後述する棒状弾性体82と、棒状弾性体82の一端側に設けられた取付基板83と、棒状弾性体82の他端側に設けられたクランプ部材28とを含んで構成されている。
棒状弾性体82は、例えば繊維強化樹脂(FRP)、ゴム等の弾性材料を用いて形成され、直線状に延びる1本の棒状体となっている。棒状弾性体82の長さ方向の一端側82Aは、後述の取付基板83を介してカウンタウエイト8の取付座8Aに固定される車体固定部となっている。一方、棒状弾性体82の長さ方向の他端側82Bには、給電ケーブル12の途中部位を把持するクランプ部材28が設けられている。そして、棒状弾性体82は、クランプ部材28によって把持した給電ケーブル12の張力により、上,下方向および水平方向(3次元方向)に変形しつつ、給電ケーブル12の張力と釣り合う力(復元力)を発生するものである。
取付基板83は、棒状弾性体82の一端側82Aに溶着または接着等の手段を用いて固着されている。取付基板83は、鋼板等を用いて平板状の板体として形成され、複数のボルト83Aを用いてカウンタウエイト8の取付座8Aに固定されている。従って、取付基板83をカウンタウエイト8の取付座8Aに固定することにより、棒状弾性体82の他端側82Bは上方に向けて立上がり、この他端側82Bに設けられたクランプ部材28によって給電ケーブル12の途中部位を把持することができる。
カウンタウエイト8の上面には、索状物支持装置81よりも前側に位置してケーブル固定具84が設けられている。ケーブル固定具84は、給電ケーブル12を挟んで上,下方向に分割可能な下分割片84Aと上分割片84Bとを有し、下分割片84Aは、カウンタウエイト8の上面に固定されている。そして、下分割片84Aと上分割片84Bとの間に給電ケーブル12を挟込んだ状態で、ボルト等の締結具84Cを用いて下分割片84Aに上分割片84Bを固定することにより、ケーブル固定具84は、給電ケーブル12のうち電動モータ10の近傍部位をカウンタウエイト8に対して固定し、電動モータ10とケーブル固定具84との間で給電ケーブル12が変位するのを抑制する。
第7の実施の形態による索状物支持装置81は上述の如き構成を有するもので、電動式油圧ショベル1の走行動作あるいは旋回動作によって給電ケーブル12の張力が増加した場合には、棒状弾性体82は、給電ケーブル12の張力に応じて上,下方向および水平方向(3次元方向)に変形しつつ、自ら給電ケーブル12の張力と釣り合う力(復元力)を発生する。そして、クランプ部材28に作用する給電ケーブル12の張力と棒状弾性体82の復元力とが釣り合った状態で、棒状弾性体82の変形が停止する。これにより、外部電源11とクランプ部材28との間の距離が、電動式油圧ショベル1の動作によって大きく変化するのを抑えることができ、給電ケーブル12に作用する張力を低減することにより、給電ケーブル12の損傷を抑えることができる。
なお、上述した各実施の形態では、索状物支持装置21,31,41,51,61,71,81によって支持される索状物として、外部電源11の電力を電動モータ10に供給する給電ケーブル12を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧ショベルと外部の通信機器(外部機器)との間を接続する通信用ケーブル、油圧ショベルを用いて車両等(外部機器)を牽引するときの牽引用のワイヤロープ等の索状物を支持する場合にも適用することができる。
また、上述した各実施の形態では、電動モータ10と外部電源11との間を一定の長さ寸法を有する給電ケーブル12を用いて接続した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば給電ケーブル12の中間部位を巻取るリールを用いることにより、給電ケーブル12の長さを増大させてもよい。
また、上述した各実施の形態では、索状物支持装置21〜81を、カウンタウエイト8の取付座8A上に配置した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば外装カバー9等の上部旋回体4を構成する他の部材に、索状物支持装置21〜81を配置する構成としてもよい。
2 車体
3 下部走行体
4 上部旋回体
10 電動モータ(車体搭載機器)
11 外部電源(外部機器)
12 給電ケーブル(索状物)
21,31,41,51,61,71,81 索状物支持装置
22,42 固定台座
24,32,43 回動台座
26 上下動アーム
28 クランプ部材
29 ばね(弾性体)
33 ねじりばね
44 第1アーム
45 第2アーム
46 上,下方向ばね
47 水平方向ばね
52 ダンパ(振動減衰手段)
62 自在継手
72 コネクタ(接続部材)
82 棒状弾性体
82A 一端側
82B 他端側

Claims (8)

  1. 自走可能な下部走行体と該下部走行体に対して水平方向に旋回可能に搭載された上部旋回体とを有する車体と、
    一端が前記車体の外部に配置された外部機器に接続されると共に他端が前記車体に搭載された車体搭載機器に接続され、前記車体の動作に応じて変位する索状物と、
    前記車体に設けられ前記索状物の途中部位を支持する索状物支持装置とを備えてなる建設機械において、
    前記索状物支持装置は、前記車体の前記上部旋回体に固定して設けられた固定台座と、
    前記固定台座に対して水平方向に回動可能に設けられた回動台座と、
    前記回動台座に対して上,下方向に移動可能に設けられた上下動アームと、
    前記上下動アームに設けられ前記索状物の途中部位を把持するクランプ部材と、
    前記車体の動作に応じて前記索状物が変位したときに前記索状物の張力および前記上下動アームの自重と釣り合う力を前記上下動アームに付与する弾性体とを備える構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記上下動アームは、長さ方向の一端側が前記回動台座に対して上,下方向に回動可能に支持され、長さ方向の他端側に前記クランプ部材が設けられた1本の棒状アームにより構成し、
    前記弾性体は、前記上下動アームと前記回動台座との間に設けられたばねにより構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記上下動アームは、前記回動台座に対して上,下方向に移動可能に支持されると共に水平方向に延びる中空な筒体を有する第1アームと、長さ方向の一端側が前記第1アームの筒体内に水平方向に移動可能に挿入され長さ方向の他端側に前記クランプ部材が設けられた第2アームとにより構成し、
    前記弾性体は、前記回動台座と前記第1アームとの間に設けられた上,下方向ばねと、前記第1アームと前記第2アームとの間に設けられた水平方向ばねとにより構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記回動台座と前記上下動アームとの間には、前記弾性体の伸縮に伴う振動を減衰する振動減衰手段を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記クランプ部材には、前記上下動アームに対する取付け角度を可変とする自在継手を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  6. 前記車体搭載機器と前記クランプ部材との間に位置する前記索状物の途中部位には、当該索状物の途中部位を切離し可能に接続する接続部材を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  7. 前記固定台座と前記回動台座との間には、前記回動台座を水平方向に回動する方向に付勢するねじりばねを設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  8. 自走可能な下部走行体と該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とを有する車体と、
    一端が前記車体に搭載された車体搭載機器に接続されると共に他端が前記車体の外部に配置された外部機器に接続され、前記車体の動作に応じて変位する索状物と、
    前記車体に設けられ前記索状物の途中部位を支持する索状物支持装置とを備えてなる建設機械において、
    前記索状物支持装置は、可撓性材料を用いて棒状に形成され、長さ方向の一端側が前記上部旋回体に固定される車体固定部となった棒状弾性体と、
    前記弾性棒状体の長さ方向の他端側に設けられ前記索状物の途中部位を把持するクランプ部材とより形成したことを特徴とする建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018184783A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 日立建機株式会社 電気駆動式作業機械のケーブルブラケット
CN115142488A (zh) * 2021-03-31 2022-10-04 纳博特斯克有限公司 施工机械、驱动系统以及驱动装置
WO2024070255A1 (ja) * 2022-09-27 2024-04-04 株式会社日立建機ティエラ 電動式建設機械

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