JPH09263041A - インクジェット記録シート及びその加工方法 - Google Patents
インクジェット記録シート及びその加工方法Info
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- JPH09263041A JPH09263041A JP8075894A JP7589496A JPH09263041A JP H09263041 A JPH09263041 A JP H09263041A JP 8075894 A JP8075894 A JP 8075894A JP 7589496 A JP7589496 A JP 7589496A JP H09263041 A JPH09263041 A JP H09263041A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給紙の際の良好なピックアップによる優れた
搬送性の他に、水性インクを用いてインクジェット記録
するために必要な高い記録濃度、優れた粉落ち性能など
の諸性能を備えたインクジェット記録シートを提供す
る。 【解決手段】 支持体の片面に二層のインク受理層を有
するインクジェット記録シートである。このインクジェ
ット記録シートは、支持体上に塗設される第一のインク
受理層を湿式ミル粉砕された50%平均粒子径6μm以
上10μm以下の非晶質シリカと水溶性高分子バインダ
ーを主成分として構成される。インク受理層とは反対の
面からギロチン断裁されたインクジェット記録シートの
カットシートである。また、ギロチン断裁をインク受理
層とは反対の面から実施するインクジェット記録シート
の加工方法である。
搬送性の他に、水性インクを用いてインクジェット記録
するために必要な高い記録濃度、優れた粉落ち性能など
の諸性能を備えたインクジェット記録シートを提供す
る。 【解決手段】 支持体の片面に二層のインク受理層を有
するインクジェット記録シートである。このインクジェ
ット記録シートは、支持体上に塗設される第一のインク
受理層を湿式ミル粉砕された50%平均粒子径6μm以
上10μm以下の非晶質シリカと水溶性高分子バインダ
ーを主成分として構成される。インク受理層とは反対の
面からギロチン断裁されたインクジェット記録シートの
カットシートである。また、ギロチン断裁をインク受理
層とは反対の面から実施するインクジェット記録シート
の加工方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクを用い
て記録を行なうインクジェット記録シートに関するもの
である。更に詳しくは、インク吸収性に優れ、特にプリ
ンターでの搬送性に優れたインクジェット記録シートに
関するものである。
て記録を行なうインクジェット記録シートに関するもの
である。更に詳しくは、インク吸収性に優れ、特にプリ
ンターでの搬送性に優れたインクジェット記録シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像、文字などの記録を行なうもの
であり、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの
融通性が大きい、現像−定着が不要などの特徴があり、
漢字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装置と
して種々の用途に急速に普及している。
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像、文字などの記録を行なうもの
であり、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの
融通性が大きい、現像−定着が不要などの特徴があり、
漢字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装置と
して種々の用途に急速に普及している。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとして、通常の印刷や筆記に使われている上
質紙やコーテッド紙を使うことができるように、装置や
インク組成の面から種々の努力がなされてきた。しか
し、装置の高速化、高精細化あるいはフルカラー化など
のインクジェット記録装置の性能の向上や用途の拡大に
伴い、記録シートに対しても次のような高度な特性を併
せ持つことが要求されるようになった。 (1)通常記録装置で記録する際の搬送性に優れている
こと。 (2)表面に記録した画像の裏抜け、コックリングが防
止され、広範囲の温湿度条件下で高品位記録画像が得ら
れること。 (3)記録ドット濃度、画像濃度が高いこと。 (4)画像色彩性、鮮明性が良いこと。 (5)印字ドット形状が良いこと。 (6)インク吸収性が良いこと。 (7)記録画像の耐水性、耐光性、耐オゾン性などの画
像保存性が良いこと。 (8)コートタイプ記録シートでは、塗工層の接着性が
高く、粉落ちが少ないこと。 (9)記録シートそのものの黄変が起こりにくいこと。 (10)単色部でのドット径と比較して、重色部でのド
ット径がほとんど変わらず、重色部での滲み出しがほと
んどなく、高精細な記録画像が得られること。
記録シートとして、通常の印刷や筆記に使われている上
質紙やコーテッド紙を使うことができるように、装置や
インク組成の面から種々の努力がなされてきた。しか
し、装置の高速化、高精細化あるいはフルカラー化など
のインクジェット記録装置の性能の向上や用途の拡大に
伴い、記録シートに対しても次のような高度な特性を併
せ持つことが要求されるようになった。 (1)通常記録装置で記録する際の搬送性に優れている
こと。 (2)表面に記録した画像の裏抜け、コックリングが防
止され、広範囲の温湿度条件下で高品位記録画像が得ら
れること。 (3)記録ドット濃度、画像濃度が高いこと。 (4)画像色彩性、鮮明性が良いこと。 (5)印字ドット形状が良いこと。 (6)インク吸収性が良いこと。 (7)記録画像の耐水性、耐光性、耐オゾン性などの画
像保存性が良いこと。 (8)コートタイプ記録シートでは、塗工層の接着性が
高く、粉落ちが少ないこと。 (9)記録シートそのものの黄変が起こりにくいこと。 (10)単色部でのドット径と比較して、重色部でのド
ット径がほとんど変わらず、重色部での滲み出しがほと
んどなく、高精細な記録画像が得られること。
【0004】従来、これらのうち特定の性能の改善に着
目して、数多くの提案がなされている。例えば、特開昭
62−282967号公報には、インク吸収性、記録画
像の光学濃度、光沢性、耐カール性などを改善するた
め、基材上にインク保持層とインク輸送層とを有し、更
にインク保持層と同一または類似した物性を有するカー
ル抑制層を備えた被記録材が開示されている。また、特
開昭61−235184号公報には、インク吸収性、画
像鮮明性、搬送性などを改善するため、インク受容層を
備えた被記録材にポリアクリルアミドなどの樹脂からな
るカール防止層を設けた例が開示されている。更に、特
開昭62−162586号公報、特開昭62−1625
87号公報には、記録層(フィルム基材)の反対面また
は両側の面に極く微量(0.01〜1.0g/m2) の
粉体より成る層を設けることにより、プリンターのシー
ト搬送性や耐ブロッキング性を向上させた被記録材が開
示されている。
目して、数多くの提案がなされている。例えば、特開昭
62−282967号公報には、インク吸収性、記録画
像の光学濃度、光沢性、耐カール性などを改善するた
め、基材上にインク保持層とインク輸送層とを有し、更
にインク保持層と同一または類似した物性を有するカー
ル抑制層を備えた被記録材が開示されている。また、特
開昭61−235184号公報には、インク吸収性、画
像鮮明性、搬送性などを改善するため、インク受容層を
備えた被記録材にポリアクリルアミドなどの樹脂からな
るカール防止層を設けた例が開示されている。更に、特
開昭62−162586号公報、特開昭62−1625
87号公報には、記録層(フィルム基材)の反対面また
は両側の面に極く微量(0.01〜1.0g/m2) の
粉体より成る層を設けることにより、プリンターのシー
ト搬送性や耐ブロッキング性を向上させた被記録材が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
カール抑制・防止層を備えた被記録材(特開昭62−2
82967号公報など)は、カール抑制・防止によりプ
リンターヘッドとの接触を改良して搬送性の向上を図る
ものであるが、特にカットシートを使用するプリンター
においては、依然として、シート自体の性質に起因して
給紙の際のピックアップが不良であり、そのためジャミ
ング(紙づまり)、斜行、重送などの搬送性の不良を生
じやすく、安定した連続記録ができないという問題点が
ある。
カール抑制・防止層を備えた被記録材(特開昭62−2
82967号公報など)は、カール抑制・防止によりプ
リンターヘッドとの接触を改良して搬送性の向上を図る
ものであるが、特にカットシートを使用するプリンター
においては、依然として、シート自体の性質に起因して
給紙の際のピックアップが不良であり、そのためジャミ
ング(紙づまり)、斜行、重送などの搬送性の不良を生
じやすく、安定した連続記録ができないという問題点が
ある。
【0006】また、前記の粉体より成る層を備えた被記
録材(特開昭62−162586号公報など)には、粉
落ちと共に、搬送性も満足すべきものではないという問
題点がある。
録材(特開昭62−162586号公報など)には、粉
落ちと共に、搬送性も満足すべきものではないという問
題点がある。
【0007】本発明は、これらの問題点を解決して、給
紙の際の良好なピックアップによる優れた搬送性の他
に、水性インクを用いてインクジェット記録するために
必要な高い記録濃度、優れた粉落ち性能などの諸性能を
備えたインクジェット記録シートを提供することを目的
とする。
紙の際の良好なピックアップによる優れた搬送性の他
に、水性インクを用いてインクジェット記録するために
必要な高い記録濃度、優れた粉落ち性能などの諸性能を
備えたインクジェット記録シートを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、支持体の片面に二層のインク受理層を有
するインクジェット記録シートにおいて、支持体上に塗
設される第一のインク受理層が湿式ミル粉砕された50
%平均粒子径6μm以上10μm以下の非晶質シリカと
水溶性高分子バインダーを主成分として構成され、第一
のインク受理層上に塗設される第二のインク受理層が非
晶質シリカ、水溶性高分子とカチオン性染料定着剤を主
成分として構成されることを特徴とするインクジェット
記録シートである。
に、本発明は、支持体の片面に二層のインク受理層を有
するインクジェット記録シートにおいて、支持体上に塗
設される第一のインク受理層が湿式ミル粉砕された50
%平均粒子径6μm以上10μm以下の非晶質シリカと
水溶性高分子バインダーを主成分として構成され、第一
のインク受理層上に塗設される第二のインク受理層が非
晶質シリカ、水溶性高分子とカチオン性染料定着剤を主
成分として構成されることを特徴とするインクジェット
記録シートである。
【0009】本発明は、インクジェット記録シートがイ
ンク受理層とは反対の面からギロチン断裁されたインク
ジェット記録シートのカットシートである。
ンク受理層とは反対の面からギロチン断裁されたインク
ジェット記録シートのカットシートである。
【0010】本発明は、該記録シートのカットシ−ト加
工において、ギロチン断裁をインク受理層とは反対の面
から実施することを特徴とするインクジェット記録シー
トの加工方法である。
工において、ギロチン断裁をインク受理層とは反対の面
から実施することを特徴とするインクジェット記録シー
トの加工方法である。
【0011】本発明者等は、インクジェット記録シート
について、種々検討を重ねた結果、湿式ミル粉砕した非
晶質シリカを支持体上に塗設される第一のインク受理層
に使用することによりインク吸収性を保持しつつ、塗層
強度を向上し粉落ちを減少させることが可能なことを見
いだした。即ち、50%平均粒子径6μm以上10μm
以下の非晶質シリカと水溶性高分子バインダーを主成分
として支持体上に塗設される第一のインク受理層を構成
することにより、インク吸収性を保持しつつ、塗層強度
が向上し、粉落ちが減少することで、プリンターに設置
された記録シートの束から順次記録シートをピックアッ
プする際にインク受理層表面の破壊に伴う粉落ち及びコ
バ面からの脱落による粉落ちによるピックアップロール
と記録シート間のスリップが防止され、プリンターにお
いて記録シートを順次ピックアップする際の記録シート
の斜行とジャミングが防止される。
について、種々検討を重ねた結果、湿式ミル粉砕した非
晶質シリカを支持体上に塗設される第一のインク受理層
に使用することによりインク吸収性を保持しつつ、塗層
強度を向上し粉落ちを減少させることが可能なことを見
いだした。即ち、50%平均粒子径6μm以上10μm
以下の非晶質シリカと水溶性高分子バインダーを主成分
として支持体上に塗設される第一のインク受理層を構成
することにより、インク吸収性を保持しつつ、塗層強度
が向上し、粉落ちが減少することで、プリンターに設置
された記録シートの束から順次記録シートをピックアッ
プする際にインク受理層表面の破壊に伴う粉落ち及びコ
バ面からの脱落による粉落ちによるピックアップロール
と記録シート間のスリップが防止され、プリンターにお
いて記録シートを順次ピックアップする際の記録シート
の斜行とジャミングが防止される。
【0012】湿式ミル粉砕した非晶質シリカを使用する
ことにより塗層強度が向上する理由は明確ではないが、
非晶質シリカの粗大粒子が粉砕微小化されることによ
り、塗工乾燥後に塗層に亀甲状或いは網状に亀裂を生
じ、第二のインク受理層塗設時に第二のインク受理層が
亀裂に入り込んでアンカー効果を示すこと並びに亀裂に
沿ってインクが吸収され易くなることにより、塗層強度
を向上させつつインク吸収性が確保されるものと考えら
れる。
ことにより塗層強度が向上する理由は明確ではないが、
非晶質シリカの粗大粒子が粉砕微小化されることによ
り、塗工乾燥後に塗層に亀甲状或いは網状に亀裂を生
じ、第二のインク受理層塗設時に第二のインク受理層が
亀裂に入り込んでアンカー効果を示すこと並びに亀裂に
沿ってインクが吸収され易くなることにより、塗層強度
を向上させつつインク吸収性が確保されるものと考えら
れる。
【0013】また、本発明のインクジェット記録シート
の加工方法は、ギロチン断裁をインク受理層とは反対の
面から実施することにより、プリンターにおいて記録シ
ートを順次ピックアップする際の記録シート間のバリに
起因する斜行と重送が防止されるので好ましい。
の加工方法は、ギロチン断裁をインク受理層とは反対の
面から実施することにより、プリンターにおいて記録シ
ートを順次ピックアップする際の記録シート間のバリに
起因する斜行と重送が防止されるので好ましい。
【0014】インク受理層とは反対の面からギロチン断
裁を行うことにより、シートの斜行と重送が防止される
理由としては、ギロチン断裁をインク受理層側より実施
すると、バリがインク受理層とは反対の支持体の側の面
に形成され、シート面より外側へはみ出し、シート分離
を悪化させるが、インク受理層とは反対側の支持体より
断裁すると、インク受理層側では刃が抜けた部分で塗層
の破壊は生じるもののバリの生成は起こらず、インク受
理層と支持体の境界部分でバリを生じてもバリはインク
受理層の塗装を越えず、他のシートの分離の妨げとなら
ないためと考えられる。
裁を行うことにより、シートの斜行と重送が防止される
理由としては、ギロチン断裁をインク受理層側より実施
すると、バリがインク受理層とは反対の支持体の側の面
に形成され、シート面より外側へはみ出し、シート分離
を悪化させるが、インク受理層とは反対側の支持体より
断裁すると、インク受理層側では刃が抜けた部分で塗層
の破壊は生じるもののバリの生成は起こらず、インク受
理層と支持体の境界部分でバリを生じてもバリはインク
受理層の塗装を越えず、他のシートの分離の妨げとなら
ないためと考えられる。
【0015】湿式ミル粉砕した非晶質シリカ以外に、本
発明におけるインク受理層には通常、白色顔料、水性高
分子バインダー、カチオン性染料定着剤、その他添加剤
が含有され得る。
発明におけるインク受理層には通常、白色顔料、水性高
分子バインダー、カチオン性染料定着剤、その他添加剤
が含有され得る。
【0016】前記白色無機顔料としては、例えば、炭酸
カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、
珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリ
カ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リ
トポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン
系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカ
プセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料が挙げら
れる。この中でもインク受理層中に主体成分としては多
孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多
孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が挙げられ、
特に細孔容積の大きい多孔質合成非晶質シリカが好まし
い。
カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、
珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリ
カ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リ
トポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン
系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカ
プセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料が挙げら
れる。この中でもインク受理層中に主体成分としては多
孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多
孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が挙げられ、
特に細孔容積の大きい多孔質合成非晶質シリカが好まし
い。
【0017】本発明のインク受理層に用いられる水性高
分子バインダーとしては、例えば、酸化澱粉、エーテル
化澱粉、リン酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
などのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋
白、ポリビニルアルコール、またはシリル変性ポリビニ
ルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体;ポリ
ビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;アク
リル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体ま
たは共重合体などのアクリル系(共)重合体ラテック
ス;エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合
体ラテックス;あるいはこれらの各種(共)重合体のカ
ルボキシ基などの官能基含有単量体による官能基変性
(共)重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂など
の熱硬化合成樹脂などの水性接着剤;ポリメチルメタク
リレートなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂を挙げ
ることができる。これらの水性高分子バインダーのう
ち、接着力の点から、ポリビニルアルコール、またはシ
リル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコ
ール誘導体が好ましい。
分子バインダーとしては、例えば、酸化澱粉、エーテル
化澱粉、リン酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
などのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋
白、ポリビニルアルコール、またはシリル変性ポリビニ
ルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体;ポリ
ビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;アク
リル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体ま
たは共重合体などのアクリル系(共)重合体ラテック
ス;エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合
体ラテックス;あるいはこれらの各種(共)重合体のカ
ルボキシ基などの官能基含有単量体による官能基変性
(共)重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂など
の熱硬化合成樹脂などの水性接着剤;ポリメチルメタク
リレートなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂を挙げ
ることができる。これらの水性高分子バインダーのう
ち、接着力の点から、ポリビニルアルコール、またはシ
リル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコ
ール誘導体が好ましい。
【0018】カチオン性染料定着剤としては、水に溶解
したときに解離してカチオン性を呈する1級〜3級アミ
ンまたは4級アンモニウム塩のモノマー、オリゴマー、
ポリマーを挙げることができ、好ましくは、オリゴマー
またはポリマーである。特に、コロイド滴定法によるカ
チオン荷電量が、1〜10meq./gのカチオン性染
料定着剤である。1meq./g未満では、水性インク
中の水溶性染料の定着性能が劣り、記録画像の耐水性が
低下する。また、10meq./gを超えた場合、少量
で記録画像の耐水性を向上できるが、記録画像の耐光性
や耐オゾン性が劣り、記録シートの黄変性が悪化する。
したときに解離してカチオン性を呈する1級〜3級アミ
ンまたは4級アンモニウム塩のモノマー、オリゴマー、
ポリマーを挙げることができ、好ましくは、オリゴマー
またはポリマーである。特に、コロイド滴定法によるカ
チオン荷電量が、1〜10meq./gのカチオン性染
料定着剤である。1meq./g未満では、水性インク
中の水溶性染料の定着性能が劣り、記録画像の耐水性が
低下する。また、10meq./gを超えた場合、少量
で記録画像の耐水性を向上できるが、記録画像の耐光性
や耐オゾン性が劣り、記録シートの黄変性が悪化する。
【0019】本発明のインクジェット記録シートのイン
ク受理層には、塗層強度向上を目的にコロイダルシリ
カ、珪酸ソーダ、アルミナゾル、擬ベーマイトを添加す
ることが可能である。また、白色顔料、澱粉粒子、水性
高分子バインダー、カチオン性染料定着剤はそれぞれ、
1種または2種以上の混合物であってもよい。
ク受理層には、塗層強度向上を目的にコロイダルシリ
カ、珪酸ソーダ、アルミナゾル、擬ベーマイトを添加す
ることが可能である。また、白色顔料、澱粉粒子、水性
高分子バインダー、カチオン性染料定着剤はそれぞれ、
1種または2種以上の混合物であってもよい。
【0020】本発明における第一のインク受理層中に
は、湿式粉砕した非晶質シリカ以外に前記白色顔料を併
用してもよい。また、水性高分子バインダーは非晶質シ
リカ100重量部に対し10〜100重量部の範囲が好
ましい。本発明の第二のインク受理層には、白色顔料、
水性高分子バインダー、カチオン性染料定着剤を主成分
として構成され、白色顔料100重量部に対し、水性高
分子バインダーは10〜50重量部、カチオン性染料定
着剤は0.1〜5g/m2 、カチオン荷電量として0.
1〜50meq/m2 含まれていることが好ましい。
は、湿式粉砕した非晶質シリカ以外に前記白色顔料を併
用してもよい。また、水性高分子バインダーは非晶質シ
リカ100重量部に対し10〜100重量部の範囲が好
ましい。本発明の第二のインク受理層には、白色顔料、
水性高分子バインダー、カチオン性染料定着剤を主成分
として構成され、白色顔料100重量部に対し、水性高
分子バインダーは10〜50重量部、カチオン性染料定
着剤は0.1〜5g/m2 、カチオン荷電量として0.
1〜50meq/m2 含まれていることが好ましい。
【0021】本発明に用いられる支持体は、木材パルプ
を主成分として構成される。木材パルプとしては、LB
KP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パル
プ、DIP等の古紙パルプ等のパルプを含み、必要に応
じて従来公知の顔料やバインダーおよびサイズ剤、定着
剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各
種添加剤を使用することが可能である。また、内添サイ
ズ剤の添加、無添加、中性サイズ剤、ポリマーサイズ
剤、酸性サイズ剤等のサイズ剤の単独または併用使用、
填料の含有または非含有のいずれでも良く、サイズプレ
スの有無でも何等制限はない。紙支持体の内添填料は、
白色顔料として従来公知の顔料が単独あるいは併用して
用いられる。
を主成分として構成される。木材パルプとしては、LB
KP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パル
プ、DIP等の古紙パルプ等のパルプを含み、必要に応
じて従来公知の顔料やバインダーおよびサイズ剤、定着
剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各
種添加剤を使用することが可能である。また、内添サイ
ズ剤の添加、無添加、中性サイズ剤、ポリマーサイズ
剤、酸性サイズ剤等のサイズ剤の単独または併用使用、
填料の含有または非含有のいずれでも良く、サイズプレ
スの有無でも何等制限はない。紙支持体の内添填料は、
白色顔料として従来公知の顔料が単独あるいは併用して
用いられる。
【0022】本発明のインクジェット記録シートの作成
方法としては、例えば、パルプ繊維を離解してスラリー
とし、必要に応じて填料やサイズ剤、他の添加剤を添加
し、抄紙機で抄造し乾燥するか、または抄造後、澱粉や
高分子物質等の水溶性物質をサイズプレスし、乾燥して
マシンカレンダーをかけ、支持体シートを得た後、塗工
装置やサイズプレス装置を用いて少なくとも1層以上の
インク受理層を設ける。インク受理層を設ける方法とし
ては、オンマシンコーター、オフマシンコーターのいず
れでも良い。塗工後、さらにカレンダー仕上げを行な
う。
方法としては、例えば、パルプ繊維を離解してスラリー
とし、必要に応じて填料やサイズ剤、他の添加剤を添加
し、抄紙機で抄造し乾燥するか、または抄造後、澱粉や
高分子物質等の水溶性物質をサイズプレスし、乾燥して
マシンカレンダーをかけ、支持体シートを得た後、塗工
装置やサイズプレス装置を用いて少なくとも1層以上の
インク受理層を設ける。インク受理層を設ける方法とし
ては、オンマシンコーター、オフマシンコーターのいず
れでも良い。塗工後、さらにカレンダー仕上げを行な
う。
【0023】インク受理層の塗工量は第一のインク受理
層、第二のインク受理層共、5〜15g/m2 の範囲が
好ましく、さらに好ましくは8〜12g/m2 の範囲で
ある。第一のインク受理層の塗工量が5g/m2未満で
あると支持体のカバーリングが不十分となり、第二のイ
ンク受理層を塗工しても印字ムラが発生してしまう。ま
た、15g/m2を超えると第二のインク受理層塗工
後、インクの吸収性が大きくなりすぎて、画像濃度、色
彩性、鮮明性が低下する。
層、第二のインク受理層共、5〜15g/m2 の範囲が
好ましく、さらに好ましくは8〜12g/m2 の範囲で
ある。第一のインク受理層の塗工量が5g/m2未満で
あると支持体のカバーリングが不十分となり、第二のイ
ンク受理層を塗工しても印字ムラが発生してしまう。ま
た、15g/m2を超えると第二のインク受理層塗工
後、インクの吸収性が大きくなりすぎて、画像濃度、色
彩性、鮮明性が低下する。
【0024】第二のインク受理層の塗工量が5g/m2
未満であると、第二のインク受理層のドット径調整機能
が有効に作用せず、画質の低下を招いてしまう。また、
15g/m2を超えると塗工後の乾燥負荷が高まり、塗
工速度の低下に伴う生産性の低下ばかりでなく、高負荷
の乾燥では第二のインク受理層中のバインダーが、蒸発
する溶媒と共にインク受理層表面に移動し、その表面の
空隙量を減少させて記録時のインク吸収性を阻害し、地
汚れ等の発生を招いて好ましくない。
未満であると、第二のインク受理層のドット径調整機能
が有効に作用せず、画質の低下を招いてしまう。また、
15g/m2を超えると塗工後の乾燥負荷が高まり、塗
工速度の低下に伴う生産性の低下ばかりでなく、高負荷
の乾燥では第二のインク受理層中のバインダーが、蒸発
する溶媒と共にインク受理層表面に移動し、その表面の
空隙量を減少させて記録時のインク吸収性を阻害し、地
汚れ等の発生を招いて好ましくない。
【0025】本発明のインクジェット記録シートにおけ
る支持体、インク受理層には、その他の添加剤として、
顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、
離型剤、発泡剤、浸透剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙
力増強剤、乾燥紙力増強剤等を適宣配合することもでき
る。
る支持体、インク受理層には、その他の添加剤として、
顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、
離型剤、発泡剤、浸透剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙
力増強剤、乾燥紙力増強剤等を適宣配合することもでき
る。
【0026】本発明でいう水性インクとは、着色剤、溶
媒、その他の添加剤からなる記録液体である。着色剤と
しては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料
あるいは食品用色素等の水溶性染料が挙げられる。水性
インクの溶媒としては、水および水溶性の各種有機溶剤
が挙げられる。その他の添加剤としては、例えば、pH
調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力
調整剤、湿潤剤、界面活性剤および防錆剤が挙げられ
る。
媒、その他の添加剤からなる記録液体である。着色剤と
しては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料
あるいは食品用色素等の水溶性染料が挙げられる。水性
インクの溶媒としては、水および水溶性の各種有機溶剤
が挙げられる。その他の添加剤としては、例えば、pH
調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力
調整剤、湿潤剤、界面活性剤および防錆剤が挙げられ
る。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0028】<支持体の作製>濾水度450mlCSF
のLBKP67部、濾水度450mlCSFのNBKP
8部から成るパルプスラリーに、カチオン澱粉0.6
部、重質炭酸カルシウム10部、タルク15部、アルキ
ルケテンダイマー0.1部を添加して、パルプスラリー
のpHを8.2に調節し、長網抄紙機で抄造乾燥し、続
けてサイズプレスで溶解した酸化澱粉水溶液を固形分で
両面5g/m2 となるように含浸、乾燥し、さらにマシ
ンカレンダー仕上げをして坪量63g/m2 の塗工原紙
支持体を得た。得られた塗工原紙のステキヒトサイズ度
は50秒であった。 <非晶質シリカの分散液の作製>非晶質シリカ(ニップ
シールLP、日本シリカ社製)の20%スラリーを縦型
ミル(グレンミル、浅田鉄工所製)でガラスビーズ充填
率60容積%、送液量30リットル/分と60リットル
/分の条件で湿式粉砕し、平均粒子径6.5μmと1
0.0μmの分散液(1)と(2)を得た。尚、平均粒
子径は、コールターカウンター(日科機社製)で測定し
た個数平均粒子径である。
のLBKP67部、濾水度450mlCSFのNBKP
8部から成るパルプスラリーに、カチオン澱粉0.6
部、重質炭酸カルシウム10部、タルク15部、アルキ
ルケテンダイマー0.1部を添加して、パルプスラリー
のpHを8.2に調節し、長網抄紙機で抄造乾燥し、続
けてサイズプレスで溶解した酸化澱粉水溶液を固形分で
両面5g/m2 となるように含浸、乾燥し、さらにマシ
ンカレンダー仕上げをして坪量63g/m2 の塗工原紙
支持体を得た。得られた塗工原紙のステキヒトサイズ度
は50秒であった。 <非晶質シリカの分散液の作製>非晶質シリカ(ニップ
シールLP、日本シリカ社製)の20%スラリーを縦型
ミル(グレンミル、浅田鉄工所製)でガラスビーズ充填
率60容積%、送液量30リットル/分と60リットル
/分の条件で湿式粉砕し、平均粒子径6.5μmと1
0.0μmの分散液(1)と(2)を得た。尚、平均粒
子径は、コールターカウンター(日科機社製)で測定し
た個数平均粒子径である。
【0029】比較例1 上記の塗工原紙の填料分布の多い面上に、第一のインク
受理層として合成非晶質シリカ(ファインシールX37
B、徳山曹達社製)100部、ポリビニルアルコール
(PVA117、クラレ社製)30部を配合した濃度1
8%の塗工液をエアーナイフコーターで固形分8g/m
2 となるように塗工し、熱風の最高温度を120℃以上
として乾燥した。さらに第二のインク受理層として合成
非晶質シリカ(ファインシールX37B、徳山曹達社
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117、
クラレ社製)30部およびカチオン性染料定着剤(ポリ
フィックス601、昭和高分子社製、カチオン荷電量1
0meq./g)20部を配合した濃度16%の塗工液
をエアーナイフコーターで固形分12g/m2 となるよ
うに塗工し、熱風の最高温度を120℃以上として乾燥
し、ギロチン断裁をインク受理層側より実施しインクジ
ェット記録シートのカットシートを得た。
受理層として合成非晶質シリカ(ファインシールX37
B、徳山曹達社製)100部、ポリビニルアルコール
(PVA117、クラレ社製)30部を配合した濃度1
8%の塗工液をエアーナイフコーターで固形分8g/m
2 となるように塗工し、熱風の最高温度を120℃以上
として乾燥した。さらに第二のインク受理層として合成
非晶質シリカ(ファインシールX37B、徳山曹達社
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117、
クラレ社製)30部およびカチオン性染料定着剤(ポリ
フィックス601、昭和高分子社製、カチオン荷電量1
0meq./g)20部を配合した濃度16%の塗工液
をエアーナイフコーターで固形分12g/m2 となるよ
うに塗工し、熱風の最高温度を120℃以上として乾燥
し、ギロチン断裁をインク受理層側より実施しインクジ
ェット記録シートのカットシートを得た。
【0030】実施例1 第一のインク受理層として、上記の分散液(1)100
重量部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ
社製)30部を配合した濃度18%の塗工液を塗工した
こと以外は、比較例1と同様にして実施例1のインクジ
ェット記録シートとした。
重量部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ
社製)30部を配合した濃度18%の塗工液を塗工した
こと以外は、比較例1と同様にして実施例1のインクジ
ェット記録シートとした。
【0031】実施例2 第一のインク受理層として、上記した分散液(1)10
0重量部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラ
レ社製)30部を配合した濃度18%の塗工液を塗工
し、ギロチン断裁はインク受理層の反対側より実施した
こと以外は、比較例1と同様にして実施例1のインクジ
ェット記録シートとした。
0重量部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラ
レ社製)30部を配合した濃度18%の塗工液を塗工
し、ギロチン断裁はインク受理層の反対側より実施した
こと以外は、比較例1と同様にして実施例1のインクジ
ェット記録シートとした。
【0032】実施例3 第一のインク受理層として、上記した分散液(2)10
0重量部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラ
レ社製)30部を配合した濃度18%の塗工液を固形分
12g/m2 塗工し、ギロチン断裁をインク受理層の反
対側より実施したこと以外は、比較例1と同様にして実
施例2のインクジェット記録シートとした。
0重量部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラ
レ社製)30部を配合した濃度18%の塗工液を固形分
12g/m2 塗工し、ギロチン断裁をインク受理層の反
対側より実施したこと以外は、比較例1と同様にして実
施例2のインクジェット記録シートとした。
【0033】〈性能〉インクジェット記録シートの性能
の測定は、下記の方法によって行なった。
の測定は、下記の方法によって行なった。
【0034】(1)印字濃度およびインク吸収性 印字濃度は、インクジェットプリンター(BJC−82
0J、キヤノン社製)を使用して印字し、黒印字部をマ
クベスRD−918型を用いて測定した。インク吸収性
は、インクジェットプリンター(BJC−820J、キ
ヤノン社製)を使用して、緑(シアン+イエロー)と赤
(マゼンタ+イエロー)を隣接して印字し、その境界部
分の滲み(黒筋)を目視評価した。 評価基準 ○:滲みがほとんど認められない。 ×:滲みがはっきりと認められる。 (2)搬送性 搬送性は、インクジェットプリンター(BJC−600
J、キヤノン社製)を使用し、20℃、65%RHの環
境下で、インクジェット記録シートを1000枚通した
際の事故シートの枚数で評価した。 評価基準 A:1000枚あたりの事故シート枚数が0〜2枚。 B:1000枚あたりの事故シート枚数が3〜10枚。 C:1000枚あたりの事故シート枚数が11枚以上。
0J、キヤノン社製)を使用して印字し、黒印字部をマ
クベスRD−918型を用いて測定した。インク吸収性
は、インクジェットプリンター(BJC−820J、キ
ヤノン社製)を使用して、緑(シアン+イエロー)と赤
(マゼンタ+イエロー)を隣接して印字し、その境界部
分の滲み(黒筋)を目視評価した。 評価基準 ○:滲みがほとんど認められない。 ×:滲みがはっきりと認められる。 (2)搬送性 搬送性は、インクジェットプリンター(BJC−600
J、キヤノン社製)を使用し、20℃、65%RHの環
境下で、インクジェット記録シートを1000枚通した
際の事故シートの枚数で評価した。 評価基準 A:1000枚あたりの事故シート枚数が0〜2枚。 B:1000枚あたりの事故シート枚数が3〜10枚。 C:1000枚あたりの事故シート枚数が11枚以上。
【0035】(3)折り割れ 黒紙上でシートを二つ折りにし、粉落ち量を目視で評価
した。 評価基準 A:粉落ちがほとんど認められなかった。 B:粉落ちが認められる。 C:粉落ちが大量にありかつ折り目に塗層剥がれが認め
られる。
した。 評価基準 A:粉落ちがほとんど認められなかった。 B:粉落ちが認められる。 C:粉落ちが大量にありかつ折り目に塗層剥がれが認め
られる。
【0036】(4)粉落ち量 黒布に20g/cm2 荷重の錘を乗せ、布端を手でもっ
て一定の速度でシ−ト表面上を60cm引っ張ったとき
の黒布への粉の付着量で評価した。 評価基準 A:ほとんど粉の付着が認められない。 B:錘を乗せていた部分の一部に粉の付着が認められ
る。 C:錘部乗せていた部分全体に粉の付着が認められる。 比較例および実施例1〜3のインクジェット記録シート
の性能の測定結果を次表1に示す。
て一定の速度でシ−ト表面上を60cm引っ張ったとき
の黒布への粉の付着量で評価した。 評価基準 A:ほとんど粉の付着が認められない。 B:錘を乗せていた部分の一部に粉の付着が認められ
る。 C:錘部乗せていた部分全体に粉の付着が認められる。 比較例および実施例1〜3のインクジェット記録シート
の性能の測定結果を次表1に示す。
【0037】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 昇 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号三菱 製紙株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体の片面に二層のインク受理層を有
するインクジェット記録シートにおいて、支持体上に塗
設される第一のインク受理層が湿式ミル粉砕された50
%平均粒子径6μm以上10μm以下の非晶質シリカと
水溶性高分子バインダーを主成分として構成され、第一
のインク受理層上に塗設される第二のインク受理層が非
晶質シリカ、水溶性高分子及びカチオン性染料定着剤を
主成分として構成されることを特徴とするインクジェッ
ト記録シート。 - 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録シー
トがインク受理層とは反対の面からギロチン断裁された
インクジェット記録シートのカットシート。 - 【請求項3】 支持体の片面に二層のインク受理層を有
するインクジェット記録シートのカットシ−ト加工にお
いて、ギロチン断裁をインク受理層とは反対の面から実
施することを特徴とするインクジェット記録シートの加
工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8075894A JPH09263041A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | インクジェット記録シート及びその加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8075894A JPH09263041A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | インクジェット記録シート及びその加工方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003415198A Division JP2004136689A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | インクジェット記録シートの加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09263041A true JPH09263041A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13589493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8075894A Pending JPH09263041A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | インクジェット記録シート及びその加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09263041A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000025329A (ja) * | 1998-07-07 | 2000-01-25 | Tokuyama Corp | インクジェット記録用紙用填料 |
WO2000078552A1 (fr) * | 1999-06-22 | 2000-12-28 | Rhodia Chimie | Support d'enregistrement par jet d'encre |
US6780920B2 (en) | 1998-07-09 | 2004-08-24 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Formulation suitable for ink receptive coatings |
CN115450066A (zh) * | 2022-10-28 | 2022-12-09 | 江苏万宝瑞达高新技术有限公司 | 一种喷墨合成纸及其制造方法 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8075894A patent/JPH09263041A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000025329A (ja) * | 1998-07-07 | 2000-01-25 | Tokuyama Corp | インクジェット記録用紙用填料 |
US6780920B2 (en) | 1998-07-09 | 2004-08-24 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Formulation suitable for ink receptive coatings |
US6841609B2 (en) | 1998-07-09 | 2005-01-11 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Formulation suitable for ink receptive coatings |
US7393571B2 (en) | 1998-07-09 | 2008-07-01 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Formulation suitable for ink receptive coatings |
WO2000078552A1 (fr) * | 1999-06-22 | 2000-12-28 | Rhodia Chimie | Support d'enregistrement par jet d'encre |
FR2795366A1 (fr) * | 1999-06-22 | 2000-12-29 | Rhodia Chimie Sa | Support d'enregistrement par jet d'encre |
CN115450066A (zh) * | 2022-10-28 | 2022-12-09 | 江苏万宝瑞达高新技术有限公司 | 一种喷墨合成纸及其制造方法 |
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