JPH09263030A - 熱可塑性樹脂の印面製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂の印面製造方法Info
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- JPH09263030A JPH09263030A JP8103430A JP10343096A JPH09263030A JP H09263030 A JPH09263030 A JP H09263030A JP 8103430 A JP8103430 A JP 8103430A JP 10343096 A JP10343096 A JP 10343096A JP H09263030 A JPH09263030 A JP H09263030A
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Abstract
材と透明ポリプロピレンフィルムに赤外線照射により発
熱インキによって所望する像を白黒反転で鏡像としたネ
ガ原稿1を積層させ、前記印材と前記ネガ原稿1との間
に厚さ10ミクロン〜100ミクロンの透明なポリ塩化
ビニール、ポリプロピレン、ポリエチレンのフィルムを
介在させネガ原稿1側から赤外線を照射し、発熱インキ
のついた部分を発熱させ熱可塑性樹脂の表面を溶融し、
インキの滲み出し部分と、非滲み出し部分を作成するこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂の印面製造方法である。 【効果】 容易に印面を製造出来、細かい鮮明な印影が
得られる熱可塑性樹脂印材の印面製造方法である。
Description
体である印材を使用した印面製造方法に関するものであ
る。
方法が多く出願されている。たとえば、特開昭50−1
55323号(以下、(イ)とする。)、特開昭60−
193686号(以下、(ロ)とする。)がある。
(イ)は、熱可塑性樹脂多孔質体の溶融温度まで、凹凸
金型を加熱して、金型の凸部にあたるところの多孔質部
分を溶融して表面の多孔質部分を潰す。そして、金型の
凹部には、多孔質部分が接触していないので表面の多孔
質部分が残り、これによりインキの滲み出し部分と非滲
み出し部分が出来、印面となる。(ロ)は、(イ)と同
様、加熱した凹凸金型を連続気泡性スポンジに押圧し
て、多孔質を凸金型部分で溶融させて、凹金型部分に多
孔質部が残り印面としている。こうした、凹凸金型によ
るものは溶融部分か粗くなるとともに、細かい印影をえ
ようとすれば潰れてしまい、細かい鮮明な印影(印面)
を得ることができない。特に、熱可塑性樹脂において
は、多孔質の孔部分が樹脂の溶融により塞がり、同時に
収縮する。更にまた、特開平7−285258号(以
下、(ハ)とする。)がある。(ハ)の特に請求項6、
請求項7にあるように、赤外線を照射することによっ
て、印影原稿像を透して加熱板にあたり発熱して多孔質
体表面を溶融して印面を求めている。しかし、この方法
であると、原稿を直接使用できる特徴はあるものの、原
稿に難揮発性物質を浸透させていることと加熱板を必要
としているため、製造工程が複雑である。また、原稿に
難揮発性物質を浸透させ鏡像としているため細かい印面
が得にくく鮮明さに欠ける。さらに、原稿に難揮発性物
質と原稿に直接、難揮発性物質を浸透させているため原
稿が再利用できない。
面を製造出来、細かい鮮明な印影が得られる熱可塑性樹
脂の印面製造方法を提供することにある。
連続多孔質体である印材と透明ポリプロピレンフィルム
に赤外線照射により発熱インキによって所望する像を白
黒反転で鏡像としたネガ原稿1を積層させ、前記印材と
前記ネガ原稿1との間に厚さ10ミクロン〜100ミク
ロンの透明なポリ塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリ
エチレンのフィルム2を介在させネガ原稿1側から赤外
線を照射し、発熱インキ6のついた部分を発熱させ熱可
塑性樹脂3の表面を溶融し、インキの滲み出し部分4
と、非滲み出し部5を作成することを特徴とする熱可塑
性樹脂の印面製造方法である。
ィルム上にカーボン等の発熱インキ6で白黒反転・鏡像
の像が設けられている。こうした、ネガ原稿1はコピー
機械等で製造可能である。前記インキは、赤外線の波長
が0.76μm〜1μmであるので、赤外線を吸収し発
熱効果を生じるものである。たとえば、カーボンは波長
が0.4μm〜1μmで発熱する。またフタロシアン
系、多環キノン系、ペリノン系、ペリレン系、ジスアゾ
系等波長が0.76μm〜1μmに赤外線を光吸収する
インキであればよい。そして、連続多孔質の熱可塑性樹
脂を積層し、印材とネガ原稿1の間に10ミクロン〜1
00ミクロンの透明ポリプロピレンフィルムを介在させ
る。次に、ネガ原稿1側から赤外線を照射する。する
と、赤外線はネガ原稿1上の発熱インキ6に吸収されて
発熱し連続多孔質の熱可塑性樹脂3の溶融温度迄上昇さ
せ印材を溶かし気孔部分を塞ぐ。こうして塞がれた部分
はインキを滲み出させることはなく、発熱しなかった部
分はインキを滲みださせ印面として得られる。
る。1は、ネガ原稿1であり、基材が透明のポリプロピ
レンフィルムで厚さは100ミクロン〜200ミクロン
であり、印面にしたときインキを滲みだす部分(滲み出
し部4)を白抜き(透明のまま)とインキを滲みださな
い部分(非滲みだし部5)をネガ原稿1の上に発熱イン
キ6を用いて設けている。発熱インキ6は、赤外線で発
熱することから波長0.76μm〜1μmを吸収する発
熱インキ6であればよく、たとえば、カーボン、フタロ
シアン系、多環キノン系、ペリノン系、ペリレン系、ジ
スアゾ系等であればよい。また、ネガ原稿1の作製方法
は、2枚の透明ポリプロピレンフィルムの間に感光性樹
脂層と発熱インキ層をラミネートした厚さ20ミクロン
〜200ミクロンのフィルムに原稿を積載し、紫外線で
露光する。すると、感光性樹脂は露光し樹脂のべたつき
がなくなり、前記の2枚の透明ポリプロピレンフィルム
を剥がしネガフィルムともう一方にはポジフィルムが現
われる。前記のネガフィルムをネガ原稿1とする。2
は、透明のポリ塩化ビニ−ル、またはポリエチレン、ポ
リプロピレンフィルムであり、厚さが10ミクロン〜1
00ミクロンであり、最も適切なのが10ミクロン〜5
0ミクロンである。フィルミ2が厚ければ熱伝達が悪く
なり、薄いと熱可塑性樹脂3の方に張りつき熱可塑性樹
脂3から剥がすのに手間を要する。特に、フィルム2を
使用することは、ネガ原稿1の発熱インキ6と熱可塑性
樹脂3を分離し、更に熱伝導を行なうために必要であ
る。その他にシリコン、高価アルコ−ル、高分子油脂等
とスプレー等で均一に上記のような膜状に塗布し塗布層
としたものでも同じ効果が得られる。以下がその実施例
と比較例である。実施例1は、ポリプロピレンフィルム
15ミクロン。実施例2は、ポリエチレンフィルム30
ミクロン。実施例3は、ポリプロピレンフィルム45ミ
クロン。比較例1は、ポリプロピレンフィルム70ミク
ロン。比較例2は、フィルム2は無し。
あり、本実施例ではエチレン−オレフィン共重合体を主
材としたポリオレフィン系樹脂である。本実施例の熱可
塑性樹脂3は、商品名:タフマーA4090(三井石油
化学)を使用する。溶融温度は、50度〜70度であ
る。
6の上に透明ポリプロピレン製のフィルム2を積層し、
その上に熱可塑性樹脂3を更に積層する。そして、ネガ
原稿1側より赤外線を照射する。すると、ネガ原稿1の
上に設けられた発熱インキ6が赤外線を吸収し、発熱し
ポリプロピレン2を熱伝達し熱可塑性樹脂3の部分を溶
融し、表面の多孔質部分を塞ぐ。また、白抜きされた部
分は、発熱せず表面の多孔質を溶融しない。こうして、
発熱インキが塗布された部分は、インキを滲みださない
部分(非滲みだし部5)と、白抜きされた部分はインキ
を滲みだす部分(滲みだし部4)からなる印面を製造す
る。
出来、細かい鮮明な印影が得られる熱可塑性樹脂3の印
面製造方法である。特に、凹凸金型を使用することな
く、赤外線により安定した印面を容易に製造できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂3からなる連続多孔質体で
ある印材と透明ポリプロピレンフィルムに赤外線照射に
より発熱インキによって所望する像を白黒反転で鏡像と
したネガ原稿1を積層させ、前記印材と前記ネガ原稿1
との間に厚さ10ミクロン〜100ミクロンの透明なポ
リ塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリエチレンのフィ
ルム2を介在させネガ原稿1側から赤外線を照射し、発
熱インキ6のついた部分を発熱させ熱可塑性樹脂3の表
面を溶融し、インキの滲み出し部分4と、非滲み出し部
5を作成することを特徴とする熱可塑性樹脂の印面製造
方法。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂3とネガ原稿1の間にシリ
コン、高価アルコ−ル、高分子油脂成分の少なくとも1
種類を均一に塗布し、塗布層としたものをフィルム2の
代替として介在させた請求項1に記載する熱可塑性樹脂
の印面製造方法。 - 【請求項3】 2枚の透明ポリプロピレンフィルムの間
に感光性樹脂層と発熱インキ層をラミネートした厚さ2
0ミクロン〜200ミクロンのフィルムに原稿を積載
し、紫外線で露光し、前記の2枚の透明ポリプロピレン
フィルムを剥がしネガフィルムともう一方にはポジフィ
ルムが現われ、前記のネガフィルムをネガ原稿1とした
請求項1、または2の熱可塑性樹脂の印面製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8103430A JPH09263030A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 熱可塑性樹脂の印面製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8103430A JPH09263030A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 熱可塑性樹脂の印面製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09263030A true JPH09263030A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=14353830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8103430A Pending JPH09263030A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 熱可塑性樹脂の印面製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09263030A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009066785A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Shachihata Inc | スタンプ印面作成方法 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP8103430A patent/JPH09263030A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009066785A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Shachihata Inc | スタンプ印面作成方法 |
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