JPH09262709A - 長尺物の開孔装置 - Google Patents

長尺物の開孔装置

Info

Publication number
JPH09262709A
JPH09262709A JP9936496A JP9936496A JPH09262709A JP H09262709 A JPH09262709 A JP H09262709A JP 9936496 A JP9936496 A JP 9936496A JP 9936496 A JP9936496 A JP 9936496A JP H09262709 A JPH09262709 A JP H09262709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill
long object
hole
longitudinal direction
drills
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9936496A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Okuwa
義昭 大桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP9936496A priority Critical patent/JPH09262709A/ja
Publication of JPH09262709A publication Critical patent/JPH09262709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、作業員の負担が軽減され、手の疲労
や痛みが解消され、第2に、自由かつ迅速に開孔位置に
移動可能であり、開孔作業の効率が向上し、第3に、ド
リルの取付け,取換え時間が削減され時間的ロスが軽減
され、もって開孔作業時間がその分短縮されると共に、
第4に、しかもこれらが、簡単容易に強度面にも優れて
実現される、長尺物の開孔装置を提案する。 【解決手段】 このフレーム3等の長尺物1の開孔装置
2は、レール7や車輪8等にて案内され長手方向Xに移
動可能な装置本体5に対し、ドリル6を、短手方向Yに
移動可能にその溝部9に保持せしめてなる。そして更
に、このドリル6を各々独立して、昇降駆動可能,回転
駆動可能,取換え可能に、長手方向Xや短手方向Yにそ
れぞれ複数本ずつ配してなり、長尺物1の開孔対象の穴
4の径に見合った1本が、選択使用されるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺物の開孔装置
に関する。すなわち、フレーム等の長尺物について、所
定の各位置にそれぞれ異なった径の穴を多数開孔する、
長尺物の開孔装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、大型トラックのシャーシフレー
ムの組立てに際しては、その両側フレームたるフレーム
サイドについて、リベットやボルト用の通し穴として、
径9mmから46mm程度間で径の異なった穴を、所定
の各位置に350個から360個程度、開孔する必要が
ある。そして、このような穴の開孔作業には従来、一般
的にラジアルボール盤が用いられていた。すなわち作業
員が、ラジアルボール盤を、上述した開孔対象のフレー
ムの長手方向に移動させると共に、そのドリルを、短手
方向に移動操作させてフレームの開孔位置に導いた後、
ドリルを押し付けることにより、その位置に穴を開孔し
ていた。そして、このような開孔作業の一助として従来
は、各開孔位置とその穴の径とを表示した型板たるテン
プレートを、予めフレーム上にあてがっておき、このテ
ンプレートに表示された開孔位置の穴の種類(径)に合
わせて、対応した径のドリルがその都度選択され、その
ドリルがラジアルボール盤に取付けられ、もって開孔作
業に供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、上述したように従来は、開孔作業に際し、作業員
がドリルをフレームに人力で押し付けることにより、開
孔が実施されていた。そこで、作業員の負担が大きく、
手の疲労や痛みが多発する、という問題が指摘されてい
た。特に、上述したように1つのフレーム毎に350個
から360個程度と、極めて多数の開孔作業を要する大
型トラックのシャーシフレームの組立工程においては、
作業員の負担は過大なものとなっていた。
【0004】第2に、上述したように従来は、開孔作業
に際し、作業員がラジアルボール盤そしてドリルを、開
孔対象であるフレームに沿って移動,操作し、もって、
ドリルをフレームの開孔位置へと導いていたが、このよ
うな移動が容易でない、という問題が指摘されていた。
すなわち、極めて多数の開孔位置を対象に、本来移動を
前提としないラジアルボール盤を移動,操作すること
は、非常に面倒で手間がかかり効率が悪く、長手方向や
短手方向への自由かつ迅速な移動が、従来切望されてい
た。特に、開孔すべき穴の種類と数が極めて多い、大型
トラックのシャーシフレームの組立工程においては、こ
のように移動が容易でなく面倒である点が、大きな問題
となっていた。
【0005】第3に、上述したように従来は、開孔作業
に際し、開孔対象の穴の種類(径)に合わせ、その都度
1本ずつ、見合った径のドリルが選択され、ラジアルボ
ール盤に取付けられていた。そこで、このようなドリル
の取換えのため、その都度、開孔作業を途中で中断しな
ければならず、時間的ロスが大きい、という問題も指摘
されていた。例えば、大型トラックのシャーシフレーム
の両側フレームたるフレームサイドにあっては、径9m
mから46mm程度間で16種類の穴を開孔することを
要していたので、見合った16種類の径のドリルを、1
6回も途中で取付け,取換えることが必要となり、その
分、開孔作業が長時間化するという指摘があった。
【0006】第4に、そこで一部では、タレット方式が
使用されることもあった。タレット方式は、回転可能な
タレットのまわりに複数本のドリルを取付けて、開孔作
業を行う方式である。しかし次の難点が指摘されてい
た。9mmから46mmまでの幅広い径種のドリルを取
りつけられるようなタレットでは、その構造部材が非常
に大きなものとなり、ボール盤の構成上に無理が生じ、
故障が多発する。又、前述したラジアルボール盤を使用
した場合と同様に、第1に、作業員の負担が依然として
大であると共に、第2に、長手方向や短手方向への移動
が、自由かつ迅速に行えない、という問題も指摘されて
いた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、レール
や車輪等にて案内され長手方向に移動可能な装置本体に
対し、ドリルを、短手方向に移動可能に溝部にて保持せ
しめ、更にドリルを、昇降駆動可能,回転駆動可能,取
換え可能に少なくとも長手方向に複数本配し、もって開
孔対象の穴の径に見合ったものを選択使用するようにし
たことにより、第1に、作業員の負担が軽減され、第2
に、自由かつ迅速に開孔位置に移動でき、第3に、ドリ
ルの取付け,取換え時間が削減され、第4に、しかもこ
れらが簡単容易に強度面にも優れて実現される、長尺物
の開孔装置を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の長尺物の開孔装置は、フレーム等の長尺物について、
所定の各位置にそれぞれ異なった径の穴を、多数開孔す
べく用いられ、次の装置本体とドリルとを有してなる。
すなわち、該長尺物の長手方向に沿って移動可能な装置
本体と、該装置本体に組付けられ各々独立して、該長手
方向と直交する短手方向に移動可能かつ昇降駆動可能,
回転駆動可能で、着脱自在に取換え可能な複数本のドリ
ルと、を有してなることを特徴とする。
【0009】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2の長尺物の開孔装置は、上述した
請求項1記載の長尺物の開孔装置において、更に、該長
尺物の長手方向に沿って位置し車輪を介し該装置本体を
案内するレールと、該装置本体について該長手方向と直
交する短手方向に沿って形成され、該ドリルを保持する
と共に該短手方向に案内する溝部と、を有してなること
を特徴とする。又、請求項3については次のとおり。す
なわち、この請求項3の長尺物の開孔装置は、請求項1
記載の長尺物の開孔装置において、該ドリルは、各々径
が異なり、該短手方向に単数本又は複数本並んで配され
ると共に該長手方向に複数本並んで配され、もって、前
記穴の径に見合った1本が選択使用されること、を特徴
とする。
【0010】本発明に係る長尺物の開孔装置は、このよ
うに、レールや車輪等にて案内され長手方向に移動可能
な装置本体に対し、ドリルを、短手方向に移動可能にそ
の溝部にて保持せしめてなる。そして更に、このドリル
を、昇降駆動可能,回転駆動可能,取換え可能に、少な
くとも長手方向に複数本配し、もって、フレーム等の長
尺物の開孔対象の穴の径に見合った1本を、選択使用す
るようになっている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2
は、本発明の実施の形態の説明に供する斜視図であり、
図1はその第1例を、図2はその第2例を示す。
【0012】まず、この長尺物1の開孔装置2は、フレ
ーム3等の長尺物1について、所定の各位置毎に、複数
種の異なった径の穴4を、多数開孔すべく用いられる。
長尺物1の1例たるフレーム3としては、例えば大型ト
ラックのシャーシフレームにおいて、各クロスメンバが
相互間に介装された両側を構成する、12m程度のフレ
ームサイドが代表的である。そして開孔装置2は、この
ようなフレーム3等の長尺物1について、その各面の所
定の各位置毎に、径9mmから46mm程度の間で径の
異なった、例えば16種類の穴4を、トータルで350
個から360個程度、開孔すべく使用される。なおこの
穴4は、事後、リベットやボルトの通し穴として使用さ
れる。そして、この開孔装置2は、次の装置本体5やド
リル6を有してなる。
【0013】まず、開孔装置2の装置本体5は、長尺物
1の長手方向Xに沿って移動可能であり、図示例では、
長尺物1の長手方向Xに沿って位置せしめられたレール
7にて、車輪8を介し長手方向Xに移動可能となってい
る。そして、この装置本体5は、更に、長手方向Xと直
交する短手方向Yに沿って形成され、ドリル6を保持す
ると共に短手方向Yに案内する溝部9、を有してなる。
【0014】このような開孔装置2の装置本体5につい
て、更に詳述する。まず、2本の平行なレール7は、図
1の第1例では天井に固定され、図2の第2例では床に
固定されている。そこで、装置本体5そしてこの開孔装
置2は、図1の第1例では、真上のレール7に車輪8を
介して懸架されるタイプよりなり、図2の第2例では、
レール7上に車輪8を介して載せられる床置きタイプよ
りなる。いずれにしても、装置本体5そして開孔装置2
は、車輪8を介しレール7に案内されつつ、長手方向X
に移動可能であり、この移動そして所定位置での停止は
適宜、駆動装置(図示せず)を用いて行われる。又、開
孔対象であるフレーム3等の長尺物1は、このようなレ
ール7間の位置に移動されて、レール7と平行に予め位
置決めされる。例えば、ローラーコンベア等にて運び込
まれた後、人力や機械にて、移動位置決めされる。
【0015】そして装置本体5は、その先端部に車輪8
が付設された左右の縦フレーム10と、左右の縦フレー
ム10の基端部間を連結する複数枚の横フレーム11
と、を有してなる。図1の第1例の縦フレーム10は、
左右2本ずつの柱状をなし、左右それぞれ、その基端部
つまり下端部間が連結部12にて連結されており、図2
の第2例の縦フレーム10は、左右1枚の板体状をな
す。そして、このような左右の縦フレーム10の基端部
間、図1の第1例では更に左右の連結部12間に、複数
枚(図示例では4枚)の長板状の横フレーム11が、相
互間に間隔を存しつつ連結されている。又、このような
縦フレーム10,連結部12,横フレーム11等は、相
互間が一体的・固定的に形成されている。
【0016】さて、このような装置本体5の各横フレー
ム11相互間の間隔にて、溝部9が形成されている。こ
の溝部9は、短手方向Yに沿って図示例では3本形成さ
れており、それぞれ、例えば、その両側下端縁に内フラ
ンジ(図示せず)が形成され、この内フランジに、後述
するドリル6側のホルダー14の両側端が載せられ、も
って短手方向Yに摺動可能となっている。例えばこのよ
うにして、ドリル6上のモータ部13が、装置本体5の
溝部9そして横フレーム11に対し、ホルダー14や内
フランジ等を介しつつ保持され、もって短手方向Yに案
内され移動可能となっている。装置本体5は、このよう
になっている。
【0017】次に、ドリル6について述べる。ドリル6
は、装置本体5に組付けられ、各々独立して、長手方向
Xと直交する短手方向Yに移動可能、かつ昇降駆動可能
であると共に回転駆動可能で、着脱自在に取換え可能と
なっている。そしてドリル6は、装置本体5に複数本組
付けられており、各々径が異なり、短手方向Yに単数本
又は複数本(図示例では2本ずつ)並んで配されると共
に、長手方向Xに複数本(図示例では3本ずつ)並んで
配され、もって、前述したフレーム3等の長尺物1に開
孔される穴4の径に見合った1本が、選択使用されるよ
うになっている。
【0018】このようなドリル6について、更に詳述す
る。まずドリル6は、それぞれのモータ部13下に取付
け,保持され、断面円形のモータ部13は、断面正方形
や長方形のホルダー14に対し、昇降可能に取付けられ
ている。そしてドリル6は、まず前述したように、装置
本体5側の横フレーム11間の溝部9に、モータ部13
やホルダー14を介し、短手方向Yに案内され移動可能
となっており、この移動,そして所定位置での停止は適
宜、駆動装置を用いて行われる。又、モータ部13に
は、油圧又は電動式のモータや歯車等の駆動装置(図示
せず)が内蔵されており、例えばこのような駆動装置に
て、モータ部13そしてドリル6のホルダー14に対す
る昇降駆動、およびモータ部13に対するドリル6の回
転駆動が行われる。そして、ドリル6の昇降駆動・上下
運動や回転駆動・回転運動・ドリリングは、このような
駆動装置のオン・オフ操作に基づき、開始・停止され
る。図中Zは上下の鉛直方向を示し、ドリル6は、この
鉛直方向Zに降下して穴4を開孔した後に上昇し、この
ような動作を各穴4について繰り返す。
【0019】そしてドリル6は、図示例では、1本の溝
部9に2本ずつ短手方向Yに直列に配されると共に、こ
のような溝部9が短手方向Yに3本並列に(長手方向X
に3本ずつ)設けられているので、計6本が装置本体5
側に取付けられている。そして、これら6本のドリル6
はそれぞれ径が異なっており、例えば大型トラックのシ
ャーシフレームの場合は、径9mmから46mm程度の
間で、16種類の径のものが使用される。そして、その
開孔作業に際しては、まず最初は、最も使用頻度が高い
径9mm,11mm,14mm,・・・の順に径の小さ
い方から6本が、前述により装置本体5に取付けられ
る。因に、大型トラックのシャーシフレームの場合、全
体で350個から360個程度の穴4の開孔作業が行わ
れるが、この最初の6本6種類の径のドリル6により、
その94%程度が完了する。このような6本のドリル6
による開孔作業が終了すると、この6本6種類の径のド
リル6は取外され、次の6本6種類のドリル6が取換
え,取付けられ、以降順次この手順を繰り返し、開孔作
業が全体的に完了することになる。なお第1に、ドリル
6の取付け,取外し,取換えは、ドリル6単位又はモー
タ部13付の単位、更にホルダー14付の単位のいずれ
かで、実施される。なお第2に、このような開孔作業に
際し、前述したごとく、各開孔位置と穴4の径とを表示
した型板たるテンプレートを利用してもよい。
【0020】ところで、この開孔装置2による開孔作業
は、数値制御による自動化が可能である。すなわち、ま
ずフレーム3等の長尺物1について、開孔すべき各穴4
の位置や径を、それぞれ磁気ディスク等の電子的記録媒
体を用いて、コンピュータ(図示せず)にメモリーして
おく。そして、コンピュータの指示により、まず、開孔
すべき穴4の位置まで、長手方向Xおよび短手方向Y
に、開孔装置2つまり装置本体5やドリル6が、移動し
て停止する。これと共に、その穴4に見合った径のドリ
ル6が選択され、そのドリル6と穴4とを同軸に芯合わ
せすべく、長手方向Xや短手方向Yへの微小移動が実施
される。このような芯合わせがすむと、コンピュータの
指示により、ドリル6の昇降装置や回転装置がスイッチ
オンされ、ドリル6が回転しつつ鉛直方向Zに降下して
所定の穴4が形成され、貫通した穴4を形成し終わる
と、ドリル6が上昇すると共にスイッチオフされ、回転
も停止する。以下、前述したところに準じ、開孔作業が
完了されるに至る。
【0021】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。本発明に係る長尺物1
の開孔装置2は、このように、レール7や車輪8等にて
案内され長手方向Xに移動可能な装置本体5に対し、ド
リル6を、短手方向Yに移動可能にその溝部9にて保持
せしめてなる。そして更に、このドリル6を各々独立し
て、昇降駆動可能,回転駆動可能,取換え可能に、長手
方向Xや短手方向Yにそれぞれ複数本ずつ配し、もっ
て、フレーム3等の長尺物1の開孔対象の穴4の径に見
合った1本を、選択使用するようになっている。そこ
で、この長尺物1の開孔装置2にあっては、次の第1,
第2,第3,第4のようになる。
【0022】第1に、この開孔装置2において、ドリル
6やモータ部13は、その駆動装置にて、鉛直方向Zに
沿い昇降駆動されるようになっており、このような駆動
装置にて降下すると共に、穴4を形成後に上昇する。こ
のように、各穴4の開孔作業に際し、人力でドリル6を
開孔対象たるフレーム3等の長尺物1に押し付けること
を要せず、作業員の負担が軽減される。
【0023】第2に、この開孔装置2においては、装置
本体5が、レール7や車輪8にて長手方向Xに移動され
ると共に、ドリル6やそのモータ部13,ホルダー14
等が、溝部9にて保持,案内されつつ短手方向Yに移動
される。このようにして、ドリル6は、フレーム3等の
長尺物1に対し、その穴4の開孔位置へと自由かつ迅速
に移動できる。
【0024】第3に、この開孔装置2にあっては、予め
取付けセットされた複数本のドリル6(図示例では6本
のドリル6)のうちから、開孔対象の穴4の径に見合っ
た1本を、選択使用するようになっている。このよう
に、一旦取付けセットされた複数本のドリル6(図示例
では6本のドリル6)でカバーできる範囲内・工程内で
は、ドリル6の取外し,取付け,取換えをいちいち行う
ことを要せず、その分、時間的ロスが削減される。
【0025】第4に、そしてこの開孔装置2は、車輪8
や溝部9付の装置本体5を長手方向Xに移動可能に設
け、この装置本体5に複数本のドリル6を短手方向Yに
移動可能に取付けて、昇降駆動可能,回転駆動可能,取
換え可能とした、簡単な構成よりなり、強度面にも優れ
てなる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る長尺物の開孔装置は、以上
説明したように、レールや車輪等にて案内され長手方向
に移動可能な装置本体に対し、ドリルを短手方向に移動
可能に溝部にて保持せしめ、更にドリルを、昇降駆動可
能,回転駆動可能,取換え可能に、少なくとも長手方向
に複数本配し、もって開孔対象の穴の径に見合ったもの
を選択使用するようにしたことにより、次の効果を発揮
する。
【0027】第1に、作業員の負担が軽減される。すな
わち、この長尺物の開孔装置において、ドリルは駆動装
置にて昇降駆動可能となっており、開孔作業に際し作業
員は、前述したこの種従来例のように、ドリルをフレー
ム等の長尺物に対し、人力で押し付けることを要しな
い。このように、ドリルを押し付けて開孔を実施する訳
ではないので、作業員の負担が大きく軽減され、作業員
の手の疲労や痛みが解消される。例えば、1つのフレー
ム毎に350個から360個程度と、極めて多数の開孔
作業を要する大型トラックのシャーシフレームの組立工
程について、この開孔装置を用いると、作業員の負担が
大きく軽減される。
【0028】第2に、自由かつ迅速に開孔位置に移動可
能である。すなわち、この長尺物の開孔装置にあって
は、装置本体が、例えばレールや車輪にて長手方向に移
動可能であると共に、ドリルが、例えば溝部にて保持,
案内されつつ短手方向に移動可能となっている。そこで
ドリルは、穴の開孔位置へと自由かつ迅速に移動でき、
前述したこの種従来例のように、移動が容易でなく面倒
で手間がかかるようなこともなく、開孔作業の効率が向
上する。特に、開孔すべき穴の種類と数が多い大型トラ
ックのシャーシフレームの組立工程において、このよう
に自由かつ迅速に移動できる意義は大きい。
【0029】第3に、ドリルの取付け,取換え時間が削
減される。すなわち、この長尺物の開孔装置にあって
は、予め取付けセットされた複数本のドリルのうちか
ら、開孔対象の穴の径に見合ったものを選択使用するよ
うになっているので、一旦取付けセットされた複数本の
ドリルでカバーできる範囲内・工程内では、ドリルの取
換えを行うことなく、開孔作業を続行できるようにな
る。すなわち、前述したこの種従来例のように、開孔対
象の穴の種類(径)に合わせ、その都度1本ずつ、見合
った径のドリルを選択,取付け,取換えする必要はなく
なり、開孔作業を途中で中断してドリルの取換えを行う
時間的ロスが大きく削減され、もってその分、開孔作業
に要する時間が短縮される。
【0030】第4に、しかもこれらは、簡単容易に強度
面にも優れて実現される。すなわち、この長尺物の開孔
装置は、車輪や溝部付の装置本体を長手方向に移動可能
に設け、この装置本体に複数本のドリルを、短手方向に
移動可能に組付けて、昇降駆動可能,回転駆動可能,取
換え可能としてなる。このような簡単な構成により、上
述した第1,第2,第3の点は容易に実現される。更
に、開孔作業専用の構成よりなるので、前述したタレッ
ト方式を用いたこの種従来例のように、構造上に問題を
生じるおそれもなく、故障も解消される。このように、
この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発
明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長尺物の開孔装置について、発明
の実施の形態の説明に供する、第1例の斜視図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する、第2例の
斜視図である。
【符号の説明】
1 長尺物 2 開孔装置 3 フレーム 4 穴 5 装置本体 6 ドリル 7 レール 8 車輪 9 溝部 10 縦フレーム 11 横フレーム 12 連結部 13 モータ部 14 ホルダー X 長手方向 Y 短手方向 Z 鉛直方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム等の長尺物について、所定の各
    位置にそれぞれ異なった径の穴を、多数開孔する長尺物
    の開孔装置であって、 該長尺物の長手方向に沿って移動可能な装置本体と、該
    装置本体に組付けられ各々独立して、該長手方向と直交
    する短手方向に移動可能かつ昇降駆動可能,回転駆動可
    能で、着脱自在に取換え可能な複数本のドリルと、を有
    してなること、を特徴とする長尺物の開孔装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の長尺物の開孔装置であっ
    て、更に、該長尺物の長手方向に沿って位置し車輪を介
    し該装置本体を案内するレールと、該装置本体について
    該長手方向と直交する短手方向に沿って形成され、該ド
    リルを保持すると共に該短手方向に案内する溝部と、を
    有してなること、を特徴とする長尺物の開孔装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の長尺物の開孔装置であっ
    て、該ドリルは、各々径が異なり、該短手方向に単数本
    又は複数本並んで配されると共に該長手方向に複数本並
    んで配され、もって、前記穴の径に見合った1本が選択
    使用されること、を特徴とする長尺物の開孔装置。
JP9936496A 1996-03-28 1996-03-28 長尺物の開孔装置 Pending JPH09262709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9936496A JPH09262709A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 長尺物の開孔装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9936496A JPH09262709A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 長尺物の開孔装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09262709A true JPH09262709A (ja) 1997-10-07

Family

ID=14245518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9936496A Pending JPH09262709A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 長尺物の開孔装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09262709A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310244A (ja) * 2000-04-27 2001-11-06 Toshiba Corp 長尺帯状ワークの加工方法
JP2002239853A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 多軸締め付け装置
CN103381492A (zh) * 2013-06-27 2013-11-06 苏州边枫电子科技有限公司 可调整打孔坐标的多孔钻机
CN105478849A (zh) * 2016-01-29 2016-04-13 苏州市永通不锈钢有限公司 一种自动清洁的金属管钻孔装置
CN105478844A (zh) * 2016-01-29 2016-04-13 苏州市永通不锈钢有限公司 一种紧固型金属管钻孔装置
CN107282970A (zh) * 2017-07-12 2017-10-24 江苏汇九齿轮有限公司 一种齿轮加工用打孔设备及其打孔方法
CN109551639A (zh) * 2017-09-27 2019-04-02 广东科达洁能股份有限公司 钻机
CN115255426A (zh) * 2022-07-15 2022-11-01 东风汽车集团股份有限公司 一种去除焊点的定心旋转动力钻具及焊点去除方法
CN115255426B (zh) * 2022-07-15 2024-04-19 东风汽车集团股份有限公司 一种去除焊点的定心旋转动力钻具及焊点去除方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310244A (ja) * 2000-04-27 2001-11-06 Toshiba Corp 長尺帯状ワークの加工方法
JP4574797B2 (ja) * 2000-04-27 2010-11-04 株式会社東芝 長尺帯状ワークの加工方法
JP2002239853A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 多軸締め付け装置
JP4540241B2 (ja) * 2001-02-15 2010-09-08 本田技研工業株式会社 多軸締め付け装置
CN103381492A (zh) * 2013-06-27 2013-11-06 苏州边枫电子科技有限公司 可调整打孔坐标的多孔钻机
CN105478849A (zh) * 2016-01-29 2016-04-13 苏州市永通不锈钢有限公司 一种自动清洁的金属管钻孔装置
CN105478844A (zh) * 2016-01-29 2016-04-13 苏州市永通不锈钢有限公司 一种紧固型金属管钻孔装置
CN107282970A (zh) * 2017-07-12 2017-10-24 江苏汇九齿轮有限公司 一种齿轮加工用打孔设备及其打孔方法
CN109551639A (zh) * 2017-09-27 2019-04-02 广东科达洁能股份有限公司 钻机
CN115255426A (zh) * 2022-07-15 2022-11-01 东风汽车集团股份有限公司 一种去除焊点的定心旋转动力钻具及焊点去除方法
CN115255426B (zh) * 2022-07-15 2024-04-19 东风汽车集团股份有限公司 一种去除焊点的定心旋转动力钻具及焊点去除方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1291122B1 (de) Fräs- und Bohrbearbeitungszentrum
CN201760540U (zh) 钢丝网成形装置
EP2198991B1 (de) Blechbelade- und Blechentladeeinheit mit einer Werkzeugaufnahme für Blechbearbeitungsmaschinen
JPH09262709A (ja) 長尺物の開孔装置
DE2731230B1 (de) Numerisch gesteuerte Flachglas-Schneidemaschine
DE19858791B4 (de) Plattenbearbeitungsmaschine
US5970836A (en) Machine for punching a printed circuit plate
US5046233A (en) Machine tool
US5093977A (en) Device for processing differently shaped workpieces
US20030026672A1 (en) Multi-axis work centre, for multiple production, in particular for wood working
CN211330926U (zh) 一种门板冲孔系统
CN112122653A (zh) 一种钢结构加工用的打孔装置
US4928377A (en) Machine tool
CN219254191U (zh) 一种刹车盘打孔装置
CN106984727B (zh) 一种立式多工位加工平台以及使用该平台的加工设备
DE19951569A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Bewegen von Werkstücken
JPS60130428A (ja) プレス機用型交換装置
DE102017127116B4 (de) Werkzeugmaschine, Fertigungszelle sowie Verfahren zum Betreiben einer Fertigungszelle
DE19747995C2 (de) Selbstladendes Bearbeitungszentrum mit Werkstück- und Werkzeugmagazinen
CN110856873A (zh) 钻孔设备及自动上下板钻孔系统
DE19623080C1 (de) Werkzeugmaschine mit Palettenwechsler
DE10218236C1 (de) Vorrichtung zum Wechseln von Werkzeugen und Werkstücken einer Werkzeugmaschine
JPH06552A (ja) ロボットを用いた加工システムおよび加工システム用ロボット
CN217889544U (zh) 一种立式单轴钻孔机
CN210548786U (zh) 一种自动焊接用系统