JPH09261884A - 充電装置及び充電方法 - Google Patents

充電装置及び充電方法

Info

Publication number
JPH09261884A
JPH09261884A JP8069915A JP6991596A JPH09261884A JP H09261884 A JPH09261884 A JP H09261884A JP 8069915 A JP8069915 A JP 8069915A JP 6991596 A JP6991596 A JP 6991596A JP H09261884 A JPH09261884 A JP H09261884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
voltage
battery
temperature
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8069915A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Kawai
利幸 河合
Shoji Sakai
昭治 堺
Takeshi Hamada
健 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP8069915A priority Critical patent/JPH09261884A/ja
Publication of JPH09261884A publication Critical patent/JPH09261884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電末期の電池状態を正確に判定することが
でき、確実に充電を制御することができる充電装置を提
供することである。 【解決手段】 充電中の電池の電圧Vを検出し、検出さ
れた電圧Vの単位時間当たりの変化量dV/dtを求
め、そのピークを検出し、該ピークを検出した際に、充
電が完了したことを判別する。電池の温度が高い等の原
因で、単位時間当たりの変化量dV/dtが検出できな
い場合、電池の電圧が電池の温度により定まる設定値V
0に達したか否かを判別し、達している際に、充電完了
を判別する。単位時間当たりの変化量dV/dtのピー
クを検出した際に、その時の電池の温度と電圧により、
設定値を更新することにより、電池の劣化等の影響を受
けずに確実に充電完了を判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、充電装置及び充
電方法に関し、特に、アルカリ系二次電池の充電装置及
び充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ系二次電池の充電の完了を判別
する方法として、電池温度が所定値に達したことを検出
して充電の完了を判別する方法が知られている。この方
法は、充電末期に充電効率が低下して電池の温度が上昇
することを利用したものである。この方法は、アルカリ
電池を代表するニッケル水素電池とニッケルカドニウム
電池に共用の充電器の充電完了の判別方法として使用で
き、小型電池用の充電制御方法として普及している。
【0003】また、充電中の電池の電圧が所定の設定値
に達したときに、充電を停止する方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電池温度に基
づいて充電完了を判別する方法では、電気自動車用アル
カリ電池のように、容量が大きい電池を多数組み合わせ
て使用する場合、電池個々の熱容量が大きいため、充電
末期の電池温度の上昇を検出しにくいという問題があ
る。また、充電前の温度が電池毎に異なっている場合等
に電池の温度上昇を正確に検出できず、電池の使用環境
の温度変化よっても電池温度が変化し、誤動作を起こし
て充電を停止する虞があった。
【0005】また、電池電圧を設定値と比較する方法で
は、電池の劣化や電池の特性のばらつきによって設定値
が変化し、正確な充電の制御ができない。このため、実
質的に、充電中の異常な電圧上昇を判定しているにすぎ
ない。このため、従来の充電完了判別方法では、電池を
完全に充電できない虞があった。
【0006】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、充電末期の電池状態を正確に判定することがで
き、確実に充電を制御することができる充電装置及び充
電方法を提供することを目的とする。また、この発明
は、電気自動車用電池のように、複数が組み合わせて使
用される比較的大容量の電池の充電に好適な充電装置及
び充電方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の充電装置は、単位時間当たりの電池の電
圧の変化量のピークを検出し、該ピークを検出した際
に、充電が完了したことを判別することを特徴とする。
単位時間当たりの電圧の変化量のピークは、電池の劣化
の有無等によらず、充電量がほぼ100%の時に発生す
る。従って、該ピークを検出した際に、充電が完了した
ことを判別することにより、充電完了を正確に判別し、
この判別に基づいて充電を制御することができるという
効果がある。
【0008】単位時間当たりの電圧の変化量のピーク
は、電池の温度が高い場合等は、明確には表れない。請
求項2の発明によれば、単位時間当たりの電圧の変化量
のピークを判別できない場合でも、電池の電圧がその温
度に従って定まる設定値に達したか否かを判別し、達し
ている際に、充電完了を判別する。従って、充電完了を
確実に判別することができる。充電完了時の電圧値は電
池の温度に応じて変化するが、請求項2の発明では、設
定値自体を電池の温度に応じて定めるので、正確且つ確
実に充電完了を判別することができるという効果があ
る。
【0009】請求項3の発明によれば、電池の電圧がそ
の温度に従って定まる設定値に達したか否かを判別し、
到達している際に、充電完了を判別する。充電完了時の
電圧値は電池の温度に応じて変化するが、この発明で
は、設定値自体を電池の温度に応じて定めるので、正確
に充電完了を判別することができるという効果がある。
充電完了時の電池電圧は電池の温度の一次関数で近似で
きる。従って、請求項4の発明では、正確に充電完了を
判別することができるという効果がある。
【0010】電池の劣化等に応じて充電完了時の電池電
圧は変動する。請求項5の発明では、充電完了時に発生
する電池電圧の単位時間当たりの変化量のピークを検出
し、このときの電池の温度と電池の電圧から設定値を補
正するので、電池の劣化や交換にかかわらず、正確に充
電完了を判別することができるという効果がある。充電
が完了したと判断された場合でも、充電の効率等の関係
で、電池は満充電になっていない場合がある。請求項6
の発明によれば、充電の完了が検出された後、電池を所
定量充電するので、電池を満充電にすることができると
いう効果がある。
【0011】請求項1〜6の充電装置は、請求項7で定
義されているアルカリ系二次電池の充電装置として特に
有効である。また、請求項8の充電方法も、単位時間当
たりの電圧の変化量のピークを検出し、該ピークを検出
した際に、充電が完了したことを判別することを特徴と
する。従って、充電完了を正確に判別し、この判別に基
づいて充電を制御することができるという効果がある。
【0012】また、請求項9の充電方法では、電池の電
圧がその温度に従って定まる設定値に達したか否かを判
別し、達している際に、充電完了を判別する。請求項2
の発明と同様に、正確に充電の完了を判別することがで
きる。請求項10の発明によれば、充電完了時に発生す
る電池電圧の単位時間当たりの変化量のピークを検出
し、このときの前記電池温度と前記電圧から前記設定値
を補正するので、電池の劣化や交換にかかわらず、正確
に充電完了を判別することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かる充電装置及び充電方法を図面を参照して説明する。
図3(A)〜(D)は、それぞれ室内で定格容量100
Ahのアルカリ系電池を0.1Cの電流で繰り返して充
電した時の電池電圧V、単位時間当たりの電圧の変化量
dV/dt、充電中の室温と電池温度の温度差、及び室
温と電池温度の温度差の単位時間当たりの温度の変化量
dT/dtを示す。尚、図中の充電量(充電率)は、電
池の容量を実測し、電池容量に対する充電容量の比で示
している。また、充電電流0.1Cの「C」は定格容量
を示し、例えば、定格容量100Ahの電池では、0.
1Cの電流は0.1×100=10(A)の電流値を示
す。
【0014】図3(A)、(B)から、充電中の電池電
圧Vの変化及び単位時間当たりの電池電圧の変化量dV
/dtの変化は再現性を有することがわかる。一方、図
3(C)、(D)から、室内温度(充電環境温度)が充
電中に変化する場合には、電池温度Tも影響を受け、単
位時間当たりの温度変化量dT/dtは再現性を有して
ないことがわかる。また、充電末期の電池温度Tの上昇
は、充電量が100%を完全に過ぎて、過充電にならな
いと検出することができないことがわかる。これは、電
池の熱容量が大きいためである。
【0015】図4は、電池温度Tを変えて充電したとき
の特性を示す。図4(A)は、充電量が100%に達し
たときの電池電圧Vを電池温度T毎にプロットして示
す。図中の符号1は新品の電池の特性、符号2は劣化し
た電池の特性を示す。図4(A)から明らかなように、
100%充電に達した時の電池電圧Voは、数1に示す
電池温度Tの一次関数で表される。
【0016】
【数1】Vo=F(T)=A・T+Vx 数1において、切片Vxは電池温度Tが0℃で100%
充電に達した時の電池電圧Vである。直線1と2の比較
から明らかなように、電池の劣化あるいはバラツキによ
って、数1の傾きAはほとんど変化しないが、切片Vx
が変化する。
【0017】図4(C)は、図4(B)に示すようなd
V/dtの特性の中で、dV/dtのピーク位置を電池
温度T毎に示したものである。図4(C)の黒点は新品
の電池、白点は劣化した電池の特性を示す。図4(C)
から、単位時間当たりの電圧変化量dV/dtのピーク
は、どの電池温度Tでも、また、電池の劣化の有無にか
かわらず、ほぼ100%充電時に見られることがわか
る。また、dV/dtのピークの大きさは、電池温度が
高くなるほど小さくなる。従って、高温になるほどピー
クの検出が困難になる。
【0018】また、図5に示すように、極端に浅い放電
状態から充電した場合も、単位時間当たりの電圧変化量
dV/dtのピークが明確にならない。これらの測定結
果から、dV/dtの明確なピークを検出した時に充電
完了と判断し、dV/dtのピークが何らかの原因によ
り検出できない場合、電池電圧Vが基準値Voより大き
くなった時に充電完了であると判別することにより、正
確に充電完了を判別することができることがわかる。
【0019】次に、上記測定結果に基づいて、アルカリ
系電池を充電する充電装置及び充電方法の実施の形態を
説明する。図1に示すように、この実施の形態の充電装
置は、直列に接続された二次電池11を充電するための
ものであり、充電回路12と、制御回路13と、充電電
流検出回路14と、電池電圧検出回路15と、電池温度
検出回路16と、より構成されている。
【0020】二次電池11は、ニッケル水素電池、ニッ
ケルカドニウム電池等の大容量電池からなり、電気自動
車(EV)の駆動モータ等に電力を供給する。二次電池
11は、取り外し、交換等が可能にこの充電装置に接続
されている。充電回路12は外部より交流電源等を受
け、制御回路13の制御に従って、この交流電源を充電
用の直流電源に変換し、二次電池11を充電する。
【0021】充電電流検出回路14は、二次電池11に
供給される充電電流Iの電流値を検出し、検出値を表す
電流データを出力する。充電電圧検出回路15は、二次
電池11の電圧、即ち、充電電圧Vを検出し、検出値を
表す電圧データを出力する。電池温度検出回路16は、
二次電池11に取り付けられたサーミスタ16Tを含む
温度センサを備え、二次電池11の平均温度Tを検出
し、検出値を表す温度データを出力する。
【0022】制御回路13は、CPU等から構成される
制御部13Aとメモリ13Bを備え、充電電流検出回路
14から供給される電流データ、充電電圧検出回路15
から供給される電圧データ、電池温度検出回路16から
供給される温度データを取り込み、後述する手順に従っ
て充電回路12を制御することにより、二次電池11の
充電を制御する。
【0023】続いて、図1に示す充電装置の動作を説明
する。例えば、図示せぬ充電スイッチ等により二次電池
11の充電が指示されると、制御回路13は、図2のフ
ローチャートに示す充電処理を開始する。まず、制御回
路13の制御部13Aは、充電回路12に起動信号を供
給し、二次電池11の充電を開始する。充電回路12
は、制御部13Aからの起動信号により、外部から供給
される交流電圧を直流電圧に変換して出力し、二次電池
11への充電を開始する(ステップS1)。
【0024】さらに、制御部13Aは、メモリ13Bを
クリアし、数1の係数A(固定値)と切片Vxの初期値
を設定する(ステップS1)。制御部13Aは、充電電
流検出回路14から電流データを、充電電圧検出回路1
5から電圧データを、電池温度検出回路16から温度デ
ータをそれぞれ取り込む(ステップS2)。制御部13
Aは、取り込んだデータをメモリ13Bに蓄積する。
【0025】続いて、取り込んだデータから、二次電池
11が異常であるか否かを判別する(ステップS3)。
制御部13Aは、例えば、電池電圧Vが異常に高い場
合、電流値Iが異常に大きい場合、電池温度Tが異常に
高い(例えば、40〜60℃以上)場合等に、二次電池
11が異常な状態にあると判別する。二次電池11が異
常である判別した場合は、警報を発する(ステップS
4)と共に充電回路12に充電停止信号を送出して充電
回路12の動作を停止し、充電を停止する(ステップS
11)。
【0026】一方、ステップS3で、二次電池11が異
常ではないと判別された場合は、制御部13Aは、今回
取り込んだ電池電圧Vtから先に取り込んであった電池
電圧Vt-1を減算し、単位時間当たりの電池電圧の変化
量dV/dtを算出し、算出したdV/dtをメモリ1
3Bに格納する(ステップS5)。なお、単位時間は、
任意であるが、例えば、10秒〜5分に設定される。
【0027】続いて、今回算出されたdV/dtがピー
クに到達したか否かを判別する(ステップS6)。この
判断は、メモリ13Bに蓄積した充電開始時からの一連
のdV/dtの値の履歴から、dV/dtが一旦上昇
し、続いて、下降し始めたか否かにより判別することが
できる。充電初期の段階では、dV/dtはピークに到
達していない。従って、ステップS6では、「NO」と
判別され、フローはステップS7に進み、制御部13A
は、ステップS2で取り込んだ電池温度Tと、ステップ
S1で設定した係数Aと切片Vxより、数1に従って設
定値Voを算出し、電池電圧Vが設定値Voより大きいか
否かを判別する。
【0028】充電初期の段階では、電池電圧Vは設定値
Vo以下であり、「NO」と判別され、ステップS8に
進む。ステップS8では、制御部13Aは、ソフトウエ
アタイマ等により、先にデータを取り込んでから所定時
間(単位時間)が経過するまでウエイトする(ステップ
S8)。所定時間が経過すると、フローはステップS2
にリターンし、電流データI、電圧データV、温度デー
タTを取り込む。
【0029】以後、前述のルーチンが繰り返され、その
間に、二次電池11の充電が進む。二次電池11の充電
が完了すると、ステップS6でdV/dtがピークに達
したと判別され、フローはステップS9に進む。ステッ
プS9において、制御部13Aはその時点の電池電圧V
を数1の設定値Voとし、その時点の電池温度Tから、
切片Vxを修正する(係数Aは固定)。即ち、図4
(A)に示す直線1が検出された電圧V及び温度Tを通
るように、数1の切片VxをVx’に書き換える。その
後、フローはステップS10に進む。
【0030】図4(C)に示すように、dV/dtは電
池温度Tが高くなるに従ってピークの高さが低下し、ピ
ークに到達したか否かの検出が困難になる。また、極端
に浅い放電状態から充電した場合も、図5に示すよう
に、dV/dtのピークが明確にならない。このため、
これらの原因により、充電が実質的に完了したにもかか
わらず、ステップS6でdV/dtがピークに達したこ
とを判別できない場合がある。この場合、フローはステ
ップS6からステップS7に進む。制御部13Aは、ス
テップS2で取り込んだ電池温度Tと、係数Aと切片V
xより設定値Voを算出し、電池電圧Vが設定値Voより
大きくなったか否かを判別する。
【0031】前述のように、dV/dtが明確に判別で
きる段階で、ステップS9で切片Vxが二次電池11の
特性に合致するように修正されている。従って、充電完
了を判別するための設定値Voは、二次電池11の特性
に適合した値になっている。従って、充電完了時には、
ステップS7で、V>Voであると判別され、フローは
ステップS10に進む。
【0032】ステップS7及びステップS9で充電が完
了したと判断された場合でも、充電の効率等により、二
次電池11は完全な満充電状態になっていない場合が多
い。このため、制御部13Aは、充電回路12を制御し
て二次電池11を予め設定された量だけさらに充電する
(ステップS10)。この場合、例えば、タイマや積算
計を使用して充電量を制御する(ステップS10)。な
お、ステップS10の追加の充電の際の充電電流Iを小
さな値に抑えることは、電池の温度上昇、内部圧力の上
昇を防ぐ上で有効である。従って、追加の充電は、充電
回路12を制御して、例えば、トリクル充電等により実
施する。
【0033】制御部13Aは、追加の充電が完了する
と、充電回路12に充電停止信号を出力し、この信号に
応答して、充電回路12は充電を停止する(ステップS
11)。以上説明したように、この実施の形態によれ
ば、単位時間当たりの電池電圧の変化量dV/dtのピ
ークを検出し、このピークを検出した時点で充電が完了
したと判別する。従って、電池の劣化、特性の変動等に
かかわらず充電完了時を正確に検出することができる。
【0034】さらに、電池温度が高い等の理由により、
dV/dtのピークが検出できない場合でも、電池電圧
Vが設定値Voより大きければ、充電が完了したと判別
する。従って、電池温度Tが高温の場合でも、充電完了
時を正確に判別することができる。設定値Voを求める
ための切片Vxは、dV/dtのピークを検出した際
に、二次電池11の特性に応じて修正されている。従っ
て、電池温度T、電池の劣化等にかかわらず正確に充電
完了時を検出することが可能である。また、二次電池1
1が交換されたような場合でも、1回でもdV/dtの
ピークを検出できれば、その電池の特性に合致した切片
Vxが設定され、以後は、設定値Voに基づいて充電完了
を正確に判別することができる。
【0035】従って、この実施の形態の充電装置及び充
電方法は、比較的熱容量の大きい大容量のアルカリ系電
池が複数使用される電気自動車用の充電装置及び充電方
法として有効である。この発明は上記実施の形態に限定
されず種々の変形及び応用が可能である。例えば、二次
電池11の温度があまり高温にならない環境において
は、dV/dtのピークの検出のみに基づいて充電完了
時を検出してもよい。逆に、比較的高温の環境で使用さ
れる電池については、dV/dtのピークの検出を行わ
ず、電池の特性に最適な切片Vxを予め求めておき、充
電の度にVxを若干ずつ低下させるようにしてもよい。
【0036】さらに、充電完了の検出は常に電池電圧V
と設定値Voの比較で行い、dV/dtのピークの検出
は切片Vxの修正のためのみに行ってもよい。上記実施
の形態においては、電池の温度を測定するためにサーミ
スタを使用したが、熱電対等の他の任意の温度センサを
使用可能である。また、電池の異常を検出するため、例
えば、電池の内部圧を測定する圧力計等を配置し、ステ
ップS3の判別で、電池の内部圧力が所定値以上の場合
に、電池が異常であると判別してもよい。
【0037】dV/dtのピークを検出する方法とし
て、d2V/dt2が0になる時点を検出してもよい。上
記実施の形態においては、この発明を電気自動車用の充
電装置及び充電方法に適用したが、この発明は、任意の
アルカリ系等の二次電池の充電装置及び充電方法に適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる充電装置の回路
ブロック図である。
【図2】図1に示す充電装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】アルカリ系二次電池の充電特性を説明するため
の図であり、(A)は、充電量と電池電圧の関係を示す
特性図、(B)は、充電量と単位時間当たりの電池電圧
の変化量(dV/dt)の関係を示す特性図、(C)
は、室温と電池温度の関係を示す特性図、(D)は、充
電量と単位時間当たりの電池温度の変化量(dT/d
t)の関係を示す特性図である。
【図4】充電量100%の時の電池電圧と電池温度の関
係を示す図である。(A)は、充電量100%の時の電
池電圧と電池温度の関係を示す図、(B)は、充電量と
単位時間当たりの電池電圧の変化量(dV/dt)の関
係を示す特性図、(C)は、単位時間当たりの電池電圧
の変化量(dV/dt)のピークと、電池電圧と、電池
温度の関係を示す特性図である。
【図5】非常に浅い放電状態から充電を開始した場合の
単位時間当たりの電池電圧の変化量(dV/dt)を示
す図である。
【符号の説明】
11 二次電池 12 充電回路 13 制御回路 14 充電電流検出回路 15 充電電圧検出回路 16 電池温度検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 健 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を充電する充電装置において、 充電中の電池の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された電圧の単位時間当た
    りの変化量を求める電圧変化量検出手段と、 前記電圧変化量検出手段により検出された単位時間当た
    りの電圧変化量のピークを検出し、該ピークを検出した
    際に、充電が完了したことを判別する充電完了判別手段
    と、 を備えることを特徴とする充電装置。
  2. 【請求項2】 前記電池の温度を検出する温度検出手段
    と、 前記充電完了判別手段が前記単位時間当たりの電圧の変
    化量がピークを示していないと判別した際に、前記電圧
    検出手段により検出された前記電圧が、前記温度検出手
    段により検出された温度に従って定められる設定値に達
    したか否かを判別し、達している際に、充電完了を判別
    する電圧比較手段と、 前記充電完了判別手段が、前記単位時間当たりの電圧変
    化量のピークを検出した際に、前記温度検出手段と前記
    電圧検出手段により検出された前記電池の温度と電圧に
    基づいて前記設定値を更新する更新手段と、 を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の充電装
    置。
  3. 【請求項3】 電池を充電する充電装置において、 電池の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電池の温度を検出する温度検出手段と、 前記電池の電圧が、前記温度検出手段により検出された
    温度に対応して定められる所定の設定値に到達したか否
    かを判別し、到達したと判断した時に、充電完了を判別
    する充電完了判別手段と、 を備えることを特徴とする充電装置。
  4. 【請求項4】 前記設定値は前記温度検出手段により検
    出された電池温度の一次関数で定まる電圧値である、こ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の充電装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧検出手段により検出された電圧
    の単位時間当たりの変化量を求める電圧変化量検出手段
    と、 前記電圧変化量検出手段により検出された単位時間当た
    りの電圧の変化量のピークを検出するピーク検出手段
    と、 前記ピーク検出手段が電圧変化量のピークを検出した時
    の、前記温度検出手段により検出された電池温度と前記
    電圧検出手段により検出された電池電圧から前記設定値
    を補正する補正手段と、 をさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載
    の充電装置。
  6. 【請求項6】 前記充電完了判別手段により充電の完了
    が判別された後、前記電池を所定量充電した後、充電を
    停止する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれか1つに記載の充電装置。
  7. 【請求項7】 前記電池は、アルカリ系二次電池から構
    成されている、ことを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか1つに記載の充電装置。
  8. 【請求項8】 充電中の電池の電圧を検出し、 検出した電圧の単位時間当たりの変化量を求め、 前記単位時間当たりの変化量がピークを示したときに充
    電完了を判別し、 この判別に基づいて充電を制御する、 ことを特徴とする充電方法。
  9. 【請求項9】 充電中の電池の電圧と温度を検出し、 電池の電圧が、電池の温度の関数で定まる設定値に達し
    た時に充電完了を判別し、 この判別に基づいて充電を制御する、 ことを特徴とする充電方法。
  10. 【請求項10】 検出した電圧の単位時間当たりの変化
    量を求め、 前記単位時間当たりの変化量が所定の状態を示したとき
    に、そのときの検出温度及び検出電圧から前記関数を修
    正し、該関数を次回以降の判別の際の関数として設定す
    る、ことを特徴とする請求項9に記載の充電方法。
JP8069915A 1996-03-26 1996-03-26 充電装置及び充電方法 Pending JPH09261884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8069915A JPH09261884A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 充電装置及び充電方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8069915A JPH09261884A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 充電装置及び充電方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09261884A true JPH09261884A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13416472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8069915A Pending JPH09261884A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 充電装置及び充電方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09261884A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004312863A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Hitachi Ltd 鉄道車両用電力変換器の制御装置
WO2006028363A1 (es) * 2004-07-19 2006-03-16 Samsung Electronics Co., Ltd Carga de la batería

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004312863A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Hitachi Ltd 鉄道車両用電力変換器の制御装置
JP4593081B2 (ja) * 2003-04-07 2010-12-08 株式会社日立製作所 鉄道車両用電力変換装置
WO2006028363A1 (es) * 2004-07-19 2006-03-16 Samsung Electronics Co., Ltd Carga de la batería

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3659772B2 (ja) バッテリの劣化判定装置
US5874825A (en) Indirect thermal sensing system for a battery charger
EP2577843B1 (en) Battery charging apparatus and battery charging method
US6172487B1 (en) Method and apparatus for charging batteries
US6191560B1 (en) Battery charger
US5723971A (en) Apparatus for charging a battery for a charge time determined based on the depth of discharge
JPH09304490A (ja) 電池の残容量推定方法
JP2006280060A (ja) 充電装置
US5703465A (en) Method and apparatus for controlling the charging of a secondary battery using the primary differential of the battery voltage
JPH08500238A (ja) バッテリ充電方法および充電装置
EP1132989B1 (en) Device and method for controlled charging of a secondary battery
JP2000270491A (ja) リチウムイオン電池充電方法及びリチウムイオン電池充電装置
JP3432463B2 (ja) バッテリ容量計測装置
EP1261098B1 (en) Method and apparatus for charging batteries
JP3296624B2 (ja) パック電池のタイプを判別する電気機器
EP1100171B1 (en) Device and method for determining state of charge
US5627452A (en) Charging method of secondary battery
WO2000016088A1 (en) Apparatus and method for detecting memory effect in nickel-cadmium batteries
JPH09261884A (ja) 充電装置及び充電方法
JP2001110457A (ja) 電池の異常状態判定方法、装置、及び2次電池パック
JPH08149709A (ja) 二次電池の充電装置
JPH10201111A (ja) 充電制御方法および充電制御装置
JP3220803B2 (ja) 二次電池の充電方法
JPH09238431A (ja) 蓄電池の充電方法及び装置
JP3818780B2 (ja) 電池の充電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050111