JPH09238431A - 蓄電池の充電方法及び装置 - Google Patents

蓄電池の充電方法及び装置

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JPH09238431A
JPH09238431A JP8045908A JP4590896A JPH09238431A JP H09238431 A JPH09238431 A JP H09238431A JP 8045908 A JP8045908 A JP 8045908A JP 4590896 A JP4590896 A JP 4590896A JP H09238431 A JPH09238431 A JP H09238431A
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JP
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voltage
charging
difference
difference voltage
sampling
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JP8045908A
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Koichi Tajiri
浩一 田尻
Yoshimi Ibuki
佳実 伊吹
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Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電池の使用状態の如何にかかわらず、また
電池電圧変化の測定における微少な電圧変動や誤差やノ
イズ等の影響を受けずに、充電終期を確実に検知して良
好な充電を行う。 【解決手段】 蓄電池を定電流で充電し、所定のサンプ
リング周期で充電電圧をサンプリングする。前のサンプ
リングのサンプリング電圧と、後のサンプリングのサン
プリング電圧との差を第1の差電圧として採取する。前
に採取した第1の差電圧と、後に採取した第1の差電圧
との差を第2の差電圧として採取する。そして、第1の
差電圧が第1の基準差電圧を超えた後に、第2の差電圧
が第2の基準差電圧を超えたときに充電終期と検知す
る。以後、定時間の補充電を行って充電を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電池の充電方法
及び充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、蓄電池の充電方法には種々の方法
がある。例えばタイマを用いて所定の時間、準定電圧充
電を行う方法がある。また特開昭62−23539号公
報に示されたように、定電流充電の充電終期を充電電圧
の変化から検知し、充電終期を検知した後に補充電を行
って充電を終了する蓄電池の充電方法もある。この方法
では、充電対象の蓄電池において所定の順序で生ずる固
有の複数の充電電圧上昇の変曲点(充電中に充電電圧の
2階微分値の符号が正から負へ、又は負から正へと変化
する点)を検出することにより適正な充電を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の蓄電池の充電方法では、蓄電池の使用頻度、温
度、放電深度等の影響によって、蓄電池の充電特性が変
化するために、時として良好な充電が行われずに過充電
や充電不足を起こすことがある。また、微少な電池電圧
の変動や誤差やノイズの影響により、本来の変曲点でな
い場所で変曲点が生じたと判断して制御するような誤動
作をするおそれがあった。更に、蓄電池が正常か否かを
判定する手段がないため、不良の蓄電池を気付かずに使
用するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、蓄電池の使用頻度、温
度、放電深度等の如何にかかわらず、電池電圧変化の測
定における微少な電圧変動や誤差やノイズの影響等を防
いで、過充電や充電不足とならない蓄電池の充電方法及
び充電装置を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、蓄電池が正常か否か
を判定できる蓄電池の充電方法及び充電装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る蓄電池の充
電方法は、定電流充電の充電終期を充電電圧の変化から
検知し、充電終期を検知した後に補充電を行って充電を
終了する充電方法を対象とする。
【0007】本発明は上記の充電方法で、まず所定サン
プリング周期で充電電圧をサンプリングし、前のサンプ
リングのサンプリング電圧と後のサンプリングのサンプ
リング電圧との差を第1の差電圧として採取する。次
に、前に採取した第1の差電圧と、後に採取した第1の
差電圧との差を第2の差電圧として採取する。そして、
第1の差電圧が第1の基準差電圧を超えた後に、第2の
差電圧が第1の基準差電圧とは極性が異なる第2の基準
差電圧を超えたときに充電終期と検知する。
【0008】第1の差電圧が第1の基準差電圧を超えた
か否かにより、まず変曲点になる可能性のある充電電圧
の変化点を検出する。ここで第1の基準差電圧は、定格
電圧の数%とする。なお、この第1の差電圧は、蓄電池
のサンプルについて何個か実際に充放電試験を行って、
充電特性を調べ、その結果から定めることになる。しか
しながらこの段階で検出した変化点には、ノイズの影響
を受けたものや誤差が原因になったものが含まれる。そ
こでこの変化点の中から、変曲点を探すために第2の差
電圧が第1の基準差電圧とは極性が異なる第2の基準差
電圧を超えたか否かを判定する。第2の基準差電圧も第
1の基準差電圧と同様にして、蓄電池のサンプルについ
て何個か実際に充放電試験を行って充電特性を調べ、そ
の結果から定める。
【0009】そこで試験によりノイズや誤差が原因とな
って発生した変化点における第2の差電圧の極性が変化
した後の最大値を求め、この最大値より大きな値を第2
の基準差電圧として定めた。この第2の基準差電圧を第
2の差電圧が超えた変化点を変曲点と判断すると、従来
よりもはるかに高い精度で変曲点を検出することができ
る。
【0010】したがって本発明の充電方法によれば、蓄
電池の充電電圧の変化状態を検知して充電を行う場合
に、電池電圧変化の測定における微少な充電電圧変動や
誤差やノイズの影響を防いで、充電の進行に伴い充電終
期に生ずる電池電圧の特定の変曲点を良好に検知でき
る。これにより、蓄電池の使用頻度、温度、放電深度等
の如何に拘らず、過充電や充電不足とならない良好な充
電が行われる。
【0011】また、本発明の充電方法は、充電を開始し
た後に予め定めた時間が経過しても充電終期を検知でき
ないときには、充電を停止して蓄電池が不良であると判
定する。これにより、不良となった蓄電池を知らずに使
用するような事態が発生するのを防止できる。
【0012】更に、本発明は定電流充電の充電終期を充
電電圧の変化から検知する充電終期検出手段を備えて、
充電終期を検知した後に補充電を行って充電を終了する
蓄電池の充電装置を対象とする。図2のブロック図に示
すように、本発明の充電装置は、充電終期検出手段をサ
ンプリング電圧記憶手段Aと、第1の差電圧演算記憶手
段Bと、第2の差電圧演算記憶手段Cと第1及び第2の
判定手段D及びEにより構成される。サンプリング電圧
記憶手段Aは、所定のサンプリング周期で充電電圧をサ
ンプリングして記憶する。サンプリング電圧記憶手段A
は、サンプリング部と記憶部とを含んで構成される。こ
のサンプリング電圧記憶手段Aでは、少なくとも連続す
る2回のサンプリングした充電電圧を記憶しており、サ
ンプリングのたびにその記憶値を最新のサンプリング値
で更新する。第1の差電圧演算記憶手段Bは、サンプリ
ング電圧記憶手段Aに記憶した前のサンプリングのサン
プリング電圧と、後のサンプリングのサンプリング電圧
との差を第1の差電圧として演算して記憶する。この第
1の差電圧演算記憶手段Bは、演算部と記憶部とから構
成され、記憶部には連続する2回分の演算結果(第1の
差電圧)が記憶されている。そして第2の差電圧演算記
憶手段Cは、前に演算した第1の差電圧と、後に演算し
た第1の差電圧との差を第2の差電圧として演算して記
憶する。この第2の差電圧演算記憶手段Cは、演算部と
記憶部とから構成され、第1の差電圧演算記憶手段Bに
記憶された第1の差電圧のデータに基づいて演算を行
う。そして第1の判定手段Dは、第1の差電圧演算記憶
手段Aで演算した第1の差電圧が第1の基準差電圧を超
えたか否かを判定し、第2の判定手段Eは第1の判定手
段Dが第1の差電圧が第1の基準電圧を超えたことを判
定した後に、第2の差電圧演算記憶手段により求めた第
2の差電圧が第1の基準差電圧とは極性が異なる第2の
基準差電圧を超えたことを判定すると、充電終期検知信
号を出力する。このような構成になる本発明の充電装置
においては、本発明の充電方法を簡単にかつ良好に実施
できる。
【0013】更に、本発明の充電装置は、充電開始と同
時に予め定めたタイマ時限の計数を開始するタイマと、
このタイマがタイマ時限の計数を完了すると警報を出力
する警報手段とを具備し、タイマは充電が終了又は中止
されるとリセットされるようにすると、充電する蓄電池
が正常か否かを判定することができ、蓄電池が正常でな
い場合には警報を発して使用者に知らせ、充電を中止さ
せることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の蓄電池の充電方
法を実施する充電装置の実施の形態の一例を示したもの
で、同図の1は交流電源、2は全波整流回路、3は充電
電流制御手段として用いられるスイッチング素子である
電界効果トランジスタ(以下FETと言う)であり、4
はリアクトル、5はダイオード、6は平滑用コンデン
サ、7は充電対象となる蓄電池である。ブロック8はマ
イクロコンピュータを主要部として構成される制御部分
であり、8aはCPU等からなる演算部、8bはメモ
リ、8cはA/D変換部、8dはパルス幅変調制御部
(以下PWM制御部と言う)、8eは出力ポートであ
る。8fは保護タイマ、8gは補充電タイマであり、タ
イマ8gは補充電の時限規制に、タイマ8fは蓄電池7
の不良判定及び過充電防止に使用する。9は警報手段と
しての発光ダイオード(以下LEDと言う)、10は充
電電流を検出するために用いる電流検出手段としての抵
抗体である。制御部分8によって、図2に示した充電終
期検出手段を構成する。コンピュータを用いて図2の充
電周期検出手段を実現するためのソフトウエアのアルゴ
リズムは図4に示す通りである。
【0015】次に、図1の充電装置の動作を説明する。
本充電装置は、基本的にはいわゆるVテーパ制御(定電
流充電)の充電を行う。制御部分8のPWM制御部8d
は、FET3を高周波でスイッチングして充電電流のP
WM制御を行うことにより、蓄電池7への充電電流を一
定とするように制御する。蓄電池7の充電電流情報は、
シャント抵抗と呼ばれる抵抗体10により検出されて、
制御部分8のA/D変換部8cを通して演算部8aに取
り込まれる。また、蓄電池7の電圧情報もA/D変換部
8cを通して演算部8aに取り込まれる。演算部8a
は、所定のサンプリング周期(例えば、20分)で蓄電
池7の充電電圧をサンプリングし、その値をメモリ8b
内に構成し記憶部に記憶させる。このメモリ8b内の記
憶部と演算部8aに構成されてサンプリング動作を行う
機能部とにより、図2のサンプリング電圧記憶手段Aが
構成される。このサンプリング電圧記憶手段Aに記憶さ
れる前と後のサンプリング値は、順次更新される。即ち
サンプリングが行われるたびに、順次新しいサンプリン
グ値が後のサンプリング値として記憶され、そしてサン
プリング前の後のサンプリング値が前のサンプリング値
として記憶される。
【0016】そして次に演算部8aは、サンプリングの
度に、前のサンプリング周期におけるサンプリング電圧
V1 と、後のサンプリング周期におけるサンプリング電
圧V1 ´との差、即ち後のサンプリング電圧から前のサ
ンプリング電圧を差し引いた電圧を第1の差電圧ΔV1
として演算して、メモリ8b内に構成した記憶部に記憶
させる。この記憶部と前述の演算を行う演算部8aの機
能部とにより、図2の第1の差電圧演算記憶手段により
構成される。第1の差電圧の演算もサンプリングごとに
実施され、記憶部には少なくとも最新の2回分の演算結
果が記憶されている。なお理論的には、前のサンプリン
グ電圧から後のサンプリング電圧を差し引いた電圧を第
1の差電圧としてしてもよいのは勿論である。
【0017】次に、演算部8aは、前に演算して記憶し
た第1の差電圧ΔV1 と、後に演算して記憶した第1の
差電圧ΔV1 ´との差、即ち、後に得た第1の差電圧か
ら前に得た第1の差電圧を差し引いた電圧を第2の差電
圧ΔV2 として演算して、演算結果をメモリ8b内に構
成した記憶部に記憶させる。この記憶部と前述の演算を
行う演算部8aの機能部とにより図2の第2の差電圧演
算記憶手段Cが構成される。この記憶部には、少なくと
も最新の1回分の演算結果が記憶される。なお第1の差
電圧演算記憶手段と同様に、前に得た第1の差電圧から
後に得た第1の差電圧を差し引いた電圧を第2の差電圧
としてもよいのは勿論である。
【0018】演算部8aには、更に第1の差電圧ΔV1
が第1の基準差電圧ΔVre1 を超えたか否かを判定する
第1の判定手段(図2のD)が構成されており、また第
1の判定手段Dが第1の差電圧ΔV1 が第1の基準差電
圧Vre1 を超えたことを判定した後に第2の差電圧ΔV
2 が第1の基準差電圧Vre1 とは極性が異なる第2の基
準差電圧ΔVre2 を超えたことを判定すると充電終期検
知信号を出力する第2の判定手段(図2のE)が構成さ
れている。第2の判定手段Eは、第1の判定手段が変化
点を検出する判定結果を出力した後以後継続して判定動
作を継続してもよいが、第1の判定手段が変化点を検出
する判定結果を出した後、予め定めた所定サイクルが経
過した後に、判定動作を停止するようにしてもよい。こ
れは変化点が、変曲点でなければ、第2の差電圧が短い
時間の内に第2の基準差電圧ΔVre2 を超えることはな
いからである。
【0019】蓄電池電圧のサンプリングごとに第1の差
電圧ΔV1 ,V1 ´,…と第2の差電圧ΔV2 ,ΔV2
´…を演算し、その結果をグラフ化してみると、図3に
示したようになる。図3(a)は充電時の蓄電池電圧の
時間的な変化を示したものであり、図3(b)は前記の
第1の差電圧ΔV1 の変化を示したものであり、図3
(c)は第2の差電圧ΔV2 の変化をそれぞれ示したも
のである。
【0020】図3(b)に見られるように、第1の差電
圧ΔV1 は図3(a)の電圧特性で、充電電圧の増加率
(曲線の傾斜角度)が一定の場合にはほぼ一定で変化せ
ず、充電末期に至ると生ずる充電電圧の増加率の増大
(曲線の傾斜の増大)とともに上昇して最大傾斜の時点
でピークに達し、以後、充電電圧の増加率の減少(電圧
曲線の傾斜の低下)とともに低下する。このような現象
は、一時的なノイズの発生等でも生じる。+ΔVre1は
第1の差電圧がピークに近い値に達したことを判定する
ために用いる第1の基準差電圧である。この第1の差電
圧ΔV1が第1の基準差電圧+ΔVre1を超えた場合に
は、充電電圧の急激な増加があったと判断して変曲点検
出の可能性があると判断できる。第1の基準差電圧+Δ
Vre1の設定をあまり低くするとノイズの影響を受けや
すくなり、逆に第1の基準差電圧+ΔVre1の設定をあ
まり高くすると、実際の変曲点の発生を検出できなくな
る事態も発生する。したがってこの第1の基準差電圧+
ΔVre1は、2つの問題を考慮して中間値に設定される
ことになり、完全にノイズ等の影響を除去することはで
きない。
【0021】そこで本発明では、第2の差電圧の変化を
見ることにした。第2の差電圧ΔV2 は図3(c)に見
られるように、第1の差電圧の変化に応じて変化し、第
1の差電圧のピークより前の傾斜部分に対しては正の立
上がり曲線、ピーク後の傾斜部分に対しては負の立上が
り曲線となる。−ΔVre2 は第2の差電圧が、第1の差
電圧とは極性の異なる負のピークに近い値に達したこと
を判定するために用いる第2の基準差電圧である。この
第2の基準差電圧−ΔVre2 は、第1の差電圧と第1の
基準差電圧との対比では、その電圧の変化点が変曲点で
あるか否かが不明な場合に用いる基準である。充電の途
中でノイズが発生した場合には、第1の差電圧がピーク
に達した後に第2の差電圧の極性が変化してもその変化
の度合は僅かである。これは充電終期のように充電電圧
が飽和状態にならないためである。変曲点では、第1の
差電圧がピークをむかえた後に、充電電圧が飽和状態に
なるために、第2の差電圧は極性が変化した後ある程度
大きな値になる。そこで第2の基準差電圧−ΔVre2
は、この現象を考慮してその値が設定される。
【0022】図2の充電装置では、演算部8aに構成し
た図2の第1の判定手段Dで第1の差電圧が第1の基準
差電圧+ΔVre1を超えたか否かを判定する。そして、
第1の判定手段Dが、第1の差電圧が第1の基準差電圧
+ΔVre1を超えたことを判定すると、演算部8aに構
成した第2の判定手段Eが、第2の差電圧が第2の基準
差電圧−ΔVre2 を超えたか否かを判定し、超えたと判
定すると充電終期検知信号を出力する。この信号出力に
より、補充電タイマ8gが所定の時限の計数を開始する
とともに、PWM制御部8dの制御により補充電を行
う。そして、タイマ8gが時限の計数を終わることによ
り、所定の時間の補充電を終了する。この補充電は、第
2の差電圧が基準差電圧−ΔVre2 を超えた時点では未
だ満充電ではないので、不足分を補充するために一定時
間行う充電である。
【0023】他方、保護タイマ8fは充電開始と同時に
所定の時限の計数を開始する。このタイマの時限は、通
常の蓄電池が満充電に達するのに十分な時間以上とす
る。タイマ8fが計数を完了すると、出力ポート8eか
ら警報信号を出力して警報手段のLED9を駆動し、充
電を中止する。これにより、蓄電池7が不良である(蓄
電池が寿命に至っている。)と判定される。タイマ8
f,8gはその役目が終了するとリセットされる。
【0024】図4は図1の充電装置でマイクロコンピュ
ータを用いて構成される制御部分8を作動させるソフト
ウエアのアルゴリズムを示すフローチャートである。こ
のフローチャートの各ステップを説明すると、充電開始
後先ずステップST1において保護タイマ8fをONに
する。次に、ステップST2で保護タイマ8fがタイム
アウトか否かを判定する。タイムアウトの場合は蓄電池
が不良であると見做して、ステップST10で警報信号
を出力して充電を中止する。タイムアウトでない場合
は、ステップST3で充電電圧を検出した後、ステップ
ST4で第1の差電圧を計算し、ステップST5で第2
の差電圧を計算する。そして、ステップST6で第1の
差電圧ΔV1 が第1の基準差電圧の+Vre1 以上か否か
を判定し、+Vre1 以上と判定した場合はステップST
7で第2の差電圧ΔV2 が第2の基準差電圧−ΔVre2
以下か否かを判定する。ステップST6,ST7での判
定がそれぞれNOの場合は、ステップST2〜ST7を
繰り返す。ステップST7で第2の差電圧ΔV2 が−Δ
Vre2 以下と判定すると、充電終期に近づいたものとし
て、ステップST8で補充電タイマ8gをONにして補
充電を行う。そして、ステップST9で補充電タイマ8
gがタイムアウトか否かを判定し、タイムアウトと判定
されると、満充電されたものとして充電を終了する。
【0025】上述の充電方法を行う場合の充電電圧のサ
ンプリング周期、第1の基準差電圧及び第2の基準差電
圧等の値は、電池の種類に応じて予め実験を通して適切
な値を決定すればよい。例えば、電圧12V,容量65
Ahの鉛蓄電池を2個直列に接続したものを8Aの充電
電流で定電流充電を行ったときに、図5(a)に示した
ような電圧変化をする蓄電池の場合には、サンプリング
周期を20分とし、第1の基準差電圧を0.8Vとし
て、第2の基準差電圧−ΔVre2 を−0.3V程度とす
れば、微少な電圧変動や誤差やノイズに影響されずに充
電終期を確実に検知することができる。
【0026】ところで、蓄電池の使用頻度や周囲温度の
差異によっては、充電時の蓄電池電圧は図5(a)の曲
線,,のいずれのように変化するか分からない。
しかし、本発明の充電方法のように、第1の差電圧及び
第2の差電圧を算出すると、電圧曲線が,,のい
ずれの場合でも第1の差電圧は図5(b)のようにな
り、第2の差電圧は図5(c)のようになるので、確実
に充電終期をとらえることができる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る蓄電池
の充電方法によれば、定電流充電において所定のサンプ
リング周期で充電電圧をサンプリングし、前のサンプリ
ング電圧と後のサンプリング電圧との差を第1の差電圧
として採取し、前に採取した第1の差電圧と、後に採取
した第1の差電圧との差を第2の差電圧として採取す
る。そして、前記第1の差電圧が第1の基準差電圧を超
えた後に、前記第2の差電圧が第1の基準差電圧とは極
性が異なる第2の基準差電圧を超えたときに充電終期と
検知して、以後補充電を行って充電を終了するようにし
たので、蓄電池の使用頻度、温度及び放電深度等の如何
にかかわらず、また、電池電圧測定における微少な充電
電圧の変動や誤差あるいはノイズ等の影響を受けずに、
充電終期を確実に検知できて良好な充電を行うことがで
きる。
【0028】また、本発明の充電方法では、充電を開始
した後に予め定めた時間が経過しても充電終期を検知で
きないときには、充電を中止して蓄電池が不良であると
判定するようにしたので、不良の蓄電池を知らずに使用
するような事態が生ずるのを防止できる。
【0029】そして、本発明の充電装置によれば、本発
明の充電方法を極めて良好に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の充電装置の実施形態を示す回路図であ
る。
【図2】図1の実施の形態で用いる充電終期検出手段の
構成を示すブロックである。
【図3】(a)は蓄電池の充電電圧の変化を示す特性曲
線図、(b)は充電電圧のサンプリング電圧の第1の差
電圧の変化を示す特性曲線図、(c)は第1の差電圧の
変化より算出した第2の差電圧の変化を示す特性曲線図
である。
【図4】図2の実施の形態をマイクロコンピュータを用
いて実施する場合に用いるソフトウエアのアルゴリズム
の例を示すフローチャートである。
【図5】(a)は使用状態の異なる三つの蓄電池の充電
電圧の変化を示す特性曲線図、(b)は図5(a)にお
ける各充電電圧のサンプリング電圧の第1の差電圧の変
化を示す特性曲線図、(c)は図5(b)の第1の差電
圧の変化より算出した第2の差電圧の変化を示す特性曲
線図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 全波整流回路 3 FET 4 リアクトル 5 ダイオード 6 平滑用コンデンサ 7 蓄電池 8 制御部分 8a 演算部 8b メモリ 8c A/D変換部 8d PWM制御部 8e 出力ポート 8f 保護タイマ 8g 補充電タイマ 9 警報手段としてのLED 10 抵抗体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定電流充電の充電終期を充電電圧の変化
    から検知し、充電終期を検知した後に補充電を行って充
    電を終了する蓄電池の充電方法であって、 所定サンプリング周期で充電電圧をサンプリングし、 前のサンプリングのサンプリング電圧と後のサンプリン
    グのサンプリング電圧との差を第1の差電圧として採取
    し、 前に採取した第1の差電圧と後に採取した第1の差電圧
    との差を第2の差電圧として採取し、 前記第1の差電圧が第1の基準差電圧を超えた後に前記
    第2の差電圧が第1の基準差電圧とは極性が異なる第2
    の基準差電圧を超えたときに前記充電終期を検知するこ
    とを特徴とする蓄電池の充電方法。
  2. 【請求項2】 充電を開始した後に予め定めた時間経過
    しても前記充電終期を検知できないときには、充電を停
    止して蓄電池が不良であると判定することを特徴とする
    請求項1に記載の蓄電池の充電方法。
  3. 【請求項3】 定電流充電の充電終期を充電電圧の変化
    から検知する充電終期検出手段を備えて充電終期を検知
    した後に補充電を行って充電を終了する蓄電池の充電装
    置であって、 前記充電終期検出手段は、所定サンプリング周期で充電
    電圧をサンプリングして記憶するサンプリング電圧記憶
    手段と、 前のサンプリングのサンプリング電圧と後のサンプリン
    グのサンプリング電圧との差を第1の差電圧として演算
    して記憶する第1の差電圧演算記憶手段と、 前に演算した第1の差電圧と後に演算した第1の差電圧
    との差を第2の差電圧として演算して記憶する第2の差
    電圧演算記憶手段と、 前記第1の差電圧が第1の基準差電圧を超えたか否かを
    判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段が前記第1の差電圧が第1の基準差
    電圧を超えたことを判定した後に前記第2の差電圧が第
    1の基準差電圧とは極性が異なる第2の基準差電圧を超
    えたことを判定すると充電終期検知信号を出力する第2
    の判定手段とを具備することを特徴とする蓄電池の充電
    装置。
  4. 【請求項4】 充電開始と同時に予め定めたタイマ時限
    の計数を開始するタイマと、 前記タイマが前記タイマ時限の計数を完了すると警報を
    出力する警報手段とを更に具備し、 前記タイマは充電が終了又は中止されるとリセットされ
    る請求項3に記載の蓄電池の充電装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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