JPH09261815A - 光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流低減方法及び装置 - Google Patents

光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流低減方法及び装置

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JPH09261815A
JPH09261815A JP7009596A JP7009596A JPH09261815A JP H09261815 A JPH09261815 A JP H09261815A JP 7009596 A JP7009596 A JP 7009596A JP 7009596 A JP7009596 A JP 7009596A JP H09261815 A JPH09261815 A JP H09261815A
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JP
Japan
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optical fiber
built
ground wire
overhead ground
induced current
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Withdrawn
Application number
JP7009596A
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English (en)
Inventor
Naoki Tanaka
直樹 田中
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流を、光信号
伝送機能を損なうことなく低減できる光ファイバ内蔵架
空地線の誘導電流低減方法及び装置を提供する。 【解決手段】誘導電流対策側の光ファイバ内蔵架空地線
4を絶縁碍子6により塔体1に絶縁して引き留め、また
他方の光ファイバ内蔵架空地線5は塔体1に接地状態で
引き留める。光ファイバ内蔵架空地線4を光ファイバ接
続箱8に絶縁状態のまま引込み、その光ファイバを、他
方の光ファイバ内蔵架空地線5の光ファイバと、光ファ
イバ接続箱8の内部で光接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空送電線に用い
られている光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流低減方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線には、送電線への直撃雷対策
として架空地線が設置されており、落雷時には架空線・
鉄塔を経由して雷電流を対地に放電している。一方、正
常時の架空地線には送電線からの電磁誘導により常時送
電電流の5〜10%程度の誘導電流が流れており、近年の
省エネルギ化、電力コスト削減、送電電流増大等から長
距離送電線ロスの一層の削減が求められ、架空地線によ
る送電ロスも無視できない状況となってきている。
【0003】この問題を解決する方法として、従来から
分割架空地線方式(架空地線を径間で分割する方式)や
送電電圧相配列変更方式(送電線の相を入れ換えて誘導
電流を打ち消す方式)等が提案されており、これらの方
法によって誘導電流を10〜50%に低減できることも報告
されている。しかし、最近では架空地線に光ファイバ内
蔵架空地線(OPGW)が多数敷設されるようになっているた
め、光ファイバによる光信号伝送機能を確保するために
は分割架空地線方式は採用しがたいという問題があっ
た。また送電電圧相配列変更方式は短径間で相回転を行
わない限り、大幅な効果は期待することができないとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流
を、光信号伝送機能を損なうことなく効果的に低減する
ことができる光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流低減方
法及び装置を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の光ファイバ内蔵架空地線の誘導電
流低減方法は、光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流対策
側の端部を塔体に絶縁して引き留め、光ファイバ接続箱
に絶縁状態のまま引込む一方、他方の光ファイバ内蔵架
空地線を塔体に接地して引き留めて前記光ファイバ接続
箱に接地状態で引込み、その内部で光ファイバどうしを
光接続することを特徴とするものである。また本発明の
光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流低減装置は、光ファ
イバ内蔵架空地線の誘導電流対策側の端部を塔体に対し
て絶縁状態で引き留めるための絶縁碍子と、入線部に絶
縁クランプと非絶縁クランプとを備え塔体上に設置され
た光ファイバ接続箱と、前記の光ファイバ内蔵架空地線
を塔体に対して絶縁状態のまま光ファイバ接続箱の絶縁
クランプまで架線する手段と、他方の光ファイバ内蔵架
空地線を光ファイバ接続箱の非絶縁クランプまで架線す
る手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を説明する。図1において、1は送電線鉄塔の塔
体、2は塔体1の上端に設けられた架空地線用のアー
ム、3は送電線用のアームである。4はこの塔体1に引
き留められている誘導電流対策側の光ファイバ内蔵架空
地線(OPGW)、5は他方の光ファイバ内蔵架空地線(OPGW)
である。なお送電線は図示されていない。
【0007】図2、図3に示すように、誘導電流対策側
の光ファイバ内蔵架空地線4の端部は、絶縁碍子6を介
して塔体1のアーム2に引き留められている。このた
め、誘導電流対策側の光ファイバ内蔵架空地線4の端部
は塔体1に対して絶縁状態とされている。なおこの絶縁
碍子6は図3に示すようにアークホーン7、7によって
形成される放電ギャップGを備え、落雷時の雷サージ電
流はこの放電ギャップGで放電させて塔体1に逃がす構
造としておく。
【0008】この例では、図1に示すように塔体1の略
中央部に光ファイバ接続箱8が設置されている。そして
図2、図4に示すように、塔体1への取り付け部が絶縁
された架線手段9により、上記の誘導電流対策側の光フ
ァイバ内蔵架空地線4がこの光ファイバ接続箱8まで架
線されている。一方、他方の光ファイバ内蔵架空地線5
は従来と同様、塔体1に接地された状態で引き留めら
れ、そのまま光ファイバ接続箱8まで架線されている。
なお、光ファイバ接続箱8の設置位置は自由であり、塔
体1の上部に設置してもよい。また塔体1に既に中継箱
が設置されている場合には、この中継箱を光ファイバ接
続箱8として利用することができる。
【0009】図5は、光ファイバ接続箱8として利用さ
れる中継箱を示す図であり、それ自体は塔体1に接地さ
れた状態で取り付けられている。この光ファイバ接続箱
8(中継箱)は、入線部に絶縁クランプ10と非絶縁クラ
ンプ11とを備えている。図6に示すように、絶縁クラン
プ10は光ファイバ接続箱8のボックス本体12に、磁器ま
たは樹脂等の耐候性のある材質の碍子13を介して取り付
けられている。前記したように、誘導電流対策側の光フ
ァイバ内蔵架空地線4はこの絶縁クランプ10まで架線さ
れてクランプされ、光ファイバ4aのみが光ファイバ接続
箱8の内部に引き込まれている。
【0010】また、光ファイバ接続箱8まで架線されて
きた他方の光ファイバ内蔵架空地線5は非絶縁クランプ
11によりクランプされ、図5に示すようにその光ファイ
バ5aのみが光ファイバ接続箱8の内部に引き込まれて、
光ファイバ4aと光ファイバ5aとが光接続されている。な
お、図5に示すように、光ファイバ接続箱8として用い
られる中継箱の内部には光分岐器を内蔵させておき、分
岐ケーブル14を介してセンサー等へ光信号を取り出すこ
とができるようにしておくことができる。
【0011】図7はより簡単な構成の光ファイバ接続箱
8の例を示す図であり、ボックス本体12の両側にそれぞ
れ絶縁クランプ10と非絶縁クランプ11とを設け、内部で
光ファイバ4aと光ファイバ5aとを光接続している。また
図8はモールド型の光ファイバ接続箱8の例を示す図で
あり、光ファイバが切断されることなく絶縁性の光ファ
イバ接続箱8の内部に収納され、両端部がシリコン15に
よりモールドされている。
【0012】このように、本発明においては誘導電流対
策側の光ファイバ内蔵架空地線4を絶縁碍子6により塔
体1に絶縁して引き留め、光ファイバ接続箱8に絶縁ク
ランプ10を介して絶縁状態のまま引込む一方、他方の光
ファイバ内蔵架空地線5を非絶縁クランプ11を介して光
ファイバ接続箱8に接地状態で引込み、その内部で光フ
ァイバ4a、5aどうしを光接続する。その結果、光ファイ
バ内蔵架空地線4と他方の光ファイバ内蔵架空地線5と
は塔体1、1間で絶縁された状態となるため、従来の分
割架空地線方式と同様に誘導電流の回路が短く遮断され
ることとなり、誘導電流を低減することができる。しか
も、光ファイバ4a、5aは光ファイバ接続箱8の内部で光
接続されているために光信号の伝送は支障なく行われる
こととなる。
【0013】なお、本発明による光ファイバ内蔵架空地
線4、5間の絶縁は1〜1.5km 間隔で行うことが好まし
いが、一般に光ファイバ内蔵架空地線の中継間隔は2〜
2.5km とされているので、実際には2km間隔で本発明に
よる絶縁処理を行えばよい。また本発明は特に66kV〜50
0kV の架空送電線路に適し、かつ架空地線を絶縁しても
誘導障害が発生しない箇所に用いることが好ましい。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
光ファイバ内蔵架空地線による光信号の伝送に支障を生
ずることなく、光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流を低
減することができる。本発明によればこの誘導電流を従
来の10%にまで低減することができるので、全国の66kV
系及び77kV系の送電線路に本発明を適用した場合には、
電力損失の削減量は年間約10万MWh となる。また全国の
154kV 系及び168kV 系の送電線路に本発明を適用した場
合には、電力損失の削減量は年間約4万MWh となる。よ
って本発明による電力損失の削減効果は極めて大きいも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる塔体の斜視図である。
【図2】塔体の上部の斜視図である。
【図3】光ファイバ内蔵架空地線の引き留め部の側面図
である。
【図4】光ファイバ接続箱への架線例を示す斜視図であ
る。
【図5】光ファイバ接続箱として利用される中継箱の断
面図である。
【図6】絶縁クランプの断面図である。
【図7】光ファイバ接続箱の断面図である。
【図8】モールド型の光ファイバ接続箱の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 塔体、2 架空地線用のアーム、3 送電線用のア
ーム、4 誘導電流対策側の光ファイバ内蔵架空地線、
4a その光ファイバ、5 他方の光ファイバ内蔵架空地
線、5a その光ファイバ、6 絶縁碍子、7 アークホ
ーン、8 光ファイバ接続箱、9 架線手段、10 絶縁
クランプ、11 非絶縁クランプ、12ボックス本体、13
碍子、14 分岐ケーブル、15 シリコン、G 放電ギャ
ップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流対策
    側の端部を塔体に絶縁して引き留め、光ファイバ接続箱
    に絶縁状態のまま引込む一方、他方の光ファイバ内蔵架
    空地線を塔体に接地して引き留めて前記光ファイバ接続
    箱に接地状態で引込み、その内部で光ファイバどうしを
    光接続することを特徴とする光ファイバ内蔵架空地線の
    誘導電流低減方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流対策
    側の端部を塔体に対して絶縁状態で引き留めるための絶
    縁碍子と、入線部に絶縁クランプと非絶縁クランプとを
    備え塔体上に設置された光ファイバ接続箱と、前記の光
    ファイバ内蔵架空地線を塔体に対して絶縁状態のまま光
    ファイバ接続箱の絶縁クランプまで架線する手段と、他
    方の光ファイバ内蔵架空地線を光ファイバ接続箱の非絶
    縁クランプまで架線する手段とを備えたことを特徴とす
    る光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流低減装置。
  3. 【請求項3】 前記の絶縁碍子が放電ギャップを備えた
    ものである請求項2に記載の光ファイバ内蔵架空地線の
    誘導電流低減装置。
JP7009596A 1996-03-26 1996-03-26 光ファイバ内蔵架空地線の誘導電流低減方法及び装置 Withdrawn JPH09261815A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198250A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 雷防護方法
KR101484268B1 (ko) * 2014-10-08 2015-01-16 주식회사 경도기술단 가공배전선로의 전력손실 감시 및 절감장치
KR101514020B1 (ko) * 2015-02-17 2015-04-22 주식회사 현신 가공 배전선로의 전력 손실 감시 및 절감장치

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603