JPH0926153A

JPH0926153A - 空気調和装置

Info

Publication number: JPH0926153A
Application number: JP7178990A
Authority: JP
Inventors: Koichi Matsui; 高一松井
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1995-07-14
Filing date: 1995-07-14
Publication date: 1997-01-28

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明の課題は空気調和装置の通風路内壁へ
発生する露付を未然に防止することである。【解決手段】上記課題を解決するために本発明は、空
気吸込口２と空気吹出口３とを通風路５で接続し、その
通風路５内に、これを横断するように熱交換器６を備え
た空気調和装置において、上記熱交換器６の上端部と、
上記通風路５を区画形成する区画壁５ａとの隙間に沿っ
て独立発泡材料からなる帯状のシール部材１０を備えた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は室内の天井などに据
え付けられる空気調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１は、室内の天井等に据え付けられて
用いられる空気調和機の構成を示したものである。図示
するように、この空気調和機は略矩体状に形成されたケ
ーシング１の下面に、空気吸込口２と空気吹出口３が形
成されたパネル４を備えると共に、その内部に通風路５
を形成し、この通風路５内に熱交換器６と横流ファン７
とを備えたものである。

【０００３】そして、この熱交換器６に冷媒を流すと同
時に、横流ファン７を駆動することで、空気吸込口２か
ら室内空気を通風路５内に吸い込み、熱交換器６で冷却
あるいは加熱した後、熱交換後の空気を空気吹出口３か
ら室内側に吹き出して室内の冷房あるいは暖房を行うも
のである。また、さらに冷房運転時においては、熱交換
器６で冷却された室内空気が除湿され、ドレン水が発生
することから、このドレン水を熱交換器６の下部に設け
られたドレンパン８に集めて室外へ排水している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この熱交換
器６の上端部と通風路５の上部を区画する区画壁５ａと
の隙間には、この隙間をシールして空気の流れを阻止す
るために、半独立発泡材料からなるシール部材９が設け
られているが、このシール部材９を構成する半独立発泡
材料はそれぞれの気泡が連続した状態で存在しているこ
とから、充分に圧縮した状態で使用しないと、気密性が
劣化する特性を持っている。そのため、図示するよう
に、乾燥した空気に比較して密度が小さい高湿空気が通
風路５上方へ上昇してそのシール部材９をそのまま通過
してしまい、通風路５内壁に露付してしまうことがあっ
た。

【０００５】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は熱交
換器の上端部と通風路との隙間を効果的に封止して通風
路内壁への露付を未然に防止することができる新規な空
気調和装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、空気吸込口と空気吹出口とを通風路で接続
し、その通風路内に、これを横断するように熱交換器を
備えた空気調和装置において、上記熱交換器の上端部
と、上記通風路を区画形成する区画壁との隙間に沿って
独立発泡材料からなるシール部材を備えたものである。

【０００７】すなわち、本発明は従来用いられていた半
独立発泡材料に代えて、気泡がそれぞれ独立した状態で
存在する独立発泡材料を用いたことから、熱交換器の上
端部と通風路との隙間から空気が漏れることがなくな
る。従って、この隙間からの高湿空気の漏れもなくなっ
て通風路内壁の露付を未然に防止することが可能とな
る。

【０００８】また、さらに、上記熱交換器とシール部材
との間に半独立発泡材料からなる補助シール部材を設け
ることにより、空気の漏れやすい、区画壁との接触部付
近のシール性を向上することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の一形態を添付図面
を参照しながら詳述する。

【００１０】図２は本発明に係る空気調和装置の一形態
を示したものであり、図中１はケーシング、５は室内の
空気を流す通風路、６はこの通風路５を横断するように
設けられた熱交換器である。この熱交換器６は複数のフ
ィンプレート１１，１１…を所定の間隔を隔てて図中紙
面方向に重ね合わせ、これらフィンプレート１１，１１
…間に、冷媒を流すための配管１２を貫通して形成され
たものであり、これらフィンプレート１１，１１…間
に、吸い込まれた室内空気を通過させることによって冷
却あるいは加熱して熱交換を行うようになっている。

【００１１】また、この熱交換器６の上端部と、通風路
５の上部を区画形成する区画壁５ａとの間には幅が数ｍ
ｍ程度の隙間が形成されており、さらにこの隙間にはそ
の長さ方向に沿って帯状のシール部材１０が設けられて
いる。

【００１２】このシール部材１０は図４に示すように、
母材中に微細な気泡１３、１３…がそれぞれ独立した状
態で存在させた独立発泡材料を、熱交換器６と区画壁５
ａとの隙間の長さと同じように帯状に加工して形成され
ている。

【００１３】この独立発泡材料は表１に示すように、従
来から用いられてきた、気泡が連続して存在している半
独立発泡材料Ａ、Ｂとは異なり、圧縮時は勿論、非圧縮
時においても優れた気密性及び水密性を有している。

【００１４】

【表１】

【００１５】従って、図２に示すように、乾燥空気に比
較して密度が小さい高湿空気が、通風路５の上部を区画
形成する区画壁５ａに沿って熱交換器６との隙間に流れ
込んでも、上述したように、この隙間には水密性及び気
密性に優れた独立発泡材料からなるシール部材１０が設
けられているため、高湿空気はこれを通過することがで
きずに熱交換器６側に流れる。そして、この熱交換器６
を通過する際に、冷却されることによって除湿されて乾
燥空気となって室内側に吹き出される。

【００１６】このように、本発明は従来用いられていた
半独立発泡材料に代えて、気泡がそれぞれ独立した状態
で存在する独立発泡材料を用いたことから、熱交換器の
上端部と通風路との隙間からの高湿空気の漏れが防止さ
れ、これによって通風路内壁の露付が未然に防止される
ことになる。

【００１７】尚、上述した独立発泡材料は従来から用い
られてきた半独立発泡材料に比較して高価であるため、
図３に示すように、上述した独立発泡材料からなるシー
ル部材１０と、熱交換器６との間に従来から用いられて
きた半独立発泡材料からなる補助シール部材９を介在さ
せることにより、圧縮率が不足しがちな区画壁５ａ側の
シール性を維持しつつ、シール部材全体のコストの上昇
を抑えることができる。この場合、半独立発泡材料から
なる補助シール部材９は、配置した際に圧縮されるよう
に、独立発泡材料からなるシール部材１０と熱交換器６
との隙間より大きく形成する必要がある。

【００１８】

【発明の効果】以上要するに本発明によれば、通風路内
壁の露付がなくなるため、空気吹出口等からのドレン水
の落下等の不都合を未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る空気調和装置の構成を示す概略図
である。

【図２】本発明の特徴部分の一形態を示す拡大断面図で
ある。

【図３】本発明の他の形態を示す拡大断面図である。

【図４】本発明に用いる独立発泡材料の構造を示す概念
図である。

【符号の説明】

１ケーシング２空気吸込口３空気吹出口５通風路５ａ区画壁６熱交換器９補助シール部材１０シール部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】空気吸込口と空気吹出口とを通風路で接
続し、その通風路内に、これを横断するように熱交換器
を備えた空気調和装置において、上記熱交換器の上端部
と、上記通風路を区画形成する区画壁との隙間に沿って
独立発泡材料からなるシール部材を備えたことを特徴と
する空気調和装置。
【請求項２】上記熱交換器とシール部材との間に、さ
らに半独立発泡材料からなる補助シール部材を設けたこ
とを特徴とする請求項１記載の空気調和装置。