JPH09261414A - イメージスキャナ装置及びこれを用いた光学式文字読取り装置 - Google Patents

イメージスキャナ装置及びこれを用いた光学式文字読取り装置

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JPH09261414A
JPH09261414A JP8062435A JP6243596A JPH09261414A JP H09261414 A JPH09261414 A JP H09261414A JP 8062435 A JP8062435 A JP 8062435A JP 6243596 A JP6243596 A JP 6243596A JP H09261414 A JPH09261414 A JP H09261414A
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JP8062435A
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Kunio Miyata
國男 宮田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージスキャナ装置での帳票の読取り時間
を短縮し、さらに読取ったイメージデータの認識装置へ
の送信時間を短縮する。 【解決手段】 帳票40を所定方向に搬送し、センサ4
5,46によって帳票40の幅を検出し、さらにセンサ
47で帳票40の長さを検出する。検出した帳票サイズ
をもとに、読取りセンサ18で帳票40のイメージを読
取り、これと並行してその読取ったイメージデータを認
識装置である上位パーソナルコンピュータへ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帳票上に印刷ある
いは書かれた英数字、ひらがな、漢字等の文字を光学的
に読取ってイメージデータを出力するイメージスキャナ
装置と、このイメージスキャナ装置から出力されるイメ
ージデータの文字認識を行う光学式文字読取り装置(以
下、OCRという)、特にイメージデータ送信制御に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、パーソナルコンピュータ
(以下、PCという)の高性能化に伴い、OCRの文字
認識制御をPC上のプログラムにて行うタイプのOCR
(これは、いわゆるソフトOCRと称されている装置)
が出現してきた。このソフトOCRの構成例を図2に示
す。図2は、PCを用いた従来のOCRの概略の構成図
である。このOCRは、矩形の帳票1上の文字を光学的
に読取ってイメージデータを出力する汎用のイメージス
キャナ装置2を有している。イメージスキャナ装置2に
は、汎用のインタフェース(以下、I/Fという)3を
介して、認識装置であるPC4が接続されている。この
種のOCRでは、イメージスキャナ装置2で読取った帳
票1のイメージデータをPC4内のメモリに展開し、こ
のPC4に搭載された文字認識プログラムであるOCR
ソフト5にて文字認識させようとするものである。イメ
ージスキャナ装置2には、1枚手挿入タイプの簡易なも
のから、複数枚をセットできる自動給紙装置付きのもの
まである。この一例を、図3に示す。
【0003】図3は、図2に記載された従来のイメージ
スキャナ装置(例えば、フラットベッド型イメージスキ
ャナ装置)の読取り範囲を示す図である。イメージスキ
ャナ装置2の読取り可能なガラス面一杯の4隅AwBw
CwDw(但し、w;ウインドウの意味)において、主
走査幅LxはAw〜Bw、副走査長LyはBw〜Cwで
ある。最大読取り範囲Rmax は、AwBwCwDwの矩
形領域である。ABCDの矩形の小型帳票1aの場合、
最大読取り範囲Rmax 内の隅の方に収まる。イメージス
キャナ装置2を用いて大きさが一定の帳票1を読取る場
合は、予めPC4よりイメージスキャナ装置2に、該帳
票1のセットされる位置情報を送信することで、必要な
領域だけのイメージを取得することができる。これに対
し、大きさが一定でない各種帳票1を読取る場合は、ま
ず初めに、AwBwCwDwの最大読取り範囲Rmax 全
体のイメージを取得し、次にPC4上のOCRソフト5
で該帳票1の領域を切出す。必要ならば更に高密度で、
再度その帳票領域のみのイメージを取得する必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
OCRにおけるイメージスキャナ装置2のI/Fの考え
方では、大きさの異なる矩形の帳票1を、大量かつ高速
に読取るためには、次のような問題があった。従来のイ
メージスキャナ装置2では、読取り範囲Rが固定(また
は半固定)であるため、読取り対象となる帳票1の大き
さに関係なく、読取りデータ量、及び送信データ量が固
定となり、読取り時間や送信時間に無駄が出るという問
題があった。以下この問題を図4(a),(b)に基づ
き詳細に説明する。図4(a),(b)は、読取り範囲
と帳票イメージデータと送信データの関係を示す図であ
り、同図(a)は大型帳票読取りの場合、及び同図
(b)は小型帳票読取りの場合を示す図である。 (1) 図4(a)の大型帳票読取りの場合 主走査幅Lx及び副走査長Lyの最大読取り範囲Rmax
を有するイメージスキャナ装置2において、大型帳票1
bを読取る場合を説明する。大型帳票1bのイメージデ
ータS2b、即ちAsBsCsDs(但し、s;帳票つ
まりシートの意味)の矩形は、イメージスキャナ装置2
の最大読取り範囲Rmax 、即ちAwBwCwDwの矩形
の範囲にほぼ一杯である。このため、必要送信データ範
囲TS2bはAtBtCtDt(但し、t;転送の意
味)の矩形となり、イメージスキャナ装置2の最大読取
り範囲Rmax とおおむね一致する。この場合は、読取り
データ量、読取り時間、送信データ量、及び送信時間に
無駄は発生していない。
【0005】(2) 図4(b)の小型帳票読取りの場
合 ところが、小型帳票1aのイメージデータS2a、即ち
AsBsCsDsの矩形は、イメージスキャナ装置2の
最大読取り範囲Rmax 、即ちAwBwCwDwの矩形の
範囲に対し、非常に小さい。このため、必要送信データ
範囲TS2aは、At〜Btの必要データ幅Dxと、B
t〜Ctの必要データ長Dyとで表わされるAtBtC
tDtの矩形となり、イメージスキャナ装置2の最大読
取り範囲Rmax に対して非常に小さくなる。それ故、イ
メージスキャナ装置2としては、AwBwCwDwで表
わされる最大読取り範囲の矩形のデータを送信するた
め、読取りデータ量、読取り時間、送信データ量、及び
送信時間に相当の無駄が発生することになる。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題として、これから読
取り、送信しようとしている帳票の大きさ(幅×長さ)
が、イメージスキャナ装置にて検出できていないために
生じる読取りデータ量、読取り時間、送信データ量、及
び送信時間等の無駄の発生について解決したイメージス
キャナ装置及びこれを用いたOCRを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、イメージスキャナ装置におい
て、複数枚の矩形の帳票を順次一定間隔で、所定の搬送
方向に搬送していく搬送手段と、前記搬送手段によって
送られてきた帳票の左辺と右辺の間の帳票幅、及び上辺
と下辺の間の帳票長さを光学的に測定して帳票サイズを
検出する帳票サイズ検出手段と、前記帳票サイズ検出手
段で検出された帳票サイズに応じたイメージ読取り範囲
で、前記搬送手段によって送られてきた帳票のイメージ
を光学的に読取り、電気信号のイメージデータの形で出
力するイメージ読取り手段と、前記イメージ読取り手段
から出力されるイメージデータを一時的に記憶していく
イメージ記憶手段と、前記イメージ読取り手段のイメー
ジ読取りとほぼ並行して前記イメージ記憶手段内のイメ
ージデータを読出して出力していくイメージ出力手段と
を、備えている。請求項2の発明では、請求項1の発明
の帳票サイズ検出手段が、前記搬送手段によって所定の
位置まで送られてきた帳票の上辺を検出して検出信号を
出力する上辺検出手段と、前記検出信号に応答して、前
記搬送手段によって送られてきた帳票の左辺と右辺の間
の帳票幅を光学的に検出する帳票幅検出手段と、前記搬
送手段によって搬送されていく帳票の所定位置での上辺
から下辺までの通過時間を光学的に測定し、この測定結
果と帳票搬送速度から帳票長さを検出する帳票長さ検出
手段とを、備えている。
【0007】請求項3の発明では、請求項1の発明の帳
票サイズ検出手段が、前記搬送手段によって所定の位置
まで送られてきた帳票のイメージを、前記イメージ読取
り手段よりも低分解能で光学的に読取り、電気信号のイ
メージデータの形で出力する帳票読取り手段と、前記帳
票読取り手段から出力されたイメージデータを記憶手段
に一時記憶し、この記憶手段内を検索して帳票幅を検出
する帳票記憶検索手段と、前記搬送手段によって搬送さ
れていく帳票の所定の位置での上辺から下辺までの通過
時間を光学的に測定し、この測定結果と帳票搬送速度か
ら帳票長さを検出する帳票長さ検出手段とを、備えてい
る。請求項4の発明では、イメージスキャナ装置におい
て、複数枚の矩形の帳票を順次一定間隔で、所定の搬送
方向に搬送していく搬送手段と、前記搬送手段によって
搬送されていく帳票の所定の位置での上辺から下辺まで
の通過時間を光学的に測定し、この測定結果と帳票搬送
速度から帳票長さを検出する帳票長さ検出手段と、前記
搬送手段によって送られてきた帳票のイメージを光学的
に読取り、電気信号のイメージデータの形で出力するイ
メージ読取り手段と、前記イメージ読取り手段から出力
されるイメージデータを一時的に記憶していくイメージ
記憶手段と、前記イメージ読取り手段でのイメージ読取
り動作後、前記イメージ記憶手段内を検索して帳票幅を
検出し、この帳票幅と前記帳票長さ検出手段で検出され
た帳票長さとで決る帳票サイズに応じた記憶領域のイメ
ージデータを、該イメージ記憶手段内から切出して出力
するイメージ出力手段とを、備えている。
【0008】請求項5の発明では、イメージスキャナ装
置において、複数枚の矩形の帳票を順次一定間隔で、所
定の搬送方向に搬送していく搬送手段と、前記搬送手段
によって搬送されていく帳票の所定の位置での上辺から
下辺までの通過時間を光学的に測定し、この測定結果と
帳票搬送速度から帳票長さを検出する帳票長さ検出手段
と、前記搬送手段によって送られてきた帳票のイメージ
を光学的に読取り、電気信号のイメージデータの形で出
力するイメージ読取り手段と、前記イメージ読取り手段
から出力されるイメージデータを一時的に記憶していく
イメージ記憶手段と、前記イメージ読取り手段でのイメ
ージ読取り開始とほぼ同時に、前記イメージ記憶手段内
を検索して帳票幅を検出し、この帳票幅と前記帳票長さ
検出手段で検出された帳票長さとで決る帳票サイズに応
じた記憶領域のイメージデータを、該イメージ読取り手
段でのイメージ読取りとほぼ並行して、該イメージ記憶
手段内から切出して出力するイメージ出力手段とを、備
えている。請求項6の発明では、OCRにおいて、請求
項1、2、3、4又は5記載のイメージスキャナ装置
と、前記イメージスキャナ装置のイメージ出力手段から
出力されるイメージデータを記憶手段に記憶し、文字認
識プログラムに従い、該記憶手段内のイメージデータか
ら文字パターンを切出してこの文字パターンの文字認識
を行う認識装置とを、備えている。
【0009】請求項1〜3の発明によれば、以上のよう
にイメージスキャナ装置を構成したので、搬送手段によ
って帳票が所定の搬送方向に搬送されていくと、帳票サ
イズ検出手段によって該帳票の帳票幅及び帳票長さが測
定されて帳票サイズが検出される。イメージ読取り手段
では、検出された帳票サイズに応じたイメージ読取り範
囲で、送られてきた帳票のイメージを光学的に読取り、
イメージデータを出力する。このイメージデータはイメ
ージ記憶手段に一時的に記憶されていき、更にイメージ
読取り手段のイメージ読取りとほぼ並行して該イメージ
記憶手段内のイメージデータが読出されていく。請求項
4の発明によれば、搬送手段によって帳票が所定の搬送
方向に搬送されていくと、帳票長さ検出手段によって該
帳票の長さが検出される。更に、イメージ読取り手段に
より、送られてきた帳票のイメージが光学的に読取ら
れ、イメージデータが出力される。このイメージデータ
はイメージ記憶手段に一時記憶されていく。イメージ出
力手段では、イメージ読取り手段でのイメージ読取り動
作後、イメージ記憶手段内を検索して帳票幅を検出し、
この帳票幅と前記検出された帳票長さとで決る帳票サイ
ズに応じた記憶領域のイメージデータを、該イメージ記
憶手段内から切出して出力していく。
【0010】請求項5の発明によれば、搬送手段によっ
て帳票が所定の搬送方向に搬送されていくと、帳票長さ
検出手段によって帳票長さが検出される。イメージ読取
り手段では、送られてきた帳票のイメージを光学的に読
取り、イメージデータを出力する。このイメージデータ
はイメージ記憶手段に一時記憶されていく。イメージ出
力手段では、イメージ読取り手段でのイメージ読取り開
始とほぼ同時に、イメージ記憶手段内を検索して帳票幅
を検出し、この帳票幅と前記検出された帳票長さとで決
る帳票サイズに応じた記憶領域のイメージデータを、該
イメージ読取り手段でのイメージ読取りとほぼ並行し
て、該イメージ記憶手段内から切出して出力していく。
請求項6の発明によれば、請求項1、2、3、4又は5
のイメージスキャナ装置のイメージ出力手段から出力さ
れたイメージデータが、認識装置へ送信され、該認識装
置における記憶手段に記憶される。そして、文字認識プ
ログラムに従い、記憶手段内のイメージデータから文字
パターンが切出されて文字認識が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図5は、本発明の第1の実施形態を示すOCRの概略の
回路構成図である。このOCRは、例えば、汎用のフラ
ットベッド型イメージスキャナ装置に比べて大量帳票を
高速で読取るためのイメージスキャナ装置10を有して
いる。このイメージスキャナ装置10には、汎用のI/
F(例えば、SCSI等)25を介して、文字認識を行
うための認識装置である上位PC30が接続されてい
る。イメージスキャナ装置10は、プログラムによって
該イメージスキャナ装置全体を制御する中央処理装置
(以下、CPUという)11を有し、このCPU11
に、アドレスバス、データバス及び制御バスからなるシ
ステムバス12が接続されている。システムバス12に
は、プログラムやデータがロードされる記憶装置(ME
M)13、プログラムやデータを格納しておくハードデ
ィスク装置(HDD)14、及びプログラムやデータを
格納しておくフロッピーディスク装置(FDD)15等
の記憶媒体が接続されている。また、システムバス12
には、イメージスキャナ装置10の機構部16を制御す
る機構制御部17と、イメージ読取り手段(例えば、C
CDセンサ等の読取りセンサ)18で読取られた帳票の
イメージデータS18を一時記憶するイメージ記憶手段
(例えば、イメージメモリ)19と、該イメージメモリ
19からイメージデータを読出して出力していくイメー
ジ出力手段(例えば、I/F制御部)20とが、接続さ
れている。
【0012】このイメージスキャナ装置10では、記憶
装置13にロードされたプログラムに従い、CPU11
の制御によって機構制御部17が機構部16の動作を制
御する。読取りセンサ18によって帳票のイメージデー
タS18が読取られ、このイメージデータS18が一旦
イメージメモリ19に格納され、I/F制御部20によ
って直ちに読出され、送信イメージデータS20の形
で、汎用I/F25を介して上位PC30へ転送される
ようになっている。上位PC30は、文字認識プログラ
ムであるOCRソフトに従って該上位PC全体をプログ
ラム制御するCPU31を有し、このCPU31がシス
テムバス32に接続されている。システムバス32に
は、OCRソフトやデータがロードされる記憶装置(M
EM)33、OCRソフトやデータを格納しておくハー
ドディスク装置(HDD)34、及びOCRソフトやデ
ータを格納しておくフロッピーディスク装置(FDD)
35等の記憶媒体と、データ等の入力を行うキーボード
(KB)及び表示装置(CRT)等を備えたコンソール
36とが、接続されている。また、システムバス32に
は、データ転送を制御するI/F制御部37が接続さ
れ、このI/F制御部37に汎用I/F25が接続され
ている。この上位PC30では、イメージスキャナ装置
10から汎用I/F25を介して送られてくる送信イメ
ージデータS20が、I/F制御部37によって記憶装
置33へ高速に転送され、そこに格納される。その後、
OCRソフトに従ってCPU31により、記憶装置33
にロードされたイメージデータに対して文字符号への認
識処理が行われるようになっている。
【0013】図1は、本発明の第1の実施形態を示すも
ので、図5のイメージスキャナ装置10における機構部
16の概略の構造図である。この機構部16では、複数
枚の矩形の帳票40がホッパ41に積まれており、その
帳票40が、搬送手段を構成する給紙ローラ42によっ
て帳票走行路(帳票搬送路)側の分離部43へと導かれ
る。分離部43にて1枚ずつの帳票40に分離され、一
定の帳票間隔(例えば、数10mm程度)を隔てなが
ら、1枚ずつ帳票走行路を帳票搬送方向STへ搬送され
ていく。帳票走行路の各部には、その位置に帳票40が
あるか否かを常時監視するための帳票有/無検出用セン
サ44、及び読取りセンサ直前検出用センサ49が配置
され、該帳票40の搬送状態を各所で監視している。帳
票有/無検出用センサ44の前方には、送られてくる帳
票40の帳票幅を検出するための帳票幅検出手段(例え
ば、帳票幅検出用センサ)45と、該帳票40の上辺
(先端)を検出するための上辺検出手段(例えば、帳票
幅検出タイミング用センサ)46とが配置されている。
センサ46の前方には、読取りセンサ18で帳票40を
読取る前にこの帳票40の長さを事前に検出するための
帳票長さ検出手段(例えば、帳票長さ検出用センサ)4
7が配置されている。これらのセンサ45,46,47
は、帳票サイズを検出するための帳票サイズ検出手段を
構成している。
【0014】帳票長さを検出する場合、帳票40の搬送
速度をV(mm/秒)とし、その帳票40がセンサ47
を通過している時間をT(秒)とすると、その帳票40
の長さ40yは、 40y(mm)=V(mm/秒)×T(秒) ・・・(1) である。これらの制御は、イメージスキャナ装置10の
プログラムにおいて実現されている。そして、帳票40
の上辺が読取りセンサ18に到達する前に、センサ47
で帳票長さ40yを検出しておくものとする。センサ4
7の前方には、駆動ローラ48が配置されている。この
駆動ローラ48は、帳票走行路の各所に配置されてお
り、帳票40を搬送するための駆動力を供給する。即
ち、帳票40は、駆動ローラ48との摩擦力により、定
速度で搬送されていく。駆動ローラ48の前方には、読
取りセンサ直前検出用センサ49が配置され、この前方
に読取りセンサ18が配置されている。読取りセンサ1
8は、帳票40のイメージを読取るための1次元センサ
(ラインセンサともいう)であり、例えば、光源、光学
系(レンズ、ミラー他)、CCDセンサ回路等で構成さ
れており、いわばイメージスキャナ装置10の性能を決
める心臓部である。読取りセンサ18の前方には、読取
りの終了した帳票40に対して通番印刷を行うための印
字機構(例えば、印字ヘッド50及びインクリボン5
1)が配置されている。更にその前方に、スタッカ切替
えブレード52、正しく読取れた帳票40を収納するア
クセプト用スタッカ53、及び正しく読取れなかった帳
票40を収納するリジェクト用スタッカ54等が設けら
れている。スタッカ切替えブレード52は、印字後の帳
票40を2つのスタッカ53,54のいずれに排出する
かを切替えるための機構である。
【0015】図6は、図1中の帳票幅検出用センサ45
及び帳票幅検出タイミング用センサ46の配置概念図で
ある。帳票40は、帳票走行路の仮想基準辺55に沿っ
て搬送されていく。仮想基準辺55は、ホッパ41に帳
票40をセットしたときの該帳票40の突当て辺の延長
のことである。帳票走行路の左、右には特に基準辺はな
く、ホッパ41から給紙された状態でまっすぐ搬送され
ていくものとして考える。なお、本実施形態では、帳票
40の突当て辺は該帳票40の右辺としているが、該帳
票40の左辺の場合は図6を左右逆にして考えればよ
い。このような仮想基準辺55に沿って、帳票40が帳
票搬送方向STに搬送されていく。イメージスキャナ装
置断面でみると、帳票走行路の仮想基準辺55に対して
ほぼ直角に、複数の帳票幅検出用センサ45(45−
1,45−2,…)が一定の間隔で配置されている。セ
ンサ間隔は、帳票幅検出の精度によって決められ、本実
施形態では、例えば、20mm間隔に複数のセンサ45
−1,45−2,…が配置されている。仮想基準辺55
からの距離10mmのセンサが45−1、距離30mm
のセンサが45−2、距離50mmのセンサが45−
3、…である。帳票幅検出用センサ45から帳票搬送方
向STへ少し進んだ位置に、帳票幅検出タイミング用セ
ンサ46が配置されている。帳票上辺の傾き等により、
センサ45−1,45−2,…の動作タイミングに差が
発生することがあるので、帳票上辺がセンサ46に到達
した時点で、該センサ45−1,45−2,…によって
帳票幅を検出するようになっている。
【0016】図7は、図5中のイメージメモリ19の構
造概念図である。このイメージメモリ19は、2方向か
らアクセスできる構造になっており、1つは読取りセン
サ18からの帳票40のイメージデータS18の書込み
であり、他の1つはI/F制御部20からの読出しであ
る。イメージメモリ19に対する書込みは、CPU11
からの書込みアドレスADrにて制御され、開始アドレ
スADsからイメージデータS18が書込まれていく。
イメージデータS18をイメージメモリ19に書始める
タイミングは、図1中の読取りセンサ直前検出用センサ
49の検出信号である。帳票上辺がセンサ49を通過し
た時点から、CPU11でのプログラムによる時間監視
あるいは帳票走行路駆動量監視を始め、帳票上辺が読取
りセンサ18の手前(例えば、10mm)となったとき
から、該読取りセンサ18の出力イメージデータS18
をイメージメモリ19に格納し始めるものとする。一
方、イメージメモリ19に対するI/F制御部20から
の読出し動作は、書込み動作と同時にできる構造になっ
ている。しかし、基本的には、書込み動作(書込みアド
レスADw)が先行し、少し遅れて読出し動作(読出し
アドレスADr)が追いかけるといった形をとる。この
際、読出しアドレスADrが書込みアドレスADwを追
い抜かないような制御になっている。このような制御シ
ステムとしては、プログラム等による種々の制御方法が
とられる。つまり、本実施形態では、書込み動作に少し
遅れて読出し動作が追随していく方式である。以上のよ
うに構成されるこの第1の実施形態におけるOCRの動
作を説明する。
【0017】図5のOCRに電源を投入すると、機構制
御部17の制御によって図1の機構部16が動作を開始
する。ホッパ41に積まれている複数枚の帳票40は、
給紙ローラ42にて帳票走行路へと導かれ、分離部43
にて1枚ずつの帳票40に分離され、一定の帳票間隔を
隔てながら1枚ずつ帳票走行路を搬送されていく。帳票
40の上辺が、帳票幅検出タイミング用センサ46に到
達すると、帳票幅検出用センサ45によって帳票幅40
xの検出が行われる。この検出方法を図8に示す。図8
は、図6の帳票幅検出動作の概念図である。図6の帳票
40の上辺が、帳票幅検出タイミング用センサ46に到
達したとき、帳票幅検出用センサ45(45−1,45
−2,…)の検出状態をみると、帳票幅40xは100
mmなので、センサ45−1〜45−5がオン状態にな
っており、センサ45−6,…がオフ状態となってい
る。このため、帳票幅40xは90mm以上で110m
m以下であることがわかる。この場合は、帳票幅40x
が最大110mmと考える。上位PC30での認識動作
用に帳票40の周辺のイメージデータを上下左右各10
mm付加し、 左10mm+帳票幅最大110mm+右10mm=13
0mm の幅の送信イメージデータS20を考える。
【0018】このようにしてセンサ45,46で帳票幅
40xが検出された後、図1中の帳票長さ検出用センサ
47によって帳票長さ40yが検出される。即ち、前記
(1)式に基づき、帳票40の通過時間より、帳票長さ
40yが算出される。上位PC30での認識動作用に帳
票40の周辺のイメージデータを上下左右各10mm付
加され、送信イメージデータS20の長さが(40y+
20mm)となる。このように、センサ45,47で得
られた帳票サイズ検出情報から、送信すべきイメージデ
ータの範囲、即ち送信イメージデータS20が決めら
れ、この送信イメージデータS20の幅が130mm、
長さが(40y+20mm)ということになる。なお、
帳票周辺のイメージデータの付加量は、システムにより
設定できるものとし、本実施形態では例えば10mmと
している。図1のセンサ45,47によって帳票サイズ
が検出された帳票40が、読取りセンサ直前検出用セン
サ49へ到達すると、読取りセンサ18が動作する。そ
して、読取りセンサ18により、図8の送信イメージデ
ータS20の範囲内で帳票40のイメージが光学的に読
取られ、この読取られたイメージデータS18がCPU
11の制御によってイメージメモリ19に書込まれてい
く。I/F制御部20は、イメージメモリ19への書込
み動作に少し遅れて、該イメージメモリ19に書込まれ
ていくイメージデータS18を読出していき、送信イメ
ージデータS20の形で、汎用I/F25を介して上位
PC30へ転送していく。上位PC30へ転送された送
信イメージデータS20は、CPU31で制御される記
憶装置33に格納され、その後、OCRソフトによって
文字符号へと認識されていく。
【0019】以上のように、この第1の実施形態では、
次のような効果がある。従来のOCRでは、帳票幅及び
帳票長さが不明なので、イメージスキャナ装置2からP
C4へ送信する送信イメージデータが、該イメージスキ
ャナ装置2の主走査幅Lx×副走査長Ly(最大読取り
範囲Rmax )となる。これに対し、本実施形態では、イ
メージスキャナ装置10内のセンサ45,47により、
読取りセンサ18での読取り動作の前に、帳票幅40x
及び帳票長さ40yを検出するので、イメージスキャナ
装置10から上位PC30へ送信する送信イメージデー
タS20が、幅(130mm)×長さ(40y+20m
m)となる。従って、従来に比べて読取りセンサ18で
の読取り時間と、イメージスキャナ装置10から上位P
C30への送信イメージデータS20の送信時間とを、
大幅に短縮できる。第2の実施形態 図9は、本発明の第2の実施形態を示すOCRの要部の
回路構成図であり、図5中の要素と共通の要素には共通
の符号が付されている。このOCRでは、図5のイメー
ジスキャナ装置10に、帳票記憶検索手段である簡易イ
メージメモリ21が追加され、これがシステムバス12
に接続されている。簡易イメージメモリ21は、新たに
追加された帳票読取り手段(例えば、簡易読取りセン
サ)56で読取られた帳票40のイメージデータS56
を一時記憶するものであり、CPU11のプログラム制
御によってその記憶内容が読出されるようになってい
る。その他の構成は、図5の第1の実施形態と同様であ
る。
【0020】図10は、本発明の第2の実施形態を示す
イメージスキャナ装置の機構部の要部の構造図であり、
図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。このイメージスキャナ装置では、帳票走行路におい
て帳票長さ検出用センサ47の少し後方に、帳票幅を検
出するための簡易読取りセンサ56が新たに設けられて
いる点のみが、図1の第1の実施形態と異なっている。
簡易読取りセンサ56は、帳票40のイメージデータS
56を簡易的に読取るための1次元センサ(ラインセン
サともいう)であり、光源、光学系(レンズ、ミラー
他)、CCDセンサ回路等で構成されている。但し、用
途が帳票40の幅寸法検出であるので、分解能として
は、読出しセンサ18に比べて非常に荒くてもよい。例
えば、読取りセンサ18が分解能400〜600DPI
程度とすると、簡易読取りセンサ56の分解能は50〜
100DPI程度でよい。このため、簡易読取りセンサ
56の構造及び回路は、非常に簡易となる。この第2の
実施形態のOCRでは、第1の実施形態のセンサ45,
46による帳票幅の検出に代えて、簡易読取りセンサ5
6及び簡易イメージメモリ21を用いて帳票幅を検出し
ている点のみが異なっている。以下、簡易読取りセンサ
56及び簡易イメージメモリ21の動作を、図11を参
照しつつ説明する。
【0021】図11は、図9の簡易イメージメモリ21
の動作概念図である。簡易イメージメモリ21は、Aw
BwCwDwの矩形の記憶領域を有している。図10の
ホッパ41に積まれた帳票40の1枚が、帳票有/無検
出用センサ44を通過して簡易読取りセンサ56へ搬送
されると、この簡易読取りセンサ56によって帳票40
のイメージが読取られる。簡易読取りセンサ56で読取
られたイメージデータS56は、センサ44の検出信号
に基づき、簡易イメージメモリ21に格納される。即
ち、簡易イメージメモリ21は、矩形AwBwCwDw
の記憶領域を有し、この記憶領域内に、読取られた矩形
AsBsCsDsのイメージデータS56が格納され
る。なお、イメージデータS56の上辺は、簡易イメー
ジメモリ21の上辺とほぼ同じ位置に格納されるものと
する。イメージデータS56が簡易イメージメモリ21
に格納された時点で、次のようにして、CPU11のプ
ログラム制御によって簡易イメージメモリ21の内部が
調べられ、帳票40の幅40xが検出される。例えば、
簡易イメージメモリ21の左端H1から右方向に調べる
ものとする。左端H1から右方向のH2までは背景色
(黒)であり、H2から帳票(白)がある。H2を帳票
40の左辺とし、更に右方向にいくと、H3で再び背景
色(黒)になる。このH3を帳票右辺とする。H3〜H
4までは背景色(黒)である。そのため、H2〜H3の
寸法が帳票40の幅40xとなる。
【0022】このようにして帳票幅40xが読取られた
帳票40は、帳票長さ検出用センサ47へ送られる。そ
して、センサ47により、帳票40の通過時間から前記
(1)式に基づき帳票長さが算出される。その後、読取
りセンサ18で帳票のイメージデータS18が読取ら
れ、図5のイメージメモリ19に書込まれていく。図5
のI/F制御部20では、イメージメモリ19への書込
み動作に少し遅れて、簡易読取りセンサ56及び帳票長
さ検出用センサ47で検出された帳票幅及び帳票長さの
情報をもとに、該イメージメモリ19の中から、送信イ
メージデータS20分を順次切出し、汎用I/F25を
介して上位PC30へ送信していく。送信イメージデー
タS20は、第1の実施形態と同様に、 送信イメージデータ幅=帳票幅mm+帳票周辺イメージ
データ(左右各10mm) 送信イメージデータ長=帳票長mm+帳票周辺イメージ
データ(上下各10mm) である。なお、帳票周辺のイメージデータの付加量は、
システムにより設定できるものとし、この第2の実施形
態では例えば10mmに設定されている。
【0023】以上のように、この第2の実施形態では、
次のような効果がある。従来のOCRでは、帳票幅及び
帳票長さが不明なので、送信イメージデータが、イメー
ジスキャナ装置2の主走査幅×副走査長(最大読取り範
囲)となる。これに対し、この第2の実施形態では、イ
メージスキャナ装置10内の簡易読取りセンサ56、簡
易イメージメモリ21、及び帳票長さ検出用センサ47
により、読取りセンサ18での読取り動作の前に、帳票
幅及び帳票長さを検出するので、送信イメージデータS
20は、帳票幅×帳票長さ(但し、実際には周辺のイメ
ージデータを付加し、若干増加している)となる。従っ
て、従来に比べて読取りセンサ18での帳票40の読取
り時間と、イメージスキャナ装置10から上位PC30
への送信イメージデータS20の送信時間とを、大幅に
短縮できる。
【0024】第3の実施形態 本発明の第3の実施形態では、帳票幅検出のための図1
のセンサ45,46や図10の簡易読取りセンサ56を
設けずに、図5のイメージスキャナ装置10の基本機能
である読取りセンサ18及びイメージメモリ19のみを
用いて帳票40の幅や、必要に応じて帳票長さを検出す
るようになっている。図12は本発明の第3の実施形態
を示すイメージメモリ19内の動作の概念図、及び図1
3は図12の動作タイミングの概念図である。この第3
の実施形態の全体の動作の概略は、図13に示すよう
に、図5の読取りセンサ18によって帳票40のイメー
ジが読取られていき、この読取られたイメージデータS
18がイメージメモリ19に書込まれていく。イメージ
データS18がイメージメモリ19に完全に書込まれる
と、その後、図5のCPU11を用いたプログラムでイ
メージメモリ19内を検索し、帳票40の上下左右辺の
位置を測定し、該帳票40の幅及び必要に応じて長さを
検出する。続いて、帳票40の上下左右辺に、該帳票4
0の周辺のイメージデータを所定量(例えば、上下左右
各10mm)を付加し、矩形のAtBtCtDt(但
し、t;転送データの意味)からなる領域の送信イメー
ジデータS20を設定する。最後に、設定された送信イ
メージデータS20を図5のI/F制御部20によって
上位PC30へ送信する。
【0025】次に、図12を参照しつつ、イメージメモ
リ19を用いた帳票幅及び必要に応じて帳票長さの検出
動作の詳細を説明する。読取りセンサ18で読取られた
帳票40のイメージデータS18は、イメージメモリ1
9に格納される。図12に示すように、AwBwCwD
wの矩形の記憶領域を有するイメージメモリ19内に
は、AsBsCsDsからなる矩形のイメージデータS
18が格納される。イメージデータS18は、例えば、
イメージメモリ19の記憶領域の上辺、右辺から10m
mの位置に格納されるものとする。この10mmは一例
であり、帳票40の周辺のイメージデータとして上部、
右部の情報分の寸法である。イメージデータS18がイ
メージメモリ19に格納された時点で、次のようにし
て、プログラムでイメージメモリ19の内部が調べら
れ、帳票40の幅と長さが検出される。帳票40の幅を
検出する場合、イメージメモリ19の左辺において、上
辺から下方向にY1mm(例えば、約30mm)下に下
がった位置をH1とする。このH1から右方向にイメー
ジメモリ19内を調べるものとする。H1〜H2までは
背景色(黒)であり、H2から帳票(白)がある。H2
を帳票40の左辺とし、更に右方向にいくと、H3で再
び背景色(黒)になる。このH3を帳票右辺とする。H
3〜H4までは背景色(黒)である。この時、H2〜H
3の寸法が帳票幅であり、これが検出される。
【0026】一方、帳票40の長さであるが、これは図
1の帳票長さ検出用センサ47における帳票通過時間よ
り求まるが、更に詳細に調べる場合は次のようにして検
出する。なお、この詳細調査の要否は、システムにより
決められる。イメージメモリ19の上辺において、右辺
から左方向にX1mm(例えば、約30mm)左にいっ
た位置をV1とする。V1から下方向にイメージメモリ
19内を調べるものとする。V1〜V2までは背景色
(黒)であり、V2から帳票(白)がある。V2を帳票
40の上辺とし、更に下方向にいくと、V3で再び背景
色(黒)になる。このV3を帳票下辺とする。V3〜V
4までは背景色(黒)である。この時、V2〜V3の寸
法が帳票長さであるので、これが検出される。このよう
にして得られた帳票幅及び帳票長さの情報をもとに、図
5のI/F制御部20によってイメージメモリ19内か
ら、送信イメージデータS20分が切出され、上位PC
30へ送信される。この送信イメージデータS20は、 送信イメージデータ幅=帳票幅mm+帳票周辺イメージ
データ(左右各10mm) 送信イメージデータ長=帳票長mm+帳票周辺イメージ
データ(上下各10mm) である。即ち、AtBtCtDtの矩形の範囲が送信イ
メージデータS20の範囲である。なお、帳票周辺のイ
メージデータの付加量は、システムにより設定され、本
実施形態で扱う10mmは一例である。
【0027】以上のように、この第3の実施形態では、
次のような効果がある。従来のOCRでは、帳票幅及び
帳票長さが不明なので、イメージスキャナ装置2からP
C4へ送られる送信イメージデータが、該イメージスキ
ャナ装置2の主走査幅×副走査長(最大読取り範囲)と
なる。これに対し、この第3の実施形態では、イメージ
スキャナ装置10にて帳票幅及び帳票長さを検出するの
で、送信イメージデータS20が、帳票幅×帳票長さ
(実際には、周辺のイメージデータを付加し、若干増加
している)となる。従って、従来に比べて読取り時間及
び送信時間を大幅に短縮できる。
【0028】第4の実施形態 本発明の第4の実施形態では、第3の実施形態と同様
に、帳票幅を検出するための図1のセンサ45,46及
び図10の簡易読取りセンサ56を設けずに、図5のイ
メージスキャナ装置10の基本機能である読取りセンサ
18及びイメージメモリ19のみを用いて帳票40の幅
を検出するようになっている。また、第3の実施形態で
は、帳票40のイメージデータS18がイメージメモリ
19に全て格納された段階で、該イメージメモリ19を
検索して帳票幅及び必要に応じて帳票長さを検索するよ
うになっている。これに対し、この第4の実施形態で
は、帳票40のイメージデータS18の一部(例えば、
上辺のあたり)がイメージメモリ19に格納された段階
で、該イメージメモリ19を検索し、帳票40の幅を調
べ、I/F制御部20によって即送信を開始するように
なっている。
【0029】図14は本発明の第4の実施形態を示すイ
メージメモリ19内の動作の概念図、及び図15は図1
4の動作タイミングの概念図である。これらの図を参照
しつつ、この第4の実施形態の全体の動作の概略を説明
する。図15に示すように、読取りセンサ18によって
帳票40のイメージの読取りと、この読取ったイメージ
データS18のイメージメモリ19への書込みを開始す
る。この動作で、帳票40のイメージデータS18が順
次イメージメモリ19に格納され始める。帳票40の上
辺のあたりがイメージメモリ19に格納された段階で、
プログラムによって制御されるCPU11でイメージメ
モリ19内が検索され、帳票40の左右辺の位置(図1
4のH2,H3の点)が検出される。続いて、帳票40
の左右辺に、該帳票40の周辺のイメージデータが所定
量(例えば、左右各10mm)が付加され、送信イメー
ジデータ領域(幅)が設定される。なお、帳票40の長
さは、図1の帳票長さ検出用センサ47における帳票4
0の通過時間より算出される。このようにして設定され
た帳票サイズに対する送信イメージデータS20が、図
5のI/F制御部20によって上位PC30へ送信され
る。この送信後においては、帳票40のイメージの読取
りと送信が同時に行われることになる。
【0030】次に、図14を参照しつつ、イメージメモ
リ19を用いた帳票幅の検出動作の詳細を説明する。図
14において、イメージメモリ19のAwBwCwDw
の矩形の記憶領域に対し、AsBsCsDsの矩形のイ
メージデータS18が格納され始めたとする。この時の
イメージメモリ書込みアドレスADwは、図14の矢印
方向に進むものとする。イメージデータS18の上辺あ
たりがイメージメモリ19に格納された時点で、プログ
ラムによってイメージメモリ19の内部が調べられ、帳
票40の幅が次のようにして検出される。なお、帳票4
0のイメージデータS18は、イメージメモリ19の上
辺、右辺から例えば10mmの位置に格納されるものと
する。この10mmは一例であり、帳票40の周辺のイ
メージデータとして上部、右部の情報分の寸法である。
帳票40の幅を検出する場合、イメージメモリ19の左
辺において、上辺から下方向にY1mm(例えば、30
mm)下にいった位置をH1とする。H1から右方向に
イメージメモリ19内を調べるものとする。H1〜H2
までは背景色(黒)であり、H2から帳票(白)があ
る。H2を帳票40の左辺とし、更に右方向にいくと、
H3で再び背景色(黒)になる。このH3を帳票右辺と
する。H3〜H4までは背景色(黒)である。この時、
H2〜H3の寸法が帳票幅であるので、これが検出され
る。
【0031】帳票40の長さの検出は、図1の帳票長さ
検出用センサ47における帳票通過時間より検出され
る。このようにして得られた帳票幅及び帳票長さの情報
をもとに、イメージメモリ19の中から、送信イメージ
データS20分のアドレスを設定し、図5のI/F制御
部20によって送信が開始される。帳票40の読取りと
しては、該帳票40の上辺あたりを読み始めた段階で、
送信を開始する。このようにすることで、上位PC30
側では読取り開始と同時に、認識動作も開始することが
できる。なお、この第4の実施形態のイメージメモリ1
9では、送信のためのイメージメモリ読出しアドレスA
Drが、イメージメモリ書込みアドレスADwを絶対に
越えない(行きすぎない)ようになっている。例えば、
送信側の速度が速い場合は、時々待ち動作が入るような
動作をさせることにより、イメージメモリ読出しアドレ
スADrがイメージメモリ書込みアドレスADwを行き
すぎないようにすることが可能である。
【0032】このようにして得られた送信イメージデー
タS20は、 送信イメージデータ幅=帳票幅mm+帳票周辺イメージ
データ(左右各10mm) 送信イメージデータ長=帳票長mm+帳票周辺イメージ
データ(上下各10mm) である。即ち、AtBtCtDtの矩形の範囲が、送信
イメージデータS20の範囲である。なお、帳票周辺の
イメージデータの付加量は、システムにより設定され、
本実施形態の10mmは一例である。以上のように、こ
の第4の実施形態では、次のような利点がある。従来の
OCRでは、帳票幅及び帳票長さが不明なので、イメー
ジスキャナ装置2からPC4へ送られる送信イメージデ
ータが、該スキャナ装置2の主走査幅×副走査長(最大
読取り範囲)となる。これに対し、この第4の実施形態
では、イメージスキャナ装置10にて帳票幅及び帳票長
さを検出するので、送信イメージデータS20が、帳票
幅×帳票長さ(実際には周辺のイメージデータを付加
し、若干増加している)となる。従って、従来に比べて
読取り時間及び送信時間を大幅に短縮できる。なお、本
発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能で
ある。例えば、図5のOCRの全体構成、あるいは図1
のイメージスキャナ装置10の機構を、他の構成や構造
に変更してもよい。また、上記実施形態では、イメージ
スキャナ装置10としてOCR用のもので説明したが、
このイメージスキャナ装置10をOCR以外の他のイメ
ージスキャナに適用することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1、
2及び3の発明によれば、帳票読取りの前に、事前にそ
の帳票の幅と長さを帳票サイズ検出手段で検出し、イメ
ージ出力手段により、帳票イメージ読取り手段のイメー
ジ読取りとほぼ並行してイメージ記憶手段内のイメージ
データを読出して出力するようにしたので、帳票の読取
り時間、及び帳票イメージデータの出力時間を大幅に短
縮できる。請求項4の発明によれば、帳票長さ検出手段
によって帳票の長さを検出し、イメージ読取り手段によ
って帳票のイメージを読取り、この帳票読取り動作後、
イメージ出力手段により、イメージ記憶手段内を検索し
て帳票幅を検出し、帳票サイズに応じた記憶領域のイメ
ージデータを切出して出力するようにしたので、帳票の
読取り時間、及び帳票イメージ送信時間を大幅に短縮で
きる。
【0034】請求項5の発明によれば、帳票長さ検出手
段で帳票の長さを検出し、イメージ読取り手段で帳票の
イメージを読取り、このイメージ読取り開始とほぼ同時
に、イメージ出力手段により、イメージ記憶手段内を検
索して帳票幅を検出し、帳票サイズに応じた記憶領域の
イメージデータを、該イメージ読取り手段でのイメージ
読取りとほぼ並行して切出して出力するようにしたの
で、帳票の読取り時間、及び帳票イメージデータの送信
時間を大幅に短縮できる。請求項6の発明によれば、イ
メージスキャナ装置の出力手段から出力されるイメージ
データを認識手段で文字認識を行うようにしたので、イ
メージスキャナ装置での帳票の読取り時間を大幅に短縮
できるばかりか、該イメージスキャナ装置から認識装置
へのイメージデータの送信時間を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すイメージスキャ
ナ装置の機構部の構造図である。
【図2】従来のOCRの構成図である。
【図3】従来のイメージスキャナ装置の読取り範囲を示
す図である。
【図4】従来の読取り範囲と帳票イメージデータと送信
データの関係を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示すOCRの回路構
成図である。
【図6】図1中のセンサの配置概念図である。
【図7】図5中のイメージメモリの構造概念図である。
【図8】図6の帳票幅検出動作の概念図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示すOCRの要部の
回路構成図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示すイメージスキ
ャナ装置の機構部の要部の構造図である。
【図11】図9の簡易イメージメモリの動作概念図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施形態を示すイメージメモ
リ内の動作の概念図である。
【図13】図12の動作タイミングの概念図である。
【図14】本発明の第4の実施形態を示すイメージメモ
リ内の動作の概念図である。
【図15】図14の動作タイミングの概念図である。
【符号の説明】
10 イメージスキャナ装置 11,31 CPU 12,32 システムバス 13,33 記憶装置 14,34 ハードディスク装置 15,35 フロッピーディスク装置 16 機構部 17 機構制御部 18 読取りセンサ 19 イメージメモリ 20,37 I/F制御部 21 簡易イメージメモリ 25 汎用I/F 40 帳票 41 ホッパ 44 帳票有/無検出用センサ 45,45−1〜45−8 帳票幅検出用センサ 46 帳票幅検出タイミング用
センサ 47 帳票長さ検出用センサ 49 読取りセンサ直前検出用
センサ 52 スタッカ切替えブレード 53,54 スタッカ 56 簡易読取りセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の矩形の帳票を順次一定間隔で、
    所定の搬送方向に搬送していく搬送手段と、 前記搬送手段によって送られてきた帳票の左辺と右辺の
    間の帳票幅、及び上辺と下辺の間の帳票長さを光学的に
    測定して帳票サイズを検出する帳票サイズ検出手段と、 前記帳票サイズ検出手段で検出された帳票サイズに応じ
    たイメージ読取り範囲で、前記搬送手段によって送られ
    てきた帳票のイメージを光学的に読取り、電気信号のイ
    メージデータの形で出力するイメージ読取り手段と、 前記イメージ読取り手段から出力されるイメージデータ
    を一時的に記憶していくイメージ記憶手段と、 前記イメージ読取り手段のイメージ読取りとほぼ並行し
    て前記イメージ記憶手段内のイメージデータを読出して
    出力していくイメージ出力手段とを、 備えたことを特徴とするイメージスキャナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のイメージスキャナ装置に
    おいて、 前記帳票サイズ検出手段は、 前記搬送手段によって所定の位置まで送られてきた帳票
    の上辺を検出して検出信号を出力する上辺検出手段と、 前記検出信号に応答して、前記搬送手段によって送られ
    てきた帳票の左辺と右辺の間の帳票幅を光学的に検出す
    る帳票幅検出手段と、 前記搬送手段によって搬送されていく帳票の所定位置で
    の上辺から下辺までの通過時間を光学的に測定し、この
    測定結果と帳票搬送速度から帳票長さを検出する帳票長
    さ検出手段とを、備えたことを特徴とするイメージスキ
    ャナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のイメージスキャナ装置に
    おいて、 前記帳票サイズ検出手段は、 前記搬送手段によって所定の位置まで送られてきた帳票
    のイメージを、前記イメージ読取り手段よりも低分解能
    で光学的に読取り、電気信号のイメージデータの形で出
    力する帳票読取り手段と、 前記帳票読取り手段から出力されたイメージデータを記
    憶手段に一時記憶し、この記憶手段内を検索して帳票幅
    を検出する帳票記憶検索手段と、 前記搬送手段によって搬送されていく帳票の所定の位置
    での上辺から下辺までの通過時間を光学的に測定し、こ
    の測定結果と帳票搬送速度から帳票長さを検出する帳票
    長さ検出手段とを、備えたことを特徴とするイメージス
    キャナ装置。
  4. 【請求項4】 複数枚の矩形の帳票を順次一定間隔で、
    所定の搬送方向に搬送していく搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送されていく帳票の所定の位置
    での上辺から下辺までの通過時間を光学的に測定し、こ
    の測定結果と帳票搬送速度から帳票長さを検出する帳票
    長さ検出手段と、 前記搬送手段によって送られてきた帳票のイメージを光
    学的に読取り、電気信号のイメージデータの形で出力す
    るイメージ読取り手段と、 前記イメージ読取り手段から出力されるイメージデータ
    を一時的に記憶していくイメージ記憶手段と、 前記イメージ読取り手段でのイメージ読取り動作後、前
    記イメージ記憶手段内を検索して帳票幅を検出し、この
    帳票幅と前記帳票長さ検出手段で検出された帳票長さと
    で決る帳票サイズに応じた記憶領域のイメージデータ
    を、該イメージ記憶手段内から切出して出力するイメー
    ジ出力手段とを、 備えたことを特徴とするイメージスキャナ装置。
  5. 【請求項5】 複数枚の矩形の帳票を順次一定間隔で、
    所定の搬送方向に搬送していく搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送されていく帳票の所定の位置
    での上辺から下辺までの通過時間を光学的に測定し、こ
    の測定結果と帳票搬送速度から帳票長さを検出する帳票
    長さ検出手段と、 前記搬送手段によって送られてきた帳票のイメージを光
    学的に読取り、電気信号のイメージデータの形で出力す
    るイメージ読取り手段と、 前記イメージ読取り手段から出力されるイメージデータ
    を一時的に記憶していくイメージ記憶手段と、 前記イメージ読取り手段でのイメージ読取り開始とほぼ
    同時に、前記イメージ記憶手段内を検索して帳票幅を検
    出し、この帳票幅と前記帳票長さ検出手段で検出された
    帳票長さとで決る帳票サイズに応じた記憶領域のイメー
    ジデータを、該イメージ読取り手段でのイメージ読取り
    とほぼ並行して、該イメージ記憶手段内から切出して出
    力するイメージ出力手段とを、 備えたことを特徴とするイメージスキャナ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載のイメ
    ージスキャナ装置と、 前記イメージスキャナ装置のイメージ出力手段から出力
    されるイメージデータを記憶手段に記憶し、文字認識プ
    ログラムに従い、該記憶手段内のイメージデータから文
    字パターンを切出してこの文字パターンの文字認識を行
    う認識装置とを、 備えたことを特徴とする光学式文字読取り装置。
JP8062435A 1996-03-19 1996-03-19 イメージスキャナ装置及びこれを用いた光学式文字読取り装置 Withdrawn JPH09261414A (ja)

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JP8062435A JPH09261414A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 イメージスキャナ装置及びこれを用いた光学式文字読取り装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010141509A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Canon Inc 画像読取システム及び画像読取り装置及び方法
US8502993B2 (en) 2005-09-08 2013-08-06 Oki Data Corporation Print data generating apparatus

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