JP2000225748A - プリンタ及びその制御方法 - Google Patents

プリンタ及びその制御方法

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JP2000225748A
JP2000225748A JP11031245A JP3124599A JP2000225748A JP 2000225748 A JP2000225748 A JP 2000225748A JP 11031245 A JP11031245 A JP 11031245A JP 3124599 A JP3124599 A JP 3124599A JP 2000225748 A JP2000225748 A JP 2000225748A
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JP11031245A
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Noriko Okawa
典子 大川
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】後の印刷処理時における印刷開始位置を表す不
可視情報を印刷しておき、センサが不可視情報を検出し
たタイミングで印刷処理を開始して、定められた印刷開
始位置から正確かつ容易に印刷処理を開始することがで
きるようにする。 【構成】先の印刷処理において、用紙6の全面に所定の
間隔で不可視マーク8を印刷しておく。後の印刷処理に
おいて、用紙6上に印刷されている不可視マーク8の検
出タイミングと、後の印刷処理に係る別の可視画像19
の印刷データに付加された不可視画像の読出タイミング
と、が同期する状態で、別の可視画像19を用紙6上に
印刷する。これによって、後の印刷処理に係る可視画像
19と先の印刷処理に係る可視画像9との一体性が維持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中断した印刷処理の
再開時又は追加の印刷処理の開始時における印刷開始位
置を表す不可視情報を印刷するプリンタ及びそのプリン
タの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタにおける印刷処理として、用紙
上に先に印刷処理された所定様式の空欄部分に印刷情報
を追加する場合がある。このような印刷処理において、
空欄部分を構成する枠や罫線等に追加すべき文字や記号
等の印刷情報が重複しないようにするためには、用紙上
に印刷されている枠や罫線等の位置に応じた印刷開始位
置に印刷ヘッドを対向させた状態で印刷処理を開始する
必要がある。
【0003】そこで、特開平4−135780号公報に
は、印刷ヘッドの両端に光学センサを備え、光学センサ
による用紙表面の読取データを解析することにより、用
紙上に表記されている枠等の位置を検出し、この検出結
果に基づいて印刷処理の開始時に印刷ヘッドが対向すべ
き印刷開始位置を決定するようにした構成が開示されて
いる。
【0004】また、特開平9−54666号公報には、
規定用紙の印刷様式を読み取って様式の特徴を抽出し、
抽出した特徴を予め登録されている特徴情報との比較に
よって規定用紙の種類を判定し、判定した規定用紙につ
いて予め記憶されている印刷位置情報を取り出すように
した構成が開示されている。
【0005】さらに、特開昭63−182770号公報
には、用紙上における押圧位置を圧力センサによって検
出し、押圧指示された位置を印刷禁止領域として除外し
た範囲に印刷処理を行う構成が開示されている。
【0006】また、プリンタにおける印刷処理として、
中断した印刷処理を再開する場合には、中断前の印刷状
態の連続性を維持する必要があるため、特開平1−10
1174号公報には、中断直前の数ドット分の印刷デー
タから印刷処理を再開するようにした構成が開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、印刷処理時に印刷ヘッドが対向すべき用紙上
の位置を位置情報として認識することはできるが、認識
した位置に印刷ヘッドが対向したことを確認する手段を
備えていないため、印刷開始時における印刷ヘッドの位
置決めは、印刷ヘッドの駆動機構の機械的な精度に頼ら
ざるを得ず、駆動機構を構成する部品自体や取付位置の
誤差によって印刷ヘッドを印刷開始位置に正確に位置さ
せることができない場合があり、このような場合には用
紙上に予め形成された空欄部分に正確に印刷処理を行う
ことができなくなる問題がある。
【0008】また、特開平4−135780号公報や特
開平9−54666号公報に開示されているように、用
紙に印刷されている様式を光学的に読み取って印刷開始
位置を決定する構成では、読み取った画像から枠や罫線
等を抽出する処理や抽出した枠や罫線等が印刷開始位置
の基準となるか否かを判定する処理が必要で、印刷開始
位置の決定処理が長時間化する問題がある。
【0009】これらの問題は、用紙上に予め形成された
空欄部分に印刷処理を行う場合だけでなく、中断した印
刷処理を再開する場合にも同様に生じる。
【0010】この発明の目的は、後の印刷処理時におけ
る印刷開始位置を表す不可視情報を印刷しておき、印刷
ヘッドの近傍に不可視情報を読み取るセンサを設け、セ
ンサが不可視情報を検出したタイミングで印刷処理を開
始することにより、定められた印刷開始位置から正確か
つ容易に印刷処理を開始することができるプリンタ及び
そのプリンタの制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、可視画像を印刷する可視印刷部、及び、不可視画像
を印刷する不可視印刷部を主走査方向に並設した印刷部
と、不可視画像を検出するセンサと、センサによる不可
視画像の検出結果に基づいて印刷部による印刷動作を制
御する移動制御部と、を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項1に記載した発明においては、先の
可視画像の印刷時に印刷された不可視画像を、後の可視
画像の印刷時に検出した検出結果に基づいて、後の可視
画像の印刷動作が制御される。したがって、先の印刷処
理で印刷された空欄部の用紙上の位置や先の印刷処理が
中断した場合における印刷処理を再開すべき用紙上の位
置が不可視画像に基づいて正確に検出され、前後の印刷
処理に係る画像の一体性や連続性が確実に維持される。
【0013】請求項2に記載した発明は、前記印刷部
が、可視印刷部と不可視印刷部とを副走査方向について
異なる位置に配置したことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載した発明においては、印刷
部における可視印刷部と不可視印刷部との副走査方向の
位置が異なる。したがって、可視画像の印刷時に不可視
画像を印刷した場合にも、両方の画像が重複することが
なく、可視画像の視認性や不可視画像の被検出性を損な
うことがない。
【0015】請求項3に記載した発明は、同一の用紙に
対して可視画像の印刷処理を複数回実行する場合に、最
初の印刷処理時に用紙上における可視画像の印刷範囲の
全面に可視画像の印刷タイミングと同一のタイミングで
不可視画像を印刷し、2回目以降の印刷処理時に可視画
像の印刷データに用紙上における可視画像の印刷範囲の
全面についての不可視画像の印刷データを付加した付加
印刷データを作成するとともに、用紙からの不可視画像
の読取タイミングと付加印刷データにおける不可視画像
の印刷データの読出タイミングとが同期する状態で付加
印刷データにおける可視画像の印刷データのみに基づく
印刷処理を実行することを特徴とする。請求項3に記載
した発明においては、最初の印刷処理時に可視画像とと
もに不可視画像が印刷範囲の全面に可視画像と同一の印
刷タイミングで印刷され、2回目の印刷処理時に可視画
像の印刷データに不可視画像の印刷データを付加して作
成した付加印刷データにおける不可視画像の読出タイミ
ングと用紙上からの不可視画像の読取タイミングとが同
期する状態で、可視画像が印刷される。したがって、2
回目以降の印刷処理時に、最初の印刷処理時に用紙の全
面に印刷された不可視画像の印刷位置を基準として可視
画像が印刷され、複数回の印刷処理における可視画像の
一体性及び連続性が維持される。
【0016】請求項4に記載した発明は、同一の用紙に
対して可視画像の印刷処理を複数回実行する場合に、最
初の印刷処理時に2回目以降の印刷処理に係る可視画像
を印刷すべき用紙上の位置に不可視画像を印刷し、2回
目以降の印刷処理時に用紙からの不可視画像の検出タイ
ミングに基づいて可視画像の印刷タイミングを決定する
ことを特徴とする。
【0017】請求項4に記載した発明においては、最初
の印刷処理時に2回目以降の印刷処理において可視画像
を印刷すべき用紙上の位置に不可視画像が形成され、2
回目以降の印刷処理時には用紙上の不可視画像の検出タ
イミングに基づくタイミングで可視画像が印刷される。
したがって、2回目以降の印刷処理時に、最初の印刷処
理時に用紙の所定の位置に印刷された不可視画像の印刷
位置を基準として可視画像が印刷され、複数回の印刷処
理における可視画像の一体性及び連続性が維持される。
【0018】請求項5に記載した発明は、前記2回目以
降の印刷処理時に、最初の印刷処理に係る可視画像の印
刷データから今回の印刷処理に係る可視画像に対応する
画像の位置を抽出し、抽出した位置の近傍に対応する用
紙上の位置において不可視画像を検索することを特徴と
する。
【0019】請求項5に記載した発明においては、最初
の印刷処理に係る可視画像の印刷データから2回目以降
の印刷処理に係る可視画像に対応する画像の位置が抽出
され、抽出された位置に対応する用紙上の位置の近傍で
不可視画像が検索される。したがって、用紙上における
不可視画像の印刷位置をある程度特定した状態で、不可
視画像が検索され、2回目以降の印刷処理時に可視画像
を印刷すべき位置が短時間で検出される。
【0020】請求項6に記載した発明は、前記2回目以
降の可視画像の印刷処理時に、最初の印刷処理に係る可
視画像の印刷データから今回の印刷処理に係る可視画像
に対応する画像として複数種の画像を抽出し、抽出した
画像の種類に応じて異なる状態で用紙上の不可視画像を
基準として今回の印刷処理に係る可視画像を印刷するこ
とを特徴とする。
【0021】請求項6に記載した発明においては、最初
の印刷処理に係る可視画像の印刷データから抽出した画
像の種類に応じて、不可視画像との位置関係が互いに異
なる状態で2回目以降の可視画像が印刷される。したが
って、最初の印刷処理において互いに異なる状態で2回
目以降の印刷処理に係る可視画像が印刷されるべき複数
種の印刷位置が形成された場合に、印刷位置の種類に応
じた状態で可視画像が印刷される。
【0022】請求項7に記載した発明は、前記2回目以
降の印刷処理時に、用紙上の1行毎に不可視画像を検索
することを特徴とする。
【0023】請求項7に記載した発明においては、用紙
上の1行毎に不可視画像が検索される。したがって、用
紙の全体において予め不可視画像の検索処理を行う必要
がなく、2回目以降の印刷処理時に可視画像の印刷処理
と同時に不可視画像が検索される。
【0024】請求項8に記載した発明は、前記最初の印
刷処理時に、用紙上の可視画像の印刷範囲外の所定位置
に、2回目以降の印刷処理の実行を禁止する旨を表す不
可視画像を選択的に印刷することを特徴とする。
【0025】請求項8に記載した発明においては、用紙
上の所定位置に、2回目以降の印刷処理を禁止する旨の
不可視画像が選択的に印刷される。したがって、2回目
以降の印刷処理時に用紙上の所定位置において不可視画
像が検出されるか否かに応じて、2回目以降の印刷処理
を実行すべきか否かが認識される。
【0026】請求項9に記載した発明は、前記最初の印
刷処理時に、用紙上の可視画像の印刷範囲外に2回目以
降の印刷処理の実行を部分的に禁止する旨を表す不可視
画像を印刷するとともに、用紙上の可視画像の印刷範囲
内に2回目以降の印刷処理の実行を禁止する部分を表す
不可視画像を印刷することを特徴とする。
【0027】請求項9に記載した発明においては、用紙
上の所定位置に、特定の部分について2回目以降の印刷
処理を禁止する旨の不可視情報が、特定の部分を指示す
る不可視情報とともに選択的に印刷される。したがっ
て、2回目以降の印刷処理時に用紙上の所定位置におい
て不可視画像が検出されるか否かに応じて、用紙上の特
定の部分に対して2回目以降の印刷処理を実行すべきか
否かが認識される。
【0028】請求項10に記載した発明は、前記2回目
以降の印刷処理が中断した前回の印刷処理を再開する印
刷処理であって、印刷処理の中断時に不可視画像を印刷
するとともに、印刷処理前の印刷データを不揮発性メモ
リに格納することを特徴とする。
【0029】請求項10に記載した発明においては、実
行中の印刷処理が中断した際に、用紙上に不可視情報が
印刷されるとともに、印刷処理されていない印刷データ
が不揮発性メモリに格納される。したがって、2回目以
降の印刷処理時に、中断した印刷処理を再開する場合
に、用紙上において不可視情報を検出した位置から不揮
発性メモリに格納されている印刷データに係る印刷処理
を実行することにより、中断の前後における可視画像の
連続性が維持される。
【0030】
【実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係るプリ
ンタの構成を示すブロック図である。プリンタ100
は、CPU112にバス113を介して不揮発性メモリ
103、RAM107、A/D変換器111、ゲートア
レイ114及びホストインタフェース115を接続して
構成されている。不揮発性メモリ103は、CPU11
2の処理動作を規定するプログラムを格納している。ホ
ストインタフェース115は、CPU112と図外の外
部装置との間でデータの送受信を行う。RAM107
は、CPU112に対して入出力されるデータを一時格
納する。RAM107の一部には仮印刷バッファ105
及び印刷バッファ106が割り当てられている。外部装
置から出力された印刷データは、ホストインタフェース
115からバス113を介してビットマップデータとし
て印刷バッファ106に格納される。仮印刷バッファ1
05は、後述する追加印刷時に印刷データを記憶する。
【0031】A/D変換器111には、発光部4及び受
光部5からなる不可視マーク検出センサ110が接続さ
れている。不可視マーク検出センサ110は、用紙の表
面に対して発光部4から赤外光を照射し、用紙の表面に
おいて不可視マークが印刷されている部分以外の部分に
おいて反射した赤外光を受光部5によって受光する。ゲ
ートアレイ114には、印刷位置に対して用紙を搬送す
る搬送手段116、印刷ヘッドを介して用紙に対して画
像を印刷する印刷手段118、及び、ユーザによる入力
操作を受け付ける操作パネル121が接続されている。
印刷手段118は、用紙に対して可視画像を印刷する可
視印刷部119及び不可視画像を印刷する不可視印刷部
120からなる。
【0032】なお、不可視印刷部120による不可視画
像の印刷材料としては、例えば、特開平8−15323
3号公報に開示されている赤外線吸収インクを用いるこ
とができる。
【0033】図2は、上記プリンタの印刷部の構成を示
す図である。プリンタ100の印刷位置に配置された印
刷部1は、可視印刷ヘッド2、不可視印刷ヘッド3、並
びに、不可視マーク検出センサ110の発光部4及び受
光部5を底面に露出している。印刷部1は、搬送ローラ
7によって印刷位置に搬送された用紙6の上面に対向す
る。印刷部1の可視印刷ヘッド2は、印刷手段118の
可視印刷部119によって駆動され、用紙6の表面に通
常の可視インクを吐出する。不可視印刷ヘッド3は、印
刷手段118の不可視印刷部120によって駆動され、
用紙6の表面に赤外線吸収インク等の不可視インクを吐
出する。また、搬送ローラ7は、搬送手段116によっ
て駆動される。印刷部1は、用紙6の搬送方向に直交す
る主走査方向である矢印A及びB方向に往復移動する。
【0034】図1に示したCPU112は、不揮発性メ
モリ103に格納されている印刷手段の移動制御用プロ
グラム101及びその他の制御プログラム102に基づ
いて、A/D変換器111を介して入力される不可視マ
ーク検出センサ110の検出信号にしたがって、印刷手
段118の動作を制御する。即ち、CPU112は、発
光部4及び受光部5による赤外光に基づく用紙6上の不
可視マークの検出結果に基づいて印刷開始位置を判別
し、判別した印刷開始位置に印字部1を移動させ、可視
印刷ヘッド2を駆動して可視画像を印刷する。
【0035】図3は、この発明の第1の実施形態に係る
プリンタにおける印刷部の制御時の処理手順を示すフロ
ーチャートである。図3(A)に示す処理では、CPU
112は、RAM107の印刷バッファ106内に印刷
データが存在するか否かを判別し(s1)、印刷バッフ
ァ106内に印刷データが存在する場合には、可視印刷
部119を介して可視印刷ヘッド2を駆動して印刷デー
タに対応する可視画像を用紙6の表面に印刷するととも
に(s2)、不可視印刷部120を介して不可視印刷ヘ
ッド3を駆動して用紙6の表面に一定間隔の不可視マー
クを印刷する(s3)。この一定間隔は、操作パネル1
21の操作によって予め設定することができ、例えば、
不可視マーク検出センサ110の受光部5の撮像範囲に
少なくとも1つの不可視マークが存在する間隔とするこ
とができる。
【0036】この図3(A)に示す処理は、用紙6に対
して後に追加印刷を行う場合に実行されるものであり、
少なくとも後述する追加印刷以外の印刷時に実行され
る。この処理によって、図4(A)に示すように、用紙
6の表面には、可視画像9とともに、不可視マーク8が
全面に一定の間隔で印刷される。
【0037】図3(B)は、図3(A)に示した処理に
よって可視画像とともに不可視マークを印刷した用紙に
対して、別の可視画像を印刷する追加印刷時の処理手順
を示している。CPU112は、追加印刷時において、
先ず、RAM107において、印刷バッファ106に格
納されている印刷データに、s3の処理によって印刷し
た不可視マークと同一間隔の不可視マークパターンを付
加し、不可視マークパターンを付加した印刷データを追
加印刷データとして仮印刷バッファ105に格納する
(s11)。
【0038】次いで、CPU112は、追加印刷データ
が存在するか否かを判別し(s12)、追加印刷データ
が存在する場合には、追加印刷データに含まれる不可視
マークが用紙から検出した不可視マークの位置に一致す
る状態で、追加印刷データに含まれる可視印刷データを
用紙に印刷する(s13,s14)。この後、CPU1
12は、s14において印刷した可視印刷データまでの
追加印刷データを仮印刷バッファ105において消去す
る(s15)。
【0039】図3(B)に示す処理により、図4(B)
に示すように、可視画像9及び不可視マーク8を印刷し
た用紙6の表面に、可視画像9とは別の可視画像19が
印刷される。可視画像19は、可視画像9の印刷時に印
刷された不可視マーク8を介して、用紙6における可視
画像9の印刷位置との位置関係を適正にした状態で印刷
される。前述のように、不可視マーク8を、不可視マー
ク検出センサ110の受光部5の撮像範囲に少なくとも
1つが存在する間隔で印刷しておくことにより、可視画
像9と可視画像19との少なくとも一方が写真画像等の
高解像度の画像である場合にも、可視画像19を可視画
像9に対して正確な位置に追加することができる。
【0040】なお、可視画像9及び可視画像19の解像
度に拘らず、可視画像9の印刷位置に対する可視画像1
9の印刷位置とを高精度で一致させる必要がない場合も
考えられ、印刷速度の高速化や不可視マークの印刷にお
けるインク消費量の削減の要請が強い場合も考えられる
ことから、不可視マーク8の印刷間隔をユーザが設定で
きるようにしている。
【0041】図5は、この発明の第2の実施形態に係る
プリンタの印刷処理時の処理手順を示すフローチャート
である。この実施形態に係るプリンタでは、所定の位置
に空欄部を配置したフォーマット用紙の印刷時に、後の
追加印刷処理によって可視画像が印刷される空欄部に不
可視マークを印刷する。このため、CPU112は、R
AM107の印刷バッファ106に格納されている印刷
データから枠の画像を抽出し(s21)、抽出した枠の
位置情報を仮印刷バッファ105に格納する(s2
2)。なお、印刷データにおける枠の画像の抽出は、例
えば、直線で包囲された矩形部分を枠の画像と判断する
ことによって行うことができる。
【0042】この後、CPU112は、印刷バッファ1
06に格納されている印刷データに基づいて可視印刷ヘ
ッド2を駆動して用紙に対する可視画像の印刷を行う
(s23,s24)。このとき、CPU112は、可視
画像の印刷位置が仮印刷バッファ105に格納されてい
る枠画像位置に一致するか否かの判別を行い(s2
5)、可視画像の印刷位置が枠画像位置に一致する場合
には不可視印刷ヘッド3を駆動して不可視マークを用紙
に印刷する(s26)。CPU112は、s23〜s2
6の処理を繰り返し実行し、印刷バッファ106に印刷
データが存在しなくなると、仮印刷バッファ105から
枠画像位置のデータを消去して処理を終了する(s23
→s27)。
【0043】図5に示す処理により、図6に示すよう
に、空欄部である単一又は複数の枠画像9aと枠画像以
外の画像9bとを含む可視画像9を印刷したフォーマッ
ト用紙6が印刷されるとともに、枠画像9aのそれぞれ
に追加印刷時の印刷開始位置及び印刷終了位置を示す不
可視マーク8が印刷される。
【0044】なお、不可視マーク8の形状は丸印に限る
ものではなく、枠画像9aのサイズを最大値として任意
の大きさとすることができる。
【0045】また、一般にフォーマット用紙において追
加印刷処理によって可視画像が追加される空欄部は、枠
画像内のみに限らず、罫線上や所定の文字間に空欄部が
形成される場合もある。そこで、このような場合には、
例えば、外部装置から印刷データとともに入力された空
欄部位置データを仮印刷バッファ105に格納し、印刷
データに基づく可視画像の印刷時に、印刷部1の現在位
置が仮印刷バッファ105に格納している空欄部位置デ
ータに一致する場合に、不可視マークを印刷するように
してもよい。これによって、例えば、図7に示すよう
に、フォーマット用紙6における枠画像9a内に不可視
マーク8aが印刷されるだけでなく、日付画像9cにお
ける空欄部にも不可視マーク8bを印刷することがで
き、フォーマット用紙6に対する追加印刷処理時に日付
を可視印刷すべき位置を正確に検出すくことができる。
【0046】なお、1枚のフォーマット用紙6に複数種
の空欄部が存在する場合には、空欄部位置データに各空
欄の種類を表すデータを含め、空欄の種類に応じた状態
で不可視マークを印刷するようにしてもよい。
【0047】図8は、フォーマット用紙に対する追加印
刷処理時の処理手順を示すフローチャートである。図6
又は図7に例示したフォーマット用紙6の空欄部に所定
の可視画像を追加印刷処理する場合、CPU112は、
用紙6が副走査方向(主走査方向に直交する方向)に1
行分搬送される毎に、RAM107の印刷バッファ10
6に印刷データが存在する間において、フォーマット用
紙6上における主走査方向の1行分について不可視マー
クの検出を行い(s31〜s33)、不可視マークを検
出した場合には、不可視マークの検出結果に基づいて印
刷位置を制御しつつ、可視画像の印刷処理を行う(s3
4,s35)。s33において不可視マークを検出しな
かった場合には、用紙を1行分搬送する(s36)。
【0048】s34における印刷位置の制御は、不可視
マークの印刷方法によって相違する。例えば、用紙6上
において検出した不可視マークが、図7に示した不可視
マーク8aのように枠画像9a内に印刷されている場合
には、印刷開始位置及び印刷終了位置を示す不可視マー
ク8aの内側に追加印刷に係る可視画像が印刷される。
また、用紙6上において検出した不可視マークが、図7
に示した不可視マーク8bのように文字9c間に印刷さ
れている場合には、不可視マーク8bから追加印刷に係
る可視画像が印刷される。
【0049】なお、図8に示す例では、1行毎に不可視
マークを抽出して追加印刷に係る可視画像の印刷位置を
制御するようにしているが、1枚の用紙6の全体に対し
て不可視マークを抽出した後に追加印刷に係る可視画像
を印刷するようにしてもよい。これによって、追加印刷
に係る可視画像が複数行にわたる場合にも、フォーマッ
ト用紙6における正確な位置に可視画像を追加印刷する
ことができる。
【0050】図9は、この発明の第3の実施形態に係る
プリンタにおける処理手順を示すフローチャートであ
る。この実施形態に係るプリンタでは、追加印刷処理を
禁止すべき用紙に、その旨を表す不可視マークを印刷す
る。セットされている用紙が追加印刷処理を禁止されて
いる用紙であるか否かは、追加印刷処理を開始する前に
確認する必要がある。そこで、追加印刷処理を禁止する
旨の不可視マークは、用紙において最初に印刷部1に対
向する部分に表記されるべきである。
【0051】このため、CPU112は、図9(A)に
示すように、追加印刷処理を禁止する用紙に対して、R
AM107の印刷バッファ106内に格納されている印
刷データについての印刷処理を開始する前に、用紙6上
の所定の位置に追加印刷処理を禁止する旨の不可視マー
クを印刷した後(s41)、印刷バッファ106に格納
されている印刷データについて可視画像の印刷処理を実
行する(s42,s43)。なお、追加印刷処理を禁止
する旨の不可視マークを印刷する所定の位置は、印刷バ
ッファ106に格納されている印刷データが印刷される
範囲よりも前に印刷部1が対向する範囲であって、例え
ば、固定的に設定しておくことができる。
【0052】この処理により、図10に示すように、用
紙6において、印刷データに基づく可視画像9の印刷範
囲よりも上側の所定位置10に、追加印刷処理を禁止す
る不可視マーク8dが印刷される。
【0053】なお、用紙6の片面又は両面に追加印刷処
理を禁止する不可視マーク8dを印刷することにより、
可視画像を両面に印刷可能な用紙、片面のみに印刷可能
な用紙、及び、両面に印刷できない用紙を区別すること
ができる。
【0054】また、CPU112は、図9(B)に示す
ように、先ず、印刷部1を用紙6において追加印刷処理
を禁止する旨の不可視マークを印刷すべき所定位置に移
動させ(s51)、用紙6の所定位置に不可視マークが
印刷されているか否かの判別を行う(s52)。所定位
置に不可視マークが印刷されている場合には、その用紙
は追加印刷処理が禁止された用紙であるため、CPU1
12はその用紙を排出する(s53)。所定位置に不可
視マークが印刷されていない場合には、その用紙に対す
る追加印刷処理が禁止されていないため、CPU112
は、印刷バッファ106に格納されている印刷データに
基づいて可視画像を印刷する(s54,s55)。
【0055】なお、s53の処理によって用紙を排出し
た場合には、外部装置から入力された印刷データは印刷
バッファ106に保存されたままの状態である。このた
め、所定位置に不可視マークが印刷されていない用紙を
セットすることによって、印刷バッファ106内に存在
する印刷データに基づく可視画像を印刷することができ
る。
【0056】図11は、この発明の第4の実施形態に係
るプリンタにおける処理手順を示すフローチャートであ
る。この実施形態に係るプリンタでは、用紙6に対する
可視画像の印刷処理時に、特定の部分に対する後の追加
印刷を禁止するための不可視マークを付与する。このた
め、CPU112は、図11(A)に示すように、特定
の部分への追加印刷処理を禁止する用紙に対して、RA
M107の印刷バッファ106内に格納されている印刷
データについての印刷処理を開始する前に、用紙6上の
所定の位置に追加印刷処理を禁止する旨の不可視マーク
を印刷した後(s61)、印刷バッファ106に格納さ
れている印刷データについて可視画像の印刷処理を実行
し(s62,s63)、さらに、可視画像を追加して印
刷すべきでない特定の部分に不可視マークを印刷する
(s64)。
【0057】また、CPU112は、図11(B)に示
すように、先ず、印刷部1を用紙6において特定部分に
対する追加印刷処理を禁止する旨の不可視マークを印刷
すべき所定位置に移動させ(s71)、用紙6の所定位
置に不可視マークが印刷されているか否かの判別を行う
(s72)。所定位置に不可視マークが印刷されている
場合には、その用紙は特定部分に対する追加印刷処理が
禁止された用紙であるため、CPU112は、不可視マ
ークが印刷されている特定部分を除いて印刷バッファ1
06に格納されている印刷データに基づいて可視画像の
印刷処理を行う(s73〜s75)。所定位置に不可視
マークが印刷されていない場合には、特定部分に対する
追加印刷処理が禁止されていないため、CPU112
は、印刷バッファ106に格納されている印刷データの
全てに基づいて可視画像を印刷する(s76,s7
7)。
【0058】この処理により、図12に示すように、用
紙6において特定部分に対する追加印刷処理を禁止する
場合には、印刷データに基づく可視画像9の印刷範囲よ
りも上側の所定位置11に、特定部分に対する追加印刷
処理を禁止する不可視マーク8eが印刷されるととも
に、可視画像9の印刷範囲内において追加印刷処理を禁
止する部分に不可視マーク8fが印刷される。この例で
は、文字「ABC」の印刷部分に不可視マーク8fが印
刷されており、例えば、後の処理で用紙6の表面の全面
に色を付す場合に外部装置から用紙全面に対する特定色
の可視画像データが入力された場合にも、先に印刷され
ている文字「ABC」の部分には後の処理によって特定
色が印刷されることがない。
【0059】なお、可視画像の追加印刷処理を禁止する
部分としては、可視画像の印刷部分に限るものではな
く、手書きや押印すべき空欄部を特定部分とすることに
より、後の印刷処理によってこれらの空欄部に誤って可
視画像が形成されることを確実に防止できる。
【0060】図13は、この発明の第5の実施形態に係
るプリンタの処理手順を示すフローチャートである。こ
の実施形態に係るプリンタでは、用紙に可視画像ととも
に不可視マークを印刷することにより、中断した印刷処
理の再開時に用紙上の可視画像の連続性を正確に維持す
るようにしている。このため、CPU112は、図13
(A)に示すように、可視画像の印刷処理時において、
先ず、印刷バッファ106に格納されている印刷データ
を不揮発性メモリ103に複写する(s81)。この処
理は、中断時にプリンタの電源が切断されることによ
り、RAM107内の記憶内容が失われることから、中
断した印刷処理を再開する場合に必要な印刷データをバ
ックアップしておくためである。
【0061】この後、CPU112は、印刷バッファ1
06に格納されている印刷データに基づいて可視印刷ヘ
ッド2を駆動して可視画像の印刷処理を実行すると同時
に(s82,s83)、不可視印刷ヘッド3を駆動して
不可視マークの印刷処理を実行する(s84)。このと
き、CPU112は、印刷済みの印刷データを不揮発性
メモリ103から削除し(s85)、印刷処理が中断し
たか否かの判別を行う(s86)。また、不可視マーク
の印刷は、対応する部分に可視画像の印刷データが存在
するか否かに拘らず実行され、可視画像の空白部分にも
不可視マークが可視画像の解像度と同一の一定間隔で印
刷される。
【0062】CPU112は、上記s82〜s86の処
理を印刷バッファ106に格納されている1ページ分の
印刷データについて繰り返し実行し、1ページ分の印刷
データについての処理が終了するか、又は、印刷処理が
中断すると用紙を排出する(s87)。なお、印刷バッ
ファ106に複数ページ分の印刷データが格納されてい
る場合には、s82〜s87の処理を印刷バッファ10
6に格納されている全ての印刷データについて実行す
る。
【0063】CPU112は、中断した印刷処理を再開
する場合には、図13(B)に示すように、用紙上にお
ける不可視マークを検出しなくなるまで中断した印刷処
理に係る用紙の搬送、及び、印刷部1の移動を繰り返し
実行する(s91,s92)。用紙上において不可視マ
ークが印刷されていない位置に印刷部1が対向し、印刷
部1に発光部4及び受光部5を備えたセンサが不可視マ
ークを検出しなくなると、CPU112は、不揮発性メ
モリ103に記憶されている印刷データを印刷バッファ
106に転送し(s93)、印刷バッファ106に格納
されている印刷データに基づく可視画像の印刷処理を実
行する(s94,s95)。なお、s94,s95にお
ける印刷処理は、前述のs82〜87の処理と同様の処
理とし、再開した印刷処理が再度中断した場合に対応で
きるようにしてもよい。
【0064】以上の処理により、この実施形態に係るプ
リンタにおいては、中断した印刷処理を再開する際に、
不揮発性メモリ103に残存している未処理の印刷デー
タにてついて、印刷部1に発光部4及び受光部5を備え
たセンサが不可視マークを検出しなくなった位置から、
可視画像の印刷処理を開始することにより、印刷処理の
中断の前後において用紙上に印刷される可視画像の連続
性を維持することができる。
【0065】即ち、図2に示したように、印字部1の底
面において、不可視印刷ヘッド3を主走査方向に挟んで
発光部4及び受光部5を配置しているため、受光部5
は、不可視印刷ヘッド3からの赤外線吸収インクの吐出
位置における発光部4から照射された赤外光の反射の有
無を検出する。また、受光部5は、発光部4から照射さ
れた赤外光を吸収する不可視マークが印刷されていない
部分において赤外光の反射光を受光する。ここに、不可
視印刷ヘッド3からの赤外線吸収インクの吐出タイミン
グは、可視印刷ヘッド2からの可視インクの吐出タイミ
ングに一致しているため、受光部5が一定間隔の検出タ
イミングにおいて赤外光の反射光を受光するようになっ
た時に、不可視マークとともに可視画像が印刷されなく
なったと判断できる。また、不揮発性メモリ103に
は、中断によって印刷されていない印刷データのみが記
憶されている。したがって、受光部5が赤外光を受光し
始めたタイミングで不揮発性メモリ103に残存してい
る印刷データについての可視画像の印刷処理を再開する
ことにより、中断の前後における可視画像の連続性を正
確に維持することができる。
【0066】なお、不可視マークを形成する赤外線吸収
インクは、可視画像を形成する可視インクと重なること
によって、赤外光の吸収性が低下する場合がある。この
ため、印刷部1における可視印刷ヘッド2と不可視印刷
ヘッド3との副走査方向の位置に差異を与えて赤外線吸
収インクが可視インクと重なることを防止するようにし
てもよい。
【0067】図14は、この発明の第6の実施形態に係
るプリンタの処理手順を示すフローチャートである。こ
の実施形態に係るプリンタは、プリンタに対する外部電
源の切断等によって中断した印刷処理を不可視マークの
印刷位置に基づいて再開する。このため、CPU112
は、印刷バッファ106に格納している印刷データに基
づく可視画像の印刷処理を実行中に(s101,s10
2)、印刷処理が中断すると(s103)、不可視印刷
ヘッド3を駆動して不可視マークを印刷する((s10
6)。このとき、プリンタに対する外部電源の切断によ
って印刷処理が中断した場合には、プリンタの電源を内
部充電池に切り換える(s104,s105)。この
後、CPU112は、印刷バッファ106に残っている
未処理の印刷データを不揮発性メモリ103に転送し
(s107)、用紙を排出する(s108)。
【0068】CPU112は、中断した印刷処理を再開
する場合には、内部充電池をプリンタの電源としている
か否かを判断し(s111)、内部充電池をプリンタの
電源としてている場合には外部電源に切り換える(s1
12)。次いで、CPU112は、用紙上に印刷された
不可視マークを検出するまで印刷部1を移動する(s1
13,s114)。CPU112は、不可視マークを検
出した時点で不揮発性メモリ103が記憶している印刷
データを印刷バッファ106に転送し(s115)、印
刷バッファ106に格納されている印刷データに基づい
て可視画像の印刷処理を実行する(s116,s11
7)。
【0069】以上の処理により、この実施形態に係るプ
リンタでは、印刷処理が中断した場合にのみ不可視マー
クを印刷し、不可視マークを検出した位置から印刷処理
を再開することにより、中断の前後における可視画像の
連続性を維持することができるとともに、不可視マーク
を形成する赤外線吸収インクの吐出量を削減してランニ
ングコストの低廉化を実現できる。
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、先の
可視画像の印刷時に印刷された不可視画像を、後の可視
画像の印刷時に検出した検出結果に基づいて、後の可視
画像の印刷動作を制御することにより、先の印刷処理で
印刷された空欄部の用紙上の位置や先の印刷処理が中断
した場合における印刷処理を再開すべき用紙上の位置を
不可視画像に基づいて正確に検出することができ、前後
の印刷処理に係る画像の一体性や連続性を確実に維持す
ることができる。
【0071】請求項2に記載した発明によれば、印刷部
における可視印刷部と不可視印刷部との副走査方向の位
置に差異を与えることにより、可視画像の印刷時に不可
視画像を印刷した場合にも両方の画像が重複することが
なく、可視画像の視認性や不可視画像の被検出性を損な
わないようにすることができる。
【0072】請求項3に記載した発明によれば、最初の
印刷処理時に可視画像とともに不可視画像を印刷範囲の
全面に可視画像と同一の印刷タイミングで印刷し、2回
目の印刷処理時に可視画像の印刷データに不可視画像の
印刷データを付加して作成した付加印刷データにおける
不可視画像の読出タイミングと用紙上からの不可視画像
の読取タイミングとが同期する状態で、可視画像を印刷
することにより、2回目以降の印刷処理時に、最初の印
刷処理時に用紙の全面に印刷された不可視画像の印刷位
置を基準として可視画像を印刷することができ、複数回
の印刷処理における可視画像の一体性及び連続性を確実
に維持することができる。
【0073】請求項4に記載した発明によれば、最初の
印刷処理時に2回目以降の印刷処理において可視画像を
印刷すべき用紙上の位置に不可視画像を形成し、2回目
以降の印刷処理時に用紙上の不可視画像の検出タイミン
グに基づくタイミングで可視画像を印刷することによ
り、2回目以降の印刷処理時に、最初の印刷処理時に用
紙の所定の位置に印刷された不可視画像の印刷位置を基
準として可視画像を印刷することができ、複数回の印刷
処理における可視画像の一体性及び連続性を確実に維持
することができる。
【0074】請求項5に記載した発明によれば、最初の
印刷処理に係る可視画像の印刷データから2回目以降の
印刷処理に係る可視画像に対応する画像の位置を抽出
し、抽出した位置に対応する用紙上の位置の近傍で不可
視画像を検索することにより、用紙上における不可視画
像の印刷位置をある程度特定した状態で、不可視画像を
検索することができ、2回目以降の印刷処理時に可視画
像を印刷すべき位置を短時間で検出することができる。
【0075】請求項6に記載した発明によれば、最初の
印刷処理に係る可視画像の印刷データから抽出した画像
の種類に応じて、不可視画像との位置関係を互いに異な
る状態にして2回目以降の可視画像を印刷することによ
り、最初の印刷処理において互いに異なる状態で2回目
以降の印刷処理に係る可視画像が印刷されるべき複数種
の印刷位置が形成された場合に、印刷位置の種類に応じ
た状態で可視画像を正確に印刷することができる。
【0076】請求項7に記載した発明によれば、用紙上
の1行毎に不可視画像を検索することにより、用紙の全
体において予め不可視画像の検索処理を行う必要がな
く、2回目以降の印刷処理時に可視画像の印刷処理と同
時に不可視画像を検索することができ、2回目以降の印
刷処理を効率化することができる。
【0077】請求項8に記載した発明によれば、用紙上
の所定位置に、2回目以降の印刷処理を禁止する旨の不
可視画像を選択的に印刷することにより、2回目以降の
印刷処理時に用紙上の所定位置において不可視画像を検
出したか否かに応じて、2回目以降の印刷処理を実行す
べきか否かを容易かつ正確に認識することができ、重要
文書等に誤って他の可視画像が重ねて印刷されることを
確実に防止できる。
【0078】請求項9に記載した発明によれば、用紙上
の所定位置に、特定の部分について2回目以降の印刷処
理を禁止する旨の不可視情報を、特定の部分を指示する
不可視情報とともに選択的に印刷することにより、2回
目以降の印刷処理時に用紙上の所定位置において不可視
画像を検出したか否かに応じて、用紙上の特定の部分に
対して2回目以降の印刷処理を実行すべきか否かを容易
かつ正確に認識することができる。
【0079】請求項10に記載した発明によれば、実行
中の印刷処理が中断した際に、用紙上に不可視情報を印
刷するとともに、印刷処理していない印刷データを不揮
発性メモリに格納することにより、2回目以降の印刷処
理時に、中断した印刷処理を再開する場合に、用紙上に
おいて不可視情報を検出した位置から不揮発性メモリに
格納されている印刷データに係る印刷処理を実行し、中
断の前後における可視画像の連続性を確実に維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るプリンタの構成を示
すブロック図である。
【図2】上記プリンタの印刷部の構成を示す図である。
【図3】この発明の第1の実施形態に係るプリンタにお
ける印刷部の制御時の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】上記第1の実施形態に係るプリンタにおける印
刷状態を示す図である。
【図5】この発明の第2の実施形態に係るプリンタの印
刷処理時の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】上記第2の実施形態に係るプリンタにおける印
刷状態を示す図である。
【図7】上記第2の実施形態に係るプリンタにおける別
の印刷状態を示す図である。
【図8】フォーマット用紙に対する追加印刷処理時の処
理手順を示すフローチャートである。
【図9】この発明の第3の実施形態に係るプリンタにお
ける処理手順を示すフローチャートである。
【図10】上記第3の実施形態に係るプリンタにおける
印刷状態を示す図である。
【図11】この発明の第4の実施形態に係るプリンタに
おける処理手順を示すフローチャートである。
【図12】上記第4の実施形態に係るプリンタにおける
印刷状態を示す図である。
【図13】この発明の第5の実施形態に係るプリンタの
処理手順を示すフローチャートである。
【図14】この発明の第6の実施形態に係るプリンタの
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−印刷部 2−可視印刷ヘッド 3−不可視印刷ヘッド 4−発光部 5−受光部 6−用紙 8−不可視マーク(不可視画像) 9,19−可視画像 100−プリンタ 103−不揮発性メモリ 105−仮印刷バッファ 106−印刷バッファ 110−不可視マーク検出センサ 118−印刷手段 119−可視印刷部 120−不可視印刷部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視画像を印刷する可視印刷部、及び、不
    可視画像を印刷する不可視印刷部を主走査方向に並設し
    た印刷部と、不可視画像を検出するセンサと、センサに
    よる不可視画像の検出結果に基づいて印刷部による印刷
    動作を制御する移動制御部と、を設けたことを特徴とす
    るプリンタ。
  2. 【請求項2】前記印刷部が、可視印刷部と不可視印刷部
    とを副走査方向について異なる位置に配置した請求項1
    に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】同一の用紙に対して可視画像の印刷処理を
    複数回実行する場合に、最初の印刷処理時に用紙上にお
    ける可視画像の印刷範囲の全面に可視画像の印刷タイミ
    ングと同一のタイミングで不可視画像を印刷し、2回目
    以降の印刷処理時に可視画像の印刷データに用紙上にお
    ける可視画像の印刷範囲の全面についての不可視画像の
    印刷データを付加した付加印刷データを作成するととも
    に、用紙からの不可視画像の読取タイミングと付加印刷
    データにおける不可視画像の印刷データの読出タイミン
    グとが同期する状態で付加印刷データにおける可視画像
    の印刷データのみに基づく印刷処理を実行することを特
    徴とするプリンタの制御方法。
  4. 【請求項4】同一の用紙に対して可視画像の印刷処理を
    複数回実行する場合に、最初の印刷処理時に2回目以降
    の印刷処理に係る可視画像を印刷すべき用紙上の位置に
    不可視画像を印刷し、2回目以降の印刷処理時に用紙か
    らの不可視画像の検出タイミングに基づいて可視画像の
    印刷タイミングを決定することを特徴とするプリンタの
    制御方法。
  5. 【請求項5】前記2回目以降の印刷処理時に、最初の印
    刷処理に係る可視画像の印刷データから今回の印刷処理
    に係る可視画像に対応する画像の位置を抽出し、抽出し
    た位置の近傍に対応する用紙上の位置において不可視画
    像を検索する請求項3又は4に記載のプリンタの制御方
    法。
  6. 【請求項6】前記2回目以降の可視画像の印刷処理時
    に、最初の印刷処理に係る可視画像の印刷データから今
    回の印刷処理に係る可視画像に対応する画像として複数
    種の画像を抽出し、抽出した画像の種類に応じて異なる
    状態で用紙上の不可視画像を基準として今回の印刷処理
    に係る可視画像を印刷する請求項5に記載のプリンタの
    制御方法。
  7. 【請求項7】前記2回目以降の印刷処理時に、用紙上の
    1行毎に不可視画像を検索する請求項4に記載のプリン
    タの制御方法。
  8. 【請求項8】前記最初の印刷処理時に、用紙上の可視画
    像の印刷範囲外の所定位置に、2回目以降の印刷処理の
    実行を禁止する旨を表す不可視画像を選択的に印刷する
    請求項3乃至7のいずれかに記載のプリンタの制御方
    法。
  9. 【請求項9】前記最初の印刷処理時に、用紙上の可視画
    像の印刷範囲外に2回目以降の印刷処理の実行を部分的
    に禁止する旨を表す不可視画像を印刷するとともに、用
    紙上の可視画像の印刷範囲内に2回目以降の印刷処理の
    実行を禁止する部分を表す不可視画像を選択的に印刷す
    る請求項3乃至8のいずれかに記載のプリンタの制御方
    法。
  10. 【請求項10】前記2回目以降の印刷処理が中断した前
    回の印刷処理を再開する印刷処理であって、印刷処理の
    中断時に不可視画像を印刷するとともに、印刷処理前の
    印刷データを不揮発性メモリに格納する請求項4に記載
    のプリンタの制御方法。
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