JPH09260610A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09260610A
JPH09260610A JP8096106A JP9610696A JPH09260610A JP H09260610 A JPH09260610 A JP H09260610A JP 8096106 A JP8096106 A JP 8096106A JP 9610696 A JP9610696 A JP 9610696A JP H09260610 A JPH09260610 A JP H09260610A
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JP
Japan
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film
polycrystalline silicon
capacitor
ions
silicon film
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JP8096106A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Yasuda
広安 保田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャパシタ誘電体膜の耐圧を向上させて、リー
ク電流を低下させ、電荷保持機能の優れた信頼性の高い
DRAMを提供する。 【解決手段】ポリシリコンからなる上部電極8形成後、
ヒ素、リン等のイオンを注入量1×1012〜5×1013
/cm2 程度のドーズ量で且つ上部電極8からONO膜
7を貫通する条件でイオン注入する。 【効果】ONO膜7に対し、注入損傷よりも膜質改善の
効果の方が大きくなり、良好な膜質のキャパシタ誘電体
膜が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、例えば、キャパシタを備えた高集積半導体装
置の製造方法に適用して特に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリの一種であるDRAM回路
は、キャパシタに電荷を蓄積することによってメモリ機
能を持たせている。従来、このキャパシタは、シリコン
基板表面に形成した拡散層を一方の電極とし、その拡散
層表面に形成された熱酸化膜を誘電体膜とし、その熱酸
化膜上に堆積した多結晶シリコン膜をもう一方の電極と
していた。
【0003】この従来のキャパシタの形成方法を図3を
用いて説明する。
【0004】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板21表面に素子分離酸化膜22を形成した後、基板
21表面にキャパシタの誘電体膜として10nm程度の
厚さの熱酸化膜23を形成する。
【0005】次に、図3(b)に示すように、イオン注
入法により、ヒ素等の不純物を5×1015/cm2
度、熱酸化膜23を通してシリコン基板21中に導入
し、熱処理を行って、キャパシタの下部電極である拡散
層25を形成する。
【0006】次に、図3(c)に示すように、素子分離
酸化膜22及び熱酸化膜23上に多結晶シリコン膜26
を堆積させてキャパシタの上部電極とする。
【0007】しかし、上述の方法では、キャパシタの誘
電体膜である熱酸化膜23を形成した後に、拡散層25
形成用の不純物をイオン注入するため、熱酸化膜23中
に注入損傷が発生する。この注入損傷に起因した欠陥
は、キャパシタのリーク電流を増加させ、電荷の保持機
能を低下させるため、DRAMの信頼性を著しく低下さ
せるという問題があった。
【0008】これに対し、特開昭62−69668号公
報では、下記のようにしてDRAMの信頼性を向上させ
ている。この特開昭62−69668号公報に開示され
ている製造方法を図4を用いて説明する。
【0009】まず、図4(a)に示すように、熱酸化膜
33を介して拡散層35形成のためのイオン注入34を
行う。図中、31はシリコン基板、32は素子分離酸化
膜である。
【0010】次に、図4(b)に示すように、注入損傷
のある熱酸化膜33を除去する。
【0011】次に、図4(c)に示すように、再度、誘
電体膜として使用する熱酸化膜36を形成後、素子分離
酸化膜32及び熱酸化膜36上に多結晶シリコン膜(不
図示)を堆積させてキャパシタの上部電極とする。この
ため、キャパシタの誘電体膜に注入損傷に起因した欠陥
が導入されず、リーク電流の増大がなく、電荷保持機能
が維持されてDRAMの信頼性を向上させることができ
る。
【0012】しかし、近年、回路の集積度を上げ、素子
の微細化を進める上で、キャパシタの寸法を縮小する必
要が生じてきた。これに対し、ソフトエラー対策やセン
スアンプの安定動作を考慮した場合、メモリ機能の信頼
性を維持するためには、キャパシタに蓄える電荷の量を
減少させることは困難になっている。従って、最近で
は、キャパシタの容量を増やすために、以下に述べるよ
うな工夫がなされている。
【0013】即ち、図5に示すように、誘電体膜45と
して用いる酸化膜の膜厚を薄くしたり、或いは、誘電率
のより大きいシリコン窒化膜を利用することで容量の増
加を図り、更に、シリコン基板41に形成された拡散層
47(トランジスタの他方の拡散層は図示省略した。)
と電気的に接続された導電性のある多結晶シリコン膜4
4を下部電極としてキャパシタを形成することにより、
キャパシタの面積を増加させ、容量を稼いでいる。図
中、42は素子分離酸化膜、46はキャパシタの上部電
極である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】素子の電源電圧を一定
とした場合、図5の例で説明した酸化膜厚を薄くする方
法では、酸化膜に印加される電界が大きくなり、リーク
電流が増大するという問題があった。
【0015】また、シリコン窒化膜を用いる場合、シリ
コン窒化膜は熱酸化膜に比べ膜内の欠陥が多く、リーク
電流も大きいという問題があった。
【0016】更に、シリコン基板上ではなく多結晶シリ
コン膜上に形成される熱酸化膜や窒化膜は、下地の凹凸
や自然酸化膜の影響により膜質が低下し、より一層リー
クしやすいという問題があった。
【0017】一方、最近の検討では、図6に示すよう
に、5nm程度の薄い熱酸化膜に対しイオン注入により
リンイオンを貫通させると、熱酸化膜の耐圧が向上し、
高電界領域でのリーク電流が減少するということが明ら
かになった。なお、図中、例えば、「1E−12」は
「1×10-12 」の意味である。この結果は、上記の特
開昭62−69668号公報に開示された結果と正反対
になっている。その原因は、特開昭62−69668号
公報では拡散層形成のために1×1015〜1×1016
cm2 程度の高濃度の不純物を貫通させたために、注入
損傷によりリークに寄与する欠陥が多数導入されたこと
によるものと考えられる。
【0018】これに対し、図6の結果は、1×1013
cm2 と比較的少ない量をイオン注入した場合であり、
その原因は不明だが、リークの原因となる欠陥の増大よ
りも基板界面や膜質の特性改善の効果がまさり、結果的
に耐圧が向上してリーク電流が減少するものと思われ
る。
【0019】そこで、本発明の目的は、キャパシタの耐
圧を向上させて、リーク電流を低下させ、電荷保持機能
の優れた、信頼性の高い半導体装置の製造方法を提供す
ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1
の多結晶シリコン膜を形成する工程と、前記第1の多結
晶シリコン膜の上に誘電体膜を形成する工程と、前記誘
電体膜の上に第2の多結晶シリコン膜を形成する工程
と、イオン注入法により前記第2の多結晶シリコン膜及
び前記誘電体膜にイオンを貫通させる工程とを具備す
る。
【0021】本発明の一態様では、前記イオンが、ドナ
ー不純物イオン、電気的に不活性なイオン及び不活性ガ
スイオンのうちの少なくとも1種である。
【0022】本発明の一態様では、前記誘電体膜がON
O膜又は熱酸化膜である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して、
本発明を好ましい実施の形態に従い説明する。
【0024】まず、図1(a)に示すように、シリコン
半導体基板1上に素子分離用酸化膜2を形成し、次い
で、イオン注入法により、ヒ素やリン等の不純物3を1
×1015〜1×1016/cm2 程度基板1中に導入し、
拡散層4を形成する。
【0025】次に、図1(b)に示すように、基板1上
に、ヒ素やリン等の不純物を含んだ厚さ100〜200
nm程度の第1の多結晶シリコン膜5をCVD法により
堆積し、パターニング技術によりキャパシタの下部電極
形状に加工する。
【0026】次に、図1(c)に示すように、第1の多
結晶シリコン膜5表面に形成された自然酸化膜(不図
示)上にCVD技術により厚さ5〜10nm程度のシリ
コン窒化膜6を堆積し、次いで、ウェット雰囲気で80
0〜1000℃、20〜60分の熱処理を行い、シリコ
ン窒化膜6の表面を酸化させて、いわゆるONO膜7を
形成する。次に、ヒ素やリン等の不純物を含んだ厚さ1
00〜200nm程度の第2の多結晶シリコン膜8を堆
積させた後、パターンニング技術を用いてONO膜7及
び第2の多結晶シリコン膜8をキャパシタの誘電体膜及
び上部電極の形状に加工する。
【0027】次に、図1(d)に示すように、ヒ素やリ
ン等のイオン9をイオン注入法により、第2の多結晶シ
リコン膜8から、更に、ONO膜7を貫通させる。この
時の注入量は1×1012〜5×1013/cm2 程度と
し、注入エネルギーはイオンの注入飛程が下部電極であ
る第1の多結晶シリコン膜5中にあるような条件とす
る。第2の多結晶シリコン膜8の膜厚が100nm程度
の場合、イオン9がヒ素であれば加速電圧200keV
以上、イオン9がリンであれば加速電圧100keV以
上である。
【0028】次に、図2に示すように、層間絶縁膜1
1、アルミ配線12等を形成し、キャパシタを備えたメ
モリセルを完成させる。10はメモリセルのトランスフ
ァーゲートを構成するトランジスタのゲート電極であ
る。
【0029】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、キャパシタの誘電体膜にイオンを貫通させることに
より、誘電体膜の膜構造を変化させて、キャパシタの耐
圧を向上させ、リーク電流を低下させることができるた
め、電荷保持機能の優れた信頼性の高い微細素子を製造
することができる。
【0030】なお、第1の多結晶シリコン膜5及び第2
の多結晶シリコン膜8へのヒ素やリン等の不純物導入
は、CVD法による膜堆積時に行っても、膜堆積後にイ
オン注入法により導入してもよい。
【0031】更に、上述の例ではキャパシタの誘電体膜
としてONO膜7を用いたが、通常の熱酸化膜を用いて
もよい。
【0032】また、上述の例では、ONO膜7を貫通さ
せるイオンとして、ヒ素やリン等のドナー不純物を用い
たが、それ以外に、シリコン、ゲルマニウム等の電気的
に不活性なイオンやアルゴン等の不活性ガスイオンを用
いてもよい。但し、注入するイオンの質量が大きくなる
につれ注入損傷は大きくなるため、質量の大きなイオン
を用いる場合は注入量を減少させる必要がある。
【0033】また、三次元構造のキャパシタに対して
は、斜め方向からイオン注入を行うことにより、下部電
極側面に形成された誘電体膜の耐圧を向上させることが
できる。
【0034】また、上述の例では、ONO膜7及び第2
の多結晶シリコン膜8をパターンニング後、イオン注入
を行ったが、パターンニング前にイオン注入を実施して
もよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、キャパシタの誘電体膜
にイオンを貫通させることにより、誘電体膜の膜構造を
変化させて、キャパシタの耐圧を向上させ、リーク電流
を低下させることができるため、電荷保持機能の優れ
た、信頼性の高い微細素子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す工程断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図3】従来の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】従来の別の製造方法を示す工程断面図である。
【図5】従来の更に別の製造方法に従った半導体装置の
概略断面図である。
【図6】イオン注入により熱酸化膜の耐圧が向上するこ
とを示すグラフである。
【符号の説明】
1 シリコン半導体基板 5 第1の多結晶シリコン膜 7 ONO膜 8 第2の多結晶シリコン膜 9 イオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/105

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1の多結晶シリコン膜
    を形成する工程と、 前記第1の多結晶シリコン膜の上に誘電体膜を形成する
    工程と、 前記誘電体膜の上に第2の多結晶シリコン膜を形成する
    工程と、 イオン注入法により前記第2の多結晶シリコン膜及び前
    記誘電体膜にイオンを貫通させる工程とを具備すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記イオンが、ドナー不純物イオン、電
    気的に不活性なイオン及び不活性ガスイオンのうちの少
    なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記誘電体膜がONO膜又は熱酸化膜で
    あることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製
    造方法。
JP8096106A 1996-03-26 1996-03-26 半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH09260610A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100488488B1 (ko) * 2002-01-11 2005-05-11 주식회사 케이이씨 반도체 소자의 캐패시터 제조 방법
JP2012019011A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Denso Corp 容量素子の製造方法

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Effective date: 20030603