JPH09260301A - イオン注入方法 - Google Patents

イオン注入方法

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JPH09260301A
JPH09260301A JP9612996A JP9612996A JPH09260301A JP H09260301 A JPH09260301 A JP H09260301A JP 9612996 A JP9612996 A JP 9612996A JP 9612996 A JP9612996 A JP 9612996A JP H09260301 A JPH09260301 A JP H09260301A
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JP
Japan
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wafer
ion implantation
angle
ion
range
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JP9612996A
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English (en)
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Hideki Kimura
秀樹 木村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ表面からの濃度プロファイルがウエハ
面内で均一となるイオン注入方法を提供することであ
る。 【解決手段】 イオンビームが35゜〜55゜の範囲の
入射角度θで入射するように傾斜させた傾斜面上に、ウ
エハのオリエンテーションフラットが傾斜面内の水平線
に対して特定の角度をなすようにウエハを設置してイオ
ン注入を所定時間施す。次いで、ウエハ中心軸回りに傾
斜面を所定の回転角度回転して、停止させ、ウエハにイ
オン注入を所定時間施すことを、所定回数繰り返す。ウ
エハへのチャネリングが生じない角度でイオン注入して
いるので、これにより、ウエハの酸化膜の膜厚分布が一
様でなくても、ウエハ表面からの深さ方向の濃度プロフ
ァイルはウエハ面内で均一となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハへの
イオン注入方法に関し、更に詳しくは、ウエハ表面から
の深さ方向の濃度プロファイルがウエハ面内に関し均一
になるようにイオンを注入するように改良したイオン注
入方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSFET等のLDD(Lighyly Dope
d Drain)構造又はLDDの拡がりを抑制する、いわゆ
るPocket構造を形成する際のイオン注入では、ウエハ表
面からの深さ方向のイオン濃度プロファイルにおける面
内均一性を維持することが、良好なトランジスタ特性を
得るために重要である。そこで、深さ方向のイオン濃度
プロファイルを制御するために、ウエハ法線とイオンビ
ームとのなす角度(以下、チルト角と記載)を大きくし
た大傾角イオン注入法と、シャドー効果を防止するため
にウエハを回転させながらイオン注入を行う回転注入法
とを併用する方法が多用されている。ところで、大傾角
イオン注入法と回転注入法との併用方法を実施する場合
には、チルト角は45゜ないしその近傍の大きな角度で
行うことが、ゲート電極下の不純物分布の制御性が良い
理由により、望ましい場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、45゜のチル
ト角で併用方法を実施する際、オリエンテーションフラ
ットが水平方向を向く初期設定位置にウエハを置き、そ
の後、ウエハの中心軸の周りにウエハを回転させてイオ
ン注入を行うと、或る回転角度及びその回転角度に90
°の整数倍を加えてた回転角度では、110結晶軸への
チャネリングが生じてイオンが局所的に深く注入され、
この結果、ウエハ表面からの深さ方向のイオン濃度プロ
ファイルにおける面内均一性を維持できないという問題
があった。本明細書で、ウエハの回転角度とは、オリエ
ンテーションフラットが水平方向かつウエハ最下端位置
にあるウエハをウエハ中心軸周りに回転させた時、元の
水平で最下端位置のオリエンテーションフラットとウエ
ハが回転した位置でのオリエンテーションフラットとの
なす角度である。また、LDD構造を形成するために併
用方法によりイオン注入を行う際は、ゲートSiO2
及びポリシリコン電極層を形成し、エッチングしてゲー
ト電極層を形成した後に行うことが多い。ところで、S
iO2 膜の膜厚は、ゲートSiO2 膜とポリシリコン電
極層とのエッチング選択比とオーバーエッチング量に依
存しており、この結果、膜厚分布が一様でない。膜厚分
布が一様でないことによりチャネリングが局所的に発生
するするので、ウエハ深さ方向のイオン濃度プロファイ
ルがばらつき、しかも浅いPN接合を形成できないこと
が多かった。以上のように、従来の方法では、ウエハ表
面からの深さ方向のイオン濃度プロファイルがウエハ面
内でばらついており、このため、ウエハごとやロットご
とにもばらつきが生じ、半導体装置の製品歩留まりが悪
いという問題があった。
【0004】以上のような事情に照らして、本発明の目
的は、ウエハ表面からの深さ方向のイオン濃度プロファ
イルがウエハ面内で均一となるイオン注入方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、チルト角を
45゜ないしその近傍の大きな角度に設定してイオン注
入を行っても局所的なチャネリングを起こさない方法を
開発するため、イオン注入についてモンテカルロ法によ
るコンピューターシミュレーション解析を行った。解析
に当たっては、チルト角、SiO2膜厚、及びウエハの
回転角度をパラメータとして変化させてウエハ表面にイ
オン注入を行い、ウエハの表面からの深さ位置とイオン
濃度との関係を算出した。注入イオンは何れもAsイオ
ンである。
【0006】図2、図3及び図4はモンテカルロ法によ
るコンピューターシュミレーション解析により得た解析
結果を示す図である。解析例1 解析例1では、チルト角をパラメータにしてウエハ表面
からの深さ方向のイオン濃度プロファイルを解析した。
解析条件は、イオンエネルギを10keV、回転角度を4
5 ゜にし、かつその状態を維持しつつ、チルト角を0
゜、7゜、30゜、35゜、40゜及び45゜にして、
それぞれ同じイオン注入条件でイオン注入を行った。図
2は、その結果を示す。尚、回転角度0゜ではオリエン
テーションフラットが水平方向かつウエハ最下端位置に
ある。上述したように、イオン注入の際のチルト角は0
゜〜35゜が好ましくなく、35゜〜55゜が好ましい
にもかかわらず、図2の結果から、回転角度が45゜で
ある限り、チルト角を45゜近傍にすると、チルト角を
0゜〜35゜にした場合に比べ、ウエハ表面から深い位
置でのイオン濃度が高く、チャネリングが生じているこ
とが判る。尚、図2で、深さ位置が150nm近傍にはイ
オン濃度のピークが生じる深さ位置が存在するが解析上
の誤差によるものであり、本解析では本ピークは除外し
て検討している(図3〜図5でも同様)。
【0007】解析例2 解析例2では、回転角度をパラメータにしてウエハ表面
からの深さ方向のイオン濃度プロファイルを解析した。
解析条件は、イオンエネルギを10keV、チルト角を4
5 ゜にし、かつその状態を維持しつつ、回転角度を0
゜、11.5゜、23゜、27゜、34゜及び45゜に
した位置で、それぞれ同じイオン注入条件でイオン注入
を行った。図3は、その結果を示す。図3の結果から、
チルト角が45゜である限り、回転角度45゜にする
と、他の回転角度にした場合に比べ、ウエハ表面から深
い位置でのイオン濃度は高く、チャネリングが生じてい
ることが判る。
【0008】解析例3 解析例3では、SiO2膜厚をパラメータにしてウエハ
表面からの深さ方向のイオン濃度プロファイルを解析し
た。解析条件は、イオンエネルギを10keV、チルト角
を45゜、回転角度を45 ゜にし、かつその状態を維
持しつつ、SiO2膜厚を0nm、1nm、3nm及び5nmに
して、それぞれ同じイオン注入条件でイオン注入を行っ
た。図4は、その結果を示す。図4の結果から、チルト
角が45゜である限り、回転角度を45゜にすると、ウ
エハ表面から深い位置でのイオン濃度は、膜厚が0nm、
1nm及び3nmでは高く、5nmでは低いことが判る。解析
例3により、従来の回転注入法によるイオン注入をウエ
ハに行うと、ウエハ上のSiO2膜の膜厚分布は一様で
ないため、回転角度が45゜の位置では、チャネリング
がSiO2膜の膜厚分布により局所的に発生し、ウエハ
表面からの深さ方向の濃度プロファイルがばらつくこと
が裏付けられる。
【0009】解析例4 解析例4では、回転角度をパラメータにしてウエハ表面
からの深さ方向のイオン濃度プロファイルを解析した。
解析条件は、イオンエネルギを13keV、チルト角を4
5゜にし、かつその状態を維持しつつ、ウエハの初期設
定位置における回転角度を22゜及び45゜にしてステ
ップ注入法を試みた。ここで、ステップ注入とは、以下
に記載するイオン注入方法である。まず、所定の回転角
度にウエハを設置してイオン注入を所定時間施す第1イ
オン注入工程を行う。次いで、注入を一旦止め、ウエハ
を中心軸回りに更に所定の回転角度だけ増加させて停止
させ、更にウエハにイオン注入を所定時間施す第2イオ
ン注入工程を行う。次いで、第2イオン注入工程と同様
に、回転角度を更に所定角度だけ増加させて停止させ、
ウエハにイオン注入を所定時間施す注入工程を順次行
う。また、ステップ注入法では、注入時間は何れの工程
も同一である。回転角度は、各工程毎に45゜ずつ増加
させていく。
【0010】比較のために、ステップ注入法と同じイオ
ンエネルギ及びチルト角の条件で、従来の連続回転での
回転注入法でイオン注入を行った。回転注入における注
入時間は、ステップ注入における各工程での注入時間の
総合計と同じ時間である。
【0011】図5は、解析例4の結果を示す。図5に示
すように、初期設定位置における回転角度を45゜にし
てステップ注入法でイオン注入すると、ウエハ表面から
深い位置でのイオン濃度が高く、チャネリングが生じて
いることが判る。回転注入法でイオン注入してもチャネ
リングしていることが判る。一方、初期設定位置におけ
る回転角度を22゜にしてステップ注入法でイオン注入
すると、深い位置でのイオン濃度は低く、チャネリング
を回避していることが判る。この結果、チルト角が45
゜である限り、初期設定位置における回転角度を22゜
に設定してステップ注入する場合には、45゜に設定し
てステップ注入及び回転注入を行う場合に比べ、注入深
さを30〜50%浅くできることが示されている。
【0012】本発明者は、図2から図5に示された解析
結果を鋭意検討した結果、回転角度が45゜+90゜×
整数倍及びその近傍の角度でなければ、SiO2膜の膜
厚分布が一様でなくても、110結晶軸へのイオンのチ
ャネリングが抑制されることを見い出した。そこで、チ
ャネリングを起す回転角度を除外してイオン注入を行う
ために、その回転角度に或る程度余裕を見て設定するこ
とを考え、本発明を完成した。
【0013】上記課題を解決するために、本発明に係る
イオン注入方法は、イオンビームが35゜〜55゜の範
囲の入射角度で入射するように傾斜させた傾斜面上で、
ウエハのオリエンテーションフラットが傾斜面内の水平
線に対して45゜+90゜×N±α゜(式中、Nは整数
でN=0、1、2、3、αは安全定数であって、0≦α
≦11)の範囲を除く角度をなす初期設定位置にウエハ
を設置する位置決め工程と、初期設定位置でウエハにイ
オン注入を所定時間施す第1イオン注入工程と、第1イ
オン注入工程に続いて、ウエハのオリエンテーションフ
ラットが傾斜面内の水平線に対して45゜+90゜×N
±α゜の範囲を除く角度をなすようにウエハ中心軸回り
に傾斜面を初期設定位置から所定角度回転して、停止さ
せ、ウエハにイオン注入を所定時間施す第2イオン注入
工程と、第2イオン注入工程に続いて、ウエハのオリエ
ンテーションフラットが傾斜面内の水平線に対して45
゜+90゜×N±α゜の範囲を除く角度をなすようにウ
エハ中心軸回りに傾斜面を更に所定角度回転して、停止
させ、ウエハにイオン注入を所定時間施す第3イオン注
入工程と、第3イオン注入工程に続いて、第3イオン注
入工程と同じ工程を所定回数繰り返すことを特徴として
いる。
【0014】入射角度とは、ウエハ中心軸とイオンビー
ムとのなす角度のことである。αは上述の余裕であっ
て、チャネリングを起こす角度に範囲があるため、0≦
α≦11であることが望ましく、更に望ましくはα=1
1である。イオン注入工程後に回転させる所定角度は、
各工程で等しくなくてもよい。シャドー効果を防止する
ためには、注入工程の回数は多いほうがよい。本発明に
係るイオン注入方法の一例としては、初期設定位置はウ
エハのオリエンテーションフラットが傾斜面の水平線に
対して11゜から33゜の範囲の角度をなす位置であっ
て、所定角度はすべて45゜でイオンを注入する方法で
ある。
【0015】本発明に係るイオン注入方法によれば、チ
ャネリングが生じない角度でイオン注入しているので、
ウエハ表面からの深さ方向の濃度プロファイルはウエハ
面内で均一となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、実施例に基づいて本発明
をより詳細に説明する。実施例1 図1(a)及び(b)は、それぞれ、本発明に係るイオ
ン注入方法の実施例1を実施する際のウエハ保持手段の
側面図及び矢視I−Iから見た図を示す。図1に示すウ
エハ保持手段には、傾斜面を有し回転可能な保治具12
と、保持具12の傾斜面上に設置されたウエハ14とが
示されており、保治具12の回転中心軸16とウエハ中
心軸とは一致している。保治具12はチルト角θ及び回
転角度φを任意に設定することができる。イオンを注入
する際にはウエハ14の全表面には均一なビーム密度で
水平方向のイオンビーム18によってイオンが注入され
る。
【0017】本実施例では、保治具12を回転させてス
テップ注入を行うことにより、SiO2膜の膜厚分布は
一様でないウエハ14にイオンを注入した。注入条件は
以下である。 イオン種 :As イオンエネルギ :10keV イオン注入密度 :1×1013個/cm2 チルト角θ :45゜
【0018】本実施例では、回転角度22゜の初期設定
位置にウエハを設置する位置決め工程と、初期設定位置
でウエハにイオン注入を所定時間施す第1イオン注入工
程と、第1イオン注入工程に続いて、初期設定位置から
保持具12を45゜回転して、停止させ、ウエハにイオ
ン注入を所定時間施す第2イオン注入工程と、更に保持
具12を45゜回転して、停止させ、ウエハにイオン注
入を所定時間施す第3イオン注入工程と、第3イオン注
入工程に続いて、第3イオン注入工程と同じ工程を更に
5回繰り返した。尚、注入工程数が8回なので、この結
果、注入終了時での回転角度は337゜となった。
【0019】次いで、SIMSを使用して、ウエハ表面
を削りながらウエハ表面からの深さ位置とイオン濃度と
の関係を測定した。測定の結果、ウエハ表面からの深さ
方向のイオン濃度プロファイルがウエハ面内で均一であ
ることが確認できた。
【0020】実施例2 実施例2では、イオンエネルギを200keV、イオンビ
ームのイオン密度を1×1012個/cm2にすること以外
は実施例1と同じ条件でイオン注入を行った。実施例1
と同様、ウエハ表面からの深さ方向のイオン濃度プロフ
ァイルはウエハ面内で均一であることが確認できた。
【0021】実施例3 実施例3では、45゜を除く35゜〜55゜の範囲にチ
ルト角を設定したこと以外は実施例1と同じ条件でイオ
ン注入を行った。実施例1と同様、ウエハ表面からの深
さ方向のイオン濃度プロファイルはウエハ面内で均一で
あることが確認できた。
【0022】実施例4 実施例4では、45゜を除く35゜〜55゜の範囲にチ
ルト角を設定すること以外は実施例2と同じ条件でイオ
ン注入を行った。実施例2と同様、ウエハ表面からの深
さ方向のイオン濃度プロファイルはウエハ面内で均一で
あることが確認できた。
【0023】実施例5 実施例5では、22゜を除く11゜〜33゜の範囲にウ
エハ初期設定位置の回転角度を設定すること以外は実施
例1と同じ条件でイオン注入を行った。実施例1と同
様、ウエハ表面からの深さ方向のイオン濃度プロファイ
ルはウエハ面内で均一であることが確認できた。
【0024】実施例6 実施例6では、22゜を除く11゜〜33゜の範囲にウ
エハ初期設定位置の回転角度を設定すること以外は実施
例2と同じ条件でイオン注入を行った。実施例2と同
様、ウエハ表面からの深さ方向のイオン濃度プロファイ
ルはウエハ面内で均一であることが確認できた。
【0025】実施例7 実施例7では、22゜を除く11゜〜33゜の範囲にウ
エハ初期設定位置の回転角度を設定すること以外は実施
例3と同じ条件でイオン注入を行った。実施例3と同
様、ウエハ表面からの深さ方向の濃度プロファイルはウ
エハ面内で均一であることが確認できた。
【0026】実施例8 実施例8では、回転角度を45゜+90゜×N±α゜
(式中、Nは整数でN=0、1、2、3、αは安全定数
であって、0≦α≦11)でないようにして多数回の注
入工程数で注入すること以外は、実施例1と同じ条件で
イオン注入を行った。実施例1と同様、ウエハ表面から
の深さ方向のイオン濃度プロファイルはウエハ面内で均
一であることが確認できた。
【0027】実施例9 実施例9では、回転角度を45゜+90゜×N±α゜
(式中、Nは整数でN=0、1、2、3、αは安全定数
であって、0≦α≦11)でないようにして多数回の注
入工程数で注入すること以外は、実施例2と同じ条件で
イオン注入を行った。実施例2と同様、ウエハ表面から
の深さ方向のイオン濃度プロファイルはウエハ面内で均
一であることが確認できた。
【0028】実施例10 実施例10では、回転角度を45゜+90゜×N±α゜
(式中、Nは整数でN=0、1、2、3、αは安全定数
であって、0≦α≦11)でないようにして多数回の注
入工程数で注入すること以外は、実施例3と同じ条件で
イオン注入を行った。実施例3と同様、ウエハ表面から
の深さ方向のイオン濃度プロファイルはウエハ面内で均
一であることが確認できた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、イオンビームが35゜
〜55゜の範囲の入射角度で入射するようにした傾斜さ
せた傾斜面上で、ウエハのオリエンテーションフラット
と水平線とが特定の範囲外の角度をなすようにウエハを
設置して、イオン注入を所定時間施し、次いで、ウエハ
を中心軸回りに所定の角度だけ回転させてイオン注入を
所定時間施す工程を、所定回数繰り返している。ウエハ
へのチャネリングが生じない回転角度でイオン注入して
いるので、これにより、ウエハ表面のSiO2膜の膜厚
分布が一様でなくても、ウエハ表面からの深さ方向のイ
オン濃度プロファイルはウエハ面内で均一である。よっ
て、ウエハ表面からの深さ方向のイオン濃度プロファイ
ルはウエハ面内、ウエハごと及びロットごとでばらつか
ず、従って半導体装置の製品歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)及び(b)は、それぞれ本発明に係
るイオン注入方法の実施例1を実施する際のウエハ保持
手段の側面図及び矢視I−Iから見た図を示す。
【図2】シュミレーション解析の結果を示す図である。
【図3】シュミレーション解析の結果を示す図である。
【図4】シュミレーション解析の結果を示す図である。
【図5】シュミレーション解析の結果を示す図である。
【符号の説明】
12……保治具、14……ウエハ、16……回転中心
軸、18……イオンビーム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンビームが35゜〜55゜の範囲の
    入射角度で入射するように傾斜させた傾斜面上で、ウエ
    ハのオリエンテーションフラットが傾斜面内の水平線に
    対して45゜+90゜×N±α゜(式中、Nは整数でN
    =0、1、2、3、αは安全定数であって、0≦α≦1
    1)の範囲を除く角度をなす初期設定位置にウエハを設
    置する位置決め工程と、 初期設定位置でウエハにイオン注入を所定時間施す第1
    イオン注入工程と、 第1イオン注入工程に続いて、ウエハのオリエンテーシ
    ョンフラットが傾斜面内の水平線に対して45゜+90
    ゜×N±α゜の範囲を除く角度をなすようにウエハ中心
    軸回りに傾斜面を初期設定位置から所定角度回転して、
    停止させ、ウエハにイオン注入を所定時間施す第2イオ
    ン注入工程と、 第2イオン注入工程に続いて、ウエハのオリエンテーシ
    ョンフラットが傾斜面内の水平線に対して45゜+90
    ゜×N±α゜の範囲を除く角度をなすようにウエハ中心
    軸回りに傾斜面を更に所定角度回転して、停止させ、ウ
    エハにイオン注入を所定時間施す第3イオン注入工程
    と、 第3イオン注入工程に続いて、第3イオン注入工程と同
    じ工程を所定回数繰り返すことを特徴とするイオン注入
    方法。
  2. 【請求項2】 初期設定位置はウエハのオリエンテーシ
    ョンフラットが傾斜面の水平線に対して11゜から33
    ゜の範囲の角度をなす位置であって、一のイオン注入工
    程から次のイオン注入工程に移るにあたり、傾斜面を回
    転させる所定角度は全て45゜であることを特徴とする
    請求項1に記載のイオン注入方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100954484B1 (ko) * 2007-07-26 2010-04-22 어드밴스드 이온 빔 테크놀로지 인크. 이온주입방법
JP2011228650A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体基板の作製方法及び半導体装置の作製方法
CN112485290A (zh) * 2019-09-11 2021-03-12 台湾积体电路制造股份有限公司 晶片结晶定向的估测方法与系统

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