JPH09259451A - ディスク再生装置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置 - Google Patents
ディスク再生装置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置Info
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- JPH09259451A JPH09259451A JP6481096A JP6481096A JPH09259451A JP H09259451 A JPH09259451 A JP H09259451A JP 6481096 A JP6481096 A JP 6481096A JP 6481096 A JP6481096 A JP 6481096A JP H09259451 A JPH09259451 A JP H09259451A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高い精度のトラッキングバランス調整が可能で
操作性がよく回路規模が大きくならないディスク再生装
置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置を
提供することを目的としている。 【解決手段】本発明は、バランス制御信号21に応じてピ
ックアップ2 の出力の振幅を可変しトラッキングエラー
信号7 を生成するトラッキングエラー信号生成回路6
と、その信号7 の基準電圧値に対する高低のバランスを
検出しバランスエラー信号18を出力するバランス検出回
路16と、その信号18に応じてバランス制御信号21をトラ
ッキングエラー信号生成回路6 に供給してバランスを制
御し、トラッキングエラー信号7 が基準値より低周波数
なことを示す検知回路17からの周波数検知信号20に応じ
てディスク1 の回転の上昇及びバランスの制御の停止又
はその回転数の保持を行う回転速度制御信号34を出力す
るバランス制御回路33とを備えている。
操作性がよく回路規模が大きくならないディスク再生装
置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置を
提供することを目的としている。 【解決手段】本発明は、バランス制御信号21に応じてピ
ックアップ2 の出力の振幅を可変しトラッキングエラー
信号7 を生成するトラッキングエラー信号生成回路6
と、その信号7 の基準電圧値に対する高低のバランスを
検出しバランスエラー信号18を出力するバランス検出回
路16と、その信号18に応じてバランス制御信号21をトラ
ッキングエラー信号生成回路6 に供給してバランスを制
御し、トラッキングエラー信号7 が基準値より低周波数
なことを示す検知回路17からの周波数検知信号20に応じ
てディスク1 の回転の上昇及びバランスの制御の停止又
はその回転数の保持を行う回転速度制御信号34を出力す
るバランス制御回路33とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク再生装
置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置に
係り、特にトラッキングバランスの調整の回路の改良に
関する。
置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置に
係り、特にトラッキングバランスの調整の回路の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のディスク再生装置である光
ディスク再生装置の構成を説明するブロック図である。
図3はディスク再生装置を説明する図、図4はそのトラ
ッキングエラー信号を説明する図である。
ディスク再生装置の構成を説明するブロック図である。
図3はディスク再生装置を説明する図、図4はそのトラ
ッキングエラー信号を説明する図である。
【0003】図2に示すように、例えば、光ディスク1
には映像信号、音声信号が記録信号として記録されてい
る。光ディスク1は駆動手段によって回転される。駆動
手段は、ディスク1を回転させるディスクモータ11
と、ディスクモータ11を制御するディスクモータ制御
回路12とからなる。また、複数の受光素子を含むピッ
クアップ2、トラッキングエラー信号生成回路6、トラ
ッキング制御回路8、ピックアップ駆動手段10は周知
のトラッキングサーボ用のフィードバックループを構成
している。
には映像信号、音声信号が記録信号として記録されてい
る。光ディスク1は駆動手段によって回転される。駆動
手段は、ディスク1を回転させるディスクモータ11
と、ディスクモータ11を制御するディスクモータ制御
回路12とからなる。また、複数の受光素子を含むピッ
クアップ2、トラッキングエラー信号生成回路6、トラ
ッキング制御回路8、ピックアップ駆動手段10は周知
のトラッキングサーボ用のフィードバックループを構成
している。
【0004】主ビームの再生信号3及びディスクまたは
ピックアップの制御用のサブビームの検出信号である再
生信号(以下、サブビーム再生信号と記す)4a、4b
がピックアップ2から出力される。主ビームの検出信号
である再生信号3は信号処理回路5で映像信号、音声信
号に復元される。また、後述するバランス制御回路19
から出力されるバランス制御信号21、サブビーム再生
信号4a、4bはトラッキングエラー信号生成回路6に
入力される。その出力であるトラッキングエラー信号7
はトラッキング制御回路8、トラッキングバランス自動
調整回路9に入力される。トラッキング制御回路8の出
力信号はピックアップ駆動手段10に入力され、ピック
アップ2が移動される。
ピックアップの制御用のサブビームの検出信号である再
生信号(以下、サブビーム再生信号と記す)4a、4b
がピックアップ2から出力される。主ビームの検出信号
である再生信号3は信号処理回路5で映像信号、音声信
号に復元される。また、後述するバランス制御回路19
から出力されるバランス制御信号21、サブビーム再生
信号4a、4bはトラッキングエラー信号生成回路6に
入力される。その出力であるトラッキングエラー信号7
はトラッキング制御回路8、トラッキングバランス自動
調整回路9に入力される。トラッキング制御回路8の出
力信号はピックアップ駆動手段10に入力され、ピック
アップ2が移動される。
【0005】前記トラッキングバランス自動調整回路9
の出力のバランス制御信号21はトラッキングエラー信
号生成回路6に入力される。通常再生、サーチ、シー
ク、トラッキングバランス調整等の動作を制御する信号
である制御信号15、15a、15bがシステムコント
ローラ14からそれぞれトラッキングバランス自動調整
回路9のバランス制御回路19、トラッキング制御回路
8、ディスクモータ制御回路12に供給される。
の出力のバランス制御信号21はトラッキングエラー信
号生成回路6に入力される。通常再生、サーチ、シー
ク、トラッキングバランス調整等の動作を制御する信号
である制御信号15、15a、15bがシステムコント
ローラ14からそれぞれトラッキングバランス自動調整
回路9のバランス制御回路19、トラッキング制御回路
8、ディスクモータ制御回路12に供給される。
【0006】前記トラッキングエラー信号生成回路6
は、サブビーム再生信号4a、4bがそれぞれ入力され
る固定ゲインアンプ6a、可変ゲインアンプ6bと、及
び、そのアンプの出力信号が入力される加算アンプ6c
とから成る。トラッキングエラー信号7は加算アンプ6
cから出力される。
は、サブビーム再生信号4a、4bがそれぞれ入力され
る固定ゲインアンプ6a、可変ゲインアンプ6bと、及
び、そのアンプの出力信号が入力される加算アンプ6c
とから成る。トラッキングエラー信号7は加算アンプ6
cから出力される。
【0007】前記トラッキングバランス自動調整回路9
はバランス検出回路16、周波数検知回路17、バラン
ス制御回路19によって構成されている。トラッキング
エラー信号7はバランス検出回路16、周波数検知回路
17に入力される。バランス検出回路16の出力である
センター値18はバランス制御回路19に入力される。
また、周波数検知回路17の出力の周波数検知信号20
はバランス制御回路19に入力される。バランス制御回
路19の出力であるバランス制御信号21が可変ゲイン
アンプ6bに入力される。
はバランス検出回路16、周波数検知回路17、バラン
ス制御回路19によって構成されている。トラッキング
エラー信号7はバランス検出回路16、周波数検知回路
17に入力される。バランス検出回路16の出力である
センター値18はバランス制御回路19に入力される。
また、周波数検知回路17の出力の周波数検知信号20
はバランス制御回路19に入力される。バランス制御回
路19の出力であるバランス制御信号21が可変ゲイン
アンプ6bに入力される。
【0008】バランス検出回路16は、トラッキングエ
ラー信号7が入力されるピーク電圧検出回路16a及び
ボトム電圧検出回路16bと、センター値算出回路16
cとからなる。ピーク電圧検出回路16a及びボトム電
圧検出回路16bのそれぞれの出力であるピーク電圧信
号29及びボトム電圧信号はセンター値算出回路16c
に入力される。バランス検出回路16の出力であるセン
ター値18がセンター値算出回路16cから出力され
る。
ラー信号7が入力されるピーク電圧検出回路16a及び
ボトム電圧検出回路16bと、センター値算出回路16
cとからなる。ピーク電圧検出回路16a及びボトム電
圧検出回路16bのそれぞれの出力であるピーク電圧信
号29及びボトム電圧信号はセンター値算出回路16c
に入力される。バランス検出回路16の出力であるセン
ター値18がセンター値算出回路16cから出力され
る。
【0009】図3(a)は、ピーク電圧検出回路16a
及びボトム電圧検出回路16bを示している。これらの
回路構成は共通である。アナログ信号のトラッキングエ
ラー信号7はバランス検出回路16の図示せぬアナログ
ディジタル変換器によってディジタル信号のトラッキン
グエラー信号7aに変換される。このトラッキングエラ
ー信号7aは比較器23の一方の入力端子に入力され、
その出力信号は+/ーセレクタ24に入力される。+/
ーセレクタ24の出力信号は加算器25の一方の入力端
子に入力され、その出力信号はホールド回路26に入力
される。ホールド回路26の出力信号は比較器23及び
加算器25のそれぞれの他方の入力端子に入力される。
この場合、ホールド回路26の出力信号がピーク電圧信
号29である。一方、例えば、比較器23の入力信号の
差と出力信号の符号の対応が変わることによって、ピー
ク電圧検出回路16aの動作及びボトム電圧検出回路1
6bの動作が区別される。ボトム電圧検出回路16bと
して動作する場合、ホールド回路26の出力信号がボト
ム電圧信号となる。
及びボトム電圧検出回路16bを示している。これらの
回路構成は共通である。アナログ信号のトラッキングエ
ラー信号7はバランス検出回路16の図示せぬアナログ
ディジタル変換器によってディジタル信号のトラッキン
グエラー信号7aに変換される。このトラッキングエラ
ー信号7aは比較器23の一方の入力端子に入力され、
その出力信号は+/ーセレクタ24に入力される。+/
ーセレクタ24の出力信号は加算器25の一方の入力端
子に入力され、その出力信号はホールド回路26に入力
される。ホールド回路26の出力信号は比較器23及び
加算器25のそれぞれの他方の入力端子に入力される。
この場合、ホールド回路26の出力信号がピーク電圧信
号29である。一方、例えば、比較器23の入力信号の
差と出力信号の符号の対応が変わることによって、ピー
ク電圧検出回路16aの動作及びボトム電圧検出回路1
6bの動作が区別される。ボトム電圧検出回路16bと
して動作する場合、ホールド回路26の出力信号がボト
ム電圧信号となる。
【0010】次に、トラッキングエラー信号生成回路6
及びトラッキングバランス自動調整回路9の動作につい
て説明する。このトラッキングバランスの自動調整は、
例えば、光ディスク1が装填され、その回転が安定し、
システムコントローラ14からの制御信号によってトラ
ッキングサーボを行わないという条件下で行われる。ピ
ックアップ2のサブビーム再生信号4a、4bがそれぞ
れ固定ゲインアンプ6a、可変ゲインアンプ6bで増幅
される。そのアンプの出力信号が加算アンプ6cで加算
されてトラッキングエラー信号7となる。
及びトラッキングバランス自動調整回路9の動作につい
て説明する。このトラッキングバランスの自動調整は、
例えば、光ディスク1が装填され、その回転が安定し、
システムコントローラ14からの制御信号によってトラ
ッキングサーボを行わないという条件下で行われる。ピ
ックアップ2のサブビーム再生信号4a、4bがそれぞ
れ固定ゲインアンプ6a、可変ゲインアンプ6bで増幅
される。そのアンプの出力信号が加算アンプ6cで加算
されてトラッキングエラー信号7となる。
【0011】図3(b)に示すように、光ディスク1の
偏心がない場合の光ディスクの回転軌跡1(光ディスク
1の輪郭と同じ)の中心27aと、光ディスク1の偏心
がある場合の光ディスクの回転軌跡28の中心27bと
の間に距離(後述する偏心量d)が生じている場合、ト
ラッキングエラー信号7は図4(a)のように正弦波状
の波形になる。このトラッキングエラー信号7の極大値
であるピーク電圧信号29と極小値であるボトム電圧信
号がそれぞれピーク電圧検出回路16aとボトム電圧検
出回路16bで検出されて保持される。このピーク電圧
信号29と、ボトム電圧信号から、両者のセンター値1
8がセンター値算出回路16cで算出される。バランス
制御回路19はバランス制御信号21によって可変ゲイ
ンアンプ6bのゲインをこのセンター値18が基準電圧
値30に近付くように制御する。つまり、ピーク電圧信
号29とボトム電圧信号の基準電圧値30に対する高低
のバランスが取れるように、トラッキングバランスが調
整される。トラッキングバランス調整後、バランス制御
信号21は保持される。一方、トラッキングバランス調
整が不可能な場合には、後述するように、モータ停止信
号22によってディスクの回転が停止される。
偏心がない場合の光ディスクの回転軌跡1(光ディスク
1の輪郭と同じ)の中心27aと、光ディスク1の偏心
がある場合の光ディスクの回転軌跡28の中心27bと
の間に距離(後述する偏心量d)が生じている場合、ト
ラッキングエラー信号7は図4(a)のように正弦波状
の波形になる。このトラッキングエラー信号7の極大値
であるピーク電圧信号29と極小値であるボトム電圧信
号がそれぞれピーク電圧検出回路16aとボトム電圧検
出回路16bで検出されて保持される。このピーク電圧
信号29と、ボトム電圧信号から、両者のセンター値1
8がセンター値算出回路16cで算出される。バランス
制御回路19はバランス制御信号21によって可変ゲイ
ンアンプ6bのゲインをこのセンター値18が基準電圧
値30に近付くように制御する。つまり、ピーク電圧信
号29とボトム電圧信号の基準電圧値30に対する高低
のバランスが取れるように、トラッキングバランスが調
整される。トラッキングバランス調整後、バランス制御
信号21は保持される。一方、トラッキングバランス調
整が不可能な場合には、後述するように、モータ停止信
号22によってディスクの回転が停止される。
【0012】次に、ピーク電圧検出回路16aの動作を
説明する。図4(b)、(c)はトラッキングエラー信
号7とホールド回路26の出力のピーク電圧信号29と
の関係の一例を示している。ピーク電圧信号29とトラ
ッキングエラー信号7aの電圧を比較器23で比較し、
トラッキングエラー信号7aの方が大きければ+/ーセ
レクタ24は+Aを出力する。加算器25とホールド回
路26によって値+Aを積算する。従って、トラッキン
グエラー信号7の変化に追従してピーク電圧信号29が
増加する。一方、トラッキングエラー信号7aがピーク
電圧信号29よりも小さければ+/ーセレクタ24はー
Bを出力し、加算器25とホールド回路26によって値
ーBを積算する。ただし、値Aはトラッキングエラー信
号7aの立上がりに対してホールド回路26の出力信号
が追従できる変化幅になるように選ぶ。A、Bは共に正
の実数または整数でBはAより小さい。ここで、単純に
ピークホールドしないのは不意のノイズによってピーク
値が高くホールドされることを防止するためである。従
って、トラッキングエラー信号7の増加する場合に比べ
て、その減少する場合には、ピーク電圧信号29はゆっ
くりとトラッキングエラー信号7に追従する。つまり、
基本的にローパスフィルタの動作をしている。また、リ
ップル(波状変動)31aがピーク電圧信号29に生じ
ている。尚、ボトム電圧検出回路16bは、トラッキン
グエラー信号7の減少時にーAを積算し、その増加時に
+Bを積算することによってボトム電圧信号を検出す
る。
説明する。図4(b)、(c)はトラッキングエラー信
号7とホールド回路26の出力のピーク電圧信号29と
の関係の一例を示している。ピーク電圧信号29とトラ
ッキングエラー信号7aの電圧を比較器23で比較し、
トラッキングエラー信号7aの方が大きければ+/ーセ
レクタ24は+Aを出力する。加算器25とホールド回
路26によって値+Aを積算する。従って、トラッキン
グエラー信号7の変化に追従してピーク電圧信号29が
増加する。一方、トラッキングエラー信号7aがピーク
電圧信号29よりも小さければ+/ーセレクタ24はー
Bを出力し、加算器25とホールド回路26によって値
ーBを積算する。ただし、値Aはトラッキングエラー信
号7aの立上がりに対してホールド回路26の出力信号
が追従できる変化幅になるように選ぶ。A、Bは共に正
の実数または整数でBはAより小さい。ここで、単純に
ピークホールドしないのは不意のノイズによってピーク
値が高くホールドされることを防止するためである。従
って、トラッキングエラー信号7の増加する場合に比べ
て、その減少する場合には、ピーク電圧信号29はゆっ
くりとトラッキングエラー信号7に追従する。つまり、
基本的にローパスフィルタの動作をしている。また、リ
ップル(波状変動)31aがピーク電圧信号29に生じ
ている。尚、ボトム電圧検出回路16bは、トラッキン
グエラー信号7の減少時にーAを積算し、その増加時に
+Bを積算することによってボトム電圧信号を検出す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、下記のような問題がある。図3(b)
に示すように、上述の光ディスクの回転軌跡1は光ディ
スク1の偏心がない場合の光ディスク1の回転軌跡を示
している。ここで、光ディスク1の偏心がない場合の光
ディスクの回転軌跡1の中心27aと、光ディスク1の
偏心がある場合の光ディスクの回転軌跡28との最短距
離をyとすると、光ディスクの回転軌跡1、つまり光デ
ィスク1の偏心がない場合の光ディスク1の回転軌跡の
半径xと最短距離yとの差が偏心量dであり、光ディス
ク1が1回転する時のトラックのずれ量は2dとなる。
光ディスク1の偏心量dが少なく5μmの場合は、光デ
ィスク1が1回転する時のトランックのずれ量は10μ
mとなる。尚、最短距離yの点の回転軌跡は28aで、
最長距離の点の回転軌跡は28bとなる。ディスクの情
報記録面のトラックとトラックとの間隔(以下、トラッ
クピッチと記す)は1.6μmであるので、次式に示す
ように、ピックアップ2はディスク1が1回転する間に
6.25トラックを横切る。
ような構成では、下記のような問題がある。図3(b)
に示すように、上述の光ディスクの回転軌跡1は光ディ
スク1の偏心がない場合の光ディスク1の回転軌跡を示
している。ここで、光ディスク1の偏心がない場合の光
ディスクの回転軌跡1の中心27aと、光ディスク1の
偏心がある場合の光ディスクの回転軌跡28との最短距
離をyとすると、光ディスクの回転軌跡1、つまり光デ
ィスク1の偏心がない場合の光ディスク1の回転軌跡の
半径xと最短距離yとの差が偏心量dであり、光ディス
ク1が1回転する時のトラックのずれ量は2dとなる。
光ディスク1の偏心量dが少なく5μmの場合は、光デ
ィスク1が1回転する時のトランックのずれ量は10μ
mとなる。尚、最短距離yの点の回転軌跡は28aで、
最長距離の点の回転軌跡は28bとなる。ディスクの情
報記録面のトラックとトラックとの間隔(以下、トラッ
クピッチと記す)は1.6μmであるので、次式に示す
ように、ピックアップ2はディスク1が1回転する間に
6.25トラックを横切る。
【0014】10/1.6=6.25 つまり、1トラックを横切る場合、トラッキングエラー
信号7の1波となる。従って、トラッキングバランス調
整時、光ディスク1の偏心量dが小さいとトラッキング
エラー信号7の周波数は低い。
信号7の1波となる。従って、トラッキングバランス調
整時、光ディスク1の偏心量dが小さいとトラッキング
エラー信号7の周波数は低い。
【0015】図4(c)に示すように、トラッキングエ
ラー信号7の周波数が、図4(b)のように高い場合に
比べてその周波数が低い場合、ピーク電圧信号29aの
リップル31bの大きさが、前記リップル31aの大き
さより大きくなる。従って、この場合、センター値18
のリップルも大きくなる。つまり、ディスク1の偏心が
小さい場合、トラッキングバランス調整の調整精度の低
下及び調整精度のバラツキの増加が起こるという問題が
あった。
ラー信号7の周波数が、図4(b)のように高い場合に
比べてその周波数が低い場合、ピーク電圧信号29aの
リップル31bの大きさが、前記リップル31aの大き
さより大きくなる。従って、この場合、センター値18
のリップルも大きくなる。つまり、ディスク1の偏心が
小さい場合、トラッキングバランス調整の調整精度の低
下及び調整精度のバラツキの増加が起こるという問題が
あった。
【0016】また、ピックアップ2の特性のバラツキに
よってもセンター値18にオフセットが生じ、上記と同
様に、トラッキングバランス調整の調整精度の低下及び
調整精度のバラツキの増加の問題となる。
よってもセンター値18にオフセットが生じ、上記と同
様に、トラッキングバランス調整の調整精度の低下及び
調整精度のバラツキの増加の問題となる。
【0017】また、周知のように、通常再生、サーチ、
シークのいずれかの場合、このトラッキングバランス調
整のされたトラッキングエラー信号7を用いて、トラッ
キング制御回路8はトラッキングサーボを行う。この
時、トラッキングバランスの自動調整の精度が低くセン
ター値18が大きくずれた場合、トラッキングエラー信
号7のダイナミックレンジの正極と負極のバランス(電
圧の高低のバランス)も大きくずれる。つまり、トラッ
キングバランスがずれた分だけトラッキングエラー信号
7の電圧が一方にずれる。従って、トラッキングバラン
スが取れている状態でトラッキングサーボの利得を設計
しているので、上記のようにトラッキングバランスがず
れた場合、トラッキングエラー信号7の電圧値が小さく
なり、トラッキングサーボの利得が小さくなってしま
い、トラッキングサーボが外れる場合があるという問題
があった。
シークのいずれかの場合、このトラッキングバランス調
整のされたトラッキングエラー信号7を用いて、トラッ
キング制御回路8はトラッキングサーボを行う。この
時、トラッキングバランスの自動調整の精度が低くセン
ター値18が大きくずれた場合、トラッキングエラー信
号7のダイナミックレンジの正極と負極のバランス(電
圧の高低のバランス)も大きくずれる。つまり、トラッ
キングバランスがずれた分だけトラッキングエラー信号
7の電圧が一方にずれる。従って、トラッキングバラン
スが取れている状態でトラッキングサーボの利得を設計
しているので、上記のようにトラッキングバランスがず
れた場合、トラッキングエラー信号7の電圧値が小さく
なり、トラッキングサーボの利得が小さくなってしま
い、トラッキングサーボが外れる場合があるという問題
があった。
【0018】従来では、このような場合、図2中の周波
数検知回路17で検知されたトラキッングエラー信号7
の周波数が基準値より低いので、周波数検知回路17は
ディスク1の偏心の少ないことを示す周波数検知信号2
0を出力する。この周波数検知信号20の出力によりデ
ィスク1の偏心が少ないことがわかり、バランス制御回
路19から出力されるモータ停止信号22に応じてディ
スクモータ制御回路12はディスク1の回転を停止させ
る。つまり、ディスク1の偏心が少ない状態において
は、トラッキングバランスを調整することができずディ
スク再生を行うことができない。従って、ディスク再生
を行うためにはディスク1を再度入れ直すことでディス
ク1の偏心を変える等の処置が必要で、ディスク装填か
ら再生までの時間が長くなる及び操作性が悪くなるとい
う問題が生じていた。
数検知回路17で検知されたトラキッングエラー信号7
の周波数が基準値より低いので、周波数検知回路17は
ディスク1の偏心の少ないことを示す周波数検知信号2
0を出力する。この周波数検知信号20の出力によりデ
ィスク1の偏心が少ないことがわかり、バランス制御回
路19から出力されるモータ停止信号22に応じてディ
スクモータ制御回路12はディスク1の回転を停止させ
る。つまり、ディスク1の偏心が少ない状態において
は、トラッキングバランスを調整することができずディ
スク再生を行うことができない。従って、ディスク再生
を行うためにはディスク1を再度入れ直すことでディス
ク1の偏心を変える等の処置が必要で、ディスク装填か
ら再生までの時間が長くなる及び操作性が悪くなるとい
う問題が生じていた。
【0019】尚、偏心が少ない場合、ピックアップ2を
移動させてトラッキングエラー信号7の周波数を上げる
方法も考えられるが、この方法ではディスク1の回転速
度の制御が複雑になってしまうという問題がある。
移動させてトラッキングエラー信号7の周波数を上げる
方法も考えられるが、この方法ではディスク1の回転速
度の制御が複雑になってしまうという問題がある。
【0020】この発明の目的は、ディスクの装填状態に
よらずに高い精度のトラッキングバランス調整が可能に
なり、操作性がよく、回路規模が大きくならないディス
ク再生装置用トラッキングバランス回路及びディスク再
生装置を提供することにある。
よらずに高い精度のトラッキングバランス調整が可能に
なり、操作性がよく、回路規模が大きくならないディス
ク再生装置用トラッキングバランス回路及びディスク再
生装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明のディスク再生装置用トラッ
キングバランス回路及びディスク再生装置においては以
下の手段を講じた。 (1)請求項1に記載した本発明のトラッキングバラン
ス回路は、トラッキングエラー信号に基づいてディスク
再生装置のトラッキングバランスを調整する回路であっ
て、トラッキングバランス調整時の前記トラッキングエ
ラー信号の周波数が基準値以下になった場合、前記トラ
ッキングエラー信号の周波数が前記基準値以上になるよ
うに前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力する
回路を備えている。
達成するために、この発明のディスク再生装置用トラッ
キングバランス回路及びディスク再生装置においては以
下の手段を講じた。 (1)請求項1に記載した本発明のトラッキングバラン
ス回路は、トラッキングエラー信号に基づいてディスク
再生装置のトラッキングバランスを調整する回路であっ
て、トラッキングバランス調整時の前記トラッキングエ
ラー信号の周波数が基準値以下になった場合、前記トラ
ッキングエラー信号の周波数が前記基準値以上になるよ
うに前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力する
回路を備えている。
【0022】上記本発明のトラッキングバランス回路に
おいては、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い
場合、前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力す
る。つまり、大きな回路変更が不要で、前記ディスクの
回転数を上げることが容易となる。従って、前記トラッ
キングエラー信号の周波数が上がり、前記トラッキング
バランス調整の精度を上げることが容易となる。また、
前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力させるこ
とによって応用範囲が広くなり、従って汎用性が高ま
る。
おいては、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い
場合、前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力す
る。つまり、大きな回路変更が不要で、前記ディスクの
回転数を上げることが容易となる。従って、前記トラッ
キングエラー信号の周波数が上がり、前記トラッキング
バランス調整の精度を上げることが容易となる。また、
前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力させるこ
とによって応用範囲が広くなり、従って汎用性が高ま
る。
【0023】また、請求項2に記載した本発明のトラッ
キングバランス回路は、ディスクを回転駆動する駆動手
段と、前記ディスクの記録パターンを検出する検出手段
とを備えている。この検出手段から出力される検出信号
が入力され、トラッキングエラー信号を生成する少なく
とも一つの増幅器を有するトラッキングエラー信号生成
回路と、前記トラッキングエラー信号が供給され、トラ
ッキングバランスを調整する場合、前記トラッキングエ
ラー信号の極大値及び極小値を検出し、その二つの値の
基準電圧値に対する高低のバランスのずれに応じてバラ
ンスエラー信号を出力するバランス検出回路とを備えて
いる。前記トラッキングエラー信号が供給され、その周
波数が基準値より低い場合、検知信号を出力する検知回
路と、前記バランスエラー信号が供給され、このバラン
スエラー信号に応じて前記トラッキングエラー信号生成
回路を制御するバランス制御信号を生成すると共に、前
記検知回路から前記検知信号が入力された場合、前記駆
動手段によって前記ディスクの回転数を上昇させるバラ
ンス制御回路とを備えている。
キングバランス回路は、ディスクを回転駆動する駆動手
段と、前記ディスクの記録パターンを検出する検出手段
とを備えている。この検出手段から出力される検出信号
が入力され、トラッキングエラー信号を生成する少なく
とも一つの増幅器を有するトラッキングエラー信号生成
回路と、前記トラッキングエラー信号が供給され、トラ
ッキングバランスを調整する場合、前記トラッキングエ
ラー信号の極大値及び極小値を検出し、その二つの値の
基準電圧値に対する高低のバランスのずれに応じてバラ
ンスエラー信号を出力するバランス検出回路とを備えて
いる。前記トラッキングエラー信号が供給され、その周
波数が基準値より低い場合、検知信号を出力する検知回
路と、前記バランスエラー信号が供給され、このバラン
スエラー信号に応じて前記トラッキングエラー信号生成
回路を制御するバランス制御信号を生成すると共に、前
記検知回路から前記検知信号が入力された場合、前記駆
動手段によって前記ディスクの回転数を上昇させるバラ
ンス制御回路とを備えている。
【0024】上記本発明のトラッキングバランス回路に
おいては、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い
場合に前記ディスクの回転数を上昇させる。従って、大
きな回路変更をせずに前記ディスクの回転数を上げるこ
とが容易となり、従って、前記トラッキングエラー信号
の周波数が高くなり、前記バランスの制御の精度を上げ
ることが容易に可能となる。また、前記回転速度制御信
号を出力させることによって応用範囲が広くなり、従っ
て汎用性が高まる。 (2)請求項3に記載した本発明のディスク再生装置
は、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングバ
ランスを調整する回路を有するディスク再生装置であっ
て、トラッキングバランス調整時の前記トラッキングエ
ラー信号の周波数が基準値以下になった場合、前記トラ
ッキングエラー信号の周波数が前記基準値以上になるよ
うに前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力する
回路を備えている。
おいては、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い
場合に前記ディスクの回転数を上昇させる。従って、大
きな回路変更をせずに前記ディスクの回転数を上げるこ
とが容易となり、従って、前記トラッキングエラー信号
の周波数が高くなり、前記バランスの制御の精度を上げ
ることが容易に可能となる。また、前記回転速度制御信
号を出力させることによって応用範囲が広くなり、従っ
て汎用性が高まる。 (2)請求項3に記載した本発明のディスク再生装置
は、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングバ
ランスを調整する回路を有するディスク再生装置であっ
て、トラッキングバランス調整時の前記トラッキングエ
ラー信号の周波数が基準値以下になった場合、前記トラ
ッキングエラー信号の周波数が前記基準値以上になるよ
うに前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力する
回路を備えている。
【0025】上記本発明のディスク再生装置において
は、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い場合、
前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力するの
で、大きな回路変更をせずに、前記ディスクの回転数を
上昇させ、従って、前記トラッキングエラー信号の周波
数が高くなり、トラッキングバランス調整の精度が向上
する。つまり、ディスクの装填、検出手段のバラツキに
影響されることなく、トラッキングバランスが高い精度
で調整される。従って、トラッキングサーボがはずれる
ことがなく、前記ディスクを再装填する必要がない。つ
まり、操作性が向上する。
は、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い場合、
前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力するの
で、大きな回路変更をせずに、前記ディスクの回転数を
上昇させ、従って、前記トラッキングエラー信号の周波
数が高くなり、トラッキングバランス調整の精度が向上
する。つまり、ディスクの装填、検出手段のバラツキに
影響されることなく、トラッキングバランスが高い精度
で調整される。従って、トラッキングサーボがはずれる
ことがなく、前記ディスクを再装填する必要がない。つ
まり、操作性が向上する。
【0026】請求項4に記載した本発明のディスク再生
装置は、ディスクを回転駆動する駆動手段と、前記ディ
スクの記録パターンを検出する検出手段とを備えてい
る。この検出手段から出力される検出信号が入力され、
トラッキングエラー信号を生成する少なくとも一つの増
幅器を有するトラッキングエラー信号生成回路と、前記
トラッキングエラー信号が供給され、トラッキングバラ
ンスを調整する場合、前記トラッキングエラー信号の極
大値及び極小値を検出し、その二つの値の基準電圧値に
対する高低のバランスのずれに応じてバランスエラー信
号を出力するバランス検出回路とを備えている。前記ト
ラッキングエラー信号が供給され、その周波数が基準値
より低い場合、検知信号を出力する検知回路と、前記バ
ランスエラー信号が供給され、このバランスエラー信号
に応じて前記トラッキングエラー信号生成回路を制御す
るバランス制御信号を生成すると共に、前記検知回路か
ら前記検知信号が入力された場合、前記駆動手段によっ
て前記ディスクの回転数を上昇させるバランス制御回路
とを備えている。
装置は、ディスクを回転駆動する駆動手段と、前記ディ
スクの記録パターンを検出する検出手段とを備えてい
る。この検出手段から出力される検出信号が入力され、
トラッキングエラー信号を生成する少なくとも一つの増
幅器を有するトラッキングエラー信号生成回路と、前記
トラッキングエラー信号が供給され、トラッキングバラ
ンスを調整する場合、前記トラッキングエラー信号の極
大値及び極小値を検出し、その二つの値の基準電圧値に
対する高低のバランスのずれに応じてバランスエラー信
号を出力するバランス検出回路とを備えている。前記ト
ラッキングエラー信号が供給され、その周波数が基準値
より低い場合、検知信号を出力する検知回路と、前記バ
ランスエラー信号が供給され、このバランスエラー信号
に応じて前記トラッキングエラー信号生成回路を制御す
るバランス制御信号を生成すると共に、前記検知回路か
ら前記検知信号が入力された場合、前記駆動手段によっ
て前記ディスクの回転数を上昇させるバランス制御回路
とを備えている。
【0027】上記本発明のディスク再生装置において
は、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い場合、
前記ディスクの回転数を上昇させるので、大きな回路変
更をせずに前記トラッキングエラー信号の周波数が高く
なり、トラッキングバランス調整の精度が向上する。つ
まり、前記ディスクの装填、前記検出手段のバラツキに
影響されることなく、トラッキングバランスが高い精度
で調整される。従って、トラッキングサーボがはずれる
ことがなく、前記ディスクを再装填する必要がない。つ
まり、操作性が向上する。
は、前記トラッキングエラー信号の周波数が低い場合、
前記ディスクの回転数を上昇させるので、大きな回路変
更をせずに前記トラッキングエラー信号の周波数が高く
なり、トラッキングバランス調整の精度が向上する。つ
まり、前記ディスクの装填、前記検出手段のバラツキに
影響されることなく、トラッキングバランスが高い精度
で調整される。従って、トラッキングサーボがはずれる
ことがなく、前記ディスクを再装填する必要がない。つ
まり、操作性が向上する。
【0028】請求項5に記載した本発明のディスク再生
装置は、ディスクを回転駆動する駆動手段と、前記ディ
スクの記録パターンを検出する検出手段とを備えてい
る。この検出手段から出力される検出信号が入力され、
トラッキングエラー信号を生成する少なくとも一つの増
幅器を有するトラッキングエラー信号生成回路と、前記
トラッキングエラー信号が供給され、トラッキングバラ
ンスを調整する場合、前記トラッキングエラー信号の極
大値及び極小値を検出し、その二つの値の第1基準電圧
値に対する高低のバランスのずれに応じてバランスエラ
ー信号を出力するバランス検出回路とを備えている。前
記トラッキングエラー信号が供給され、前記極大値と前
記極小値のそれぞれの検出信号のリップルが第2基準電
圧値より大きい場合、検知信号を出力する検知回路と、
前記バランスエラー信号が供給され、このバランスエラ
ー信号に応じて前記トラッキングエラー信号生成回路を
制御するバランス制御信号を生成すると共に、前記検知
回路から前記検知信号が入力された場合、前記駆動手段
によって前記ディスクの回転数を上昇させるバランス制
御回路とを備えている。
装置は、ディスクを回転駆動する駆動手段と、前記ディ
スクの記録パターンを検出する検出手段とを備えてい
る。この検出手段から出力される検出信号が入力され、
トラッキングエラー信号を生成する少なくとも一つの増
幅器を有するトラッキングエラー信号生成回路と、前記
トラッキングエラー信号が供給され、トラッキングバラ
ンスを調整する場合、前記トラッキングエラー信号の極
大値及び極小値を検出し、その二つの値の第1基準電圧
値に対する高低のバランスのずれに応じてバランスエラ
ー信号を出力するバランス検出回路とを備えている。前
記トラッキングエラー信号が供給され、前記極大値と前
記極小値のそれぞれの検出信号のリップルが第2基準電
圧値より大きい場合、検知信号を出力する検知回路と、
前記バランスエラー信号が供給され、このバランスエラ
ー信号に応じて前記トラッキングエラー信号生成回路を
制御するバランス制御信号を生成すると共に、前記検知
回路から前記検知信号が入力された場合、前記駆動手段
によって前記ディスクの回転数を上昇させるバランス制
御回路とを備えている。
【0029】上記本発明のディスク再生装置において
は、前記トラッキングエラー信号の前記極小値及び前記
極大値のリップルが大きい場合、前記ディスクの回転数
を上昇させるので、前記リップルの周波数が高くなり、
大きな回路変更をせずに容易に前記リップルを小さくす
ることができる。従って、トラッキングバランス調整の
精度が向上する。つまり、前記ディスクの装填、前記検
出手段のバラツキに影響されることなく、トラッキング
バランスが高い精度で調整される。従って、トラッキン
グサーボがはずれることがない。
は、前記トラッキングエラー信号の前記極小値及び前記
極大値のリップルが大きい場合、前記ディスクの回転数
を上昇させるので、前記リップルの周波数が高くなり、
大きな回路変更をせずに容易に前記リップルを小さくす
ることができる。従って、トラッキングバランス調整の
精度が向上する。つまり、前記ディスクの装填、前記検
出手段のバラツキに影響されることなく、トラッキング
バランスが高い精度で調整される。従って、トラッキン
グサーボがはずれることがない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。尚、図2と同一部分には同
一符号を付している。図1に本発明の実施の形態の構成
を示す。ディスク1、例えば映像信号、音声信号が記録
信号として記録されている光ディスク1は、ディスクモ
ータ11とディスクモータ11を制御するディスクモー
タ制御回路32とからなる駆動手段によって回転され
る。また、複数の受光素子を含むピックアップ2、トラ
ッキングエラー信号生成回路6、トラッキング制御回路
8、ピックアップ駆動手段10は周知のトラッキングサ
ーボ用のフィードバックループを構成している。
て図面を参照して説明する。尚、図2と同一部分には同
一符号を付している。図1に本発明の実施の形態の構成
を示す。ディスク1、例えば映像信号、音声信号が記録
信号として記録されている光ディスク1は、ディスクモ
ータ11とディスクモータ11を制御するディスクモー
タ制御回路32とからなる駆動手段によって回転され
る。また、複数の受光素子を含むピックアップ2、トラ
ッキングエラー信号生成回路6、トラッキング制御回路
8、ピックアップ駆動手段10は周知のトラッキングサ
ーボ用のフィードバックループを構成している。
【0031】ピックアップ2の主ビームの検出信号であ
る再生信号3は信号処理回路5に供給されて映像信号、
音声信号に復元される。また、ピックアップ2のサブビ
ーム再生信号4a、4b、後述するトラッキングバラン
ス自動調整回路9中のバランス制御回路33から出力さ
れるバランス制御信号21がトラッキングエラー信号生
成回路6に供給される。その出力であるトラッキングエ
ラー信号7はトラッキング制御回路8、トラッキングバ
ランス自動調整回路9に入力される。トラッキング制御
回路8の出力信号はピックアップ駆動手段10に入力さ
れ、ピックアップ2が移動される。
る再生信号3は信号処理回路5に供給されて映像信号、
音声信号に復元される。また、ピックアップ2のサブビ
ーム再生信号4a、4b、後述するトラッキングバラン
ス自動調整回路9中のバランス制御回路33から出力さ
れるバランス制御信号21がトラッキングエラー信号生
成回路6に供給される。その出力であるトラッキングエ
ラー信号7はトラッキング制御回路8、トラッキングバ
ランス自動調整回路9に入力される。トラッキング制御
回路8の出力信号はピックアップ駆動手段10に入力さ
れ、ピックアップ2が移動される。
【0032】通常再生、サーチ、シーク、トラッキング
バランス調整等の動作を制御する信号である制御信号1
5、15a、15bがシステムコントローラ14からそ
れぞれトラッキングバランス自動調整回路9中のバラン
ス制御回路33、トラッキング制御回路8、ディスクモ
ータ制御回路32に供給される。
バランス調整等の動作を制御する信号である制御信号1
5、15a、15bがシステムコントローラ14からそ
れぞれトラッキングバランス自動調整回路9中のバラン
ス制御回路33、トラッキング制御回路8、ディスクモ
ータ制御回路32に供給される。
【0033】前記トラッキングエラー信号生成回路6
は、従来と同様に、それぞれサブビーム再生信号4a、
4bが供給される固定ゲインアンプ6a、可変ゲインア
ンプ6b、及びそれらのアンプの出力信号を加算する加
算アンプ6cからなる。また、前記トラッキングバラン
ス自動調整回路9はバランス検出回路16、周波数検知
回路17、バランス制御回路33によって構成されてい
る。バランス検出回路16は、従来と同様に、トラッキ
ングエラー信号7が供給されるピーク電圧検出回路16
a、ボトム電圧検出回路16b、及びそれらの出力信号
が供給されるセンター値算出回路16cからなる。従来
と同様に周波数検知回路17にはトラッキングエラー信
号7が供給されている。
は、従来と同様に、それぞれサブビーム再生信号4a、
4bが供給される固定ゲインアンプ6a、可変ゲインア
ンプ6b、及びそれらのアンプの出力信号を加算する加
算アンプ6cからなる。また、前記トラッキングバラン
ス自動調整回路9はバランス検出回路16、周波数検知
回路17、バランス制御回路33によって構成されてい
る。バランス検出回路16は、従来と同様に、トラッキ
ングエラー信号7が供給されるピーク電圧検出回路16
a、ボトム電圧検出回路16b、及びそれらの出力信号
が供給されるセンター値算出回路16cからなる。従来
と同様に周波数検知回路17にはトラッキングエラー信
号7が供給されている。
【0034】以下、主に異なる部分について説明する。
バランス検出回路16中のセンター値算出回路16cか
らのバランスエラー信号であるセンター値18、及び検
知回路である周波数検知回路17からの検知信号である
周波数検知信号20がバランス制御回路33に入力され
ている。また、システムコントローラ14からの制御信
号15がバランス制御回路33に供給されている。バラ
ンス制御回路33から出力されるバランス制御信号21
が可変ゲインアンプ6bに供給され、回転速度制御信号
34がディスクモータ制御回路32に供給される。コン
トローラ14から出力される制御信号15bがディスク
モータ制御回路32に供給される。ディスクモータ制御
回路32はディスクモータ11を駆動しディスク1の回
転を制御する。
バランス検出回路16中のセンター値算出回路16cか
らのバランスエラー信号であるセンター値18、及び検
知回路である周波数検知回路17からの検知信号である
周波数検知信号20がバランス制御回路33に入力され
ている。また、システムコントローラ14からの制御信
号15がバランス制御回路33に供給されている。バラ
ンス制御回路33から出力されるバランス制御信号21
が可変ゲインアンプ6bに供給され、回転速度制御信号
34がディスクモータ制御回路32に供給される。コン
トローラ14から出力される制御信号15bがディスク
モータ制御回路32に供給される。ディスクモータ制御
回路32はディスクモータ11を駆動しディスク1の回
転を制御する。
【0035】次に、上記の実施の形態の動作及びその方
法を説明する。従来と同様に、ピックアップ2、トラッ
キングエラー信号生成回路6、トラッキング制御回路
8、ピックアップ駆動手段10は、周知のトラッキング
サーボ用のフィードバックループの動作をする。また、
従来と同様に、ピーク電圧検出回路16aはトランッキ
ングエラー信号7の極大値を検出し、ボトム電圧検出回
路16bはトラッキングエラー信号7の極小値を検出
し、センター値算出回路16cはその極大値、極小値の
センター値18を算出する。
法を説明する。従来と同様に、ピックアップ2、トラッ
キングエラー信号生成回路6、トラッキング制御回路
8、ピックアップ駆動手段10は、周知のトラッキング
サーボ用のフィードバックループの動作をする。また、
従来と同様に、ピーク電圧検出回路16aはトランッキ
ングエラー信号7の極大値を検出し、ボトム電圧検出回
路16bはトラッキングエラー信号7の極小値を検出
し、センター値算出回路16cはその極大値、極小値の
センター値18を算出する。
【0036】トラッキングバランス調整の動作は基本的
に従来と同様で、次のように行われる。バランス制御回
路33はバランス制御信号21によって可変ゲインアン
プ6bのゲインをセンター値18が図4(a)中の基準
電圧値30に近付くように制御する。つまり、正弦波状
のトランキングエラー信号7の基準電圧値30に対する
高低のバランスが取れるように、トラッキングバランス
が調整される。
に従来と同様で、次のように行われる。バランス制御回
路33はバランス制御信号21によって可変ゲインアン
プ6bのゲインをセンター値18が図4(a)中の基準
電圧値30に近付くように制御する。つまり、正弦波状
のトランキングエラー信号7の基準電圧値30に対する
高低のバランスが取れるように、トラッキングバランス
が調整される。
【0037】主な相違点は、トラッキングエラー信号生
成回路6、トラッキングバランス自動調整回路9相互間
のフィードバックループによる制御の動作の際、バラン
ス制御回路33がディスクモータ制御回路32を介して
ディスク1の回転を制御することである。以下、この点
について説明する。
成回路6、トラッキングバランス自動調整回路9相互間
のフィードバックループによる制御の動作の際、バラン
ス制御回路33がディスクモータ制御回路32を介して
ディスク1の回転を制御することである。以下、この点
について説明する。
【0038】例えば、ディスク1が装填され、その回転
が安定した後、周波数検知回路17でトラッキングエラ
ー信号7の周波数が基準値(後にトラッキングバランス
調整されたトラッキングエラー信号7を用いてトラッキ
ングサーボを行うので、トラッキングバランス調整が行
えるレベルの周波数の値)より低いことを検知した場合
に周波数検知信号20を出力する。その場合、ディスク
1の回転数の上昇を指示する回転速度制御信号34がバ
ランス制御回路33から出力される。この回転速度制御
信号34によって、ディスクモータ制御回路32はディ
スク1の回転数を2倍にする。ディスク1の回転数が2
倍になった状態でも、周波数検知信号20が出力されて
いる場合は、ディスク1の回転数を4倍にする。
が安定した後、周波数検知回路17でトラッキングエラ
ー信号7の周波数が基準値(後にトラッキングバランス
調整されたトラッキングエラー信号7を用いてトラッキ
ングサーボを行うので、トラッキングバランス調整が行
えるレベルの周波数の値)より低いことを検知した場合
に周波数検知信号20を出力する。その場合、ディスク
1の回転数の上昇を指示する回転速度制御信号34がバ
ランス制御回路33から出力される。この回転速度制御
信号34によって、ディスクモータ制御回路32はディ
スク1の回転数を2倍にする。ディスク1の回転数が2
倍になった状態でも、周波数検知信号20が出力されて
いる場合は、ディスク1の回転数を4倍にする。
【0039】次に、トラッキングエラー信号7の周波数
が基準値以上になると、周波数検知回路17は、前記周
波数検知信号20の出力を解除する。バランス制御回路
33は通常と同様に動作し、トラッキングバランス自動
調整回路9とトラッキングエラー信号生成回路6とでト
ラッキングバランス調整が行われる。尚、トラッキング
バランス調整終了後、バランス制御信号21は保持され
る。
が基準値以上になると、周波数検知回路17は、前記周
波数検知信号20の出力を解除する。バランス制御回路
33は通常と同様に動作し、トラッキングバランス自動
調整回路9とトラッキングエラー信号生成回路6とでト
ラッキングバランス調整が行われる。尚、トラッキング
バランス調整終了後、バランス制御信号21は保持され
る。
【0040】その後、回転速度制御信号34は停止さ
れ、ディスクモータ制御回路32によってモータ11の
回転速度が再生速度に制御され、通常の再生動作が行わ
れる。また、サーチ、シーク等の通常の信号処理が行わ
れる。この際、トラッキングバランス調整されたトラッ
キングエラー信号7を用いてトラッキングサーボが行わ
る。
れ、ディスクモータ制御回路32によってモータ11の
回転速度が再生速度に制御され、通常の再生動作が行わ
れる。また、サーチ、シーク等の通常の信号処理が行わ
れる。この際、トラッキングバランス調整されたトラッ
キングエラー信号7を用いてトラッキングサーボが行わ
る。
【0041】ディスクモータ制御回路32が行うディス
ク1の回転数の制御は、周知の方法でよい。例えば、回
転速度制御信号34に応じてディスクモータ11に供給
する制御電圧13aの電圧を変化させてもよい。また、
PLL回路によってディスク1の回転数を制御している
場合は、PLL用基準信号の周波数を変化させまたは切
換えてもよい。尚、周波数検知信号20を直接ディスク
モータ制御回路32に入力してもよい。この場合、回転
速度制御信号34はディスクモータ制御回路32で発生
される。
ク1の回転数の制御は、周知の方法でよい。例えば、回
転速度制御信号34に応じてディスクモータ11に供給
する制御電圧13aの電圧を変化させてもよい。また、
PLL回路によってディスク1の回転数を制御している
場合は、PLL用基準信号の周波数を変化させまたは切
換えてもよい。尚、周波数検知信号20を直接ディスク
モータ制御回路32に入力してもよい。この場合、回転
速度制御信号34はディスクモータ制御回路32で発生
される。
【0042】尚、周波数検知回路17は、トラッキング
エラー信号7の波数、またはゼロクロク点をカウント
し、その値が基準値以下の場合に周波数検知信号20を
出力してもよい。また、周波数検知回路17は、トラッ
キングエラー信号7のローパスフィルタ出力の検波信
号、電力値のいずれか一方、または、そのハイパスフィ
ルタ出力の検波信号、電力値を用いて周波数検知信号2
0を発生させてもよい。また、周波数検知回路17は、
トラッキングエラー信号7の周期を検出し、その値が基
準値以上の場合に周波数検知信号20を出力してもよ
い。
エラー信号7の波数、またはゼロクロク点をカウント
し、その値が基準値以下の場合に周波数検知信号20を
出力してもよい。また、周波数検知回路17は、トラッ
キングエラー信号7のローパスフィルタ出力の検波信
号、電力値のいずれか一方、または、そのハイパスフィ
ルタ出力の検波信号、電力値を用いて周波数検知信号2
0を発生させてもよい。また、周波数検知回路17は、
トラッキングエラー信号7の周期を検出し、その値が基
準値以上の場合に周波数検知信号20を出力してもよ
い。
【0043】また、ピーク電圧信号及びボトム電圧信号
のリップルの大きいことまたは周期が長いことを検知す
ることによって、周波数検知信号20の代わりに他の検
知信号が出力されてもよい。例えば、+/−セレクタか
ら連続に値Bまたは値Aのいずれか一方が出力される回
数をカウントし、その回数が基準値以上である場合、ピ
ーク電圧検出回路またはボトム電圧検出回路は検知信号
を出力してもよい。また、値A、値Bの両方の出力回数
をカウントしてその周期を検知し、その周期が基準値以
上である場合、ピーク電圧検出回路またはボトム電圧検
出回路は検知信号を出力してもよい。
のリップルの大きいことまたは周期が長いことを検知す
ることによって、周波数検知信号20の代わりに他の検
知信号が出力されてもよい。例えば、+/−セレクタか
ら連続に値Bまたは値Aのいずれか一方が出力される回
数をカウントし、その回数が基準値以上である場合、ピ
ーク電圧検出回路またはボトム電圧検出回路は検知信号
を出力してもよい。また、値A、値Bの両方の出力回数
をカウントしてその周期を検知し、その周期が基準値以
上である場合、ピーク電圧検出回路またはボトム電圧検
出回路は検知信号を出力してもよい。
【0044】さらに、検知信号は、トラッキングエラー
信号7の周波数、周期、またはピーク電圧信号及びボト
ム電圧信号のリップルの大きさ、周期のいずれかと基準
値との差に応じたアナログ信号でもよい。この場合、周
知のディスク1の回転のアナログ制御を行い、ディスク
1の回転数を連続して変化させてもよい。
信号7の周波数、周期、またはピーク電圧信号及びボト
ム電圧信号のリップルの大きさ、周期のいずれかと基準
値との差に応じたアナログ信号でもよい。この場合、周
知のディスク1の回転のアナログ制御を行い、ディスク
1の回転数を連続して変化させてもよい。
【0045】また、検知信号によらず、トラッキングバ
ランス調整時は常に、回転速度制御信号34によって通
常再生よりディスク1の回転数を高くしてトラッキング
エラー信号7の周波数が高くなるようにしてもよい。例
えば、トラッキングバランス調整時は常に2倍速の回転
となるようにしてもよい。
ランス調整時は常に、回転速度制御信号34によって通
常再生よりディスク1の回転数を高くしてトラッキング
エラー信号7の周波数が高くなるようにしてもよい。例
えば、トラッキングバランス調整時は常に2倍速の回転
となるようにしてもよい。
【0046】トラッキングバランス自動調整回路9はバ
ランス検出回路16、周波数検知回路17、バランス制
御回路33によって構成されており、これらの回路は例
えば、同一の半導体基板上に形成される。さらに、トラ
ッキングバランス自動調整回路9と信号処理回路5とを
同一半導体基板上に形成することも可能である。
ランス検出回路16、周波数検知回路17、バランス制
御回路33によって構成されており、これらの回路は例
えば、同一の半導体基板上に形成される。さらに、トラ
ッキングバランス自動調整回路9と信号処理回路5とを
同一半導体基板上に形成することも可能である。
【0047】上記の実施の形態においては、ディスク1
の装填及びピックアップ2の特性のバラツキに影響され
ることなく、トラッキングバランスが高い精度で調整さ
れる。従って、トラッキングサーボがはずれることはな
く、ディスク1を再装填する必要はない。つまり、操作
性が向上する。また、回転速度制御信号34によるシス
テム制御を変更するだけでよく、回路変更の量が少な
い。
の装填及びピックアップ2の特性のバラツキに影響され
ることなく、トラッキングバランスが高い精度で調整さ
れる。従って、トラッキングサーボがはずれることはな
く、ディスク1を再装填する必要はない。つまり、操作
性が向上する。また、回転速度制御信号34によるシス
テム制御を変更するだけでよく、回路変更の量が少な
い。
【0048】また、トラッキングエラー信号7の周波数
を用いて偏心量dの測定を行う場合、上記の実施の形態
でトラッキングバランスを調整することによって、測定
精度の向上が可能となる。及び、偏心量dに応じてシー
ク及びサーチの動作を制御する場合に利用できる。 (変形例)検知信号は周波数検知回路17から直接ある
いはバランス制御回路を介してシステムコントローラに
入力される。システムコントローラは回転速度制御信号
34を上記の実施の形態と同様に発生させ、ディスクモ
ータ制御回路32に供給する。つまり、検知信号が出力
された場合、回転速度制御信号34によってシステムコ
ントローラがディスク1の回転の制御を行う。この場
合、ディスクモータ制御回路32は従来のままでよい。
を用いて偏心量dの測定を行う場合、上記の実施の形態
でトラッキングバランスを調整することによって、測定
精度の向上が可能となる。及び、偏心量dに応じてシー
ク及びサーチの動作を制御する場合に利用できる。 (変形例)検知信号は周波数検知回路17から直接ある
いはバランス制御回路を介してシステムコントローラに
入力される。システムコントローラは回転速度制御信号
34を上記の実施の形態と同様に発生させ、ディスクモ
ータ制御回路32に供給する。つまり、検知信号が出力
された場合、回転速度制御信号34によってシステムコ
ントローラがディスク1の回転の制御を行う。この場
合、ディスクモータ制御回路32は従来のままでよい。
【0049】また、少くともバランス制御回路33及び
周波数検知回路17を含む回路を個別の専用ICとして
製作してもよい。この場合、トラッキングエラー信号の
周波数をモニタすることで偏心量の測定が出来るので、
偏心量の測定精度の向上に、また、偏心量に応じてサー
チ動作を制御する回路にも使えるなど応用範囲が広くな
り、従って汎用性が高まる。
周波数検知回路17を含む回路を個別の専用ICとして
製作してもよい。この場合、トラッキングエラー信号の
周波数をモニタすることで偏心量の測定が出来るので、
偏心量の測定精度の向上に、また、偏心量に応じてサー
チ動作を制御する回路にも使えるなど応用範囲が広くな
り、従って汎用性が高まる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ディスクの装填状態によらずに高い精度のトラッキ
ングバランス調整が可能になり、操作性がよく、回路規
模が大きくならないディスク再生装置用トラッキングバ
ランス回路及びディスク再生装置を提供できる。
ば、ディスクの装填状態によらずに高い精度のトラッキ
ングバランス調整が可能になり、操作性がよく、回路規
模が大きくならないディスク再生装置用トラッキングバ
ランス回路及びディスク再生装置を提供できる。
【図1】本発明の実施の形態に係るディスク再生装置の
構成を説明するブロック図。
構成を説明するブロック図。
【図2】従来のディスク再生装置の構成を説明するブロ
ック図。
ック図。
【図3】本発明及び従来のディスク再生装置を説明する
図。
図。
【図4】本発明及び従来のディスク再生装置のトラッキ
ングエラー信号を説明する図。
ングエラー信号を説明する図。
1…光ディスク、 2…ピックアップ、 6…トラッキングエラー信号生成回路、 6a…固定ゲインアンプ、 6b…可変ゲインアンプ、 6c…加算アンプ、 7…トラッキングエラー信号、 8…トラッキング制御回路、 9…トラッキングバランス自動調整回路、 10…ピックアップ駆動手段、 11…ディスクモータ、 12、32…ディスクモータ制御回路、 14…システムコントローラ、 16…バランス検出回路、 16a…ピーク電圧検出回路、 16b…ボトム電圧検出回路、 16c…センター値算出回路、 17…周波数検知回路、 18…センター値、 19、33…バランス制御回路、 20…周波数検知信号、 21…バランス制御信号、 34…回転速度制御信号。
Claims (5)
- 【請求項1】トラッキングエラー信号に基づいてディス
ク再生装置のトラッキングバランスを調整する回路にお
いて、 トラッキングバランス調整時の前記トラッキングエラー
信号の周波数が基準値以下になった場合、前記トラッキ
ングエラー信号の周波数が前記基準値以上になるように
前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力する回路
を備えたことを特徴とするディスク再生装置用トラッキ
ングバランス回路。 - 【請求項2】ディスクを回転駆動する駆動手段と、 前記ディスクの記録パターンを検出する検出手段と、 この検出手段から出力される検出信号が入力され、トラ
ッキングエラー信号を生成する少なくとも一つの増幅器
を有するトラッキングエラー信号生成回路と、 前記トラッキングエラー信号が供給され、トラッキング
バランスを調整する場合、前記トラッキングエラー信号
の極大値及び極小値を検出し、その二つの値の基準電圧
値に対する高低のバランスのずれに応じてバランスエラ
ー信号を出力するバランス検出回路と、 前記トラッキングエラー信号が供給され、その周波数が
基準値より低い場合、検知信号を出力する検知回路と、 前記バランスエラー信号が供給され、このバランスエラ
ー信号に応じて前記トラッキングエラー信号生成回路を
制御するバランス制御信号を生成すると共に、前記検知
回路から前記検知信号が入力された場合、前記駆動手段
によって前記ディスクの回転数を上昇させるバランス制
御回路とを備えたことを特徴とするディスク再生装置用
トラッキングバランス回路。 - 【請求項3】トラッキングエラー信号に基づいてトラッ
キングバランスを調整する回路を有するディスク再生装
置において、 トラッキングバランス調整時の前記トラッキングエラー
信号の周波数が基準値以下になった場合、前記トラッキ
ングエラー信号の周波数が前記基準値以上になるように
前記ディスクの回転数を上昇させる信号を出力する回路
を備えたことを特徴とするディスク再生装置。 - 【請求項4】ディスクを回転駆動する駆動手段と、 前記ディスクの記録パターンを検出する検出手段と、 この検出手段から出力される検出信号が入力され、トラ
ッキングエラー信号を生成する少なくとも一つの増幅器
を有するトラッキングエラー信号生成回路と、 前記トラッキングエラー信号が供給され、トラッキング
バランスを調整する場合、前記トラッキングエラー信号
の極大値及び極小値を検出し、その二つの値の基準電圧
値に対する高低のバランスのずれに応じてバランスエラ
ー信号を出力するバランス検出回路と、 前記トラッキングエラー信号が供給され、その周波数が
基準値より低い場合、検知信号を出力する検知回路と、 前記バランスエラー信号が供給され、このバランスエラ
ー信号に応じて前記トラッキングエラー信号生成回路を
制御するバランス制御信号を生成すると共に、前記検知
回路から前記検知信号が入力された場合、前記駆動手段
によって前記ディスクの回転数を上昇させるバランス制
御回路とを備えたことを特徴とするディスク再生装置。 - 【請求項5】ディスクを回転駆動する駆動手段と、 前記ディスクの記録パターンを検出する検出手段と、 この検出手段から出力される検出信号が入力され、トラ
ッキングエラー信号を生成する少なくとも一つの増幅器
を有するトラッキングエラー信号生成回路と、 前記トラッキングエラー信号が供給され、トラッキング
バランスを調整する場合、前記トラッキングエラー信号
の極大値及び極小値を検出し、その二つの値の第1基準
電圧値に対する高低のバランスのずれに応じてバランス
エラー信号を出力するバランス検出回路と、 前記トラッキングエラー信号が供給され、前記極大値と
前記極小値のそれぞれの検出信号のリップルが第2基準
電圧値より大きい場合、検知信号を出力する検知回路
と、 前記バランスエラー信号が供給され、このバランスエラ
ー信号に応じて前記トラッキングエラー信号生成回路を
制御するバランス制御信号を生成すると共に、前記検知
回路から前記検知信号が入力された場合、前記駆動手段
によって前記ディスクの回転数を上昇させるバランス制
御回路とを備えたことを特徴とするディスク再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06481096A JP3313567B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | ディスク再生装置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06481096A JP3313567B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | ディスク再生装置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09259451A true JPH09259451A (ja) | 1997-10-03 |
JP3313567B2 JP3313567B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=13268982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06481096A Expired - Fee Related JP3313567B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | ディスク再生装置用トラッキングバランス回路及びディスク再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3313567B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11213414A (ja) * | 1998-01-28 | 1999-08-06 | Mitsumi Electric Co Ltd | 光ディスク装置の偏心成分生成装置および光ディスク装置 |
WO2005086147A1 (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Sony Corporation | 光ディスク装置の光学ヘッド及びその光検出装置 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP06481096A patent/JP3313567B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11213414A (ja) * | 1998-01-28 | 1999-08-06 | Mitsumi Electric Co Ltd | 光ディスク装置の偏心成分生成装置および光ディスク装置 |
WO2005086147A1 (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Sony Corporation | 光ディスク装置の光学ヘッド及びその光検出装置 |
US7499388B2 (en) | 2004-03-04 | 2009-03-03 | Sony Corporation | Optical disc device optical head and photo-detection device thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3313567B2 (ja) | 2002-08-12 |
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