JPH09258469A - 電子写真用感光体およびその製造方法 - Google Patents

電子写真用感光体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09258469A
JPH09258469A JP8211026A JP21102696A JPH09258469A JP H09258469 A JPH09258469 A JP H09258469A JP 8211026 A JP8211026 A JP 8211026A JP 21102696 A JP21102696 A JP 21102696A JP H09258469 A JPH09258469 A JP H09258469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
oxide fine
undercoat layer
titanium oxide
si2p
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8211026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3139381B2 (ja
Inventor
Yukihisa Tamura
幸久 田村
Sumitaka Nogami
純孝 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP08211026A priority Critical patent/JP3139381B2/ja
Priority to US08/779,454 priority patent/US5972550A/en
Priority to DE19701183A priority patent/DE19701183A1/de
Priority to KR1019970001685A priority patent/KR100496799B1/ko
Publication of JPH09258469A publication Critical patent/JPH09258469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139381B2 publication Critical patent/JP3139381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers
    • G03G5/144Inert intermediate layers comprising inorganic material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性基体の影響を減らすために中間層とし
て厚膜の下引層を用いても、環境、変化に対し電気特性
の変化が少なく、また繰返し使用に対しても帯電特性が
変化せず、しか残留電位が上昇することもない、環境等
の変化や使用状況により画像に不具合を生じない電子写
真感光体を提供する。 【解決手段】 下引層を構成するバインダー樹脂中に酸
化チタン微粒子、酸化ジルコニウム微粒子、酸化アルミ
ニウム微粒子及び酸化セリウム微粒子からなる群から選
ばれた少なくとも1種の金属酸化物微粒子が分散され、
該金属酸化物微粒子の表面に有機ケイ素化合物表面処理
剤が結合されている。該金属酸化物微粒子表面への有機
ケイ素化合物の結合量がSi原子と金属原子の存在比率
を以てX線光電子分光法により分析したときに、ピーク
強度比(Si2p/Me2p(MeはTi、Zr又はAl)又はSi2p/Ce3d)が
0.15〜0.6であり、前記下引層のイオン性不純物の含有
量が1ppm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用感光体お
よびその製造方法に関し、詳しくは、導電性基体上に少
なくとも下引層と感光層とを積層してなる電子写真用感
光体において、該下引層の改良に係る電子写真用感光体
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術は高速性、高解像度性の画
像が得られることから複写機、プリンター、ファックス
の分野で広く使用されている。電子写真に用いられる感
光体は、従来セレン、セレン合金、酸化亜鉛、硫化カド
ミウムなどの無機系の光導電材料を使用したものが多か
った。
【0003】最近では、無公害性、成膜性、軽量性など
の利点を活かし、有機系の光導電材料を使用した感光体
の開発が盛んに進められている。中でも電荷発生層及び
電荷移動層を分離した、いわゆる機能分離型積層有機感
光体は各層をそれぞれの機能に最適な材料で形成し、組
合せることにより、感度を大幅に向上させることができ
る。また、希望する露光光の波長に応じた分光感度を設
定できるなど利点が多く、複写機、プリンター、ファッ
クスなどの電子写真装置に使用されている。
【0004】現在実用化されている機能分離積層型有機
感光体の多くは導電性基体の上に電荷発生層、電荷移動
層をこの順に積層したものである。この様な感光体は電
荷発生剤をバインダーと共に有機溶媒に分散、溶解した
塗液を塗布、乾燥して、電荷発生層を形成し、引続きそ
の上に電荷移動剤をバインダーと共に有機溶媒に溶解し
た塗液を塗布、乾燥して、電荷移動層を形成して作製さ
れる。基本的には、この様な層構成で画像形成の為の感
光体としての基本性能を発揮させることができる。しか
し、実用的には欠陥のない良好な画像を得ることが重要
であり、しかも繰り返し長時間使用した時にも良好な画
質が維持されることが要求される。その為には、均質で
欠陥のない膜質の感光層を形成すること、感光体の電気
特性が優れていることが要求され、また、長期間使用し
ても膜質、電気特性が悪化せず安定していることが要求
される。
【0005】ところで、電荷発生層は、光を吸収して電
荷キャリアを発生するが、発生した電荷キャリアは再結
合して消滅したり、トラップされたりすることなく速や
かに移動して導電性基体や電荷移動層に注入されること
が必要である。この為に、電荷発生層はできるだけ薄い
膜とすることが望ましく、現在、実用化されている感光
体においては、通常、サブミクロンオーダーの膜厚の電
荷発生層が形成されている。即ち、電荷発生層がこのよ
うな薄膜として形成されるために、導電性基体表面の汚
れ、形状や性状の不均一、粗さはそのまま電荷発生層の
成膜ムラとなって現れ、その結果得られる画像に白抜
け、黒点、濃度ムラなどの画像欠陥が発生するという問
題が生じる。導電性基体としては、一般に、アルミニウ
ム合金の引抜き円筒、またはその表面に切削研磨などを
施して平滑化した円筒が用いられるが、基体の表面粗さ
のばらつき、表面の汚れ、合金成分として含まれている
金属の析出物の量と大きさのばらつきや表面の酸化の度
合いのばらつきによる表面性状のばらつきなどにより、
その表面に形成される電荷発生層に成膜ムラが発生し、
得られる画像の品質に大きな影響を及ぼすことになる。
【0006】このような成膜ムラの発生を避けるため
に、また、別途要求される導電性基体から正孔の注入に
よる感光体の電荷保持特性の低下を防ぐブロッキング効
果を得るために、導電性基体の表面に低電気抵抗の樹脂
からなる中間層を設けることが行われてきた。
【0007】このような目的で中間層に使用される樹脂
として、以前から溶剤可溶性ポリアミド、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルブチラール、カゼインなどの樹脂
が知られている。これらの樹脂は、先の目的のうち単に
ブロッキング層としての目的のためには極薄い膜、例え
ば、0.1μm以下の薄膜でも充分にその機能を果たす
ことができる。しかし、他の目的、即ち、導電性基体の
表面形状、表面性状のばらつき及び表面の汚れを被覆
し、電荷発生層用塗液のぬれの不均一性を改善して成膜
ムラをなくす為には0.5μm以上の膜厚が必要であ
り、基体の加工条件、表面の汚染の状態にもよるが、場
合によっては1μm以上の膜厚が必要とされる。ところ
が、このような厚膜の樹脂層を、上述のポリビニルアル
コール、溶剤可溶性ポリアミド、カゼインなどで形成す
ると、残留電位の上昇、低温低湿下、高温高湿下の環境
における感光体の電気特性の変動が生じ、画像において
は、低温低湿下で残像(メモリーと称する)、高温高湿
下で微小黒点・微小白点が生じるという問題があった。
これは、これらの樹脂が、吸水性が大きく、しかもその
電気伝導が大部分吸水した水分が解離した水素イオン、
あるいは水酸イオンによるイオン伝導であり、樹脂層の
電気抵抗が樹脂層に含まれる水分により大きく変動する
からである。
【0008】このような膜厚の層としても電気抵抗が低
く、周囲の環境の変化に対しても電気抵抗の変化が少な
くて中間層として好適な材料として、従来から種々の材
料が提案されている。例えば、溶剤可溶性ポリアミド樹
脂については、そのポリアミド樹脂の化学構造を特定す
るものとして特開平2−193152号公報、特開平3
−288157号公報、特開平4−31870号公報な
どが知られており、また、ポリアミド樹脂に添加剤を加
えて環境の変化に対する電気抵抗の変化を抑制する効果
を期待するものとして、特公平2−59458号公報、
特開平3−150572号公報、特開平2−53070
号公報が知られている。また、ポリアミド樹脂と他の樹
脂とを混合して用いて、電気抵抗を調整し、環境の変化
による影響を弱める効果を期待するものとして、特開平
3−145652号公報、特開平3−81778号公
報、特開平2−281262号公報などが知られてい
る。
【0009】また、ポリアミド系樹脂以外の材料とし
て、セルロース誘導体を用いる例(特開平2−2384
59号公報)、ポリエーテルウレタンを用いる例(特開
平2−115858号公報、特開平2−280170号
公報)、ポリビニルピロリドンを用いる例(特開平2−
105349号公報)、ポリグリコールエーテルを用い
る例(特開平2−79859号公報)などが知られてお
り、さらにまた、樹脂層中の水分の量が環境の変化に依
存しないようにとの考えから架橋性の樹脂を用いること
も提案され、例えば、メラミン樹脂を用いる例(特開平
4−22966号公報、特公平4−31576号公報、
特公平4−31577号公報)、フェノール樹脂を用い
る例(特開平3−48256号公報)などが知られてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中間層に使用
される主材料がポリアミド系樹脂である限り、温湿度の
影響を避けることはできず、また、ポリアミド系樹脂以
外の材料を用いる方法においては、樹脂層が極薄い場合
には有効であるが、数μmのような比較的厚い膜となる
と感光体の抵抗が高くなり、残留電位上昇の原因とな
る。
【0011】本発明はこの様な実情に鑑み、導電性基体
の影響を減らすために中間層として厚膜の下引層を用い
ても、環境、変化に対し電気特性の変化が少なく、また
繰返し使用に対しても帯電特性が変化せず、しかも残留
電位が上昇することもない、環境等の変化や使用状況に
より画像に不具合を生じない電子写真感光体を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、導電性基体上に下引層と感光層とを積層
してなる電子写真用感光体において、前記下引層を構成
するバインダー樹脂中に酸化チタン微粒子、酸化ジルコ
ニウム微粒子、酸化アルミニウム微粒子及び酸化セリウ
ム微粒子からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属
酸化物微粒子が分散され、該金属酸化物微粒子が表面に
有機ケイ素化合物表面処理剤が結合されてなり、該金属
酸化物微粒子表面への有機ケイ素化合物の結合量がSi
原子と金属原子の存在比率を以てX線光電子分光法(X
PS法)により分析したときに、結合エネルギースペク
トルにおいて金属原子の2p電子(Me2p)(但し、
MeはTi、Zr又はAlを表す)又は3d電子(Ce
3d)(金属原子がCeの場合である)とSi原子の2
p電子(Si2p)とのピーク強度比(Si2p/Me
2p又はSi2p/Ce3d)が0.15〜0.6であ
り、また、前記下引層のイオン性不純物の含有量が1p
pm以下であることを特徴とするものである。
【0013】前記有機ケイ素化合物表面処理剤は、好ま
しくはアミノシラン化合物、さらに好ましくはγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシランである。
【0014】前記イオン性不純物としては、ナトリウ
ム、カリウム、カルシリウム、塩素、硫酸イオン、亜硫
酸イオンおよびリン酸イオンからなる群から選ばれる少
なくとも1種を挙げることができる。
【0015】前記バインダー樹脂が、好ましくはポリア
ミド樹脂、より好ましくは主成分としてポリアミド分子
中にエーテル結合を有する共重合ポリアミド、あるいは
ポリアミド分子中に、低級アルキル基を有し得る脂肪族
環または複素環を有する共重合ポリアミドである。
【0016】また、本発明は、前記電子写真用感光体の
製造方法において、表面処理される酸化チタン微粒子、
酸化ジルコニウム微粒子、酸化アルミニウム微粒子及び
酸化セリウム微粒子からなる群から選ばれた少なくとも
1種の金属酸化物微粒子と有機ケイ素化合物表面処理剤
とを混合し、この混合物に気相法による表面処理法を施
してメカノケミカル的に該金属酸化物微粒子の表面に該
有機ケイ素化合物表面処理剤を結合せしめることを特徴
とするものである。
【0017】酸化チタン微粒子、酸化ジルコニウム微粒
子、酸化アルミニウム微粒子及び酸化セリウム微粒子か
らなる群から選ばれた少なくとも1種の金属酸化物微粒
子を含む粉体はその表面特性を改良するため、例えば、
シリコーンオイル、カップリング剤を被覆、吸着する方
法が行われているが、従来から行われている様な表面処
理方法では金属酸化物の粉末を均一に表面処理すること
ができず、未処理の2次凝集粒子の存在を除くことがで
きなかった。
【0018】このため、電子写真用感光体の下引層中に
従来一般に得られていた金属酸化物をフィラーに用いる
と、環境の変化、例えば、高温高湿(35℃×85RH
%)において微小黒点、微小白点が発生するという欠点
があった。
【0019】本発明者らは、かかる問題を解決し得る厚
膜可能な下引層を得るため鋭意検討した結果、微粒子酸
化チタン、微粒子酸化ジルコニウム、微粒子酸化アルミ
ニウム及び微粒子酸化セリウムからなる群から選ばれた
少なくとも1種の微粒子金属酸化物を気相法にて有機ケ
イ素化合物で表面処理して金属酸化物微粒子表面への有
機ケイ素化合物の結合量がSi原子と金属原子の存在比
率で所定範囲内とした金属酸化物微粒子をポリアミドを
バインダー樹脂とした下引層に配合したところ、分散
性、均一性に優れ、得られた電子写真用感光体は高温、
高湿においても微小黒点、微小白点が生じないことを見
出し、前記手段の本発明を完成するに至った。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の方法において用いる気相
法による表面処理とは、従来知られている金属酸化物の
処理法として処理剤の溶液を金属酸化物に添加したり、
処理剤と粉体をボールミル中にて粉砕処理する方法と異
なり、処理剤と粉体とをジェット気流下に衝撃力を加え
処理する方法である。具体的には、特公平6−5939
7に述べられている方法であり、この方法に従えば、金
属酸化物の表面は均一に処理され、粒子の造粒、凝集を
生ずることなく均一にバインダー中に分散させるができ
る。
【0021】本発明の電子写真用感光体においては、特
に、下引層用のバインダー樹脂としてポリアミド樹脂を
用い、かつ金属酸化物をアミノシランで表面処理したも
のが好ましく、この中でポリアミド樹脂として、イソホ
ロン環を有するポリアミド樹脂、ピペラジン環を有する
ポリアミド樹脂、シクロヘキシル環を有するポリアミド
樹脂、ポリアルキレンエーテルポリアミドを主体とした
ポリアミド樹脂、またはこれらいずれかを架橋させ硬化
させたものが好ましい。
【0022】ポリアミド樹脂の架橋剤としては、尿素樹
脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、エポキシ樹
脂、イソシアナート及びこれらの混合物、共重合物を使
用することができ、これらの樹脂100重量部に対する
金属酸化物の量は10〜500重量部の範囲で使用する
ことができる。
【0023】本発明において酸化チタン微粒子、酸化ジ
ルコニウム微粒子、酸化アルミニウム微粒子及び酸化セ
リウム微粒子からなる群から選ばれた少なくとも1種の
金属酸化物微粒子を気相法にて表面処理するために用い
る有機ケイ素化合物表面処理剤として、好ましくはアミ
ノシラン化合物を挙げることができ、具体的にはN−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのア
ミノシラン化合物等を挙げることができる。
【0024】本発明においては、かかる表面処理剤を、
処理されるべき金属酸化物と共に気相法による表面処理
に供する。具体的に両者をボールミルペンシェルミキサ
ーの様なブレンダーで混合し、引続き、ジェットミルの
様な噴流式空気粉砕機にて粉砕処理しながら、表面処理
を行う。
【0025】なお、本発明においては有機ケイ素化合物
処理される酸化チタンとしては、アナターゼ型酸化チタ
ンが比較的抵抗が低く、分散安定性が良好であるため、
好ましい。
【0026】本発明においては、有機ケイ素化合物表面
処理剤の処理量として、酸化チタン微粒子、酸化ジルコ
ニウム微粒子、酸化アルミニウム微粒子及び酸化セリウ
ム微粒子からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属
酸化物微粒子に対し0.1〜10重量%、好ましくは1
〜6重量%用いられる。処理された金属酸化物の表面は
XPS法により分析でき、結合エネルギースペクトルに
おいて金属原子の2p電子(Me2p)(但し、Meは
Ti、Zr又はAlを表す)又は3d電子(Ce3d)
(金属原子がCeの場合である)とSi原子の2p電子
(Si2p)とのピーク強度比(Si2p/Me2p又
はSi2p/Ce3d)にて規定される。本発明におい
ては、かかる比率が0.15〜0.6であることが好ま
しい。0.15より小さいと金属酸化物微粒子の分散性
が悪化して凝集し易くなる。一方、0.6より大きいと
金属酸化物微粒子の有機ケイ素化合物被覆率が過剰とな
り、金属酸化物の電気伝導に対する寄与が低下して下引
層の電気抵抗が大きくなるため、残留電位が上昇したり
画像にメモリーが発生し易くなる。これに対し、前記範
囲内の場合は、上述のポリアミド樹脂に対し特に分散性
が良好であり、かかる金属酸化物を含む下引層は環境の
変化に対しても安定した画質を与えることができる。
【0027】また、本発明で使用する酸化チタン、酸化
ジルコニウム、酸化アルミニウム及び酸化セリウムから
なる群から選ばれた少なくとも1種の金属酸化物はイオ
ン性の不純物を含まないことが望ましい。イオン性の不
純物は下引層中に溶出するので、特に高温高湿下で電気
抵抗の低下をもたらし、微小黒点、微小白点の発生原因
となるためである。ところで、金属酸化物は製造工程か
ら、Na+ 、K+ 、Ca2+、SO4 2- 、SO3 2- 、PO
4 3- などのイオン性不純物が混入し易い。本発明におい
てはこれらのイオン性不純物の含有量は少なくともそれ
ぞれ1ppm以下が好ましい。混入したイオン性不純物
は純水などにより金属酸化物を洗浄処理することで除去
することが可能である。
【0028】さらに、本発明で使用する金属酸化物微粒
子は、平均粒径が電子写真機器の露光光の波長の1/2
と同程度のサイズのものが含まれていることが好まし
い。この粒径が露光光の波長の1/2に比べて小さいと
下引層が露光光に対して透明となり、入射光と基板から
の反射光が下引層内で光学的干渉を発生するからであ
る。特に、露光光にレーザー光を用いている電子写真機
器ではこれが画像上に干渉縞となって現れる。通常の電
子写真機器では露光光に可視光や半導体レーザー光を用
いているのでこのような干渉を防止するには200〜6
00nmの粒径の微粒子で光を散乱させる手段をとるこ
とができる。この場合、光を散乱させる微粒子の比率が
小さいと効果が観られないので、全微粒子のうち30重
量%以上を前記範囲の粒径とすることが望ましい。
【0029】下引層の膜厚は、0.1μm〜20μm、
好ましくは0.1μm〜10μmの範囲で使用されるの
が最も効果的である。次に、この様な下引層の上に感光
層が設けられるが感光層は、積層型及び分散型のいずれ
であってもよいが、積層型の場合に特に本発明の効果が
顕著である。
【0030】積層型感光体の場合、その電荷発生層に使
用される電荷発生材料としては、例えばセレニウム及び
その合金、硫化カドミウム、その他の無機系光導電材
料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔
料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、ア
ントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料などの有
機顔料等各種光導電材料が使用でき、これらの微粒子を
例えばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、
ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸エステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂、ポリビニルプロピオナール樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、セルロースエステル樹脂、セルロースエー
テル樹脂などの各種バインダー樹脂で粘着した形で使用
される。この場合の使用比率はバインダー樹脂100重
量部に対して30〜500重量部の範囲で電荷発生材料
が使用され、その膜厚は通常0.15μm〜0.6μm
が好適である。
【0031】また、電荷移動層としては、エナミン系化
合物、スチリル系化合物、ヒドラゾン系化合物、アミン
系化合物、ブタジエン系化合物をこれらと相溶性のある
樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、
ポリメタクリル酸エステル樹脂などと共に溶液とし、乾
燥膜厚10〜40μmの厚さで塗布する。電荷移動層は
必要に応じ、酸化防止剤、紫外線吸収剤、レベリング剤
などの各種添加剤を含ませることもできる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により詳細
に説明するが、本発明がこれらの実施例により限定され
ないことはいうまでもない。
【0033】実施例A1〜A13,比較例A1〜A13 比較例A1 ポリアミド樹脂(アミランCM8000、東レ(株)
製)のメタノール溶液に酸化チタン微粒子(P25、日
本エアロジル(株)製、粒径25nm)を、純水で洗浄
処理し充分乾燥させたのち、分散させて得た塗液をアル
ミの円筒状基体の上に浸漬塗工法により塗工し、乾燥す
ることにより、下引層を形成した。乾燥後の膜厚は3μ
mであった。
【0034】この時用いた酸化チタン微粒子のXPS分
析による結合エネルギースペクトルにおいてTi原子の
2p電子(Ti2p)とSi原子の2p電子(Si2
p)とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は0.0
3であった。この試料のSi原子の2p電子のピーク強
度はノイズレベルであり、実質的にピーク強度比(Si
2p/Ti2p)は0とみなせた。また、イオン性不純
物をイオンクロマトグラフィー法により分析すると、い
ずれの不純物も1ppm以下であった。ここで、XPS
分析は、(株)島津製作所製のESCA−1000を用
い、X線源の加速電圧10kV、電源20mA、ターゲ
ットMg、分析用のX線Mg−Kα線の条件にて分析を
行った。
【0035】次に、X型無金属フタロシアニンを1重量
部、塩化ビニル共重合樹脂(MR110、日本ゼオン
(株)製)を1重量部およびジクロロメタン100重量
部に分散、溶解させた塗液を作製し、上記下引層上に塗
工し乾燥することにより、電荷発生層を形成した。乾燥
後の膜厚は0.2μmであった。
【0036】次に、ヒドラゾン化合物CTC−191
(亜南香料(株)製)1重量部およびポリカーボネート
樹脂(パンライトL1225、帝人化成(株)製)1重
量部をジクロロメタン10重量部に溶解し、この溶液を
上記電荷発生層上に塗布し、乾燥することにより、電荷
輸送層を形成した。乾燥後の膜厚は20μmであった。
以上のようにして、電子写真用感光体を作製した。
【0037】実施例A1 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、粒径25
nmのP25(日本エアロジル(株)製)を100重量
部の表面にγ−アミノプロピルトリエトキシシランを5
重量部、気相法によりメカノケミカル的に表面処理して
結合させたものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後
用いて、下引層を形成した。下引層以外は比較例1と同
様の方法で電子写真感光体を作製した。この時用いたア
ミノシラン処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結
合エネルギースペクトルにおいてTi原子の2p電子と
Si原子の2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti
2p)は0.25であった。また、イオン性不純物をイ
オンクロマトグラフィー法により分析するといずれの不
純物も1ppm以下であった。
【0038】実施例A2 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを10重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例1と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.48であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0039】比較例A2 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを15重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例1と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.64であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0040】比較例A3 平均重合度13のポリエチレングリコールをシアノエチ
ル化して還元して得られた下記構造、 H2N(CH2)3(OCH2CH2)13O(CH2)3NH2 で表されるジアミンのアジピン酸塩100重量部とε−
カプロラクタム42重量部とを共縮重合し、相対粘度
2.2の共重合ポリアミドを得、NMRによる分析の結
果、次の構造を有することが判った。 −[[CO(CH2)5NH]8-[CO(CH2)4CONH(CH2)3(OCH2CH2)13O(C
H2)3NH]2]n- 尚、ポリアミドの相対粘度は、ポリアミド1gを98%
硫酸100ml中に溶解し、25℃にて測定した。
【0041】このポリエーテルポリアミド樹脂のメタノ
ール溶液に酸化チタン微粒子(P25、日本エアロジル
(株)製、粒径25nm)を、純水で洗浄処理し充分乾
燥させたのち、分散させて得た塗液をアルミの円筒状基
体の上に浸漬塗工法により塗工し乾燥することにより、
下引層を形成した。乾燥後の膜厚は3μmであった。
【0042】下引層以外は比較例1と同様の方法で電子
写真感光体を作製した。この時用いた酸化チタン微粒子
のXPS分析による結合エネルギースペクトルにおいて
Ti原子の2p電子とSi原子の2p電子とのピーク強
度比(Si2P/Ti2p)は0.03であった。この
試料のSi原子の2p電子のピーク強度はノイズレベル
であり、実質的にピーク強度比(Si2p/Ti2p)
は0とみなせた。また、イオン性不純物をイオンクロマ
トグラフィー法により分析するといずれも1ppm以下
であった。
【0043】実施例A3 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを5重量部、気相
法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させたも
のを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下引
層を形成した。下引層以外は比較例3と同様の方法で電
子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン処
理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギー
スペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の2
p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は0.
25であった。また、イオン性不純物をイオンクロマト
グラフィー法により分析するといずれの不純物も1pp
m以下であった。
【0044】実施例A4 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを10重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例3と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.48であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0045】比較例A4 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを15重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例3と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.64であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0046】比較例A5 イソホロンジアミンのアジピン酸塩100重量部とε−
カプロラクタム11重量部とを重縮合し、相対粘度2.
0の共重合ポリアミドを得、NMRによる分析の結果、
次の構造を有することが判った。 このポリアミド樹脂のメタノール溶液に酸化チタン微粒
子(P25、日本エアロジル(株)製)を、純水で洗浄
処理し充分乾燥させたのち、分散させて得た塗液をアル
ミの円筒状基体の上に浸漬塗工法により塗工し、乾燥す
ることにより、下引層を形成した。乾燥後の膜厚は3μ
mであった。
【0047】下引層以外は比較例1と同様の方法で電子
写真感光体を作製した。この時用いた酸化チタン微粒子
のXPS分析による結合エネルギースペクトルにおいて
Ti原子の2p電子とSi原子の2p電子とのピーク強
度比(Si2P/Ti2p)は0.03であった。この
試料のSi原子の2p電子のピーク強度はノイズレベル
であり、実質的にピーク強度比Si2p/Ti2pは0
とみなせた。また、イオン性不純物をイオンクロマトグ
ラフィー法により分析するといずれの不純物も1ppm
以下であった。
【0048】実施例A5 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを5重量部、気相
法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させたも
のを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下引
層を形成した。下引層以外は比較例5と同様の方法で電
子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン処
理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギー
スペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の2
p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は0.
25であった。また、イオン性不純物をイオンクロマト
グラフィー法により分析するといずれの不純物も1pp
m以下であった。
【0049】実施例A6 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを10重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例5と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.48であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0050】比較例A6 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを15重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例5と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.64であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0051】比較例A7 2−アミノエチルピペラジンのアジピン酸塩とε−カプ
ロラクタムの混合物を重縮合し、相対粘度2.5の共重
合ポリアミドを得、NMRによる分析の結果、共重合体
の重量比が100/17であることが判った。このポリ
アミド樹脂のメタノール溶液に酸化チタン微粒子(P2
5、日本エアロジル(株)製)を、純水で洗浄処理し充
分乾燥させたのち、分散させて得た塗液をアルミの円筒
状基体の上に浸漬塗工法により塗工し、乾燥することに
より、下引層を形成した。乾燥後の膜厚は3μmであっ
た。
【0052】下引層以外は比較例1と同様の方法で電子
写真感光体を作製した。この時用いた酸化チタン微粒子
のXPS分析による結合エネルギースペクトルにおいて
Ti原子の2p電子とSi原子の2p電子とのピーク強
度比(Si2P/Ti2p)は0.03であった。この
試料のSi原子の2p電子のピーク強度はノイズレベル
であり、実質的にピーク強度比Si2p/Ti2pは0
とみなせた。また、イオン性不純物をイオンクロマトグ
ラフィー法により分析するといずれの不純物も1ppm
以下であった。
【0053】実施例A7 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを5重量部、気相
法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させたも
のを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下引
層を形成した。下引層以外は比較例7と同様の方法で電
子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン処
理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギー
スペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の2
p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は0.
25であった。また、イオン性不純物をイオンクロマト
グラフィー法により分析するといずれの不純物も1pp
m以下であった。
【0054】実施例A8 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを10重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例7と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.48であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0055】比較例A8 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを15重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例7と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.64であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0056】比較例A9 1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンのアジピ
ン酸塩とε−カプロラクタムの混合物を重縮合し、相対
粘度1.8の共重合ポリアミドを得、NMRによる分析
の結果、共重合体の重量比が100/20であることが
判った。このポリアミド樹脂のメタノール溶液に酸化チ
タン微粒子(P25、日本エアロジル(株)製)を、純
水で洗浄処理し充分乾燥させたのち、分散させて得た塗
液をアルミの円筒状基体の上に浸漬塗工法により塗工
し、乾燥することにより、下引層を形成した。乾燥後の
膜厚は3μmであった。
【0057】下引層以外は比較例1と同様の方法で電子
写真感光体を作製した。この時用いた酸化チタン微粒子
のXPS分析による結合エネルギースペクトルにおいて
Ti原子の2p電子とSi原子の2p電子とのピーク強
度比(Si2P/Ti2p)は0.03であった。この
試料のSi原子の2p電子のピーク強度はノイズレベル
であり、実質的にピーク強度比Si2p/Ti2pは0
とみなせた。また、イオン性不純物をイオンクロマトグ
ラフィー法により分析するといずれの不純物も1ppm
以下であった。
【0058】実施例A9 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを5重量部、気相
法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させたも
のを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下引
層を形成した。下引層以外は比較例9と同様の方法で電
子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン処
理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギー
スペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の2
p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は0.
25であった。また、イオン性不純物をイオンクロマト
グラフィー法により分析するといずれの不純物も1pp
m以下であった。
【0059】実施例A10 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを10重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例9と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.48であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0060】比較例A10 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを15重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例9と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.64であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0061】比較例A11 4,4−ジアミノジヘキシルメタンのアジピン酸塩とε
−カプロラクタムの混合物を重縮合し、相対粘度2.4
の共重合ポリアミドを得、NMRによる分析の結果、共
重合体の重量比が70/30であることが判った。この
ポリアミド樹脂のメタノール溶液に酸化チタン微粒子
(P25、日本エアロジル(株)製)を、純水で洗浄処
理し充分乾燥させたのち、分散させて得た塗液をアルミ
の円筒状基体の上に浸漬塗工法により塗工し、乾燥する
ことにより、下引層を形成した。乾燥後の膜厚は3μm
であった。
【0062】下引層以外は比較例1と同様の方法で電子
写真感光体を作製した。この時用いた酸化チタン微粒子
のXPS分析による結合エネルギースペクトルにおいて
Ti原子の2p電子とSi原子の2p電子とのピーク強
度比Si2P/Ti2pは0.03であった。この試料
のSi原子の2p電子のピーク強度はノイズレベルであ
り、実質的にピーク強度比(Si2p/Ti2p)は0
とみなせた。また、イオン性不純物をイオンクロマトグ
ラフィー法により分析するといずれの不純物も1ppm
以下であった。
【0063】実施例A11 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを5重量部、気相
法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させたも
のを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下引
層を形成した。下引層以外は比較例11と同様の方法で
電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン
処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギ
ースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の
2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.25であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0064】実施例A12 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを10重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例11と同様の方法
で電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラ
ン処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネル
ギースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子
の2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.48であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0065】比較例A12 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを15重量部、気
相法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させた
ものを、純水で洗浄処理し充分乾燥させた後用いて、下
引層を形成した。下引層以外は比較例11と同様の方法
で電子写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラ
ン処理酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネル
ギースペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子
の2p電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は
0.64であった。また、イオン性不純物をイオンクロ
マトグラフィー法により分析するといずれの不純物も1
ppm以下であった。
【0066】比較例A13 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を100重量部の表面にγ
−アミノプロピルトリエトキシシランを5重量部、気相
法によりメカノケミカル的に表面処理して結合させたも
のを、純水で洗浄処理をせずそのまま用いて、下引層を
形成した以外は比較例1と同様の方法で電子写真感光体
を作製した。この時用いたアミノシラン処理酸化チタン
微粒子のXPS分析による結合エネルギースペクトルに
おいてTi原子の2p電子とSi原子の2p電子とのピ
ーク強度比(Si2p/Ti2p)は0.26であっ
た。また、イオン性不純物をイオンクロマトグラフィー
法により分析すると、Na+ が2ppm検出された。そ
の他のイオンはいずれの不純物も1ppm以下であっ
た。
【0067】実施例A13 下引層に分散させる酸化チタン微粒子として、P25
(日本エアロジル(株)製)を50重量部及びTAF−
300Jを50重量部(富士チタン工業(株)製;粒径
300nm)の表面にγ−アミノプロピルトリエトキシ
シランを5重量部、気相法によりメカノケミカル的に表
面処理して結合させたものを、純水で洗浄処理し充分乾
燥させた後用いて、下引層を形成した。
【0068】下引層以外は比較例1と同様の方法で電子
写真感光体を作製した。この時用いたアミノシラン処理
酸化チタン微粒子のXPS分析による結合エネルギース
ペクトルにおいてTi原子の2p電子とSi原子の2p
電子とのピーク強度比(Si2p/Ti2p)は0.2
5であった。また、イオン性不純物をイオンクロマトグ
ラフィー法により分析するといずれの不純物も1ppm
以下であった。
【0069】このようにして得られた電子写真感光体を
市販のレーザービームプリンターに装填して、35℃湿
度85%の高温高湿環境中及び5℃湿度30%の低温低
湿環境中で画像出しを行い、それぞれ微小黒点とメモリ
ーの評価を行った。評価基準は下記の通りである。 ○ 良好 × 問題がある ×× 非常に問題がある
【0070】また、22℃湿度50%の常温常湿環境で
ハーフトーンパターンの画像出しを行い、画像上に干渉
縞が発生しているか評価した。評価基準は次の通りであ
る。 ○ 干渉縞なし × 干渉縞あり
【0071】
【表1】
【0072】実施例B1〜B13,比較例B1〜B13 実施例B1〜B13及び比較例B1〜B13は、夫々対
応する実施例A1〜A13及び比較例A1〜A13にお
いて、酸化チタンを使用している代わりに、酸化ジルコ
ニウム(下記註参照)を使用し、他の原材料、試験の操
作、測定方法及び評価方法は同様にして試験を行い、下
記の表2に示す結果を得た。 〔註〕酸化ジルコニウムは、実施例B13以外は試作品
(日本エアロジル(株)製、粒径30nm)を使用し、
実施例B13では、上記試作品酸化ジルコニウム50重
量部に他の酸化ジルコニウム(FZ-05、不二見研磨材工
業(株)製、粒径500nm)50重量部を配合して使
用した。
【0073】
【表2】
【0074】実施例C1〜C13,比較例C1〜C13 実施例C1〜C13及び比較例C1〜C13は、夫々対
応する実施例A1〜A13及び比較例A1〜A13にお
いて、酸化チタンを使用している代わりに、酸化アルミ
ニウム(下記註参照)を使用し、他の原材料、試験の操
作、測定方法及び評価方法は同様にして試験を行い、下
記の表3に示す結果を得た。 〔註〕酸化アルミニウムは、実施例C13以外はAlumin
ium Oxide C(日本エアロジル(株)製、粒径13n
m)を使用し、実施例C13では、上記AluminiumOxide
Cの酸化アルミニウム50重量部に他の酸化アルミニウ
ム(FS A-D-20、不二見研磨材工業(株)製、粒径50
0nm)50重量部を配合して使用した。
【0075】
【表3】
【0076】実施例D1〜D13,比較例D1〜D13 実施例D1〜D12及び比較例D1〜D13は、夫々対
応する実施例A1〜A12及び比較例A1〜A13にお
いて、酸化チタンを使用している代わりに、酸化セリウ
ム(FR、不二見研磨材工業(株)製、粒径500n
m)を使用し、他の原材料、試験の操作、測定方法及び
評価方法は同様にして試験を行い、下記の表4に示す結
果を得た。
【0077】
【表4】
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明に従い、酸化チタン
微粒子、酸化ジルコニウム微粒子、酸化アルミニウム微
粒子及び酸化セリウム微粒子からなる群から選ばれた少
なくとも1種の金属酸化物微粒子につき、気相法により
有機ケイ素化合物処理した金属酸化物微粒子表面への有
機ケイ素化合物の結合量が金属酸化物微粒子のXPS分
析による結合エネルギースペクトルにおいて金属原子の
2p電子(Me2p)又は、3d電子(Ce3d)とS
i原子の2p電子(Si2p)とのピーク強度比(Si
2p/Me2p又はSi2p/Ce3d)が0.15〜
0.6であるものを下引層に分散させ、かつ該下引層の
イオン性不純物の含有量を1ppm以下とした電子写真
用感光体は、下引層の分散性が向上し、高温高湿環境で
も微小黒点の発生がなく、低温低湿環境でもメモリーの
発生がない。また、粒径が200〜600nmのものを
含むことで干渉縞の発生を抑えることができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に少なくとも下引層と感光
    層とを積層してなる電子写真用感光体において、 前記下引層を構成するバインダー樹脂中に酸化チタン微
    粒子、酸化ジルコニウム微粒子、酸化アルミニウム微粒
    子及び酸化セリウム微粒子からなる群から選ばれた少な
    くとも1種の金属酸化物微粒子が分散され、該金属酸化
    物微粒子の表面に有機ケイ素化合物表面処理剤が結合さ
    れてなり、 該金属酸化物微粒子表面への有機ケイ素化合物の結合量
    がSi原子と金属原子の存在比率を以てX線光電子分光
    法(XPS法)により分析したときに、結合エネルギー
    スペクトルにおいて金属原子の2p電子(Me2p)
    (但し、MeはTi、Zr又はAlを表す)又は3d電
    子(Ce3d)(金属原子がCeの場合である)とSi
    原子の2p電子(Si2p)とのピーク強度比(Si2
    p/Me2p又はSi2p/Ce3d)が0.15〜
    0.6であり、 前記下引層のイオン性不純物の含有量が1ppm以下で
    あることを特徴とする電子写真用感光体。
  2. 【請求項2】 前記有機ケイ素化合物表面処理剤がアミ
    ノシラン化合物である請求項1記載の電子写真用感光
    体。
  3. 【請求項3】 前記アミノシラン化合物がγ−アミノプ
    ロピルトリエトキシシランである請求項2記載の電子写
    真用感光体。
  4. 【請求項4】 前記イオン性不純物がナトリウム、カリ
    ウム、カルシウム、塩素、硫酸イオン、亜硫酸イオンお
    よびリン酸イオンからなる群から選ばれる少なくとも1
    種である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の電子写
    真用感光体。
  5. 【請求項5】 前記バインダー樹脂がポリアミド樹脂で
    ある請求項1〜4のうちいずれか一項記載の電子写真用
    感光体。
  6. 【請求項6】 前記バインダー樹脂が主成分としてポリ
    アミド分子中に、エーテル結合を有する共重合ポリアミ
    ドである請求項5記載の電子写真用感光体。
  7. 【請求項7】 前記バインダー樹脂が主成分としてポリ
    アミド分子中に、置換基を有し得る脂肪族環または複素
    環を有する共重合ポリアミドである請求項5記載の電子
    写真用感光体。
  8. 【請求項8】 前記下引層に分散した酸化チタン微粒
    子、酸化ジルコニウム微粒子、酸化アルミニウム微粒子
    及び酸化セリウム微粒子からなる群から選ばれた少なく
    とも1種の金属酸化物微粒子のうち粒径が200〜60
    0nmのものが30重量%以上含まれている請求項1〜
    7のうちいずれか一項記載の電子写真用感光体。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電子写真用感光体の製造
    方法において、表面処理される酸化チタン微粒子、酸化
    ジルコニウム微粒子、酸化アルミニウム微粒子及び酸化
    セリウム微粒子からなる群から選ばれた少なくとも1種
    の金属酸化物微粒子と有機ケイ素化合物表面処理剤とを
    混合し、この混合物に気相法による表面処理を施してメ
    カノケミカル的に該金属酸化物微粒子の表面に該有機ケ
    イ素化合物表面処理剤を結合せしめることを特徴とする
    電子写真用感光体の製造方法。
JP08211026A 1996-01-18 1996-08-09 電子写真用感光体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3139381B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08211026A JP3139381B2 (ja) 1996-01-18 1996-08-09 電子写真用感光体およびその製造方法
US08/779,454 US5972550A (en) 1996-01-18 1997-01-07 Electrophotographic photoconductor and method of manufacturing same
DE19701183A DE19701183A1 (de) 1996-01-18 1997-01-15 Elektrofotografischer Fotoleiter und Verfahren zur Herstellung desselben
KR1019970001685A KR100496799B1 (ko) 1996-01-18 1997-01-18 전자사진용감광체및그제조방법

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-23416 1996-01-18
JP2341696 1996-01-18
JP08211026A JP3139381B2 (ja) 1996-01-18 1996-08-09 電子写真用感光体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09258469A true JPH09258469A (ja) 1997-10-03
JP3139381B2 JP3139381B2 (ja) 2001-02-26

Family

ID=26360770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08211026A Expired - Fee Related JP3139381B2 (ja) 1996-01-18 1996-08-09 電子写真用感光体およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5972550A (ja)
JP (1) JP3139381B2 (ja)
KR (1) KR100496799B1 (ja)
DE (1) DE19701183A1 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6620567B2 (en) 2001-01-30 2003-09-16 Konica Corporation Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus and processing cartridge
US6773857B2 (en) 2001-10-09 2004-08-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, processes for producing the same, process cartridge, and electrophotographic apparatus
US7341810B2 (en) 2003-09-17 2008-03-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor method of manufacturing electrophotographic photoreceptor, and electrophotographic apparatus and process cartridge using electrophotographic photoreceptor
US7693454B2 (en) 2006-03-14 2010-04-06 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus
WO2010071118A1 (ja) * 2008-12-16 2010-06-24 富士電機システムズ株式会社 電子写真感光体、その製造方法および電子写真装置
EP2317392A1 (en) 2009-11-02 2011-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus
JP2011107615A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Canon Inc 電子写真感光体の製造方法
US8252499B2 (en) 2007-03-06 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image forming apparatus
JP2017027090A (ja) * 2012-06-20 2017-02-02 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP2019090925A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、電子写真画像形成方法及び電子写真画像形成装置

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4091205B2 (ja) * 1998-07-30 2008-05-28 三菱化学株式会社 電子写真感光体及びその製造方法並びにそれに用いる酸化チタン
US6355390B1 (en) * 1999-08-06 2002-03-12 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, production process thereof, electrophotographic image forming method and apparatus, and process cartridge
US6635397B2 (en) * 2001-04-24 2003-10-21 Canon Kabushiki Kaisha Negative-charging electrophotographic photosensitive member
US7083904B2 (en) * 2003-09-05 2006-08-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Compositions, systems, and methods for imaging
JP4456951B2 (ja) * 2004-07-16 2010-04-28 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4456954B2 (ja) * 2004-07-16 2010-04-28 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP4456955B2 (ja) * 2004-07-16 2010-04-28 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、電子写真用カートリッジおよび電子写真装置
JP4456952B2 (ja) * 2004-07-16 2010-04-28 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP4456953B2 (ja) * 2004-07-16 2010-04-28 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
GB2442445B (en) * 2006-09-04 2010-05-19 Altro Ltd Improved floor covering
JP4869391B2 (ja) * 2009-10-02 2012-02-08 シャープ株式会社 電子写真感光体及びそれを備えた画像形成装置
WO2016012925A1 (en) * 2014-07-20 2016-01-28 Sabic Global Technologies B.V. Methods for determining low sulfate concentrations in synthetic urea samples, produced in a manufacturing process and containing high levels of impurities
EP3438757B1 (en) * 2017-08-04 2021-03-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4906545A (en) * 1987-09-14 1990-03-06 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor with undercoat layer containing metal oxide on support
JPH02226163A (ja) * 1989-02-27 1990-09-07 Ricoh Co Ltd 電子写真用感光体
JPH03209261A (ja) * 1990-01-11 1991-09-12 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
JPH0415657A (ja) * 1990-05-09 1992-01-21 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
US5419993A (en) * 1991-11-01 1995-05-30 Canon Kabushiki Kaisha Polyamide, electrophotographic photosensitive member employing the polyamide, and electrophotographic apparatus, device unit and facsimile machine employing the member
US5486440A (en) * 1993-06-30 1996-01-23 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, and process cartridge and electrophotographic apparatus employing the same
DE19612681B4 (de) * 1995-03-31 2008-12-24 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Elektrophotographisches Aufzeichnungsmaterial und Verfahren zu dessen Herstellung
JP3102316B2 (ja) * 1995-09-28 2000-10-23 富士電機株式会社 電子写真感光体

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6620567B2 (en) 2001-01-30 2003-09-16 Konica Corporation Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus and processing cartridge
US6773857B2 (en) 2001-10-09 2004-08-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, processes for producing the same, process cartridge, and electrophotographic apparatus
CN100378579C (zh) * 2001-10-09 2008-04-02 富士施乐株式会社 电子照相感光体及其制造方法、处理卡盒和电子照相装置
US7341810B2 (en) 2003-09-17 2008-03-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor method of manufacturing electrophotographic photoreceptor, and electrophotographic apparatus and process cartridge using electrophotographic photoreceptor
US7693454B2 (en) 2006-03-14 2010-04-06 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus
US8252499B2 (en) 2007-03-06 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image forming apparatus
JP5071828B2 (ja) * 2008-12-16 2012-11-14 富士電機株式会社 電子写真感光体、その製造方法および電子写真装置
WO2010071118A1 (ja) * 2008-12-16 2010-06-24 富士電機システムズ株式会社 電子写真感光体、その製造方法および電子写真装置
TWI453552B (zh) * 2008-12-16 2014-09-21 Fuji Electric Co Ltd An electrophotographic photoreceptor, a manufacturing method thereof, and an electrophotographic apparatus
US9081319B2 (en) 2008-12-16 2015-07-14 Fuji Electric Co., Ltd. Electrophotographic photoconductor, manufacturing method thereof, and electrophotographic device
EP2317392A1 (en) 2009-11-02 2011-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus
US8524431B2 (en) 2009-11-02 2013-09-03 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus
JP2011107615A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Canon Inc 電子写真感光体の製造方法
JP2017027090A (ja) * 2012-06-20 2017-02-02 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP2019090925A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、電子写真画像形成方法及び電子写真画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5972550A (en) 1999-10-26
DE19701183A1 (de) 1997-07-24
KR19980018009A (ko) 1998-06-05
KR100496799B1 (ko) 2006-01-12
JP3139381B2 (ja) 2001-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3139381B2 (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
US7666561B2 (en) Imaging member having an undercoat layer comprising a surface untreated metal oxide
EP0534468B1 (en) Photosensitive body for electrophotography
US7462433B2 (en) Photoreceptor additive
JPH10177267A (ja) 電子写真用感光体
JP2000103620A (ja) 電子写真感光体及びその製造方法並びにそれに用いる酸化チタン
JP4505513B2 (ja) 電子写真感光体下引き層用塗布液、電子写真感光体および画像形成装置
KR102058500B1 (ko) 전자 사진용 감광체 및 그것을 탑재한 전자 사진 장치
US7544454B2 (en) Photoreceptor layer having rhodamine additive
JP2007148357A (ja) 積層型電子写真感光体、その製造方法および下引き層塗布液
US7399565B2 (en) Imaging member having undercoat layer comprising porphine additive
KR100582588B1 (ko) 전자사진감광체
CA2080075C (en) Photoconductor for electrophotography
JP3714838B2 (ja) 電子写真感光体下引き層用塗布液およびそれを用いた電子写真感光体の製造方法ならびに電子写真感光体
JPS63298251A (ja) 電子写真用感光体
US20220260934A1 (en) Electrophotographic photoconductor, method of manufacturing the same, and electrophotographic apparatus
US20240094649A1 (en) Electrophotographic photoconductor, method of manufacturing the same, and electrophotographic apparatus
JPH1195472A (ja) 電子写真用感光体
JPH0555036B2 (ja)
JP2003207918A (ja) 電子写真感光体およびこの感光体の製造方法
JPH0990659A (ja) 電子写真感光体
JPH10239884A (ja) 電子写真用感光体
WO2001059528A1 (en) Charge generation layers comprising microspheres, photoconductors including the same and methods for forming charge transport layers

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees