JPH09258313A - 光学部品固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＦＰＣの為の専用止メネジと、接着両面テー
プと、裏打ち板を省略して、部品点数の軽減と組立時間
の削除によるコストダウンを図る。 【解決手段】 電子部品を実装した電子回路基板（３）
と、撮影者に撮影視野画面を視認させる為の光学部品
（１）と、光学部品（１）を搭載するベース台部材
（２）と、光学部品（１）をベース台部材（２）に固定
する固定部材（５）と、光学部品（１）および電子回路
基板（３）と、固定部材（５）との間に配置される緩衝
部材（４）とを有し、光学部品（１）上に電子回路基板
（３）を直接搭載し、緩衝部材（４）を介して固定部材
（５）により、電子回路基板（３）と光学部品（１）と
をベース台部材（２）に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置の光学部
品（例えば、ペンタプリズム）とフレキシブルプリント
基板（ＦＰＣ）を固定するのに最適な光学部品固定装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の一眼カメラのペンタプリズムの固
定方法の例（実開昭６１−１４５９２２号）を、図３に
示す。

【０００３】図３において、５２はペンタプリズム５１
を乗せるファインダ本体である。５５はペンタプリズム
押さえ固定板である。５４はペンタシートで、カメラに
振動等が加わってもペンタプリズムに傷を付けない為の
物である。ペンタプリズム５１は、ペンタシート５４を
介してペンタプリズム押さえ固定板５５により、ファイ
ンダ本体５２に押し付けられ固定される。５６はペンタ
プリズム押さえ固定板止メネジであり、５７はペンタプ
リズムを押さえる押し付けバネである。つまり、この例
で示すように、ペンタプリズム５１を単独で固定してい
た。

【０００４】また、近頃のカメラでは、カメラの各種操
作にオート化が進み、そのため電子制御機構が増加し、
カメラ内部の各種電子部品（ＣＰＵ等）５３ａも併せて
増加している。これらの電子部品を実装したＦＰＣを小
さなカメラ内に効率よく配置するため、カメラ内部では
比較的大きな平面を備えているペンタプリズム５１の、
第１および第２反射面（ダハ面）を用いて、この面上空
間に各種電子部品（例としてＣＰＵ５３ａ）を実装した
ＦＰＣ５３を配置している。

【０００５】実装部品の一例としてあげたＣＰＵ５３ａ
の周囲には、ＦＰＣ５３との電気的な接続を計る為の端
子５３ｂが数多くあり、この端子５３ｂは通常は半田付
けによりＦＰＣ５３の端子に対応したランド上に付けら
れている。この端子５３ｂの部分のＦＰＣ５３が折れ曲
がると、端子５３ｂの半田付け部にクラックが発生し、
電気的な接続を妨げる。同様のことがＦＰＣ５３上に実
装された様々な電子部品（ＩＣ、トランジスタ、抵抗
等）において言える。

【０００６】この為、少なくともＦＰＣ５３の実装部品
の搭載されている範囲の大きさの部分の裏側には、平面
部を保つ為の板部材であるＦＰＣ裏打ち板５８が必要と
なる。また、ＦＰＣ５３の為の専用固定部材（止メビス
５９、接着両面テープ６０）が必要となる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペンタ
プリズムの第１および第２反射面（ダハ面）上には、前
述のようにペンタシート５４を介してペンタプリズム固
定板５５が有る為、ダハ面に直接ＦＰＣ５３を配置でき
ない。この為、ＦＰＣ裏打ち板５８という部材と止メネ
ジ５９と接着両面テープ６０が専用で必要になるという
問題があった。

【０００８】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、ＦＰＣの為の専用止メネジと、接着両面テープ
と、裏打ち板を省略して、部品点数の軽減と組立時間の
削除によるコストダウンを図ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のカメラの光学部品固定装置は、電子部品を
実装した電子回路基板（３）と、撮影者に撮影視野画面
を視認させる為の光学部品（１）と、光学部品（１）を
搭載するベース台部材（２）と、光学部品（１）をベー
ス台部材（２）に固定する固定部材（５）と、光学部品
（１）および電子回路基板（３）と、固定部材（５）と
の間に配置される緩衝部材（４）とを有し、光学部品
（１）上に電子回路基板（３）を直接搭載し、緩衝部材
（４）を介して固定部材（５）により、電子回路基板
（３）と光学部品（１）とをベース台部材（２）に固定
するように構成されている。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００１１】図１は、本発明によるカメラの光学部品固
定装置の一実施例を示す斜視図である。

【００１２】図１において、２はペンタプリズム１を乗
せるファインダ本体である。３は電子部品を実装したＦ
ＰＣであり、ＦＰＣ３をペンタプリズム１の第１および
第２反射面（ダハ面）の両面上に直接のせている。ＦＰ
Ｃ３上には、ＣＰＵ３ａ等が実装部品として実装され
る。ＦＰＣ３上には、その他の様々な電子部品（ＩＣ、
トランジスタ、抵抗等図示せず）が実装される。実装部
品の一例としてあげたＣＰＵ３ａの周囲には、ＦＰＣ３
との電気的な接続を計る為の端子３ｂが数多くあり、こ
の端子３ｂは半田付けによりＦＰＣ３の端子に対応した
ランド上に結線されている。この端子３ｂの部分のＦＰ
Ｃ３が折れ曲がると、端子３ｂの半田付け部にクラック
が発生し、電気的な接続を妨げる。同様のことがＦＰＣ
３上に実装された様々な電子部品（ＩＣ、トランジス
タ、抵抗等）において言える。

【００１３】ＦＰＣ３をペンタプリズム１の第１および
第２反射面（ダハ面）の両面上に直接のせている構成と
しているため、ＦＰＣ３の裏打ち板としての機能をダハ
面に持たせることができ、これによりＦＰＣ裏打ち板を
省略している。

【００１４】５はペンタプリズム押さえ固定板であり、
４は押さえゴムである。押さえゴムは、ペンタプリズム
押さえ固定板５により直接ペンタプリズム１の第１およ
び第２反射面（ダハ面）の両面とＦＰＣ３を上から同時
に押さえ付け、ファインダ本体２に固定する為の機能
と、ペンタプリズム押さえ固定板５によりペンタプリズ
ム１に傷を付けない為や、カメラに振動等が加わった時
等に、ペンタプリズム押さえ固定板５によりＦＰＣ３に
傷を付けない為の物である。

【００１５】図２に示すように、押さえゴム４により押
さえられるＦＰＣ３の領域を実装部品を搭載しない領域
としてある。さらに、押さえゴム４により押さえられる
ＦＰＣ３の領域の外形を、ペンタプリズム１の第１およ
び第２反射面と同一形状とせず、第１および第２反射面
形状より小さくし、押さえゴム４がＦＰＣ３だけでな
く、ペンタプリズム１の第１および第２反射面（ダハ
面）の両面をも、直接上から押さえ付けられるようにし
てある。これにより、一対の押さえゴム４を介して、ペ
ンタプリズム押さえ固定板５によりペンタプリズム１の
第１および第２反射面（ダハ面）の両面とＦＰＣ３と
を、上から同時に押さえ付けて固定する構成となってい
る。６は押し付け固定のペンタプリズム押さえ固定板止
メネジである。

【００１６】図２は、ペンタプリズム１のダハ面部の概
略断面図である。

【００１７】押さえゴム４により押さえられる領域のＦ
ＰＣ３の外形は、ペンタプリズム１のダハ面が露出する
形状、即ち、ダハ面と同一形状とせずダハ面より小さい
形状となっており、押さえゴム４がＦＰＣ３の実装部品
（ＣＰＵ３ａ）を搭載した領域をさけ、ＦＰＣ３の実装
部品を搭載しない領域とペンタプリズム１のダハ面をペ
ンタプリズム押さえ固定板５が押さえ付けている。この
ペンタプリズム押さえ固定板５の先端部５ａには、半抜
きの段差が設けられており、この半抜き段差部により、
押さえゴム４が斜面に沿って上方へ逃げていくのを防い
でいる。

【００１８】以上で説明した実施例によれば、押さえゴ
ム４により押さえられるＦＰＣ３の領域を実装部品を搭
載しない領域とし、さらに、押さえゴム４により押さえ
られるＦＰＣ３の領域の外形を第１および第２反射面と
同一形状とせず第１および第２反射面形状より小さく
し、押さえゴム４がＦＰＣ３だけでなく、ペンタプリズ
ム１の第１および第２反射面（ダハ面）の両面をも直接
上から押さえ付けられるようにした事により、ペンタプ
リズム１の第１および第２反射面（ダハ面）の両面に、
ＦＰＣの裏打ち板としての機能を持たせ、さらに、ペン
タプリズムとＦＰＣを同時に一つの部材で固定すること
が可能となる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、本発明の光学部品によれ
ば、光学部品（１）の光学面上に電子回路基板（３）を
直接搭載し、緩衝部材（４）を介して固定部材（５）に
より、電子回路基板（３）と光学部品（１）とをベース
台部材（２）に固定するようにしたので、電子回路基板
（３）の為の専用止メネジと、接着両面テープと、裏打
ち板を省略して、部品点数の軽減と組立時間の削除によ
るコストダウンを図ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカメラの光学部品固定装置の一実
施例を示す斜視図である。

【図２】本発明によるカメラの光学部品固定装置の一実
施例を示す断面図である。

【図３】従来のカメラの光学部品固定装置の一例を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ ペンタプリズム １ａ ダハ面 ３ フレキシブルプリント基板（ＦＰＣ） ４ 押さえゴム ５ ペンタプリズム押さえ固定板 ５ａ 先端部 ６ 止メネジ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子部品を実装した電子回路基板と、 撮影者に撮影視野画面を視認させる為の光学部品と、 前記光学部品を搭載するベース台部材と、 前記光学部品を前記ベース台部材に固定する固定部材
   と、 前記光学部品および前記電子回路基板と、前記固定部材
   との間に配置される緩衝部材とを有し、 前記光学部品上に前記電子回路基板を直接搭載し、前記
   緩衝部材を介して前記固定部材により、前記電子回路基
   板と前記光学部品とを前記ベース台部材に固定すること
   を特徴とする光学部品固定装置。
2. 【請求項２】前記電子回路基板の前記緩衝部材により押
   さえられる領域には、電子部品を搭載してないことを特
   徴とする請求項１に記載の光学部品固定装置。
3. 【請求項３】前記光学部品とは、ダハ面を持ったペンタ
   プリズムであり、 前記回路基板は、前記ペンタプリズムのダハ面に直接搭
   載され、 前記固定部材が前記緩衝部材を介して、前記ペンタプリ
   ズムのダハ面と前記電子回路基板とを、押さえて固定す
   ることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の光
   学部品固定装置。
4. 【請求項４】前記緩衝部材は、前記光学部品の光学面上
   に載った前記電子回路基板を押さえる部分と、前記光学
   部品の光学面を直接押さえる部分とを持つことを特徴と
   する請求項１乃至請求項３に記載の光学部品固定装置。