JPH09257333A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH09257333A
JPH09257333A JP8101790A JP10179096A JPH09257333A JP H09257333 A JPH09257333 A JP H09257333A JP 8101790 A JP8101790 A JP 8101790A JP 10179096 A JP10179096 A JP 10179096A JP H09257333 A JPH09257333 A JP H09257333A
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heat exchanger
indoor heat
refrigerant
indoor
air conditioner
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Mikihiko Kuroda
幹彦 黒田
Shinji Yoshikawa
晋司 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用快適性を損なうことなく、除湿運転時の
エネルギ効率を効果的に向上させることが可能な空気調
和機を提供する。 【解決手段】 第1室内熱交換器3を備えた室内機A
と、第2室内熱交換器4を備えた室内機Bとを同一の室
内に配置する。室外熱交換器2を凝縮器として機能させ
ると共に第1室内熱交換器3を蒸発器として機能させ、
室内機Aを冷房モードで作動させる。次に第2室内熱交
換器4を凝縮器として機能させて室内機Bを暖房モード
で作動させ、その後室外熱交換器2を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、除湿運転が可能
な空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような空気調和機の従来例として
は、例えば特開平3−177755号公報記載のものを
挙げることができる。そして図10は、その冷媒回路図
である。同図において31は圧縮機、41は吐出管、4
2は吸入管、40は四路切換弁、32は室外熱交換器、
39は暖房用絞り、38は逆止弁、33及び34は空気
の上流側及び下流側の室内熱交換器、35は除湿用絞
り、36は逆止弁、43は室外機、そして44は室内機
である。
【0003】上記のような冷媒回路において、除湿運転
時には、圧縮機31から吐出された冷媒は吐出管41、
四路切換弁40を経て室外熱交換器32に流入する。こ
のときこの室外熱交換器32への送風量を減少させて熱
交換量を制限しておく。すると冷媒はガス成分の多い飽
和状態のまま逆止弁38を経て室内熱交換器34へ送ら
れる。そしてこの室内熱交換器34で、冷媒は周囲の空
気へ放熱して自らは凝縮し、除湿用絞り35で減圧され
て室内熱交換器33に流入する。この室内熱交換器33
で冷媒は空気から熱を奪って蒸発し、空気は除湿冷却さ
れる。そして蒸発した冷媒は、四路切換弁40、吸入管
42を経て圧縮機31へ返流する。
【0004】上記のように構成されて作用する従来例の
空気調和機では、室内空気は上流側熱交換器33で除湿
冷却された後、下流側熱交換器34で再熱され、再び室
内へと戻る。従ってその温度変化は少なく、湿度のみ低
下した空気とすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の空気調和
機では、常に室外熱交換器32を含めた全冷媒回路を機
能させ、これによって室内空気の温度を変化させない除
湿運転を行い、利用快適性の向上が図られていた。しか
しながらその一方で、除湿運転時にも常に室外との熱の
授受を行うため、そのエネルギ効率を効果的に向上させ
ることができないという問題があった。
【0006】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、利用快適性を
損なうことなく、除湿運転時のエネルギ効率を効果的に
向上させることが可能な空気調和機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、圧縮機1の吐出側と吸入側との間に、その吐出
側から順に室外熱交換器2と、第1減圧機構EVと、
第1室内熱交換器3とを接続して第1冷媒経路を環状に
構成する一方、上記圧縮機1の吐出側と第1室内熱交換
器3の入口側との間に、その吐出側から順に第2室内熱
交換器4と第2減圧機構EVとを接続し、圧縮機1、
第2室内熱交換器4、第2減圧機構EV、第1室内熱
交換器3を冷媒が順次に流通する第2冷媒経路を環状に
構成した冷媒回路を有する空気調和機において、上記第
1室内熱交換器3と第2室内熱交換器4とを同一の室内
に配置して、上記第1冷媒経路に冷媒を流通させること
により、室外熱交換器2を凝縮器として機能させると共
に第1室内熱交換器3を蒸発器として機能させて温調運
転を行い、この温調運転によって調整された室温に基づ
いて上記室外熱交換器2を停止させ、上記第2冷媒経路
に冷媒を流通させて上記第1室内熱交換器3を蒸発器と
して機能させると共に上記第2室内熱交換器4を凝縮器
として機能させる除湿運転を行うようにしたことを特徴
としている。
【0008】上記請求項1の空気調和機では、室外との
間で熱の授受がない除湿運転を行うことにより、そのエ
ネルギ効率を効果的に向上させ、省エネルギを図ること
が可能となる。しかも予め室外熱交換器2を凝縮器とし
て機能させて室外との間で熱の授受を伴う温調運転をし
ているから、特に夏季等において快適な室温の設定が可
能であり、利用快適性を維持することが可能となる。
【0009】また請求項2の空気調和機は、上記温調運
転は、上記第1室内熱交換器3を蒸発器として機能させ
ることによって調整された室温に基づいて、さらに第2
冷媒経路に冷媒を流通させて上記第2室内熱交換器4を
凝縮器として機能させることによって行い、その後、両
室内熱交換器3、4をそれぞれ機能させた状態で室外熱
交換器2を停止させ、上記除湿運転を行うようにしたこ
とを特徴としている。
【0010】上記請求項2の空気調和機では、室外熱交
換器2を停止させて除湿運転を開始する際には、予め第
2室内熱交換器4を凝縮器として機能させている。従っ
て冷媒回路中における急激な圧力変化等による不具合の
発生を回避することが可能となる。
【0011】さらに請求項3の空気調和機は、圧縮機1
の吐出側と吸入側との間に、その吐出側から順に第1室
内熱交換器3と、第1減圧機構EVと、室外熱交換器
2とを接続して第1冷媒経路を環状に構成する一方、上
記第1室内熱交換器3の出口側と圧縮機1の吸入側との
間に、その出口側から順に第2減圧機構EVと第2室
内熱交換器4とを接続し、圧縮機1、第1室内熱交換器
3、第2減圧機構EV、第2室内熱交換器4を冷媒が
順次に流通する第2冷媒経路を環状に構成した冷媒回路
を有する空気調和機において、上記第1室内熱交換器3
と第2室内熱交換器4とを同一の室内に配置して、上記
第1冷媒経路に冷媒を流通させることにより、第1室内
熱交換器3を凝縮器として機能させると共に室外熱交換
器2を蒸発器として機能させて温調運転を行い、この温
調運転によって調整された室温に基づいて上記室外熱交
換器2を停止させ、上記第2冷媒流通経路に冷媒を流通
させて上記第1室内熱交換器3を凝縮器として機能させ
ると共に上記第2室内熱交換器4を蒸発器として機能さ
せる除湿運転を行うようにしたことを特徴としている。
【0012】上記請求項3の空気調和機では、室外との
間で熱の授受がない除湿運転を行うことにより、そのエ
ネルギ効率を効果的に向上させ、省エネルギを図ること
が可能となる。しかも予め室外熱交換器2を蒸発器とし
て機能させて室外との間で熱の授受を伴う温調運転をし
ているから、特に冬季等において快適な室温の設定が可
能であり、利用快適性を維持することが可能となる。
【0013】請求項4の空気調和機は、上記温調運転
は、第1室内熱交換器3を蒸発器として機能させること
によって調整された室温に基づいて、さらに第2冷媒経
路に冷媒を流通させて第2室内熱交換器4を蒸発器とし
て機能させることによって行い、その後、両室内熱交換
器3、4をそれぞれ機能させた状態で室外熱交換器2を
停止させ、上記除湿運転を行うようにしたことを特徴と
している。
【0014】上記請求項4の空気調和機では、室外熱交
換器2を停止させて除湿運転を開始する際には、予め第
2室内熱交換器4を蒸発器として機能させている。従っ
て冷媒回路中における急激な圧力変化等による不具合の
発生を回避することが可能となる。
【0015】請求項5の空気調和機は、室外熱交換器2
を停止させて行う上記除湿運転時には、停止させた室外
熱交換器2に余剰冷媒を貯溜させるようにしたことを特
徴としている。
【0016】上記請求項5の空気調和機では、室外熱交
換器2と第2室内熱交換器4との熱交換容量の差から生
じる余剰冷媒を、停止させた室外熱交換器2に貯溜する
ようにしている。従って熱の搬送に寄与しない冷媒を冷
媒回路中に循環させることを回避し、エネルギ効率をさ
らに向上させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。
【0018】図1は、上記空気調和機の冷媒回路図であ
る。同図に示す1は圧縮機であり、その吐出管16と吸
入管17とが四路切換弁10の2つのポートに接続され
ている。そしてこの四路切換弁10の第3のポートか
ら、第1ガス管19a、室外熱交換器2、第1液管19
b、室外電動膨張弁EV、第2液管19cが順次に接
続されている。またこの第2液管19cからは第1液支
管23a、第2液支管23bが分岐し、これらにはそれ
ぞれ第1電動膨張弁EV、第2電動膨張弁EVが介
設されている。さらに上記四路切換弁10の第4のポー
トには第2ガス管19dが接続され、この第2ガス管1
9dと上記第1液支管23aとの間に第1室内熱交換器
3が設けられている。一方同図において24bは、上記
吸入管17から分岐した第2ガス支管であり、この第2
ガス支管24bと上記第2液支管23bとの間に第2室
内熱交換器4が設けられると共に、第2ガス支管24b
と上記吐出管16とがバイパス管18で接続されてい
る。また同図においてSVは、上記吐出管16におい
てバイパス管18の分岐よりも下流側を開閉する第1開
閉弁であり、またSVは、上記バイパス管18の連通
と非連通とを切り替える第2開閉弁であり、さらにSV
は、上記第2ガス支管24bにおいてバイパス管18
の分岐よりも下流側を開閉する第3開閉弁である。なお
同図において14はアキュームレータである。また上記
第1室内熱交換器3は室内機Aに備えられ、第2室内熱
交換器4は室内機Bに備えられている。
【0019】次に、夏季等における除湿運転について、
上記冷媒回路図、図8に示す制御フローチャート及び図
9に示す制御タイムチャートを用いて説明する。ここで
上記室内機Aと室内機Bとは、ともに同一の室内に配置
されている。夏季等において除湿運転を開始するには、
まず図8に示すステップS1において要求室温Xを設定
する。ここでは図9に示すように、初期室温が28℃で
あり、要求室温Xは25℃に設定されているとして説明
を行う。要求室温Xが設定されたら、次にステップS2
において、四路切換弁10を図1に示す実線方向に切り
替え、第1開閉弁SVを開成すると共に第2開閉弁S
と第3開閉弁SVとを閉成し、室外電動膨張弁E
を全開、第2電動膨張弁EVを全閉にして圧縮機
1を駆動する(図1)。すると室内機Aが冷房モードで
運転されるので、ステップS3において冷却されていく
室温Dを監視する。このような室温Dの監視は、略
1分おきになされている。ここで室温Dが要求室温X
よりも未だ2℃以上高ければ(27℃以上)、上記室内
機Aの冷房能力が不足していると考えられるから、ステ
ップS4に進んで圧縮機1の運転周波数を上昇させ、ま
たこれに従って、ここでは第1減圧機構として機能する
第1電動膨張弁EVの開度を大とする(経過時間1
分)。そしてこのように運転周波数を上昇させた後、室
温Dが27℃未満となれば、次にステップS5に進
み、室温Dが下がり過ぎてオーバーシュートを生じる
のを防止するため、圧縮機1の運転周波数を低下させ
る。そしてステップS6で室温Dが要求室温X未満と
なるまで、これを繰り返す(経過時間2分、3分)。
【0020】そして上記ステップS6で室温DAが要求
室温X未満となれば、次にステップS7へと進み、室内
機Bの運転を暖房モードで開始する(図2)。すなわち
第2開閉弁SVを開成し、第2減圧機構として機能す
る第2電動膨張弁EVを所定開度に開弁するのである
(経過時間4分)。そしてステップS8では、室内機B
の運転開始によって室温Dが上昇し始めたか否かを判
断する。ここで室温Dが上昇すれば第2電動膨張弁E
の開度が過大ということであるから、このような場
合はステップS9へと進んで第2電動膨張弁EVの開
度を小とする。図9に示す場合には室温Dは上昇して
いないから(経過時間4分から5分)、つぎにステップ
S10へと進む。このステップS10では、室温D
要求室温Xよりも1℃以上低いか否かを判定する。この
ような場合は室内機Bの暖房能力が不足しているものと
考えられるから、次にステップS11で第2電動膨張弁
EVの開度を大とし、室温Dが要求室温Xよりも1
℃低い温度、すなわち24℃よりも高くなるまでこれを
繰り返す(経過時間5分、6分)。
【0021】上記ステップS10において室温Dが2
4℃よりも高くなったと判断されると、次にステップS
12へと進み、第1開閉弁SVを閉成すると共に室外
電動膨張弁EVを全閉として室外熱交換器2を停止さ
せる(図3)。すると室内機Aで吸熱した室内の熱を室
内機Bから放熱し、室外との間の熱の授受を行わない除
湿運転が開始する(経過時間7分)。そこでステップS
13では、再び室温Dが上昇していないかどうかを判
断する。ここで室温Dが上昇傾向にあれば、ステップ
S14で第2電動膨張弁EVの開度を小とし、室温D
が要求室温Xを超えるまでこれを繰り返して(経過時
間8分〜10分)、上記除湿運転を維持する。一方、ス
テップS15で室温Dが要求室温Xを超えたと判断す
ると、次にステップS16へ進み、圧縮機1の仕事分に
よる熱の付加を抑制すべく、その運転周波数を低下さ
せ、これに従って第1電動膨張弁EVの開度を小とす
る(経過時間10分〜12分)。そして再びステップS
15で室温Dを監視するが(経過時間13分以降)、
ステップS17において室温Dが要求室温Xよりも1
℃以上高温となったと判断したときは、圧縮機1の駆動
によってさらに室温Dが上昇して利用快適性を損なう
のを回避するため、ステップS18にて圧縮機1を停止
し、除湿運転を中止する。なお、この後室温Dが所定
温度(例えば要求室温Xよりも2℃高い温度)以上にな
った場合に、再びステップS2から上記動作を繰り返す
ようにしてもよい。
【0022】以上のような夏季等における除湿運転で
は、ステップS12で室外熱交換器2を停止させてい
る。従って室外との熱の授受を行わないので、そのエネ
ルギ効率を向上させることができる。そして室外熱交換
器2と第2室内熱交換器4との熱交換容量の差によって
生じる冷媒回路中の余剰冷媒は、停止させた上記室外熱
交換器2に貯溜させることになるから、熱の搬送に寄与
しない冷媒を冷媒回路中に循環させることがなく、これ
によって除湿運転のエネルギ効率をさらに向上させるこ
とができる。またこのような除湿運転を開始する前に、
第1室内熱交換器3を備えた室内機Aを冷房モードで作
動させ、室温Dを快適な温度にまで低下させるように
している。室外との熱の授受を行わない除湿運転だけで
は室温Dをこのように低下させることは困難である
が、上記のように予め室内機Aを作動させることによっ
て、除湿運転時の利用快適性を確保できるようになって
いる。さらに、ステップS12で室外熱交換器2を停止
させる前に、ステップS7以降で室内機Bを暖房モード
で作動させるようにしている。従って第2室内熱交換器
4が凝縮器として機能している状態で室外熱交換器2を
停止させることとなり、これによって冷媒回路中におけ
る急激な圧力の変化を防止し、衝撃音の発生等の不具合
を回避している。
【0023】以上では、夏季等における除湿運転につい
て説明したが、この空気調和機によれば冬季等において
も同様の除湿運転が可能であるので次にこれについて説
明する。この場合には、要求室温Xを設定した後、まず
四路切換弁10を図4に示す破線側に切り替え、第1開
閉弁SVを開成すると共に第2開閉弁SVと第3開
閉弁SVとを閉成し、第1電動膨張弁EVを全開、
第2電動膨張弁EVを全閉にして圧縮機1を駆動す
る。すると室内機Aが暖房モードで運転され、ここでは
室外電動膨張弁EVが第1減圧機構として機能する。
次に、室外電動膨張弁EVの開度を全開とし、室外熱
交換器2に冷媒を貯溜させる。このとき第2開閉弁SV
と第3開閉弁SVとを共に開成し、吐出冷媒の一部
をそのまま圧縮機1の吸入側に返流させて、室外熱交換
器2から液冷媒が圧縮機1に流入するのを確実に防止し
ている(図5)。そして図6に示すように、第2開閉弁
SVを閉成すると共に第2減圧機構として機能する第
2電動膨張弁EVを所定開度で開弁し、第2室内熱交
換器4を蒸発器として機能させて室内機Bを冷房モード
で作動させる。そしてこのような運転によって調整され
た室温Dに基づいて、次に室外電動膨張弁EVを全
閉にして室外熱交換器2を停止させる(図7)。
【0024】以上のような冬季等における除湿運転にお
いても、図7に示すように室外熱交換器2を停止させて
いる。従って室外との間の熱の授受を行わないので、そ
のエネルギ効率を向上させることができる。そして室外
熱交換器2と第2室内熱交換器4との熱交換容量の差に
よって生じる冷媒回路中の余剰冷媒は、停止させた上記
室外熱交換器2に貯溜させることになるから、熱の搬送
に寄与しない冷媒を冷媒回路中に循環させることがな
く、これによって除湿運転のエネルギ効率をさらに向上
させることができる。またこのような除湿運転を開始す
る前に、第1室内熱交換器3を備えた室内機Aを暖房モ
ードで作動させ、室温Dを快適な温度にまで上昇させ
るようにしている。室外との熱の授受を行わない除湿運
転だけでは室温Dをこのように上昇させることは困難
であるが、上記のように室内機Aを作動させることによ
って、除湿運転時の利用快適性を確保できるようになっ
ている。さらに、室外熱交換器2を停止させる前に、室
内機Bを冷房モードで作動させるようにしている。従っ
て第2室内熱交換器4が蒸発器として機能している状態
で室外熱交換器2を停止させることとなり、これによっ
て冷媒回路中における急激な圧力の変化を防止し、衝撃
音の発生等の不具合を回避している。
【0025】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば図1〜図7において示す冷媒回路は
一例であって、室外機を機能させて行う運転と、室外機
を停止させて複数の室内機間で冷凍サイクルを構成する
運転とを切り替えて行えるようにしたものであれば、上
記に限るものではない。また図8及び図9に示す制御手
順も一例であって、この発明の範囲内で変更することが
できる。
【0026】
【発明の効果】上記請求項1の空気調和機では、室外と
の間で熱の授受がない除湿運転を行うことにより、その
エネルギ効率を効果的に向上させ、省エネルギを図るこ
とが可能となる。しかも予め室外熱交換器を凝縮器とし
て機能させて室外との間で熱の授受を伴う温調運転をし
ているから、特に夏季等において快適な室温の設定が可
能であり、利用快適性を維持することが可能となる。
【0027】また請求項2の空気調和機では、室外熱交
換器を停止させて除湿運転を開始する際には、予め第2
室内熱交換器を凝縮器として機能させている。従って冷
媒回路中における急激な圧力変化等による不具合の発生
を回避することが可能となる。
【0028】さらに請求項3の空気調和機では、室外と
の間で熱の授受がない除湿運転を行うことにより、その
エネルギ効率を効果的に向上させ、省エネルギを図るこ
とが可能となる。しかも予め室外熱交換器を蒸発器とし
て機能させて室外との間で熱の授受を伴う温調運転をし
ているから、特に冬季等において快適な室温の設定が可
能であり、利用快適性を維持することが可能となる。
【0029】請求項4の空気調和機では、室外熱交換器
を停止させて除湿運転を開始する際には、予め第2室内
熱交換器を蒸発器として機能させている。従って冷媒回
路中における急激な圧力変化等による不具合の発生を回
避することが可能となる。
【0030】請求項5の空気調和機では、室外熱交換器
と第2室内熱交換器との熱交換容量の差から生じる余剰
冷媒を、停止させた室外熱交換器に貯溜するようにして
いる。従って熱の搬送に寄与しない冷媒を冷媒回路中に
循環させることを回避し、エネルギ効率をさらに向上さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の空気調和機の冷媒回路
図である。
【図2】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図3】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図4】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図5】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図6】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図7】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図8】上記空気調和機の除湿運転時の制御フローチャ
ートである。
【図9】上記空気調和機の除湿運転時の制御タイムチャ
ートである。
【図10】従来例の空気調和機の冷媒回路図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 室外熱交換器 3 第1室内熱交換器 4 第2室内熱交換器 EV 室外電動膨張弁 EV 第1電動膨張弁 EV 第2電動膨張弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)の吐出側と吸入側との間
    に、その吐出側から順に室外熱交換器(2)と、第1減
    圧機構(EV)と、第1室内熱交換器(3)とを接続
    して第1冷媒経路を環状に構成する一方、上記圧縮機
    (1)の吐出側と第1室内熱交換器(3)の入口側との
    間に、その吐出側から順に第2室内熱交換器(4)と第
    2減圧機構(EV)とを接続し、圧縮機(1)、第2
    室内熱交換器(4)、第2減圧機構(EV)、第1室
    内熱交換器(3)を冷媒が順次に流通する第2冷媒経路
    を環状に構成した冷媒回路を有する空気調和機におい
    て、上記第1室内熱交換器(3)と第2室内熱交換器
    (4)とを同一の室内に配置して、上記第1冷媒経路に
    冷媒を流通させることにより、室外熱交換器(2)を凝
    縮器として機能させると共に第1室内熱交換器(3)を
    蒸発器として機能させて温調運転を行い、この温調運転
    によって調整された室温に基づいて上記室外熱交換器
    (2)を停止させ、上記第2冷媒経路に冷媒を流通させ
    て上記第1室内熱交換器(3)を蒸発器として機能させ
    ると共に上記第2室内熱交換器(4)を凝縮器として機
    能させる除湿運転を行うようにしたことを特徴とする空
    気調和機。
  2. 【請求項2】 上記温調運転は、上記第1室内熱交換器
    (3)を蒸発器として機能させることによって調整され
    た室温に基づいて、さらに第2冷媒経路に冷媒を流通さ
    せて上記第2室内熱交換器(4)を凝縮器として機能さ
    せることによって行い、その後、両室内熱交換器(3)
    (4)をそれぞれ機能させた状態で室外熱交換器(2)
    を停止させ、上記除湿運転を行うようにしたことを特徴
    とする請求項1の空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機(1)の吐出側と吸入側との間
    に、その吐出側から順に第1室内熱交換器(3)と、第
    1減圧機構(EV)と、室外熱交換器(2)とを接続
    して第1冷媒経路を環状に構成する一方、上記第1室内
    熱交換器(3)の出口側と圧縮機(1)の吸入側との間
    に、その出口側から順に第2減圧機構(EV)と第2
    室内熱交換器(4)とを接続し、圧縮機(1)、第1室
    内熱交換器(3)、第2減圧機構(EV)、第2室内
    熱交換器(4)を冷媒が順次に流通する第2冷媒経路を
    環状に構成した冷媒回路を有する空気調和機において、
    上記第1室内熱交換器(3)と第2室内熱交換器(4)
    とを同一の室内に配置して、上記第1冷媒経路に冷媒を
    流通させることにより、第1室内熱交換器(3)を凝縮
    器として機能させると共に室外熱交換器(2)を蒸発器
    として機能させて温調運転を行い、この温調運転によっ
    て調整された室温に基づいて上記室外熱交換器(2)を
    停止させ、上記第2冷媒流通経路に冷媒を流通させて上
    記第1室内熱交換器(3)を凝縮器として機能させると
    共に上記第2室内熱交換器(4)を蒸発器として機能さ
    せる除湿運転を行うようにしたことを特徴とする空気調
    和機。
  4. 【請求項4】 上記温調運転は、第1室内熱交換器
    (3)を蒸発器として機能させることによって調整され
    た室温に基づいて、さらに第2冷媒経路に冷媒を流通さ
    せて第2室内熱交換器(4)を蒸発器として機能させる
    ことによって行い、その後、両室内熱交換器(3)
    (4)を機能させた状態で室外熱交換器(2)を停止さ
    せ、上記除湿運転を行うようにしたことを特徴とする請
    求項3の空気調和機。
  5. 【請求項5】 室外熱交換器(2)を停止させて行う上
    記除湿運転時には、停止させた室外熱交換器(2)に余
    剰冷媒を貯溜させるようにしたことを特徴とする請求項
    1〜請求項4のいずれかの空気調和機。
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