JPH09256699A - ドアロック装置 - Google Patents
ドアロック装置Info
- Publication number
- JPH09256699A JPH09256699A JP7043596A JP7043596A JPH09256699A JP H09256699 A JPH09256699 A JP H09256699A JP 7043596 A JP7043596 A JP 7043596A JP 7043596 A JP7043596 A JP 7043596A JP H09256699 A JPH09256699 A JP H09256699A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock
- motor
- relay switch
- switch
- control circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 モータの正転で駆動部材が往復動してロック
機構がハーフロック状態からフルロック状態となるドア
ロック装置において、異物の詰まりで駆動部材が往動途
中で停止した場合に、駆動部材がロック解除を妨げるの
を防止して、使い勝手の向上を図り、さらに、原価低減
を達成すること。 【解決手段】 回転部材の1回転により駆動部材が初期
位置とロック終了位置の間で往復動してロック部材をハ
ーフロックからフルロックとするドアロック装置におい
て、モータを逆転させる逆転リレースイッチ13と、モ
ータ3が正転する間に充電して位置検出スイッチ22が
正常に作動しない場合、充電した電荷で逆転リレースイ
ッチ13を作動させてモータ3を逆転させる充電回路1
4とを設け、押圧レバーが往動途中で停止した場合、押
圧レバーがモータ3の逆転で初期位置に戻されてロック
解除作動を妨害することを無くした。
機構がハーフロック状態からフルロック状態となるドア
ロック装置において、異物の詰まりで駆動部材が往動途
中で停止した場合に、駆動部材がロック解除を妨げるの
を防止して、使い勝手の向上を図り、さらに、原価低減
を達成すること。 【解決手段】 回転部材の1回転により駆動部材が初期
位置とロック終了位置の間で往復動してロック部材をハ
ーフロックからフルロックとするドアロック装置におい
て、モータを逆転させる逆転リレースイッチ13と、モ
ータ3が正転する間に充電して位置検出スイッチ22が
正常に作動しない場合、充電した電荷で逆転リレースイ
ッチ13を作動させてモータ3を逆転させる充電回路1
4とを設け、押圧レバーが往動途中で停止した場合、押
圧レバーがモータ3の逆転で初期位置に戻されてロック
解除作動を妨害することを無くした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ドアロック装置
に関するもので、特に、ドア閉時にハーフロック状態に
すると自動的にモータが駆動してフルロック状態とする
オートクローズ機能を有したドアロック装置に関する。
に関するもので、特に、ドア閉時にハーフロック状態に
すると自動的にモータが駆動してフルロック状態とする
オートクローズ機能を有したドアロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、オートクローズ機能を有したド
アロック装置としては、例えば、本願出願人による特開
平5−280240号公報に記載された装置が知られて
いる。上記の従来のドアロック装置(以下、第1の従来
技術という)は、モータにより駆動される第1の駆動部
材と、第1の駆動部材から駆動伝達されてロック機構の
ロック部材(ラッチ)をフルロック位置方向に押す第2
の駆動部材と、モータの駆動を制御する駆動制御回路と
を備え、ロック機構がハーフロック状態となると、モー
タを正転させて第2の駆動部材を初期位置からロック終
了位置まで移動させる間に、第2の駆動部材がラッチを
押圧してこのラッチをハーフロック位置からフルロック
位置へ移動させ、フルロック状態が得られると、モータ
を逆転して第2の駆動部材を元の初期位置へ戻す作動を
行う。この初期位置というのは、ロック解除時のラッチ
の作動を妨げない位置である。ところが、従来、モータ
の駆動を制御する回路の故障によりモータが正転後に逆
転しないという故障が発生するおそれがあり、この場
合、第2の駆動部材が初期位置に戻らないことからラッ
チの作動が第2の駆動部材に妨げられてロック解除でき
なくなる。そこで上記第1の従来技術は、このようにロ
ック解除ができなくなった時に、連結部の連結を解除し
て第1の駆動部材と第2の駆動部材との連係を絶ち、第
2の駆動部材を初期位置へ戻して、ロック解除可能とし
たことを特徴とするものである。
アロック装置としては、例えば、本願出願人による特開
平5−280240号公報に記載された装置が知られて
いる。上記の従来のドアロック装置(以下、第1の従来
技術という)は、モータにより駆動される第1の駆動部
材と、第1の駆動部材から駆動伝達されてロック機構の
ロック部材(ラッチ)をフルロック位置方向に押す第2
の駆動部材と、モータの駆動を制御する駆動制御回路と
を備え、ロック機構がハーフロック状態となると、モー
タを正転させて第2の駆動部材を初期位置からロック終
了位置まで移動させる間に、第2の駆動部材がラッチを
押圧してこのラッチをハーフロック位置からフルロック
位置へ移動させ、フルロック状態が得られると、モータ
を逆転して第2の駆動部材を元の初期位置へ戻す作動を
行う。この初期位置というのは、ロック解除時のラッチ
の作動を妨げない位置である。ところが、従来、モータ
の駆動を制御する回路の故障によりモータが正転後に逆
転しないという故障が発生するおそれがあり、この場
合、第2の駆動部材が初期位置に戻らないことからラッ
チの作動が第2の駆動部材に妨げられてロック解除でき
なくなる。そこで上記第1の従来技術は、このようにロ
ック解除ができなくなった時に、連結部の連結を解除し
て第1の駆動部材と第2の駆動部材との連係を絶ち、第
2の駆動部材を初期位置へ戻して、ロック解除可能とし
たことを特徴とするものである。
【0003】ところで、上記第1の従来技術は、モータ
を正転・逆転させて駆動部材を初期位置とロック終了位
置とに移動させるように構成したものであるが、モータ
を正転だけさせる(一方向のみに駆動させる)ようにし
て同様の作動を行うものが知られている。この第2の従
来技術は、図6に概略を示すように、モータ01により
回転される回転部材02と、この回転部材02に係合さ
れて回転部材02が1回転するのに伴って初期位置から
ロック終了位置の範囲内で1往復運動を行う駆動部材0
3と、この駆動部材03の初期位置からロック終了位置
までへの往動によりロック部材04がハーフロック位置
からフルロック位置へ移動するよう構成されたロック機
構と、モータ01の駆動を制御する駆動制御回路05と
を備えた構成となっている。そして、駆動制御回路05
には、ロック部材04のハーフロック位置を検出するハ
ーフロックスイッチ06と、回転部材02の位置に応じ
て切り換えられるよう構成されて駆動部材03のロック
終了位置から初期位置への復動を検出する位置検出スイ
ッチ07とが接続されているとともに、モータ01の駆
動・停止を切り換えるリレースイッチ08と、このリレ
ースイッチ08の切り換えを制御する切換制御回路09
とが設けられている。上記駆動制御回路05による制御
を図5(a)のタイムチャートにより説明すると、ドア
を閉じてロック部材04がハーフロック位置に移動する
と、ハーフロックスイッチ06がONからOFFに切り
換わり、この時点(t1)で切換制御回路09がリレー
スイッチ08をONとしてモータ01を駆動(正転)さ
せる。これにより回転部材02が回転すると、駆動部材
03が往動を行って初期位置からロック終了位置まで移
動し、その時点で(t2)で位置検出スイッチ07がO
FFからONに切り換わる。さらに、切換制御回路09
は、リレースイッチ08をONに維持し、回転部材02
の回転に伴い駆動部材03が復動してロック終了位置か
ら初期位置に戻り、初期位置に戻った時点(t3)で位
置検出スイッチ07がONからOFFに切り換わり、切
換制御回路09がリレースイッチ08をOFFに切り換
えてモータ01の駆動(正転)を停止させる。なお、前
記切換制御回路09は、タイマ機能を有しており、モー
タ01の駆動開始の時点から所定時間t4{この時間
は、通常に作動した時にt1〜t3に要する時間よりも
長く設定されているもので図5(b)参照のこと}が経
過したら、位置検出スイッチ07の切り換わり状態にか
かわらず、モータ01の駆動を停止させるよう構成され
ている。
を正転・逆転させて駆動部材を初期位置とロック終了位
置とに移動させるように構成したものであるが、モータ
を正転だけさせる(一方向のみに駆動させる)ようにし
て同様の作動を行うものが知られている。この第2の従
来技術は、図6に概略を示すように、モータ01により
回転される回転部材02と、この回転部材02に係合さ
れて回転部材02が1回転するのに伴って初期位置から
ロック終了位置の範囲内で1往復運動を行う駆動部材0
3と、この駆動部材03の初期位置からロック終了位置
までへの往動によりロック部材04がハーフロック位置
からフルロック位置へ移動するよう構成されたロック機
構と、モータ01の駆動を制御する駆動制御回路05と
を備えた構成となっている。そして、駆動制御回路05
には、ロック部材04のハーフロック位置を検出するハ
ーフロックスイッチ06と、回転部材02の位置に応じ
て切り換えられるよう構成されて駆動部材03のロック
終了位置から初期位置への復動を検出する位置検出スイ
ッチ07とが接続されているとともに、モータ01の駆
動・停止を切り換えるリレースイッチ08と、このリレ
ースイッチ08の切り換えを制御する切換制御回路09
とが設けられている。上記駆動制御回路05による制御
を図5(a)のタイムチャートにより説明すると、ドア
を閉じてロック部材04がハーフロック位置に移動する
と、ハーフロックスイッチ06がONからOFFに切り
換わり、この時点(t1)で切換制御回路09がリレー
スイッチ08をONとしてモータ01を駆動(正転)さ
せる。これにより回転部材02が回転すると、駆動部材
03が往動を行って初期位置からロック終了位置まで移
動し、その時点で(t2)で位置検出スイッチ07がO
FFからONに切り換わる。さらに、切換制御回路09
は、リレースイッチ08をONに維持し、回転部材02
の回転に伴い駆動部材03が復動してロック終了位置か
ら初期位置に戻り、初期位置に戻った時点(t3)で位
置検出スイッチ07がONからOFFに切り換わり、切
換制御回路09がリレースイッチ08をOFFに切り換
えてモータ01の駆動(正転)を停止させる。なお、前
記切換制御回路09は、タイマ機能を有しており、モー
タ01の駆動開始の時点から所定時間t4{この時間
は、通常に作動した時にt1〜t3に要する時間よりも
長く設定されているもので図5(b)参照のこと}が経
過したら、位置検出スイッチ07の切り換わり状態にか
かわらず、モータ01の駆動を停止させるよう構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 上述したような第2
の従来技術にあっては、モータ01を駆動させた際に、
駆動部材03が初期位置からロック終了位置まで移動す
る往動を行っている途中でロック機構、回転部材02、
あるいは駆動部材03の駆動部分に、ごみなどの異物が
詰まって回転部材02の回転が停止されると、図5
(b)に示すように位置検出スイッチ07の切り換えが
なされずにOFFに維持され、この場合、上述の切換制
御回路09のタイマ機能により所定時間t4が経過した
時点でモータ01の駆動が停止されるが、駆動部材03
はその往動途中の位置に維持され、上述の第1の従来技
術と同様にロック機構のロック部材04のロック解除作
動を妨げるという不具合が生じるものであった。そこ
で、上述の第2の従来技術にも、第1の従来技術の構造
を適用して、例えば、回転部材02と駆動部材03との
間で連係を絶つようにすれば、異常発生時にはその連結
を絶つことで、ロック解除可能となる。しかしながら、
このような解決手段では、上述のような異常発生時に駆
動部材03がロック終了位置の近傍に固定されてしまう
ことを防止することはできない。すなわち、上述の従来
技術では、ドアロック装置の異常発生後にロック解除操
作を行った際に異常に気付くことができ、その後、連結
を解除する作業を行うもので、駆動部材03がロック部
材04の作動を邪魔すること自体を防止できないという
問題点および、連結解除作業が必要で使い勝手が悪いと
いう問題点を有していた。さらに従来技術では、上述の
ような機械的な連結部を設けるから、部品点数が多くな
り、原価が高くなりがちであるという問題点も有してい
た。本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされた
もので、モータが1方向に回転するのに伴って駆動部材
が往復動してロック機構がハーフロック状態からフルロ
ック状態となる構造のドアロック装置において、駆動部
材が往動途中でごみ詰まりなどで移動を停止した場合
に、駆動部材がその位置に固定されるのを防止して、使
い勝手の向上を図り、さらに、原価低減を達成すること
を目的としている。
の従来技術にあっては、モータ01を駆動させた際に、
駆動部材03が初期位置からロック終了位置まで移動す
る往動を行っている途中でロック機構、回転部材02、
あるいは駆動部材03の駆動部分に、ごみなどの異物が
詰まって回転部材02の回転が停止されると、図5
(b)に示すように位置検出スイッチ07の切り換えが
なされずにOFFに維持され、この場合、上述の切換制
御回路09のタイマ機能により所定時間t4が経過した
時点でモータ01の駆動が停止されるが、駆動部材03
はその往動途中の位置に維持され、上述の第1の従来技
術と同様にロック機構のロック部材04のロック解除作
動を妨げるという不具合が生じるものであった。そこ
で、上述の第2の従来技術にも、第1の従来技術の構造
を適用して、例えば、回転部材02と駆動部材03との
間で連係を絶つようにすれば、異常発生時にはその連結
を絶つことで、ロック解除可能となる。しかしながら、
このような解決手段では、上述のような異常発生時に駆
動部材03がロック終了位置の近傍に固定されてしまう
ことを防止することはできない。すなわち、上述の従来
技術では、ドアロック装置の異常発生後にロック解除操
作を行った際に異常に気付くことができ、その後、連結
を解除する作業を行うもので、駆動部材03がロック部
材04の作動を邪魔すること自体を防止できないという
問題点および、連結解除作業が必要で使い勝手が悪いと
いう問題点を有していた。さらに従来技術では、上述の
ような機械的な連結部を設けるから、部品点数が多くな
り、原価が高くなりがちであるという問題点も有してい
た。本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされた
もので、モータが1方向に回転するのに伴って駆動部材
が往復動してロック機構がハーフロック状態からフルロ
ック状態となる構造のドアロック装置において、駆動部
材が往動途中でごみ詰まりなどで移動を停止した場合
に、駆動部材がその位置に固定されるのを防止して、使
い勝手の向上を図り、さらに、原価低減を達成すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的達成のため
本発明は、ドアにロック機構が設けられ、モータにより
回転される回転部材に連結されて回転部材が所定の正転
方向に1回転する間に所定の初期位置から所定のロック
終了位置に移動する往動と、ロック終了位置から初期位
置に戻る復動との往復運動を行う駆動部材が設けられ、
この駆動部材は、前記往動を行う間に前記ロック機構の
ロック部材をハーフロック位置からフルロック位置まで
移動させるよう配設され、前記モータの駆動を制御する
駆動制御回路が設けられ、この駆動制御回路には、ON
でモータを正転させOFFでモータの正転を停止させる
正転リレースイッチと、前記ロック部材のハーフロック
を検出するハーフロックスイッチと、回転部材あるいは
駆動部材の位置を検出する位置検出スイッチと、正転リ
レースイッチのON・OFFを切り換える切換制御回路
とが設けられ、この切換制御回路は、前記ハーフロック
スイッチによりハーフロックが検出されたら正転リレー
スイッチをONとし、その後、位置検出スイッチが駆動
部材の1往復動、あるいはそれに対応した回動部材の1
回転の終了を検出したら正転リレースイッチをOFFと
するよう構成されているドアロック装置において、前記
駆動制御回路に、ONで前記モータを逆転させOFFで
モータの逆転を停止させる逆転リレースイッチと、前記
正転リレースイッチがON状態の時に充電され、その後
正転リレースイッチがOFFに切り換わると充電した電
荷により前記逆転リレースイッチをONとする充電回路
と、前記位置検出スイッチの検出に基づいて駆動部材の
復動途中で前記充電回路に充電された電荷を全て放電さ
せるとともに、充電回路に充電させない放電回路とを設
けたことを特徴とする。
本発明は、ドアにロック機構が設けられ、モータにより
回転される回転部材に連結されて回転部材が所定の正転
方向に1回転する間に所定の初期位置から所定のロック
終了位置に移動する往動と、ロック終了位置から初期位
置に戻る復動との往復運動を行う駆動部材が設けられ、
この駆動部材は、前記往動を行う間に前記ロック機構の
ロック部材をハーフロック位置からフルロック位置まで
移動させるよう配設され、前記モータの駆動を制御する
駆動制御回路が設けられ、この駆動制御回路には、ON
でモータを正転させOFFでモータの正転を停止させる
正転リレースイッチと、前記ロック部材のハーフロック
を検出するハーフロックスイッチと、回転部材あるいは
駆動部材の位置を検出する位置検出スイッチと、正転リ
レースイッチのON・OFFを切り換える切換制御回路
とが設けられ、この切換制御回路は、前記ハーフロック
スイッチによりハーフロックが検出されたら正転リレー
スイッチをONとし、その後、位置検出スイッチが駆動
部材の1往復動、あるいはそれに対応した回動部材の1
回転の終了を検出したら正転リレースイッチをOFFと
するよう構成されているドアロック装置において、前記
駆動制御回路に、ONで前記モータを逆転させOFFで
モータの逆転を停止させる逆転リレースイッチと、前記
正転リレースイッチがON状態の時に充電され、その後
正転リレースイッチがOFFに切り換わると充電した電
荷により前記逆転リレースイッチをONとする充電回路
と、前記位置検出スイッチの検出に基づいて駆動部材の
復動途中で前記充電回路に充電された電荷を全て放電さ
せるとともに、充電回路に充電させない放電回路とを設
けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】 本発明の作用について説明する。ドアを閉じ
てハーフロック状態となったのをハーフロックスイッチ
が検出すると、駆動制御回路の切換制御回路は、従来と
同様に正転リレースイッチをONとし、それによりモー
タが正転して、まず駆動部材は初期位置からロック終了
位置方向に向かって往動を行い、ロック機構のロック部
材をハーフロック位置からフルロック位置へ向けて移動
させる。また、このように正転リレースイッチがONと
なっている間に、充電回路が充電される。上述の駆動部
材の往動の途中で、ロック機構、回転部材、あるいは駆
動部材の作動部分に異物が詰まって駆動部材の作動が停
止されると、切換制御回路は所定時間を計測した後、正
転リレースイッチをOFFに切り換える。そして、この
正転リレースイッチの切り換わりに連動して充電回路
は、充電された電荷により逆転リレースイッチをONに
切り換える。したがって、モータが逆転されて回転部材
が通常とは逆方向に回転するとともに、駆動部材がロッ
ク終了位置の近傍から初期位置へ戻る。よって、駆動部
材はロック部材のロック解除方向への作動を妨げない。
ちなみに、1方向へ駆動する部材が、異物の詰まりで駆
動停止した場合、逆方向への駆動は可能であることが多
い。また、上述のような異物の詰まりなどがない正常時
には、正転リレースイッチのONにより充電回路に充電
された電荷は、その後、位置検出スイッチが駆動部材の
復動を検出した時点で、放電回路を通じて全て放電され
るとともに、新たに充電されることはない。したがっ
て、正常時には、回転部材の1回転および駆動部材の1
往復がなされた後に、モータの正転を停止すべく正転リ
レースイッチをOFFに切り換えた時点では、充電回路
には充電されておらず逆転リレースイッチがONとなっ
てモータが逆転することはない。
てハーフロック状態となったのをハーフロックスイッチ
が検出すると、駆動制御回路の切換制御回路は、従来と
同様に正転リレースイッチをONとし、それによりモー
タが正転して、まず駆動部材は初期位置からロック終了
位置方向に向かって往動を行い、ロック機構のロック部
材をハーフロック位置からフルロック位置へ向けて移動
させる。また、このように正転リレースイッチがONと
なっている間に、充電回路が充電される。上述の駆動部
材の往動の途中で、ロック機構、回転部材、あるいは駆
動部材の作動部分に異物が詰まって駆動部材の作動が停
止されると、切換制御回路は所定時間を計測した後、正
転リレースイッチをOFFに切り換える。そして、この
正転リレースイッチの切り換わりに連動して充電回路
は、充電された電荷により逆転リレースイッチをONに
切り換える。したがって、モータが逆転されて回転部材
が通常とは逆方向に回転するとともに、駆動部材がロッ
ク終了位置の近傍から初期位置へ戻る。よって、駆動部
材はロック部材のロック解除方向への作動を妨げない。
ちなみに、1方向へ駆動する部材が、異物の詰まりで駆
動停止した場合、逆方向への駆動は可能であることが多
い。また、上述のような異物の詰まりなどがない正常時
には、正転リレースイッチのONにより充電回路に充電
された電荷は、その後、位置検出スイッチが駆動部材の
復動を検出した時点で、放電回路を通じて全て放電され
るとともに、新たに充電されることはない。したがっ
て、正常時には、回転部材の1回転および駆動部材の1
往復がなされた後に、モータの正転を停止すべく正転リ
レースイッチをOFFに切り換えた時点では、充電回路
には充電されておらず逆転リレースイッチがONとなっ
てモータが逆転することはない。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。実施の形態のドアロック装置
は、図2に示すように、車体側に設けられたストライカ
4aと、このストライカ4aと係合および係合解除可能
なラッチ(ロック部材)4bとを有したロック機構4が
設けられている。前記ラッチ4bは、図3(a)に示す
ようにポール4cにより回動が規制されることがなくス
トライカ4aと係合することのないロック解除位置と、
同図(b)に示すようにポール4cにより第1段階の回
動規制がなされてストライカ4aと係合したハーフロッ
ク位置と、同図(c)に示すようにポール4cにより第
2段階の回動規制がなされたストライカ4aとの係合が
外れることのないフルロック位置とに回動されるよう構
成されている。
図面に基づいて説明する。実施の形態のドアロック装置
は、図2に示すように、車体側に設けられたストライカ
4aと、このストライカ4aと係合および係合解除可能
なラッチ(ロック部材)4bとを有したロック機構4が
設けられている。前記ラッチ4bは、図3(a)に示す
ようにポール4cにより回動が規制されることがなくス
トライカ4aと係合することのないロック解除位置と、
同図(b)に示すようにポール4cにより第1段階の回
動規制がなされてストライカ4aと係合したハーフロッ
ク位置と、同図(c)に示すようにポール4cにより第
2段階の回動規制がなされたストライカ4aとの係合が
外れることのないフルロック位置とに回動されるよう構
成されている。
【0008】また、本実施の形態のドアロック装置に
は、図4に示すように、前記ラッチ4bを押動させる押
圧レバー(駆動部材)5および回転レバー(回転部材)
6が設けられている。この回転レバー6は、図外のギヤ
機構を介して連結されているモータ3(図1参照)によ
り回転軸6bを中心に、通常矢印A方向に回転されるも
ので、その先端に前記押圧レバー5が連結されている。
この押圧レバー5は、一端部が枢軸5aを中心に揺動可
能に図外のドアに支持され、他端部に形成された長穴5
bに回転レバー6の先端部に突設された駆動ピン6aが
挿入され、回転レバー6が1回転する間に、図において
実線で示す初期位置から想像線で示すロック終了位置に
行って戻る1往復の揺動を行うように構成され、この揺
動における初期位置からロック終了位置への往動時に図
中上部に突設されたレバー部5cが前記ラッチ4bをハ
ーフロック位置からフルロック位置に移動させるよう構
成されている。なお、図4においてラッチ4bはフルロ
ック位置に配置されており、ロック解除時にはラッチ4
bは矢印B方向に移動するものである。
は、図4に示すように、前記ラッチ4bを押動させる押
圧レバー(駆動部材)5および回転レバー(回転部材)
6が設けられている。この回転レバー6は、図外のギヤ
機構を介して連結されているモータ3(図1参照)によ
り回転軸6bを中心に、通常矢印A方向に回転されるも
ので、その先端に前記押圧レバー5が連結されている。
この押圧レバー5は、一端部が枢軸5aを中心に揺動可
能に図外のドアに支持され、他端部に形成された長穴5
bに回転レバー6の先端部に突設された駆動ピン6aが
挿入され、回転レバー6が1回転する間に、図において
実線で示す初期位置から想像線で示すロック終了位置に
行って戻る1往復の揺動を行うように構成され、この揺
動における初期位置からロック終了位置への往動時に図
中上部に突設されたレバー部5cが前記ラッチ4bをハ
ーフロック位置からフルロック位置に移動させるよう構
成されている。なお、図4においてラッチ4bはフルロ
ック位置に配置されており、ロック解除時にはラッチ4
bは矢印B方向に移動するものである。
【0009】次に、前記回転レバー6を回転させるモー
タ3の制御を行う構成について説明する。図1はモータ
3の駆動を制御する駆動制御回路1を示す回路図であっ
て、この駆動制御回路1には、切換制御回路11と正転
リレースイッチ12と逆転リレースイッチ13と充電回
路14が設けられている。そして、この駆動制御回路1
には、ハーフロックスイッチ21、位置検出スイッチ2
2およびモータ3が接続されている。すなわち、前記駆
動制御回路1は、各スイッチ21,22の切り換えに基
づいてモータ3の駆動を制御する回路である。前記ハー
フロックスイッチ21は、前記ポール4cあるいはそれ
に連動する部材の近傍に設けられてラッチ4bがハーフ
ロック位置よりもフルロック位置側に位置している間O
FFとなり、ハーフロック位置よりもロック解除位置側
でONとなるリミットスイッチである。前記位置検出ス
イッチ22は、回転レバー6とそれに隣接して重なる部
材7との間に設けられて、回転レバー6の回転位置が、
押圧レバー5を初期位置からロック終了位置へ往動させ
る位置である間はOFFとなり、押圧レバー5をロック
終了位置から初期位置に復動させる位置である間はON
となるよう構成されている。また、前記正転リレースイ
ッチ12は、第2の従来技術のリレースイッチ08と同
様に切換制御回路11によりONとされると(この時、
逆転リレースイッチ13はOFFとなって接地されてい
る)、モータ3を正転(回転レバー6を矢印A方向に回
転させる回転)させるよう構成されている。それに対し
て、逆転リレースイッチ13は、ONとされると(この
時、正転リレースイッチ12はOFFとなって接地され
ている)モータ3が逆転するように構成されている。ま
た、切換制御回路11は、第2の従来技術と同様にハー
フロックスイッチ21がONからOFFに切り換わると
正転リレースイッチ12をONに切り換えてモータ3を
正転させ、その後、位置検出スイッチ22がONからO
FFに切り換わるか、あるいは計測時間t4が経過した
らモータ3の正転を停止させるよう構成されている。
タ3の制御を行う構成について説明する。図1はモータ
3の駆動を制御する駆動制御回路1を示す回路図であっ
て、この駆動制御回路1には、切換制御回路11と正転
リレースイッチ12と逆転リレースイッチ13と充電回
路14が設けられている。そして、この駆動制御回路1
には、ハーフロックスイッチ21、位置検出スイッチ2
2およびモータ3が接続されている。すなわち、前記駆
動制御回路1は、各スイッチ21,22の切り換えに基
づいてモータ3の駆動を制御する回路である。前記ハー
フロックスイッチ21は、前記ポール4cあるいはそれ
に連動する部材の近傍に設けられてラッチ4bがハーフ
ロック位置よりもフルロック位置側に位置している間O
FFとなり、ハーフロック位置よりもロック解除位置側
でONとなるリミットスイッチである。前記位置検出ス
イッチ22は、回転レバー6とそれに隣接して重なる部
材7との間に設けられて、回転レバー6の回転位置が、
押圧レバー5を初期位置からロック終了位置へ往動させ
る位置である間はOFFとなり、押圧レバー5をロック
終了位置から初期位置に復動させる位置である間はON
となるよう構成されている。また、前記正転リレースイ
ッチ12は、第2の従来技術のリレースイッチ08と同
様に切換制御回路11によりONとされると(この時、
逆転リレースイッチ13はOFFとなって接地されてい
る)、モータ3を正転(回転レバー6を矢印A方向に回
転させる回転)させるよう構成されている。それに対し
て、逆転リレースイッチ13は、ONとされると(この
時、正転リレースイッチ12はOFFとなって接地され
ている)モータ3が逆転するように構成されている。ま
た、切換制御回路11は、第2の従来技術と同様にハー
フロックスイッチ21がONからOFFに切り換わると
正転リレースイッチ12をONに切り換えてモータ3を
正転させ、その後、位置検出スイッチ22がONからO
FFに切り換わるか、あるいは計測時間t4が経過した
らモータ3の正転を停止させるよう構成されている。
【0010】次に、充電回路14について説明すると、
この充電回路14には、正転リレースイッチ12がON
となった時に充電されるコンデンサ14aと、このコン
デンサ14aの放電時に前記逆転リレースイッチ13を
ONとするスイッチング機能を有したトランジスタ14
bと、前記位置検出スイッチ22がONとなっている間
コンデンサ14aを放電させる放電回路14cと、整流
用のダイオード14d,14e,14jおよび抵抗14
g,14h,14f,14iが設けられている。なお、
コンデンサ14aは、前記モータを所定時間t5[図5
(c)参照]だけ駆動させることのできる電荷を充電す
るよう構成されており、この時間t5は、ロック終了位
置の押圧レバー5を、図4においてレバー部5cがラッ
チ4bのロック解除方向(図中矢印b方向)に移動する
のを規制することのない位置まで揺動させることのでき
る時間に設定されている。
この充電回路14には、正転リレースイッチ12がON
となった時に充電されるコンデンサ14aと、このコン
デンサ14aの放電時に前記逆転リレースイッチ13を
ONとするスイッチング機能を有したトランジスタ14
bと、前記位置検出スイッチ22がONとなっている間
コンデンサ14aを放電させる放電回路14cと、整流
用のダイオード14d,14e,14jおよび抵抗14
g,14h,14f,14iが設けられている。なお、
コンデンサ14aは、前記モータを所定時間t5[図5
(c)参照]だけ駆動させることのできる電荷を充電す
るよう構成されており、この時間t5は、ロック終了位
置の押圧レバー5を、図4においてレバー部5cがラッ
チ4bのロック解除方向(図中矢印b方向)に移動する
のを規制することのない位置まで揺動させることのでき
る時間に設定されている。
【0011】次に、本実施の形態の動作を図5のタイム
チャートに基づいて説明する。正常時の動作は第2の従
来技術と同様であるので、押圧レバー5が初期位置から
ロック終了位置まで移動する往動の途中で、ロック機構
4、押圧レバー5あるいは回転レバー6にごみなどの異
物が詰まって押圧レバー5の往動ができなくなった場合
の動作を説明する。図外のドアを閉じてハーフロックス
イッチ21がONからOFFに切り換わると、切換制御
回路11が正転リレースイッチ12をONに切り換え、
モータ3は正転リレースイッチ12を介した通電により
正転する。これにより、回転レバー6が回転を開始する
とともに、押圧レバー5が初期位置からロック終了位置
に向かう往動を開始する。また、このように正転リレー
スイッチ12がONとなると充電回路14のコンデンサ
14aに充電される。上述の押圧レバー5の往動により
押圧レバー5のレバー部5cがラッチ4bを押圧して、
ラッチ4bがハーフロック位置からフルロック位置へ移
動するが、この途中で押圧レバー5の移動がごみなどの
異物の詰まりにより規制されると、ラッチ4bがフルロ
ック位置まで移動しないことから、位置検出スイッチ2
2はOFFに維持される。したがって、切換制御回路1
1は、図5(c)に示すように正常時にモータ3を停止
させる時期t3を過ぎて、計測時間t4が経過するまで
モータ3に通電させた後、モータ3の正転を停止させる
べく正転リレースイッチ12をOFFに切り換える。こ
のように正転リレースイッチ12がOFFに切り換えら
れると、充電回路14では、トランジスタ14bが正転
リレースイッチ12を介して接地されて時間t5だけコ
ンデンサ14aの放電がなされ、その間逆転リレースイ
ッチ13がONとなる。これにより、モータ3が逆転す
るとともに、回転レバー6が逆転し、押圧レバー5が初
期位置に戻る。ちなみに、上述のような異物の詰まりに
よる作動不良の場合、逆方向への移動は可能なことが多
い。したがって、押圧レバー5はラッチ4bのロック解
除方向の移動を妨げることがなく、ロック機構4のロッ
ク解除が可能である。
チャートに基づいて説明する。正常時の動作は第2の従
来技術と同様であるので、押圧レバー5が初期位置から
ロック終了位置まで移動する往動の途中で、ロック機構
4、押圧レバー5あるいは回転レバー6にごみなどの異
物が詰まって押圧レバー5の往動ができなくなった場合
の動作を説明する。図外のドアを閉じてハーフロックス
イッチ21がONからOFFに切り換わると、切換制御
回路11が正転リレースイッチ12をONに切り換え、
モータ3は正転リレースイッチ12を介した通電により
正転する。これにより、回転レバー6が回転を開始する
とともに、押圧レバー5が初期位置からロック終了位置
に向かう往動を開始する。また、このように正転リレー
スイッチ12がONとなると充電回路14のコンデンサ
14aに充電される。上述の押圧レバー5の往動により
押圧レバー5のレバー部5cがラッチ4bを押圧して、
ラッチ4bがハーフロック位置からフルロック位置へ移
動するが、この途中で押圧レバー5の移動がごみなどの
異物の詰まりにより規制されると、ラッチ4bがフルロ
ック位置まで移動しないことから、位置検出スイッチ2
2はOFFに維持される。したがって、切換制御回路1
1は、図5(c)に示すように正常時にモータ3を停止
させる時期t3を過ぎて、計測時間t4が経過するまで
モータ3に通電させた後、モータ3の正転を停止させる
べく正転リレースイッチ12をOFFに切り換える。こ
のように正転リレースイッチ12がOFFに切り換えら
れると、充電回路14では、トランジスタ14bが正転
リレースイッチ12を介して接地されて時間t5だけコ
ンデンサ14aの放電がなされ、その間逆転リレースイ
ッチ13がONとなる。これにより、モータ3が逆転す
るとともに、回転レバー6が逆転し、押圧レバー5が初
期位置に戻る。ちなみに、上述のような異物の詰まりに
よる作動不良の場合、逆方向への移動は可能なことが多
い。したがって、押圧レバー5はラッチ4bのロック解
除方向の移動を妨げることがなく、ロック機構4のロッ
ク解除が可能である。
【0012】なお、本実施の形態では、正常時には、図
5(a)に示すように、ラッチ4bがフルロック位置ま
で移動した時点t2で位置検出スイッチ22がOFFか
らONに切り換わるが、この時、放電回路14cが位置
検出スイッチ22を介して接地されてコンデンサ14a
に充電されている電荷が放電され、充電されることはな
い。したがって、正常時には、押圧レバー5が初期位置
に戻って位置検出スイッチ22がONからOFFに切り
換わった時点t3で正転リレースイッチ12がOFFに
切り換えられた時には、充電回路14は充電されていな
いからトランジスタ14bがONとなることはなく、モ
ータ3が逆転されることはない。
5(a)に示すように、ラッチ4bがフルロック位置ま
で移動した時点t2で位置検出スイッチ22がOFFか
らONに切り換わるが、この時、放電回路14cが位置
検出スイッチ22を介して接地されてコンデンサ14a
に充電されている電荷が放電され、充電されることはな
い。したがって、正常時には、押圧レバー5が初期位置
に戻って位置検出スイッチ22がONからOFFに切り
換わった時点t3で正転リレースイッチ12がOFFに
切り換えられた時には、充電回路14は充電されていな
いからトランジスタ14bがONとなることはなく、モ
ータ3が逆転されることはない。
【0013】以上説明したように、上述の実施の形態に
あっては、通常、モータ3を1方向に駆動させて(正転
させて)押圧レバー5を初期位置→ロック終了位置→初
期位置と往復動させる構造のドアロック装置において、
位置検出スイッチ22が正常に作動しない場合には、モ
ータ3が正転する間に充電回路14に充電した電荷によ
り逆転リレースイッチ13を作動させてモータ3を逆転
させるよう構成したため、異物の詰まりにより押圧レバ
ー5が往動途中で停止した場合、モータ3の逆転で初期
位置方向に戻されて、押圧レバー5がラッチ4bのロッ
ク解除作動を妨害する位置に固定されることが無くなる
とともに、連結を解除する作業が不要となって、装置の
信頼性が向上するとともに使い勝手が向上するという効
果が得られ、また、従来技術のように、機械的な手段で
対応するのに比べて部品点数が増加することがなく、し
かもコンデンサ14aやトランジスタ14bなどによる
簡単な回路構成で対応しているため、原価低減を図るこ
とができるという効果が得られる。また、充電回路14
は正常時には放電回路14cにより放電して充電されな
いよう構成しているので、正常時にはモータ3が逆転す
ることはなく、正常時の作動に不具合は生じない。
あっては、通常、モータ3を1方向に駆動させて(正転
させて)押圧レバー5を初期位置→ロック終了位置→初
期位置と往復動させる構造のドアロック装置において、
位置検出スイッチ22が正常に作動しない場合には、モ
ータ3が正転する間に充電回路14に充電した電荷によ
り逆転リレースイッチ13を作動させてモータ3を逆転
させるよう構成したため、異物の詰まりにより押圧レバ
ー5が往動途中で停止した場合、モータ3の逆転で初期
位置方向に戻されて、押圧レバー5がラッチ4bのロッ
ク解除作動を妨害する位置に固定されることが無くなる
とともに、連結を解除する作業が不要となって、装置の
信頼性が向上するとともに使い勝手が向上するという効
果が得られ、また、従来技術のように、機械的な手段で
対応するのに比べて部品点数が増加することがなく、し
かもコンデンサ14aやトランジスタ14bなどによる
簡単な回路構成で対応しているため、原価低減を図るこ
とができるという効果が得られる。また、充電回路14
は正常時には放電回路14cにより放電して充電されな
いよう構成しているので、正常時にはモータ3が逆転す
ることはなく、正常時の作動に不具合は生じない。
【0014】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明のドア
ロック装置にあっては、通常、モータを1方向に回転
(正転)させて押圧レバーを初期位置→ロック終了位置
→初期位置と往復動させる構造のドアロック装置におい
て、モータを逆転させる通電を行う逆転リレースイッチ
と、モータが正転する間に充電して位置検出スイッチが
正常に作動しない場合に充電した電荷により逆転リレー
スイッチを作動させてモータを逆転させる充電回路とを
設けた構成したため、異物の詰まりなどにより押圧レバ
ーが往動途中で停止した場合、押圧レバーがモータの逆
転で初期位置方向に戻されてロック部材のロック解除作
動を妨害する位置に固定されることが無くなるととも
に、連結を解除する作業が不要となって、装置の信頼性
が向上するとともに使い勝手が向上するという効果が得
られ、また、従来技術のように、機械的な手段で対応す
るのに比べて部品点数が増加することがなく、原価低減
を図ることができるという効果が得られる。また、本発
明では、充電回路に、正常時には押圧レバーが復動を行
っている間に充電した電荷を放電するとともに充電しな
いようにする放電回路を設けているため、正常時には正
転リレースイッチがONからOFFに切り換わってもモ
ータが逆転することはなく、正常時の作動に不具合は生
じない。
ロック装置にあっては、通常、モータを1方向に回転
(正転)させて押圧レバーを初期位置→ロック終了位置
→初期位置と往復動させる構造のドアロック装置におい
て、モータを逆転させる通電を行う逆転リレースイッチ
と、モータが正転する間に充電して位置検出スイッチが
正常に作動しない場合に充電した電荷により逆転リレー
スイッチを作動させてモータを逆転させる充電回路とを
設けた構成したため、異物の詰まりなどにより押圧レバ
ーが往動途中で停止した場合、押圧レバーがモータの逆
転で初期位置方向に戻されてロック部材のロック解除作
動を妨害する位置に固定されることが無くなるととも
に、連結を解除する作業が不要となって、装置の信頼性
が向上するとともに使い勝手が向上するという効果が得
られ、また、従来技術のように、機械的な手段で対応す
るのに比べて部品点数が増加することがなく、原価低減
を図ることができるという効果が得られる。また、本発
明では、充電回路に、正常時には押圧レバーが復動を行
っている間に充電した電荷を放電するとともに充電しな
いようにする放電回路を設けているため、正常時には正
転リレースイッチがONからOFFに切り換わってもモ
ータが逆転することはなく、正常時の作動に不具合は生
じない。
【図1】本発明実施の形態のドアロック装置の要部を示
す回路図である。
す回路図である。
【図2】実施の形態の要部を示す斜視図である。
【図3】実施の形態の要部の動作を示す斜視図である。
【図4】実施の形態の要部を示す側面図である。
【図5】実施の形態および従来技術の動作を示すタイム
チャートである。
チャートである。
【図6】従来技術の要部を示す回路図である。
1 駆動制御回路 3 モータ 4 ロック機構 4a ストライカ 4b ラッチ(ロック部材) 4c ポール 5 押圧レバー(駆動部材) 6 回転レバー(回転部材) 11 切換制御回路 12 正転リレースイッチ 13 逆転リレースイッチ 14 充電回路 21 ハーフロックスイッチ 22 位置検出スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 ドアにロック機構が設けられ、 モータにより回転される回転部材に連結されて回転部材
が所定の正転方向に1回転する間に所定の初期位置から
所定のロック終了位置に移動する往動と、ロック終了位
置から初期位置に戻る復動との往復運動を行う駆動部材
が設けられ、 この駆動部材は、前記往動を行う間に前記ロック機構の
ロック部材をハーフロック位置からフルロック位置まで
移動させるよう配設され、 前記モータの駆動を制御する駆動制御回路が設けられ、 この駆動制御回路には、ONでモータを正転させOFF
でモータの正転を停止させる正転リレースイッチと、前
記ロック部材のハーフロックを検出するハーフロックス
イッチと、回転部材あるいは駆動部材の位置を検出する
位置検出スイッチと、正転リレースイッチのON・OF
Fを切り換える切換制御回路とが設けられ、 この切換制御回路は、前記ハーフロックスイッチにより
ハーフロックが検出されたら正転リレースイッチをON
とし、その後、位置検出スイッチが駆動部材の1往復
動、あるいはそれに対応した回動部材の1回転の終了を
検出したら正転リレースイッチをOFFとするよう構成
されているドアロック装置において、 前記駆動制御回路に、ONで前記モータを逆転させOF
Fでモータの逆転を停止させる逆転リレースイッチと、
前記正転リレースイッチがON状態の時に充電され、そ
の後正転リレースイッチがOFFに切り換わると充電し
た電荷により前記逆転リレースイッチをONとする充電
回路と、前記位置検出スイッチの検出に基づいて駆動部
材の復動途中で前記充電回路に充電された電荷を全て放
電させるとともに、充電回路に充電させない放電回路と
を設けたことを特徴とするドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7043596A JPH09256699A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | ドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7043596A JPH09256699A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | ドアロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09256699A true JPH09256699A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13431410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7043596A Pending JPH09256699A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | ドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09256699A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018115518A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | アイシン精機株式会社 | クローザ装置及び車両用ドアロック装置 |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP7043596A patent/JPH09256699A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018115518A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | アイシン精機株式会社 | クローザ装置及び車両用ドアロック装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100887472B1 (ko) | 자동차의 도어들 또는 플랩들을 위한 로크 | |
US5938252A (en) | Door member locking/unlocking apparatus | |
US6565131B2 (en) | Power-assisted closing device | |
US6435573B1 (en) | Rotating catch lock, specially for motor vehicles | |
US5934717A (en) | Motor Vehicle lid or door lock | |
JP3151170B2 (ja) | 車両トランクのロック装置 | |
US6997488B2 (en) | Rotary-latch lock | |
US6964438B2 (en) | Door lock device for a vehicle | |
US6974165B2 (en) | Door lock apparatus for a vehicle | |
US20040135378A1 (en) | Motor vehicle lock | |
JP2782488B2 (ja) | 車両用スーパーロック装置 | |
JP3777270B2 (ja) | 車両用扉のクロージャー装置 | |
US6522095B2 (en) | Motor vehicle door lock | |
JPH09256699A (ja) | ドアロック装置 | |
JP4354304B2 (ja) | ドア閉鎖装置およびその制御装置 | |
JP4412590B2 (ja) | 自動車用自動閉扉の制御装置 | |
JPH1054164A (ja) | ドアクローザ装置 | |
JPH09256698A (ja) | ドアロック装置 | |
CN114270005B (zh) | 卡止装置 | |
JP2603484B2 (ja) | 自動車ドアのロック装置 | |
JPH06167155A (ja) | 自動車用ドアロックの制御装置 | |
JP2001182406A (ja) | 車両用ロックのオープン及びクローズ装置 | |
JPH0714585Y2 (ja) | 自動閉止装置付スライドドアの電力供給制御装置 | |
JP2952161B2 (ja) | ドアロック装置におけるアンチセフト機構 | |
JP6720109B2 (ja) | ラッチ制御システム |