JPH09256681A - 鉄塔脚材据付装置 - Google Patents

鉄塔脚材据付装置

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JPH09256681A
JPH09256681A JP6313796A JP6313796A JPH09256681A JP H09256681 A JPH09256681 A JP H09256681A JP 6313796 A JP6313796 A JP 6313796A JP 6313796 A JP6313796 A JP 6313796A JP H09256681 A JPH09256681 A JP H09256681A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄塔脚材据え付け装置の位置調整機構を簡易
な構成にすることにある。 【解決手段】 平行リンクJL で構成されたジャッキ機
構Jの上に回動板Rを回動自在に載置し、スライド板X
がスライド可能に嵌め込まれたスライド枠Yをその回動
板R上面にスライド可能に嵌め込む。スライド板Xとス
ライド枠Yはその移動方向が互いに直交する方向になっ
ている。これら各移動機構の入力を全て送りネジ機構S
J 、SR 、SY 、SX の寸切りボルトBJ 、BR
Y 、BXで押し引きして行う。鉄塔脚材は最上位のス
ライド板Xの上面に据え付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、架空送電線等を
支持する鉄塔の脚材を地中に埋設するのに使用される鉄
塔脚材据付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】架空送電線等を支持する鉄塔は地上から
相当の高さ位置を走行する送電線を支持するため、かな
りの高さがあり、これを安全に設置するためその脚材は
地中に埋設されコンクリートで固められる。
【0003】脚材を地中に埋設する場合、先ず測量によ
り鉄塔中心位置を地上の所定の位置に決め、この鉄塔中
心位置を中心として4つの脚材を埋設する大略の位置に
埋設穴が設けられ、各埋設穴内に脚材が据付けられる。
埋設穴底はコンクリートで固められ、あるいは、その穴
底が固い地盤の場合にはそのままその地盤上に、上下端
にフランジ部を設けた脚材の下端のフランジを置き、一
般には地上の鉄塔構造に合わせて所定角度傾けて設置さ
れる。
【0004】埋設穴底と脚材下端フランジとの間には、
小型の油圧ジャッキ等を挿入して上下方向の調整を行な
い、水平方向には下端フランジ部をバールでこじたり叩
いたりし、あるいは上端フランジの直下付近をロッドで
押し引きして調整し、その後脚材全体を配筋で囲み、コ
ンクリートを流し込んで全体を固める。
【0005】このような鉄塔脚材の据付は、上下方向、
水平方向、及び傾き等の調整が全て人手で行われる。上
下方向の調整を油圧ジャッキで行った後、調整後は油圧
ジャッキを取り外し、配筋を施工したり、コンクリート
の流し込みをするため、最終的に出来上がったものは、
少し寸法が狂うこともある。しかし、脚材の据付けはミ
リ単位の精度で調整されるため、僅かな狂いも許されな
い。
【0006】このため、再び配筋を解体したり、油圧ジ
ャッキを押し込んだりする必要が生じるが、脚材と上端
配筋との隙間は大略70〜100cm程度であり、埋設
穴との隙間も人が入り込むのには十分ではなく、狭い隙
間からこれらの作業をするのは容易ではない。このよう
な作業を人手によらずに行えるようにした発明として特
願平6−223073号に開示された装置がある。
【0007】このものは、上記埋設穴底に載置する固定
ベース上に、水平、垂直、回転のいずれかの移動をそれ
ぞれ独立に又はその組み合わせの移動を自在とする機械
的な移動機構を設け、その移動機構に取り付けた移動ベ
ース上面に鉄塔脚材下端を据え付け、その移動機構の動
力伝達操作のみを人手あるいはモータ駆動で行うように
している。
【0008】この装置により、脚材の据え付け調整作業
が機械仕掛けで行われるので、作業員が狭い埋設穴内に
入って手作業で調整操作をする必要がなく、地上から動
力伝達操作のみを行えばよいので、労力の省力化ととも
に正確な据え付け作業が実現できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
据付け装置では、上記移動ベースの移動調整機構の動力
伝達軸への入力機構として歯車機構を多用しており、精
密機械要素である歯車は他の一般的機械要素に比べて非
常にコスト高であり、重量があって取扱もしにくい。
【0010】また、この据付け装置は、最終的に鉄塔脚
材埋設穴にコンクリートが流し込まれる際、鉄塔脚材と
ともに据付け穴に埋め込まれるが、歯車が多用された上
記移動調整機構では、歯車そのものの形状やそれに係合
する周辺の機械要素全体が複雑な形状をなすので、それ
らが形成する空隙部分にはコンクリートが行き渡りにく
く、硬化したコンクリートに巣が残りやすい。これは強
度上大きな問題である。
【0011】そこで、この発明の課題は、上記のような
鉄塔脚材据付装置について、鉄塔脚材が据付けられる移
動ベースの移動機構が簡略に構成された、特に、歯車等
の複雑な形状やコスト高になる機械要素を用いないよう
な装置にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の鉄塔脚材据付装置は、平行リンクで構成
されたジャッキ機構を有し、そのジャッキ機構は、前記
リンクが、その支点回りに送りねじ機構により押し引き
され、支点回りに回動することにより昇降し、前記ジャ
ッキ機構には、その載置面に垂直に固定軸が設けられ、
その固定軸には、固定軸回りに回動可能となった回動板
が挿嵌されており、その回動板は送りねじ機構により押
し引きされて回動し、その回動板の上面には、送りねじ
機構により押し引きされ、回動板に板面を平行にしてス
ライド可能となった第1のスライド板が設けられ、その
第1のスライド板の上面には、送りねじ機構により押し
引きされ、第1のスライド板に板面を平行にし、かつ、
第1のスライド板のスライド方向に直交する方向にスラ
イド可能となった第2のスライド板が設けられ、その第
2のスライド板の上面に鉄塔脚材下端を据え付け、支持
するようにしたのである。
【0013】上記のような構成によれば、鉄塔脚材下端
が据え付けられる第2のスライド板の全ての方向(垂直
方向、水平面内の点回りおよび互いに直交する方向)に
ついての位置調整が送りねじ機構を操作するだけで実現
できる。
【0014】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図に基づ
いて説明する。図1における実施形態の据え付け装置A
は、垂直方向の位置調整を行うジャッキ機構Jが、水平
面内の位置調整に係る回動板R、スライド枠Yおよびス
ライド板Xを支持している。脚材の位置調整の際には、
前記ジャッキ機構J部が図示省略した脚材埋設穴内の基
盤上に載置され、スライド板Xの上面に図示省略した鉄
塔脚材の下端が据え付けられる。
【0015】そして、スライド板Xが下方のジャッキ機
構Jの昇降により垂直方向に移動し、回動板Rの回動に
より水平面内の点の回りに回動し、スライド枠Yの移動
により水平面内で直線移動し、それ自身もスライド枠Y
上をスライド枠Yの移動方向に直交する方向に移動し
て、脚材の位置調整が行われる。以下、この装置Aの、
上記各方向への移動行うための機構について説明する。
【0016】(1)垂直方向の位置調整機構 垂直方向の位置調整は図2及び図3に示すジャッキ機構
Jで行う。このジャッキ機構Jは、上枠1、中枠2、下
枠3の三つの矩形枠が垂直方向に平行に配設され、大小
のリンク4…、51…、52…で連結されて平行リンク
L を成している。
【0017】上枠1と下枠3はともにL型鋼を溶接して
矩形状に形成されており、それぞれ一組の対向辺15、
15、35、35の側面に所定のピッチでシャフト穴1
6…、36…が設けられている。
【0018】上枠1の面中心にはこの位置を通る梁11
の上に固定軸12が垂直に溶接されており、この固定軸
12に後述する回動板Rが挿嵌される。
【0019】下枠3の一組の対辺35、35の水平部に
はナット31が溶着されており、そのナット31に中心
を合わせて設けられたきり穴32を通して、ナット32
に螺合するボルト33が挿入されている。このボルト3
3は後述するように装置Aを基盤上に据え付けた際に装
置Aの水平を出すためのものである。
【0020】中枠2は長方形をなし、短辺の一方がパイ
プ21で形成され、他方が中実角材22で、両長辺が帯
状の鋼板23で形成され、それぞれ溶接で固定されてい
る。中枠2内には、前記短辺のパイプ21に平行に、前
記上下枠1、3側面のシャフト穴16…、36…の穴ピ
ッチと等しい距離を置いてもう一本のパイプ24が設け
られている。長辺側面には、前記両パイプ21、24の
パイプ穴に連続してそのパイプ穴と同径のシャフト穴2
6…が貫通して設けられている。
【0021】また、前記中実角材22の中央を通り、中
枠2に平行な面に沿って中枠2の長手方向にネジ穴28
が貫通して設けられている。
【0022】以上のような形状の各枠1、3、2に対
し、上枠1と下枠3についてはそれぞれのシャフト穴1
6…、36…に、また、中枠2については前記両パイプ
21、24に、それぞれ枠の幅寸法より長いリンクシャ
フト25が挿入され、リンクシャフト25が枠の側面か
ら突出した部分に小リンク51…、52…が取り付けら
れる。
【0023】また、前記上下枠1、3それぞれの両側面
の前記中実角材22側の小リンク51、51の取付け位
置には等長の大リンク4、4の一端が取り付けられ、両
大リンク4、4の他端は前記中枠2の延長面上で枠の幅
方向に配設される角パイプ27の両端の突出軸に取り付
けられる。こうして平行リンクJL 全体が形成されてい
る。この平行リンクJL は送りネジ機構SJ によって起
伏されるが、次にこの平行リンクJL の送りネジ機構S
J について説明する。
【0024】前記角パイプ27中央には中枠2の長手方
向に沿ってきり穴29が設けられており、前記中実角材
22に設けられたネジ穴28に螺合する寸切りボルトB
J が、そのネジ穴28とこのきり穴29を貫通して挿入
され、その両端は中実角材22側と角パイプ27側でと
もに突出している。
【0025】この寸切りボルトBJ の角パイプ27側の
突出端には寸切りボルト操作用ナットNJ1が溶着されて
おり、中実角材22側の突出端にはストッパ用(兼抜け
止め用)のナットNJ3が溶着されている。また、操作用
ナットNJ1側には角パイプ27を挟んでストッパ用のナ
ットNJ2が溶着され、両ナットNJ1、NJ2により角パイ
プ27が寸切りボルトBJ の長さ方向に拘束されてい
る。さらに、寸切りボルトBJ の中実角材22と角パイ
プ27に挟まれた部分には前記ストッパ用のナットNJ2
とは別にナットNJ4が前記ナットNJ3から所定の距離の
位置に溶着されている。
【0026】以上がジャッキ機構Jの平行リンクJL
その送りネジ機構SJ の構成であるが、それを操作する
には前記送りネジ機構SJ の寸切りボルト操作用ナット
J1を操作して寸切りボルトBJ を回動させる。そうす
ると、図4に示すように、前記中枠2の中実角材22の
ネジ穴28と寸切りボルトBJ の間の送りネジ作用によ
り、中実角材22と前記角パイプ27とが互いに近づい
たり遠のいたりし、大リンク4、4を介して中実角材2
2側の小リンク51、51がリンクシャフト25を軸に
して回動する。従って、図の二点鎖線で示すように前記
平行リンクJが起伏し、上枠1が下枠3に対して昇降
する。こうして垂直方向の位置調整が行える。この場
合、平行リンクJが最も起きた時に前記ナットNJ4
が前記中実角材22の側面と当接し、平行リンクJL
最も伏せた時にナットNJ3が中実角材22の側面に当接
するようになっており、両ナットNJ4、NJ3はともに、
ジャッキJの昇降ストローク両端でのストッパの役目を
果たしている。
【0027】(2)水平面内での点回りの回動による角
度調整機構 図5に示すように、前記ジャッキ機構Jの固定軸12に
は、矩形の回動板Rが、その面中心にある回動穴81を
挿嵌させ、下面をジャッキ機構Jの上枠1上面に当接し
てその固定軸12の回りに回動可能となっている。水平
面内での点回りの回動(角度調整)は、この回動板Rを
回動させて行う。なお、固定軸12が設けられている前
記上枠1の梁の上面は上枠1の上面より下にあり、回動
板Rは梁11の上面には当接せず、上枠1の上面にのみ
当接して回動する。
【0028】回動板Rに設けた四方の穴HR …は装置を
埋設穴に据え付けた後、装置をコンクリートで固める際
に、コンクリート注入時に一緒に流入してくる空気が回
動板Rの下方に滞留しないための逃がし穴である。
【0029】回動板Rの回動は前記ジャッキ機構Jに設
けられた送りネジ機構SR によって行われるが、次に、
この回動板Rの送りネジ機構SR について説明する。
【0030】図6に示すように、前記ジャッキ機構Jの
上枠1の側板端部には水平方向に張り出す帯状鋼板のネ
ジホルダ73が設けられており、回動板R下面にもスペ
ーサ82を介して水平方向に張り出す帯状鋼板のネジホ
ルダ83が設けられている。両ネジホルダ73、83の
スライド枠Y側面からの突出部には、それぞれ図7に示
すようにピン穴74、84が設けられており、そのピン
穴74、84には回動ピン75、85を縁部に備えたネ
ジ受け76、86のピン部が遊嵌され、ネジ受け76、
86がネジホルダ73、83に垂直に設けられている。
両ネジ受け76、86のピン75、85がネジホルダ7
3、83から突出した下端は抜け止めのワッシャWR
溶着されている。
【0031】また、回動板側ネジホルダ83のネジ受け
86には板面の略中央にネジ穴87が設けられており、
ジャッキ上枠1側ネジホルダ73のネジ受け76にはネ
ジ穴87の谷径より大きな径のきり穴77が設けられて
いる。このきり穴77と前記ネジ穴87に亘って、その
ネジ穴87に螺合する寸切りボルトBR が挿入されてお
り、寸切りボルトBR のネジ受け76寄りの端部には、
このネジ受け76を挟んだ両側の位置に寸切りボルト操
作用ナットNR1とストッパ用のナットNR2(図8参照)
が溶着されている。
【0032】以上が回動板Rの送りネジ機構SR の構造
であるが、回動板Rを回動させるには前記寸切りボルト
操作用ナットNR1を操作して寸切りボルトBR を回動さ
せる。そうすると、図8に示すように、回動板側ネジ受
け86のネジ穴87と寸切りボルトBR の送りネジ作用
により、ネジ受け86が寸切りボルトBR 上を進退する
ので、このネジ受け86が取り付けられた回動板側ネジ
ホルダ83を介して回動板Rが固定軸12の回りに回動
する。この際、両ネジホルダ73、83のピン穴74、
84と、そのピン穴74、84に挿嵌されるネジ受け7
6、86の回動ピン75、85とは、前記したように遊
嵌状態にあるので、ネジ受け86が寸切りボルトBR
を直線運動しても、その方向に直交する方向(回動軌跡
の半径方向)において回動ピン75、85がピン穴7
4、84内で移動可能であり、回動板Rが滑らかに回動
する。
【0033】なお、回動板Rを滑らかに回動させるた
め、装置の組み立て時、以下の点について現合で調整す
る。 前記ピン穴74、84の径と、そのピン穴74、84
が設けられた両ネジホルダ73、83の水平方向の位置
関係を現合で加工・修正し、前記回動ピン75、85と
ピン穴74、84の遊嵌状態を調整する。
【0034】前記ジャッキ上枠1側ネジ受け76のき
り穴77中心と回動板側ネジ受け86のネジ穴87中心
が基準面(例えば、前記ジャッキ機構Jの下枠3の背板
35上面)から同じ高さにあるように、前記ジャッキ上
枠側、回動板側両ネジホルダ73、83の垂直方向の取
付けを回動板側ネジホルダ83のスペーサ82の高さ寸
法を修正加工して溶着する。
【0035】(3)水平面内の互いに直交する二方向で
の直線移動の位置調整機構 この実施形態では、二方向の内の一方向の直線移動は、
図9に示すように、前記回動板Rに嵌められたスライド
枠Yを回動板Rに対してスライドさせて行う。
【0036】スライド枠Yは断面の寸法形状が等しい四
つのL型鋼61、61、62、62を矩形の枠に形成し
たもので、対向する一組の対辺61、61の両端にもう
一組の対辺62、62の端部が乗り上げる形になってい
る。枠の内部はL型鋼が図10のように組まれており、
L型鋼の一組の対辺61、61の水平方向の背板61a
の側面が前記回動板Rの側縁に嵌まり込み、対辺62、
62が回動板Rの縁部に乗り上げる形で回動板Rに支持
され、スライド枠Yと回動板Rは背板61aの側面と回
動板Rの側縁が互いの摺動面となり、互いにスライド可
能となっている。このスライド枠Yは、回動板Rに対し
送りネジ機構SY によってスライドされるが、次に、そ
の送りネジ機構SY を説明する。
【0037】送りネジ機構SY は、図9に示すように、
回動板Rの下面に突設された鋼板のネジホルダ80を有
し、ネジホルダ80の板面はスライド枠Yのスライド方
向に直角に向いている。ネジホルダ80の板面略中央に
はきり穴80aが設けられており、このネジホルダ80
に平行なスライド枠Y側板には、そのきり穴80aを通
って回動板Rのスライド方向に平行な直線上に、そのき
り穴80aと同じ大きさのきり穴69が設けられてい
る。
【0038】スライド枠Y側板のきり穴69部外面に
は、そのきり穴69と中心を等しくして谷径がきり穴6
9の径より小さいナットNY0が溶接されており、このナ
ットNY0に螺合する寸切りボルトBY が前記ネジホルダ
80のきり穴80aとスライド枠Yのきり穴69に亘っ
て挿入されている。
【0039】寸切りボルトBY の両端はそれぞれ、ネジ
ホルダ80とスライド枠Y側板ナットNY0から突出して
おり、ナットNY0側端部にはボルト操作用ナットNY1
溶接され、ネジホルダ80側端部には抜け止め用のナッ
トNY3が溶接されている。さらに、寸切りボルトBY
ネジホルダ80外面側には、前記抜け止め用のナットN
Y3とともにネジホルダ80をゆるやかに挟むような取付
け間隔でもってストッパ用のナットNY2が溶接されてい
る。
【0040】以上が、スライド枠Yの送りネジ機構SY
であり、スライド枠Yをスライドさせるには、前記操作
用ナットNY1を介して寸切りボルトBY を回動させる。
そうすると、寸切りボルトBY と、それに螺合したスラ
イド枠Y側板のナットNY0との送りネジ作用によりスラ
イド枠Yが回動板Rの側縁に沿って図の矢印y方向にス
ライドする。
【0041】次に、このスライド枠Yのスライド方向に
直交する方向での位置調整機構について説明する。この
方向の位置調整は、図9に示すように、スライド枠Yに
嵌め込まれたスライド板Xを移動させて行う。スライド
枠Yは、前記したように、その一組の対辺61、61の
背板61a、61a端部にもう一組の対辺62、62の
背板62a端部が乗り上げる形で組まれているが、図1
1に示すように、その背板62aの厚み分の段差部に、
段差部の平面矩形形状の幅寸法と等しい幅寸法を有する
矩形鋼板のスライド板Xが嵌め込まれている。スライド
板Xの下面は前記回動板R上面と前記背板61a、61
a上面に当接し、前記背板62aの側面に沿ってスライ
ド可能となっている。また、両背板62a、62aの両
端部上面には枠の内向きに一部を突設させる形で押さえ
板63…が溶接されており、スライド板Xが背板62a
上面から飛び出さないようになっている。
【0042】なお、スライド板Xの面中心に設けた穴H
C は、その下方にある前記回動板Rの回動用固定軸12
の逃がし穴であり、面の四方に設けた穴HX …は、前記
回動板Rの場合と同様、装置埋設の際のコンクリート注
入時に一緒に流入してくる空気を逃がすための穴であ
る。このスライド板Xは、スライド枠Yの側面に設けら
れた送りネジ機構SX で押し引きされてスライドする。
【0043】送りネジ機構SX はスライド枠Yの側面に
設けられたアーチ型のボルトホルダ64、スライド板X
の上面に側縁から突出して設けられたL字型のネジ板9
1、および寸切りボルトBX で構成されている。
【0044】前記ボルトホルダ64の梁板64aおよび
ネジ板91の垂直部91aはともにスライド枠Yの側面
に平行になっており、これらボルトホルダ64の梁板6
4a、ネジ板91の垂直部91aおよびスライド枠Y側
板にはこの順で、スライド板Xのスライド方向に平行な
一直線上に、きり穴65、ネジ穴92、きり穴66が設
けられている。両きり穴65、66はネジ穴92の谷寸
法より大きな径を有し、この三つの穴65、92、66
に亘ってネジ板91のネジ穴92に螺合する寸切りボル
トBX が挿入され、両端部はそれぞれ梁板64a、スラ
イド枠Y側板から突出している。
【0045】この寸切りボルトBX の両端部には、それ
ぞれ前記ボルトホルダ64の梁板64a外面とスライド
枠Yの側板内面とをゆるやかに挟むような間隔でもって
ボルト操作用ナットNX1と抜け止め用のナットNX3が溶
接されている。
【0046】スライド板Xをスライドさせるには、ボル
ト操作用ナットNX1を回動させる。そうすると、寸切り
ボルトBX とネジ板91のネジ穴92との送りネジ作用
によりネジ板91の垂直部91aが寸切りボルトBX
を移動し、ネジ板91が溶着されたスライド板Xが図の
矢印x方向にスライドする。
【0047】この実施形態の装置Aは以上のような構成
であり、鉄塔脚材が載置されるベース(前記スライド板
X)の垂直方向の位置調整、水平面内での点回りの回動
および互いに直交する方向の位置調整が全て、それぞれ
の調整機構に設けられた送りネジ機構の寸切りボルトB
J 、BR 、BY 、BX を回動するだけで容易に実現でき
る。従って、この装置Aは各寸切りボルトBJ 、BR
Y 、BX をレンチを用いて手動で操作できるが、寸切
りボルトBJ 、BR 、BY 、BX の操作用ナットNJ1
R1、NY1、NX1に小型モータを接続し、電動で操作し
てもよい。次に、この装置Aを用いた鉄塔脚材の据え付
け作業を示す。
【0048】先ず、図12に示すように、据え付け装置
Aを鉄塔脚材埋設穴Q内の基盤T上に設置し、水準器を
当て、前記ジャッキ機構下枠3の水平割り出し用ボルト
33を回動させ装置Aの水平を出す。
【0049】次に、水平が出た装置Aのスライド板Xの
上に鉄塔用の脚材Pを所定角度傾斜した状態で設置す
る。この時、脚材Pの大略の位置は作業員の目測で所定
の位置および角度付近に設定されているが、脚材Pの据
え付け状態は、その上部の鉄塔の支柱とミリ単位に正確
に調整して接続する必要がある。
【0050】そのため、脚材PのサポータSを調整機構
Dにより押し引きして調整するとともに、脚材Pの下部
位置での水平、垂直移動および回動の微調整をこの発明
の実施形態の据え付け装置Aで行う。各方向の操作順序
は任意であり、前述したように、送りネジ機構の操作を
小型電動モータを用いて電動で行う場合には全て同時に
行うこともできる。小型モータMの操作は制御部CTに
より調整するが、この調整は位置データ、傾斜データを
小型のパーソナルコンピュータCからの制御信号により
行う。また、小型モータMの操作を手動スイッチで行う
ような形にしてもよい。
【0051】こうして、鉄塔脚材Pが据え付けられたス
ライド板X上の設定中心が事前測量によって定められ鉄
塔脚材Pの据付け中心に一致すれば埋設穴Qにコンクリ
ートを流し込み、装置Aを鉄塔脚材Pともどもコンクリ
ートで固める。
【0052】以上のように、この実施形態の据え付け装
置Aは鉄塔脚材Pが据え付けられるスライド板X(移動
ベース)を位置調整するための各方向への移動が全て送
りネジ機構SJ 、SR 、SY 、SX のボルトBJ
R 、BY 、BX の回動だけで実現できる簡単な構成と
なる。
【0053】また、その移動方式がスライド式であるの
で動かし易い。
【0054】
【発明の効果】以上示したように、この発明によれば、
鉄塔脚材の据え付け装置について、脚材が据え付けられ
る移動ベースの各方向(垂直方向、水平面内での点回り
および互いに直交する方向)への移動操作の入力を、複
雑な歯車機構を用いず、全て送りねじ機構で行うように
したので、装置が非常にシンプルな構造となる。
【0055】装置の構造がシンプルであるので、位置調
整の終了した脚材を埋設穴内にコンクリートを流し込ん
で固める際、流し込まれるコンクリートが装置内部に行
き渡り易く、鉄塔埋設部の構造が強化されるという利点
がある。
【0056】また、構造がシンプルであるので、加工が
容易で製作費が易くなるという利点があり、量産向きで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す斜視図
【図2】ジャッキ機構を示す斜視図
【図3】ジャッキ機構の分解斜視図
【図4】ジャッキ機構の動きを示す側面図
【図5】回動板の取付けを示す分解斜視図
【図6】回動板操作用送りネジ機構を示す斜視図
【図7】同上の要部斜視図
【図8】回動板の回動の様子を示す平面図
【図9】スライド枠とスライド板を示す斜視図
【図10】回動板に対するスライド枠の取付けを示す図
1の線I−Iによる断面図
【図11】スライド枠に対するスライド板の取付けを示
す図1の線II−IIによる断面図
【図12】実施形態の据え付け装置による脚材据え付け
作業を説明する図
【符号の説明】
J ジャッキ機構 1 上枠 2 中枠 3 下枠 JL 平行リンク R 回動板 Y スライド枠 X スライド板 SJ 、SR 、SY 、SX 送りネジ機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行リンクで構成されたジャッキ機構を
    有し、そのジャッキ機構は、前記リンクが、その支点回
    りに送りねじ機構により押し引きされ、支点回りに回動
    することにより昇降し、 前記ジャッキ機構には、その載置面に垂直に固定軸が設
    けられ、 その固定軸には、固定軸回りに回動可能となった回動板
    が挿嵌されており、 その回動板は送りねじ機構により押し引きされて回動
    し、 その回動板の上面には、送りねじ機構により押し引きさ
    れ、回動板に板面を平行にしてスライド可能となった第
    1のスライド板が設けられ、 その第1のスライド板の上面には、送りねじ機構により
    押し引きされ、第1のスライド板に板面を平行にし、か
    つ、第1のスライド板のスライド方向に直交する方向に
    スライド可能となった第2のスライド板が設けられ、 その第2のスライド板の上面に鉄塔脚材下端を据え付
    け、支持するようにした鉄塔脚材据付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016113768A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 大和ハウス工業株式会社 プレキャスト基礎の位置調整治具
JP2020095870A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 本田技研工業株式会社 スペーサ、バッテリ装置、携帯端末収容装置及びスペーサの使用方法
CN111326696A (zh) * 2018-12-13 2020-06-23 本田技研工业株式会社 隔板、电池装置、地面高度调整机构以及隔板的使用方法

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