JPH09256547A - コンクリート柱 - Google Patents
コンクリート柱Info
- Publication number
- JPH09256547A JPH09256547A JP6350196A JP6350196A JPH09256547A JP H09256547 A JPH09256547 A JP H09256547A JP 6350196 A JP6350196 A JP 6350196A JP 6350196 A JP6350196 A JP 6350196A JP H09256547 A JPH09256547 A JP H09256547A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- reinforcing materials
- shaped
- reinforcing
- reinforcing member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリート柱を、コストアップ、大重量化
等を招くことなく、座屈に対する補強を行う。 【解決手段】 コンクリート柱１１の角部に、断面Ｌ型
形状に形成された長尺のＬ型補強材１２ａを配設する。
Ｌ型補強材１２ａ同士の間に、平板形状に形成された長
尺の平板補強材１２ｂを、その幅方向を内方から外方へ
向けて配設する。Ｌ型補強材１２ａ及び平板補強材１２
ｂの周囲に水平補強筋３を長手方向へ間隔をあけて配設
する。
等を招くことなく、座屈に対する補強を行う。 【解決手段】 コンクリート柱１１の角部に、断面Ｌ型
形状に形成された長尺のＬ型補強材１２ａを配設する。
Ｌ型補強材１２ａ同士の間に、平板形状に形成された長
尺の平板補強材１２ｂを、その幅方向を内方から外方へ
向けて配設する。Ｌ型補強材１２ａ及び平板補強材１２
ｂの周囲に水平補強筋３を長手方向へ間隔をあけて配設
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋脚等に用いら
れるコンクリート柱に係り、特に、高強度化されたコン
クリート柱に関するものである。
れるコンクリート柱に係り、特に、高強度化されたコン
クリート柱に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、図４に示すように、コンクリ
ート柱１は、軸方向に複数の軸補強筋２が配設され、さ
らに、これら軸補強筋２の周囲に、軸方向へ間隔をあけ
て複数の水平補強筋３が配設された構造が一般的であ
る。ところで、この種のコンクリート柱１にあっては、
地震等による大きな荷重（軸方向圧縮力、曲げ、水平変
位など）が作用すると、圧縮側において、軸補強筋２に
座屈が生じる恐れがあった。このため、このコンクリー
ト柱１の強度アップを図る目的で、水平補強筋３の数を
増やしたり、あるいは補強筋回りのコンクリートＣのか
ぶりの寸法を大きくすることが行われている。
ート柱１は、軸方向に複数の軸補強筋２が配設され、さ
らに、これら軸補強筋２の周囲に、軸方向へ間隔をあけ
て複数の水平補強筋３が配設された構造が一般的であ
る。ところで、この種のコンクリート柱１にあっては、
地震等による大きな荷重（軸方向圧縮力、曲げ、水平変
位など）が作用すると、圧縮側において、軸補強筋２に
座屈が生じる恐れがあった。このため、このコンクリー
ト柱１の強度アップを図る目的で、水平補強筋３の数を
増やしたり、あるいは補強筋回りのコンクリートＣのか
ぶりの寸法を大きくすることが行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、水平補強筋３の数を増やすと、その分コストア
ップを招いてしまうとともに、補強筋の密度が高くな
り、コンクリートＣの充填が困難となってしまい、ま
た、コンクリートＣのかぶりの寸法を大きくすると、柱
の断面積が大きくなってしまうとともに、重量が増加し
てしまうという問題があった。
ように、水平補強筋３の数を増やすと、その分コストア
ップを招いてしまうとともに、補強筋の密度が高くな
り、コンクリートＣの充填が困難となってしまい、ま
た、コンクリートＣのかぶりの寸法を大きくすると、柱
の断面積が大きくなってしまうとともに、重量が増加し
てしまうという問題があった。
【０００４】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、コストアップ、大重量化等を招くことなく、座屈
の生じない高強度なコンクリート柱を提供することを目
的としている。
ので、コストアップ、大重量化等を招くことなく、座屈
の生じない高強度なコンクリート柱を提供することを目
的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載のコンクリート柱は、複数の補強部材
が軸方向に配設されたコンクリート柱であって、前記補
強部材が長尺の平板形状に形成され、その幅方向が柱の
内方から外方へ向けられていることを特徴としている。
請求項２記載のコンクリート柱は、複数の補強部材が軸
方向に配設されたコンクリート柱であって、前記補強部
材が長尺のＬ型形状に形成されていることを特徴として
いる。請求項３記載のコンクリート柱は、複数の補強部
材が軸方向に配設された断面矩形状のコンクリート柱で
あって、角部近傍には、長尺のＬ型形状に形成されたＬ
型補強部材が配設され、これらＬ型補強部材同士の間に
は、長尺の平板形状に形成された平板補強部材が、その
幅方向を柱の内方から外方へ向けて配設されていること
を特徴としている。
に、請求項１記載のコンクリート柱は、複数の補強部材
が軸方向に配設されたコンクリート柱であって、前記補
強部材が長尺の平板形状に形成され、その幅方向が柱の
内方から外方へ向けられていることを特徴としている。
請求項２記載のコンクリート柱は、複数の補強部材が軸
方向に配設されたコンクリート柱であって、前記補強部
材が長尺のＬ型形状に形成されていることを特徴として
いる。請求項３記載のコンクリート柱は、複数の補強部
材が軸方向に配設された断面矩形状のコンクリート柱で
あって、角部近傍には、長尺のＬ型形状に形成されたＬ
型補強部材が配設され、これらＬ型補強部材同士の間に
は、長尺の平板形状に形成された平板補強部材が、その
幅方向を柱の内方から外方へ向けて配設されていること
を特徴としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のコン
クリート柱を図によって説明する。図１において、符号
１１は、コンクリート柱である。このコンクリート柱１
１は、例えば道路橋等の橋脚として用いられるものであ
り、基礎上に立設され、その上端に橋桁が支持されるよ
うになっている。このコンクリート柱１１には、その軸
方向に複数の軸補強板１２が設けられている。これら軸
補強板１２は、断面Ｌ型形状に形成された長尺のＬ型補
強材１２ａと、平板形状に形成された長尺の平板補強材
１２ｂとからなるものである。そして、このＬ型補強材
１２ａが、コンクリート柱１１の角部に配設され、平板
補強材１２ｂがこれらＬ型補強材１２ａ同士の間に配設
されている。そして、平板補強材１２ｂが、その幅方向
をコンクリート柱１１の内方から外方へ向けて配設され
ている。
クリート柱を図によって説明する。図１において、符号
１１は、コンクリート柱である。このコンクリート柱１
１は、例えば道路橋等の橋脚として用いられるものであ
り、基礎上に立設され、その上端に橋桁が支持されるよ
うになっている。このコンクリート柱１１には、その軸
方向に複数の軸補強板１２が設けられている。これら軸
補強板１２は、断面Ｌ型形状に形成された長尺のＬ型補
強材１２ａと、平板形状に形成された長尺の平板補強材
１２ｂとからなるものである。そして、このＬ型補強材
１２ａが、コンクリート柱１１の角部に配設され、平板
補強材１２ｂがこれらＬ型補強材１２ａ同士の間に配設
されている。そして、平板補強材１２ｂが、その幅方向
をコンクリート柱１１の内方から外方へ向けて配設され
ている。
【０００７】上記のコンクリート柱１１を構築する場合
は、まず、Ｌ型補強材１２ａ及び平板補強材１２ｂをそ
れぞれ所定の位置に配設するとともに、水平補強筋３を
長手方向へ間隔をあけて配設する。この状態において、
外周側に型枠板を配設して型枠内にコンクリートＣを打
設し、コンクリートＣを硬化、養生させ、その後、型枠
板を撤去する。
は、まず、Ｌ型補強材１２ａ及び平板補強材１２ｂをそ
れぞれ所定の位置に配設するとともに、水平補強筋３を
長手方向へ間隔をあけて配設する。この状態において、
外周側に型枠板を配設して型枠内にコンクリートＣを打
設し、コンクリートＣを硬化、養生させ、その後、型枠
板を撤去する。
【０００８】そして、上記構造のコンクリート柱１１に
よれば、地震等による大きな荷重（軸方向圧縮力、曲
げ、水平変位など）が作用したとしても、軸方向の補強
部材として、耐座屈性に優れたＬ型形状のＬ型補強材１
２ａ及び平板形状の平板補強材１２ｂが用いられている
ので、コンクリート柱１１の座屈による破損を確実に防
止することができる。即ち、水平補強筋３を増やした
り、コンクリートＣのかぶり部分の寸法を大きくする補
強構造と比較して、コストアップ、大重量化、大断面化
等を招いたり施工作業に支障を来したりするようなこと
なく、確実な補強を行うことができる。
よれば、地震等による大きな荷重（軸方向圧縮力、曲
げ、水平変位など）が作用したとしても、軸方向の補強
部材として、耐座屈性に優れたＬ型形状のＬ型補強材１
２ａ及び平板形状の平板補強材１２ｂが用いられている
ので、コンクリート柱１１の座屈による破損を確実に防
止することができる。即ち、水平補強筋３を増やした
り、コンクリートＣのかぶり部分の寸法を大きくする補
強構造と比較して、コストアップ、大重量化、大断面化
等を招いたり施工作業に支障を来したりするようなこと
なく、確実な補強を行うことができる。
【０００９】なお、Ｌ型補強材１２ａの配設の仕方とし
ては、図２に示すようにその角部を内側に向けても良
い。また、上記の例では、Ｌ型補強材１２ａ及び平板補
強材１２ｂをそれぞれ配設させたが、いずれか一方を配
設しても、座屈に対する補強を行うことができるのは勿
論である。また、上記の例では、断面矩形状に形成した
コンクリート柱について説明したが、柱の断面形状とし
ては、図３に示すように円形のものでも適応させること
ができるのは勿論である。なお、この場合の構造として
は、平板補強材１２ｂを柱の内方から外方へ向けて、つ
まり半径方向にそれぞれ配置させ、その外周側に円形の
水平補強筋３を配設すれば良い。
ては、図２に示すようにその角部を内側に向けても良
い。また、上記の例では、Ｌ型補強材１２ａ及び平板補
強材１２ｂをそれぞれ配設させたが、いずれか一方を配
設しても、座屈に対する補強を行うことができるのは勿
論である。また、上記の例では、断面矩形状に形成した
コンクリート柱について説明したが、柱の断面形状とし
ては、図３に示すように円形のものでも適応させること
ができるのは勿論である。なお、この場合の構造として
は、平板補強材１２ｂを柱の内方から外方へ向けて、つ
まり半径方向にそれぞれ配置させ、その外周側に円形の
水平補強筋３を配設すれば良い。
【００１０】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のコンク
リート柱によれば、下記の効果を得ることができる。請
求項１記載のコンクリート柱によれば、地震等による大
きな荷重が作用したとしても、軸方向の補強部材とし
て、耐座屈性に優れた平板状の平板補強材が用いられて
いるので、水平補強筋を増やしたり、コンクリートのか
ぶり部分の寸法を大きくすることなく、コンクリート柱
の座屈を確実に防止することができる。請求項２記載の
コンクリート柱によれば、地震等による大きな荷重が作
用したとしても、軸方向の補強部材として、耐座屈性に
優れたＬ型状のＬ型補強材が用いられているので、水平
補強筋を増やしたり、コンクリートのかぶり部分の寸法
を大きくすることなく、コンクリート柱の座屈を確実に
防止することができる。請求項３記載のコンクリート柱
によれば、地震等による大きな荷重が作用したとして
も、軸方向の補強部材として、角部にＬ型状のＬ型補強
材が用いられ、さらに、これらの間に平板補強材が用い
られているので、水平補強筋を増やしたり、コンクリー
トのかぶり部分の寸法を大きくすることなく、コンクリ
ート柱の座屈を確実に防止することができる。
リート柱によれば、下記の効果を得ることができる。請
求項１記載のコンクリート柱によれば、地震等による大
きな荷重が作用したとしても、軸方向の補強部材とし
て、耐座屈性に優れた平板状の平板補強材が用いられて
いるので、水平補強筋を増やしたり、コンクリートのか
ぶり部分の寸法を大きくすることなく、コンクリート柱
の座屈を確実に防止することができる。請求項２記載の
コンクリート柱によれば、地震等による大きな荷重が作
用したとしても、軸方向の補強部材として、耐座屈性に
優れたＬ型状のＬ型補強材が用いられているので、水平
補強筋を増やしたり、コンクリートのかぶり部分の寸法
を大きくすることなく、コンクリート柱の座屈を確実に
防止することができる。請求項３記載のコンクリート柱
によれば、地震等による大きな荷重が作用したとして
も、軸方向の補強部材として、角部にＬ型状のＬ型補強
材が用いられ、さらに、これらの間に平板補強材が用い
られているので、水平補強筋を増やしたり、コンクリー
トのかぶり部分の寸法を大きくすることなく、コンクリ
ート柱の座屈を確実に防止することができる。
【図１】本発明の実施の形態のコンクリート柱の構造を
説明するコンクリート柱の断面図である。
説明するコンクリート柱の断面図である。
【図２】本発明の他の実施の形態のコンクリート柱の構
造を説明するコンクリート柱の断面図である。
造を説明するコンクリート柱の断面図である。
【図３】本発明の他の実施の形態のコンクリート柱の構
造を説明するコンクリート柱の断面図である。
造を説明するコンクリート柱の断面図である。
【図４】従来のコンクリート柱の構造を説明するコンク
リート柱の断面図である。
リート柱の断面図である。
１１ コンクリート柱 １２ 軸補強材 １２ａ Ｌ型補強材 １２ｂ 平板補強材
Claims (3)
- 【請求項１】 複数の補強部材が軸方向に配設されたコ
ンクリート柱であって、 前記補強部材が長尺の平板形状に形成され、その幅方向
が柱の内方から外方へ向けられていることを特徴とする
コンクリート柱。 - 【請求項２】 複数の補強部材が軸方向に配設されたコ
ンクリート柱であって、 前記補強部材が長尺のＬ型形状に形成されていることを
特徴とするコンクリート柱。 - 【請求項３】 複数の補強部材が軸方向に配設された断
面矩形状のコンクリート柱であって、 角部近傍には、長尺のＬ型形状に形成されたＬ型補強部
材が配設され、これらＬ型補強部材同士の間には、長尺
の平板形状に形成された平板補強部材が、その幅方向を
柱の内方から外方へ向けて配設されていることを特徴と
するコンクリート柱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6350196A JPH09256547A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | コンクリート柱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6350196A JPH09256547A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | コンクリート柱 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09256547A true JPH09256547A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13231052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6350196A Withdrawn JPH09256547A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | コンクリート柱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09256547A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101404513B1 (ko) * | 2012-11-21 | 2014-06-10 | 이창남 | ㄱ형강 또는 t형강을 이용한 철골철근콘크리트 기둥 |
| KR101415253B1 (ko) * | 2012-08-09 | 2014-07-04 | 서울대학교산학협력단 | Ｓｒｃ 기둥용 중공 ｐｃ합성기둥 및 이를 이용한 ｓｒｃ구조 |
| CN107642198A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-01-30 | 广西广厦环保科技有限公司 | 装配式预制混凝土梁及其制备工艺 |
| CN107724602A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-02-23 | 广西广厦环保科技有限公司 | 装配式预制混凝土柱及其制备工艺 |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP6350196A patent/JPH09256547A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101415253B1 (ko) * | 2012-08-09 | 2014-07-04 | 서울대학교산학협력단 | Ｓｒｃ 기둥용 중공 ｐｃ합성기둥 및 이를 이용한 ｓｒｃ구조 |
| KR101404513B1 (ko) * | 2012-11-21 | 2014-06-10 | 이창남 | ㄱ형강 또는 t형강을 이용한 철골철근콘크리트 기둥 |
| CN107642198A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-01-30 | 广西广厦环保科技有限公司 | 装配式预制混凝土梁及其制备工艺 |
| CN107724602A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-02-23 | 广西广厦环保科技有限公司 | 装配式预制混凝土柱及其制备工艺 |
| CN107724602B (zh) * | 2017-10-12 | 2020-09-29 | 广西贺州市矿投广厦环保科技有限公司 | 装配式预制混凝土柱及其制备工艺 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |