JPH09256467A - 木造建築物の軸組構造 - Google Patents
木造建築物の軸組構造Info
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- JPH09256467A JPH09256467A JP6128996A JP6128996A JPH09256467A JP H09256467 A JPH09256467 A JP H09256467A JP 6128996 A JP6128996 A JP 6128996A JP 6128996 A JP6128996 A JP 6128996A JP H09256467 A JPH09256467 A JP H09256467A
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Abstract
連結を可能とした木造建築物の軸組構造を提供するこ
と。 【解決手段】 土台(1) や梁(2) 等の横架材間に柱(3)
を介設した木造建築物の軸組構造において、前記柱(3)
の芯部に長孔(31)を設けて中空長柱材を形成するととも
に、横架材に軸挿通孔(4),(4) を設け、前記長孔(31)及
び軸挿通孔(4),(4) 中に長軸体を挿貫し、同長軸体の端
部を横架材に連結固定した。
Description
構造に関する。
に、基礎100 上に土台200 を固設し、同土台200 上に柱
300 を立設し、同柱300 上に梁400 を横架し、さらに、
各柱300間に適宜胴縁等の横材500 を取付け、壁材600
を張設した軸組構造があり、在来工法として用いられて
いる。なお、図中、700 は窓取付用開口部、710 は窓枠
である。
土台200 や梁400 等の横架材との連結構造は、図7に示
すように、柱300 の両端部にほぞ310,310 を形成した仕
口によるものとしたものが一般的であり、そして、通常
は、連結部に補強板800 を取付けた構造としている。
法では、柱300 と横架材との連結強度が十分でなく、地
震等により大きな力が加わると柱300 が土台200 と梁40
0 との間から脱落して家屋が倒壊するおそれがあった。
リケーション式のものが一般家屋の主流になりつつある
が、他方では木材のもつ特有の美しさを求める声も小さ
くない。
き出すには、天然木に優るものはないが、これらは高価
であり、また、これを十分乾燥させるためには時間とコ
ストがさらにかかるので、一般家屋では合板等の集成木
材が多用されることになり、結局のところ、木造家屋の
本来の趣を得るまでには至っていない。
る木造建築物の軸組構造を提供することを目的としてい
る。
の横架材間に柱を介設した木造建築物の軸組構造におい
て、前記柱の芯部に長孔を設けて中空長柱材を形成する
とともに、横架材に軸挿通孔を設け、前記長孔及び軸挿
通孔中に長軸体を挿貫し、同長軸体の端部を横架材に連
結固定したことを特徴としており、在来工法でありなが
ら、柱と横架材との連結強度を十分なものとしている。
材間に所定の間隔をあけて複数本取付けるとともに、同
中空長柱材に壁材を張設してパネル状に形成することも
できる。したがって、工場等で予め構成しておくことが
でき、現場で職人の腕に頼っていた作業が短時間で能率
的に行え、しかも、品質を均一化してコスト低減を図る
ことができる。
部を中ぐりして長孔を形成し、内部及び外周部を強制乾
燥させたものとすることにより、集成木材と殆ど変わら
ないコストで天然木材を使用した木造建築物を構築する
ことができる。
造は、柱の芯部に長孔を設けて中空長柱材を形成すると
ともに、土台や梁等の横架材に軸挿通孔を設け、前記長
孔及び軸挿通孔中に長軸体を挿貫し、同長軸体の端部を
横架材に連結固定したものである。
ことができ、同軸ボルトの雄ねじ部にナットを螺合する
ことにより強固に連結することができる。
すれば、柱と横架材との連結強度が高まり、地震等によ
り大きな力が加わっても柱が脱落するおそれがなく、倒
壊等の被害を防止することができる。
材間に所定の間隔をあけて複数本取付けるとともに、同
中空長柱材に壁材を張設してパネル状に形成することも
できる。したがって、かかるパネル状壁体を工場等で予
め構成しておくことができ、現場で職人の腕に頼ってい
た作業が短時間で能率的に行え、しかも、品質を均一化
してコスト低減を図ることができる。
たものを使用することが好ましい。
て長孔を形成し、内部及び外周部を強制乾燥させたもの
とすると、表面にひび割れ等を生じることがなく、木目
の美しさを保ちながら耐久性に富むものとすることがで
きる。
ば、施工後に構造全体が緩むことがないので、施工した
後に増し締めをしなくとも強度を保つことができ、施工
に手間をかけることなく、強度の高い木造建築を行え
る。
天然木材を使用した木造建築物を構築することができ
る。
を、添付図面を参照しながら説明する。
いる。1は土台、2は梁であり、建築物の横架材をな
す。
であり、土台1と梁2との間に介設され、上下端部を土
台1及び梁2にそれぞれ連結している。
のであり、柱3の芯部に長孔31を設けて中空長柱材を形
成するとともに、土台1や梁2等の横架材に軸挿通孔4
を設け、前記長孔31及び軸挿通孔4中に長軸体をなす軸
ボルト5を挿貫し、同軸ボルト5の端部を横架材に連結
固定している。
(図2においては梁2側のみを示す)には雄ねじ部51を
設けており、同雄ねじ部51にナット6を螺合することに
より、柱3と横架材、すなわち土台1及び梁2とを強固
に連結することができる。60は座金である。
ぐり部であり、軸ボルト5の先端が土台1及び梁2より
突出しないようにしている。さらに、柱3及び土台1と
梁2とに、それぞれ対応する位置に複数のピン挿通孔70
を設け、同ピン挿通孔70に位置決め兼用連結ピン7を挿
通して確実に連結可能としている。本実施例では、ピン
挿通孔70を、長孔31及び軸挿通孔4の周りにそれぞれ4
個設けている。なお、位置決め兼用連結ピン7の材質
は、十分な強度を有するものであれば木製、金属性等の
種類を問わない。
宅等に適用すれば、柱3と土台1及び梁2との連結強度
が高まり、地震等により大きな力が加わっても柱3が脱
落するおそれがなく、倒壊等の被害を防止することがで
きる。
燥させたものを用いており、そのためには、以下の要領
で乾燥させることが好ましい。
記長孔31内に熱風を送給するとともに、中空長柱材の外
周面にも熱風を送給して全体を効率よく強制的に乾燥さ
せるものとする。
へ送る熱風量よりも大とすることにより最適な乾燥バラ
ンスとすることができ、耐久性に富み、かつ、表面にひ
び割れ等のない、木目の美しさを保った良質の柱3を得
ることができる。
ば、施工後に構造全体が緩むことがないので、施工後に
軸ボルト5の増し締めをしなくとも強度を保つことがで
き、施工に手間をかけることなく、強度の高い木造建築
を行うことができる。
天然木材を使用した木造建築物を構築することができ
る。
体Wについて説明する。
壁体は現場施工によるものであったが、上述したよう
に、中空長柱材と横架材とを、中空長柱材内に挿通した
長軸体で連結可能としたことにより、かかる中空長柱材
を所定長さの横架材間に所定の間隔をあけて複数本取付
け、同中空長柱材に壁材8を張設してパネル状に形成し
たものである。
る土台1と梁2との間に、中空長柱材よりなる柱3を所
定の間隔をあけて複数本介設することにより構成した枠
体9をユニットベースとし、図4に示すように、その一
側面に外壁材81を張設するとともに、他側面に内壁材82
を張設してパネル状壁体Wを構成するものである。
1、梁2、柱3で囲繞される各空間90に、柱3の一面が
露出するように張設する。図4中、83はグラスウール等
の断熱材、84は空気層形成用胴縁である。
を、予め、工場等で用途に応じて各種形状に形成してお
けば、現場でこれを組立てるだけで木造建築が可能とな
るので、従来のように職人の腕に頼っていた作業が短時
間で能率的に行え、しかも、品質を均一化してコスト低
減を図ることができる。
したものであり、92は筋違、93は窓枠、94は縦胴縁であ
る。
ので以下の効果を奏する。
造建築物の軸組構造において、前記柱の芯部に長孔を設
けて中空長柱材を形成するとともに、横架材に軸挿通孔
を設け、前記長孔及び軸挿通孔中に長軸体を挿貫し、同
長軸体の端部を横架材に連結固定したことにより、在来
工法でありながら、柱と横架材との連結強度を十分なも
のとすることができる。
に所定の間隔をあけて複数本取付けるとともに、同中空
長柱材に壁材を張設してパネル状に形成したことによ
り、これを予め工場等で製造しておけば、現場で職人の
腕に頼っていた作業が短時間で能率的に行え、しかも、
品質を均一化してコスト低減を図ることができる。
ぐりして長孔を形成し、内部及び外周部を強制乾燥させ
たものとしたことにより、表面にひび割れ等を生じるこ
とがなく、木目の美しさを保ちながら耐久性に富むもの
とすることができる。
天然木材を使用した木造建築物を構築することができ
る。
であれば、施工後に構造全体が緩むことがないので、施
工した後に増し締めをしなくとも強度を保つことがで
き、施工に手間をかけることなく、強度の高い木造建築
を行える。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 土台(1) や梁(2) 等の横架材間に柱(3)
を介設した木造建築物の軸組構造において、 前記柱(3) の芯部に長孔(31)を設けて中空長柱材を形成
するとともに、横架材に軸挿通孔(4),(4) を設け、前記
長孔(31)及び軸挿通孔(4),(4) 中に長軸体を挿貫し、同
長軸体の端部を横架材に連結固定したことを特徴とする
木造建築物の軸組構造。 - 【請求項2】上記中空長柱材を、所定長さの横架材間に
所定の間隔をあけて複数本取付けるとともに、同中空長
柱材に壁材(8) を張設してパネル状に形成したことを特
徴とする請求項1記載の木造建築物の軸組構造。 - 【請求項3】上記中空長柱材は、天然木材の芯部を中ぐ
りして長孔(31)を形成し、内部及び外周部を強制乾燥さ
せたものであることを特徴とする請求項1または2に記
載の木造建築物の軸組構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06128996A JP3726103B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 木造建築物の軸組構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06128996A JP3726103B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 木造建築物の軸組構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09256467A true JPH09256467A (ja) | 1997-09-30 |
JP3726103B2 JP3726103B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=13166900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06128996A Expired - Fee Related JP3726103B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 木造建築物の軸組構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3726103B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000080758A (ja) * | 1998-09-03 | 2000-03-21 | Bonpei Goto | 建築用耐震性不倒壊柱 |
JP2000136566A (ja) * | 1998-08-27 | 2000-05-16 | Shoji Kojima | 木造構造物の構造材、構造材の接合構造、構造材の穴明け装置 |
JP2018012959A (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | 株式会社竹中工務店 | 木質柱梁接合構造 |
CN108729563A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-11-02 | 中建三局集团有限公司 | 一种仿古建筑墙身内木柱的防糟朽构造系统 |
CN112127477A (zh) * | 2020-10-30 | 2020-12-25 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种大型炼钢高跨实腹式钢柱及其安装方法 |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP06128996A patent/JP3726103B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000136566A (ja) * | 1998-08-27 | 2000-05-16 | Shoji Kojima | 木造構造物の構造材、構造材の接合構造、構造材の穴明け装置 |
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CN108729563A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-11-02 | 中建三局集团有限公司 | 一种仿古建筑墙身内木柱的防糟朽构造系统 |
CN108729563B (zh) * | 2018-07-24 | 2023-12-19 | 中建三局集团有限公司 | 一种仿古建筑墙身内木柱的防糟朽构造系统 |
CN112127477A (zh) * | 2020-10-30 | 2020-12-25 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种大型炼钢高跨实腹式钢柱及其安装方法 |
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---|---|
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