JPH09255631A - 不斉合成用触媒組成物、その製造法およびそれを用いた不斉ニトロアルコールの製造法 - Google Patents

不斉合成用触媒組成物、その製造法およびそれを用いた不斉ニトロアルコールの製造法

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JPH09255631A
JPH09255631A JP9027096A JP9027096A JPH09255631A JP H09255631 A JPH09255631 A JP H09255631A JP 9027096 A JP9027096 A JP 9027096A JP 9027096 A JP9027096 A JP 9027096A JP H09255631 A JPH09255631 A JP H09255631A
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asymmetric synthesis
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asymmetric
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JP9027096A
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Masakatsu Shibazaki
正勝 柴崎
Hiroaki Sasai
宏明 笹井
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Chisso Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/14Preparation of nitro compounds by formation of nitro groups together with reactions not involving the formation of nitro groups

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な不斉合成用触媒組成物、その製造法お
よびそれを用いて短い反応時間で収率と光学過剰量が良
好な不斉ニトロアルコールを製造する方法を提供するこ
とである。 【解決手段】 従来の不斉合成触媒に対して、アルカリ
金属化合物を添加させた不斉合成用触媒組成物を用い
て、アルデヒドとニトロエタノールとをニトロアルドー
ル反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な不斉合成用
触媒組成物、その製造法およびそれを用いた不斉ニトロ
アルコールの製造法に関する。さらに詳しくは、ニトロ
基をアミノ基、カルボン酸、水酸基等に変換することに
より医薬品として有用な医薬中間体原料である不斉ニト
ロアルコールを効率的に製造することのできる新規な不
斉合成用触媒組成物、その製造法およびそれを用いた不
斉ニトロアルコールの製造法に関する。
【0002】
【背景技術】本発明者らは、特開平6−154618号
公報,特開平6−256270号公報,特開平6−30
6026号公報,WO95/01323、J.Am.Chem.So
c.,114,4418-4420,1992,Tetrahedro Letters,34(5),851
-854,1993,Tetrahedro Letters,34(5),855-858,1993,Te
trahedro Letters,34(16),2657-2660,1993,J.Am.Chem.S
oc.,115,10372,1993,J.Org.Chem.,60,7388-7389,1995等
において、収率および光学過剰量等が良好な不斉ニトロ
アルコールの製法に関する種々の報告をしている。
【0003】具体例として、ランタン−リチウム−
(R)−ビナフトール錯体触媒を用いてイソプロピルア
ルデヒドとニトロメタンを反応温度−42℃で、アルド
ール反応を2日間行うことによって、収率80%、光学
過剰量85%eeの(S)−3−メチル−ニトロブタン
−2−オールが得られることを報告している。しかしな
がら、上記の方法は、過剰な反応原料および触媒量を必
要としたり、長い反応時間を要しなければ、充分な収率
および光学過剰量等が得られないという問題点を有して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解決するべく鋭意検討を行った結果、従来の不斉
合成触媒に対して、アルカリ金属化合物を添加させた不
斉合成用触媒組成物を用いることにより、飛躍的に反応
時間を短くすることができ、かつ得られる不斉ニトロア
ルコールの収率と光学過剰量も従来通りもしくはそれ以
上のものが得られることを見い出し、本発明を完成し
た。本発明は、新規な不斉合成用触媒組成物、その製造
法およびそれを用いた不斉ニトロアルコールの製造法を
提供することである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は下記の(1)ない
し(3)の構成を有している。 (1)式(IR
【0006】
【化8】
【0007】(式中、R1は、3,4,5,6,7位の
いずれかの位置に置換しており、R2は、3’,4’,
5’,6’,7’位のいずれかの位置に置換している。
また、R1およびR2は、水素原子、アルキル基、フェニ
ル基、アルケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、
シアノ基およびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、
同一であっても異なっていてもかまわない。)もしく
は、式(IS
【0008】
【化9】
【0009】(式中、R1は、3,4,5,6,7位の
いずれかの位置に置換しており、R2は、3’,4’,
5’,6’,7’位のいずれかの位置に置換している。
また、R1およびR2は、水素原子、アルキル基、フェニ
ル基、アルケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、
シアノ基およびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、
同一であっても異なっていてもかまわない。)で示され
る光学活性1,1’−ビ−2−ナフトール類、希土類金
属化合物およびアルカリ金属化合物とから調製されてい
る不斉合成触媒に対して、さらにアルカリ金属化合物が
添加されている不斉合成用触媒組成物。
【0010】(2)式(IR
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R1は、3,4,5,6,7位の
いずれかの位置に置換しており、R2は、3’,4’,
5’,6’,7’位のいずれかの位置に置換している。
また、R1およびR2は、水素原子、アルキル基、フェニ
ル基、アルケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、
シアノ基およびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、
同一であっても異なっていてもかまわない。)もしく
は、式(IS
【0013】
【化11】
【0014】(式中、R1は、3,4,5,6,7位の
いずれかの位置に置換しており、R2は、3’,4’,
5’,6’,7’位のいずれかの位置に置換している。
また、R1およびR2は、水素原子、アルキル基、フェニ
ル基、アルケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、
シアノ基およびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、
同一であっても異なっていてもかまわない。)で示され
る光学活性1,1’−ビ−2−ナフトール類、希土類金
属化合物およびアルカリ金属化合物とから調製される不
斉合成触媒に対して、さらにアルカリ金属化合物を添加
する不斉合成用触媒組成物の製造法。
【0015】(3)式(II)
【0016】
【化12】
【0017】(式中、R5は、炭素数1〜20のアルキ
ル基、アルケニル基、シクロアルキル基、フェニル基、
ベンジル基で、二重結合や三重結合を含んでいてもかま
わない。)で表されるアルデヒドとニトロアルカン類と
を請求項1記載の不斉合成用触媒組成物の存在下で、ニ
トロアルドール反応させる式(III)
【0018】
【化13】
【0019】(式中、R3は、炭素数1〜20のアルキ
ル基もしくはフェニル基で、二重結合や三重結合を含ん
でいても、分岐や環状構造になっていてもかまわない。
また、R4は、炭素数1〜5のアルキル基、メチロール
基を表わす。)もしくは、式(IV)
【0020】
【化14】
【0021】(式中、R3は、炭素数1〜20のアルキ
ル基もしくはフェニル基で、二重結合や三重結合を含ん
でいても、分岐や環状構造になっていてもかまわない。
また、R4は、炭素数1〜5のアルキル基、メチロール
基を表わす。)で表される不斉ニトロアルコールの製造
法。
【0022】本発明の不斉合成用触媒組成物は、従来の
不斉合成触媒に対してアルカリ金属化合物が添加されて
いるものである。従来の不斉合成触媒は、先に記載した
文献等に詳細な調製法が記載されている光学活性1,
1’−ビ−2−ナフトール類、希土類金属化合物および
アルカリ金属化合物から成るものである。その調整法を
以下の簡略式によって示すことができる。
【0023】
【化15】
【0024】該触媒の構成成分の1つである光学活性
1,1’−ビ−2−ナフトール類は、
【0025】
【化16】
【0026】
【化17】
【0027】で表されるものであり、R体もしくはS体
のそれぞれ片方のみを使用するものである。また、置換
基R1は、3,4,5,6,7位、置換基R2は3’,
4’,5’,6’,7’位のいずれかの位置、特に収率
および光学過剰量が良好となる6,6’位に結合してい
ることが好ましく、置換基R1およびR2は、水素原子、
(メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基等)のアル
キル基、フェニル基、アルケニル基、(メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s
−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基を有する)ト
リアルキルシリルエチニル基、ハロゲン原子、シアノ基
等を挙げることができ、各々同一であっても異なってい
てもどちらでの良い。
【0028】該触媒の構成成分の1つである希土類金属
化合物としては、式 M(OR”)3 (式中、Mは、ランタン、プラセオジウム、ネオジウ
ム、ユーロピウム、ガドリウム、ジスプロシウム、エル
ビウム、イッテルビウム、イットリウム等の希土類金属
を表し、R”は炭素数1〜8の置換アルキル基を表
す。)によって表される化合物等を挙げることができ
る。
【0029】該触媒の構成成分の1つであるアルキル金
属化合物としては、(メチルリチウム、t−ブチルリチ
ウム等の)アルキルアルカリ金属類、(水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム等の)水酸
化アルカリを挙げることができる。
【0030】該触媒の代表的な調製例として、希土類金
属化合物:光学活性1,1’−ビ−2−ナフトール類:
アルカリ金属化合物:水が1:3:3:1の割合で調整
する方法を挙げることができ、以下の簡略式によって示
すことができる。
【0031】
【化18】
【0032】本発明の不斉合成用触媒組成物は、従来の
不斉合成触媒にアルカリ金属化合物が添加されたもので
ある。従来の不斉合成触媒においてもアルカリ金属化合
物が添加されているが、該触媒中のアルカリ金属化合物
の配合比を増やしても、反応時間の短縮や得られる不斉
ニトロアルコールの収率と光学過剰量を著しく向上させ
ることはできない。該触媒に対して、アルカリ金属化合
物を添加した本発明の不斉合成用触媒組成物を用いるこ
とにより、飛躍的に反応時間を短くすることができ、か
つ得られる不斉ニトロアルコールの収率と光学過剰量を
著しく向上させることができる。この原因は明確には判
らないが、従来の不斉合成触媒とアルカリ金属化合物と
からなる錯体が得られるからではないかと推定してい
る。このような不斉合成用触媒組成物は、新規なもので
あり、特許公報および文献等に記載された例はない。
【0033】本発明において用いられるアルカリ金属化
合物としては、(メチルリチウム、t−ブチルリチウム
等の)アルキルアルカリ金属類、(水酸化リチウム、水
酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム等の)水酸化アル
カリを挙げることができるが、n−ブチルリチウムや水
酸化リチウムが好ましい。また、本発明において用いら
れるアルカリ金属化合物の添加量は、不斉合成触媒に対
し、0.01モル当量以上が好ましく、特に、0.1〜
10モル当量の範囲が好ましく、0.1〜5モル当量の
範囲がさらに好ましい。アルカリ金属化合物を添加する
時の温度は、室温以下が好ましく、置換基などとの反応
を考えた場合0℃以下が特に望ましい。
【0034】また、本発明の不斉合成用触媒組成物の製
造法は、一般に溶媒中で実施されるが、該溶媒として
は、触媒構造を変化させなければどのような溶媒を使用
してもかまわない。具体的には、THF、(ジエチルエ
ーテル、1,4−ジオキサン等の)エーテル系溶媒、
(塩化メチレン、クロロホルム、1,1,1−トリクロ
ロエタン及びモノクロロベンゼン等の)ハロゲン系溶
媒、(ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン及びn−ヘプ
タン等の)炭化水素系溶媒、(酢酸エチル、酢酸メチル
等の)脂肪酸エステル類、ジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒を挙げることが
できる。これらの溶媒は、単独もしくは2種類以上混合
して使用してもかまわない。
【0035】本発明の不斉ニトロアルコールの製造法
は、本発明の不斉合成用触媒組成物を用いた不斉ニトロ
アルドール反応であり、本発明の不斉合成用触媒組成物
の存在下、ニトロアルカン類とアルデヒドとを反応さ
せ、酸を添加することにより終了させ、式(III)
【0036】
【化19】
【0037】(式中、R3は、炭素数1〜20のアルキ
ル基もしくはフェニル基で、二重結合や三重結合を含ん
でいても、分岐や環状構造になっていてもかまわない。
また、R4は、炭素数1〜5のアルキル基、メチロール
基を表わす。)もしくは、式(IV)
【0038】
【化20】
【0039】(式中、R3は、炭素数1〜20のアルキ
ル基もしくはフェニル基で、二重結合や三重結合を含ん
でいても、分岐や環状構造になっていてもかまわない。
また、R4は、炭素数1〜5のアルキル基、メチロール
基を表わす。)で表される不斉ニトロアルコールを製造
する方法である。
【0040】本発明の不斉ニトロアルコールの製造法に
は、溶媒を用いることができるが、反応条件下、原料で
あるニトロアルカン類およびアルデヒドと反応しない溶
媒であれば特に限定しない。具体的には、THF、水、
(メタノール、エタノール、イソプロパノール及びエチ
レングリコール等の)アルコール系溶媒、(ジエチルエ
ーテル、1,4−ジオキサン等の)エーテル系溶媒、
(塩化メチレン、クロロホルム、1,1,1−トリクロ
ロエタン及びモノクロロベンゼン等の)ハロゲン系溶
媒、(ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン及びn−ヘプ
タン等の)炭化水素系溶媒、(酢酸エチル、酢酸メチル
等の)脂肪酸エステル類、ジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒等を挙げること
ができる。これらの溶媒は、単独もしくは2種類以上混
合物を用いてもどちらでの良い。
【0041】本発明の不斉ニトロアルコールの製造法に
おいて使用するアルデヒドとしては、(アセトアルデヒ
ド、イソプロピルアルデヒド、n−ブチルアルデヒドな
どの炭素数1〜20のアルキル基で、直鎖中に二重結合
や三重結合を含んでいてもかまわない)直鎖式アルデヒ
ド、(シクロヘキシルアルデヒド等の)脂環式アルデヒ
ド、(ベンズアルデヒド等の)芳香属アルデヒド等を挙
げることができる。
【0042】本発明の不斉ニトロアルコールの製造法に
おいて使用するニトロアルカン類としては、ニトロメタ
ン、ニトロエタン、ニトロプロパンおよびニトロエタノ
ール等を挙げることができる。また、本発明の不斉ニト
ロアルコールの製造法における反応温度は、−100〜
50℃の間が好ましい。特に、−80〜0℃の範囲が収
量、光学過剰量および反応時間の短縮等に良好である。
【0043】本発明によって得られる不斉ニトロアルコ
ールは、ニトロ基をアミノ基、カルボン酸、水酸基等に
変換することにより有用な医薬品とすることができる。
例として、PtO2、Pd−Cなどの一般的な接触水添
触媒を使用し、100℃以下で水素添加反応を行うこと
により、もとの立体構造を維持したまま不斉アミノアル
コールを得ることができる。また、ホウ素化水素ナトリ
ウムなどの還元試薬を用いても同様に不斉アミノアルコ
ールを得ることができる。ニトロ基をカルボン酸や水酸
基などへ変換するのも既知の方法で立体構造を維持した
まま行うことができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の不斉合成用触媒組成物、その
製造法およびそれを用いた不斉ニトロアルコールの製造
法を不斉合成触媒(不斉合成用触媒組成物)の調製、実
施例および比較例を用いて詳細に説明する。なお、本実
施各例および比較各例は、本発明をなんら限定するもの
ではない。また、実施各例および比較各例における光学
過剰量は、HPLC(カラム;ダイセル化学工業(株)製
CHIRALPAK AD、ヘキサン/i−プロパノー
ル=9/1)によって測定したものである。
【0045】(不斉合成触媒A0の調製)50℃で2時
間真空乾燥した(R)−1,1’−ビ−2−ナフト−ル
29.5mg(0.103mmol)を、アルゴン気流
下において、880マイクロリットルのTHFに溶解し
た溶解液を0℃に冷却した後、該溶解液に対し、ランタ
ントリイソプロポキサイド10.6mg(0.0344
mmol)を172マイクロリットルのTHF溶液に溶
解した溶解液を滴下して混合溶液を得た後、該混合溶液
を室温にまで昇温して30分撹拌し、再度0℃に冷却し
た。次に、該混合溶液に、1.72Nのn−BuLiヘ
キサン溶液を60マイクロリットル滴下した後、一晩室
温で撹拌し、水(0.035mmol)を含むTHF溶
液を35マイクロリットル加えて0.03Nの不斉合成
触媒A0を得た。
【0046】(不斉合成用触媒組成物A1の調製) (不斉合成触媒A0の調製)によって得られた不斉合成
触媒A0を0℃に保ちながら、アルゴン気流下におい
て、1.72Nのn−BuLiヘキサン溶液を10マイ
クロリットル(不斉合成触媒A0に対して、モル比0.
5)滴下した後、室温に戻し、30分間撹拌することに
よって不斉合成用触媒組成物A1を調製した。
【0047】(不斉合成用触媒組成物A2の調製) (不斉合成触媒A0の調製)によって得られた不斉合成
触媒A0を0℃に保ちながら、アルゴン気流下におい
て、1.72Nのn−BuLiヘキサン溶液を18マイ
クロリットル(不斉合成触媒A0に対して、モル比0.
9)滴下した後、室温に戻し、30分間撹拌することに
よって不斉合成用触媒組成物A2を調製した。
【0048】(不斉合成用触媒組成物A3の調製) (不斉合成触媒A0の調製)によって得られた不斉合成
触媒A0を0℃に保ちながら、アルゴン気流下におい
て、1.72Nのn−BuLiヘキサン溶液を20マイ
クロリットル(不斉合成触媒A0に対して、モル比1.
0)滴下した後、室温に戻し、30分間撹拌することに
よって不斉合成用触媒組成物A3を調製した。
【0049】(不斉合成用触媒組成物A4の調製) (不斉合成触媒A0の調製)によって得られた不斉合成
触媒A0を0℃に保ちながら、アルゴン気流下におい
て、1.72Nのn−BuLiヘキサン溶液を40マイ
クロリットル(不斉合成触媒A0に対して、モル比2.
0)滴下した後、室温に戻し、30分間撹拌することに
よって不斉合成用触媒組成物A4を調製した。
【0050】(不斉合成用触媒組成物A5の調製) (不斉合成触媒A0の調製)によって得られた不斉合成
触媒A0を0℃に保ちながら、アルゴン気流下におい
て、1.72Nのn−BuLiヘキサン溶液を60マイ
クロリットル(不斉合成触媒A0に対して、モル比3.
0)滴下した後、室温に戻し、30分間撹拌することに
よって不斉合成用触媒組成物A5を調製した。
【0051】(不斉合成用触媒組成物A6の調製) (不斉合成触媒A0の調製)によって得られた不斉合成
触媒A0を0℃に保ちながら、アルゴン気流下におい
て、1.72Nのn−BuLiヘキサン溶液を120マ
イクロリットル(不斉合成触媒A0に対して、モル比
6.0)滴下した後、室温に戻し、30分間撹拌するこ
とによって不斉合成用触媒組成物A6を調製した。
【0052】(不斉合成触媒B0の調製)(R)−1,
1’−ビ−2−ナフトールの代わりに、(R)−6,
6’−ビス(トリメチルシリルエチニル)−1,1’−
ビ−2−ナフトールを等モル使用した以外は、(不斉合
成触媒A0の調製)に準拠して不斉合成触媒B0を調製
した。
【0053】(不斉合成用触媒組成物B1の調製) (不斉合成触媒B0の調製)によって得られた不斉合成
触媒B0を0℃に保ちながら、アルゴン気流下におい
て、1.72Nのn−BuLiヘキサン溶液を18マイ
クロリットル滴下した後、室温に戻し、30分間撹拌す
ることによって不斉合成用触媒組成物B1を調製した。
【0054】(不斉合成用触媒組成物C1の調製)ラン
タントリイソプロポキサイドの代わりに、サマリウムト
リイソプロポキサイドを等モル使用した以外は、(不斉
合成触媒A1の調製)に準拠して不斉合成用触媒組成物
C1を調製した。
【0055】(不斉合成触媒D0の調製)1.72Nの
n−BuLiヘキサン溶液を60マイクロリットル滴下
する代わりに78マイクロリットル滴下した以外は、
(不斉合成触媒A0の調製)に準拠して不斉合成触媒D
0を調製した。
【0056】(実施例1)不斉合成用触媒組成物A2
(1.24ミリリットル:0.015mmol)と、T
HF(0.734ミリリットル)とを、−40℃で30
分間撹拌し、さらに、同温度において、ニトロメタン
(0.246ミリリットル:4.56mmol)を加
え、30分撹拌した後、ジヒドロシンナムアルデヒド
(0.060ミリリットル:0.456mmol)を添
加し、−40℃で撹拌しながら反応させ、2.5時間後
に1Nの塩酸(2.0ミリリットル)を加えることによ
り反応を終了させた。続いて、酢酸エチル(10ミリリ
ットル)を用いて、3度の抽出操作を行なうことによっ
て、得られた反応液から有機層を分離した後、該有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、溶媒を減圧留去した後、フラッシュクロマトグラフ
ィ(SiO2、アセトン/ヘキサン=1/5)で精製
し、(S)−4−フェニル−1−ニトロ−2−ブタノー
ルを得た。得られた化合物は、収率80mol%であっ
た。また、光学過剰量は、59%eeであった。
【0057】(実施例2)ジヒドロシンナムアルデヒド
の代わりに、シクロヘキシルアルデヒドを等モル使用
し、反応時間を2.5時間から24時間に変更した以外
は、実施例1に準拠して(S)−1−シクロヘキシル−
2−ニトロエタノールを得た。得られた化合物は、収率
74mol%であった。また、光学過剰量は、89%e
eであった。
【0058】(実施例3)ジヒドロシンナムアルデヒド
の代わりに、イソプロピルアルデヒドを等モル使用し、
反応時間を2.5時間から24時間に変更した以外は、
実施例1に準拠して(S)−3−メチル−1−ニトロ−
2−ブタノールを得た。得られた化合物は、収率97m
ol%であった。また、光学過剰量は、72%eeであ
った。
【0059】(実施例4)ニトロメタンの代わりに、ニ
トロエタンを等モル使用し、反応時間を2.5時間から
113時間に変更した以外は、実施例1に準拠して存在
比8.1/1.0の(2S,3S)−5−フェニル−2
−ニトロ−3−ペンタノールと(2R,3S)−5−フ
ェニル−2−ニトロ−3−ペンタノールとの混合化合物
を得た。得られた混合化合物は、収率83mol%であ
った。また、(2S,3S)−5−フェニル−2−ニト
ロ−3−ペンタノールの光学過剰量は、94%eeであ
った。ジアステレオ選択性は、1HNMRで確認した。
【0060】(比較例1)不斉合成用触媒組成物A2の
代わりに、不斉合成触媒A0を等モル使用し、ニトロメ
タンの代わりに、ニトロエタンを等モル使用し、反応時
間を2.5時間から113時間に変更した以外は、実施
例1に準拠して存在比2.3/1.0の(2S,3S)
−5−フェニル−2−ニトロ−3−ペンタノールと(2
R,3S)−5−フェニル−2−ニトロ−3−ペンタノ
ールとの混合化合物を得た。得られた混合化合物は、収
率25mol%であった。また、(2S,3S)−5−
フェニル−2−ニトロ−3−ペンタノールの光学過剰量
は、62%eeであった。ジアステレオ選択性は、1
NMRで確認した。
【0061】(実施例5)ニトロメタンの代わりに、ニ
トロプロパンを等モル使用し、反応時間を2.5時間か
ら166時間に変更した以外は、実施例1に準拠して存
在比10.1/1.0の(3S,4S)−1−フェニル
−4−ニトロ−3−ヘキサノールと(3S,4R)−1
−フェニル−4−ニトロ−3−ヘキサノールとの混合化
合物を得た。得られた混合化合物は、収率82mol%
であった。また、(3S,4S)−1−フェニル−4−
ニトロ−3−ヘキサノールの光学過剰量は、89%ee
であった。ジアステレオ選択性は、1HNMRで確認し
た。
【0062】(比較例2)不斉合成用触媒組成物A2の
代わりに、不斉合成触媒A0を等モル使用し、ニトロメ
タンの代わりに、ニトロプロパンを等モル使用し、反応
時間を2.5時間から166時間に変更した以外は、実
施例1に準拠して反応を実施したが、反応生成物を確認
することができなかった。
【0063】(実施例6)ジヒドロシンナムアルデヒド
(0.060ミリリットル:0.456mmol)の代
わりに、4−(2−メトキシエチル)フェノキシアセト
アルデヒド(2.00g:10.3mmol)を使用
し、ニトロメタンの添加量を4.56mmolから5
1.5mmol(2.8ミリリットル)に増量し、反応
時間を2.5時間から8時間に変更した以外は、実施例
1に準拠して(S)−3−[4−(2−メトキシエチ
ル)フェノキシ]ニトロプロパン−2−オールを得た。
得られた化合物は、収率92%であった。また、光学過
剰量は、89%eeであった。
【0064】(比較例3)不斉合成用触媒組成物A2の
代わりに、不斉合成触媒A0を等モル使用し、ジヒドロ
シンナムアルデヒド(0.060ミリリットル:0.4
56mmol)の代わりに、4−(2−メトキシエチ
ル)フェノキシアセトアルデヒド(2.00g:10.
3mmol)を使用し、ニトロメタンの添加量を4.5
6mmolから51.5mmol(2.8ミリリット
ル)に増量し、反応時間を2.5時間から20時間に変
更した以外は、実施例1に準拠して(S)−3−[4−
(2−メトキシエチル)フェノキシ]ニトロプロパン−
2−オールを得た。得られた化合物は、収率89%であ
った。また、光学過剰量は、88%eeであった。
【0065】(実施例7)ジヒドロシンナムアルデヒド
(0.060ミリリットル:0.456mmol)の代
わりに、1−ナフチルオキシアルデヒド(1.02g:
5.5mmol)を使用し、反応時間を2.5時間から
8時間に変更した以外は、実施例1に準拠して(S)−
1−ナフチルオキシニトロプロパン−2−オールを得
た。得られた化合物は、収率85mol%であった。ま
た、光学過剰量は、84%eeであった。
【0066】(実施例8)不斉合成用触媒組成物A2の
代わりに、不斉合成用触媒組成物A3を等モル使用し、
反応時間を2.5時間から17時間に変更した以外は、
実施例1に準拠して(S)−4−フェニル−1−ニトロ
−2−ブタノールを得た。得られた化合物は、収率98
mol%であった。また、光学過剰量は、58%eeで
あった。
【0067】(実施例9)不斉合成用触媒組成物A2の
代わりに、不斉合成用触媒組成物A4を等モル使用し、
反応時間を2.5時間から17時間に変更した以外は、
実施例1に準拠して(S)−4−フェニル−1−ニトロ
−2−ブタノールを得た。得られた化合物は、収率80
mol%であった。また、光学過剰量は、53%eeで
あった。
【0068】(実施例10)不斉合成用触媒組成物A2
の代わりに、不斉合成用触媒組成物A5を等モル使用
し、反応時間を2.5時間から17時間に変更した以外
は、実施例1に準拠して(S)−4−フェニル−1−ニ
トロ−2−ブタノールを得た。得られた化合物は、収率
87mol%であった。また、光学過剰量は、44%e
eであった。
【0069】(実施例11)不斉合成用触媒組成物A2
の代わりに、不斉合成用触媒組成物A6を等モル使用
し、反応時間を2.5時間から17時間に変更した以外
は、実施例1に準拠して(S)−4−フェニル−1−ニ
トロ−2−ブタノールを得た。得られた化合物は、収率
81mol%であった。また、光学過剰量は、16%e
eであった。
【0070】(比較例4)不斉合成用触媒組成物A2の
代わりに、不斉合成触媒A0を等モル使用し、反応時間
を2.5時間から24時間に変更した以外は、実施例1
に準拠して(S)−4−フェニル−1−ニトロ−2−ブ
タノールを得た。得られた化合物は、収率72mol%
であった。また、光学過剰量は、58%eeであった。
【0071】(実施例12)不斉合成用触媒組成物A2
の代わりに、不斉合成用触媒組成物A1(0.456m
mol)を使用し、ジヒドロシンナムアルデヒドの代わ
りに、イソプロピルアルデヒドを等モル使用し、反応温
度を−40℃から−60℃に、反応時間を2.5時間か
ら48時間に変更した以外は、実施例1に準拠して
(S)−3−メチル−1−ニトロ−2−ブタノールを得
た。得られた化合物は、収率50mol%であった。ま
た、光学過剰量は、86%eeであった。
【0072】(実施例13)不斉合成用触媒組成物A2
の代わりに、不斉合成用触媒組成物A3(0.456m
mol)を使用し、ジヒドロシンナムアルデヒドの代わ
りに、イソプロピルアルデヒドを等モル使用し、反応温
度を−40℃から−60℃に、反応時間を2.5時間か
ら48時間に変更した以外は、実施例1に準拠して
(S)−3−メチル−1−ニトロ−2−ブタノールを得
た。得られた化合物は、収率84mol%であった。ま
た、光学過剰量は、74%eeであった。
【0073】(比較例5)不斉合成用触媒組成物A2の
代わりに、不斉合成触媒A0(0.456mmol)を
使用し、ジヒドロシンナムアルデヒドの代わりに、イソ
プロピルアルデヒドを等モル使用し、反応温度を−40
℃から−60℃に、反応時間を2.5時間から48時間
に変更した以外は、実施例1に準拠して(S)−3−メ
チル−1−ニトロ−2−ブタノールを得た。得られた化
合物は、収率9.9mol%であった。また、光学過剰
量は、80%eeであった。
【0074】(実施例14)不斉合成用触媒組成物B1
(1.24ミリリットル:0.015mmol)と、T
HF(0.932ミリリットル)とを、−50℃で30
分間撹拌し、さらに、同温度において、ニトロエタノー
ル(0.048ミリリットル:0.684mmol)を
加え、30分撹拌した後、ジヒドロシンナムアルデヒド
(0.060ミリリットル:0.456mmol)を添
加し、−50℃で撹拌しながら反応させ、154時間後
に1Nの塩酸(2.0ミリリットル)を加えることによ
り反応を終了させた。続いて、クロロホルム(30ミリ
リットル)を用いて抽出操作を行なうことによって、得
られた反応液から有機層を分離した後、該有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒
を減圧留去した後、フラッシュクロマトグラフィ(Si
2、アセトン/ヘキサン=1/5)で精製し、存在比
15.7/1.0の(2S,3S)−2−ニトロ−5−
フェニル−1,3−ペンタンジオールと(2S,3R)
−2−ニトロ−5−フェニル−1,3−ペンタンジオー
ルとの混合化合物を得た。得られた混合化合物は、収率
76mol%であった。また、(2S,3S)−2−ニ
トロ−5−フェニル−1,3−ペンタンジオールの光学
過剰量は、96%eeであった。ジアステレオ選択性
は、1HNMRで確認した。
【0075】(比較例6)不斉合成用触媒組成物B1の
代わりに、不斉合成触媒B0を等モル使用した以外は、
実施例14に準拠して反応を実施したが、反応生成物を
確認することができなかった。
【0076】(実施例15)不斉合成用触媒組成物A2
の代わりに、不斉合成用触媒組成物C1を等モル使用
し、反応時間を2.5時間から7時間に変更した以外
は、実施例1に準拠して(S)−4−フェニル−1−ニ
トロ−2−ブタノールを得た。得られた化合物は、収率
85mol%であった。また、光学過剰量は、70%e
eであった。
【0077】(比較例7)不斉合成用触媒組成物A1の
代わりに、不斉合成触媒D0を等モル使用し、反応時間
を2.5時間から20時間に変更した以外は、実施例1
に準拠して(S)−4−フェニル−1−ニトロ−2−ブ
タノールを得た。得られた化合物は、収率76mol%
であった。また、光学過剰量は、51%eeであった。
【0078】
【発明の効果】実施例より、本発明の不斉合成用触媒組
成物を用いて不斉ニトロアルコールを得ると、従来の不
斉合成触媒を用いて得るのに比べ、反応時間を短縮する
ことができ、収率、光学過剰量も同等以上もしくは特定
の不斉ニトロアルコールにおいては著しく向上すること
が明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 7:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(IR) 【化1】 (式中、R1は、3,4,5,6,7位のいずれかの位
    置に置換しており、R2は、3’,4’,5’,6’,
    7’位のいずれかの位置に置換している。また、R1
    よびR2は、水素原子、アルキル基、フェニル基、アル
    ケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、シアノ基お
    よびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、同一であっ
    ても異なっていてもかまわない。)もしくは、式
    (IS) 【化2】 (式中、R1は、3,4,5,6,7位のいずれかの位
    置に置換しており、R2は、3’,4’,5’,6’,
    7’位のいずれかの位置に置換している。また、R1
    よびR2は、水素原子、アルキル基、フェニル基、アル
    ケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、シアノ基お
    よびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、同一であっ
    ても異なっていてもかまわない。)で示される光学活性
    1,1’−ビ−2−ナフトール類、希土類金属化合物お
    よびアルカリ金属化合物とから調製されている不斉合成
    触媒に対して、さらにアルカリ金属化合物が添加されて
    いることを特徴とする不斉合成用触媒組成物。
  2. 【請求項2】式(IR) 【化3】 (式中、R1は、3,4,5,6,7位のいずれかの位
    置に置換しており、R2は、3’,4’,5’,6’,
    7’位のいずれかの位置に置換している。また、R1
    よびR2は、水素原子、アルキル基、フェニル基、アル
    ケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、シアノ基お
    よびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、同一であっ
    ても異なっていてもかまわない。)もしくは、式
    (IS) 【化4】 (式中、R1は、3,4,5,6,7位のいずれかの位
    置に置換しており、R2は、3’,4’,5’,6’,
    7’位のいずれかの位置に置換している。また、R1
    よびR2は、水素原子、アルキル基、フェニル基、アル
    ケニル基、トリアルキルシリルエチニル基、シアノ基お
    よびハロゲン原子を表し、R1およびR2は、同一であっ
    ても異なっていてもかまわない。)で示される光学活性
    1,1’−ビ−2−ナフトール類、希土類金属化合物お
    よびアルカリ金属化合物とから調製される不斉合成触媒
    に対して、さらにアルカリ金属化合物を添加することを
    特徴とする不斉合成用触媒組成物の製造法。
  3. 【請求項3】式(II) 【化5】 (式中、R5は、炭素数1〜20のアルキル基、アルケ
    ニル基、シクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基
    で、二重結合や三重結合を含んでいてもかまわない。)
    で表されるアルデヒドとニトロアルカン類とを請求項1
    記載の不斉合成用触媒組成物の存在下で、ニトロアルド
    ール反応させることを特徴とする式(III) 【化6】 (式中、R3は、炭素数1〜20のアルキル基もしくは
    フェニル基で、二重結合や三重結合を含んでいても、分
    岐や環状構造になっていてもかまわない。また、R
    4は、炭素数1〜5のアルキル基、メチロール基を表わ
    す。)もしくは、式(IV) 【化7】 (式中、R3は、炭素数1〜20のアルキル基もしくは
    フェニル基で、二重結合や三重結合を含んでいても、分
    岐や環状構造になっていてもかまわない。また、R
    4は、炭素数1〜5のアルキル基、メチロール基を表わ
    す。)で表される不斉ニトロアルコールの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0947498A4 (en) * 1996-12-02 2000-03-15 Chisso Corp OPTICALLY ACTIVE NITRO ALCOHOL DERIVATIVES, OPTICALLY ACTIVE AMINO ALCOHOL DERIVATIVES AND THEIR PREPARATION METHOD
US6977315B2 (en) 2004-03-24 2005-12-20 Mitsui Chemicals, Inc. Process for producing optically active nitroalcohols

Cited By (4)

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US7205425B2 (en) 1996-12-02 2007-04-17 Chisso Corporation Optically active nitro alcohol derivatives, optically active amino alcohol derivatives, and process for producing thereof
US6977315B2 (en) 2004-03-24 2005-12-20 Mitsui Chemicals, Inc. Process for producing optically active nitroalcohols

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