JPH0925471A - 耐熱性接着剤 - Google Patents

耐熱性接着剤

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JPH0925471A
JPH0925471A JP7174914A JP17491495A JPH0925471A JP H0925471 A JPH0925471 A JP H0925471A JP 7174914 A JP7174914 A JP 7174914A JP 17491495 A JP17491495 A JP 17491495A JP H0925471 A JPH0925471 A JP H0925471A
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川 篤 志 吉
Tomohiro Ito
藤 友 裕 伊
Toshiichi Takatsudo
敏 一 高津戸
Toshiro Takeda
田 敏 郎 竹
Hisafumi Enoki
尚 史 榎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、タック性、ドレープ性等の取扱作業性
に優れ、アルミ、鉄等の金属およびFRP等の複合材料
の接着に優れ、かつ室温だけでなく170℃のような高
温でも十分なピール強度、引張剪断強度を有する耐熱性
接着剤およびプレプリグの提供。 【解決手段】(A)芳香族ビスマレイミド100重量
部、(B)アルケニルフェノール36〜100重量部、
(C)硬化触媒、および(D)全重量のうち50%以下
1%以上のシロキサン単位を含むシリコーンジアミンお
よび他のジアミン成分と酸二無水物から合成される溶剤
可溶性ポリイミド100重量部超〜700重量部を含有
してなるフィルム層と、(E)該フィルム層の表面に1
〜100μmの樹脂タック付与層とを有する耐熱性接着
剤およびプレプリグ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐熱性を有し、
成形性や接着性に優れ、熱硬化して用いることのできる
耐熱性接着剤およびプリプレグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機合成高分子から成る各種接着
剤としては、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素
系樹脂、フェノール系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリ
コーン系樹脂の接着剤が知られているが、これらの接着
剤は、成形温度等での成形性(作業性)、あるいは比較
的低温での接着性に優れるものの、高温時の接着強度や
耐久性、信頼性に問題がある。
【0003】接着剤の組成で、耐熱性に優れる組成とし
て、ビスマレイミド樹脂やポリイミド樹脂が挙げられ
る。ビスマレイミド樹脂は、耐熱性が高く、取扱作業性
に優れた樹脂である。ところが、ビスマレイミド樹脂を
含む接着剤は、優れた特性を有するものの、硬くて脆
い、耐クラック性に劣り、ピール強度が非常に低い等の
欠点がある。このようなビスマレイミド樹脂の改質方法
には、ポリエーテルスルホン(PES)や熱可塑性ポリ
イミドを改質剤として添加する方法が知られている。ま
た、インターリーフと呼ばれる衝撃吸収層を層間に挿入
する方法も提案されているが、補強繊維含有率が上げら
れず、また、取扱作業性も悪い等の欠点がある。
【0004】一方、ポリイミドは多くの有機材料(樹
脂)の中でも最も高い耐熱性を有しており、近年、その
優れた耐熱性、機械的強度、電気的特性、耐薬品性等の
諸特性から航空宇宙分野やエレクトロニクス等の先端技
術分野での使用が増加してきている。
【0005】しかしながら、ポリイミドは上記の様な優
れた特性を有する反面、閉環状態ではほとんど溶融流動
性を示さなくなるため、成形加工性(作業性)が悪いと
いった問題点を抱えている。また、ポリイミドの前駆体
であるポリアミック酸を溶剤に溶解して用いる方法もあ
るが、閉環反応でイミド化した時に副生成物が生成する
こと、溶剤を除去しなければならないこと、接着不良を
起こしやすいこと等の問題点がある。
【0006】こうした問題点を解決するために、最近、
閉環反応でイミド化した状態でも溶融流動性を示すポリ
イミドが、米国特許第4,094,962号明細書、特
開昭61−55177号公報等に開示されている。しか
し、これらの公報に記載されたポリイミドでは成形温度
を300℃以上にしなければ十分な接着力が得られず、
成形性に問題を残している。
【0007】また、特開平6−16934号公報には、
ポリイミド樹脂と多官能アリル化合物とビスマレイミド
化合物との組成物が作業性、破壊靱性に優れることが記
載されている。さらに、特開平6−41332号公報に
は、ポリイミドとビスマレイミドとの組成物として、ビ
スマレイミドおよび反応性希釈剤とのポリイミド組成物
に、さらに熱可塑性樹脂オリゴマーの球状の微粒子をプ
リプレグ表面からプリプレグの厚みの30%以内の深さ
に局在化させて複合材料とし、これを炭素繊維強化樹脂
複合材料用プリプレグとしてその加工性および靱性を改
善することが提案されている。しかし、この方法では微
粒子の添加量を増加させても複合材料全体としての靱性
が十分に向上しない等の問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなポリイミ
ド樹脂とビスマレイミド樹脂との組成物をフィルム状お
よびシート状接着剤に用いると、表面のタック性がない
ために、接着作業中に別の方法で被着材と接着剤とを固
定しなければならないという問題がある。また、表面タ
ック性を付与しようとすると耐熱性が劣るという問題が
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決するために鋭意研究を行い、特定のポリイミド
/ビスマレイミド樹脂を含む層とタック付与層とを有す
る接着剤が170℃における十分な耐熱性を有するとと
もに、被着体であるアルミ、鉄等の金属およびFRP
(繊維強化プラスチック)等の補強フィルムに対して強
固な接着性を有することを見出し、本発明に至った。
【0010】すなわち、本発明は、(A)芳香族ビスマ
レイミド100重量部、(B)アルケニルフェノール3
6〜100重量部(C)硬化触媒0.01〜5重量部、
および(D)全重量のうち50%以下1%以上のシロキ
サン単位を含むシリコーンジアミンおよび他のジアミン
成分と酸二無水物から合成される溶剤可溶性ポリイミド
100重量部超〜700重量部を含有してなるフィルム
層と、(E)該フィルム層の表面に1〜100μmの樹
脂タック付与層とを有する耐熱性接着剤、特にシート状
耐熱性接着剤を提供する。
【0011】(A)芳香族ビスマレイミド100重量
部、(B)アルケニルフェノール36〜100重量部
(C)硬化触媒0.01〜5重量部、および(D)全重
量のうち50%以下1%以上のシロキサン単位を含むシ
リコーンジアミンおよび他のジアミン成分と酸二無水物
から合成される溶剤可溶性ポリイミド100重量部超〜
700重量部をキャリヤに含浸させてなる補強フィルム
層と、(E)該補強フィルム層の表面に1〜100μm
の樹脂タック付与層とを有する耐熱性接着剤を提供す
る。
【0012】(A)芳香族ビスマレイミド100重量
部、(B)アルケニルフェノール36〜100重量部、
(C)硬化触媒0.01〜5重量部、および(D)全重
量のうち50%以下1%以上のシロキサン単位を含むシ
リコーンジアミンおよび他のジアミン成分と酸二無水物
から合成される溶剤可溶性ポリイミド100重量部超〜
700重量部を補強材に含浸させてなる補強フィルム層
と、(E)該補強フィルム層の表面に1〜50μmの樹
脂タック付与層とを有するプリプレグを提供する。
【0013】樹脂タック付与層が、前記(A)芳香族ビ
スマレイミドと(B)アルケニルフェノールとを含有す
るのが好ましい。
【0014】本発明の第一の態様は、(A)芳香族ビス
マレイミド、(B)アルケニルフェノール、(C)硬化
触媒、および(D)全重量のうち50%以下1%以上の
シロキサン単位を含むシリコーンジアミンおよび他のジ
アミン成分と酸二無水物から合成される溶剤可溶性ポリ
イミドを含有してなるフィルム層と、樹脂タック付与層
とを有する耐熱性接着剤、あるいは、(A)〜(D)の
成分を含有し、キャリヤに含浸させてなる補強フィルム
層と、樹脂タック付与層とを有する耐熱性接着剤であ
る。本発明の第二の態様は、(A)芳香族ビスマレイミ
ド、(B)アルケニルフェノール、(C)硬化触媒、お
よび(D)全重量のうち50%以下1%以上のシロキサ
ン単位を含むシリコーンジアミンおよび他のジアミン成
分と酸二無水物から合成される溶剤可溶性ポリイミドを
補強材に含浸させてなる補強フィルム層と、樹脂タック
付与層を有するプリプレグである。
【0015】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の第一の態様である耐熱性接着剤は、(A)芳香族
ビスマレイミド、(B)アルケニルフェノール、(C)
硬化触媒、および(D)全重量のうち50%以下1%以
上のシロキサン単位を含むシリコーンジアミンおよび他
のジアミン成分と酸二無水物から合成される溶剤可溶性
ポリイミドを含有してなるフィルム状層またはシート状
層と、樹脂タック付与層とを有する。フィルムまたはシ
ート状層は、(A)〜(D)の組成物をキャリヤに含浸
させてなる補強フィルム層としてもよい。
【0016】本発明の耐熱性接着剤のフィルム層または
補強フィルム層に用いる樹脂組成物は、(A)芳香族ビ
スマレイミドと、(B)アルケニルフェノールと、
(C)硬化触媒と、(D)全重量のうち50%以下1%
以上のシロキサン単位を含むシリコーンジアミンおよび
他のジアミン成分と酸二無水物から合成される溶剤可溶
性ポリイミドとを含有することを特徴とする。
【0017】(A)成分の芳香族ビスマレイミドは、対
応する芳香族ジアミンと無水マレイン酸を反応させる公
知の方法により得ることができる。上記の芳香族ビスマ
レイミドは、樹脂の反応性と機械的特性の点から融点が
170℃以下であって、アルケニルフェノール成分に可
溶であるものが好ましい。
【0018】芳香族ビスマレイミドとしては、N,N’
−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−p−フェ
ニレンビスマレイミド、N,N’−m−トルイレンビス
マレイミド、N,N’−4,4’−ビフェニレンビスマ
レイミド、N,N’−4,4’−(3,3’−ジメチル
ビフェニレン)ビスマレイミド、2,2−ビス[4−
(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン又は
下記一般式(1)で表されるビスマレイミド等を挙げる
ことができる。
【0019】
【化1】 (式中、Xは、−CH2 −,−C(CH3 2 −,−S
2 −,−SO−または−O−を示す。)
【0020】上記一般式(1)で表されるビスマレイミ
ドとしては、例えば、N,N’−4,4’−(3,3’
−ジメチルジフェニルメタン)ビスマレイミド、N,
N’−4,4’−(3,3’−ジエチルジフェニルメタ
ン)ビスマレイミド、N,N’−4,4’−ジフェニル
メタンビスマレイミド、N,N’−4,4’−ジフェニ
ルプロパンビスマレイミド、N,N’−4,4’−ジフ
ェニルエーテルビスマレイミド、N,N’−3,3’−
ジフェニルスルフォンビスマレイミド、N,N’−4,
4’−ジフェニルスルフォンビスマレイミド、N,N’
−4,4’−ジフェニルスルフォキシドビスマレイミ
ド、N,N’−4,4’−ジフェニルスルフィドビスマ
レイミド、N,N’−4,4’−ベンゾフェノンビスマ
レイミド、等を挙げることができる。
【0021】中でも、N,N’−4,4’−ジフェニル
メタンビスマレイミド、N,N’−4,4’−ジフェニ
ルエーテルビスマレイミド、N,N’−m−トルイレン
ビスマレイミド、2,2−ビス[4−(4−マレイミド
フェノキシ)フェニル]プロパン、N,N’−4,4’
−ジフェニルスルフォンビスマレイミド、N,N’−
4,4’−ベンゾフェノンビスマレイミド等が硬化後の
樹脂の耐熱性の点で好ましい。特に、N,N’−4,
4’−ジフェニルメタンビスマレイミド、N,N’−
4,4’−ジフェニルエーテルビスマレイミド、N,
N’−m−トルイレンビスマレイミド、2,2−ビス
[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパ
ンが好ましい。
【0022】上述の芳香族ビスマレイミドは、単独で使
用してもよく、また、2種以上を併用してもよい。アル
ケニルフェノールとの相溶性がよく、熱硬化性樹脂組成
物の溶融粘度を下げることができるという点で、融点が
170℃以下の芳香族ビスマレイミドを用いることが好
ましい。
【0023】(B)成分のCH2 =CHCH2 −のアリ
ル基を有するアルケニルフェノールは、下記一般式
(2)で表される化合物である。
【0024】
【化2】
【0025】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に
アリル基を表し、Yは−C(CH32 −、−C(CF
3 2 −、−CH2 −等を表し、nは1〜4の整数を表
す。)
【0026】具体的には、2,2’−ジアリルビスフェ
ノールA、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジアリ
ルジフェニル、ビス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェ
ニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジアリルフェニル)プロパン、2,2’−ジアリルビ
スフェノールF、4,4’−ジヒドロキシ−3、3’−
ジアリルジフェニルエーテル等が挙げられる。また、ポ
リフェノール類と塩化アリルまたは臭化アリルとの反応
生成物のアリル化率がフェノール性OH基に対して50
%以上150%以下で、かつクライゼン転移したアリル
基がフェノール性OH基に対して20%以上のアルケニ
ルフェノールも使用することができる。
【0027】上述のアルケニルフェノールは、単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、
2,2’−ジアリルビスフェノールA、2,2’−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジアリルフェニル)プロパ
ン、2,2’−ジアリルビスフェノールF等が硬化後の
樹脂のガラス転移点が高いため好ましく、特に、下記式
(3)で示される2,2’−ジアリルビスフェノールA
が硬化前の樹脂の低粘度化のために好ましい。
【0028】
【化3】
【0029】本発明に用いるアルケニルフェノールは常
温で液体あるいは粘性体であることが好ましい。アルケ
ニルフェノールが固体であると、本発明のフィルム状接
着剤、またはシート状接着剤を製造した時、あるいは補
強材繊維に含浸させてプリプレグとした時のドレープ性
が低下するためである。本発明において樹脂成分として
使用するアルケニルフェノール(B)の量は、ビスマレ
イミド(A)100重量部に対して、36〜100重量
部である。アルケニルフェノールの量をこの範囲とした
のは、36重量部未満であるとドレープ性が低下するた
めであり、100重量部を越えると機械的強度が低下す
るためである。
【0030】58〜93重量部の範囲がより好ましく、
さらに好ましくは、58〜86重量部の範囲である。
【0031】(C)成分の硬化触媒は、ベンゾイルペル
オキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペル
オキシド、ラウロイルペルオキシド、アセチルペルオキ
シド、メチルエチルケトンペルオキシド、シクロヘキサ
ノンペルオキシド、t−ブチルハイドロペルオキシド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)ヘキシン−3、2,4−ジクロロベンゾイルペルオ
キシド、クメンハイドロペルオキシド、アセチルシクロ
ヘキシルスルホニルペルオキシド、ジイソプロピルベン
ゼンハイドロペルオキシド、オクタノイルペルオキシ
ド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルペルオキシ
ド、クミンペルオキシネオデカノエート、ジイソプロピ
ルペルオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシル
ペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシアリ
ルカーボネート、t−ブチルペルオキシオクトエート、
t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t
−ブチルペルオキシアセテート、t−ブチルペルオキシ
イソブチレート、t−ブチルペルオキシピパレート、t
−ブチルペルオキシネオデカノエート、1,1−ビス
(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、アゾビスイソブチロニトリル、1,1’
−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、
2,2’−アゾビス(2−アミノプロパン)ジヒドロク
ロライド、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリ
イン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス
(2,4,4−トリメチルペンタン)等のラジカル触媒
およびナフテン酸やオクチル酸のFe,Co,Ni,Z
n,Cr,V,Ti等の錯塩を併用したレドックス系触
媒が挙げられる。硬化触媒(C)の含有量は、芳香族ビ
スマレイミド(A)100重量部に対して、0.01〜
5重量部、特に0.1〜2重量部であるのが、貯蔵安定
性と硬化速度の点で好ましい。
【0032】(D)成分の全重量のうち50%以下1%
以上のシロキサン単位を含むシリコーンジアミンおよび
他のジアミン成分と酸二無水物から合成される溶剤可溶
性ポリイミド(以下、溶剤可溶性シリコーン変性ポリイ
ミドと称する。)(D)は、通常、酸二無水物とジアミ
ンとを反応させて得られるポリアミック酸を、熱あるい
は脱水剤の存在下でイミド閉環したものである。上記の
溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミドは、N−メチル−
2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等の有
機溶剤に25℃で可溶であることが望ましい。特に、本
発明において用いられるアルケニルフェノールに可溶で
あれば接着剤をシート化して半硬化状態で織布あるいは
不織布に含浸できるため、作業性の点でいっそう好まし
い。とりわけ、本発明で使用するアルケニルフェノール
に室温で溶解せず、高温時(80℃〜200℃位)に可
溶であることが好ましい。その理由は、溶解することに
より硬化後に均一なミクロ相分離構造を呈するからであ
る。
【0033】(D)成分である溶剤可溶性シリコーン変
性ポリイミドは、全重量のうち50%以下1%以上、好
ましくは1〜30%、より好ましくは5〜20%のシロ
キサン単位を含む。シロキサン単位を含むことにより、
シロキサン単位が有機溶剤への可溶性を向上させるとと
もにポリイミド自身に可撓性を付与し、ビスマレイミド
樹脂系に靱性を与えるので被着体、特にアルミなどの金
属との接着強度を高めることが可能となるためである。
また、溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミド中のシロキ
サン単位の量をこの範囲としたのは、前記ポリイミドの
全重量のうちシロキサン単位が50%を越えると、耐熱
性、強度が著しく低下するためである。
【0034】溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミドの合
成に用いられる酸二無水物としては、ピロメリット酸二
無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−オ
キシジフタル酸二無水物、ナフタレン−2,3,6,7
−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,
5,6−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,
2,4,5−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−
1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレ
ン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水物、3,
3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,2’,3,3’−ジフェニルテトラカルボン酸
二無水物、2,3,3’,4’−ジフェニルテトラカル
ボン酸二無水物、
【0035】2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェ
ニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカ
ルボキシフェニル)プロパン二無水物、ビス(2,3−
ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,
3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水
物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エ
タン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)エタン二無水物、チオフェン−2,3,4,5
−テトラカルボン酸二無水物などを挙げることができ
る。
【0036】中でも、3,3’,4,4’−ジフェニル
テトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−オキ
シジフタル酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン二無水物等が生成するポリイミドがア
ルケニルフェノールに可溶であるため好ましい。その理
由は、骨格が比較的に柔軟で結晶性が低いからである。
特に、3,3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン
酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物、4,4’−オキシジフタル酸二
無水物が、接着性の理由から好ましい。上述の酸二無水
物は、単独で使用してもよく、また、2種以上を組合わ
せて用いてもよい。
【0037】溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミド
(D)の合成に用いられるジアミンは、全重量の50%
以下のシロキサン単位を含む(以下、シロキサン単位を
含むジアミンをシリコーン変性ジアミンという)。この
ため下記一般式(4)で表されるシリコーン変性ジアミ
ンと他のジアミン成分とを併用し、全重量の1%以上5
0%以下のシロキサン単位を含むようにする。
【0038】
【化4】
【0039】(式中、R3 およびR4 は、それぞれ独立
に、炭素数1〜5のアルキレン基、アラルキレン基およ
びアルケニレン基を表し、互いに同じであっても異なっ
ていてもよいし置換されていてもよい。R5 およびR6
は、それぞれ独立に、炭素数1〜14のアルキル基、ア
ラルキル基、アルケニル基およびアリール基を表し、互
いに同じであっても異なってもよいし置換されていても
よい。nは1〜100の整数を表す。)
【0040】R3 およびR4 は、シリコーン変性ジアミ
ンの反応性を高めるために、それぞれ独立に、炭素数1
〜5のアルキレン基、アラルキレン基、アルケニレン基
であることが好ましく、互いに同じであっても異なって
もよいし置換されていてもよい。特に、プロピレン基、
ブチレン基であることが好ましい。R5 およびR6 は、
生成したポリイミドの相溶性のために、それぞれ独立
に、炭素数1〜14のアルキル基、アラルキル基、アル
ケニル基およびアリール基であることが好ましく、互い
に同じであっても異なっていてもよく、置換されていて
もよい。特に、耐熱性の点で、メチル基、フェニル基で
あることが好ましい。また、nは1〜100であり、特
に、耐熱性、接着性、強度保持の点で、1〜20である
ことが好ましい。
【0041】このようなシリコーンジアミンとしては、
α,ω−ビスアミノポリジメチルシロキサンを挙げるこ
とができ、具体的には、α,ω−ビス(3−アミノプロ
ピル)ポリジメチルシロキサン、1,3−ビス(3−ア
ミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、α,ω−ビ
ス(3−アミノプロピル)ポリメチルフェニルシロキサ
ン、α,ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリ(ジメチ
ルシロキサン−ジフェニルシロキサン)コポリマーが好
ましい。他のジアミン成分と併用する場合には、α,ω
−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサ
ン、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチル
ジシロキサン等のジアミンを選択することが好ましい。
その理由は、接着性が向上するからである。
【0042】上記一般式(4)で表されるシリコーンジ
アミン以外の他のジアミン成分としては、3,3’−ジ
メチル−4,4’−ジアミノビフェニル、4,6−ジメ
チル−m−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−p
−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノメシチレン、
4,4’−メチレンジ−O−トルイジン、4,4’−メ
チレンジ−2,6−キシリジン、4,4’−メチレン−
2,6−ジエチルアニリン、2,4−トルエンジアミ
ン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、
【0043】4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、
3,3’−ジアミノジフェニルプロパン、4,4’−ジ
アミノジフェニルエタン、3,3’−ジアミノジフェニ
ルエタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニル
スルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、
【0044】ベンジジン、3,3’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−ジメトキシベンジジン、ビス(p−アミ
ノシクロヘキシル)メタン、ビス(p−β−アミノ−t
−ブチルフェニル)エーテル、ビス(p−β−メチル−
δ−アミノペンチル)ベンゼン、p−ビス(2−メチル
−4−アミノペンチル)ベンゼン、p−ビス(1,1−
ジメチル−5−アミノペンチル)ベンゼン、1,5−ジ
アミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、
【0045】2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)
トルエン、2,4−ジアミノトルエン、m−キシレン−
2,5−ジアミン、p−キシレン−2,5−ジアミン、
m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、
2,6−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジ
ン、2,5−ジアミノ−1,3,4−オキサジアゾー
ル、1,4−ジアミノシクロヘキサン、
【0046】ピペラジン、メチレンジアミン、エチレン
ジアミン、プロピレンジアミン、2,2−ジメチルプロ
ピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメ
チルヘキサメチレンジアミン、3−メトキシヘキサメチ
レンジアミン、
【0047】ヘプタメチレンジアミン、2,5−ジメチ
ルヘプタメチレンジアミン、3−メチルヘプタメチレン
ジアミン、4,4−ジメチルヘプタメチレンジアミン、
オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、5−
メチルノナメチレンジアミン、2,5−ジメチルノナメ
チレンジアミン、デカメチレンジアミン、
【0048】1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル]プロパン、1,3−ビス(4−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、ビス−4−(4−アミノフェノキシ)
フェニルスルホン、ビス−4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニルスルホンなどを挙げることができる。
【0049】中でも、4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニル
スルホン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル]プロパン、1,3−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、ビス−4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニルスルホン、ビス−4−(3−アミノフェノキシ)
フェニルスルホン等が好ましく、1,3−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、ビス−4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニルスルホン、2,2−ビス[4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル]プロパンが特に好まし
い。上述のシリコーン変性ジアミンおよび他のジアミン
は、単独で用いてもよく、二種以上を組合わせて用いて
もよい。
【0050】イミド化に使用する有機溶剤は特に限定さ
れないが、非プロトン性極性溶媒が好ましく、この種の
代表的な溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N
−ジメチルメトキシアセトアミド、ジメチルスルフォキ
シド、ヘキサメチルフォスホアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、ピリジン、ジメチルスルフォン、テトラメ
チルスルフォン、γ−ブチロラクトン、ジグライム、テ
トラヒドロフラン、塩化メチレン、ジオキサン、シクロ
ヘキサノン等を挙げることができる。
【0051】中でも、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジグライム、テトラヒドロフラン等が、ポリア
ミック酸をかなりの量まで均一溶解できるために好まし
い。特に、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミドが好ましい。
【0052】上記の非プロトン性極性溶媒は、単独で、
あるいは二種以上を併用した混合溶媒として使用しても
よい。また、上記の非プロトン性極性溶媒と相溶性があ
る非極性溶媒を混合して使用してもよい。トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素がこのような貧溶媒としてよ
く使用され、ポリアミック酸を溶解できる範囲で揮散調
節剤、被膜平滑剤などとして使用してもよい。上述のよ
うな非極性溶媒の混合溶媒中の量は、30重量%以下で
あることが好ましい。30重量%超では混合溶媒の溶解
力が低下し、ポリアミック酸が析出することがあるため
である。
【0053】溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミド
(D)の合成は公知の方法で行なうことができる。具体
的には、予め、酸二無水物成分あるいはよく乾燥したジ
アミン成分の何れか一方を、N−メチル−2−ピロリド
ン、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶剤中に溶
解あるいは懸濁させておき、他方の成分を粉末または液
状あるいは有機溶剤に懸濁した状態で徐々に添加する。
この反応は発熱を伴うため、望ましくは冷却しながら反
応系の温度を室温付近に保つ。酸二無水物成分とジアミ
ン成分のモル比は、当量付近、特に0.7〜1.3の範
囲にあることが望ましい。成分のモル比をこの範囲内と
したのは、何れか一方が多くなり過ぎると、分子量が高
くならず、合成されたポリアミック酸の耐熱性、機械的
特性が低下するためである。
【0054】上述のようにして酸二無水物成分とジアミ
ン成分とを室温付近で反応させ、ポリアミック酸を合成
する。合成したポリアミック酸を有機溶剤中で加熱脱水
還化してイミド化し、ポリイミドとする。イミド化反応
によって生じた水は反応を妨害するため、水と相溶しな
い有機溶剤を系中に加えて共沸させ、ディーン−スター
ク(Dean-Stark)管等の装置を用いて生成された水を系
外に排出する。水と相溶しない有機溶剤としては、ジク
ロロベンゼンが知られているが、塩素成分が混入する恐
れがあるため、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
を使用することが好ましい。また、イミド化反応の触媒
として、無水酢酸、β−ピコリン、ピリジン等を用いる
ことができる。
【0055】(A)〜(D)成分を有する組成物中の溶
剤可溶性シリコーン変性ポリイミド(D)の重量平均分
子量は、10,000〜800,000、特に50,0
00〜400,000であるのが、硬化後の樹脂の機械
的強度、作業性の点で好ましい。
【0056】溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミド
(D)の量は、耐熱性接着剤に用いる場合、芳香族ビス
マレイミド(A)100重量部に対して100重量部超
〜700重量部、特に117〜700重量部、より好ま
しくは、117〜400重量部である。溶剤可溶性シリ
コーン変性ポリイミドの量をこの範囲としたのは、10
0重量部以下であると靱性が不十分であり、700重量
部を越えると混合不良を起こし完全に硬化しないためで
ある。
【0057】本発明においては、ポリイミド/ビスマレ
イミド樹脂を溶解できるアルケニルフェノールを用いる
と、別に溶媒を用いなくてもよい。また、フィルム成形
時または後述するプリプレグ成形時に用いられる有機溶
媒は、上記のようにして合成した本発明のポリイミド/
ビスマレイミド樹脂を均一溶解できるものであれば特に
限定されるものではない。
【0058】有機溶媒を用いる場合には、具体的には、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジ
エチルアセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセト
アミド、ジメチルスルフォキシド、ヘキサメチルフォス
ホアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジン、ジ
メチルスルフォン、テトラメチルスルフォン、γ−ブチ
ロラクトン、ジグライム、テトラヒドロフラン、塩化メ
チレン、ジオキサン、シクロヘキサノン等を挙げること
ができる。
【0059】高沸点の溶剤を多量に用いると接着不良あ
るいはボイド等の成形不良の原因となるため低沸点の溶
剤の方が好ましく、テトラヒドロフラン、塩化メチレ
ン、ジオキサン、シクロヘキサノン等が好ましい。これ
らの有機溶剤は、単独で使用してもよく、また、二種類
以上を併用した混合溶媒として使用してもよい。既に述
べたように、上記のポリイミド/ビスマレイミド樹脂を
均一に溶解できる範囲で、貧溶媒を揮散調節剤などとし
て使用することもできる。
【0060】前述の(A)〜(D)成分を有する組成物
は、そのままでまたは半硬化してフィルム層として用い
てもよいし、組成物をキャリヤに含浸させて補強フィル
ム層として本発明の耐熱接着剤に用いてもよい。本発明
の耐熱性接着剤に用いる(A)〜(D)の成分を有する
層である、フィルム層または補強フィルム層の厚みは、
通常0.01〜5mm、特に0.1〜2mmであるの
が、接着樹脂層の厚み保持の点で好ましい。
【0061】使用するキャリヤ(基材)は、耐熱性があ
り、表面処理が容易であるためにガラス基材が好まし
い。ガラス基材は、平織、綾織、平がらみ織、4枚朱子
織、8枚朱子織等の織布であってもよく、また、マッ
ト、ヤーン、チョップ等の不織布であってもよい。さら
に、これらの基材は単独で使用してもよく、あるいは、
2種以上を併用してもよい。特に、平織、マット等の基
材を用いると効果が著しい。
【0062】本発明の耐熱性接着剤は(A)〜(D)の
成分を有する層の表面に、以下で説明する(E)樹脂タ
ック付与層を有する。この(E)層は、前述のフィルム
層または補強フィルム層の被着材と接着する表面に設け
られ本発明の耐熱性接着剤にタック性を付与する。樹脂
タック付与層に用いる樹脂組成物の成分は、上記(A)
〜(D)の混合樹脂からなる層の樹脂成分に硬化時に相
溶化する樹脂であればいかなる樹脂でもよいが、特に、
(A)芳香族ビスマレイミドおよび(B)アルケニルフ
ェノールからなる樹脂であると、(E)樹脂タック付与
層中の芳香族ビスマレイミドは、硬化接着後は補強フィ
ルム中のポリイミドと相溶化して、ポリイミドをマトリ
ックスとするミクロ相構造をなし、樹脂タック付与層自
体は、消失するので好ましい。
【0063】樹脂タック付与層の樹脂成分が、(A)芳
香族ビスマレイミドおよび(B)アルケニルフェノール
からなる場合のアルケニルフェノール(B)の含有量
は、(A)芳香族ビスマレイミド100重量部に対し
て、36〜100重量部、特に65〜86重量部である
のが、粘着性の点で好ましい。
【0064】本発明の耐熱性接着剤の樹脂タック付与層
(E)の厚みは、1〜100μm、特に10〜50μm
である。1μm未満では、タック付与の効果がなく、1
00μm超では、硬化後にタック付与層が消失せずに残
存してしまうからである。
【0065】本発明の耐熱性接着剤の製造は、通常、ア
ルケニルフェノールに上記のように合成した溶剤可溶性
シリコーン変性ポリイミドと芳香族ビスマレイミド、さ
らに硬化触媒を加え、必要に応じて有機溶剤等で希釈し
て粘度を調節し、室温から170℃の間の温度で均一に
加熱混合してフィルム成形機等を用いてフィルム層を形
成させ、さらに、フィルム層の表面、少なくとも1方の
面、好ましくは両面に上述の樹脂タック付与層を好まし
くは塗布またはスプレーして設ける。フィルム化した
後、2枚あるいはそれ以上の枚数のフィルムでキャリヤ
(基材)を気泡が残らないように挟んで加熱、硬化させ
て補強フィルム層を製造する。あるいは、キャリヤを本
発明に用いる樹脂組成物に浸漬して、樹脂組成物をキャ
リヤに含浸させてもよい。本発明の耐熱性接着剤は、溶
剤可溶性ポリイミド(D)の含有量が100重量部超〜
700重量部で、タック付与層が1〜100μmであ
り、初期密着性に優れているため気泡等による接着不良
を起こしにくいので、例えば170℃程度の高温におい
ても接着性に優れている。
【0066】上述のようにして作製した本発明の耐熱性
接着剤は、被着体の間に挟み、160〜250℃で3〜
10時間、加熱硬化して、被着体に接着させる。本発明
の耐熱性接着剤を用いる被着体としては、アルミ、鉄、
銅等の金属、FRP(fiber reinforced plastic、繊維
強化プラスチック)等の複合材料が好ましく、特に、ア
ルミ、鉄、FRP等の接着剤として用いると効果が著し
い。
【0067】得られた耐熱性接着剤は、耐熱性、機械特
性を損なうことなく、優れたピール強度を有しているの
で、航空宇宙分野やエレクトロニックス等の先端技術分
野での使用が可能である。
【0068】本発明の第二の態様であるプリプレグは、
(A)芳香族ビスマレイミド100重量部、(B)アル
ケニルフェノール36〜100重量部、(C)硬化触媒
0.01〜5重量部、および(D)溶剤可溶性シリコー
ン変性ポリイミド100重量部超〜700重量部を含有
し、補強材に含浸させてなる補強フィルム層と、および
(E)該補強フィルム層の表面に1〜50μmの樹脂タ
ック付与層を有する。
【0069】本発明のプリプレグの補強フィルム層に用
いる樹脂組成物は、(D)溶剤可溶性シリコーン変性ポ
リイミドが下記記載の配合量である以外は、上述の本発
明の耐熱性接着剤に用いる樹脂組成物と同じである。
【0070】溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミド
(D)の量は、プリプレグに用いる場合、芳香族ビスマ
レイミド100重量部に対して100重量部超〜700
重量部、特に117〜700、より好ましくは、117
〜230重量部である。溶剤可溶性シリコーン変性ポリ
イミドの添加量をこの範囲としたのは、100重量部以
下であると靱性が不十分で、700重量部を越えると混
合不良を起こし完全に硬化しないためである。さらにプ
リプレグに用いる場合の硬化触媒(C)は、芳香族ビス
マレイミド(A)の1マレイミド基に対し、1/100
0〜1/10の硬化官能基を有する量で用いるのが好ま
しい。硬化官能基としては、t−ブチルオキシラジカ
ル、クミルオキシラジカル、アセチルオキシラジカル、
イソブチリルオキシラジカル、ベンゾイルオキシラジカ
ル、イソプロピルカーボネート−オキシラジカル、イソ
ブチロニトリルオキシラジカル等の分解開裂ラジカル等
が挙げられる。
【0071】本発明のプリプレグの樹脂タック付与層
(E)に用いる樹脂組成物の成分は、上記(A)〜
(D)の混合樹脂からなる層の樹脂成分に硬化時に相溶
化する樹脂であればいかなる樹脂でもよいが、特に、
(A)芳香族ビスマレイミドおよび(B)アルケニルフ
ェノールからなる樹脂であるのが好ましい。樹脂タック
付与層の樹脂成分が、(A)および(B)からなる場合
の(B)アルケニルフェノールの含有量は、(A)芳香
族ビスマレイミド100重量部に対して、36〜100
重量部、特に65〜86重量部であるのが好ましい。
【0072】本発明のプリプレグの樹脂タック付与層の
厚みは、1〜50μm、特に1.0〜30μmである。
1μm未満では、タック付与効果がなく、50μm超で
は、硬化後にタック付与層が樹脂層として残ってしまう
ためである。
【0073】このような樹脂タック付与層(E)が好ま
しいのは、前述の本発明の耐熱性接着剤の場合と同様の
理由の他にプリプレグは、積層体として用いるので、取
扱い作業性の向上の点で好ましいからである。
【0074】本発明のプリプレグに用いる補強材は、耐
熱性繊維であることが好ましく、具体的には、炭素繊
維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、シリカ繊
維等を挙げることができる。これらの繊維は、長繊維、
短繊維のいずれであってもよく、織布、不織布を使用し
てもよい。これらの補強材は、単独で使用しても、2種
以上を併用してもよいが、特に、炭素繊維、ガラス繊
維、アラミド繊維等を用いたときに効果が著しい。
【0075】得られたプリプレグは、耐熱性、機械特性
を損なうことなく、優れたピール強度を有しているの
で、航空宇宙分野やエレクトロニックス等の先端技術分
野での使用が可能である。
【0076】
【実施例】以下に、実施例について本発明を一層具体的
に説明するが、本発明はこれらによってなんら限定され
るものではない。
【0077】(溶剤可溶性シリコーン変性ポリイミドの
合成)温度計、攪拌機、原料投入口、乾燥窒素ガス導入
管を備えた四ツロのセパラブルフラスコ中に、1,3−
ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン(ABP)2
0.46g(0.07モル)、下記式(5)で表される
シリコーンジアミン8.56g(0.03モル)を30
0gのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に溶解し
た。4,4’−オキシジフタル酸無水物(ODPA)3
1.02g(0.1モル)を30分かけて粉状のまま徐
々にこの溶液に添加した後、2時間攪拌を続けた。操作
は乾燥窒素ガス気流下で行い、さらにODPAを添加す
る前から氷浴で冷却し、系を反応中20℃に保持した。
次いで、この系にキシレン60gを添加し、乾燥窒素導
入管を外して代わりにディーン−スターク還流冷却管を
取り付け、氷浴を外してオイルバスで加熱して系の温度
を上昇させた。
【0078】閉環反応によるイミド化に伴って生じる水
をキシレン共沸させて系外へ除去しながら攪拌を続け、
150〜160℃でイミド化を進めた。水が発生しなく
なった5時間後に反応を終了させ、ポリイミドワックス
を得た。得られたポリイミドワックスを、30リットル
のメタノール中に攪拌しながら1時間かけて滴下し、樹
脂を沈殿させ、濾過して固形分のみを回収した。回収し
た樹脂を真空乾燥機中にて減圧下120℃で5時間乾燥
させ、ポリイミド樹脂を得た。
【0079】このようにして得られたポリイミド樹脂の
FT−IRスペクトルを測定し、1650cm-1に現わ
れるイミド化前のアミド結合に基づく吸収スペクトル
と、1780cm-1に現われるイミド環に基づく吸収ス
ペクトルからイミド化率を求めた。これらの吸収スペク
トルの比較より分子内のアミド結合は、100%イミド
化されていることがわかった。シロキサン単位(Si
O)の含有量は、全重量の15%であった。以下、実施
例の説明中、および表の説明においてシリコーン変性ポ
リイミドと略す。
【0080】
【化5】
【0081】(実施例1〜4)表1に示す量の2,2’
−アリルビスフェノールAに、N,N’,4,4’−ジ
フェニルメタンビスマレイミドと上記のように合成した
シリコーン変性ポリイミドと硬化触媒とを表1に示す量
添加して120℃で30分間攪拌混合し、フィルム化装
置を用いて接着剤フィルムを作製した。このフィルムを
ガラス織布(商品名:Style 101、有沢製作所
製)にプレスを用いて含浸させ接着剤シートとした。接
着剤シートの重量は4l5g/m2 とした。これらの接
着剤を被着体であるアルミ平板の間に挟んで、オートク
レーブを用いて、180℃、3気圧で3時間硬化した
後、227℃、大気圧で6時間後硬化を行い、物性評価
試験用試験片を作製した。
【0082】これとは別に、4,4’−ジフェニルメタ
ンビスマレイミドおよび2,2’−ジアリルビスフェノ
ールAを表1に示す量で120℃で30分間攪拌混合
し、フィルム作製装置によりフィルム化して先に作製し
た各シートに圧着して表1に記載の樹脂タック付与層の
厚みとし実施例1〜4の耐熱性接着剤の試験片を得た。
これらの接着剤を、被着体であるアルミ平板の間に挟ん
で、オートクレーブを用いて、180℃、3気圧で3時
間硬化後、227℃、大気圧で6時間後硬化を行い、物
性評価試験用試験片を得た。結果を表1に記載する。
【0083】(比較例1〜4)表1に示す樹脂組成のシ
ートを用いるが、タック付与層を設けない以外は、実施
例1〜4と同様にして比較例1〜4の接着剤の物性評価
試験用試験片を得た。結果を表1に記載する。
【0084】(実施例5〜8)表2に示す量の2,2’
−アリルビスフェノールAに、N,N’,4,4’−ジ
フェニルメタンビスマレイミドとシリコーン変性ポリイ
ミドの合成例で合成したポリイミドとを表2に示す量添
加して120℃で30分間攪拌混合し、マトリックス用
樹脂を作製した。この樹脂を、高強度中弾性炭素繊維
(トレカT800H−12K−40B、東レ(株)製)
にプリプレグ化装置を用いて含浸させ、一方向プリプレ
グを作製し、両面にこれとは別に、タック付与層用に
4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミドおよび2,
2’−ジアリルビスフェノールAを表2に示す量用いて
120℃で30分間攪拌混合した後、フィルム作製装置
を用いフィルム化したタック付与用フィルムを圧着して
タック付与層付一方向プレプリグを作製した。このプリ
プレグの炭素繊維目付は145g/m2 、樹脂含有率は
36重量%とした。このプリプレグから所定の小片(4
0×40cm)を切り出し、上記炭素繊維の方向を、+
45°、0°、−45°、90°にして、4層×4回積
層し、次に、90°、−45°、0°、+45°にし
て、4層×4回積層後、オートクレーブを用いて180
℃、7気圧で3時間硬化し、物性評価試験用試験片を作
製した。
【0085】表2に記載の樹脂タック付与層の厚みと
し、実施例5〜8のプリプレグとし、物性試験用試験片
を作製した。結果を表2に示す。
【0086】(比較例5〜8)表2に示す樹脂組成の積
層体を用いるが、タック付与層を設けない以外は、実施
例5〜8と同様にして比較例5〜8の接着剤の物性評価
試験用試験片を得た。結果を表2に記載する。
【0087】(物性評価) (1)接着強度の評価 接着強度は、ドラムピール強度及び室温(23℃)と1
70℃のそれぞれにおける引張剪断強度によって評価し
た。ドラムピール強度はASTM D1781−76に
準じて、また、引張剪断強度はASTM D1002に
準じて測定した。結果を表1に示す。 (2)タック性の評価 接着剤表面のタック性は、官能判定法を用いて、実施例
及び比較例のシートの表面を手指および掌で触れ、判定
した。結果を表1および2に示す。表中、「大」はべと
つきがあり、作業性が悪いことを表し、「中」はタック
性良好を表し、「小」はタック性不良を表し、「なし」
は、タックが全くないことを表す。
【0088】(3)衝撃後圧縮強度試験 SACMA(Suppliers of Advanced Composites Materi
als Asociation)リコメンディッド メソッド SRM
2−88(Recommended Method SRM2-88)に準拠して1
500 lb−in/in衝撃後の圧縮強度を測定し
た。結果を表2に示す。 (4)ガラス転移点 真空理工社製 TM−3000熱機械試験機を用いて、
硬化物の熱膨張曲線によりガラス転移点を測定した。結
果を表1および2に示す。
【0089】
【表1】
【0090】注)表中、組成成分は、重量部を示す。*1 :チバガイギー社製のマトリミド5292A*2 :チバガイギー社製のマトリミド5292B*3 :日本油脂社製のパークミルD*4 :日本化学産業社製のオクチックスZn
【0091】
【表2】
【0092】注)表中、組成成分は、重量部を示す。*1 :チバガイギー社製のマトリミド5292A*2 :チバガイギー社製のマトリミド5292B*3 :日本油脂社製のパークミルD*4 :日本化学産業社製のオクチックスZn
【0093】表1に示すように、実施例1〜4のフィル
ム状接着剤は、十分なドラムピール強度を示し、室温に
おける引張剪断強度も大きく、高温における引張剪断強
度の大きな低下は認められなかった。ガラス転移点も2
50℃以上であり、靱性、耐熱性に優れることが示され
た。
【0094】表2に示すように、実施例5〜8のプリプ
レグは、衝撃後圧縮強度、ガラス転移点ともに良好な値
を示し、耐衝撃性、靱性に優れることが示された。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、タック性、ド
レープ性等の取扱作業性に優れ、アルミ、鉄等の金属お
よびFRP等の複合材料の接着に優れ、かつ室温だけで
なく170℃のような高温でも十分なピール強度、引張
剪断強度を有する耐熱性接着剤を得ることができる。ま
た、耐熱性、タック性、ドレープ性等の取扱作業性、成
形性に優れ、かつ、アルミなどの金属の複合材料に対す
る接着性に優れ、強靱性を有するプリプレグを得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09J 7/02 JHR C09J 7/02 JHR (72)発明者 高津戸 敏 一 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 竹 田 敏 郎 東京都品川区東品川二丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 (72)発明者 榎 尚 史 東京都品川区東品川二丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)芳香族ビスマレイミド100重量
    部、(B)アルケニルフェノール36〜100重量部
    (C)硬化触媒0.01〜5重量部、および(D)全重
    量のうち50%以下1%以上のシロキサン単位を含むシ
    リコーンジアミンおよび他のジアミン成分と酸二無水物
    から合成される溶剤可溶性ポリイミド100重量部超〜
    700重量部を含有してなるフィルム層と、(E)該フ
    ィルム層の表面に1〜100μmの樹脂タック付与層と
    を有することを特徴とする耐熱性接着剤。
  2. 【請求項2】(A)芳香族ビスマレイミド100重量
    部、(B)アルケニルフェノール36〜100重量部
    (C)硬化触媒0.01〜5重量部、および(D)全重
    量のうち50%以下1%以上のシロキサン単位を含むシ
    リコーンジアミンおよび他のジアミン成分と酸二無水物
    から合成される溶剤可溶性ポリイミド100重量部超〜
    700重量部をキャリヤに含浸させてなる補強フィルム
    層と、および(E)該補強フィルム層の表面に1〜10
    0μmの樹脂タック付与層とを有することを特徴とする
    耐熱性接着剤。
  3. 【請求項3】前記樹脂タック付与層が、前記(A)芳香
    族ビスマレイミドと(B)アルケニルフェノールとを含
    有する請求項2に記載の耐熱性接着剤。
  4. 【請求項4】(A)芳香族ビスマレイミド100重量
    部、(B)アルケニルフェノール36〜100重量部、
    (C)硬化触媒0.01〜5重量部、および(D)全重
    量のうち50%以下1%以上のシロキサン単位を含むシ
    リコーンジアミンおよび他のジアミン成分と酸二無水物
    から合成される溶剤可溶性ポリイミド100重量部超〜
    700重量部を補強材に含浸させてなる補強フィルム層
    と、(E)該補強フィルム層の表面に1〜50μmの樹
    脂タック付与層とを有することを特徴とするプリプレ
    グ。
  5. 【請求項5】前記樹脂タック付与層が、前記(A)芳香
    族ビスマレイミドと(B)アルケニルフェノールとを含
    有する請求項4に記載のプリプレグ。
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