JPH09254632A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH09254632A
JPH09254632A JP6341496A JP6341496A JPH09254632A JP H09254632 A JPH09254632 A JP H09254632A JP 6341496 A JP6341496 A JP 6341496A JP 6341496 A JP6341496 A JP 6341496A JP H09254632 A JPH09254632 A JP H09254632A
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Yuji Honda
祐次 本田
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克彦 寒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風手段の送風能力が増加したときに第1お
よび第2空調ゾーンへの吹出風量がともに増加する構成
の車両用空調装置において、各空調ゾーンの一方のみに
日射が照射されたされたときに、送風能力を増加させて
上記一方の空調ゾーンの乗員の日射による温熱感を解消
しながら、かつ他方の空調ゾーンの乗員に対して、過度
の冷房による不快感を与えないようにする。 【解決手段】 前方日射時には、風量を増加させるとと
もに、後席への吹出風温度を高めに補正する。これによ
って、前席乗員の日射による温熱感は風量増加によって
解消でき、後席乗員に対しては、吹出風温度を高めに補
正することによって、風量増加による過度の冷房を防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の第1およ
び第2空調ゾーンへの吹出風温度を独立に制御するとと
もに、各空調ゾーンに対応して設けられた第1および第
2日射量検出手段の検出値に基づいて、各空調ゾーンへ
の吹出風を増加させる車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファンにより発生した空気を車室内の第
1および第2空調ゾーンに吹き出す車両用空調装置にお
いて、第1および第2空調ゾーンのそれぞれに対応して
第1および第2日射センサを設け、これらのセンサの検
出値に基づいてファンの回転数を増加させ、各空調ゾー
ンへの吹出風量を増加させることによって、日射による
車室内乗員の温熱感を解消するようにした車両用空調装
置が従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な車両用空調装置では、ファンの回転数が増加したとき
に各空調ゾーンへの吹出風量がともに増加するように構
成された場合、つまり、各空調ゾーンへの吹出風量を独
立に制御できない構成の場合、各空調ゾーンのうちの一
方のみに日射が照射されたときに、他方の空調ゾーンに
対する冷房が過度になり、他方の空調ゾーンの乗員を不
快にしてしまうという問題が発生する。
【0004】例えば、第1空調ゾーンのみに日射が照射
される場合、第1日射センサの検出値に基づいてファン
の回転数が増加し、各空調ゾーンへの吹出風量がともに
増加する。このとき、第1空調ゾーンの乗員に対して
は、吹出風量の増加によって日射による温熱感を解消さ
せることができる。しかし、第2空調ゾーンの乗員に対
しては、日射が照射されていないにも係わらず吹出風量
が増加することによって冷房が過度となり、その結果、
不快に感じさせてしまう。
【0005】そこで、本発明は上記問題に鑑み、送風手
段の送風能力が増加したときに第1および第2空調ゾー
ンへの吹出風量がともに増加するように構成された車両
用空調装置において、上記各空調ゾーンのちの一方のみ
に日射が照射されたときに、送風手段の送風能力を増加
させることによって、上記一方の空調ゾーンの乗員の日
射による温熱感を解消しながら、このとき他方の空調ゾ
ーンの乗員に対して、過度の冷房による不快感を与えな
いようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜4記載の発明は、第1検出日射量と第2
検出日射量とに基づいて、送風手段の送風能力を増加さ
せる送風能力制御手段を有し、第1検出日射量に対して
第2検出日射量の方が少ないとき、これらの検出日射量
の差に応じて、第2空調ゾーンへの吹出風温度を高くす
るように第2温度調節手段を制御することを特徴として
いる。
【0007】これによると、第1検出日射量に対して第
2検出日射量の方が少ないとき(例えば第1空調ゾーン
のみに日射が照射されたとき)、上記各検出日射量に基
づいて送風手段の送風能力が増加する。その結果、第1
および第2空調ゾーンへの各吹出風量がともに増加す
る。従って、第1空調ゾーンの乗員に対しては、吹出風
量の増加によって日射による温熱感を解消させることが
できる。
【0008】このとき、日射が照射されない第2空調ゾ
ーンへの吹出風量も増加するわけだが、この第2空調ゾ
ーンへの吹出風温度が、第1検出日射量と第2検出日射
量との差に応じて高くなるので、第2空調ゾーンの乗員
に対して過度の冷房による不快感を与えないようにする
ことができる。なお、請求項1記載の発明でいう「送風
手段の送風能力が増加したときに各空調ゾーンへの吹出
風量がともに増加する」構成とは、各空調ゾーンへの吹
出風量を独立に制御できない構成を意味している。
【0009】特に、請求項3記載の発明は、第1検出日
射量と第2検出日射量とに基づいて送風手段の送風能力
を増加させるための方法として、送風手段の送風能力
が、第1送風能力(第1検出日射量の増加に応じて増加
する)と第2送風能力(第2検出日射量の増加に応じて
増加する)との間の第3送風能力となるように送風手段
を制御する方法を採る。
【0010】そして更に、第1検出日射量に対して第2
検出日射量の方が少ないとき、これらの検出日射量の差
に応じて、第1空調ゾーンへの吹出風温度を低くするよ
うに第1温度調節手段を制御することを特徴としてい
る。これによると、送風能力が上記第3送風能力となる
ように送風手段を制御すると、第1検出日射量に対して
第2検出日射量の方が少ないとき(例えば第1空調ゾー
ンのみに日射が照射されたとき)には、第1空調ゾーン
への吹出風量は、本来の吹出風量(第1送風能力におけ
る吹出風量)よりも少なくなる。
【0011】従って、吹出風量の面では、第1空調ゾー
ンの乗員の日射による温熱感を解消できなくなるが、そ
の分、第1検出日射量と第2検出日射量の差に応じて、
第1空調ゾーンへの吹出風温度を低くするので、第1空
調ゾーンの乗員の日射による温熱感を解消することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を自動車用空調装置
として用いた第1実施形態について、図1〜9を用いて
説明する。本実施形態は、第1空調ゾーンとしての前席
側空間および第2空調ゾーンとしての後席側空間を空調
するための空調ユニット1における各空調手段を、EC
U20(制御装置)によって制御するものである。
【0013】まず、図1を用いて上記空調ユニット1の
構成を説明する。空調ケース2の空気上流側部位には、
内気を吸入するための内気吸入口3、外気を吸入するた
めの外気吸入口4、およびこれらの吸入口3、4を開閉
する内外気切換ドア5が設けられている。この内外気切
換ドア5は、その駆動手段としてのサーボモータ27
(図2参照)によって駆動される。
【0014】この内外気切換ドア5の下流側部位には、
送風手段としてのファン6が配設されている。このファ
ン6は、その駆動手段としてのブロワモータ7によって
駆動され、ファン6の回転数、すなわち車室内への送風
量は、ブロワモータ7に印加されるブロワ電圧によって
制御される。なお、このブロワ電圧はECU20(図2
参照)によって決定される。
【0015】ファン6の下流側には、空気冷却手段をな
す蒸発器8が配設されている。この蒸発器8は、自動車
のエンジンによって駆動される圧縮機の他に、凝縮器や
減圧手段等とともに周知の冷凍サイクル(それぞれ図示
しない)を構成するものである。蒸発器8の空気下流側
部位には、空気加熱手段としてのヒータコア9が配設さ
れている。このヒータコア9は、内部にエンジン冷却水
が流れ、この冷却水を熱源として空気を再加熱するもの
である。
【0016】ヒータコア9の空気上流側には仕切板10
が配設されている。また、ケース12内のうちヒータコ
ア9の両側方(図1の上下)には、蒸発器8で冷却され
た冷風がヒータコア9をバイパスする前席バイパス通路
11a、後席バイパス通路11bが形成されている。ヒ
ータコア9の空気上流側には、前席エアミックスドア1
2a(第1温度調節手段)、後席エアミックスドア12
b(第2温度調節手段)が設けられており、これらのド
ア12a、12bは、その駆動手段としての前席サーボ
モータ28a(図2参照)、後席サーボモータ28b
(図2参照)によって駆動される。
【0017】そして、仕切板10より図1中上方のヒー
タコア9を通る冷風量と、前席バイパス通路11aを通
る冷風量との割合が、前席エアミックスドア12aの開
度によって調節され、仕切板10より図1中下方のヒー
タコア9を通る冷風量と、後席バイパス通路11bを通
る冷風量との割合が、後席エアミックスドア12bの開
度によって調節される。
【0018】また、ヒータコア9よりも空気下流側にお
ける空調ケース2には、前席エアミックスドア12aに
て温度調節された空調風を前席側空間に導く前席ダクト
13a(第1空気通路)と、後席エアミックスドア12
bにて温度調節された空調風を後席側空間に導く後席ダ
クト13b(第2空気通路)とが接続されている。前席
ダクト13aの下流端には、前席フェイス吹出口14
a、前席フット吹出口15a、およびデフロスタ吹出口
16がそれぞれ形成されている。このうち前席フェイス
吹出口14aは、前席乗員の上半身に向けて空調風を吹
き出す吹出口で、前席フット吹出口15aは、前席乗員
の足元に向けて空調風を吹き出す吹出口で、デフロスタ
吹出口16は、フロントガラス内面に向けて空調風を吹
き出す吹出口である。
【0019】また、後席ダクト13bの下流端には、後
席フェイス吹出口14bおよび後席フット吹出口15b
が形成されている。このうち後席フェイス吹出口14b
は、後席乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す吹出口
で、後席フット吹出口15bは、後席乗員の足元に向け
て空調風を吹き出す吹出口である。そして、前席ダクト
13a内には、前席フェイス吹出口14aへの空気通路
を開閉する前席フェイスドア17aと、前席フット吹出
口15aへの空気通路を開閉する前席フットドア18a
と、デフロスタ吹出口16への空気通路を開閉するデフ
ロスタドア19が設けられている。これらのドア17
a、18a、19は、その駆動手段としてのサーボモー
タ29a(図2参照)によって駆動される。
【0020】また、後席ダクト13b内には、後席フェ
イス吹出口14bへの空気通路を開閉する後席フェイス
ドア17bと、後席フット吹出口15bへの空気通路を
開閉する後席フットドア18bとが設けられている。こ
れらのドア17b、18bは、その駆動手段としてのサ
ーボモータ29b(図2参照)によって駆動される。次
に、図2を用いて本実施形態の制御系の構成を説明す
る。
【0021】ECU20は、図示しないCPU、RO
M、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータや、
ブロワモータ7へ印加するブロワ電圧を制御する駆動回
路、A/D変換回路等を備え、自動車のエンジンの図示
しないイグニッションスイッチが閉じたときに、図示し
ないバッテリから電源が供給される。ECU20の入力
端子には、車室内空気温度を検出する内気温センサ2
1、外気温度を検出する外気温センサ22、車室内前席
側空間に照射される日射量を検出する前席日射センサ2
3a、車室内後席側空間に照射される日射量を検出する
後席日射センサ23b、蒸発器8を通過した直後の空気
温度を検出する蒸発器温度センサ24、ヒータコア9に
流入するエンジン冷却水温を検出する水温センサ25、
前席乗員が自分の希望する前席側温度を設定するための
前席温度設定器26a、および後席乗員が自分の希望す
る後席側温度を設定するための後席温度設定器26bか
らの各信号が入力される。
【0022】上記前席日射センサ23aは、車両前席の
ダッシュボード上に配設され、後席日射センサ23b
は、車両後席のリアトレイ上の略中央部に配設されてい
る。なお、上記各センサ21〜25からの各信号は、上
記A/D変換回路にてA/D変換された後、上記マイク
ロコンピュータへ入力される。また、ECU20の出力
端子からは、上記ブロワモータ7およびサーボモータ2
7、28a、28b、29a、29bに対して制御信号
が出力される。
【0023】このように、本実施形態は、前席エアミッ
クスドア12aと後席エアミックスドア12bは、それ
ぞれのサーボモータ28a、28bによって独立に駆動
され、これらのサーボモータ28a、28bはECU2
0によってそれぞれ独立に制御されるので、前席側空間
および後席側空間への各吹出風温度を独立に制御でき
る。
【0024】また、同一のファン6が発生した空気流を
前席側空間および後席側空間へそれぞれ吹き出す構成で
あるため、ファン6の回転数が増加したときには、各席
へは同じ風量ずつ増加する。つまり、各空間への吹出風
量は独立に制御できない。次に、上記マイクロコンピュ
ータが行う制御処理を、図3のフローチャートに基づい
て説明する。
【0025】イグニッションスイッチがオンされて、E
CU20に電源が供給されると、図3のルーチンが起動
され、ステップS10にて初期化処理を行い、次のステ
ップS20にて、上記各センサ21〜25の各検出値、
および上記各温度設定器26a、26bによる各設定温
度を読み込む。そして、次のステップS30に移ると、
図4に示すサブルーチンがコールされ、前後各席の目標
吹出温度TAO(Fr)、TAO(Rr)を算出する。
【0026】具体的には、図4のステップS310に
て、予めROMに記憶された下記数式1に基づいて、前
席目標吹出温度TAO(Fr)を算出し、次にステップS3
20にて、予めROMに記憶された下記数式2に基づい
て、後席目標吹出温度TAO(Rr)を算出する。その後、
このルーチンを抜ける。
【0027】
【数1】TAO(Fr)=Kset ×Tset(Fr) −Kr ×Tr
−Kam×Tam−Ks ×Ts(Fr)−Ksr×(Ts(Fr) −Ts
(Rr) )
【0028】
【数2】TAO(Rr)=Kset ×Tset(Rr) −Kr ×Tr
−Kam×Tam−Ks ×Ts(Rr)−Ksr×(Ts(Rr) −Ts
(Fr) ) ここで、Tset(Fr) は前席温度設定器26aによる設定
温度、Tr は内気温センサ21の検出値、Tamは外気温
センサ22の検出値、Ts(Fr) は前席日射センサ23a
の検出値、Tset(Rr) は後席温度設定器26bによる設
定温度、およびTs(Rr) は後席日射センサ23bの検出
値である。また、Kset 、Kr 、Kam、Ks 、およびK
srはゲインである。
【0029】そして、図3のステップ40に移ると、図
5のサブルーチンがコールされ、ブロワモータ7に印加
するブロワ電圧VAを算出する。具体的には、図5のス
テップS410にて、上記数式1にて算出されたTAO
(Fr)と、予めROMに記憶された図6のマップとに基づ
いて、前席ブロワ電圧VA(Fr)を算出する。ここで、上
記数式1からも分かるように、前席日射センサ23aの
検出値Ts(Fr) が大きくなる程、TAO(Fr)が小さくな
ることから、前席ブロワ電圧VA(Fr)は、前席日射セン
サ23aの検出値が大きくなる程、大きくなるように算
出される。
【0030】そして、次のステップS420にて、上記
数式2にて算出されたTAO(Rr)と図6のマップとに基
づいて、後席ブロワ電圧VA(Rr)を算出する。ここで、
上記数式2からも分かるように、後席日射センサ23b
の検出値Ts(Rr) が大きくなる程、TAO(Rr)が小さく
なることから、後席ブロワ電圧VA(Rr)は、後席日射セ
ンサ23bの検出値が大きくなる程、大きくなるように
算出される。
【0031】そして、次のステップS430にて、ブロ
ワモータ7に印加するブロワ電圧VAを、予めROMに
記憶された下記数式3に基づいて算出する。
【0032】
【数3】VA=(VA(Fr)+VA(Rr))/2 つまり、前席ブロワ電圧VA(Fr)と後席ブロワ電圧VA
(Rr)との平均値を、ブロワモータ7に印加するブロワ電
圧として算出する。その後、このルーチンを抜ける。
【0033】そして、図3のステップS50に移ると、
図7のサブルーチンがコールされ、前後各席の吹出口モ
ードを決定する。具体的には、図7のステップS510
にて、上記数式1にて算出されたTAO(Fr)と、予めR
OMに記憶された図8のマップとに基づいて、前席の吹
出口モードを決定する。そして、次のステップS520
にて、上記数式2にて算出されたTAO(Rr)と図8のマ
ップとに基づいて、後席の吹出口モードを決定する。そ
の後、このルーチンを抜ける。
【0034】ここで、前席のフェイスモード(FAC
E)とは、前席フェイス吹出口14aから主に冷風を吹
き出すモードで、後席のフェイスモードとは、後席フェ
イス吹出口14bから主に冷風を吹き出すモードであ
る。また、前席のバイレベルモード(B/L)とは、前
席フェイス吹出口14aから主に冷風、前席フット吹出
口15aから主に温風をそれぞれ吹き出すモードで、後
席のバイレベルモードとは、後席フェイス吹出口14b
から主に冷風、後席フット吹出口15bから主に温風を
吹き出すモードである。
【0035】また、前席のフットモード(FOOT)と
は、前席フット吹出口15aから主に温風を吹き出すモ
ードで、後席のフットモードとは、後席フット吹出口1
5bから主に温風を吹き出すモードである。そして、図
3のステップS60に移ると、図9のサブルーチンがコ
ールされ、前席エアミックスドア12aの目標開度SW
(Fr)、後席エアミックスドア12bの目標開度SW(Rr)
をそれぞれ算出する。
【0036】具体的には、図9のステップS610に
て、予めROMに記憶された下記数式4に基づいて、前
席エアミックスドア12aの目標開度SW(Fr)を算出
し、次のステップS620にて、予めROMに記憶され
た下記数式5に基づいて、後席エアミックス後12bの
目標開度SW(Rr)を算出する。その後、このルーチンを
抜ける。
【0037】
【数4】SW(Fr)={(TAO(Fr)−Te )/(Tw −
Te )}×100 (%)
【0038】
【数5】SW(Rr)={(TAO(Rr)−Te )/(Tw −
Te )}×100 (%) ここで、Te は蒸発器温度センサ24の検出値、Tw は
水温センサ25の検出値である。そして、図3のステッ
プS70にて、ブロワモータ7に対して、上記ステップ
S40で算出したブロワ電圧VAを印加する。
【0039】そして、次のステップS80にて、前後各
席の吹出口モードが上記ステップS50で決定した各モ
ードとなるように、サーボモータ29a、29bに制御
信号を出力する。そして、次のステップS90にて、各
エアミックスドア12a、12bの開度が上記ステップ
S60で算出した目標開度SW(Fr)、SW(Rr)となるよ
うに、サーボモータ28a、28bに制御信号を出力す
る。
【0040】以上説明した本実施形態によると、例えば
車両前方から日射が照射されるとき、すわなち前席日射
センサ23aのみに日射が照射されて後席日射センサ2
3bには日射が照射されないときには、前席日射センサ
23aの検出値に応じて、図5のステップS430で算
出されるブロワ電圧VAが大きくなる。その結果、前席
側空間および後席側空間への各吹出風量がともに増加す
る。従って、前席乗員に対しては、吹出風量の増加によ
って日射による温熱感を解消させることができる。
【0041】このとき、日射が照射されない後席側空間
への吹出風量も増加するわけだが、上記数式2からも分
かるように、後席目標吹出温度TAO(Rr)が、前席日射
センサ23aの検出値と後席日射センサ23bの検出値
との差に応じて高くなり、それに応じて、図9のステッ
プS620で算出される後席エアミックスドア12bの
目標開度SW(Rr)も大きくなるので、後席側空間への吹
出風温度は高くなる。従って、後席乗員に対して過度の
冷房による不快感を与えないようにすることができる。
【0042】また、本実施形態では、ブロワモータ7に
印加するブロワ電圧を、前席ブロワ電圧VA(Fr)(図5
のステップS410で算出)と後席ブロワ電圧VA(Rr)
(ステップS420で算出)との平均ブロワ電圧(ステ
ップS430で算出)としている。従って、前方日射時
には、前席側空間への吹出風量は、前席乗員の温熱感を
良好に解消するのに必要な本来の風量(前席ブロワ電圧
VA(Fr)での風量)よりも少なくなる。
【0043】それに対して、本実施形態では、上記数式
1からも分かるように、前席目標吹出温度TAO(Fr)
が、前席日射センサ23aの検出値と後席日射センサ2
3bの検出値との差に応じて低くなり、それに応じて、
図9のステップS610で算出される前席エアミックス
ドア12aの目標開度SW(Fr)も小さくなるので、前席
側空間への吹出風温度は低くなる。従って、前席乗員の
日射による温熱感を良好に解消することができる。
【0044】(他の実施形態)上記実施形態では、請求
項1記載の発明でいう第1空調ゾーンを前席側空間、第
2空調ゾーンを後席側空間としたが、第1空調ゾーンを
後席側空間、第2空調ゾーンを前席側空間としても良
い。また、第1空調ゾーンを運転席側空間、第2空調ゾ
ーンを助手席側空間としても良いし、第1空調ゾーンを
助手席側空間、第2空調ゾーンを運転席側空間としても
良い。
【0045】また、上記実施形態では、同一のファン6
が発生した空気流を前席側空間および後席側空間へそれ
ぞれ吹き出す構成としたが、前席側空間へ空気を導く第
1空気通路と後席側空間へ空気を導く第2空気通路とに
それぞれファンを設け、これらのファンの回転数を同一
回転数で制御する構成のものにも適用可能である。ま
た、上記実施形態では、日射センサ23a、23bの検
出値を目標吹出温度TAO(Fr)、TAO(Rr)に反映さ
せ、このTAO(Fr)、TAO(Rr)に基づいて最終ブロワ
電圧VAを算出するようにしたが、日射センサ23a、
23bの検出値が反映されないない目標吹出温度に基づ
いて基本ブロワ電圧を算出し、これとは別に、日射セン
サ23a、23bの検出値に基づいて補正ブロワ電圧を
算出し、上記ベースブロワ電圧に対して上記補正ブロワ
電圧を加えた値を最終ブロワ電圧VAとしても良い。
【0046】また、上記実施形態では、前席ブロワ電圧
VA(Fr)と後席ブロワ電圧VA(Rr)の平均ブロワ電圧を
最終ブロワ電圧VAとしたが、前方日射時には前席ブロ
ワ電圧VA(Fr)を最終ブロワ電圧VAとしても良い。こ
の場合、上記実施形態のように、前席側の吹出風温度を
低めに補正する必要はない。また、後方日射時には後席
ブロワ電圧VA(Rr)を最終ブロワ電圧VAとしても良
く、この場合には、後席側の吹出風温度を低めに補正す
る必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態の空調ユニット1の全体構成
図である。
【図2】上記実施形態の制御系のブロック図である。
【図3】上記実施形態のマイクロコンピュータが行う制
御処理のフローチャートである。
【図4】図3のステップS30で行われるサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図5】図3のステップS40で行われるサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図6】上記実施形態の前席ブロワ電圧VA(Fr)、後席
ブロワ電圧VA(Rr)についてのマップである。
【図7】図3のステップS50で行われるサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図8】上記実施形態の前後各席の吹出口モードについ
てのマップである。
【図9】図3のステップS60で行われるサブルーチン
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
6…ファン(送風手段)、12a…前席エアミックスド
ア(第1温度調節手段)、12b…後席エアミックスド
ア(第2温度調節手段)、13a…前席ダクト(第1空
気通路)、13b…後席ダクト(第2空気通路)、23
a…前席日射センサ(第1日射量検出手段)、23b…
後席日射センサ(第2日射量検出手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流を発生する送風手段(6)、この
    送風手段による空気流を車室内の第1空調ゾーンへ導く
    第1空気通路(13a)、前記送風手段による空気流を
    車室内の第2空調ゾーンへ導く第2空気通路(13
    b)、前記第1空気通路(13a)を介して前記第1空
    調ゾーンへ吹き出される吹出風の温度を調節する第1温
    度調節手段(12a)、前記第2空気通路(13b)を
    介して前記第2空調ゾーンへ吹き出される吹出風の温度
    を調節する第2温度調節手段(12b)、前記第1温度
    調節手段(12a)を制御する第1温度制御手段(S9
    0)、および前記第2温度調節手段(12b)を制御す
    る第2温度制御手段(S90)を備え、 前記送風手段(6)の送風能力が増加したときに前記各
    空調ゾーンへの吹出風量がともに増加するように構成さ
    れた車両用空調装置であって、 前記第1空調ゾーンへ照射される日射量を検出する第1
    日射量検出手段(23a)と、 前記第2空調ゾーンへ照射される日射量を検出する第2
    日射量検出手段(23b)と、 前記第1日射量検出手段(23a)が検出した第1検出
    日射量と前記第2日射量検出手段(23b)が検出した
    第2検出日射量とに基づいて、前記送風手段(6)の送
    風能力を増加させる送風能力制御手段(S70)とを有
    し、 前記第2温度制御手段(S90)は、前記第1検出日射
    量に対して前記第2検出日射量の方が少ないとき、これ
    らの検出日射量の差に応じて、前記第2空調ゾーンへの
    吹出風温度を高くするように前記第2温度調節手段(1
    2b)を制御することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記第1検出日射量に基づい
    て、前記第1温度調節手段(12a)における第1目標
    温度調節量を算出する第1目標温度調節量算出手段(S
    310、S610)と、 少なくとも前記第2検出日射量に基づいて、前記第2温
    度調節手段(12b)における第2目標温度調節量を算
    出する第2目標温度調節量算出手段(S320、S62
    0)とを有し、 前記第1温度制御手段(S90)は、前記第1目標温度
    調節量に基づいて前記第1温度調節手段(12a)を制
    御し、 前記第2温度制御手段(S90)は、前記第2目標温度
    調節量に基づいて前記第2温度調節手段(12b)を制
    御し、 前記第2目標温度調節量算出手段(S320、S62
    0)は、前記第1検出日射量に対して前記第2検出日射
    量の方が少ないとき、これらの検出日射量の差に応じ
    て、前記第2空調ゾーンへの吹出風温度を高くするよう
    に前記第2目標温度調節量を算出することを特徴とする
    請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記送風手段(6)の第1送風能力を、
    前記第1検出日射量の増加に応じて増加するように算出
    する第1送風能力算出手段(S410)と、 前記送風手段(6)の第2送風能力を、前記第2検出日
    射量の増加に応じて増加するように算出する第2送風能
    力算出手段(S420)と、 前記第1送風能力と前記第2送風能力との間の第3送風
    能力を算出する第3送風能力算出手段(S430)とを
    有し、 前記送風能力制御手段(S70)は、前記第3送風能力
    となるように前記送風手段(6)を制御し、 前記第1温度制御手段(S90)は、前記第1検出日射
    量に対して前記第2検出日射量の方が少ないとき、これ
    らの検出日射量の差に応じて、前記第1空調ゾーンへの
    吹出風温度を低くするように前記第1温度調節手段(1
    2a)を制御することを特徴とする請求項1記載の車両
    用空調装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記第1検出日射量に基づい
    て、前記第1温度調節手段(12a)における第1目標
    温度調節量を算出する第1目標温度調節量算出手段(S
    310、S610)と、 少なくとも前記第2検出日射量に基づいて、前記第2温
    度調節手段(12b)における第2目標温度調節量を算
    出する第2目標温度調節量算出手段(S320、S62
    0)とを有し、 前記第1温度制御手段(S90)は、前記第1目標温度
    調節量に基づいて前記第1温度調節手段(12a)を制
    御し、 前記第2温度制御手段(S90)は、前記第2目標温度
    調節量に基づいて前記第2温度調節手段(12b)を制
    御し、 前記第1目標温度調節量算出手段(S310、S61
    0)は、前記第1検出日射量に対して前記第2検出日射
    量の方が少ないとき、これらの検出日射量の差に応じ
    て、前記第1空調ゾーンへの吹出風温度を低くするよう
    に前記第1目標温度調節量を算出することを特徴とする
    請求項3記載の車両用空調装置。
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