JPH0925444A - 顔料分散剤を用いたオフセット印刷用墨インキ組成物 - Google Patents
顔料分散剤を用いたオフセット印刷用墨インキ組成物Info
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Abstract
し、高濃度でも安定な微分散体を形成して高い流動性を
得ることができ、かつ、オフセット印刷用インキ組成物
に用いても乳化特性を損なうことのない顔料分散剤を用
いたオフセット印刷用墨インキ組成物を提供すること。 【解決手段】 カーボンブラックを着色剤とするオフセ
ット印刷用墨インキ組成物において、(A)炭素数16
〜20のヒドロキシカルボン酸を縮合して得られる、重
量平均分子量が1000〜10000の範囲にあるポリ
エステル及びその変性物から選ばれる少なくとも1種、
及び(B)ギルソナイトからなり、かつ、(A)/
(B)の重量比が0.2〜5.0の範囲である顔料分散
剤をカーボンブラックに対して2.0〜50重量%の範
囲で含有せしめたことを特徴とする顔料分散剤を用いた
オフセット印刷用墨インキ組成物。
Description
を含有するオフセット印刷用墨インキ組成物において、
顔料分散剤を含有せしめることにより、優れた印刷適性
と、高い流動性を得ることができるオフセット印刷用墨
インキ組成物に関する。
キ、塗料、或いはレジスト等の被覆剤において着色、遮
光、導電性付与等を目的として幅広く使用されている。
これら被覆剤には、鮮明な色調、高い光沢と着色力、取
扱いや印刷等に必要な高い流動性、長期間保存してもカ
ーボンブラックが再凝集を起こすことのない安定性が要
求される。このためには、カーボンブラックを高濃度化
してもその微分散状態を安定に維持する必要がある。し
かし、カーボンブラックは、一般に媒体との親和性が低
い上にストラクチャーと呼ばれる特有の高次構造を形成
しやすく、カーボンブラックが再凝集を起こすことのな
い安定性な分散物を得ることは困難であり、色調の悪化
や着色力の低下、或いは、分散物が静置された場合によ
く見られる高い降伏値や温度上昇に伴う流動性の低下等
の現象が現れる。
ら、安価であるギルソナイトが使用されている。しか
し、ギルソナイトは、分散性がそれほど良いものではな
く、充分な効果が得られないという問題がある。
剤を用いる種々の方法が行われてきた。特開昭63−3
63号公報には、長鎖ヒドロキシカルボン酸から誘導さ
れるポリエステルの末端に銅フタロシアニン残基を導入
した顔料分散剤、特開昭61−234919号公報に
は、長鎖ヒドロキシカルボン酸から誘導されるポリエス
テルとポリエチレングリコールジアミンとを反応させた
顔料分散剤、特開昭61−163977号公報には、長
鎖ヒドロキシカルボン酸から誘導されるポリエステルと
ピペラジン又は1−アルキルピペラジンとを反応させた
顔料分散剤、特公昭63−30057号公報には、長鎖
ヒドロキシカルボン酸から誘導されるポリエステルとポ
リ(低級アルキレン)イミンとを反応させた顔料分散
剤、特公昭56−38909号公報には、長鎖ヒドロキ
シカルボン酸の金属塩からなる顔料分散剤等が開示され
ている。これら顔料分散剤は、非水分散系における顔料
の高濃度化、分散の安定化という点においては、一応の
効果は認められるが、構造粘性の低減に対して充分な効
果が得られないという問題を有するものであった。その
上、オフセット印刷インキに用いた場合、インキの乳化
特性に少なからず悪影響をもたらし、満足な印刷物が得
られないという問題を有するものであった。即ち、湿し
水と呼ばれる水成分と、油性インキとの界面化学的な反
発を利用して画像形成をするオフセット印刷方式におい
ては、湿し水に対するインキの乳化特性を適当なバラン
スを持って維持することが重要である。湿し水に対する
インキの乳化特性に悪影響をもたらすような顔料分散剤
の使用は非画像部にインキが転移する、いわゆる“汚
れ”現象が発生するなど、印刷適性に関わる種々の問題
を生じる結果となる。このように、顔料分散剤はカーボ
ンブラックの高濃度分散を可能にするという基本性能の
他に、インキの乳化適性等の印刷適性を良好に維持する
ことが要求される。
従来技術の課題を解決するためになされたものであり、
カーボンブラック分散体の構造粘性を低減し、高濃度で
も安定な微分散体を形成して高い流動性を得ることがで
き、かつ、オフセット印刷インキ組成物に用いても乳化
特性を損なうことのない顔料分散剤を用いたオフセット
印刷用墨インキ組成物を提供することを目的とする。
を解決すべく研究を重ねた結果、炭素数16〜20のヒ
ドロキシカルボン酸を縮合して得られるポリエステル及
びその変性物から選ばれる少なくとも1種とギルソナイ
トとを併用した顔料分散剤をオフセット印刷用墨インキ
組成物中に用いることにより前記課題を解決できること
を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
着色剤とするオフセット印刷用墨インキ組成物におい
て、(A)炭素数16〜20のヒドロキシカルボン酸を
縮合して得られる、重量平均分子量が1000〜100
00の範囲にあるポリエステル及びその変性物から選ば
れる少なくとも1種、及び(B)ギルソナイトからな
り、かつ、(A)/(B)の重量比が0.2〜5.0の
範囲である顔料分散剤をカーボンブラックに対して2.
0〜50重量%の範囲で含有せしめたことを特徴とする
顔料分散剤を用いたオフセット印刷用墨インキ組成物に
関する。
酸が、12−ヒドロキシステアリン酸であることを特徴
とする顔料分散剤を用いたオフセット印刷用墨インキ組
成物に関する。
オフセット印刷用墨インキ組成物について詳しく説明す
る。なお、本発明におけるオフセット印刷用墨インキ組
成物は、印刷機に使用する最終製品たるオフセット印刷
用墨インキのみならず、その前段階のオフセット印刷用
墨インキベースなどをも含む概念である。
キシカルボン酸を縮合して得られるポリエステル及びそ
の変性物から選ばれる少なくとも1種、及びギルソナイ
トからなる顔料分散剤について説明する。
ヒドロキシカルボン酸としては、不飽和結合やアルキル
側鎖を有していても良い炭素数が16〜20の水酸基を
有するカルボン酸、及びそれらの混合物が使用できる。
さらに好ましくは、飽和または不飽和の、もしくは直鎖
状または分岐鎖状の、炭素数16〜20の水酸基を有す
る脂肪酸、およびそれらの混合物が使用できる。具体的
には、リシノール酸やひまし油脂肪酸、及びそれらの水
添物、12−ヒドロキシステアリン酸等が例示でき、そ
の中でも、12−ヒドロキシステアリン酸が好適に使用
できる。
ステルを合成するには、ヒドロキシカルボン酸を、パラ
トルエンスルホン酸、オクチル酸第一錫、ジブチル錫ジ
アセテート、テトラブチルチタネート等の触媒の存在下
又は非存在下に、160〜220℃に加熱し、共沸溶剤
により生成する水を除去しつつ、所定の分子量になるま
で縮合反応を行えばよい。分子量については分散媒や極
性等や用途に応じて適切な値にすればよい。得られたポ
リエステルはその重量平均分子量が1000〜1000
0の範囲にあるのが好ましい。ポリエステルの重量平均
分子量が1000より小さいと、インキの乳化特性に悪
影響を及ぼし、一方10000を超えると、インキの流
動性をそれ以上上げることができない。なお、ポリエス
テルの合成は、ギルソナイトの存在下に行うことも可能
である。
は、炭素数16〜20のヒドロキシカルボン酸を縮合し
て得られるポリエステルのカルボキシル基又は水酸基
に、モノ或いはポリオール、モノ或いはポリアミン、モ
ノ或いはポリカルボン酸、アミノアルコール、低分子量
のヒドロキシカルボン酸、もしくはアミノ酸を反応させ
たもの、及び前記ポリエステルを得るための炭素数16
〜20のヒドロキシカルボン酸と、モノ或いはポリオー
ル、モノ或いはポリアミン、モノ或いはポリカルボン
酸、アミノアルコール、低分子量のヒドロキシカルボン
酸、もしくはアミノ酸とを一括反応させたものなどが含
まれる。
のモノ或いはポリオールとしては、プロパノール、ブタ
ノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、オクチルアルコール、ドデシルアルコール、ステ
アリルアルコール等の炭素数2〜20のモノオール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,10−デカンジオール、スピログ
リコール、ダイマージオール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,4−シクロヘキサンジオール、ビスフェノールA、
水添加ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール等の炭素数2〜40の
ポリオール、あるいはシリコーンジオール等が例示でき
る。
るためのモノ或いはポリアミンとしては、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、ドデシルアミン等の炭素数2〜20
のモノアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、ペンタエチレンヘキサミ
ン、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、
N,N−ビス(アミノプロピル)メチルアミン、イソホ
ロンジアミン、ノルボルナンジアミン、ダイマージアミ
ン等の炭素数2〜40のポリアミンが例示できる。
るためのモノ或いはポリカルボン酸としては、プロピオ
ン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラ
ウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等
の炭素数2〜20のモノカルボン酸、コハク酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸、ドデセニ
ルコハク酸、ダイマー酸、ナフタレンジカルボン酸、ト
リメリット酸等の炭素数2〜40のポリカルボン酸、或
いはこれらの無水物が例示できる。
るためのアミノアルコールとしては、エタノールアミ
ン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノー
ルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等
の炭素数2〜15のアミノアルコールが例示できる。
るための低分子量のヒドロキシカルボン酸としては、乳
酸、ヒドロキシピバリン酸、ジメチロールプロピオン
酸、ヒドロキシ安息香酸等の炭素数3〜10のヒドロキ
シカルボン酸が例示できる。
るためのアミノ酸としては、アミノ安息香酸、ジアミノ
ナフタレンスルホン酸等の炭素数3〜15のアミノ酸が
例示できる。
ノ或いはポリオール、モノ或いはポリアミン、モノ或い
はポリカルボン酸、アミノアルコール、低分子量のヒド
ロキシカルボン酸、アミノ酸は、分散媒の極性やそれに
対する生成ポリエステルの相溶性を考慮して用いればよ
く、2種類以上を併用することもできる。
リカルボン酸、モノ或いはポリアミン、アミノアルコー
ル、低分子量のヒドロキシカルボン酸、又はアミノ酸を
用いてポリエステルの変性物を得るには、ポリエステル
またはヒドロキシカルボン酸と変成成分との混合物を、
パラトルエンスルホン酸、オクチル酸第一錫、ジブチル
錫アセテート、テトラブトキシチタネート等の触媒の存
在下又は非存在下に、160〜220℃に加熱し、共沸
溶媒により生成する水を除去しつつ、所定の分子量にな
るまで縮合反応を行えばよい。分子量については分散媒
や極性等や用途に応じて適切な値にすればよい。得られ
たポリエステルの変性物はその重量平均分子量が100
0〜10000の範囲にあるのが好ましい。ポリエステ
ルの変性物の重量平均分子量が1000より小さいと、
インキの乳化特性に悪影響を及ぼし、10000を超え
ると、インキの流動性をそれ以上上げることができな
い。なお、この変性は、ギルソナイトの存在下に行うこ
とも可能である。
6〜20のヒドロキシカルボン酸を主成分とするポリエ
ステルが好ましい。
印刷インキ組成物に用いられている従来公知のものが使
用できる。
子量が1000〜10000の範囲にある、炭素数16
〜20のヒドロキシカルボン酸を縮合して得られるポリ
エステル及びその変性物から選ばれる少なくとも1種/
(B)ギルソナイトの重量比が0.2〜5.0になるよ
うにな範囲で使用する。重量比がこの範囲から逸脱した
場合は、顔料分散効果が低くなる。ただし、顔料分散効
果は、カーボンブラック粒子の表面積や粒子径、表面官
能基濃度等の性質に応じて変化するものであり、それぞ
れの場合において適切なA/Bを定めることが好まし
い。
ックに対して効果を発揮するものであるが、その他のイ
ンキに使用されている有機顔料または無機顔料を併用す
るばあいにも効果を有する。ただし、本発明の顔料分散
剤は、ギルソナイトにより黒色に着色しているので黒色
或いは褐色の色調の顔料に対して用いることが好まし
い。これらの例としては、磁性酸化鉄等が挙げられる。
用墨インキ組成物に使用する場合について説明する。
インキ組成物に使用する場合の有機溶剤としては、鉱物
油等オフセット印刷インキに使用されている通常の溶剤
が好ましい溶剤として使用できる。
本発明の顔料分散剤を用いる場合は、カーボンブラック
に対して顔料分散剤を2.0〜50重量%、好ましく
は、5〜30重量%の範囲で使用することが望ましい。
使用量が前記範囲より少ないと、期待する顔料分散効果
が得らない。一方前記範囲より多くしても顔料分散効果
はそれ以上向上しない。ただし、顔料分散剤の添加量
は、カーボンブラックの表面積や粒子径、表面官能基濃
度等の性質に応じて変化するものであり、それぞれの場
合において適切な使用量を定めることが好ましい。
製造に際しては、公知のバインダー樹脂、即ち、各種ア
ルキッド樹脂、各種フェノール樹脂、石油樹脂、ロジン
エステル樹脂、ポリエステル樹脂等、或いはそれらの変
性物が使用でき、必要に応じてその他の添加剤も使用で
きる。
発明の主旨と適用範囲を逸脱しない限り、これらの実施
例によって制限されるものではない。なお、下記におけ
る部は重量部を示す。
ラブルフラスコに市販の12−ヒドロキシカルボン酸
(水酸基価160mgKOH/g、酸価180mgKO
H/g)2000部、キシレン200部、テトラ−n−
ブチルチタネート1.4部を加え、窒素気流下に生成す
る水を分離回収しながら180〜220℃で加熱攪拌し
た。GPC測定による重量平均分子量で反応を追跡し
た。続いてキシレンを減圧留去して淡褐色の重量平均分
子量1800のポリエステルAを得た。このポリエステ
ルAの20部とギルソナイト20部を6号ソルベント
(日本石油化学(株)製)60部に120℃で加熱溶解
して顔料分散剤組成物溶液を得た。
のポリエステルB(実施例2)、5400のポリエステ
ルC(実施例3)、6500のポリエステルD(実施例
4)を得た。各々のポリエステル20部とギルソナイト
20部を6号ソルベント60部に120℃で加熱溶解し
て顔料分散剤組成物溶液を得た。
5)、ポリエステルBの10部とギルソナイト30部
(実施例6)、ポリエステルBの30部とギルソナイト
10部(実施例7)、ポリエステルBの23部とギルソ
ナイト7部(実施例8)を、各々6号ソルベント60部
に120℃で加熱溶解して顔料分散剤組成物溶液を得
た。
部、ジエチレントリアミン0.6部、及びキシレン30
部を加え、窒素気流下に生成する水を分離回収しながら
160〜180℃で3時間加熱攪拌し、次いでキシレン
を減圧留去して淡褐色の重量平均分子量7500の反応
生成物Aを得た。この反応生成物Aの20部とギルソナ
イト20部を6号ソルベント60部に120℃で加熱溶
解して顔料分散剤組成物溶液を得た。
N−ビス(アミノプロピル)メチルアミン11部を用
い、重量平均分子量5400の反応生成物Bを得た。こ
の反応生成物Bの20部とギルソナイト20部を6号ソ
ルベント60部に120℃で加熱溶解して顔料分散剤組
成物溶液を得た。
リン酸300部、ラウリルアルコール30部、キシレン
33部、及びテトラ−n−ブチルチタネート0.2部を
加え、実施例1と同様な操作を行い重量平均分子量41
00の淡褐色の反応生成物Cを得た。この反応生成物C
の20部とギルソナイト20部を6号ソルベント60部
に120℃で加熱溶解して顔料分散剤組成物溶液を得
た。
解して顔料分散剤組成物溶液を得た。
溶解して顔料分散剤組成物溶液を得た。
11及び比較例1、比較例2で得た各顔料分散剤組成物
溶液を用い、以下に示す処方でオフセット印刷用墨イン
キを得た。この中の樹脂ワニスとしては、ロジン変性フ
ェノール樹脂(日立化成ポリマー(株)製、テスポール
1365)40部をアマニ油25部と6号ソルベント3
5部の混合溶剤中に加熱溶解したものを用いた。また、
石油樹脂ワニスとしては、石油樹脂(ネオポリマー12
0、日本石油化学(株)製)を鉱物油に溶解させたもの
を用いた。
行ってオフセット印刷用墨インキベースを調製した。こ
れを用いて以下の配合によりオフセット印刷用墨インキ
を調製した。
およびオフセット印刷用墨インキの性状と性能の評価結
果を表1に示した。なお、参考例では、顔料分散剤を使
用せずに顔料分散剤相当量を石油樹脂ワニスに置き換え
たものについて評価した。
スの25℃における粘度(Pa・s)を測定した。値が
低いほど優れている。
着色し、顔料分散剤を使用しないインキベースの着色力
を100%として、%で示した。値が高いほど優れる。
月間保存したばあいの粘度変化から判定した。最も優れ
ているものを4、良好なものを3、十分でないものを
2、安定性のないものを1として評価した。
刷を行い、水幅適性、乳化適性、乳化インキの流動性、
インキの転移性、紙面の汚れ等から総合的に判断した。
非常に良好なものを4、良好なものを3、劣っているも
のを2、インキ化ができなく評価ができなかったものを
1として評価した。
剤を用いることによりオフセット印刷用墨インキベース
の粘度が低下し、着色力が向上した。また、貯蔵安定性
についても優れていることが示され、顔料分散性が向上
していることがわかる。さらに、本発明の顔料分散剤
は、印刷適性についても悪影響を及ぼさないことがわか
る。これに対して比較例と参考例では顔料分散性、印刷
適性が不充分であることがわかる。
墨インキに使用することにより、カーボンブラックを高
濃度に分散したオフセット印刷用墨インキベースの高い
流動性、高い着色力及び良好な貯蔵安定性が得られる。
また、本発明の顔料分散剤用いたオフセット印刷用墨イ
ンキについては、充分な印刷適性が得られる。これによ
り、従来のものに比べて、作業効率を大幅に向上しつつ
品質の良好なオフセット印刷用墨インキを製造すること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 カーボンブラックを着色剤とするオフセ
ット印刷用墨インキ組成物において、(A)炭素数16
〜20のヒドロキシカルボン酸を縮合して得られる、重
量平均分子量が1000〜10000の範囲にあるポリ
エステル及びその変性物から選ばれる少なくとも1種、
及び(B)ギルソナイトからなり、かつ、(A)/
(B)の重量比が0.2〜5.0の範囲である顔料分散
剤をカーボンブラックに対して2.0〜50重量%の範
囲で含有せしめたことを特徴とする顔料分散剤を用いた
オフセット印刷用墨インキ組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の炭素数16〜20のヒド
ロキシカルボン酸が12ーヒドロキシステアリン酸であ
ることを特徴とする顔料分散剤を用いたオフセット印刷
用墨インキ組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17601295A JP3618143B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | 顔料分散剤を用いたオフセット印刷用墨インキ組成物 |
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-
1995
- 1995-07-12 JP JP17601295A patent/JP3618143B2/ja not_active Expired - Fee Related
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