JPH09254183A - 加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾成形品の製造方法

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JPH09254183A
JPH09254183A JP6445396A JP6445396A JPH09254183A JP H09254183 A JPH09254183 A JP H09254183A JP 6445396 A JP6445396 A JP 6445396A JP 6445396 A JP6445396 A JP 6445396A JP H09254183 A JPH09254183 A JP H09254183A
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JP
Japan
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mold
beads
coating
coating film
layer
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Pending
Application number
JP6445396A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Watanabe
一彦 渡辺
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表面が平滑で外観品質に優れ表面クィション
層を含む加飾成形品を簡易に製造する方法の提供。 【解決方法】 未発泡ビーズを含むインモールドコート
層をキャビティ面に塗布後、これを加熱して発泡させ、
次いで樹脂注入成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車輌
用、建築用の内装部品としてとくに好適な表面加飾層を
一体化した成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂発泡体を表面に有する加飾成形品
は、自動車などの内装部品として好適に使用されてい
る。このような加飾成形品の製造方法として特開平7−
314466号に記載の方法などがある。これは、図3
に示すような方法で製造されている。すなわち、発泡剤
を含む未発泡ビーズ4を分散させた塗料を金型1の内面
にインモールドコートし(図3−A)、次いで金型キャ
ビティ内に成形樹脂材料を注入して塗膜3を表面に有す
る成形品を形成し、この成形品の塗膜層3を熱風により
加熱して塗膜中の発泡ビーズを発泡させて(図3−
B)、表面に弾力のあるクッシュン層を有する加飾成形
品を製造するというものである(図3−C)。また、別
の方法として、あらかじめ未発泡ビーズ4を分散させた
塗料を金型1の内面にインモールドコートし、次いで、
ポリウレタン樹脂形成材料のような反応型成形材料を注
入し、この反応熱(140〜220℃)を利用して塗料
中の未発泡ビーズを発泡させ、図3のような後工程なし
に表面に平滑な弾力のあるクッション層を一体に有する
加飾成形品を得るという方法も開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すような方法においては、成形品の表面層は発泡した
ビーズによって凹凸状となっており、平滑面は得られな
い。また、図4に示すようにインモールドコート3の膜
厚が不均一である場合には、熱風加熱によって発泡した
ビーズを含むクッション層の厚みが不均一となり、とく
に複雑な形状の成形品ではクッション層が不均一となり
外観が見劣りするものとなる。
【0004】また、図5に示すように、インモールドコ
ート3の膜厚が均一であっても、熱風が均一にあたらな
いとビーズの発泡がかたよってしまうためにやはり外観
不良となる。
【0005】また、樹脂材料の反応熱を利用して発泡さ
せる方法においては、ビーズの発泡はキャビティ内部に
向かって立上るため表面は比較的平滑になるが、ビーズ
を発泡させる反応熱を反応性樹脂材料の配合によりコン
トロールすること自体難しい上に、成形性、物性に悪影
響を及ぼさないように発泡をコントロールすることも困
難である。さらに成形品の形状によっては反応性樹脂材
料の肉厚の薄い、厚いがあり、このような場合には反応
熱にバラツキが生じビーズの発泡が不均一となる。ま
た、キャビティ内樹脂の圧力によりビーズの発泡が妨げ
られるといった問題点もある。さらに従来の別の方法と
して、あらかじめ発泡された弾力性ビーズを混入した塗
料を使用する方法があるが、これは発泡ビーズが軽量で
あるので均一に分散することが困難であり、また粒子径
が大きいので均一に塗布することも困難である。
【0006】本発明の目的は、未発泡のビーズを多く混
入でき、弾力性のある発泡層を厚く、かつより均一に形
成でき、しかもその加飾発泡層の表面が平滑である加飾
成形品を製造する方法を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、金型キャビティ面に発泡させた塗料をイン
モールドコートした後、これを加熱して発泡させ、次い
で樹脂材料を注入して成形することにより前記課題を解
決できることを見出し、本発明に至った。
【0008】すなわち、本発明は、(1)成形用金型内
面にあらかじめ発泡剤を含む未発泡ビーズを分散させた
塗料をインモールドコートし、次いで形成された塗膜を
加熱して前記ビーズを発泡させて弾力性の塗膜層を形成
した後、型締めして成形樹脂材料を型内に注入すること
を特徴とする加飾成形品の製造方法、(2)成形用金型
内面にあらかじめ塗料をインモールドコートした後、発
泡剤を含む未発泡ビーズを該コート層に付着させるか、
または発泡剤を含む未発泡ビーズを分散させた塗料をさ
らに塗布し、次いで前記ビーズを加熱して発泡させて弾
力性の塗膜層を形成した後、型締めして成形材料を型内
に注入することを特徴とする加飾成形品の製造方法、に
関する。
【0009】本発明に使用する発泡剤を封入した未発泡
ビーズは、樹脂材料を殻とし、その内部に発泡剤を内包
カプセル化した熱膨張性の5〜25μの微小球状体であ
る。このような微小球としては、たとえば塩化ビニリデ
ンとアクリロニトリルの共重合体粒子中に発泡剤として
液状イソブタンが封入されているビーズ(商標名EXP
ANCEL)が、入手の容易性などから好ましく用いら
れる。この未発泡ビーズが分散される塗料についても特
に制限はない。インモールドコート用塗料として使用さ
れている各種の樹脂塗料が使用できる。例えば商品名エ
ピコートンUH−18カラーと呼ばれる二液タイプの塗
料などがある。これは下記の配合処方によるものであ
る。
【0010】 主剤:ポリエステル系及びアクリル系樹脂 100部 硬化剤:HXDI系硬化剤 16部 シンナー 30部 本発明において、前記発泡剤を封入した未発泡ビーズは
インモールドコート用塗料中に5〜20重量%、好まし
くは7〜12重量%で使用される。インモールドコート
の塗膜厚みは20〜100μ程度とすることができる。
【0011】本発明において使用できる成形品を構成す
るための樹脂も特に制限はないが、好ましくはポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアミド、ポリエステル、熱可塑性エラストマ
ー、ポリフェニレンエーテル、ポリウレタン等射出成形
用熱可塑性および熱硬化性樹脂が用いられる。
【0012】また、本発明においてインモールドコート
を発泡させるための加熱手段は、均一な発泡を可能とす
るものであればよいが、熱風による加熱方法が好まし
い。
【0013】また、本発明においては、必要に応じて、
発泡層の上にさらに非発泡樹脂層を形成することもでき
る。すなわち、キャビティ面にまず、発泡性ビーズを含
有しないインモールドコート層を設け、次いで未発泡の
発泡性ビーズを含有させたインモールドコート層を設
け、あるいは発泡性ビーズを吹き付けその後すでに述べ
たように加熱発泡させた後樹脂を注入して成形すること
もできる。このような場合には一層平滑な表面層の内面
にクッション層を含む加飾成形品を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面に基づき実施例を示
し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0015】実施例1 インモールドコート剤処方 主剤:ポリエステル系及びアクリル系樹脂 100部 硬化剤:HXDI系硬化剤 16部 シンナー 30部 未発泡ビーズ「EXPANCEL」 20部 (1)成形金型の金型キャビティの内面1に、 (2)上記インモールドコート剤をバリヤガンにて均一
にインモールドコート3をし、 (3)ドライヤー等の熱風発生装置で、上記塗膜3に熱
風をあてる。熱風の温度は未発泡ビーズの発泡する最適
温度140〜220℃とし、キャビティ内に均等にあて
るようにする(図1−A)。
【0016】(4)上記操作により塗膜中に分散してい
たビーズは、発泡状態4Aとなり、塗膜がクッション層
を形成する。この場合、発泡の方向はキャビティ内側に
向う(図1−B)。
【0017】(5)型締めし、次いでポリウレタン成形
用材料5(ポリエーテル系ポリオールと変性MDIを主
としたハンドル用半硬質ウレタン材)をキャビティ内に
注入し、成形する。
【0018】(6)脱型して、平滑な表面を有するクッ
ション層を一体化したポリウレタン樹脂内装部品を得る
(図1−C)。
【0019】なお、クッション層の硬さ、厚み、感触な
どは、ビーズの粒子径、その含有率、あるいはインモー
ルドコート層塗膜厚などにより調整することができる。
【0020】実施例2 (1)ポリウレタン樹脂材料からなるインモールドコー
ト剤をキャビティ内面1にコート6し(図2−A)、 (2)上記塗料が乾燥しないうちに未発泡ビーズ4を塗
料面に均一に付着させる(図2−A)。ビーズの塗布は
粉体塗装ガンを使用する。
【0021】(3)次いでビーズを発泡させるために熱
風を均等にあてる(図2−B)。
【0022】(4)塗膜に付着したビーズは熱風加熱に
より発泡状態4Aとなる(図2−C)。(5)キャビテ
ィ内2に実施例1と同じ成形材料5を注入し成形する。
【0023】(6)脱型して、表面が実施例1の成形品
よりもさらに平滑なクッション層を一体化したポリウレ
タン樹脂内装部品を得る(図2−D)。
【0024】なお、この方法では粉体塗装ガン(ドライ
塗装ガン)で塗布されるため実施例1の塗料に分散させ
る場合よりも大きな粒径の発泡性ビーズを使用できるた
め、実施例1の成形品とは感触の異なる成形品とするこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば簡
易な方法によって従来凹凸状を呈していた加飾成形品に
おける加飾クッション層の平面を平滑にすることがで
き、その外観品質を向上することができる。また、本発
明によれば加飾クッション層の発泡立上り方向がキャビ
ティ内部方向となり、成形品の加飾クッション層の表面
は成形金型面で規制され、設計どおりの形状に形成でき
るので、インモールドコート層の膜厚に多少の不均一が
あっても、また発泡のための加熱に多少の不均一があっ
てクッション層の厚みにバラツキが生じることがあって
も、外観品質への影響をほとんどなくすことができ、こ
の点からも本発明の加飾成形品の外観品質は優れてい
る。しかも本発明による加熱発泡法は、反応性成形材料
の型内での反応熱による別の従来法による発泡法に比べ
て加熱のコントロールがはるかに容易で、かつこの従来
法のように樹脂の内部圧によりビーズの発泡が妨げられ
ることなく確実に発泡できるので、成形品の形状により
発泡状態がバラツクこともない。
【0026】さらに、請求項2の発明によれば、発泡ク
ッション層はインモールドコート層の下部にあるので、
一層表面平滑性は向上し、その上非発泡表面層の形成に
より、耐傷性、耐摩耗性など表面特性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図で、Aは未発泡ビーズ
を含むインモールドコートを塗布したキャビティ面の加
熱、Bはその発泡状態、Cは得られた成形品の表面をそ
れぞれ説明する図、
【図2】本発明の別の実施例の説明図で、Aは発泡性ビ
ーズを含まないインモールドコートを塗布したキャビテ
ィ面、Bはさらに未発泡ビーズを吹き付けて加熱、Cは
その発泡状態、Dは得られた成形品の表面をそれぞれ説
明する図、
【図3】従来の方法の説明図(表面が凹凸状)、
【図4】従来の方法の説明図(クッション層の厚みが不
均一)、
【図5】従来の方法の説明図(ビーズの発泡不均一)。
【符号の説明】
1 金型 2 キャビティ 3 発泡性ビーズを分散した塗料 4 未発泡ビーズ 4A 発泡したビーズ 5 成形材料 6 発泡性ビーズを含まない塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用金型内面にあらかじめ発泡剤を含
    む未発泡ビーズを分散させた塗料をインモールドコート
    し、次いで形成された塗膜を加熱して前記ビーズを発泡
    させて弾力性の塗膜層を形成した後、型締めして成形樹
    脂材料を型内に導入することを特徴とする加飾成形品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 成形用金型内面にあらかじめ塗料をイン
    モールドコートした後、発泡剤を含む未発泡ビーズを該
    コート層に付着させるか、または発泡剤を含む未発泡ビ
    ーズを分散させた塗料をさらに塗布し、次いで前記ビー
    ズを加熱して発泡させて弾力性の塗膜層を形成した後、
    型締めして成形材料を型内に導入することを特徴とする
    加飾成形品の製造方法。
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