JPH09253858A - 溶接位置検査装置 - Google Patents

溶接位置検査装置

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JPH09253858A
JPH09253858A JP9344896A JP9344896A JPH09253858A JP H09253858 A JPH09253858 A JP H09253858A JP 9344896 A JP9344896 A JP 9344896A JP 9344896 A JP9344896 A JP 9344896A JP H09253858 A JPH09253858 A JP H09253858A
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JP
Japan
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light
welding
inspection
welding wire
distance
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JP9344896A
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Inventor
Kazuyuki Izawa
和幸 井沢
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査部材の表面に現れる汚れや傷および照
明の影響を受けずに溶接位置を検査すること。 【解決手段】 溶接対象物1と溶接ワイヤ4とに検査光
を水平方向に走査する検査光照射部5と、溶接対象物及
び溶接ワイヤからの反射光を受光する受光部7と、この
受光部7での反射光の受光位置に基づいて溶接対象物表
面又は溶接ワイヤ表面までの距離を水平方向に一定間隔
で測距する測距部9と、この測距部9によって測距され
た溶接対象物表面又は溶接ワイヤ表面の位置情報に基づ
いて溶接位置の良否を判定する判定部10とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接位置検査装置
に係り、特に、溶接接合位置と溶接ワイヤの位置を検査
する溶接位置検査装置に関する。例えば、四輪車のリア
アクスル製造工程のようなパイプ材の付き合わせ溶接の
検査であり、また、表面凹凸により位置検出が可能な部
材の位置検査に用いる。
【0002】
【従来の技術】従来、画像入力装置から取り込んだ画像
を画像処理(エッジ強調→二値化)して、部材接合位置
及び溶接ワイヤの水平位置を計測する方法があった。図
15に示すように、この従来例では、まず、パイプ材9
1の溶接において、溶接ワイヤ92と部材接合部溝93
とを撮像し、図15(A)に示す画像を得る。
【0003】次いで、図15(A)に示した取り込み画
像の垂直エッジを強調し、さらに二値化する。すると、
図15(B)に示す画像を得る。図15(C)に示すよ
うに、図15(B)に示した垂直エッジ強調画像にウイ
ンドウを重ねる。ワイヤ検索窓95で切り出した画像か
ら溶接ワイヤ位置97を定め、接合部位検索窓96によ
り切り出した画像から部材接合位置98を求める。
【0004】図15(D)に示す位置検出により検出さ
れた溶接ワイヤ位置97と、部材接合位置98との関係
から、溶接位置の良否を判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、画像処理による部材接合位置検出方法は、接
合部の溝位置を画像のコントラスト変化から検出するも
ので、部材表面に汚れ、変色、傷が存在すると、位置誤
検出の可能性が高い。
【0006】さらに、画像処理は、一般に照明光量の経
時変化や、照明ムラ等によるコントラスト変化に弱く、
照明の管理が難しい、という不都合がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、被検査部材の表面に現れる汚れや傷およ
び照明の影響を受けずに溶接位置を検査することのでき
る溶接位置検査装置を提供することを、その目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、第
1の手段(請求項1)として、溶接対象物と溶接ワイヤ
とに検査光を水平方向に走査する検査光照射部と、溶接
対象物及び溶接ワイヤからの反射光を受光する受光部
と、この受光部での反射光の受光位置に基づいて溶接対
象物表面又は溶接ワイヤ表面までの距離を水平方向に一
定間隔で測距する測距部と、この測距部によって測距さ
れた溶接対象物表面又は溶接ワイヤ表面の位置情報に基
づいて溶接位置の良否を判定する判定部とを備えた、と
いう構成を採っている。
【0009】この第1の手段では、検査光照射部によっ
て照射された検査光(ビーム光)は、溶接対象物表面又
は溶接ワイヤ表面で反射する。この反射光は、受光部に
入射し、測距部は、受光部での反射光の受光位置に基づ
いて溶接対象物表面又は溶接ワイヤ表面までの距離を測
定する。この距離の測定は、各表面に水平方向に走査さ
れる検査光に応じて、水平方向に一定間隔で行う。この
ため、測距部は、溶接対象物表面の形状及び溶接ワイヤ
表面の位置を捕捉することとなる。
【0010】さらに、判定部は、対象物表面又は溶接ワ
イヤ表面の位置情報に基づいて溶接位置の良否を判定す
る。例えば、溶接ワイヤの検出の有無や、溶接ワイヤ位
置と溶接対象物の部材接合位置のズレ量等に基づいて、
これらが予め定められた一定のしきい値を越えた場合な
どに溶接位置の不良と判定する。
【0011】第2の手段(請求項2)では、第1の手段
を特定する事項に加え、受光部が、水平方向2カ所に反
射光を受光して受光位置を出力する受光素子を有し、測
距部が、右側受光素子および左側受光素子からの出力
と,左右の受光素子間の距離と,焦点距離とから溶接対
象物表面又は溶接ワイヤ表面までの距離を算出する検査
光反射位置測距機能を備えた、という構成を採ってい
る。
【0012】第2の手段では、水平方向2カ所に配置し
た受光素子により反射光を受光するため、測距部は、三
角測量の原理により対処物表面までの距離を測定する。
【0013】第3の手段(請求項3)では、第1又は第
2の手段を特定する事項に加え、検査光走査部が、検査
光を上下に分岐する光分岐素子と、この光分岐素子によ
って分岐した分岐光を溶接対象物表面及び溶接ワイヤ表
面に走査する光走査手段とを備えた、という構成を採っ
ている。
【0014】第3の手段では、光分岐素子が、検査光を
上下に分岐させ、光走査手段が分岐光を溶接対象物表面
及び溶接ワイヤ表面に走査するため、溶接対象物表面と
溶接ワイ表面とに同時に走査する。このため、1度の走
査で溶接対象物及び溶接ワイヤからそれぞれの反射光を
得ることとなる。
【0015】第4の手段(請求項4)では、第3の手段
を特定する事項に加え、受光部が、水平方向2カ所に配
設した受光素子を左右それぞれ上下に2つ有し、測距部
が、受光部の左右それぞれ上部2つの受光素子に入射し
た反射光に基づいて溶接対象物表面又は溶接ワイヤ表面
との距離を測距する第1の測距機能と、下部2つの受光
素子に入射した反射光に基づいて第1の測距機能により
測距されなかった溶接対象物表面又は溶接ワイヤ表面と
の距離を測距する第2の測距機能とを備えた、という構
成を採っている。
【0016】本発明は、これらの各手段により、前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明による溶接位置検査装置の
構成を示すブロック図である。溶接位置検査装置は、溶
接対象物1と溶接ワイヤ4とに検査光を水平方向に走査
する検査光照射部5と、溶接対象物及び溶接ワイヤから
の反射光を受光する受光部7と、この受光部7での反射
光の受光位置に基づいて溶接対象物表面又は溶接ワイヤ
表面までの距離を水平方向に一定間隔で測距する測距部
9と、この測距部9によって測距された溶接対象物表面
又は溶接ワイヤ表面の位置情報に基づいて溶接位置の良
否を判定する判定部10とを備えている。
【0019】これを詳細に説明する。
【0020】図2に示すように、本実施形態では、パイ
プ材を溶接対象物1としている。ここでは、パイプ材1
Lとパイプ材1Rとの付き合わせ溶接において、部材接合
位置2と、溶接トーチ先端3の溶接ワイヤ4の位置検査
を行う。
【0021】検査光照射部5は、検査光(ビーム光)6
を対象物体(溶接ワイヤ及びパイプ材)に照射する。本
実施形態では、その反射光を右側受光部7R及び左側受
光部7Lで検出し、三角測量の原理から距離測定を行
う。
【0022】ビーム光6を水平方向に走査することで、
対象物体の表面形状(水平方向の距離分布)を測定し、
ビーム光6で上下2カ所を走査することで、同時に溶接
ワイヤ4の位置と部材溶接位置2の検出を行う。検査光
照射部5と左右の受光部7とは、シャッター付きの保護
筐体8に収納される。
【0023】図3はシステムブロック図である。検査光
照射部5からビーム光6をパイプ材等の検査対象物体1
に照射し、その反射光を右側受光部7R,左側受光部7L
で検出する。コントロールユニット10は、この受光部
7で検出された左右信号に基づいて位置判定を行い、ラ
ンプ、ブザー、モニター表示等の出力手段13に判定結
果を出力する。
【0024】コントロールユニット10は、信号処理ユ
ニット11及びビーム光制御ユニット12とからなる。
信号処理ユニット11は、受光部7での反射光の受光位
置に基づいて溶接対象物表面又は溶接ワイヤ表面までの
距離を水平方向に一定間隔で測距する測距部9を備えて
いる。
【0025】また、この測距部9は、右側受光素子7R
および左側受光素子7Lからの出力と,左右の受光素子
間7R,7Lの距離と,焦点距離とから溶接対象物表面又
は溶接ワイヤ表面までの距離を算出する検査光反射位置
測距機能を備えている。
【0026】保護筐体8はシャッター81を備えてい
て、検査時にのみこのシャッター81を開くことで、受
光部7等を溶接時の光、熱、ヒュームから保護する。
【0027】図4は検査光照射部5の構成を示す図であ
る。検査光照射部5は、検査光を上下に分岐する光分岐
素子52と、この光分岐素子52によって分岐した分岐
光を溶接対象物表面及び溶接ワイヤ表面に走査する光走
査手段53とを備えている。光走査手段53は、ビーム
光の照射方向を水平方向に変更するものであり、反射鏡
54と、回転軸55と、反射鏡54を回転軸55で回動
させる駆動手段56から構成される。
【0028】このため、レーザ等の平行光源51から出
力された検査光(ビーム光)5aは、ハーフミラー等の
光分岐素子52によって二分割され、光走査手段53に
よって上側走査光5Uと下側走査光5Dとに分岐される。
【0029】受光部7は、水平方向2カ所に反射光を受
光して受光位置を出力する受光素子7R,7Lを有してい
る。受光素子としては、2次元の受光素子により検査を
するようにしても良いし、また、1次元の受光素子に溶
接部分及び溶接ワイヤ双方からの反射光が入射するよう
に構成し、受光した反射光の照度変化により溶接位置を
検査するようにしてもよい。
【0030】本実施形態では、受光部7は、水平方向2
カ所に配設した受光素子を左右それぞれ上下に2つ有し
ている。具体的には、左右それぞれの受光部7は、図5
に示すように、集光レンズ71、上側一次元位置検出素
子72U、下側一次元位置検出素子72Dのを備えてい
る。この受光素子としては、1次元ラインCCDあるい
は1次元半導体位置検出素子(PSD)等の受光面上の
光スポットの位置を検出しうる素子であればよい。従っ
て、本実施形態では、このような1次元受光素子を計4
つ用いている。
【0031】図5に示した例では、集光レンズ71で集
光された光は、レンズ71より焦点距離fだけ離れた面
(結像面)に実像を結ぶ。この実像を図6に示す。図6
に示すように、結合面上実像中の下側走査光位置83D
(像が倒立しているため上下が逆になる)に、一次元位
置検出素子の上側位置検出素子受光面82Uを配置し、
さらに、上側走査光位置83Uに下側位置検出素子受光
面82Dを配置する。
【0032】図7は、左右2つの一次元位置検出素子を
用いたときの三角測量の原理により測距を行う例を示す
図である。まず、検査光照射部5は、検査対象物体1に
ビーム光6を照射する。物体表面の錯乱反射光の一部が
右側集光レンズ71R,左側集光レンズ71Lで集光さ
れ、右側一次元素子72R、左側一次元検出素子72L
受光面上にスポット上の像を結ぶ。
【0033】ここで、左右受光面中点からのスポットの
変位量PR,PL、焦点距離f及び左右受光部光軸間距離
Lから、検査対象物体1上のビーム光照射位置の二次元
位置(x,y)は、次式(1),(2)より求めること
ができる。
【0034】
【数1】
【0035】ビーム光6を水平方向に走査することで、
検査対象物体の表面形状の横断面を測定することができ
る。さらに、高さが異なる部分を2ビームで走査するこ
とによって、溶接ワイヤ4と部材接合部2の位置を同時
に測定することができる。
【0036】図8に位置測定結果例を示す。縦軸は奥行
き距離情報(図7のx軸)、横軸は水平方向(走査方
向,図7のy軸)の距離情報である。上側受光素子72
Uの測定結果は、溶接ワイヤ位置を示す。図8に示すよ
うに、溶接ワイヤは、背景に対して手前にあるため、出
力結果では凹状になった部分となる。ここで、溶接ワイ
ヤ位置は、奥行き距離xがあるしきい値(TU)を越え
る2点の水平方向距離y1 a,y1bの中点とする。
【0037】下側受光素子72Dの測定結果は、パイプ
材の形状を表す。図8に示すように、パイプ材どうしの
接合部の溝は凸状に出力に現れる。部材接合部2の位置
は、奥行き距離xがあるしきい値(TD)を越える2点
の水平距離y2a,y2bの中点とする。
【0038】判定部10は、図8に示す各位置情報がし
きい値を越えるか、又はしきい値を越えた部分の幅が一
定幅以内か、また、中点が溶接ワイヤ4と部材接合部分
2との中点のズレ量が所定のしきい値以内か等を判断す
ることにより、溶接位置の良否を判定する。
【0039】図9は溶接位置検査のフローチャートであ
る。まず、ビーム光走査周期より十分短い間隔で左右の
下側一次元位置検出素子出力PDR,PDLおよび左右の上
側一次元位置検出素子出力PVR,PVLを取り込む(ステ
ップS1)。
【0040】式(1)及び式(2)を用いて、位置情報
DR,PDLから上側走査出力(XVi,yVi)を演算し、
位置情報PVR,PVLから下側走査出力(XDi,yDi)を
演算する(ステップS2)。一次元位置検出素子上の像
は倒立するため、上下逆に演算している。
【0041】走査が一周期終了したか判定し、終了して
いればステップS4へ進み、そうでなければステップS
1に戻る。一周期終了の判定は、例えば、上側走査出力
の前回と今回の水平方向距離yVi-1,yViを用いて、次
式(3)が成立するときに一周期終了と判定することで
実現する。
【0042】yVi-1−yVi>しきい値 ... 式(3)
【0043】一周期分の上側走査出力(XVi,yVi)…
(XVn,yVn)から、溶接ワイヤ位置を検出する。ある
しきい値より小さいx値を持つ座標のうち、y値の最小
値y1aと最大値y1bの中点を溶接ワイヤ位置y1qとし、
最小値y1aと最大値y1bの差を溶接ワイヤ検出幅y1w
する(ステップS4)。
【0044】一周期分の下側走査出力(XDi,yDi)…
(XDn,yDn)から部材接合部位置を検出する。あるし
きい値を越えるx値を持つ座標のうち、y値の最小値y
2aと最大値y2bの中点を部材接合位置y2qとし、最小値
2aと最大値y2bの差を溶接ワイヤ検出幅y2wとする
(ステップS5)。
【0045】溶接ワイヤ及び部材接合部が両方検出され
た場合のみステップS7へ進む。どちらか一方でも検出
されない場合には、ワイヤ切れ、ワイヤの極端な曲が
り、部材のセットミス等が考えられるため、NGと判定
し、ステップS9に進む(ステップS6)。
【0046】検出幅y1wおよびy2wはそれぞれ許容範囲
が設定されていて、次式(4),(5)の両方を満たす
場合のみステップS8へ進み、それ以外の場合は、何ら
かの誤検出としてステップS9へ進む(ステップS
7)。この誤検出としては、異物の付加、部材加工ミ
ス、部材セットミス等が考えられる。
【0047】 y1w_min 1w 1w_max ... 式(4) y2w_min 2w 2w_max ... 式(5)
【0048】溶接ワイヤ位置y1wと、部材接合位置y2w
の差がズレ量であり、このズレ量の許容値は予め設定さ
れている。このため、ズレ量の絶対値が許容量以下であ
ればOKと判定し、ステップS10へ進む。そうでなけ
れば、ステップS9へ進む(ステップS8)。
【0049】ステップS6,S7,S8でNGと判定さ
れた場合、NG信号を溶接制御装置へ出力する(ステッ
プS9)。一方、ステップS8でOKと判定された場
合、OK信号を溶接制御装置に出力する(ステップS1
0)。
【0050】図10は本案の検査装置を用いた溶接工程
のフローチャートである。
【0051】まず、前工程から送られた部材のクランプ
が完了するのをチェックする(ステップS21)。さら
に、部材セットが完了すると、保護筐体8のシャッター
を開き、検査装置にセット信号を出力する(ステップS
22)。
【0052】次いで、図9に示したフローチャートに従
って溶接位置の検査を行う(ステップS23)。検査結
果がOKの場合はステップS25へ、NGの場合はステ
ップS26へ進む(ステップS24)。
【0053】ステップS25では、保護筐体8のシャッ
ターを閉じた後、溶接を行い、次工程に部材を送りステ
ップS1に戻る。一方、ステップS26では、ランプ、
ブザー等の出力手段で作業者にNGを表示し、その修正
を指示する。
【0054】作業者は修正作業を完了すると、スイッチ
等の確認手段で完了を伝え、ステップS2に戻って再検
査をする(ステップS27)。
【0055】変形例として、図11は必要に応じて発光
部出力光量を調整する例を示すフローチャートである。
高入射光量による受光素子の出力飽和防止、低入射光量
の場合の小出力信号による演算誤差の低減を図り、光量
調整の手間が省けることから、システムの設置、保守が
容易となる。
【0056】また、溶接ワイヤ位置検査の結果をラン
プ、ブザー等に出力しただけであるが、図12に示すよ
うに、トーチを水平方向に移動させて自動修正しても良
い。
【0057】また、図9に示した例では走査一周期分の
データから位置判定を行っているが、図9のステップS
3を図13あるいは図14のように変更して、一定時間
内検出データあるいは一定数のデータ収集によって判定
を行うようにしても良い。
【0058】上述したように本実施形態によると、二次
元CCD(CCDカメラ等)を用いた場合に比較して、
一次元位置検出素子を用いることで高解像度となり、し
かも、PSDを用いた場合には付帯回路が簡単になり低
コストとなる。また、表面形状を測定するため、画像処
理により対象物体表面の傷、変色、汚れによる検出誤差
が少ない。しかも、上下光学系(光源、ビーム走査機
構、集光レンズ)をまとめることで、アライメント変動
を低減させ、さらに、コストを低くすることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、測距部が、受光部における反射光
の受光位置に基づいて溶接対象物表面又は溶接ワイヤ表
面までの距離を水平方向に一定間隔測定するため、測距
部は、溶接対象物表面の形状及び溶接ワイヤ表面の位置
を捕捉することができ、判定部が、対象物表面又は溶接
ワイヤ表面の位置情報に基づいて溶接位置の良否を判定
するため、従来画像処理で行っていた処理を、検査光の
受光位置により行うことができ、このため、画像処理の
場合に必要となる照明等の撮像環境の調整が不要とな
り、また、検査対象物の表面形状を測定するため、検査
対象物体の汚れや傷等の影響を受けずに検査対象物の位
置等を測定することができ、さらに、従来の画像処理に
よる二次元のCCDセンサによる場合と異なり、1次元
の受光素子で測定することができるため、処理速度を高
速にすると共に、高解像度で検査を行うことができる。
このように、被検査部材の表面に現れる汚れや傷および
照明の影響を受けずに溶接位置を検査することができる
従来にない優れた溶接位置検査装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す機能ブロック
図である。
【図2】図1に示した溶接位置検査装置の外観構成を示
す概略斜視図である。
【図3】図1に示した溶接位置検査装置のハードウエア
資源の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した検査光照射部の詳細構成を示す概
略斜視図である。
【図5】図1に示した受光部の詳細構成を示す概略斜視
図である。
【図6】図5に示した受光部に結像される検査対象物の
像と受光素子との位置関係を示す説明図である。
【図7】図5に示した受光部と検査対象物の位置関係を
示す説明図である。
【図8】図1に示した受光部が出力する溶接対象物表面
又は溶接ワイヤ表面の位置情報の一例を示す説明図であ
る。
【図9】図1に示した構成による溶接位置検査処理の一
例を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した溶接位置検査装置を用いた溶接
工程の一例を示すフローチャートである。
【図11】図9に示した溶接位置検査処理に照射光量制
御を加えた処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】図2に示した構成にトーチ水平位置駆動手段
を併設した一例を示す概略斜視図である。
【図13】図9に示した溶接位置検査処理において距離
情報の演算から一定時間経過後に溶接ワイヤ位置の検出
を行うこととした処理を示すフローチャートである。
【図14】図9に示した溶接位置検査処理において距離
情報が複数蓄積された後に溶接ワイヤ位置の検出を行う
こととした処理を示すフローチャートである。
【図15】従来の画像処理による溶接位置検査処理の一
例を示す説明図であり、図15(A)は取り込み画像の
一例を示す図で、図15(B)は垂直エッジ強調画像の
一例を示す図で、図15(C)は検索窓による切り出し
処理の一例を示す図で、図15(D)は位置検出の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 溶接対象物(パイプ材) 2 部材接合位置 3 溶接トーチ 4 溶接ワイヤ 5 検査光照射部 6 検査光(ビーム光) 7 受光部 8 保護筐体 9 測距部 10 判定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接対象物と溶接ワイヤとに検査光を水
    平方向に走査する検査光照射部と、前記溶接対象物及び
    前記溶接ワイヤからの反射光を受光する受光部と、この
    受光部での前記反射光の受光位置に基づいて前記溶接対
    象物表面又は前記溶接ワイヤ表面までの距離を水平方向
    に一定間隔で測距する測距部と、この測距部によって測
    距された前記溶接対象物表面又は前記溶接ワイヤ表面の
    位置情報に基づいて溶接位置の良否を判定する判定部と
    を備えたことを特徴とする溶接位置検査装置。
  2. 【請求項2】 前記受光部が、水平方向2カ所に前記反
    射光を受光して受光位置を出力する受光素子を有し、 前記測距部が、右側受光素子および左側受光素子からの
    出力と,左右の受光素子間の距離と,焦点距離とから前
    記溶接対象物表面又は前記溶接ワイヤ表面までの距離を
    算出する検査光反射位置測距機能を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の溶接位置検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検査光走査部が、前記検査光を上下
    に分岐する光分岐素子と、この光分岐素子によって分岐
    した分岐光を前記溶接対象物表面及び前記溶接ワイヤ表
    面に走査する光走査手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の溶接位置検査装置。
  4. 【請求項4】 前記受光部が、水平方向2カ所に配設し
    た受光素子を左右それぞれ上下に2つ有し、 前記測距部が、前記受光部の左右それぞれ上部2つの受
    光素子に入射した反射光に基づいて前記溶接対象物表面
    又は前記溶接ワイヤ表面との距離を測距する第1の測距
    機能と、前記下部2つの受光素子に入射した反射光に基
    づいて前記第1の測距機能により測距されなかった前記
    溶接対象物表面又は前記溶接ワイヤ表面との距離を測距
    する第2の測距機能とを備えたことを特徴とする請求項
    3記載の溶接位置検査装置。
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CN112171119A (zh) * 2020-09-29 2021-01-05 重庆九州交通设施有限公司 交通标志杆组装集成控制系统
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