JPH09253854A - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JPH09253854A
JPH09253854A JP6470596A JP6470596A JPH09253854A JP H09253854 A JPH09253854 A JP H09253854A JP 6470596 A JP6470596 A JP 6470596A JP 6470596 A JP6470596 A JP 6470596A JP H09253854 A JPH09253854 A JP H09253854A
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welding
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Tatsuro Wada
田 達 郎 和
Tadashi Hoshino
野 忠 星
Nobuyuki Maruyama
山 修 志 丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接作業時間の短縮。安価な溶接装置で高い
開先倣い精度を実現。保守,修善を簡易化。 【解決手段】 開先が延びる方向yに走行する台車1;
溶接ト−チTf,Tb;ト−チをx駆動するト−チ駆動
機構6f,80f,80b;ト−チより上流側に位置
し、溶接材への接触を検知するためのタッチセンサS
f,Sb;タッチセンサをx駆動する機構4f,4b,
5f,5b;および、タッチセンサをx駆動し、それが
接触検知をしたときのx位置より開先位置を導出し、導
出位置にト−チをx駆動するト−チ倣い駆動を、連続的
もしくは隔時的に繰返して実行する倣い制御手段10
0;を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接対象2材の間
の開先又は該2材が形成する隅である溶接領域を、オシ
レ−ションあり又はなしで自動溶接する装置に関し、特
に、該溶接領域を自動検知して該溶接領域にト−チを倣
わせる自動倣い方式の自動溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、造船における船体の建造,橋梁
の製造,大型タンクの建造,あるいは他の鉄鋼構造物の
製造又は建造において、突き当てられた2枚の鋼板間の
開先、又は、交叉する2枚の鋼板間の隅(コ−ナ)の溶
接を行う場合、溶接を行いながら溶接線(開先又は隅の
延びる方向)に沿って溶接台車を走行させ、台車に搭載
した溶接ト−チで溶接線を自動溶接する。溶接ト−チを
溶接線に直交する方向に往復駆動して広いビ−ド幅を形
成するオシレ−ション溶接が行なわれる場合もある。こ
の種の溶接は、長距離を連続して行なうことが多く、溶
接が進む(溶接行程が長くなる)に従い、溶接トーチの
溶接ねらい位置が、溶接開始時において設定したねらい
位置より溶接線と直交する方向にずれてしまい、ビード
の片寄りによる溶接不良となることがある。従って、溶
接トーチのねらい位置が常に開先の所定位置に向うよう
に、開先の位置および形状にあわせて溶接トーチの位置
制御(倣い制御)を行う必要がある。
【0003】このような問題を解決する為、従来知られ
ている方法のうち、タッチセンサを用いた倣い方法があ
る。これは、溶接を行う前に、溶接台車を開先に沿って
駆動(y方向)し、溶接台車に装着されたタッチセンサ
を用いて開先幅(x方向)および位置(中心位置:x方
向)を計測し、計測値を走行位置(y方向)対応で記憶
装置(メモリ)に書込んでおき、溶接時には走行位置の
計測値をメモリから読み出して溶接トーチの狙い位置を
補正しながら溶接を行うものである。
【0004】また、アークセンサを用いた倣い方法とし
ては、溶接時に開先溝内で溶接トーチを開先の幅方向x
にオシレートさせ、開先の両壁面に対するアーク電圧の
変化を計測し、その値から開先の両壁面位置(x)をわ
りだし、両壁面位置(x)の中間点(通常の場合開先中
心)にオシレ−ト中心を合わすように溶接トーチ位置を
補正する。その他、開先をカメラで撮影して画像処理に
より開先幅および位置を算出する光学的な方向ならびに
タッチセンサに代えて変位計などの非接触センサを用い
る方向なども提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したタッ
チセンサを用いた倣い方法においては、開先情報を取り
込むために、溶接の時間の他にあらかじめ溶接予定の開
先全般(y方向)にわたって溶接台車を開先に沿って走
行させる時間が別に必要である。これは、造船や橋梁の
製造など、溶接する開先が長い場合にはこのセンシング
による無駄時間が多くなり、製造効率が低下する。ま
た、溶接する開先が長くなればなる程開先のデータを蓄
積しておくためのメモリの容量を多く必要とし、溶接装
置が高価となる。また、予めメモリに記憶させてある開
先のデータは、溶接を行わない状態で計測したものであ
るので、溶接中には溶接熱によりワーク(溶接対象材)
が変形し、開先にひずみが生じて開先幅や位置が変化す
るので、実際の溶接結果は、万全なものとはならない。
【0006】また、アークセンサを用いた倣い方法にお
いては、アークは大気温度や電流値等の外時要因に左右
されやすく、常に電流値を一定に保持することが困難で
ある。このように不安定であるアークを、開先の変化を
検出する為の基準として用いているので誤差が出やす
く、安定性も低い。従って、その誤差を少くする為にア
ークを常に一定に保つための複雑で高精度な制御装置が
必要となり、装置が高価となる。カメラおよび画像処理
装置を用いるものでは、溶接中のヒュ−ムやスパッタな
どにより開先周りの光学的環境が悪いので、開先位置検
出精度が低くまた装置がきわめて高価になってしまう。
ヒュ−ムやスパッタなどによる光学系の汚れを除去する
など保守に手数がかかる。変位計などの非接触センサの
場合も、ト−チ周りの電磁気ノイズや周囲の構造物によ
る電磁気シ−ルド効果の乱れによる表先位置検出精度が
低い。センサがヒュ−ムやスパッタで汚れるので、それ
を除去する保守に手数がかかる。
【0007】本発明は、溶接作業時間を短縮するととも
に、安価な溶接装置で高い倣い精度を実現することを第
1の目的とし、高い倣い精度維持のための保守,修善が
簡易な自動溶接装置を提供することを第2の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様の溶接
装置は、溶接対象2材(WR,WL)の間の開先又は該2材が
形成する隅である溶接領域(Wo)、が延びる方向yに走行
する台車(1);台車に搭載され該溶接領域を溶接するた
めのト−チ(Tf,Tb):台車上においてト−チを、y方向
に交叉するx方向に駆動するト−チ駆動機構(6f,80f,80
b);台車に搭載され、溶接時の台車移動方向に関してト
−チより上流側に位置し、溶接対象材に対する自身の接
触を検知するためのタッチセンサ(Sf,Sb);台車上にお
いてタッチセンサを、y方向に交叉するx方向に駆動す
るセンサ駆動機構(4f,4b,5f,5b);および、センサ駆動
機構を介したタッチセンサの、溶接対象2材の一方の材
に近付く方向の駆動,該一方の材に対するタッチセンサ
の接触検知に応答したタッチセンサの、他方の材に近付
く方向の駆動,タッチセンサが溶接対象2材のそれぞれ
に対し上記の接触検知をしたときのタッチセンサのx方
向位置よりの前記溶接領域のx方向位置の導出、およ
び、導出した位置へのト−チ駆動機構を介したト−チの
駆動、を含むト−チ倣い駆動、を連続的もしくは隔時的
に繰返して実行する倣い制御手段(100);を備える。な
お、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し
後述する実施例の対応要素の符号を、参考までに付記し
た。
【0009】これによれば、溶接中、溶接装置は常に開
先のセンシングを行いながら溶接トーチ(Tf,Tb)の位置
制御を行うので、予め開先のデータ取り込みの必要が無
く、しかも溶接熱により開先の形状が変化しても、リア
ルタイムで溶接中にト−チ位置補正を行っているので、
開先形状の変化が、溶接品質に影響を及ぼさない。すな
わち、溶接の作業時間が実際の溶接行程時間のみに短縮
されるとともに、溶接トーチの倣い精度が向上する。
【0010】タッチセンサは、導体(たとえばワイヤあ
るいは細い棒体)が検出端であるので、それにスパッタ
が付着して検出精度(位置精度)が落ちる可能性がある
ときには、該導体を交換すればよく、該導体はきわめて
安価で使い捨ても可能であり、センサの保守が簡易であ
り、装置は安価に提供できる。
【0011】本発明の第2態様の溶接装置は、溶接対象
2材(WR,WL)の間の開先又は該2材が形成する隅である
溶接領域(Wo)、が延びる方向yに走行する台車(1);共
に台車に搭載され該溶接領域を溶接するための第1ト−
チ(Tf)、および、溶接時の台車移動方向に関して第1ト
−チより下流側の第2ト−チ(Tb);台車上において第1
ト−チを、y方向に交叉するx方向に駆動する第1ト−
チ駆動機構(6f,80f)、および、第2ト−チをx方向に駆
動する第2ト−チ駆動機構(80b);台車に搭載され、溶
接時の台車移動方向に関して第1ト−チより上流側に位
置し、溶接対象材に対する自身の接触を検知するための
第1タッチセンサ(Sf)、および、第2ト−チより上流側
かつ第1ト−チより下流側に位置する第2タッチセンサ
(Sb);台車上において第1タッチセンサを、y方向に交
叉するx方向に駆動する第1センサ駆動機構(4f,5f)、
および、第2タッチセンサをx方向に駆動する第2セン
サ駆動機構(4b,5b);および、第1センサ駆動機構を介
した第1タッチセンサの、溶接対象2材の一方の材に近
付く方向の駆動,該一方の材に対する第1タッチセンサ
の接触検知に応答した第1タッチセンサの、他方の材に
近付く方向の駆動,第1タッチセンサが溶接対象2材の
それぞれに対し上記の接触検知をしたときの第1タッチ
センサのx方向位置よりの前記溶接領域のx方向位置の
導出、および、導出した位置への第1ト−チ駆動機構を
介した第1ト−チの駆動、を含む第1ト−チ倣い駆動、
ならびに、第2センサ駆動機構を介した第2タッチセン
サの、溶接対象2材の一方の材に近付く方向の駆動,該
一方の材に対する第2タッチセンサの接触検知に応答し
た第2タッチセンサの、他方の材に近付く方向の駆動,
第2タッチセンサが溶接対象2材のそれぞれに対し上記
の接触検知をしたときの第2タッチセンサのx方向位置
よりの前記溶接領域のx方向位置の導出、および、導出
した位置への第2ト−チ駆動機構を介した第2ト−チの
駆動、を連続的もしくは隔時的に繰返して実行する倣い
制御手段(100);を備える。
【0012】これによれば、装置には2本の第1及び第
2溶接トーチ(Tf,Tb)が搭載されており、一度の台車走
行で2段重ねのビードが得られる。すなわち、作業時間
が短縮されて生産効率が上昇する。しかも、溶接トーチ
(Tf,Tb)は、それぞれトーチ支持機構(6f,80f,80b)を介
して制御手段(100)により常に開先内の所定位置をねら
い位置とするように倣い駆動されるので、ねらい精度が
高い。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
【0015】
【実施例】
−第1実施例− 図1に本発明の第1実施例の溶接装置Aを示し、図2に
図1の2A−2A線断面を示す。図1,図2ならびに以
下において参照する図3〜図5および図10において、
x矢印方向を左方とし、y矢印方向を前進方向(溶接時
の台車の進行方向)とする(反対は後方向する)ととも
に、z矢印方向を上方とする。
【0016】図1および図2を参照すると、厚板である
ワークWL,WRは左右(図2)に並べられ、上部には
y方向に延びるV型の開先が形成されている。本実施例
において溶接装置Aは、該開先の幅方向xの中央位置
(Wo)を溶接のねらい位置として、レールrに沿って
y方向に溶接する。溶接装置Aは、先行,後行の2本の
溶接トーチTf,Tbをy方向に並べた状態で台車1に
搭載したものであり、両方の溶接トーチにそれぞれ溶接
を行わせながら台車1をy方向に走行させることで、一
度の走行で2段重ねの溶接ビードを実現する。
【0017】左側のワーク(WL)の上面には、予め開
先に沿ってy方向に延びるレールrが敷設される。溶接
装置Aの台車1の左側面の支持板13(図2)には前進
方向と後方向にそれぞれレールrを受入れる溝付ロ−ラ
3f,3b(図1)が回転自在に装着されており、台車
1をレールrに沿ってy方向に案内する。溶接装置Aの
台車1にはさらに、y方向に並んで配置された先行セン
サSfと後行センサSb(図1)が搭載されており、そ
れぞれ先行,後行のセンサオシレート機構5f,5bに
支持され、左右方向(開先を横切る方向)にオシレート
される。先行溶接トーチTfは、先行トーチオシレート
機構6fに支持され、左右方向にオシレートされる。後
行溶接トーチTbは、後行トーチオシレート機構6bに
支持され、左右方向にオシレートされる。
【0018】図2は、図1に1点鎖線2Aで示す台車1
およびセンサオシレート機構5fの縦断面を示す。台車
下部の進行方向側には、車輪2fR,2fLを固着した
前輪シャフト21があり、台車フレーム11に回転自在
に支持されている。この前輪シャフト21にスプロケッ
トホィ−ル22,24が固着されている。台車フレーム
11には台車駆動モータM1が固着支持されており、そ
の回転軸には駆動スプロケットホィ−ルが固着され、そ
れに結合した駆動チェ−ンがスプロケットホィ−ル22
に結合している。さらに台車フレームの後方には、図示
しないがx方向に延び、両端に右後車輪2bRと左後車
輪を固着支持し、さらに従動スプロケットホィ−ルが一
体固着された後輪シャフトが回転自在に支持されてい
る。この従動スプロケットホィ−ルと前述の前輪シャフ
ト21のスプロケットホィ−ル24に従動チェ−ンが結
合しており、前輪シャフト21の回転を後輪シャフトに
伝達する。
【0019】モータM1が正転通電されて、その回転軸
の回転に伴い前輪シャフト21および後輪シャフトが回
転して前後あわせて4つの車輪が同時に回転し、台車1
が前進する。溝付ロ−ラ3f,3bがレ−ルrで案内さ
れているので、台車1はレ−ルrに沿ってy方向に前進
する。モ−タM1が逆転通電されると台車1はy方向で
後退(又は後進)する。
【0020】台車1の上部には、台車1の前/後進を指
示するスイッチ,ト−チTf,Tbのそれぞれの上/下
移動を指示するスイッチおよび溶接開始/停止を指示す
るスイッチを含む手元操作端9fを支持するフレーム7
がある。手元操作端9fは、フレーム7からの取り外し
が可能であり、本実施例では手元操作端9fをフレ−ム
7から取り外して使用しているので、図2には手元操作
端9fをフレ−ム7に取り付けた状態を2点鎖線で示
す。
【0021】台車1には、先行センサオシレート機構5
fが装着されている。センサオシレート機構5fのフレ
ーム51が台車1に固着されており、フレ−ム51の内
部には、センサオシレートモータM5fがあり、その回
転軸は右方向に延び、x方向に延びて回動自在に支持さ
れたねじ棒52の左端に連結されている。モータM5f
の回転軸に伴い、ねじ棒52が回転駆動される。ねじ棒
52にはスライダ54がねじ結合しており、スライダ5
4はフレーム51の底面にx方向に敷設された案内レー
ル53で、回転不可、x方向の前,後進可、に案内され
る。モータM5fが正回転すると、ねじ棒52が回転
し、スライダ54が案内レール53で案内されてx方向
(右方向)に移動する。モ−タM5fが逆回転すると、
スライダ54が左方向に移動する。
【0022】スライダ54の右端にはx方向に延び、フ
レーム51の右側面より突出した支持棒55fが固着さ
れている。支持棒55fの先端には、アーム41の上端
が固着されており、その下端にはy方向に延びるアーム
42が固着されている。ア−ム41と42とは逆T字形
に結合している。アーム42の右側面には右方に突出す
る円柱形のピンがあり、このピンに支持ア−ム43が、
蝶ねじ44で固着されている。先行センサSfは、導電
体ワイヤであり、支持ア−ム43の先端の通し穴を貫通
し、蝶ねじ45で支持ア−ム43に固定されている。蝶
ねじ44を緩めてピン44に対して支持ア−ム43を回
転させることにより、z軸に対する先行センサSfの角
度を調整することができ、また、蝶ねじ45を緩めて先
行センサSfを上,下にシフトすることにより開先に対
する先行センサSfの先端の進入深さを調整することが
できる。先行センサSfを交換又は修理(被着したスパ
ッタの削除)をするときには、蝶ねじ45を緩めて先行
センサSfを抜き取ればよい。
【0023】先行センサSfは導電体ワイヤ,支持ア−
ム43,41および支持棒55fは導電体(鋼材)であ
り、支持棒55fは絶縁体を介してスライダ54に固着
されている。すなわち、先行センサSf,支持ア−ム4
3,41および支持棒55fは電気的には一体連続であ
り、これらは、機器ア−スレベルとなるスライダ54お
よびフレ−ム51から絶縁されている。つまり、電気的
には機器ア−スから浮いている。支持棒55fにはフレ
−ム51内で電気リ−ドが接続されており、この電気リ
−ドが、図5に示する接触検知回路110に接続されて
いる。
【0024】先行センサオシレート機構5fのフレーム
51には、先行トーチオシレート機構6fのベ−ス板が
固着されている。図3に、先行トーチオシレート機構6
fの縦断面(図1の3A−3A線断面)を示す。図3を
参照すると、トーチオシレート機構6fのカバーは、中
空で上面の無い略立方体のケース6faと、上から包み
込むようにケース6faにかぶせられ、ケース6faよ
り高さのある上カバー6fbとに別れている。ケース6
faは、機構6fのベ−ス板に固着されている。上カバ
ー6fbは、ケース6faの外側面に沿って上下方向に
スライド可能である。
【0025】さて、ケース6faの底に相当するベ−ス
板には、中空でL字型の箱型であるフレーム62が固着
されており、z方向に延びるねじ棒61が、フレーム6
2の内部を回転自在にz方向に貫通し、かつz方向に移
動自在に案内されている。ねじ棒61のフレーム62の
上面より突出した部分には、平歯車65がねじ結合して
いる。平歯車65は、フレーム62の上面にxy面に平
行に回動自在に装着されているが、上下方向には動かな
い。つまり、平歯車65が回転すると、平歯車65は動
かずにそれにねじ結合したねじ棒61が上下に移動す
る。平歯車65には、支持板を介してフレーム62に支
持されているトーチ上下駆動モータM6fの回転軸に固
着された平歯車64が噛みあう。モータM6fが正転通
電されてその回転軸が回転することにより平歯車64が
回転すれば、それに噛みあう平歯車64が回転する。こ
れによりねじ棒61が上方に移動する。モ−タM6fが
逆転通電されたときには、ねじ棒61が下方に移動す
る。
【0026】ねじ棒61の上端には、xy平面に平行に
円盤66が装着されている。円盤66は、xy平面に水
平なスライド板67の下面を支持している。ねじ棒61
の上下移動に伴い、円盤66がスライド板67をz方向
に押し上げあるいは引き下げる。スライド板67の左端
部には、下方向に垂直に突出する支持板にスライダ68
が装着されており、ケース6faの左側面の内壁にz方
向に装着された案内レール69によりz方向に案内され
る。スライド板67の上面には、支持壁が垂設されてお
り、上カバー66fbを支持する。モータM6fが正回
転あるいは逆回転すると、それに伴いスライド板67お
よび上カバー66fbが上駆動あるいは下駆動される。
モータM6fは、装着する溶接トーチTfの長さや溶接
条件により、手元操作端9f(図2)のト−チ上/下移
動指示スイッチを作業者が操作することにより正転通電
又は逆転通電される。
【0027】スライド板67の上面には、上カバー66
fbの内面との間に先行溶接トーチオシレート機構が搭
載されている。スライド板67の上面には、x方向に延
びる案内レール78が敷設されており、スライダ76を
x方向に案内する。スライダ76には、x方向に延びる
ねじ棒74にねじ結合するナット75が一体であり、ね
じ棒74の正,逆回転により、スライダ76が案内レー
ル78に沿って左,右に移動する。ねじ棒74は、支持
板79を回動自在にx方向に貫通した状態で支持されて
おり、支持部材79より突出した左端には、従動プーリ
72が装着されている。先行トーチオシレートモータM
7fは支持板79で、ねじ棒74の上方に支持されてお
り、モ−タM7fの回転軸が支持板79を回転自在にx
方向に貫通しており、該回転軸に駆動プーリ71が装着
されている。プーリ71とプーリ72の間にはタイミン
グベルト73が張り渡されており、モータM7fの回転
をねじ棒74に伝える。モータM7fが正転通電される
とスライダ76が右方に移動し、逆転通電されるとスラ
イダ76が左方に移動する。
【0028】図3および図2を参照されたい。スライダ
76には、x方向に延び、上カバー6fbの右側面を左
右移動自在に貫通するトーチ支持機構80f(図2)の
支持アーム81が固着されており、スライダ76の左右
移動に伴い、この支持アーム81がトーチ支持機構80
fを介して、先行溶接トーチTfを左右にオシレートす
る。支持アーム81には、先行溶接トーチTfの左右移
動量を表す目盛りがふられている(図3)。
【0029】再び図2を参照されたい。また、トーチ支
持機構80fの右側面を示す図4も参照されたい。なお
図4は、トーチ支持機構80fを基準姿勢(トーチが回
転をしていない状態)とする機構80fの姿勢を示し、
ト−チTfの図示は省略している。トーチ支持機構80
fは、倒立の略2等辺3角形である支持盤82と、支持
盤82にピン86により回転自在に下支持され、支持盤
82に対してピン86を中心にyz平面に平行に回転す
る回転盤83および、回転盤83にねじ85により固定
されたトーチ挟持部材87よりなる。支持盤82は、支
持アーム81の右端部にねじ81aにより固着される。
支持盤82の上部には、その下端部に開けられた丸穴を
中心とする円弧を画く案内溝があり、支持盤82の左面
より挿入される止めねじ84を案内する。回転盤83は
z方向に長い直方形であり、その下端には、ピン86を
案内する丸穴が開いている。回転盤83の下端と支持盤
82の下端に開けられた穴には、ピン86が挿入され、
ピン86は、回転盤83の下端を支持盤82の下端に対
して回動自在に支持する。回転盤83の上部には、ねじ
穴が開いており、支持盤82の案内溝を貫通して突出し
た止めねじ84の右端部がねじ結合する。止めねじ84
を締めつけることにより回転盤83が支持盤82に密着
し、固定される。
【0030】作業者は、止めねじ84を緩めて回転盤8
3をピン86を基準として、図4に示す基準位置より止
めねじ84が支持盤82の案内溝に案内される範囲内
(本実施例においては、基準位置より15°)で回転さ
せ、所要の角度で止めねじ84を締めつけて回転盤83
を支持盤82に固定する。回転盤83には、ねじ85に
より先行溶接トーチTfを支持するトーチ挟持部材87
が固定されており、回転盤83の回転に伴い、先行溶接
トーチTfがその先端を回転させることができる。これ
により、z軸に対するト−チTfの角度(y方向で前進
側,後進側への傾斜)を調整できる。
【0031】後行トーチTbおよび後行センサSbをオ
シレートする機構(4b,5b,6b,80b)と台車
1上の支持構造は、前述した先行溶接トーチTfおよび
先行センサSfの機構(4f,5f,6f,80f)と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0032】図5に、先行溶接トーチTfおよび先行セ
ンサSfをオシレートするシステム構成を示す。後行ト
ーチTbおよび後行センサSbをオシレートするシステ
ム構成も、これと同様であるので、それに関する図示は
省略した。ただし、図5の制御回路100は、先行溶接
トーチTfおよび先行センサSfをオシレートするシス
テムと後行トーチTbおよび後行センサSbをオシレー
トするシステムに共用のものである。
【0033】接触検知回路110には、支持棒55fに
接続され、この支持棒55fおよび支持ア−ム43,4
1を介して先行センサSfに電気的に一体連続の電気リ
−ドが接続されており、機器ア−スレベルから電気的に
浮いている。接触検知回路110は該電気リ−ドに抵抗
器を介して定電圧を印加しており、先行センサSfがワ
−クWL又はWRのいずれにも接触していないときに
は、該電気リ−ドは該定電圧の電位(高レベルH)であ
り、先行センサSfがワ−クWL又はWRのいずれかに
接触すると、機器ア−スレベル(低レベルL)となる。
接触検知回路110は、この接触(低レベルL),非接
触(高レベルH)を表わす2値信号を制御回路100に
与える。制御回路100は、先行センサSfを右駆動し
ているときに2値信号が高レベルHから低レベルLに切
換わると、先行センサSfがワ−クWRに接触したと判
断し、先行センサSfを左駆動しているときに2値信号
が高レベルHから低レベルLに切換わると、先行センサ
Sfがワ−クWLに接触したと判断する。
【0034】さて、先行センサSfは、前述のセンサオ
シレート機構5fを介して開先の延びる方向yに対して
垂直方向x(左右方向)にオシレートされる。センサオ
シレート機構5fのセンサオシレートモータM5fはス
テッピングモ−タであり、その回転方向および回転量
(ステップ数)は、モータードライバMDf1を介して
制御回路100により制御される。制御回路100がド
ライバMDf1にモータM5fの正転を指示すると、ド
ライバMDf1が所定周期の正転パルス電圧をモータM
5fに印加し、これによりモ−タM5fがステップ回転
(正転)し先行センサSfが右方に移動する。反対に、
制御回路100がドライバMDf1にモータM5fの逆
転を指示すると、ドライバMDf1が所定周期の逆転パ
ルス電圧をモータM5fに印加し、これによりモ−タM
5fがステップ回転(逆転)し先行センサSfが左方に
移動する。制御回路100がドライバMDf1に正転指
示信号又は逆転指示信号を与えている間、ドライバMD
f1はモ−タM5fに所定周期の回転駆動パルス電圧を
継続して与え、モ−タM5fは回転を継続する。
【0035】一方先行溶接トーチTfは、前述のト−チ
オシレート機構6fを介して開先の延びる方向yに対し
て垂直方向x(左右方向)にオシレートされる。ト−チ
オシレート機構6fのオシレートモータM7fはステッ
ピングモ−タであり、その回転方向および回転量(ステ
ップ数)は、モータードライバMDf2を介して制御回
路100により制御される。制御回路100がドライバ
MDf2にモータM7fの正転を指示すると、ドライバ
MDf2が所定周期の正転パルス電圧をモータM7fに
印加し、これによりモ−タM7fがステップ回転(正
転)し先行ト−チTfが右方に移動する。反対に、制御
回路100がドライバMDf2にモータM7fの逆転を
指示すると、ドライバMDf2が所定周期の逆転パルス
電圧をモータM7fに印加し、これによりモ−タM7f
がステップ回転(逆転)し先行ト−チTfが左方に移動
する。制御回路100がドライバMDf2に正転指示信
号又は逆転指示信号を与えている間、ドライバMDf2
はモ−タM7fに所定周期の回転駆動パルス電圧を継続
して与え、モ−タM7fは回転を継続する。
【0036】制御回路100が実行する溶接制御は、
「ト−チ直進モ−ド」と「ト−チオシレ−ションモ−
ド」の2態様である。いずれのモ−ドでも制御回路10
0はセンサSf,Sbを、溶接速度(y方向)に反比例
する周期でx方向に往復走査駆動(オシレ−ション駆
動)するが、「ト−チ直進モ−ド」では、センサのオシ
レ−ションにより得られる開先中心位置の変化分、ト−
チの溶接ねらい位置(x方向)をシフトするようにト−
チをx方向に駆動するものの、ビ−ド幅を広げるための
オシレ−ションを行なわない。「ト−チオシレ−ション
モ−ド」では、作業者が溶接開始前に設定したト−チ位
置(x方向)を中心に左右に、作業者が設定したオシレ
−ション幅のト−チオシレ−ションを行ない、センサの
オシレ−ションにより得られる開先中心位置の変化分、
オシレ−ション幅の中心をx方向にシフトする。すなわ
ち、操作盤OBに作業者が設定した幅のト−チオシレ−
ションを行ない、オシレ−ションの中心を、センサのオ
シレ−ションにより得られる開先中心位置のx方向変化
分、同方向にシフトする。
【0037】「ト−チ直進モ−ド」,「ト−チオシレ−
ションモ−ド」,オシレ−ション幅および溶接条件(溶
接速度,溶接電流値,その他)は作業者が操作盤0Bを
介して制御回路100に入力する。ワ−クWL上での台
車1のy位置調整,ワ−クに対するト−チの高さ調整
(z位置調整),ト−チのx位置調整およびセンサのx
位置調整は、手元操作端9fのスイッチを操作すること
により作業者が行なう。図6〜9に、「ト−チ直進モ−
ド」の制御回路100の制御動作を示す。以下、図6〜
9のフローチャートに従って制御回路100の「ト−チ
直進モ−ド」の制御動作をカッコ内に図6〜9のステッ
プNo.を表記しつつ説明するとともに、それに伴う本
実施例の溶接装置Aの動作を述べる。
【0038】まず図6を参照する。電源が投入されると
制御回路100は、内部タイマ,カウンタ,レジスタを
クリアし、制御回路100内の入,出力回路を待機状態
に設定する(初期化)。そして操作盤OBおよび手元操
作端9fの設定値の読込みおよびスイッチ操作(入力)
の読取りと、スイッチ操作に応答した処理を行なう
(1)。ここで、作業者が、ワ−クWL上での台車1の
y位置調整,ワ−クに対するト−チの高さ調整(z位置
調整),ト−チのx位置調整,センサのx位置調整のた
めに対応するスイッチを操作すると、制御回路100が
上述の各機構のモ−タを駆動する。作業者は、スイッチ
を操作して台車1のy位置(溶接開始位置)を定め、ト
−チの高さを設定し、ト−チの溶接ねらい位置を開先内
の所要位置(例えば開先中心:x方向)に設定し、セン
サの下端を開先中心(x方向)に設定する。そして操作
盤OBに溶接条件を設定して、溶接開始指示スイッチを
オンにする。
【0039】制御回路100は、溶接開始指示スイッチ
がオンになると、まず、センシングの繰返し周期Tsを
定めるTs時限のタイマTsをスタ−トし(2A,2
B)、ドライバMDf1にモータM5fの正回転駆動を
指示するとともに、ドライバMDf1が一単位のステッ
プ駆動パルスをモ−タM5fに出力するのに同期してセ
ンサカウンタXsfを1アップカウントする(3,〜
4)。すると、先行センサSfが、−x(右)方向に移
動する。この右移動量はセンサカウンタXsfによりカ
ウントされている。
【0040】そして、先行センサSfが開先の右端すな
わちワークWRに接触すると(図10の*2)、この時
のセンサカウンタXsfの値をメモリmWsに書き込む
(5,6)。これがセンシング開始点(図10の*1)
からワークWRまでのx方向距離となる。次に、制御回
路100は、ドライバMDf1にモータM5fの逆回転
駆動を指示し、モータM5fの逆回転駆動に伴いセンサ
カウンタXsfの値をダウンカウントしてゆく(7,
8)。これにより、先行センサSfが、+x(左)方向
に移動するとともにセンサカウンタXsfの値が1つづ
つ減少してゆく。先行センサSfがセンシング開始点に
戻るとセンサカウンタXsfの値は0となり、先行セン
サSfがさらに左方向に駆動されることによりセンサカ
ウンタXsfの値は負(マイナス)となる。先行センサ
Sfが開先の左端すなわちワークWLに接触すると(図
10の*3)制御回路100は、ドライバMDf1にモ
ータM5fの停止を指示するとともに、この時のセンサ
カウンタXsfの値をメモリmW1に書き込む(9,9
A,10)。この絶対値がセンシング開始点(*1)か
らワークWLまでのx方向距離となる。
【0041】次に制御回路100は、センシング開始点
からワークWRまでの距離と、センシング開始点からワ
ークWLまでの距離との和wofを算出するとともに
(11)、先行センサSfおよび先行溶接トーチTfが
開先中央位置Woより左右どちらにずれているかを判定
する(12,13)。つまり、メモリmWsのデータと
メモリmW1のデータを加算し、その値を調査する。メ
モリmWsのデータはセンシング開始点からワークWR
までの距離でありプラスの値で示され、メモリmW1の
データはセンシング開始点からワークWLまでの距離で
あり、マイナスの値で示されている。すなわち、その加
算値wofが0であれば、センシング開始点からワーク
WRまでの距離と、センシング開始点からワークWLま
での距離が同じであり、先行センサSfは開先中央位置
Wo上にあるので、制御回路100は図8に示すステッ
プ25に移行し、溶接および台車走行を開始する。
【0042】しかし、加算値wofが0でなく、その値
がプラスであればセンシング開始点からワークWRまで
の距離が、センシング開始点からワークWLまでの距離
より長いということであり、先行センサSfは開先中央
位置Woより左にあるので、今回のセンシングが第1回
目であると、センサSfを開先中央位置Woに右駆動す
る(14a,14b,20〜24)。第1回目で、先行
センサSfが開先中央位置Woより右にあるときはセン
サSfを開先中央位置Woに左駆動する(13,14a
A,14bA,20A〜24A)。これにより、溶接開
始指示スイッチをオンにする前の、先行センサSfの設
定位置が開先中央位置Woからずれていても、先行セン
サSfが開先中央位置Woに位置修正されたことにな
る。この後のセンシングにより得るセンサSfの開先中
央位置Woからのずれは、台車1と開先との相対的なず
れを意味することになる。
【0043】第1回目のセンシングに基づいては、ト−
チTfのx位置調整は行なわない。なぜならば、この時
点では、作業者が意図する位置にト−チTfが設定され
ているからである。第2回目のセンシングにより検出す
るセンサSfの開先中央位置Woからのずれ量は、第1
回目から第2回目までのy走行の間の、開先/台車1間
のx方向ずれ量であるので、第2回目以降のセンシング
の終了時に、先行センサSfが開先中央位置Woより左
にあると、制御回路100はステップ15〜19(ト−
チの右シフト)をも実行する。また、加算値wofが0
でなく、その値がマイナスであれば先行センサSfおよ
び先行溶接トーチTfは右にずれたことになるので、制
御回路100は図9に示すステップ15A〜19A(ト
−チの左シフト)をも実行する。以下、第2回目以降の
センシング直後の、ト−チおよびセンサのシフト駆動を
説明する。なお、説明を簡単にするために、溶接開始前
にト−チが開先中央位置Woに設定されていたとして説
明する。なお、開先中央位置Woよりずらして設定され
ていた場合に関しては、以下のト−チのシフト駆動に関
する説明においては、「開先中央位置Wo」を、「溶接
開始前の、開先に対するト−チの設定位置」と読み替え
られたい。
【0044】1.先行センサSfがWoより左にある場
合:先行センサSfが、開先中央位置Woより左にある
場合、制御回路100はステップ14a,14bを経
て、まずステップ15〜19を実行する。ステップ14
aで加算値wofの1/2の値woを算出するが、前回
算定した開先中央位置に対する今回算定した開先中央位
置Woのx方向ずれ量である。ステップ15〜19で
は、このずれ量分、ト−チTfをシフト駆動する。すな
わち、ドライバMDf2にモータM7fの正回転駆動を
指示して溶接トーチを−x方向(右方向)に移動させ
(15)、それと同時に内部のトーチカウンタXtfを
アップカウントする(16)。ここで、トーチカウンタ
Xtfの1カウントに分に相当する先行溶接トーチTf
の移動量は、センサカウンタXsfの1カウント分に相
当する先行センサSfの移動量に相当する。
【0045】制御回路100は、トーチカウンタXtf
のカウント値がwoとなると、ドライバMDf2にモー
タM7fの停止を指示し、トーチカウンタXtfをクリ
アする(17〜19)。これにより、先行溶接トーチT
fが開先中央位置Wo上に来る。その後、ドライバMD
f1にモータM5fの正回転駆動およびセンサカウンタ
Xsfのアップカウントを指示し、先行センサSfを−
x方向に駆動するとともにセンサカウンタXsfをアッ
プカウントする(20,21)。そして、センサカウン
タXsfのカウント値がwoとなると、ドライバMDf
1にモータM5fの停止を指示し、トーチカウンタXs
fをクリアし(22〜24)、ステップ25に移行す
る。これにより、先行センサSfが先行溶接トーチTf
と揃って開先中央位置Wo上に来る。
【0046】2.先行センサSfがWoより右にある場
合:先行センサSfが開先中央位置Woより右にある場
合、制御回路100は図9に示すステップ14aAに移
行する。制御回路100はステップ14aAで加算値w
ofの絶対値|wof|の1/2の値woを算出する。
これが前回のセンシングで検出した開先中央位置に対す
る今回のセンシングで検出した開先中央位置Woのずれ
量(x方向)であり、ト−チTfおよびセンサSf共
に、これずれ量分の左駆動が必要である。そこで制御回
路100は、ドライバMDf2にモータM7fの逆回転
駆動を指示して溶接トーチTfを+x方向(左方向)に
移動させ、それと同時に内部のトーチカウンタXtfを
ダウンカウントする(15A,16A)。
【0047】制御回路100は、トーチカウンタXtf
のカウント値がwoとなると、ドライバMDf2にモー
タM7fの停止を指示し、トーチカウンタXtfをクリ
アする(17A〜19A)。これにより、先行溶接トー
チTfが開先中央位置Wo上に来る。その後、ドライバ
MDf1にモータM5fの逆回転駆動およびセンサカウ
ンタXsfのダウンカウントを指示し、先行センサSf
を+x方向に駆動するとともにセンサカウンタXsfを
ダウンカウントする(20A,21A)。そして、セン
サカウンタXsfのカウント値がwoとなると、ドライ
バMDf1にモータM5fの停止を指示し、トーチカウ
ンタXsfをクリアし(22A〜24A)、ステップ2
5に移行する。これにより、先行センサSfが先行溶接
トーチTfと揃って開先中央位置Wo上に来る。
【0048】さて、先行センサSfが先行溶接トーチT
fが開先中央位置Wo上に揃うと、制御回路100は溶
接および台車駆動を開始する。まず、溶接レジスタCが
0(溶接中でない)であることを確認し(25)、レジ
スタCに1(溶接中)を書き込む(26)。そして、溶
接電源PFに溶接開始を指示するとともに、ドライバM
Df3にモータM1fへの通電開始を指示する(2
7)。これにより先行溶接トーチTfに溶接電圧が供給
されて開先の溶接が開始されるとともに、台車1が開先
に(レールrに)沿って走行を開始する。
【0049】この後、制御回路100は図6のステップ
28Aに移行し、溶接停止指示スイッチよりストップ指
令が到来していなければ、センシング周期を定めるタイ
マTsがタイムオ−バするのを待って(28B)、タイ
ムオ−バすると再びステップ2Bに戻りタイマTsを再
スタ−トして、先行センサSfのセンシングを開始する
(3)。そして再びステップ25までくると、すでに溶
接レジスタCに1(溶接中)が書き込まれており、先行
溶接トーチTfは溶接中であり台車1は走行中であるの
でステップ26およびステップ27,27Aをジャンプ
してステップ28Aに移行する。以降、この動作を繰り
返すことにより、溶接装置Aは台車1を走行したまま溶
接を行いつつ、常に開先中央位置に先行センサSfと溶
接トーチTfがあるように位置制御をする。
【0050】次に「オシレ−ションモ−ド」での制御回
路100の制御動作を説明する。「オシレ−ションモ−
ド」の制御フロ−は、図6のステップ2Aと3の間の、
からの戻りが入る上流側に、「割込タイマTiスタ−
ト」および「タイマ割込許可」のステップを挿入し、図
7のステップ15〜19を省略して代りに「ト−チオシ
レ−ション中心レジスタWOのデ−タをwo分変更」の
ステップを挿入し、図9のステップ15A〜19Aを省
略して代りに「ト−チオシレ−ション中心レジスタWO
のデ−タをwo分変更」のステップを挿入し、図11に
示す「割込処理」INPを追加したものである。なお、
ト−チオシレ−ション中心レジスタWOは、制御回路1
00への電源オン直後の「初期化」でクリアされる。
【0051】制御回路100は、上記「割込タイマTi
スタ−ト」および「タイマ割込許可」のステップを経た
後は、溶接停止指示スイッチがオンになるまで、割込タ
イマTiがタイムオ−バする毎に、図11に示す「割込
処理」INPを実行する。
【0052】図11に示す割込処理に進むと制御回路1
00はまず、割込タイマTiを再スタ−トして(3
1)、方向レジスタDRRのデ−タが0(右駆動)か1
(左駆動)かをチェックして(32)、0(右駆動)で
あるとモ−タドライバMDf2に1ステップの右駆動
(−x方向)を指示して(33)、ト−チx位置レジス
タAXPのデ−タを、1ステップ回転相当のx方向移動
量分大きい値に更新し(34)、更新したデ−タ(ト−
チTfのx位置)が、ト−チオシレ−ション中心レジス
タWOが示す位置(開先中心Wo)から、操作盤OBに
設定されたオシレ−ション幅Wの半分を加えた位置(開
先中心Woからワ−クWR側にW/2進んだ位置)を示
すものになったかをチェックして(35)、そうなって
いると、方向レジスタDRRのデ−タを1(左駆動)に
切換えてメインル−チンに復帰する。
【0053】方向レジスタDRRのデ−タをチェックし
たとき(32)、それが1(左駆動)であったときに
は、モ−タドライバMDf2に1ステップの左駆動(+
x方向)を指示して(37)、ト−チx位置レジスタA
XPのデ−タを、1ステップ回転相当のx方向移動量分
小さい値に更新し(38)、更新したデ−タ(ト−チT
fのx位置)が、ト−チオシレ−ション中心レジスタW
Oが示す位置(開先中心Wo)から、操作盤OBに設定
されたオシレ−ション幅Wの半分を減算した位置(開先
中心Woからワ−クWL側にW/2進んだ位置)を示す
ものになったかをチェックして(39)、そうなってい
ると、方向レジスタDRRのデ−タを0(右駆動)に切
換えてメインル−チンに復帰する。
【0054】この割込処理INPがTi周期で繰返えさ
れるので、モ−タM7fが、Ti周期で1ステップ駆動
され、ト−チTfが開先中心位置Woからワ−クWR側
にW/2分進んだ位置で、ト−チTfのx駆動が右駆動
から左駆動に切換えられ、ト−チTfが開先中心位置W
oからワ−クWL側にW/2分進んだ位置で、ト−チT
fのx駆動が左駆動から右駆動に切換えられ、これが繰
返えされる。すなわちト−チTfが開先中心位置Woを
中心に右方および左方にそれぞれW/2の幅の、全体と
して幅Wのオシレ−トを繰返す。この間、上述の「ト−
チオシレ−ション中心レジスタWOのデ−タをwo分変
更」により、センサSfのオシレ−ションによって検出
した開先中心位置Woが前回検出した位置よりずれてい
ることにより、レジスタWOのデ−タがwo分変更され
ることにより、ステップ35,39でのWO値がその分
シフトしたものとなり、結果として、ト−チTfのオシ
レ−ション中心が、wo分シフトする。すなわちセンサ
Sfで検出する開先中心Woに倣って、ト−チオシレ−
ションの中心がシフトする。なお、Ti<Tsである。
【0055】制御回路100は、以上に説明した先行セ
ンサSfのオシレ−ション駆動と開先中心位置の検出,
検出した開先中心位置の変化量wo分の、先行ト−チT
fのx方向シフトあるいは先行ト−チTfのオシレ−シ
ョン駆動とト−チオシレ−ション中心のx方向シフトと
同様な制御を、後行センサSbおよび後行ト−チTfに
関しても並行して実行する。
【0056】−第2実施例− 図12に、本発明の第2実施例の溶接装置Bを示す。溶
接装置Bは、前述した第1実施例の溶接装置Aとセンサ
オシレート機構5Bが少々異なり,トーチ支持機構80
fB,80bBが大きく異り、その他の構成および機能
は同じである。図13には、図12に1点鎖線矢印13
Aで示すセンサオシレート機構5Bの横断面を示す。台
車1には溶接装置Aと同様に、4つの車輪2fL,2f
R,2bL,2bRがあり、スプロケットホィ−ル及び
チェ−ンを介して台車駆動モータM1により駆動され
る。また、溶接装置Aと同様に、溝付ロ−ラ3f,3b
が車軸の台車右側面側に装着されており、開先に沿って
敷設されたレールrを溝に受入れて台車1をレールrに
沿って案内する。
【0057】台車1の上部にはセンサ駆動機構5Bが搭
載されている。センサ駆動機構5Bの中空の箱型である
フレームの底面には、その前方(矢印y方向)にx方向
に延びる案内レール56Bがあり、x方向に延びるねじ
棒53Bが回転自在に支持されている。ねじ棒53Bに
は平歯車52Bが一体で固着されており、これは先行ト
ーチオシレートモータM5fの回転軸に固着されている
平歯車51Bと噛み合い、モータM5fの回転軸が回転
することによりねじ棒53Bが回転する。ねじ棒53B
にはスライダ54Bがねじ結合しており、案内レール5
6Bによりx方向に案内され、ねじ棒53Bが回転する
と左右方向に移動する。スライダ54Bの上面には、x
方向に延びるスライド棒55fBの左端が固着されてい
る。スライド棒55fBは、支持リング57fBの中央
部を摺動自在に貫通し、スライダ54Bの左右移動に伴
い、左方向あるいは右方向に摺動する。スライド棒55
fBの右端は、センサ駆動機構5Bのフレームの右側面
より突出している。
【0058】モータM5fが正方向に回転すると、それ
に伴いスライダ54Bが−x方向すなわち右方向に駆動
され、スライド棒55fBの右端のセンサ支持部材4f
Bが右方向に駆動される。センサ支持部材4fBには、
センサSfが保持されている。
【0059】ト−チオシレ−ト機構は第1実施例と同じ
であるが、該機構の支持ア−ム81(81fB,81b
B)に装着されたト−チ支持機構80B(80fB,8
0bB)が、第1実施例のものと異なる。
【0060】図14を参照する。トーチ支持機構80f
Bの支持アーム81には、上下に長い長方形の支持盤8
2Bの上端が固着されている。支持盤82Bの左側面に
は、トーチ回転モータM8fが固着されており、その回
転軸の先端は支持盤82Bを貫通して右側面に突出し、
歯車83Bが固着されている。歯車83Bには、それよ
りも大径の歯車84Bが噛み合い、歯車84Bの回転軸
84aはx方向に延びて支持盤82Bに回転自在に支持
される。回転軸84aは、さらに右方向に延びて、上下
に長い回転盤85Bの下端に固着されている。回転盤8
5Bの下端にはさらに、歯車84Bを連結するピンが固
着されており、歯車84Bの回転に伴い、回転盤85B
が上端が円弧をえがくように回転する。回転盤85Bの
上端には回転軸86Bを介してトーチホルダ87Bが固
着されたトーチ支持盤88Bの上端が回転自在に支持さ
れている。トーチ支持盤88Bには、案内レール89B
が装着されており、スライダ89Baを案内する。スラ
イダ89Baには、x方向に延び、支持盤82Bの下端
にその左端を回転自在に支持されている支持軸89Bc
の右端が固着されている。モータM8fが歯車83Bを
回転させると、歯車84Bを介して回転軸84aが回転
し、回転盤85Bの上端が回転軸84aを基準とする円
弧をえがいて回転する。これにより、トーチ支持盤88
Bが支持軸89Bcを基準とする円弧をえがいて回転す
る。これに伴い、トーチ支持盤88Bに固着されたトー
チホルダ87Bに支持された先行溶接トーチTfが回転
し、トーチ先端が回転軸84aを基準とする円弧をえが
いて振られる。モータM8fは、手元操作端9fのト−
チ角度調整スイッチ(正,逆回転指示スイッチ)の、作
業者の操作に応答して、制御回路100がモ−タドライ
バを介して正,逆転駆動されるものである。後行ト−チ
Tbを支持するトーチ支持機構80bBもその機構構成
は同じであり、同じ動作をするので説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の溶接装置Aを示す平面
図である。
【図2】 図1に1点鎖線2Aで示す溶接装置Aの縦断
面図である。
【図3】 図1に1点鎖線3Aで示す溶接トーチ駆動機
構6fの縦断面図である。
【図4】 図1に1点鎖線4Aで示す溶接トーチ支持機
構80fの縦断面図である。
【図5】 図1に示す先行溶接トーチTf及び先行セン
サSfをオシレートするシステム構成を示すブロック図
である。
【図6】 図5に示す制御回路100の制御動作を示す
フローチャートの一部である。
【図7】 図5に示す制御回路100の制御動作を示す
フローチャートの一部である。
【図8】 図5に示す制御回路100の制御動作を示す
フローチャートの一部である。
【図9】 図5に示す制御回路100の制御動作を示す
フローチャートの一部である。
【図10】 図1に示す溶接装置Aの溶接の順を示す斜
視図である。
【図11】 図5に示す制御回路100が「ト−チオシ
レ−ションモ−ド」で実行する割込処理INPの内容を
示すフロ−チャ−トである。
【図12】 本発明第2実施例の溶接装置Bを示す平面
図である。
【図13】 図12に1点鎖線12Aで示すセンサオシ
レート機構5Bの横断面図である。
【図14】 図12に示す溶接トーチ支持機構80fB
の縦断面図である。
【符号の説明】
A,B:溶接装置 MDf1,MDF2,MDF3:ステッピングモータードライバ PF:溶接電源 r:レール Sf:先行センサ Sb:後行センサ Tf:先行溶接トーチ Tb:後行溶接ト
ーチ WL,WR:ワーク Wo:開先中央位
置 1:台車 2fL,2fR,2bL,2bR:車輪 3f,3b:溝付
ロ−ラ 11,12:台車フレーム 13:支持板 21:シャフト 23,24:スプ
ロケットホィ−ル M1:台車駆動モータ 4f,4b:センサ支持機構 41,42:アーム 43:支持アーム 44,45:ねじ 5f,5b:センサオシレート機構 51:フレーム 52:ねじ棒 53:案内レール 54:スライダ 55f:支持棒 M5f:先行セン
サオシレートモータ 6f,6b:トーチオシレート機構 6fa:ケース 6fb:上カバー 61:ねじ棒 62:フレーム 64,65:平歯車 66:円盤 67:スライド板 68:スライダ 69:案内レール M6f:トーチ上
下駆動モータ 71:プーリ 72:プーリ 73:支持部材 74:ねじ棒 75:リング 76:スライダ 78:案内レール M7f:先行トー
チオシレートモータ 80f,80b:トーチ支持機構 81:支持アーム 81a:ねじ 82:支持盤 83:回転盤 84:止めねじ 85:ねじ 86:ピン 87:トーチ挟持
部材 M8f:トーチ回転モータ 5B:センサオシレート機構 51B:平歯車 52B:平歯車 53B:ねじ棒 54B:スライダ 55fB,55bB:スライド棒 56B:案内レー
ル 57fB:支持リング M5b:後行セン
サオシレートモータ 80fB,80bB:トーチ支持機構 81:支持アーム 82B:支持盤 83B,84B:歯車 84a:回転軸 85B:回転盤 86B:回転軸 87B:トーチホルダ 88B:トーチ支
持盤 89B:案内レール 89Bc:支持軸 7:フレーム 9f:手元操作端 100:制御回路 110:接触検知
回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接対象2材の間の開先又は該2材が形成
    する隅である溶接領域、が延びる方向yに走行する台
    車;台車に搭載され該溶接領域を溶接するためのト−
    チ:台車上においてト−チを、y方向に交叉するx方向
    に駆動するト−チ駆動機構;台車に搭載され、溶接時の
    台車移動方向に関してト−チより上流側に位置し、溶接
    対象材に対する自身の接触を検知するためのタッチセン
    サ;台車上においてタッチセンサを、y方向に交叉する
    x方向に駆動するセンサ駆動機構;および、 センサ駆動機構を介したタッチセンサの、溶接対象2材
    の一方の材に近付く方向の駆動,該一方の材に対するタ
    ッチセンサの接触検知に応答したタッチセンサの、他方
    の材に近付く方向の駆動,タッチセンサが溶接対象2材
    のそれぞれに対し上記の接触検知をしたときのタッチセ
    ンサのx方向位置よりの前記溶接領域のx方向位置の導
    出、および、導出した位置へのト−チ駆動機構を介した
    ト−チの駆動、を含むト−チ倣い駆動、を連続的もしく
    は隔時的に繰返して実行する倣い制御手段;を備える溶
    接装置。
  2. 【請求項2】溶接対象2材の間の開先又は該2材が形成
    する隅である溶接領域、が延びる方向yに走行する台
    車;共に台車に搭載され、該溶接領域を溶接するための
    第1ト−チ、および、溶接時の台車移動方向に関して第
    1ト−チより下流側の第2ト−チ:台車上において第1
    ト−チをy方向に交叉するx方向に駆動する第1ト−チ
    駆動機構、および、第2ト−チをx方向に駆動する第2
    ト−チ駆動機構;台車に搭載され、溶接時の台車移動方
    向に関して第1ト−チより上流側に位置し、溶接対象材
    に対する自身の接触を検知するための第1タッチセン
    サ、および、第2ト−チより上流側かつ第1ト−チより
    下流側に位置する第2タッチセンサ;台車上において第
    1タッチセンサを、y方向に交叉するx方向に駆動する
    第1センサ駆動機構、および、第2タッチセンサをx方
    向に駆動する第2センサ駆動機構;および、 第1センサ駆動機構を介した第1タッチセンサの、溶接
    対象2材の一方の材に近付く方向の駆動,該一方の材に
    対する第1タッチセンサの接触検知に応答した第1タッ
    チセンサの、他方の材に近付く方向の駆動,第1タッチ
    センサが溶接対象2材のそれぞれに対し上記の接触検知
    をしたときの第1タッチセンサのx方向位置よりの前記
    溶接領域のx方向位置の導出、および、導出した位置へ
    の第1ト−チ駆動機構を介した第1ト−チの駆動、を含
    む第1ト−チ倣い駆動、ならびに、第2センサ駆動機構
    を介した第2タッチセンサの、溶接対象2材の一方の材
    に近付く方向の駆動,該一方の材に対する第2タッチセ
    ンサの接触検知に応答した第2タッチセンサの、他方の
    材に近付く方向の駆動,第2タッチセンサが溶接対象2
    材のそれぞれに対し上記の接触検知をしたときの第2タ
    ッチセンサのx方向位置よりの前記溶接領域のx方向位
    置の導出、および、導出した位置への第2ト−チ駆動機
    構を介した第2ト−チの駆動、を含む第2ト−チ倣い駆
    動、を連続的もしくは隔時的に繰返して実行する倣い制
    御手段;を備える溶接装置。
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