JPH09253619A - エアバッグ装置パッドモジュールの処理方法及び装置 - Google Patents
エアバッグ装置パッドモジュールの処理方法及び装置Info
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Abstract
ドモジュールを分解することなく効率良くガス発生器を
取り出すことができる方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 本発明のエアバッグ装置パッドモジュー
ルの処理方法は、車両より取り外したパッドモジュール
をアルミニウム合金の融解温度よりも低くかつパッドモ
ジュールに含まれるプラスチック及びガス発生剤の各着
火温度のうちいずれか高い方の着火温度よりも高い温度
雰囲気内で加熱し、プラスチック及びガス発生器内部の
ガス発生剤の燃焼を行い、そして前記温度雰囲気内から
ガス発生器を取り出すことを特徴とする。
Description
護するエアバッグ装置におけるパッドモジュールの処理
方法及び装置に関し、特にパッドモジュールからガス発
生器を単体で取り出すことができ、また取り出したガス
発生器からアルミニウム合金を回収することのできるも
のに関する。
動車にエアバッグ装置が装着される。このエアバッグ装
置は、センサ、コントロールユニット、及びパッドモジ
ュールなどから構成される。図3にパッドモジュールの
一例を示す。このパッドモジュール60は、ステアリン
グホイール61に取り付けられており、モジュールカバ
ー62、エアバッグ63、及びガス発生器64から主と
して構成され、その他金属製あるいはプラスチック製の
付属部品を含んでいる。
から形成され、エアバッグは、ナイロン(例えばナイロ
ン66)、またはポリエステルなどから形成されてい
る。
グと、このハウジング内に配設されるガス発生剤と、こ
のガス発生剤に点火する点火手段とを備えている。そし
て、衝撃により点火手段が作動し、これによりガス発生
剤が燃焼して高温・高圧のガスを発生する。発生したガ
スはエアバッグ(袋体)内に噴出しこれによりエアバッ
グはモジュールカバーを破って膨出しステアリングホイ
ールと乗員の間に衝撃を吸収するクッションを形成する
ようになっている。
は、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼などから作
られる。また、ガス発生剤は、例えばNaN3(アジ化
ソーダ)や CuO(一酸化銅)を主成分として作られ
る。その他、ガス発生器にはステンレス金網、ステンレ
スウール、セラミックなどからなるフィルタやクーラン
トなどの部品が含まれる。
れたエアバッグ装置のパッドモジュールからガス発生器
を取り出し、取り出したガス発生器から金属材料を回収
して再生することが行われている。パッドモジュールか
らガス発生器を取り出す場合、手作業で以下の手順で行
われていた。
と、先ずステアリングホイール61からパッドモジュー
ル60を取り外し、次に取り外したパッドモジュール6
0をモジュールカバー62、エアバッグ63、ガス発生
器64、そしてステアリングホイール取付具の順に分解
し、それからガス発生器を回収していた。
して、例えば特願平6−71912号に開示されるもの
がある。これはガス発生器を加熱することにより作動さ
せ、作動後のガス発生器を洗浄、分断し、分断したガス
発生器を例えば磁選により材料別に選別することからな
るものである。
びステンレス鋼合金を回収する方法が開示されている
(特開平7−166257号)。これはエアバッグ膨張
器(ガス発生器)を炉内に定置させる工程と、該エアバ
ッグ膨張器をアルミニウムの融点まで加熱する工程と、
高い融点の非アルミニウム部品がその融点に達する前に
該非アルミニウム部品を炉内から除去する工程と、そし
て溶融したアルミニウム合金を採集する工程を備えるも
のである。
ずれもガス発生器を処理の対象としており、そのために
処理を行う前にエアバッグ装置のパッドモジュールより
ガス発生器を取り出す作業を必要とする。この作業は上
述の通り手間と時間がかかるものである。エアバッグ装
置搭載車両は今後増大すると予想され、エアバッグ装置
のパッドモジュールより効率良くガス発生器を取り出す
ことができ、また金属材料を回収することができる方法
及び装置が望まれている。従って、本発明は、エアバッ
グ装置のパッドモジュールを分解することなくパッドモ
ジュールより効率良くガス発生器を取り出すことがで
き、また一連の操作によりパッドモジュールから金属材
料を回収することができる方法及び装置を提供すること
を目的とする。
パッドモジュールの処理方法は、車両より取り外したパ
ッドモジュールをアルミニウム合金の融解温度よりも低
くかつパッドモジュールに含まれるプラスチック及びガ
ス発生剤の各着火温度のうちいずれか高い方の着火温度
よりも高い温度雰囲気内で加熱し、プラスチック及びガ
ス発生器内部のガス発生剤の燃焼を行い、そして前記温
度雰囲気内からガス発生器を取り出すことを特徴とす
る。
℃であることが好ましい。
ュールの処理装置としては、車両より取り外したパッド
モジュールを加熱するようにアルミニウム合金の融解温
度よりも低くかつパッドモジュールに含まれるプラスチ
ック及びガス発生剤の各着火温度のうちいずれか高い方
の着火温度よりも高い温度雰囲気をつくる加熱手段と、
及び前記温度雰囲気内からガス発生器を取り出すガス発
生器取出し手段とからなるものがある。
0〜600℃であることが好ましい。
フード体を備えるロータリーキルンからなることができ
る。
たパッドモジュールを集積するための集積手段と、集積
したパッドモジュールを処理のために搬送する搬送手段
と、搬送したパッドモジュールを一時蓄えておきその後
所定量のパッドモジュールを前記温度雰囲気内に送り出
す送出し手段と、プラスチック及びガス発生器内部のガ
ス発生剤の燃焼により生じたガスの回収を行うガス回収
手段と、ガス発生器を前記温度雰囲気外で冷却する冷却
手段と、及び冷却したガス発生器を所定の場所に搬送し
集積する搬送・集積手段とを含むことができる。
の処理方法は、また、車両より取り外したアルミニウム
合金部材を有するガス発生器を含むパッドモジュールを
アルミニウム合金の融解温度よりも低くかつパッドモジ
ュールに含まれるプラスチック及びガス発生剤の各着火
温度のうちいずれか高い方の着火温度よりも高い第1温
度雰囲気内で加熱し、プラスチック及びガス発生器内部
のガス発生剤の燃焼を行い、前記第1温度雰囲気内から
ガス発生器を取り出し、取り出したガス発生器をアルミ
ニウム合金の融解温度を維持する第2温度雰囲気内で加
熱し、加熱により融解したアルミニウム合金を回収する
ことを特徴とする。
熱温度は、350〜600℃であり、前記第2温度雰囲
気内における加熱温度は、700〜1000℃であるこ
とが好ましい。
ュールの処理装置は、車両より取り外したアルミニウム
合金部材を有するガス発生器を含むパッドモジュールを
加熱するようにアルミニウム合金の融解温度よりも低く
かつパッドモジュールに含まれるプラスチック及びガス
発生剤の各着火温度のうちいずれか高い方の着火温度よ
りも高い第1温度雰囲気をつくる第1加熱手段と、前記
第1温度雰囲気内からガス発生器を取り出すガス発生器
取出し手段と、取り出したガス発生器を加熱するように
アルミニウム合金の融解温度を維持する第2温度雰囲気
をつくる第2加熱手段と、加熱により融解したアルミニ
ウム合金を回収するアルミニウム合金回収手段とからな
る。
50〜600℃とし、前記第2加熱手段の加熱温度を7
00〜1000℃とすることができる。
するフード体を備えるロータリーキルンからなり、前記
第2加熱手段は、バーナを具備し前記ロータリーキルン
の出口側に接続される炉体からなることが好ましい。
たパッドモジュールを集積するための集積手段と、集積
したパッドモジュールを処理のために搬送する搬送手段
と、搬送したパッドモジュールを一時蓄えておきその後
所定量のパッドモジュールを前記第1温度雰囲気内に送
り出す送出し手段と、プラスチック及びガス発生器内部
のガス発生剤の燃焼により生じたガスの回収を行うガス
回収手段と、ガス発生器を前記第2温度雰囲気外で冷却
する冷却手段と、及び冷却したガス発生器を所定の場所
に搬送し集積する搬送・集積手段を含むこともできる。
置に基づいて処理を行う場合、以下のいずれかとするこ
とができる。
生器を含むパッドモジュールと、ステンレス鋼部材を有
するガス発生器を含むパッドモジュールとに分けて処理
する。
した状態で処理する。
場合、作動済みのパッドモジュールと未作動のパッドモ
ジュールとが混在していても良い。
モジュールに限らず、助手席用パッドモジュール、ある
いは側突用パッドモジュールにも適用することができ
る。
ミニウム合金の融解温度よりも低くかつパッドモジュー
ルに含まれるプラスチック及びガス発生剤の各着火温度
のうちいずれか高い方の着火温度よりも高い温度雰囲気
内で加熱する。アルミニウム合金の融解温度は一般に7
00℃以上であり、プラスチックの熱分解温度は多くは
300〜500℃の範囲にある。また、ガス発生剤の燃
焼温度は通常では300℃程度である。従って、上記温
度雰囲気内での加熱温度を、プラスチック及びガス発生
剤の燃焼が生じる300℃以上、かつアルミニウム合金
が融解しない660℃以下とすることができる。具体的
には350〜600℃とすることが好ましい。
熱することにより、パッドモジュールに含まれるプラス
チック部材、すなわちモジュールカバー、エアバッグな
どが燃焼しこれらは焼却される。また、パッドモジュー
ルに含まれるガス発生器において内部のガス発生剤が燃
焼しガス発生器内のガス発生剤はガスとなって放出され
る。従って、金属材料(アルミニウム合金又はステンレ
ス鋼)からなるガス発生器をパッドモジュールを分解す
ることなくパッドモジュールからガス発生器単体の形で
回収することができる。
する。図1は、本発明のエアバッグ装置パッドモジュー
ルの処理装置の構成図を示す。本装置は、集積手段1
と、搬送手段2と、送出し手段3と、加熱手段4と、ガ
ス回収手段5と、ガス発生器取出し手段6と、冷却手段
7と、そして搬送・集積手段8とからなっている。
なわちピット52からなっている。このピット52内に
トラック9などの運搬手段により車両より取り外したパ
ッドモジュール53が集積される。集積されたパッドモ
ジュールの中にはアルミニウム合金部材を備えるガス発
生器を有するパッドモジュールと、ステンレス鋼部材を
備えるガス発生器を有するパッドモジュールとが混在し
ている。また、集積されたパッドモジュールの中には作
動済みのパッドモジュールと未作動のパッドモジュール
とが混在している。
クレーン10は、上下方向及び水平方向に移動でき、集
積したパッドモジュールを処理のために搬送するように
なっている。
器、すなわちホッパ11と、垂直方向に延び2つのゲー
ト弁12及び13を備え前記ホッパ11の底に接続され
る円筒体、すなわち垂直管14と、水平方向に延び押出
棒20を備え前記垂直管14に接続される中空通路体、
すなわち供給管15からなっている。ホッパ11は、ゲ
ート弁12を閉じることにより、クレーン10により搬
送されたパッドモジュールを一時蓄えておくことができ
る。垂直管14は、両端が解放されており、一端が前記
ホッパ11の底に接続され他端が前記供給管15の開口
19に接続されている。この垂直管14は所定の断面積
(S)を有している。また、2つのゲート弁12及び1
3は所定の距離(L)をおいて配設され、それぞれアク
チュエータ16又は17により駆動されるようになって
いる。閉じた2つのゲート弁12及び13の間には所定
量のパッドモジュール(S×L)が収容される。供給管
15は、ガスの逆流を防ぐように押出し方向にのみ開く
ようにされた出口端21と、押出棒20が貫通する閉鎖
端22を有している。押出棒20は、シリンダからなる
アクチュエータ18により駆動され、開口19より供給
される所定量のパッドモジュールを加熱手段4に送り出
すようになっている。
ド体24を入口側に備えるロータリーキルン25からな
っている。このロータリーキルン25は、所定量のパッ
ドモジュールを収容可能な容積を有し耐火物のライニン
グをした回転胴部26を有し、この回転胴部26の入口
側開口27は、前記供給管15の出口端21に接続して
いる。フード体24は、供給管15の周りに環状空間を
形成する中空体からなり、その開口28が回転胴部26
の外周面を取り囲むようにして回転胴部26の入口端に
接続している。バーナ23は、燃料供給管29と空気供
給管30を備え、これら供給管からの燃料と空気を適量
混合し、フード体24内部に位置する噴出口に点火す
る。このバーナ23により、回転胴部26内にアルミニ
ウム合金の融解温度よりも低くかつパッドモジュールに
含まれるプラスチック及びガス発生剤の各着火温度のう
ちいずれか高い方の着火温度よりも高い温度雰囲気がつ
くられ、回転胴部26内のパッドモジュールが加熱され
る。ロータリーキルン内において、バーナ23による加
熱の他にプラスチック及びガス発生剤の燃焼による発熱
も加わる。このとき、ロータリーキルン内の温度が上昇
し600℃を越えるような場合は、燃料供給管29を通
る燃料の量を抑えてこのような温度上昇がないように制
御する。
31と、この炉体31の天井部に接続される排気管32
からなっている。炉体31は、ほぼ中央において前記回
転胴部26の出口端に接続し、回転胴部26との接続部
分よりも上側を排ガスの圧力緩衝ゾーンとしている。排
気管32は、その下流側に各種の加熱炉における場合と
同様に集塵機、無害化処理装置などを備える排ガス処理
系としてある。パッドモジュールの加熱により発生した
炉体31内のガスは、炉体31から排気管32へ向けて
のドラフトにより吸引され排気管32を通って回収され
る。
の下部に形成された円錐形の排出部33と、この排出部
33に配設されたシリンダ駆動のゲート弁34からなっ
ている。排出部33の底はガス発生器が通過できる大き
さの開口面積をもってあいており、この底はゲート弁3
4により開閉される。
る回収槽35と、この回収槽35内の冷却水36よりな
っている。回収槽35は、冷却水36を収容する水槽部
38と、この水槽部38内に落下したガス発生器の水切
りを行う傾斜部39と、この傾斜部39に接続され下向
きの開口を有する排出部40からなつている。冷却水3
6の上面に接触して前記排出部33の開口が位置してい
る。回転胴部26から排出部33に放出されたガス発生
器は、排出部33の開口より水槽部38内に落下し冷却
水36により冷却される。冷却水36は、水槽部38内
に接続する冷却水供給管37により供給される。
されるコンベヤ41からなっている。このコンベヤ41
は、回収槽35の水槽部38から傾斜部39まで延び一
端が排出部40に接続している。水槽部38内に落下し
たガス発生器は、コンベヤ41により搬送され傾斜部3
9を通る間に水切りが行われ排出部40より排出されて
落下し所定の場所に集積される。
ゲート弁12が閉じられた状態でホッパ11に投入され
たパッドモジュールは、ゲート弁13を閉じ次にゲート
弁12を開いて垂直管14内にパッドモジュールを送り
更にゲート弁12を閉じた後ゲート弁13を開くことに
より、所定量のパッドモジュールがバッチ式で供給管1
5に供給される。押出棒20は、パッドモジュールを供
給管15より回転胴部26内に送り出し、パッドモジュ
ールは、回転胴部26内で加熱される。この加熱によ
り、パッドモジュールに含まれるプラスチック部材、す
なわちモジュールカバー、エアバッグなどが燃焼しこれ
らは焼却される。また、パッドモジュールに含まれるガ
ス発生器において内部のガス発生剤が燃焼しガス発生器
内のガス発生剤はガスとなって放出される。残ったガス
発生器は金属材料(アルミニウム合金又はステンレス
鋼)からなる。放出されたガスは、炉体31から排気管
32へ向けてのドラフトにより吸引され、排気管32を
通って回収される。また、押出棒20を操作することに
より、回転胴部26内のガス発生器は、ガス発生器単体
の形で排出部33に放出される。排出部33内のガス発
生器は、ゲート弁34を開くことにより排出部33より
取り出され、回収槽35内の冷却水36により冷却され
てコンベヤ41により搬送され、排出部40より排出さ
れて落下し所定の場所に集積される。
行うようにした本発明装置の構成図である。この装置
は、図1に示す装置にアルミニウム合金回収装置を付加
したような構成となっている。なお、図1の装置と同一
の構成要素は、同一の符号を付して説明を省略する。
部33開口に斜め下に傾斜した炉体、すなわち溶解炉5
0を接続したようになっている。溶解炉50の投入口に
押出棒42を配設すると共に、途中には溶けたアルミニ
ウム合金を回収するためのアルミニウム合金回収手段、
すなわちアルミニウム合金回収口43を配設し、更に最
下端には溶けないで残った融解残渣を排出するための排
出口44が回収槽の水槽部38に臨んで開口している。
溶解炉50の下部には2基のバーナ45及び46が配設
され、それぞれ燃料供給管47と空気供給管48を備え
ている。これらバーナ45及び46を備える溶解炉50
は第2加熱手段を構成し、この第2加熱手段によりアル
ミニウム合金の融解温度を維持する第2温度雰囲気がつ
くられ、溶解炉50内のガス発生器が加熱される。2基
のバーナ45及び46の近傍には円錐形の突出壁部54
が形成され、この突出壁部54の頂部に溶解炉50内部
に通じる排ガス導入管49が接続されている。この排ガ
ス導入管49は途中で分岐し、一方はロータリーキルン
の回転胴部26より上の炉体31部分に接続し他方は排
気管32に接続している。排ガス導入管49より排ガス
を溶解炉50内に導入し、導入した排ガスを溶解炉50
内で燃焼させることによって燃料の使用量を減じ、また
溶解炉内の温度を上げるようになっている。
り出され内部のガス発生剤が燃焼し金属材料のみとなっ
て排出部33に放出された排出部33内のガス発生器
は、ゲート弁34を開くことにより溶解炉50の投入口
に供給され、押出棒42により溶解炉中央部51に送ら
れる。そして、バーナ45及び46によりアルミニウム
合金の融解温度660℃以上から1000℃程度まで加
熱される。このような加熱によりアルミニウム合金のみ
が次第に融解していき融解したアルミニウム合金は溶解
炉50の傾斜面により下方に流れアルミニウム合金回収
口43を通って鋳型内に入りインゴットとして回収され
る。ステンレス鋼部材を備えるガス発生器を含む融解し
ないガス発生器の残りは、排出口44より排出され冷却
水36により冷却されコンベヤ41により搬送されて所
定の場所に集積される。
解することなくパッドモジュールよりガス発生器を効率
良く取り出すことができる。ガス発生器の取出しと同時
にパッドモジュールに含まれるプラスチック部材の焼却
処理及びガス発生器のガス発生剤の燃焼処理も併せて行
うことができる。そのためにエアバッグ装置の大量処理
が可能となる。取り出したガス発生器は、内部のガス発
生剤がガスとなって放出された状態になっているので、
ガス発生器から金属材料を回収するに際し、格別なガス
対策を施すことなく既存の設備を利用することができ
る。
一貫した工程でパッドモジュールからアルミニウム合金
を回収することができる。本発明によれば、アルミニウ
ム合金を回収する作業とは別に、パッドモジュールから
ガス発生器を取り出したり、取り出したガス発生器を作
動させたりすることは不要である。本発明によれば、ア
ルミニウム合金の回収と同時にパッドモジュールに含ま
れるプラスチック部材の焼却処理及びガス発生器のガス
発生剤の燃焼処理も併せて行うことができる。そのため
に大量のエアバッグ装置を効率良く処理することがで
き、かつガス発生器のアルミニウム合金を有効に再利用
することができるものである。
図。
た本発明装置の構成図。
モジュールの断面図。
Claims (12)
- 【請求項1】 車両より取り外したパッドモジュールを
アルミニウム合金の融解温度よりも低くかつパッドモジ
ュールに含まれるプラスチック及びガス発生剤の各着火
温度のうちいずれか高い方の着火温度よりも高い温度雰
囲気内で加熱し、プラスチック及びガス発生器内部のガ
ス発生剤の燃焼を行い、そして前記温度雰囲気内からガ
ス発生器を取り出すことを特徴とするエアバッグ装置パ
ッドモジュールの処理方法。 - 【請求項2】 前記加熱温度は、350〜600℃であ
る請求項1記載のエアバッグ装置パッドモジュールの処
理方法。 - 【請求項3】 車両より取り外したパッドモジュールを
加熱するようにアルミニウム合金の融解温度よりも低く
かつパッドモジュールに含まれるプラスチック及びガス
発生剤の各着火温度のうちいずれか高い方の着火温度よ
りも高い温度雰囲気をつくる加熱手段と、及び前記温度
雰囲気内からガス発生器を取り出すガス発生器取出し手
段とからなるエアバッグ装置パッドモジュールの処理装
置。 - 【請求項4】 前記加熱手段の加熱温度は、350〜6
00℃である請求項3記載のエアバッグ装置パッドモジ
ュールの処理装置。 - 【請求項5】 前記加熱手段は、バーナを具備するフー
ド体を備えるロータリーキルンからなる請求項3又は4
記載のエアバッグ装置パッドモジュールの処理装置。 - 【請求項6】 前記処理装置は、車両より取り外したパ
ッドモジュールを集積するための集積手段と、集積した
パッドモジュールを処理のために搬送する搬送手段と、
搬送したパッドモジュールを一時蓄えておきその後所定
量のパッドモジュールを前記温度雰囲気内に送り出す送
出し手段と、プラスチック及びガス発生器内部のガス発
生剤の燃焼により生じたガスの回収を行うガス回収手段
と、ガス発生器を前記温度雰囲気外で冷却する冷却手段
と、及び冷却したガス発生器を所定の場所に搬送し集積
する搬送・集積手段とを含む請求項3〜5のいずれか1
項記載のエアバッグ装置パッドモジュールの処理装置。 - 【請求項7】 車両より取り外したアルミニウム合金部
材を有するガス発生器を含むパッドモジュールをアルミ
ニウム合金の融解温度よりも低くかつパッドモジュール
に含まれるプラスチック及びガス発生剤の各着火温度の
うちいずれか高い方の着火温度よりも高い第1温度雰囲
気内で加熱し、プラスチック及びガス発生器内部のガス
発生剤の燃焼を行い、前記第1温度雰囲気内からガス発
生器を取り出し、取り出したガス発生器をアルミニウム
合金の融解温度を維持する第2温度雰囲気内で加熱し、
加熱により融解したアルミニウム合金を回収することを
特徴とするエアバッグ装置パッドモジュールの処理方
法。 - 【請求項8】 前記第1温度雰囲気内における加熱温度
は、350〜600℃であり、前記第2温度雰囲気内に
おける加熱温度は、700〜1000℃である請求項7
記載のエアバッグ装置パッドモジュールの処理方法。 - 【請求項9】 車両より取り外したアルミニウム合金部
材を有するガス発生器を含むパッドモジュールを加熱す
るようにアルミニウム合金の融解温度よりも低くかつパ
ッドモジュールに含まれるプラスチック及びガス発生剤
の各着火温度のうちいずれか高い方の着火温度よりも高
い第1温度雰囲気をつくる第1加熱手段と、前記第1温
度雰囲気内からガス発生器を取り出すガス発生器取出し
手段と、取り出したガス発生器を加熱するようにアルミ
ニウム合金の融解温度を維持する第2温度雰囲気をつく
る第2加熱手段と、加熱により融解したアルミニウム合
金を回収するアルミニウム合金回収手段とからなるエア
バッグ装置パッドモジュールの処理装置。 - 【請求項10】 前記第1加熱手段の加熱温度は、35
0〜600℃であり、前記第2加熱手段の加熱温度は、
700〜1000℃である請求項9記載のエアバッグ装
置パッドモジュールの処理装置。 - 【請求項11】 前記第1加熱手段は、バーナを具備す
るフード体を備えるロータリーキルンからなり、前記第
2加熱手段は、バーナを具備し前記ロータリーキルンの
出口側に接続される炉体からなる請求項9又は10記載
のエアバッグ装置パッドモジュールの処理装置。 - 【請求項12】 前記処理装置は、車両より取り外した
パッドモジュールを集積するための集積手段と、集積し
たパッドモジュールを処理のために搬送する搬送手段
と、搬送したパッドモジュールを一時蓄えておきその後
所定量のパッドモジュールを前記第1温度雰囲気内に送
り出す送出し手段と、プラスチック及びガス発生器内部
のガス発生剤の燃焼により生じたガスの回収を行うガス
回収手段と、ガス発生器を前記第2温度雰囲気外で冷却
する冷却手段と、及び冷却したガス発生器を所定の場所
に搬送し集積する搬送・集積手段を含む請求項9〜11
のいずれか1項記載のエアバッグ装置パッドモジュール
の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8065907A JPH09253619A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | エアバッグ装置パッドモジュールの処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8065907A JPH09253619A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | エアバッグ装置パッドモジュールの処理方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253619A true JPH09253619A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13300509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8065907A Pending JPH09253619A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | エアバッグ装置パッドモジュールの処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253619A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000027674A1 (fr) * | 1998-11-09 | 2000-05-18 | Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha | Procede et systeme d'elimination d'un generateur de gaz |
WO2004062826A1 (ja) * | 2003-01-16 | 2004-07-29 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | シートベルトプリテンショナーの廃棄処理法 |
JP2008149939A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグ装置 |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP8065907A patent/JPH09253619A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000027674A1 (fr) * | 1998-11-09 | 2000-05-18 | Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha | Procede et systeme d'elimination d'un generateur de gaz |
US6425934B1 (en) | 1998-11-09 | 2002-07-30 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Gas generator disposal method and system therefor |
WO2004062826A1 (ja) * | 2003-01-16 | 2004-07-29 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | シートベルトプリテンショナーの廃棄処理法 |
JP2008149939A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグ装置 |
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