JP3176518B2 - エアバッグ用ガス発生器の金属材料回収方法 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器の金属材料回収方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃から乗員を保護す
るエアバッグ用ガス発生器の廃棄処理方法に関し、特に
廃車よりガス発生器を取出し、取出したガス発生器から
金属材料を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衝突の衝撃から乗員を保護する目的で自
動車にエアバッグ装置が装着される。このエアバッグ装
置は、衝突時にガスにより膨張してハンドル又は座席
と、乗員の間にクッションを形成するエアバッグと、こ
のエアバッグにガスを供給するガス発生器とからなって
いる。
【0003】ガス発生器は、金属材料からなるハウジン
グと、このハウジング内に配設されるガス発生剤と、こ
のガス発生剤に点火する点火手段とを備えている。そし
て、衝撃により点火手段が作動し、これによりガス発生
剤が燃焼して高温・高圧のガスを発生するようになって
いる。
【0004】ガス発生器のハウジングを形成する部材
は、例えばアルミニウムやステンレス鋼などから作られ
る。また、ガス発生剤は、例えばNaN3(アジ化ソー
ダ)やCuO(一酸化銅)を主成分として作られる。そ
の他、ガス発生器にはステンレス金網、ステンレスウー
ル、セラミックなどからなるフィルタやクーラントなど
の部品が含まれる。
【0005】廃車に装着されたエアバッグ装置からガス
発生器を取り出す場合、手作業で以下の手順で行われて
いた。
【0006】先ず、ハンドルからエアバッグ装置を取り
外し、次に取り外したエアバッグ装置をエアバッグカバ
ー、エアバッグ、ガス発生器、そしてハンドル取付具の
順に分解し、それからガス発生器を回収していた。
【0007】ガス発生器より金属材料を回収する方法と
して、例えば米国特許第5,294,244号に開示さ
れるものがある。この方法は、金属材料の融点の違いを
利用して各個別に金属材料を回収するものであって、こ
の方法によれば、アルミニウム合金部分と非アルミニウ
ム合金部分を含むガス発生器を、アルミニウムの融点の
範囲で加熱してアルミニウム合金を回収し、その後残り
の非アルミニウム合金部分をステンレス鋼合金が溶ける
より高い温度まで加熱してステンレス鋼合金を回収する
ものである。
【0008】また、ガス発生器より金属材料を回収する
方法として、ガス発生器を破砕乃至粉砕し、粉砕した固
体粒子の中から磁選、比重選別などによりガス発生器の
金属材料を選別し、選別した材料を溶融しインゴットと
することが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手作業によ
るガス発生器回収方法においては、先ず廃車の中からエ
アバッグ装置を装着した廃車を見つけ出さなければなら
ないこと、また見つけ出した廃車からガス発生器を回収
するには、上述の通り手間と時間がかかることなどか
ら、回収能率が非常に低く、また回収コストも高くなる
などの問題点があった。
【0010】エアバッグ装置搭載車両は今後増大すると
予想され、従って廃車より効率良くかつ低コストでガス
発生器を回収する方法が望まれている。
【0011】上記米国特許第5,294,244号は、
廃車よりガス発生器を回収する方法には言及していな
い。
【0012】また、ガス発生器より金属材料を回収する
ために、ガス発生器の破砕乃至粉砕を行う従来の方法に
おいては、ガス発生器のハウジングが堅牢に作られてお
り剛性が高いために、破砕乃至粉砕は容易ではない。そ
のために、特殊な刃を必要とし、また大きな動力を要す
るなどの問題点があった。
【0013】よって本発明は、上記従来技術の有する問
題点を解決することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のガス発生器の金
属材料回収方法は、廃車よりエアバッグ用ガス発生器の
金属材料を回収する方法であって、該方法は、 a)エアバッグ装置を装着した廃車を、破砕片の大きさ
がガス発生器自体と略々等しくなるように調整された破
砕手段により破砕し、ガス発生器自体は実質的に破砕さ
れずに単体でエアバッグ装置から分離されること、 b)廃車の破砕片の中からガス発生器を取り出すこと、 c)取出したガス発生器を溶解炉に投入すること、及び d)溶解炉からガス発生器の金属材料を回収することか
らなる。
【0015】そして、破砕手段が刃の回転によって廃車
を破砕する破砕機であることが好ましい。
【0016】また、アルミニウム製のハウジングを有す
るガス発生器と、ステンレス鋼製のハウジングを有する
ガス発生器とに分けて、ガス発生器を取り出すことがで
きる。
【0017】更に、アルミニウム製のハウジングを有す
るガス発生器と、ステンレス鋼製のハウジングを有する
ガス発生器とに分けて、溶解炉に投入することも好まし
いことである。
【0018】また更に、溶解炉に投入する前にガス発生
器を作動させることができる。
【0019】また、ガス発生器を加熱することにより作
動させることができる。
【0020】本発明者等は、廃車処理の際に用いられて
いるティッセンヘンシュル社(ドイツ)製シュレッダ回
転刃により廃車を破砕する破砕機(同社製シュレッダ)
によって、ソフトプレスによって圧縮されたエアバッグ
装置の装着されていない廃車を破砕したところ、ベルト
コンベヤに乗って破砕機から排出された破砕片の平均的
な大きさが略々ガス発生器の大きさになっていることを
観察した。エアバッグ装置の装着された廃車を破砕した
場合、ガス発生器は堅牢であることから、破砕片の平均
的な大きさが略々ガス発生器の大きさになっている場合
は、ガス発生器自体は破砕されず、エアバッグ装置の他
の部品から分離される可能性があることを予測した。廃
車の破砕片がガス発生器よりも著しく小さくなるような
場合は、ガス発生器が破砕によって細分化されてしま
い、廃車の破砕片から細分化されたガス発生器を見分け
て取り出すことが困難になる。一方、廃車の破砕片がガ
ス発生器よりも著しく大きくなるような場合は、ガス発
生器にエアバッグ装置の他の部品が取り付いたままとな
って、ガス発生器自体から手作業で他の部品を外さなけ
ればならない。
【0021】そこで、エアバッグ装置の装着された廃車
をソフトプレスによって圧縮した後、上記破砕機に投入
して破砕し、排出された破砕片を観察したところ、予想
通り破砕片の中にエアバッグ装置より単体で分離されて
いるガス発生器を見い出した。そのとき本発明者等は、
廃車を上記のような破砕片の大きさになるように調整さ
れている破砕機により破砕することにより、廃車からガ
ス発生器を単独で取り出せることを確認した。
【0022】また、アルミニウム製のハウジングを有す
るガス発生器と、ステンレス鋼製のハウジングを有する
ガス発生器とを容易に識別することができ、両者を分け
て取り出せることも見い出した。
【0023】ガス発生器自体が細片化されてしまうと、
既に比較的高品位であるガス発生器をそのままの形で取
り出せる機会を失ってしまう。すなわち、細片化の後工
程である通常の金属選別工程に送られ、磁選、比重選別
などの余分な工程を経なければならないことになる。
【0024】破砕した廃車の中からガス発生器を取り出
す際に、アルミニウム製のハウジングを有するガス発生
器と、ステンレス鋼製のハウジングを有するガス発生器
とに分けて、取り出すことが好ましい。これにより、次
の専用溶解炉、すなわちアルミニウム用溶解炉とステン
レス鋼用溶解炉に投入する際に、分ける手間が省け効率
良く行える。
【0025】アルミニウム製のハウジングを有するガス
発生器と、ステンレス鋼製のハウジングを有するガス発
生器とに分けて、溶解炉に投入することにより、アルミ
ニウム溶湯と、ステンレス鋼溶湯を各々インゴット型に
流し込むことによってそれぞれ個別にインゴットが得ら
れる。
【0026】アルミニウム製のハウジングを有するガス
発生器と、ステンレス鋼製のハウジングを有するガス発
生器を一緒にして溶解炉に投入することも可能である。
この場合、融点の違いを利用して最終的にアルミニウム
インゴットと、ステンレス鋼インゴットを得ることがで
きる。
【0027】未作動のガス発生器を溶解炉に投入する場
合、炉内でガス発生器が作動して溶湯が飛散する虞があ
る故、密閉型の溶解炉を使用することが好ましい。作動
済のガス発生器の場合は、密閉型溶解炉に限定する必要
はなく、開放型の溶解炉を使用することができる。
【0028】未作動のガス発生器を溶解炉に投入する前
に、作動させておくことができる。
【0029】この場合、ガス発生器を加熱することによ
りガス発生器を作動させることができる。例えば、未作
動のガス発生器を150〜450℃に加熱し、ガス発生
剤を発火させて完全燃焼することにより、安全化処理を
行ない、次の工程に送ることができる。加熱設備として
は加熱炉が考えられ、加熱方式としてバッチ式又は連続
処理式が考えられる。バッチ式の加熱炉においては、複
数の未作動ガス発生器が同時に作動して大量のガスを一
度に発生するため、安全対策を考える必要がある。一
方、連続処理式の加熱炉では、コンベヤなどの搬送手段
を用いて炉内にガス発生器を送り込むことにより、ガス
発生器の作動を順次行なうことができ、安全上好ましい
ものである。また、ガス発生器の供給速度を調節するこ
とにより、ガス発生器の加熱時間や加熱温度を調整する
ことが可能となる。
【0030】ガス発生器の作動によりガスが噴出し、そ
の推進力によりガス発生器が飛翔・突進する虞がある。
そのため、ガス発生器を固定手段により固定することが
好ましい。固定手段としては、例えばガス発生器を収容
する金網、ガス発生器を保持する支持棒などを用いるこ
とができる。
【0031】また、ガス発生時に炉内の圧力が急激に変
化することが考えられる。これに対処するために、炉内
に緩衝空間を設けるようにするとよい。
【0032】また、未作動ガス発生器の加熱に関し、ガ
ス発生器を投入する溶解炉の排熱乃至余熱を利用するこ
ともできる。
【0033】ガス発生器の作動に関し、また以下の方法
を使用することができる。
【0034】1.電気式ガス発生器については、ガス発
生器の点火装置の配線をバッテリに接続して所定の電流
をかけてガス発生器を作動させることができる。
【0035】2.機械式ガス発生器については、これを
古タイヤ中に落下させてガス発生器を作動させることが
できる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明の方法を実施するのに好適な破砕手段、及びその
関連する装置の構成図を示す。バッテリ、タイヤなどの
有用部品が取り外された廃車1が積まれている。これら
廃車の中にエアバッグ装置を装着していないものが含ま
れていてもよい。これら廃車をプレスしておくことがで
きる。ローダ2により廃車1がフィードコンベヤ3に乗
せられ、破砕手段、すなわちシュレッダ4に送られる。
廃車1は、シュレッダの投入口5よりシュレッダ本体内
に投入され、その内で廃車1は破砕される。破砕片のう
ちプラスチックなどの軽量のものは、上側の排出口6よ
り噴き上げられ、図示しないサイクロンなどに送られ、
ダストとして回収される。また、重量物は下側の排出口
7より排出され、ベルトコンベヤ8に乗せられて外に運
ばれてくる。ベルトコンベヤ8上には、シュレッダ4に
より廃車から取り外されエアバッグ装置から分離された
単体のガス発生器が含まれている。ベルトコンベヤ8に
沿って作業員9が単体のガス発生器を回収している。
【0037】[実施例1]ティッセンヘンシュル社(ド
イツ)製シュレッダ(2000HP)を用いて、事前に
プレスされたエアバッグ装置搭載の廃車を、1分間に2
台の割合で、フィードコンベヤにより投入した。破砕さ
れた廃車の破片は、シュレッダ内に吹き込まれた気流に
より、軽量破片と重量破片に分けられ、そのうち重量破
片は、シュレッダの下部より排出された。
【0038】排出された重量破片は、投入した廃車重量
の約90%であった。
【0039】また排出された重量破片の中に、廃車に搭
載されていたエアバッグ装置の内のガス発生器が単体で
含まれていた。
【0040】取出したガス発生器を溶解炉に投入する前
に、未作動のガス発生器を加熱などの方法により作動さ
せておくことができる。
【0041】[実施例2]未作動の電気式ガス発生器1
0個を、その上部及び下部を金網に固定し、150mm
の間隔を置いてその金網に連結した。次いで、250℃
に保持した電気炉に150mm/minの移動速度で連
結したガス発生器を挿入した。挿入開始後、約5分で最
初のガス発生が起こり、約1分間隔でガス発生を繰り返
した。約20分後に最後のガス発生器を電気炉から排出
し、全てのガス発生器を炉外の大気中で約1時間冷却し
た。ガス発生器は全て作動していた。
【0042】取出したガス発生器を投入する溶解炉に関
し、各種様々な溶解炉を使用することができる。図2
は、その内の急速溶解炉を示す。この炉は、高速バーナ
(噴出速度100〜300m/s)10をタワー型溶解
炉11に組み込み、密閉式の昇温保持炉12と組み合わ
せた連続式溶解炉である。タワー型溶解炉11内は、高
速バーナ10及び昇温バーナ13の排熱により十分に余
熱されているから、投入口14から投入された地金は、
急速に溶解される。
【0043】[実施例3]上記の急速溶解炉を用いてガ
ス発生器の投入を行った。
【0044】アルミニウム製のハウジングを有する未作
動のガス発生器10個を、アルミニウム古材500Kg
に混ぜて、投入口14から投入した。ガス発生器とアル
ミニウム古材は、十分に余熱されているタワー型溶解炉
11内で加熱され、投入から約30秒後にガス発生器が
作動する音が聞こえ、以後90秒後まで順次作動する音
が聞こえた。ガス発生器の作動により、炉が損傷を受け
ることはなかった。ガス発生器よりアルミニウムが溶解
され、インゴットとして回収された。また、アルミニウ
ム以外の金属(例えばクーラントを構成するステンレス
鋼金網など)は、溶解せず、溶解されたアルミニウムと
は別個に回収された。
【0045】図3は、ガス発生器を投入する溶解炉の別
の例を示す。この炉は、開放型のるつぼ炉で、るつぼ1
5の外側でバーナ16をたいて内側の溶湯を加熱する構
造となっている。るつぼには熱伝導率の高い黒鉛るつ
ぼ、又は鉄製るつぼが使用され、るつぼの周囲は高断熱
性耐火物17が使用されている。
【0046】[実施例4]奥山重油炉社製600Kg用
鉄製るつぼ炉(内径760mm、肉厚35mm、深さ8
00mm)を用いて、アルミニウム製のハウジングを有
する作動済みガス発生器100個を投入した。ガス発生
器よりアルミニウムが溶解され、炉底に溜まった。ま
た、アルミニウム以外の金属(主にステンレス鋼)は、
溶解せず溶湯の上側に残った。未溶解の金属材料18
は、穴のあいたひしゃくで取り出し、残った溶解アルミ
ニウムは、ひしゃくで汲み出し、鉄製インゴットに流し
込み、冷却してアルミニウム地金として回収された。
【0047】図4は、ガス発生器を投入する溶解炉の更
に別の例を示す。この炉は、電気炉の一種のアーク炉
で、その構造は、溶湯を溜める炉床部19と、保温・保
熱、電極支持となる蓋部20とからなる。電極21は上
下に可動となっている。
【0048】[実施例5]50トン容量のアーク炉を用
いて、ステンレス鋼製のハウジングを有する未作動ガス
発生器50個を、ステンレス古材2500Kgに混ぜ
て、投入した。投入されたガス発生器とステンレス古材
は、炉上層部で炉内高温により加熱され、ステンレス古
材に付着した油脂成分の燃焼と共に、ガス発生器の作動
が確認された。ガス発生器は、ステンレス古材と共に、
溶解し、溶湯として炉床部より取り出された。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、廃車からガス発生器を容易に取り出すこと
ができる。
【0050】本発明によれば、面倒で時間のかかる手作
業による廃車からのガス発生器取り外し作業がなくな
り、大量のガス発生器を効率良く低コストで回収できる
ものである。
【0051】また本発明によれば、ガス発生器をそのま
まの形で単体で取り出すことができ、そのために金属材
料別にガス発生器を区別することが容易となる。その結
果、金属材料別に効率良く溶解炉に投入し金属材料別に
回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するのに好適な破砕手段、
及びその関連する装置の構成図。
【図2】本発明方法の実施に使用される急速溶解炉の断
面図。
【図3】本発明方法の実施に使用される開放型るつぼ炉
の断面図。
【図4】本発明方法の実施に使用されるアーク炉の断面
図。
【符号の説明】
1・・・廃車 2・・・ローダ 3・・・フィードコンベヤ 4・・・シュレッダ 8・・・ベルトコンベヤ 9・・・作業員
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 宰 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 近藤 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 宮治 正広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−222424(JP,A) 特開 平7−277131(JP,A) 特開 平7−117602(JP,A) 特開 平7−166257(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 5/00 B60R 21/26 C22B 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃車よりエアバッグ用ガス発生器の金属
    材料を回収する方法であって、該方法は、 a)エアバッグ装置を装着した廃車を、破砕片の大きさ
    がガス発生器自体と略々等しくなるように調整された破
    砕手段により破砕し、ガス発生器自体は実質的に破砕さ
    れずに単体でエアバッグ装置から分離されること、 b)廃車の破砕片の中からガス発生器を取り出すこと、 c)取出したガス発生器を溶解炉に投入すること、及び d)溶解炉からガス発生器の金属材料を回収することか
    らなるガス発生器の金属材料回収方法。
  2. 【請求項2】 破砕手段が刃の回転によって廃車を破砕
    する破砕機である請求項1記載の金属材料回収方法。
  3. 【請求項3】 アルミニウム製のハウジングを有するガ
    ス発生器とステンレス鋼製のハウジングを有するガス発
    生器とに分けてガス発生器を取り出すことを含む請求項
    1又は2記載の金属材料回収方法。
  4. 【請求項4】 アルミニウム製のハウジングを有するガ
    ス発生器とステンレス鋼製のハウジングを有するガス発
    生器とに分けて溶解炉に投入することを含む請求項1〜
    3のいずれかに記載の金属材料回収方法。
  5. 【請求項5】 溶解炉に投入する前にガス発生器を作動
    させることを含む請求項1〜4のいずれかに記載の金属
    材料回収方法。
  6. 【請求項6】 ガス発生器を加熱することにより作動さ
    せることを含む請求項5記載の金属材料回収方法。
JP27086894A 1994-11-04 1994-11-04 エアバッグ用ガス発生器の金属材料回収方法 Expired - Fee Related JP3176518B2 (ja)

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