JPH09253379A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH09253379A
JPH09253379A JP8063347A JP6334796A JPH09253379A JP H09253379 A JPH09253379 A JP H09253379A JP 8063347 A JP8063347 A JP 8063347A JP 6334796 A JP6334796 A JP 6334796A JP H09253379 A JPH09253379 A JP H09253379A
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JP
Japan
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washing machine
rotation
amount
motor
load
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Application number
JP8063347A
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English (en)
Inventor
Shojiro Sato
正二郎 佐藤
Masanori Niwa
雅徳 丹羽
Fumihiro Imamura
文広 今村
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全自動洗濯機における回転槽の回転状態であ
るアンバランス状態及び非アンバランス状態を精度良く
検出し、該回転槽内に投入された洗濯物の量を正確に検
出する。 【解決手段】 マイクロコンピュータ12が、3相モー
タ5の回転数が徐々に上昇するように回転制御を行うと
共に、該回転数が第1の回転数から第2の回転数になる
までに要したモータ5へのドライブ電流の積算値を検出
する。また、上記回転数が第2の回転数となったタイミ
ングでモータ5へのドライブ電流供給を停止し、回転数
が第3の回転数になるまでに要した時間(惰性回転時
間)を検出する。そして、上記積算値及び惰性回転時間
に基づいて回転槽の回転状態を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯槽と脱水槽が
1つとなった1槽式の洗濯機、或いは洗濯槽と脱水槽が
別々に設けられた2層式の洗濯機に設けて好適な洗濯機
に関し、特に、回転槽(洗濯槽,脱水槽或いは洗濯脱水
槽)を回転させるモータに供給する電流量と、該回転槽
の惰性回転数とに基づいて、該回転槽内の布量(洗濯物
の量)を検出し、脱水時間の延長等を図るドラム式洗濯
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯から脱水までの行程を自動的
に行う、いわゆるドラム式の全自動洗濯機が知られてい
る。この全自動洗濯機は、上記洗濯から脱水までの行程
をスムーズに行うために、該洗濯開始前等に洗濯脱水槽
内に入れられた布量(洗濯物の量)を検出するようにな
っている。
【0003】具体的には、回転停止後の洗濯脱水槽の惰
性回転時間は、上記洗濯脱水槽内の布量に比例する。こ
のため、従来の全自動洗濯機は、一旦回転させた洗濯脱
水槽を停止し、該洗濯脱水槽の惰性回転時間を検出す
る。この惰性回転時間と布量との関係は、予めROMテ
ーブルに記憶されており、制御回路は、上記検出した惰
性回転時間に応じて、上記ROMテーブルを参照して洗
濯脱水槽内の布量を検出し、洗濯時間,すすぎ時間,脱
水時間等の設定を行うようにしていた。
【0004】しかし、この従来の全自動洗濯機は、洗濯
脱水槽が正常に回転した場合における惰性回転時間に基
づいて布量を検出するようになっていたため、例えば洗
濯脱水槽の一カ所に洗濯物が集まり、該洗濯脱水槽がバ
ランスよく回転しなかった場合には、上記惰性回転時間
も正常回転時とは異なったものとなり、正確な布量の検
出を行うことができなかった。
【0005】このため、上記洗濯脱水槽の回転状態と、
上記洗濯脱水槽の惰性回転数に基づいて布量の検出を行
う全自動洗濯機が開発された。この全自動洗濯機には、
上記洗濯脱水槽の振動を検出する機械的なスイッチと、
上記洗濯脱水槽の正常回転時に布量検出のために参照さ
れる正常回転時用のROMテーブルと、上記洗濯脱水槽
の異常回転時に布量検出のために参照される異常回転時
用のROMテーブルとが設けられており、上記洗濯脱水
槽がバランスよく回転しなかった場合に、該洗濯脱水槽
の振動で上記スイッチがオン動作するようになってい
る。
【0006】この全自動洗濯機に設けられている制御回
路は、上記スイッチがオン動作されるとこれを検出し、
上記異常回転時用のROMテーブルを参照して洗濯脱水
槽内の布量を検出する。これにより、洗濯脱水槽の異常
回転時においても、これに対応した布量の検出を行うこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の洗濯脱
水槽の回転状態と惰性回転数に基づいて布量の検出を行
う全自動洗濯機は、上記スイッチがオン動作することで
洗濯脱水槽が異常回転していることを検出することがで
きるのであるが、該スイッチがオン動作するまでの間
は、異常回転を検出することができない。また、上記ス
イッチがオン動作しても、これにより単に洗濯脱水槽が
異常回転をしていることのみを検出するだけのため、異
常回転の度合いまでは検出することができず、やはり正
確な布量の検出を行うことはできなかった。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、洗濯脱水槽の異常回転状態に応じて正確に布
量を検出して脱水時間等を制御し、良好な洗濯を行うこ
とができるような洗濯機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る洗濯機は、
少なくとも1つの回転槽を有し、該回転槽を回転制御す
ることにより回転槽内の洗濯物を洗濯或いは脱水する洗
濯機であって、上述の課題を解決するために、上記回転
槽を回転駆動するためのモータの回転数を検出する回転
数検出手段と、上記モータに供給されたドライブ電流の
電流値を検出する電流値検出手段とを有する構成とす
る。また、これらに加え、上記モータの回転数が徐々に
上昇するように該モータを回転駆動すると共に、上記回
転数検出手段からの検出出力に基づいて該モータの回転
数を検出し、該モータが第1の回転数となったタイミン
グで上記電流値検出手段で検出されたドライブ電流の電
流値の積算を開始し、該モータが第1の回転数から第2
の回転数に上昇したタイミングで上記ドライブ電流の電
流値の積算を停止すると共にモータへのドライブ電流の
供給を停止し、このモータへのドライブ電流の供給を停
止してから惰性で回転するモータの回転数が第3の回転
数まで下降するまでに要した時間である惰性回転時間を
検出する制御手段と、上記制御手段により検出された積
算電流値及び惰性回転時間に基づいて上記回転槽の負荷
状態を検出する負荷検出手段とを有する構成とする。
【0010】このような構成を有する当該洗濯機は、モ
ータ電流が大きく惰性時間が長ければ負荷量が重く非ア
ンバランス状態と検出し、モータ電流が大きく惰性時間
が短ければ負荷量が重くアンバランス状態と検出し、モ
ータ電流が小さく惰性時間が長ければ負荷量が軽く非ア
ンバランス状態と検出し、モータ電流が小さく惰性時間
が短ければ負荷量が軽くアンバランス状態と検出するこ
とで、モータの負荷状態を検出する。電流は、負荷量に
比例して流れ、かつ、アンバランスに対しても重力に逆
らう上方向に回転させられる場合には布が均一に張り付
いていない場合に比べて大きな電流が流れる。惰性時間
は、惰性回転を生じる慣性力が布量に依存されるため比
例するが、アンバランスに対しては回転数変化を生じる
ため短くなる。これにより、上述の負荷状態の検出が可
能となる。
【0011】次に、本発明に係る洗濯機は、上記負荷検
出手段として、上記惰性回転時間に対して正特性を示す
上記モータのドライブ電流及び上記惰性回転時間に基づ
いて形成された閾値によって、上記回転槽の回転状態を
示すアンバランス状態及び非アンバランス状態を検出す
るものを設ける。
【0012】惰性回転時間に対して正特性を示すドライ
ブ電流及び惰性回転時間に基づいて形成された閾値を設
けることにより、閾値以下は非アンバランス状態を示
し、閾値以上はアンバランス状態を示すようになる。こ
れは、負荷量が同じである場合、アンバランス量が多け
れば、アンバランスが少ない場合に比べドライブ電流が
大きく惰性回転時間は逆に短くなるため、アンバランス
量によって惰性回転時間はモータ電流に対して負の特性
となることを示す。
【0013】また、同じアンバランス量ならば、負荷量
が多ければ、負荷量が少ない場合に比べドライブ電流は
大きく惰性回転時間も長くなるため、負荷量によって、
惰性回転時間はドライブ電流に対して正特性となること
を示す。
【0014】このため、この正特性に基づいて形成され
た閾値を用いることにより、該閾値以下を非アンバラン
ス状態と検出し、該閾値以上をアンバランス状態と検出
することができる。
【0015】次に、本発明に係る洗濯機は、上記負荷検
出手段として、惰性回転時間に対して負特性を示す上記
モータのドライブ電流及び上記惰性回転時間に基づいて
形成された複数の閾値によって上記回転槽内の布量を検
出するものを設ける。
【0016】惰性回転時間に対して負特性を示すドライ
ブ電流及び惰性回転時間に基づいて形成された複数の閾
値を設けることにより、一定の負荷量のアンバランス量
に対する惰性回転時間はドライブ電流に対して負特性を
示すため、閾値上方内側は一定の負荷量以下の布量を示
し、閾上方外側は一定の負荷量以上の布量を示すように
なる。このため、上記複数の閾値を設けることにより、
上記回転槽内の布量を正確に検出することができる。
【0017】次に、本発明に係る洗濯機は、上記負荷検
出手段として、上記複数の閾値を給水の前後で変更して
上記回転槽内の布量を検出するものを設ける。
【0018】給水の前後で閾値を変更することで、布の
含水量を含めた閾値と、布が乾いた状態での閾値とを使
い分けることができ、より正確な布量の検出を可能とす
ることができる。
【0019】次に、本発明に係る洗濯機は、上記負荷検
出手段として、脱水の進行に応じて上記第2の回転数の
数値を変更し、この第2の回転数の数値の変更と共に、
上記閾値も変更して上記回転槽内の布量を検出するもの
を設ける。
【0020】これにより、布の含水量が多い場合の閾値
と、布の含水量が少ない場合の閾値とを使い分けること
ができ、より正確な布量の検出を可能とすることができ
る。
【0021】次に、本発明に係る洗濯機は、上記負荷検
出手段として、脱水中に少なくとも1回、負荷状態の検
出を行うものを設けると共に、上記制御手段として、上
記負荷検出手段からの検出結果に応じて脱水回転数を制
御するものを設ける。
【0022】これにより、アンバランス状態が検出され
た場合に、脱水停止を行うことなく、かつ、アンバラン
ス状態によるドラム式洗濯機の振動を大きくすることな
く脱水を継続することができる。
【0023】次に、本発明に係る洗濯機は、上記制御手
段として、上記負荷検出手段からの検出結果に応じて脱
水回転数が降下するように脱水回転数を制御した場合に
は、これと共に予め設定された脱水時間より所定時間
分、脱水時間を延長するような制御を行うものを設け
る。
【0024】これにより、アンバランス状態が検出され
た場合には、設定された脱水時間よりも所定時間分、脱
水時間を延長することができ、上記脱水回転数を降下制
御したことによる脱水率の低下を防止することができ
る。
【0025】次に、本発明に係る洗濯機は、上記制御手
段として、上記脱水中における負荷状態の検出により、
アンバランス状態が検出された場合、少なくとも1回、
正方向の回転及び逆方向の回転を所定時間毎に交互に行
うように上記モータを回転制御する(ほぐし動作)もの
を設ける。
【0026】これにより、脱水中にアンバランス状態が
検出された場合に、回転槽内に張り付いている洗濯物を
上記ほぐし動作により落として、該回転槽内に均等に位
置させることができ、回転槽の状態をアンバランス状態
から非アンバランス状態に直したうえで脱水を継続する
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る洗濯機の好ま
しい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明
する。まず、本発明に係る洗濯機は、いわゆるドラム式
洗濯機に適用することができる。この第1の実施の形態
に係るドラム式洗濯機の要部には、図1に示すように家
庭用の商用交流電源1からの交流電圧を整流するダイオ
ードブリッジ2と、上記ダイオードブリッジ2からの電
圧を倍電圧化する倍電圧回路3と、倍電圧回路3により
倍電圧化された電源電力を平滑化することにより直流電
源として出力する平滑コンデンサ4とが設けられてい
る。
【0028】また、上記ドラム式洗濯機の要部には、上
記平滑コンデンサ4からの直流電源を3相モータ5のU
相,V相及びW相に供給して該3相モータ5を回転駆動
するU相,V相,W相の各ドライバ6U,6V,6W
と、上記3相モータ5の回転子の回転位置を検出し、こ
の回転位置検出信号を出力するホール素子7と、上記3
相モータ5に対して直列に挿入接続され、各ドライバ6
U,6V,6Wにより3相モータ5に供給された各ドラ
イブ電流を電圧値として検出するためのドライブ電圧検
出用抵抗8と、上記ドライブ電圧検出用抵抗8からの各
相UVWのドライブ電圧のピーク値をホールドして出力
するピークホールド回路9とが設けられている。
【0029】また、上記ドラム式洗濯機の要部には、上
記ホール素子からの回転位置検出信号に応じて、上記各
相のドライバ6U,6V,6Wを駆動すると共に、洗濯
行程に応じて給水弁及び排水弁等を制御するマイクロコ
ンピュータ(マイコン)12が設けられている。後に説
明するが、当該ドラム式洗濯機においては、このマイコ
ン12によりモータ駆動電流の積算値と3相モータ5の
惰性回転時間を検出し、布量(洗濯物の量)やドラム状
回転槽17の回転状態を検出するようになっている。
【0030】このような要部を有する当該ドラム式洗濯
機の構造は、図2の横断面に示すようになっており、外
箱15の内部に洗濯液を蓄える水槽16を有し、この水
槽16内にドラム状回転槽17が設けられる構成となっ
ている。このドラム状回転槽17は、その回転軸が地面
に対して水平に設けられており、この水平に設けられた
回転軸を中心に回転することにより、内部に投入された
洗濯物を洗濯するようになっている。なお、上記水槽1
6はその底部16aが支持部材18及び基盤部材19を
介して外箱15の底板15a上に固定されている。
【0031】上記ドラム状回転槽17は、その前面側
(図2においては紙面上左側)に開閉扉20が設けられ
ており、この開閉扉20を開くことにより、ドラム状回
転槽17の内部に洗濯物を投入するようになっている。
また、上記ドラム状回転槽17の背面側(図2において
は紙面上右側)には、ドラムプーリ21の中心に取り付
けられた回転軸22が設けられている。
【0032】また、上記外箱15の底板15a上には、
基盤部材23を介して上記3相モータ5が取り付けられ
ており、この3相モータ5の回転軸5aの先端には、該
回転軸5aの回転に連動して回転するモータプーリ24
が設けられている。このモータプーリ24及び上記ドラ
ムプーリ21には、回転ベルト25が掛けられており、
上記3相モータ5の回転力を該回転ベルト25によりモ
ータプーリ24に伝達し、上記ドラム状回転槽17を回
転駆動するようになっている。
【0033】また、このドラム式洗濯機には、水道水等
が供給される給水弁10に連結された給水口26が設け
られており、この給水口26を介して上記水槽16内に
水道水を供給するようになっている。また、上記水槽1
6の底部16aには、排水弁11に連結された排水口2
7が設けられており、この排水口27を介して水槽16
内の洗濯液を排水するようになっている。
【0034】また、上記水槽16と上記ドラム状回転槽
17との間には、該水槽16内の洗濯液を加熱するため
のヒータ28と、該水槽16内の洗濯液の温度を検出す
るための温度検出器29が設けられており、上記温度検
出器29で洗濯液の温度を検出しながら、上記ヒータ2
8により洗濯液を加熱し、該洗濯液を所定の温度とした
うえで洗濯が行えるようになっている。
【0035】次に、このような構成を有する当該第1の
実施の形態に係るドラム式洗濯機の動作説明をする。当
該ドラム式洗濯機は、図3(a)に示すように布量検
出,給水,洗い,排水,短時間脱水,給水,すすぎ,排
水,短時間脱水,給水,すすぎ,排水,最終脱水の順
に、上記マイコン12が洗濯行程を制御するようになっ
ている。そして、図3(b)に示すように洗濯開始時
(布量検出),上記各短時間脱水時及び最終脱水時に以
下に説明する3相モータ5の負荷状態の検出を行い、布
量の検出,3相モータ5の回転制御を行うようになって
いる。
【0036】すなわち、この負荷状態の検出動作は図4
のフローチャートに示すようになっている。このフロー
チャートは、当該ドラム式洗濯機の洗濯開始キーのオン
操作時(洗濯開始時)、或いは上記各短時間脱水時及び
最終脱水時にマイコン12がこれらを検出してスタート
となりステップS1に進む。
【0037】上記ステップS1では、上記マイコン12
が、上記各相UVWのドライバ6U,6V,6Wを介し
て3相モータ5に供給するドライブ電流を徐々に上昇さ
せステップS2に進む。この各相UVWのドライブ電流
の電流値は、図1に示す抵抗8により、電圧値のかたち
で検出されピークホールド回路9に供給される。上記ピ
ークホールド回路9は、所定のタイミングで上記各相U
VWのドライブ電流値を示す各電圧値のピーク値を検出
し、これを3相モータ5のドライブ電流値としてマイコ
ン12に供給する。
【0038】次に、上記ステップS2では、上記マイコ
ン12が、ホール素子7からの回転位置検出信号に基づ
いて、上記3相モータ5の回転数を検出し、この回転数
が、予め設定されている第1の回転数N1となったか否
かを判別する。そして、NOの場合は、上記ステップS
1及び当該ステップS2に示すルーチンを、3相モータ
5の回転数が第1の回転数N1となるまで繰り返し実行
し、Yesの場合はステップS3に進む。
【0039】次に、ステップS3では、上記マイコン1
2が、3相モータ5に供給するドライブ電流がさらに上
昇するように上記各相UVWのドライバ6U,6V,6
Wを制御し、ステップS4に進む。
【0040】上記ステップS4では、上記マイコン12
が、上記3相モータ5の回転数が第1の回転数N1とな
ってから例えば100msec経過したか否かを判別
し、NOの場合は該100msecが経過するまでこの
ステップS4を繰り返し実行し、Yesの場合は、ステ
ップS5に進む。そして、ステップS5において、上記
ピークホールド回路9から供給されるドライブ電流値の
積算を行い、ステップS6に進む。すなわち、上記マイ
コン12は、上記3相モータ5の回転数が第1の回転数
N1となったタイミングで、100msec毎に上記ピ
ークホールド回路9からのドライブ電流値を検出し、こ
れらを積算するようになっている。
【0041】次に、上記ステップS6において、上記マ
イコン12が、上記ホール素子7からの回転位置検出信
号に基づいて3相モータ5の回転数を検出し、この回転
数が第2の回転数N2以上となったか否かを判別し、N
Oの場合は上記ステップS3に戻り、上述のステップS
3〜当該ステップS6までのルーチンを繰り返し実行
し、Yesの場合はステップS7に進む。
【0042】上記ステップS7では、3相モータ5の回
転数が第2の回転数N2となったため、上記マイコン1
2が、上述のドライブ電流値の積算を停止すると共に、
3相モータ5に供給するドライブ電流を停止するように
上記各相UVWのドライバ6U,6V,6Wを制御し、
ステップS8に進む。
【0043】次に、上記ステップS8では、上記マイコ
ン12が、上記3相モータ5に供給するドライブ電流を
停止してから例えば100msecが経過したか否かを
判別し、NOの場合は該100msecが経過するまで
当該ステップS8のルーチンを繰り返し実行し、Yes
の場合はステップS9に進む。
【0044】次に、上記ステップS9では、上記マイコ
ン12が、上記3相モータ5に供給するドライブ電流を
停止するタイミングで、上記3相モータ5が惰性で回転
する惰性回転時間を積算し、ステップS10に進む。
【0045】上記ステップS10では、上記マイコン1
2が、上記ホール素子7からの回転位置検出信号に基づ
いて3相モータ5の回転数を検出し、この回転数が第3
の回転数N3となったか否かを判別する。そして、NO
の場合はステップS8に戻り、上述のステップS8〜ス
テップS10のルーチンを繰り返し実行し、Yesの場
合はステップS11に進む。そして、このステップS1
1において、上記3相モータ5が第1の回転数N1から
第2の回転数N2になるまでに該3相モータ5に供給し
たドライブ電流の積算値と、上記3相モータ5が第2の
回転数N2から第3の回転数N3に下降するまでに要し
た時間(惰性回転時間)の積算値とに基づいて付加状態
の検出を行い当該図4に示す全ルーチンを終了する。
【0046】なお、上記第1〜第3の回転数N1〜N3
の関係は、N1<N3<N2となっており、各回転数N
1〜N3は、それぞれドラム状回転槽17内の洗濯物が
1G以上の遠心力を受ける回転数となっている。
【0047】次に、上記ステップS11における負荷検
出の動作を詳細に説明する。
【0048】まず、記ドライブ電流の積算値と、上記ド
ラム状回転槽17内の布量との関係は、図5に示すよう
になっている。
【0049】すなわち、上記マイコン12で算出される
ドライブ電流の積算値としては、ドラム状回転槽17内
に洗濯物が無い状態でも、該ドラム状回転槽17自体に
よる固定不可分の積算値が形成される。このため、上記
マイコン12で算出されるドライブ電流の積算値は、上
記固定負荷分による積算値に、布量に比例した積算値が
加算された値となる。上記3相モータ5を回転駆動する
ためのドライブ電流値は、ドラム状回転槽17に投入さ
れた布量に比例するため、布量が多ければドライブ電流
値が大きくなり、必然的に上記積算値も大きくなる。
【0050】上記ドラム状回転槽17に投入された洗濯
物が、ドラム状回転槽17に均等に位置していれば回転
異常を発生することがなく(アンバランスを発生するこ
となく)、その布量とドライブ電流の積算値との関係は
図5の実線に示すようになる。
【0051】しかし、ドラム状回転槽17内に投入され
た洗濯物が、ドラム状回転槽17に均等に位置していな
い場合には、該ドラム状回転槽17が、がたつきながら
回転する回転異常を発生する(アンバランスを発生す
る)。具体的には、このアンバランスが発生すると、ド
ラム状回転槽17を布の重力に逆らう上方向に回転させ
るときに、該ドラム状回転槽17に布が均一に張り付い
ている場合と比較して大きな値のドライブ電流を必要と
し、この逆にドラム状回転槽17を布の重力に従った下
方向に回転させるときに、該ドラム状回転槽17に布が
均一に張り付いている場合と比較して小さな値のドライ
ブ電流を必要とする。
【0052】このため、アンバランスが発生すると、上
記ピークホールド回路9の検出出力値が、ドラム状回転
槽17に布が均一に張り付けていない場合に比べて大き
な値を示すようになるため、アンバランスの発生量に応
じて上記ドライブ電流の積算値が大きくなり、その布量
とドライブ電流の積算値との関係は図5の点線に示すよ
うになる。
【0053】従って、この図5に示す特性図から、ドラ
イブ電流の積算値が大きい場合には、ドラム状回転槽1
7内に投入された洗濯物の量が多いながらも正常に回転
している状態、或いはドラム状回転槽17内に投入され
た洗濯物の量が少なく異常回転をしている状態の、いず
れかの状態であることがわかる。また、上記ドライブ電
流の積算値が小さい場合には、ドラム状回転槽17内に
投入された洗濯物の量が少なく異常回転をしている状態
であることがわかる。
【0054】一方、上記ドラム状回転槽17への電源供
給を停止してから該ドラム状回転槽17が惰性で回転す
る惰性回転時間の積算値と、該ドラム状回転槽17内の
布量との関係は、図6に示すようになっている。
【0055】ドラム状回転槽17の半径をr、ドラム状
回転槽17の自重及びドラム状回転槽17に投入された
布量との加算重量をm、上記第2の回転数時におけるド
ラム状回転槽17の角速度をwとした場合における慣性
力Fは、F=m×r×w2 となる。上記ドラム状回転槽
17への電源供給を停止すると、上記ドラム状回転槽1
7は、この慣性力Fにより惰性での回転を継続するので
あるが、この回転数は徐々に低下する。
【0056】上記ドラム状回転槽17に内の布量が多け
れば上記慣性力Fが大きくなるため、該ドラム状回転槽
17の回転は止まり難くなり、その回転数が上記第3の
回転数まで低下するまでの時間(惰性回転時間)は長く
なる。この逆に、上記ドラム状回転槽17に内の布量が
少なければ上記慣性力Fが小さくなるため、該ドラム状
回転槽17の回転は止まり易くなり、上記惰性回転時間
は短くなる。
【0057】このため、上記マイコン12により算出さ
れる惰性回転時間は、ドラム状回転槽17の質量による
固定分の惰性回転時間と、布量に比例した惰性回転時間
との和となる。そして、上記惰性回転時間と布量との関
係は、上記ドラム状回転槽17に布が略々均一に張り付
いている場合には、図6の実線の特性を示すようにな
る。また、アンバランスが発生している場合には、ドラ
ム状回転槽17の回転変化が大きくなることから、その
惰性回転時間は、布が均一に張り付いている場合に比べ
て短くなり、その特性は図6の点線で示すようになる。
【0058】従って、この図6に示す特性図から、惰性
回転時間が短ければ、布量が大きくアンバランスが発生
している状態であるか、或いは布量が小さく正常に回転
している状態であるかの、いずれかの状態であることが
わかる。また、惰性回転時間が長ければ、布量が多いな
がらも正常に回転している状態であることがわかる。
【0059】上記マイコン12は、このような各特性に
基づいて上記ドライブ電流の積算値が大きく、上記惰性
回転時間が長い場合は、負荷量が重く非アンバランス状
態である(布量は多いがドラム状回転槽17は正常に回
転しているもの)と検出する。また、上記ドライブ電流
の積算値が大きく、上記惰性回転時間が短い場合は、負
荷量が重くアンバランス状態である(布量が多く、ドラ
ム状回転槽17に回転異常を生じているもの)と検出す
る。また、上記ドライブ電流の積算値が小さく、惰性回
転時間が長い場合は、負荷量が軽く非アンバランス状態
である(布量が少なく、ドラム状回転槽17が正常に回
転しているもの)と検出する。さらに、上記ドライブ電
流の積算値が小さく惰性回転時間が短かい場合は、負荷
量が軽くアンバランス状態である(布量が少なく、ドラ
ム状回転槽17に回転異常を生じているもの)と検出す
る。
【0060】上記マイコン12は、図3(a),(b)
を用いて説明したように洗濯開始前,各短時間脱水時及
び最終脱水時に、このような負荷状態の検出を行い、こ
の検出結果に応じて以降の各行程を制御するようになっ
ている。
【0061】すなわち、まず、洗濯開始前において、マ
イコン12は、上述の負荷状態検出を行い、この検出さ
れた負荷状態に応じて布量の検出を行う。具体的には、
上記マイコン12には、上記図5,図6で示されるアン
バランス状態(正常回転状態を含む)に応じて予め算出
された布量が書き込まれたROMテーブルが設けられて
いる。このため、上記アンバランス状態に応じて上記R
OMテーブルを参照し、布量の検出を行う。そして、こ
の検出された布量に応じて、給水時における給水量の制
御、及び洗い時におけるドラム状回転槽17の回転数の
制御等を行う。これにより、布量に応じた最適な給水量
及びドラム状回転槽17の回転数で洗濯を行うことがで
きる。
【0062】次に、上記マイコン12は、上記洗い行程
終了後の短時間脱水時,すすぎ行程終了後の短時間脱水
時、及び最終脱水時に、それぞれ上述の負荷状態検出を
行う。この短時間脱水行程においては、上記ドラム状回
転槽17を高速回転させ短時間に脱水を行うのである
が、上記マイコン12は、上記負荷状態検出で検出され
たアンバランス状態が大きい場合は、この高速回転を中
止し或いはアンバランス状態に応じた中,低速回転に切
り換えるように上記3相モータ5を回転制御する。これ
により、上記ドラム状回転槽17がアンバランス状態で
高速回転することで該ドラム状回転槽17が破損する等
の不都合を防止することができる。
【0063】このように、本発明の第1の実施の形態に
係るドラム式洗濯機は、上記ドライブ電流の積算値及び
惰性回転時間に基づいて、ドラム状回転槽17のアンバ
ランス状態を検出することにより、正確に負荷を検出す
る事ができ、布量とアンバランス状態に応じた好ましい
制御を行うことができる。
【0064】次に、本発明の第2の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機の説明をする。この第2の実施の形態に係
るドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、惰性回転時
間に対して正特性を示すドライブ電流の積算値及び惰性
回転時間に基づいて形成された閾値により、アンバラン
ス状態と非アンバランス状態を検出するようにしたもの
である。
【0065】すなわち、上記ドライブ電流の積算値と上
記惰性回転時間との関係は、負荷量が同じ場合におい
て、アンバランス量が少なければ、積算電流は小さく惰
性回転時間も短く、アンバランス量が多ければ、アンバ
ランスが少ない場合に比べ上記積算値は大きく惰性回転
時間も短くなる。また、同じアンバランス量において、
負荷量が多ければ、該負荷量が少ない場合に比べてドラ
イブ電流は大きくなり惰性回転時間も長くなる。このた
め、負荷量によって惰性回転時間は正特性を示すように
なり、図7に実線で示すようにこの特性を閾値Sとする
ことで、非アンバランス状態である場合は上記閾値S下
方側で検出され、アンバランス状態である場合は上記閾
値S上方側で検出されるようになる。
【0066】このような閾値Sは、実験により定まる関
数であり、図8に示すような積算電流閾値(ドライブ電
流の積算値の閾値)I1,I2,I3と、惰性回転時間
閾値T1,T2,T3を実験によりサンプリングして、
上記マイコン12内にROMテーブルとして設けられて
いる。そして、上記マイコン12は、このROMテーブ
ルを参照してアンバランス状態及び非アンバランス状態
の判別を行う。
【0067】具体的には、布量が1Kg,2Kg,3K
gで非アンバランス状態の場合は、上記積算値に対して
惰性回転時間が長くなるため、それぞれ図7中「□」,
「○」,「◎」で示すように上記閾値Sの下方側で検出
されることとなる。また、布量が1Kg,2Kg,3K
gでアンバランス状態の場合は、上記惰性回転時間に
【外1】 示すように上記閾値Sの上方側で検出されることとな
る。
【0068】このように当該第2の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機は、惰性回転時間に対して正特性を示すド
ライブ電流の積算値及び惰性回転時間に基づいて形成さ
れた閾値Sを設けることにより、アンバランス状態と非
アンバランス状態を正確に検出することができる。この
ため、上記ドラム状回転槽17の回転状態に応じて洗濯
行程のより細かな制御を可能とすることができる。
【0069】次に、本発明の第3の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機の説明をする。この第3の実施の形態に係
るドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、惰性回転時
間に対して負特性を示すドライブ電流の積算値と惰性回
転時間に基づいて形成された複数の閾値により布量を判
定するようにしたものである。
【0070】すなわち、アンバランス量が同じ場合、負
荷量が小ならば、ドライブ電流の積算値は小さく惰性回
転時間も短くなる。また、負荷量が中ならば、負荷量が
小の場合に比べ上記積算値は大きく惰性回転時間も長い
うえ、負荷量が大の場合に比べ積算値は小さく惰性回転
時間も短くなる。さらに、負荷量が大ならば、負荷量が
中の場合に比べ積算値は大きく惰性回転時間も長くな
る。これは、一定の負荷量のアンバランス量に対応する
惰性回転時間は、ドライブ電流に対して負の特性となる
ことを示している。
【0071】上記マイコン12には、このような特性に
基づいて形成された、図9に示す積算電流閾値I3,I
4及び惰性回転時間閾値T4〜T9がそれぞれ閾値とし
てROMテーブルに記憶されている。そして、この各閾
値に基づいて布量の検出を行う。
【0072】例えば布量を大中小の3段階に分けて検出
する場合、図10中、2本の実線として示す各閾値S
1,S2が形成される。そして、アンバランス量が同じ
場合、負荷量が小ならば、積算値は小さく惰性回転時間
も短いため同図中のA領域で布量の検出がなされる。ま
た、負荷量が中ならば、負荷量が小の場合に比べ積算値
は大きく惰性回転時間も長く、かつ、負荷量が大の場合
に比べ積算値は小さく惰性時間も短いため、図10中の
B領域で布量の検出がなされる。さらに、負荷量が大な
らば、負荷量が中の場合に比べ積算値が大きく惰性回転
時間も長くなるため、図10中のC領域で布量の検出が
なされる。
【0073】具体的には、布量が1Kgの場合はアンバ
ランス時及び非アンバランス時のい
【外2】 なされる。また、布量が2Kgの場合はアンバランス時
及び非アンバランス時のいずれの場合も図10中「○」
及び「●」で示すように上記B領域で布量の検出がなさ
れる。また、布量が3Kgの場合はアンバランス時及び
非アンバランス時のいずれの場合も図10中「◎」及び
「×」で示すように上記C領域で布量の検出がなされ
る。
【0074】このように、当該第3の実施の形態に係る
ドラム式洗濯機は、惰性回転時間に対して負特性を示す
ドライブ電流の積算値と惰性回転時間に基づいて形成さ
れた複数の閾値S1,S2により布量を判定することに
より、より正確に布量の検出を行うことができる。この
ため、該布量の検出結果に基づいて、各洗濯行程を制御
することができ、より良好な洗濯状態を実現可能とする
ことができる。
【0075】次に、本発明の第4の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機の説明をする。この第4の実施の形態に係
るドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、給水の前後
で閾値を変更して、より正確な布量を検出するようにし
たものである。
【0076】すなわち、給水の前の布は水を含んでおら
ず、上記負荷検出により検出される負荷量は布の質量と
なるのであるが、給水の後は布に水が含まれるため、上
記負荷検出により検出される負荷量は、布量と該布の含
水量とが加算された値となる。このため、上記第3の実
施の形態に係るドラム式洗濯機のように上記複数の閾値
を固定とすると、給水後に再度、負荷検出により布量を
検出する場合は、含水量分だけ多い布量判定を行ってし
まう不都合がある。
【0077】このようなことから当該第4の実施の形態
に係るドラム式洗濯機では、上記マイコン12が、給水
の前後で上記閾値S1,S2を変更して布量の検出を行
う。
【0078】具体的には、図11中点線で示すように給
水前に設定された上記閾値S1,S2を、給水後は同図
中実線で示すような閾値S3,S4に変更して布量の検
出を行う。これにより、図11中「□」で示すように給
水前は上記閾値S1により1
【外3】 り、同じく1Kgとして検出することができる。また、
図11中「○」で示すように給水前は上記閾値S1,S
2により2Kgと検出された布量を、給水後は同図中
「●」で示すように上記閾値S3,S4により、同じく
1Kgとして検出することができる。また、図11中
「◎」で示すように給水前は上記閾値S2により3Kg
と検出された布量を、給水後は同図中「×」で示すよう
に上記閾値S4により、同じく3Kgとして検出するこ
とができる。
【0079】このような変更前の閾値及び変更後の閾値
は、それぞれ実験のより検出され予めマイコン12内の
ROMテーブルに記憶されており、マイコン12は、給
水の前後でこのROMテーブルから参照する閾値を変更
するようになっている。
【0080】このように、当該第4の実施の形態に係る
ドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、給水の前後で
上記複数の閾値を変更するようにしているため、給水前
及び給水後に関わらず、常に正確な布量を検出すること
ができる。
【0081】次に、本発明の第5の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機の説明をする。この第5の実施の形態に係
るドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、脱水の進行
に応じて上記3相モータ5の第2の設定回転数を変更
し、これと共に上記閾値を変更することで、布の含水量
分に応じて、より正確に布量の検出を行うようにしたも
のである。
【0082】すなわち、脱水中の布の含水量は、脱水の
進行に伴い減少するため、上記負荷検出で検出された負
荷量も、負荷検出を行うタイミングで異なることとな
る。このため、当該第5の実施の形態に係るドラム式洗
濯機は、上記マイコン12が、この脱水の進行に応じて
上記3相モータ5の第2の設定回転数を変更しながら負
荷検出を行う。そして、この第2の設定回転数の変更に
応じて上記閾値を変更し布量の検出を行う。これによ
り、布の含水量に応じて、より正確に布量の検出を行う
ことができる。
【0083】次に、本発明の第6の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機の説明をする。この第6の実施の形態に係
るドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、上記図3
(a)に示す短時間脱水及び最終脱水時に、少なくとも
1回の負荷検出を行い、この検出結果に応じて脱水回転
数を制御するようにしたものである。
【0084】すなわち、上記マイコン12は、上記各脱
水時において少なくとも1回、負荷検出を行い、非アン
バランス状態であると検出された場合には、図12中、
実線で示すように所定の回転数で脱水を行うように上記
3相モータ5を回転制御し、アンバランス状態であると
検出された場合には、同図中、点線で示すように上記所
定の回転数より低い回転数で脱水を行うように上記3相
モータ5を回転制御する。なお、この図12に示す例
は、上記第2の設定回転数と所定の脱水回転数とが同じ
回転数となっている場合である。
【0085】また、所定時間毎に複数の回転数に収束さ
せて脱水を行うようにする場合は、上記マイコン12は
上記負荷検出を複数回行い、アンバランス状態を検出し
た後は、図13中、点線で示すように、次の収束回転数
に回転数を上昇させないように3相モータ5の回転制御
を行う。なお、上記負荷検出により、非アンバランス状
態が検出された場合は、図13中、実線で示すように所
定の回転数で脱水を行うように3相モータ5の回転制御
を行う。
【0086】これにより、アンバランス状態を検出した
場合には、脱水を停止することなく、かつ、アンバラン
ス状態によるドラム状回転槽17の振動を大きくするこ
となく脱水を継続することができる。
【0087】次に、本発明の第7の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機の説明をする。この第7の実施の形態に係
るドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、脱水回転中
に少なくとも1回の負荷検出を行い、その結果に基づい
て脱水回転数を低下させた場合には、設定された脱水時
間よりも所定時間脱水時間を延長するようにしたもので
ある。
【0088】すなわち、上記マイコン12は、上記脱水
回転中に少なくとも1回行う負荷検出により、非アンバ
ランス状態が検出された場合には、図14中、実線で示
すように所定の回転数で所定時間分の脱水を行うように
上記3相モータ5を回転制御するのであるが、上記負荷
検出により非アンバランス状態が検出された場合には、
同図中、点線で示すように所定の回転数よりも回転数を
落としてドラム状回転槽17の振動を防止すると共に、
脱水時間を上記所定時間よりも延長して脱水を行うよう
に上記3相モータ5を回転制御する。
【0089】これにより、脱水回転数を低下させた場合
における脱水率の低下を防止することができる。
【0090】次に、本発明の第8の実施の形態に係るド
ラム式洗濯機の説明をする。この第8の実施の形態に係
るドラム式洗濯機は、上記マイコン12が、脱水回転中
の負荷検出により、アンバランス状態が検出された場合
に、脱水を一旦中断し「ほぐし動作」を実行するように
したものである。
【0091】このほぐし動作は、上記マイコン12が、
正方向回転,逆方向回転,正方向回転,逆方向回転・・
・のように回転方向を所定時間毎に切り換えて上記3相
モータ5を回転制御する動作である。このほぐし動作に
より、脱水中にドラム状回転槽17に張り付いた洗濯物
を揺すって落とし、該ドラム状回転槽17内に均等にち
りばめることができる。このため、アンバランス状態と
なっているドラム状回転槽17を非アンバランス状態と
することができる。
【0092】上記マイコン12は、このようなほぐし動
作を行うと、再度、脱水を開始すると共に、負荷検出を
行う。そして、この負荷検出によりアンバランス状態が
検出された場合には、上述のほぐし動作を再度行う。
【0093】ここで、上記再度の脱水時においては、先
の脱水により布の含水量が減っているため、上記ほぐし
動作により、先の脱水時よりもアンバランス状態が軽減
されている場合には、該先の脱水時のアンバランス量と
同量以下のアンバランス量が検出され、そのドライブ電
流の積算値は、先の脱水時の積算値未満となるはずであ
る。このようなことから、上記マイコン12は、再度の
脱水時に検出された積算値が、先の脱水時の積算値以上
のときに、再度、アンバランス状態であると判断するよ
うになっている。
【0094】このように、脱水中にアンバランス状態が
検出された場合に、脱水を一旦中断し「ほぐし動作」を
実行することにより、脱水中にアンバランス状態となっ
た場合でも、これを非アンバランス状態に戻して脱水を
継続することができ、該アンバランス状態によるドラム
状回転槽17の振動を防止して良好な脱水動作を実現す
ることができる。
【0095】なお、上述の各実施の形態の説明では、本
発明に係る洗濯機をドラム式洗濯機に適用することとし
たが、これは、1槽式の全自動洗濯機,2槽式の洗濯
機,洗濯乾燥機等に設けるようにしてもよい。
【0096】また、上述の実施の形態の説明では、上記
検出した負荷状態に応じて各洗濯行程を制御することと
したが、これは、洗濯開始前に上記負荷状態に基づいて
検出した洗濯物の重量を表示してユーザに認識させるよ
うにしてもよい。これにより、ユーザは、表示される重
量に応じて最適な選択制御行程を選択することができ、
利便性の向上を図ることができる。
【0097】最後に、上述に各実施の形態の説明は、あ
くまでも本発明に係る技術的思想の一形態であり、この
他、当該技術的思想を逸脱しない範囲であれば設計等に
応じた種々の変更が可能であることは勿論である。
【0098】
【発明の効果】本発明に係る洗濯機は、回転槽の回転状
態を正確に検出することができる。このため、回転槽内
の洗濯物量を正確に検出することができる。
【0099】また、回転槽の回転状態を正確に検出する
ことができるため、各洗濯行程において該回転槽を最適
な回転数に制御することができ、良好な洗濯状態を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗濯機を適用した第1の実施の形
態のドラム式洗濯機の要部を示すブロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態のドラム式洗濯機の横断
面図である。
【図3】上記第1の実施の形態のドラム式洗濯機の洗濯
行程と、負荷検出を行うタイミングを示すタイムチャー
トでである。
【図4】上記第1の実施の形態のドラム式洗濯機が行う
負荷検出動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】上記第1の実施の形態のドラム式洗濯機に設け
られている3相モータに供給するドライブ電流の積算値
及び布量と、アンバランス状態との関係を説明するため
の特性図である。
【図6】上記第1の実施の形態のドラム式洗濯機に設け
られている3相モータの惰性回転時間及び布量と、アン
バランス状態との関係を説明するための特性図である。
【図7】本発明に係る洗濯機を適用した第2の実施の形
態のドラム式洗濯機における、所定に閾値を設定してア
ンバランス状態及び非アンバランス状態を検出する動作
を説明するための特性図である。
【図8】上記第2の実施の形態のドラム式洗濯機のマイ
コン内に設けられているROMテーブルの内容を説明す
るための図である。
【図9】本発明に係る洗濯機を適用した第3の実施の形
態のドラム式洗濯機のマイコン内に設けられているRO
Mテーブルの内容を説明するための図である。
【図10】本発明に係る洗濯機を適用した第4の実施の
形態のドラム式洗濯機において、複数の閾値により布量
の検出を行う動作を説明するための特性図である。
【図11】本発明に係る洗濯機を適用した第5の実施の
形態のドラム式洗濯機において、給水前後で上記複数の
閾値を変更する動作を説明するための特性図である。
【図12】本発明に係る洗濯機を適用した第6の実施の
形態のドラム式洗濯機において、マイコン12が、脱水
中に非アンバランス状態を検出した場合に、3相モータ
の回転数を低下させる動作を説明するためのグラフであ
る。
【図13】上記第6の実施の形態のドラム式洗濯機にお
いて、マイコン12が、脱水中に非アンバランス状態が
検出される毎に、3相モータの回転数を低下させる動作
を説明するためのグラフである。
【図14】本発明に係る洗濯機を適用した第7の実施の
形態のドラム式洗濯機において、マイコン12が、脱水
中に非アンバランス状態を検出した場合に、脱水時間を
延長する動作を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 ブリッジ回路 3 倍電圧
回路 4 平滑コンデンサ 5 3相モータ 6U,6
V,6W ドライバ 7 ホール素子 8 ドライブ電流検出用抵抗 9 ピークホールド回路 10 給水弁 11 排
水弁 12 マイクロコンピュータ(マイコン)
フロントページの続き (72)発明者 今村 文広 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの回転槽を有し、該回転
    槽を回転制御することにより回転槽内の洗濯物を洗濯或
    いは脱水する洗濯機において、 上記回転槽を回転駆動するためのモータの回転数を検出
    する回転数検出手段と、 上記モータに供給されたドライブ電流の電流値を検出す
    る電流値検出手段と、 上記モータの回転数が徐々に上昇するように該モータを
    回転駆動すると共に、上記回転数検出手段からの検出出
    力に基づいて該モータの回転数を検出し、該モータが第
    1の回転数となったタイミングで上記電流値検出手段で
    検出されたドライブ電流の電流値の積算を開始し、該モ
    ータが第1の回転数から第2の回転数に上昇したタイミ
    ングで上記ドライブ電流の電流値の積算を停止すると共
    にモータへのドライブ電流の供給を停止し、このモータ
    へのドライブ電流の供給を停止してから惰性で回転する
    モータの回転数が第3の回転数まで下降するまでに要し
    た時間である惰性回転時間を検出する制御手段と、 上記制御手段により検出された積算電流値及び惰性回転
    時間に基づいて上記回転槽の負荷状態を検出する負荷検
    出手段と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 上記負荷検出手段は、上記惰性回転時間
    に対して正特性を示す上記モータのドライブ電流及び上
    記惰性回転時間に基づいて形成された閾値によって、上
    記回転槽の回転状態を示すアンバランス状態及び非アン
    バランス状態を検出することを特徴とする請求項1記載
    の洗濯機。
  3. 【請求項3】 上記負荷検出手段は、惰性回転時間に対
    して負特性を示す上記モータのドライブ電流及び上記惰
    性回転時間に基づいて形成された複数の閾値によって上
    記回転槽内の布量を検出することを特徴とする請求項1
    記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 上記負荷検出手段は、上記複数の閾値を
    給水の前後で変更して上記回転槽内の布量を検出するこ
    とを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 上記負荷検出手段は、脱水の進行に応じ
    て上記第2の回転数の数値を変更し、この第2の回転数
    の数値の変更と共に、上記閾値も変更して上記回転槽内
    の布量を検出することを特徴とする請求項4記載の洗濯
    機。
  6. 【請求項6】 上記負荷検出手段は、脱水中に少なくと
    も1回、負荷状態の検出を行い、 上記制御手段は、上記負荷検出手段からの検出結果に応
    じて脱水回転数を制御することを特徴とする請求項5記
    載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記負荷検出手段から
    の検出結果に応じて脱水回転数が降下するように脱水回
    転数を制御した場合には、これと共に予め設定された脱
    水時間より所定時間分、脱水時間を延長するように制御
    することを特徴とする請求項6記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記脱水中における負
    荷状態の検出により、アンバランス状態が検出された場
    合、少なくとも1回、正方向の回転及び逆方向の回転を
    所定時間毎に交互に行うように上記モータを回転制御す
    ることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の洗濯
    機。
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