JPH09253032A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH09253032A
JPH09253032A JP8068103A JP6810396A JPH09253032A JP H09253032 A JPH09253032 A JP H09253032A JP 8068103 A JP8068103 A JP 8068103A JP 6810396 A JP6810396 A JP 6810396A JP H09253032 A JPH09253032 A JP H09253032A
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air supply
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Tetsuaki Mori
徹明 森
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が単純で挿入性を向上させることができ
る内視鏡を提供すること。 【解決手段】 光源装置3内の送気ポンプ48の空気
は、内視鏡2内の分岐部75で分岐し、一方の送気管路
49bは送気切換装置51、接続管路54、送気送液切
換装置53を介して、合流部55で送気送水チャンネル
24と合流し、他方の送気管路49aは送液タンク5
0、送液管路52、送気送液切換装置53を介して、合
流部55に至る。送気切換装置51はそのピストンを移
動する操作を行うことにより、接続管路54と遮断し、
連通孔71を介して内視鏡2の密閉された内部の圧力を
高くし、挿入部の硬度を高くすることができる。さら
に、ピストンを押し込む操作を行うことにより、連通孔
71は接続管路54を介して送気送水チャンネル24側
に連通し、内視鏡2内の密閉空間に充満した空気を外部
にリークでき、挿入部を柔らかくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状の挿入部の硬
度を変更できるようにした内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分
野において広く用いられるようになった。特に医療用分
野においては屈曲された体腔内に挿入する場合、スムー
ズに挿入できることが患者に与える苦痛を軽減できるこ
とから重要である。
【0003】このため、例えば特開平6−292652
号公報には、形状記憶合金を用いて挿入部(導中管)の
硬度を変化させることができるようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−292
652号公報の従来例では、形状記憶合金を用いて挿入
部(導中管)の硬度を変化させているため、加温または
冷却装置を形状記憶合金の近傍に設けなければならな
い。つまり、挿入部が複雑かつ高価なものになってしま
う。また、加温または冷却に時間がかかるため、レスポ
ンスが悪いという欠点もある。
【0005】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、構造が単純で挿入性を向上させることができる内視
鏡を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】外部に設けたポンプによ
り内視鏡の挿入部先端側に気体を送気できる管路の、ポ
ンプと管路末端までの間に内視鏡の密閉内部に選択的に
送気できる管路を設け、内視鏡内部に気体を送気するこ
とで、内部の圧力が高まり、挿入部が硬くなる。つま
り、送気しない状態、即ち内部圧力の低い状態では挿入
部は軟らかく、送気した状態、即ち内部圧力の高い状態
にすることにより挿入部を硬く設定できるようにしてい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。 (第1の実施の形態)図1〜図9は本発明の第1の実施
の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内視鏡
システムを示し、図2は内視鏡の先端側の構造を示し、
図3は図2のA−A線断面を示し、図4は操作部に設け
た湾曲操作機構を示し、図5は硬度可変部材の構造を示
し、図6は送気・送水機構を示し、図7は送気送液切換
装置の構造を示し、図8は送気切換装置の構造を示し、
図9は動作説明のために大腸に挿入部を挿入する様子を
示す。
【0008】図1に示す電子内視鏡システム1は本発明
の第1の実施の形態の内視鏡2と、この内視鏡2に照明
光を供給する光源装置3と、この内視鏡2に対する信号
処理を行うビデオプロセッサ4と、このビデオプロセッ
サ4から出力される映像信号を表示するモニタ5と、こ
のビデオプロセッサ4と接続され、映像信号等を記録す
るVTRデッキ6及びビデオディスク7と、映像信号を
映像としてプリントアウトするビデオプリンタ8等から
構成されている。
【0009】上記内視鏡2は管状で可撓性を有する挿入
部10を有し、この挿入部10の後端には太径の操作部
9が形成され、この操作部9からユニバーサルコード1
3が延出されている。このユニバーサルコード13の先
端のライトガイドコネクタ14を光源装置3に接続する
ことによりランプ18の白色光がコンデンサレンズ17
で集光されてライトガイド16の入射端面に供給され
る。
【0010】このライトガイドコネクタ14には信号ケ
ーブルの一方の電気コネクタを接続可能であり、他端の
電気コネクタ15をビデオプロセッサ4に接続すること
により、内視鏡2で撮像した信号を信号処理して所定の
映像信号に変換し、モニタ5等に出力する。
【0011】上記挿入部10には先端側から順に硬質の
先端部12と、湾曲自在の湾曲部11と、可撓性を有す
る長尺の可撓管部40とが連設されており、可撓管部4
0の後端に前記操作部9が連設されている。
【0012】上記ライトガイドコネクタ14には、内視
鏡2の送気管路49(図6参照)と接続された送気口金
23がライトガイド16の入射端面に隣接して設けてあ
り、この送気口金23は光源装置3と接続することによ
り、光源装置3内部の送気ポンプ48と接続される。ま
た、後述するように送気管路49は送液タンクとも接続
されるようになっている。
【0013】図2は挿入部10の先端側の長手方向断面
を、図3は図2のAーA線断面を示す。先端部12を構
成する先端構成部19には撮像ユニット20,吸引チャ
ンネル21,ライトガイドユニット22a,ライトガイ
ドユニット22b,送気送水チャンネル24が接着剤等
で固定されている。また、先端構成部材19の先端面付
近は先端カバー25が接着剤等で固定されている。
【0014】この先端構成部材19の後端側の外周面に
は湾曲部11を構成する最先端の湾曲部材26aがビス
等で固定され、この湾曲部材26aの後端に第2の湾曲
部材26bが回動自在に連結され、この第2の湾曲部材
26bの後端に第3の湾曲部材26cが回動自在に連結
されるという具合にして複数の湾曲部材26a,26
b,…,26nがそれぞれ回動自在に連結され、最後端
の湾曲部材26nは固定口金29にビス等で固定されて
いる。
【0015】また、湾曲部材26a,26b,…,26
n内に挿通された湾曲操作ワイヤ27a,27b,27
c,27d(以下、27iで代表する。ここで、iは
a,b,c,dを表す。但し、27dは図2中には現れ
ない)はそれぞれ湾曲部材26aに設けてある固定部2
8iに半田等で固定されている。
【0016】湾曲部11の後端に形成された可撓管部4
0は、湾曲部11との境界に設けた固定口金29に、先
端を接着固定したステンレス帯で形成した螺旋管30及
びステンレス線で網管状に形成したブレード管31、そ
の外周に押し出し成型にて形成した樹脂チューブ80を
設けた多層構造であり、屈曲性に富んでいる。また、可
撓管部40の内部に、管状に設けた硬度可変部材32と
湾曲操作ワイヤ27iを操作部9へ誘導するコイル33
iを固定口金29に半田等で固定している。
【0017】保護チューブ105は湾曲部材26を保護
するために湾曲部材26の外周に設けており、先端が先
端構成部19に糸34aと接着剤にて固定され、後端が
ブレード管31に糸34bと接着剤にて固定している。
【0018】図4(A)は操作部9内に設けた湾曲操作
部分の構造を示す。前述のように先端が湾曲部材26a
に固定されている湾曲操作ワイヤ27iは、図4(A)
に示すように継ぎ部材35iを介してチェーン36と接
続している。チェーン36は本体37に回動自在に固定
しているスプロケット38とかみ合っている。
【0019】軸39はスプロケット38とビスで固定さ
れ、図示していない湾曲操作部としての湾曲操作ノブと
接続している。そして、この湾曲操作ノブを回転するこ
とにより、1対のワイヤ(図4(A)では27a,27
b)の一方を牽引、他方を弛緩することにより、挿入部
10の先端側に設けた湾曲部11を所望の方向に湾曲で
きるようにしている。
【0020】また、本体37は図4(B)に示すよう
に、一体のモールド成形にて形成しており、切り込み部
41aとガイド部41bを設けている。切り込み部41
aの部分から図4(C)にほぼ90°示すように折り曲
げ、継ぎ部材35iをこの図4(C)のように配置して
いる。なお、図4(C)は図4(A)のB−B線断面を
示している。
【0021】図5(A)は図2で示した硬度可変部材3
2の具体的な構造を示す。硬度可変部材32はコイルパ
イプ42の先端が固定口金29に固定されており、その
内側にワイヤ43を長手方向に移動自在に設けている。
コイルパイプ42は固着剤で固定して硬質部の特性を有
するように形成したコイルパイプ硬質部44と、何も処
理していないで軟性の特性を有するコイルパイプ軟質部
45とが同じ長さで交互に設けてある。また、ワイヤ4
3も同様にワイヤ硬質部46とワイヤ軟質部47とが同
じ長さで交互に設けてある。
【0022】そして、図5(A)に示す状態のようにコ
イルパイプ硬質部44とワイヤ硬質部46とが長さ方向
に重なり、かつコイルパイプ軟質部45とワイヤ軟質部
47とが重なるように設定した状態では最も可撓性が高
い状態となり、この状態からワイヤ43を移動した図5
(B)の状態では図5(A)の状態よりも可撓性が低い
(硬度が高い)状態になる。
【0023】さらに図5(C)に示すように、コイルパ
イプ硬質部44とワイヤ軟質部47とが長さ方向に重な
り、かつコイルパイプ軟質部45とワイヤ硬質部46と
が重なるように設定した状態では最も可撓性が低い状態
に設定できるようにしている。
【0024】図6は送気・送水機構を示す。光源装置3
に設けられた送気ポンプ48はライトガイドコネクタ1
4にライトガイド16と並設されている送気口金23か
ら内視鏡2内部に設けられた送気管路49に接続され
る。送気管路49は分岐部75で分岐しており、送気管
路49aが送液タンク50に、送気管路49bは送気の
切換を行う(送気ポンプ48からの空気を接続管路54
を介して送気送液切換装置53側に送気したり、送気ポ
ンプ48からの空気を内視鏡2の内部に送気する状態に
したりする)送気切換装置51に接続している。
【0025】送液タンク50内部には端部が液体(この
場合には水76)に必ず浸漬するように送液管路52が
設けられており、この送液管路52の他端は送気及び送
液を切り換える送気送液切換装置53に接続されてい
る。また、送気切換装置51は送気送液切換装置53と
接続管路54を介して接続されている。この送気切換装
置51は、内視鏡2の密閉された内部空間内に送気する
ため及び送気した空気を排気するための連通孔71(図
6では模式的に示す)が設けられている。
【0026】送液管路52、接続管路54は送気送液切
換装置53を介して合流部55で合流し、送気送水チャ
ンネル24に接続している。また、送気送液切換装置5
3も外部リーク孔62(図6では模式的に示す)が設け
てある。
【0027】内視鏡2内部は外界から密閉された密閉空
間が形成されており、密閉壁には圧力調整機構56が設
けられており、内部圧力が設定値より高くなった場合に
は外部に連通する連通孔71′(図6では模式的に示
す)を介して外部にリークする。
【0028】本実施の形態では送気切換装置51を操作
して送気管路49bを連通孔71を介して内視鏡2の内
部に連通する状態に切り換えることにより、送気管路4
9bを介して供給された空気を内視鏡2内部に送り込
み、内視鏡2における特に挿入部10の硬度を(空気を
送り込まない状態よりも)硬くできるようにすると共
に、送り込んだ空気を排気できるようにしてもとの柔ら
かい状態に設定できるようにして、挿入部10の硬度或
いは剛性を変更できる機構を形成していることが特徴と
なっている。
【0029】図7(A)は送気送液切換装置53の具体
的な構造を示す。この送気送液切換装置53は、円筒形
状のシリンダ61の下部側側部に気体入口部57、高さ
が同じ上部側位置の側部に液体入口部59、液体出口部
60、この液体出口部60より少し下方側の側部に気体
出口部58がそれぞれ設けてある。
【0030】また、このシリンダ61の内周面に嵌合す
る円柱形状のピストン64にはその軸方向に貫通して、
外部にリークするための外部リーク孔62と、周方向に
切り欠いて形成した溝部63が設けてある。また、この
ピストン64の下端側は段差状に切り欠かれて細径にさ
れ、リング形状の逆止弁65が設けられており、低圧時
は気体入口部57と気体出口部58の間を塞いでいる。
【0031】シリンダ61内部で下端が底面に接するバ
ネ66の上端は逆止弁65を上方に押圧して、ピストン
64を上方向に付勢している。また、シリンダ61とピ
ストン64の嵌合面はオイルによりシールされている。
なお、図7(B),(C)では符号を省略して示してい
る。
【0032】図8(A)は送気切換装置51の具体的な
構造を示し、送気の切換をプッシュボタンのように切り
換える構造にしている。この送気切換装置51は円筒形
状のシリンダ67に、高さが異なる位置にそれぞれ気体
入口部68、気体出口部69を設けており、このシリン
ダ67の内周面に円柱形状のピストン70が嵌合して移
動自在に設けてある。このシリンダ67の内周面とピス
トン70の外周面とはオイルによりシールされた状態で
嵌合している。
【0033】また、シリンダ67の底部は、密閉してい
る内視鏡2内部と連通している連通孔71が設けてあ
り、低圧状態では連通孔71を塞ぐ逆止弁72も設けら
れている。シリンダ67内部のバネ73はピストン70
を上方向に付勢している。このピストン70の内部に
は、バネ73の弾性力に抗してピストン70を押し下げ
た時に気体出口部69に連通する連通孔74が設けてあ
る。
【0034】本実施の形態では、基本的には既存の内視
鏡における送気・送水機構において、図6に示すように
送気送液切換装置53に接続される送気管路の途中に送
気切換装置51を設けて、密閉空間内に送気及び排気で
きるようにすると共に、密閉空間内の圧力が設定値以上
に高くなるのを防止する圧力調整機構56を設けた構造
にしている。また、送水系を有しないで、送気系を有す
るものに対しても、その途中に送気切換装置51を設け
て、密閉空間内に送気及び排気できるようにすることに
より、挿入部の硬度を変更することができる。
【0035】次に本実施の形態の作用を説明する。図6
に示すように送気ポンプ48より発生した気体圧力は前
述のように分岐部75で分岐する。送液タンク50側で
は送液タンク50内が高圧になると、送液タンク50内
に溜めた水76が送液管路52を介して送気送液切換装
置53の液体入口部59へ送液される。
【0036】一方、送気切換装置51側では気体入口部
68に圧力が伝わっている。送気切換装置51は無操作
時には図8(A)のような状態にあるのでシリンダ67
内部を介して気体出口部69へ圧力は伝わり、この気体
出口部69に接続された接続管路54を介して送気送液
切換装置53の気体入口部57へ伝わる。
【0037】送気送液切換装置53は無操作時には図7
(A)の状態にあるので、外部リーク孔62より内視鏡
2外部へ気体をリークしている。また、ピストン64は
液体入口部59を塞いでいるため、分岐部75より送液
タンク50側へ送気される気体圧力も外部リーク孔62
へリークする。
【0038】ここで図7(B)のように指で外部リーク
孔62を塞ぐと、シリンダ61の逆止弁65より下方の
内圧が高まるため、逆止弁65が変形し、圧力は気体出
口部58へ伝わり、送気送水チャンネル24を介して先
端カバー25先端へ伝わる。先端カバー25先端では図
示していないノズルにより、撮像ユニット20を形成す
る対物レンズ系の先端レンズ外面に空気を吹き付けるよ
うになる。
【0039】さらに図7(C)のようにピストン64を
下方へ押し込むと、気体出口部58がピストン64で塞
がれるため、シリンダ61の内圧が高まり、かつ液体入
口部59と液体出口部60が溝部63により連通するた
め、送液タンク50内の水76が送気送水チャンネル2
4へ送られ、前述のノズルより先端レンズ外面に吹き付
けられる。従って、使用者が図7(B)と(C)の状態
になるように操作することで、例えば胃液で汚れた対物
レンズ系を洗浄することができる。
【0040】一方、送気切換装置51を図8(A)の無
操作状態から図8(B)に示すようにピストン70を少
し押し込む操作を行い、気体出口部69をピストン70
で塞ぐと、シリンダ67内圧が高まるため逆止弁72が
変形して連通孔71が開口する状態になり、その圧力は
この連通孔71を経て内視鏡2内部の密閉空間に伝わ
り、内圧を高くするる。
【0041】内視鏡2の内圧が高まるということは、つ
まり挿入部10の内圧が高まることになるので、挿入部
10の可撓性が硬くなる。この場合の密閉空間は内視鏡
2内部全体である。
【0042】また、さらにピストン70を押し込む操作
を行い、図8(C)の状態にすると、ピストン70に設
けられた凸部77が逆止弁72を押して変形し、内視鏡
2内部と連通するとともに連通孔74が気体出口部69
と連通し、内視鏡2内部と送気送液切換装置53の外部
リーク孔62が連通するため、内視鏡2内部の気体は外
部リーク孔62を通して外部にリークし、内視鏡2内部
の圧力を下げることができる。
【0043】内視鏡2の内圧が低くなるということは、
つまり、挿入部10の内圧が低くなるということになる
ので、挿入部10の可撓性は元のように軟らかくなる。
また、内視鏡2の内圧が設定された圧力値以上になると
圧力調整機構56より外部へリークするようになってい
る。使用者は図8(A)(B)の状態になるようにピス
トン70を操作することで挿入部10の硬さを自由に変
えることができる。
【0044】次に図9を参照して大腸へ内視鏡2を挿入
する方法を説明する。大腸は通常図9(A)のようにS
字状結腸79が屈曲した状態にあり、そこへ内視鏡2の
挿入部10を肛門78から挿入していく場合、S字状結
腸79に沿った形状になる。しかし、内視鏡2の挿入部
10を挿入していくときにS字状結腸79が軟らかいた
め、S字状結腸79は先端部12や湾曲部11や可撓部
40に押されてしまう。
【0045】S字状結腸79が押されると被検査者は非
常な苦痛を感じるため、S字状結腸79以降に挿入する
のは一般的に難しい。次に先端部12がS字状結腸79
を越えると、挿入部10をひねりながら引き抜いて図9
(B)のようにS字状結腸79を直線化する。S字状結
腸79は直線化されると押されることがなくなるので苦
痛なく盲腸まで挿入できる。ところがS字状結腸79以
降にも若干の屈曲部が存在するため、手元側からの操作
を先端部12に伝える挿入部10の追従性が悪いと挿入
することが難しくなる。
【0046】本実施の形態では、最初挿入部10の可撓
性が軟らかいのでS字状結腸79をあまり押すことなく
挿入でき、患者に苦痛を与えることなく(或いは少ない
苦痛のみで)、先端部12がS字状結腸79部分を通過
させるようにできる。
【0047】図9(B)のようにした後、送気切換装置
51を図8(B)のように操作し、挿入部10を硬くす
ると、挿入部10の追従性が良くなるので、その後の挿
入性も良い。
【0048】つまり、挿入の初期時には挿入部10がS
字状結腸79の通過に適した軟らかい状態にあり、その
後の深部側挿入時では、挿入部10はそれに適した硬い
状態、すなわち追従性の良い状態にできるためトータル
の挿入性に優れている。もちろん図8(C)の操作によ
り再び挿入部10を軟らかくできるので、途中で必要に
応じて挿入部10の硬さを変えても良い。
【0049】次に部品数が少なく、組み立ての容易な操
作部の構造が提供できることを説明する。図4(B)に
示すように本体37には切り込み部41aが設けてある
ので、折り曲げることによりガイド部41b部分を簡単
に図4(C)のように設定できるため、組立ての際継ぎ
部材35iをガイド部41b内に配置するのが極めて容
易に行える。また、本体37がガイド部41bを含めて
一体のモールド部品であるため、部品点数も少なく容易
に構成できる。
【0050】次に図5を参照して硬度可変部材32の作
用等を説明する。図5(A)のような状態では、コイル
パイプ軟質部45、ワイヤ軟質部47が長手方向に対し
同じ位置にあるため、硬度可変部材32の可撓性は軟ら
かく、挿入部10全体としても軟らかい。図5(B)の
ような状態にした場合、コイルパイプ軟質部45とワイ
ヤ硬質部46が半分重なるため、硬度可変部材32はそ
の分硬くなる。
【0051】さらに図5(C)のような状態にするとコ
イルパイプ軟質部45とワイヤ硬質部46が完全に重な
るため、より硬い状態になる。つまりワイヤ43を長手
方向に移動させ、コイルパイプ硬質部44、コイルパイ
プ軟質部45に対するワイヤ硬質部46、ワイヤ軟質部
47の相対位置を変化させることで、挿入部10の硬さ
を変えることができる。
【0052】このような効果を有するので、前述の送気
による挿入部10の硬度を変化させる機能と組み合わせ
て挿入部10の硬度を変えても良いし、図5の機構単独
で、挿入部10の硬度を変えても良い。
【0053】本実施の形態によれば、既存の内視鏡の送
気・送水機構に対して送気切換装置51を設ける等、比
較的単純な構造の変更により、挿入部10の硬度を変更
することができる。このため、安価に挿入部10の挿入
性を向上できる。また、形状記憶合金を用いた従来例よ
りも、挿入部の硬度の変更をより短時間(特に硬度を高
くした状態から柔らかい状態に変更する場合)に行うこ
とができ、硬度変更の応答性も良い。
【0054】(第2の実施の形態)図10は本発明の第
2の実施の形態における送気切換装置81を示す。本実
施の形態は第1の実施の形態における図6に示す送気・
送水機構において、プッシュボタン式の送気切換装置5
1の代わりに図10に示すような回転ボタン式の送気切
換装置81を用いた構成であり、その他の構成は第1の
実施の形態と同様である。
【0055】図10に示す送気切換装置81は図6に示
されている送気管路49bと接続する気体入口部83、
接続管路54と接続する気体出口部84、内視鏡2内部
と連通する連通孔85を設けたシリンダ82に、ピスト
ン86を回動可能に配置して回転ボタン式の送気切換機
構を形成している。また、本実施例でも内視鏡2内外を
連通することができる圧力調整機構56が設けられてい
る。
【0056】次に本実施の形態の作用等を説明する。送
気切換装置81を図10(A)のような状態にすると、
図6に示されている送気ポンプ48で発生した気体は、
気体入口部83、気体出口部84を介して送気送液切換
装置53より外部にリークする。次にピストン86を回
転して、図10(B)のような状態にすると気体出口部
84は塞がれ、連通孔85を介して内視鏡2内部へ圧力
が伝わるため、内視鏡2の内圧すなわち挿入部10の内
圧が高まるため、挿入部10の可撓性を硬くできる。
【0057】また、外部操作により内視鏡2の内圧を外
部にリークできるようにした圧力調整機構56を操作す
ると内視鏡2内の圧力が外部ににげるため、挿入部10
の可撓性を軟らかくできる。本実施の形態の効果は第1
の実施の形態と同じ。特に構成部品が少ないので組立性
も良く、安価にできる。
【0058】(第3の実施の形態)図11及び図12は
本発明の第3の実施の形態に係り、図11は第3の実施
の形態における送気・送水機構を示し、図12は電磁弁
の構造を示す。図11に示すように光源装置3内の送気
ポンプ48はリーク機構94を介して内視鏡2の送気口
金23と接続され、この送気口金23は送気管路49に
接続されている。このリーク機構94はリーク管路94
aが外部(外気)に開口している。
【0059】送気管路49は分岐部87で3方に分岐
し、送気管路49aは送液タンク50へ接続している。
送気管路49aの途中には、送気管路49aを塞ぐこと
のできる電磁弁89が設けてある。送気管路49bは送
液タンク50に接続している送液管路52と合流部55
で1つになり、送気送水チャンネル24に接続されてい
る。
【0060】送気管路49bの途中には電磁弁90が設
けてある。送気管路49cは途中に開閉自在の電磁弁9
1を設け、この電磁弁91を介して内視鏡2内部と連通
している。また、第2実施の形態と同様な圧力調整機構
56が設けられている。
【0061】図12は電磁弁89の構造(電磁弁90、
電磁弁91も同じ構造)を示す。電磁弁89はシリンダ
92と、このシリンダ92内で移動自在のピストン93
を有し、シリンダ92に設けた貫通孔に送気管路49a
を形成するチューブを通し、ピストン93を移動するこ
とにより、このチューブを押しつぶすことができるよう
にして、気体の開閉を行うことができるようにしてい
る。
【0062】そして、シリンダ92、ピストン93の各
々に組み込まれている磁性体を図示していない制御手段
を操作すると、図12(A)から図12(B)、或いは
図12(B)から図12(A)のようにピストン93を
駆動することができるようにしている。図12(B)で
は送気管路49aを形成するチューブが塞がれ、電磁弁
89の前後は、閉じた状態となる。
【0063】本実施の形態は以下の作用を有する。無操
作状態では電磁弁89、電磁弁90、電磁弁91は図1
2(B)のような閉状態になっている。送気ポンプ48
で発生した圧力はある一定の圧力になるとリーク機構9
4より、リーク管路94aを介して外部にリークするよ
うになっている。
【0064】ここで電磁弁90のみを開状態にするとリ
ーク機構94は外部と遮断され、送気送水チャンネル2
4を介し、先端カバー25先端へ送気される。また電磁
弁89のみを開状態にすると、送液タンク50、送気送
水チャンネル24を介して水76が先端カバー25先端
へ送水される。
【0065】また、電磁弁89、電磁弁90を同時に開
状態にすると空気と水76が混合し、霧状に先端カバー
25先端へ送られる。電磁弁91のみを開状態にした場
合、内視鏡2内部に圧力が伝わり、挿入部10の可撓性
が硬くなる。また圧力調整機構56を操作し、内視鏡2
内部の圧力を外部にリークすると挿入部10は軟らかく
なる。
【0066】本実施の形態の効果は第1の実施の形態と
同じ。特に、管路を切り換える切換機構を用いないで、
接続状態の管路を開閉制御する構成にしているので、送
気・送液機構をシンプルな構造で実現できる。
【0067】(第4の実施の形態)図13は本発明の第
4実施の形態における送気・送水機構を示す。本実施の
形態の送気・送水機構は、第1の実施の形態における図
6に示す送気・送水機構において、分岐部75から分岐
した送気管路49bは内視鏡内部に連通する内部連通機
構96と接続され、この内部連通機構96は接続管路9
7を介して電磁弁98に接続され、この電磁弁98は接
続管路54を介して送気送液切換装置53に接続されて
いる。
【0068】この内部連通機構96には逆止弁が設けら
れており、作動状態では連通部95により内視鏡2内部
と連通する。それ以外は第1の実施の形態と同じ構成で
ある。
【0069】次に本実施の形態の作用を以下に説明す
る。送気ポンプ48で発生した送気用の空気は無操作状
態では第1の実施の形態と同じように送気送液切換装置
53を介して外部へリークする。ここで、電磁弁98を
操作し、接続管路97と接続管路54の間を閉じると、
管路内圧が高まり内部連通機構96の逆止弁が作動し、
内視鏡2内部と連通するので内視鏡2の内圧が高まり、
挿入部10の可撓性を硬くできる。
【0070】また、圧力調整機構56を操作し、内視鏡
2の内圧を外部にリークさせると、挿入部10の可撓性
は軟らかくなる。なお、内部連通機構96の逆止弁は、
第1の実施の形態で示した図7の逆止弁65よりも高圧
で作動するので、外部リーク孔62を塞いだ場合、内部
連通機構96は作動せず、管内の圧力は送気送水チャン
ネル24から先端カバー25先端へリークする。効果は
第1の実施の形態と同じとなる。
【0071】(第5の実施の形態)図14は本発明の第
5実施の形態における送気・送水機構を示す。送気ポン
プ48は光源装置3内に設けられた送気切換装置100
を介して2つの送気管路に接続されている。つまり、一
方の送気管路は送気口金23を介して送気管路49と接
続され、他方の送気管路101は内視鏡2内部の圧力調
整装置102を介してリーク管路103、連通孔104
と接続している。
【0072】圧力調整装置102は第1の実施の形態に
おける送気切換装置51のような構造であり、リーク管
路103を閉じ、送気管路101と連通孔104を連通
させたりできる。送気管路49は図6で示した分岐部7
5で2つに分岐し、一方の送気管路49aは送水タンク
50と接続され、他方の送気管路49bは送気送液切換
装置53と接続されている。その他は第1の実施の形態
と同等の構造であり、その説明を省略する。
【0073】次に本実施の形態の作用を説明する。送気
切換装置100を操作し、送気ポンプ48と送気管路1
01を連通させ、かつ圧力調整装置102を操作し、送
気管路101と連通孔104を連通させると、連通孔1
04を介して内視鏡2の内圧が高まるので挿入部10の
可撓性を硬くできる。
【0074】また圧力調整装置102を操作し、リーク
管路103と連通孔104を連通させると、内視鏡2の
内圧が外部へリークするため挿入部10の可撓性を軟ら
かくできる。
【0075】本実施の形態の効果は第1の実施の形態と
同じである。特に、送気切換装置100を内視鏡2外部
に設けたので内視鏡2の管路系をシンプルにできる。
【0076】(第6の実施の形態)内視鏡内部の密閉空
間を挿入部10のみとし、送気管路と連通させた。特に
挿入部10のみの内圧が高くなるのでレスポンスが良
く、また保護チューブ105に圧がかからないため保護
チューブ105がふくらむこともなく、より高圧に挿入
部10内部をできるため、より硬くすることができる。
その他は第1の実施の形態と同じ作用及び・効果を有す
る。
【0077】(第7の実施の形態)図15は第7の実施
の形態における挿入部10の一部を示す。挿入部10の
可撓管部40内に密閉部106a,106b,106
c,…をその長手方向に設け、先端の密閉部106aは
固定口金29に接着固定されている。各密閉部106j
(j=a,b,c,…)はそれぞれ独立して送気ポンプ
48と接続しており、独立して制御できるようになって
いる。
【0078】送気ポンプ48より密閉部106j内に送
気すると、密閉部106jが硬くなるため挿入部10を
硬くできる。屈曲部を通過する部分のみ、密閉部106
jの内圧を低くして挿入部10を軟らかくすると、全体
として追従性を良くかつ屈曲部の通過性も良くなる。
【0079】挿入部10を挿入するのに合わせて挿入部
10の軟らかい部分を移動させていけば常に良好な挿入
性が得られる。また、密閉部106jは挿入部10の全
長に必要はなく、特に挿入に重要な先端側のみに設ける
と効果は十分得られる。
【0080】(第8の実施の形態)内視鏡密閉内部への
送気を全く独立した管路にする。先端への送気送水管路
がシンプルになるので、その部分の洗浄性が良い。
【0081】[付記] 1.先端を所望の部位に誘導するための管状の挿入部を
有している内視鏡において、内視鏡に密閉空間を設け、
外部に設けたポンプより前記密閉空間の内部へ送気でき
る機構を設けたことを特徴とする内視鏡。 2.外部に設けたポンプより挿入部先端側に気体を送気
できる管路を設けるとともに、管路が内視鏡密閉空間の
内部と連通し、選択的に内視鏡の密閉空間の内部へ送気
できる機構を、前記ポンプと気体を送気する管路末端ま
での途中に設けたことを特徴とする付記1記載の内視
鏡。
【0082】3.挿入部先端側への送気と内視鏡の密閉
空間の内部への送気を切り換える切換機構を、内視鏡に
設けた付記2記載の内視鏡。 4.挿入部先端側への送気管路と内視鏡の密閉空間の内
部への送気管路の切り換え機構に、プッシュボタンを用
いた付記3記載の内視鏡。 5.挿入部先端側への送気管路と内視鏡の密閉空間の内
部への送気管路の切り換え機構に、回転ボタンを用いた
付記3記載の内視鏡。
【0083】6.挿入部先端側への送気管路と内視鏡の
密閉空間の内部への送気管路の切り換え機構に、電磁弁
を用いた付記3記載の内視鏡。 7.挿入部先端側への送気と内視鏡の密閉空間の内部へ
の送気を切り換える切換機構に逆止弁を用いたことを特
徴とする付記3記載の内視鏡。 8.挿入部先端側への送気と内視鏡の密閉空間の内部へ
の送気を切り換える切換機構を、内視鏡以外の部分に設
けた付記2記載の内視鏡。
【0084】9.挿入部先端側への送気管路と内視鏡の
密閉空間の内部への送気管路の切換機構に、プッシュボ
タンを用いた付記8記載の内視鏡。 10.挿入部先端側への送気管路と内視鏡の密閉空間の
内部への送気管路の切換機構に、回転ボタンを用いた付
記8記載の内視鏡。 11.挿入部先端側への送気管路と内視鏡の密閉内部へ
の送気管路の切換機構に、電磁弁を用いた付記8記載の
内視鏡。 12.内視鏡の密閉空間の内部と外部を連通する機構
を、内視鏡の密閉空間の内部に送気できる機構と別に設
けた付記1記載の内視鏡。
【0085】13.内視鏡の挿入部内のみを密閉したこ
とを特徴とする付記1記載の内視鏡。 14.内視鏡の挿入部内に密閉部分を設けたことを特徴
とする付記1記載の内視鏡。 15.内視鏡の挿入部内の長手方向の一部分に密閉部分
を設けたことを特徴とする付記1記載の内視鏡。 16.内視鏡の挿入部内の長手方向に密閉部分を複数設
けた付記1記載の内視鏡。 17.外部に設けたポンプにより内視鏡密閉内部に直接
送気できる機構を設けた付記1記載の内視鏡。
【0086】18.手元側の操作部からワイヤを牽引、
弛緩することにより、挿入部先端を所望の方向に向ける
湾曲部を有する内視鏡において、前記操作部内でワイヤ
を牽引、弛緩させる摺動を案内する案内部材と案内部材
を固定する固定部材とを一体に設けるとともに、案内部
材が固定部材に対し、可動できることを特徴とする内視
鏡。
【0087】19.案内部材と固定部材を樹脂成形にて
一体に設けた付記18記載の内視鏡。 20.案内部材と固定部材の境界部分に他の部分より薄
肉部分を設けた付記18記載の内視鏡。
【0088】(付記18〜20の背景)内視鏡の湾曲部
の湾曲動作は、先端に固定したワイヤを押し引きするこ
とで行なうのだが、この操作は手元側の操作部で行な
う。操作部では、ワイヤはつなぎ部材を介してチェーン
と接続し、チェーンはスプロケットとかみ合いスプロケ
ットの回転がチェーンとつなぎ部材を介してワイヤの押
し引きになっている。ここで、つなぎ部材とチェーンは
内視鏡挿入部の長手方向に摺動するため、そのためのガ
イド部を設けている。
【0089】つなぎ部材とチェーンのガイド部はコの字
状の溝で形成されているので、操作部本体にワイヤと接
続したつなぎ部材とチェーンを配置し、ガイド部材を組
み付けているため、部品点数も多く構造が複雑になると
いう問題点があった。このため、部品数が少なく、組み
立ての容易な操作部の構造を提供することをを目的と
し、これを実現するために、付記18〜20の構成にし
た。
【0090】21.挿入部先端の所望の部位に誘導する
ための挿入部を有する内視鏡において自在に屈曲する棒
部材とその外周に設けた自由に屈曲するパイプ部材を挿
入部内に設けたことを特徴とする内視鏡。 22.前記棒部材または、前記パイプ部材が挿入部長手
方向に移動でき、前記棒部材と前記パイプ部材の各々が
少なくとも1カ所で硬度を変化させるとともに、前記棒
部材の硬質部分と前記パイプ部材の硬質部分が重なるよ
うに位置することができる付記21記載の内視鏡。
【0091】23.前記棒部材と前記パイプ部材の各々
が、長手方向に硬質部分と肉質部分を交互に複数設ける
とともに、前記棒部材の軟質部分の長さに対し、前記パ
イプ部材の硬質部分の長さを同等以上にした付記21記
載の内視鏡。 24.前記棒部材と前記パイプ部材の各々が、長手方向
に硬質部分と肉質部分を交互に複数設けるとともに、前
記パイプ部材に軟質部分の長さに対し、前記棒部材の硬
質部分の長さを同等以上にした付記21記載の内視鏡。 25.前記棒部材のワイヤを用いた付記21記載の内視
鏡。 26.前記パイプ部材にコイルパイプを用いた付記21
記載の内視鏡。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、先
端を所望の部位に誘導するための管状の挿入部を有して
いる内視鏡において、内視鏡に密閉空間を設け、外部に
設けたポンプより前記密閉空間の内部へ送気可能にする
と共に、前記密閉空間の内部に送気された気体を内視鏡
の外部に排気可能にして、挿入部の硬度を変更可能にし
ているので、単純な構成で挿入部の硬度を変更すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡シス
テムを示す構成図。
【図2】内視鏡の先端側の構造を示す断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】操作部に設けた湾曲操作機構を示す図。
【図5】硬度可変部材の構造を示す断面図。
【図6】送気・送水機構を示す構成図。
【図7】送気送液切換装置の構造を示す断面図。
【図8】送気送切換装置の構造を示す断面図。
【図9】大腸に挿入部を挿入する様子を示す説明図。
【図10】本発明の第2の実施の形態における送気・送
水機構を示す構成図。
【図11】本発明の第3の実施の形態における送気・送
水機構を示す構成図。
【図12】電磁弁の構造を示す断面図。
【図13】本発明の第4の実施の形態における送気・送
水機構を示す構成図。
【図14】本発明の第5の実施の形態における送気・送
水機構を示す構成図。
【図15】本発明の第7の実施の形態における挿入部の
一部の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッサ 5…モニタ 9…操作部 10…挿入部 11…湾曲部 12…先端部 14…ライトガイドコネクタ 20…撮像ユニット 24…送気送水チャンネル 29…固定口金 32…硬度可変部材 48…送気ポンプ 49…送気管路 50…送液タンク 51…送気切換装置 52…送液管路 53…送気送液切換装置 54…接続管路 55…合流部 56…圧力調整機構 57…気体入口部 58…気体出口部 59…液体入口部 60…液体出口部 61…シリンダ 64…ピストン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端を所望の部位に誘導するための管状
    の挿入部を有している内視鏡において、 内視鏡に密閉空間を設け、外部に設けたポンプより前記
    密閉空間の内部へ送気可能にすると共に、前記密閉空間
    の内部に送気された気体を内視鏡の外部に排気可能にし
    て、挿入部の硬度を変更可能にしたことを特徴とする内
    視鏡。
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