JPH10201703A - 内視鏡 - Google Patents
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- JPH10201703A JPH10201703A JP9011425A JP1142597A JPH10201703A JP H10201703 A JPH10201703 A JP H10201703A JP 9011425 A JP9011425 A JP 9011425A JP 1142597 A JP1142597 A JP 1142597A JP H10201703 A JPH10201703 A JP H10201703A
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- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
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- A61B1/00071—Insertion part of the endoscope body
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Abstract
異なる部位の硬度調整を容易に行う。 【解決手段】 折れ止め部材10に隣接する操作部7の
前端には、硬度調整操作を行う円筒形状の硬度調整ノブ
34が設けられており、この硬度調整ノブ34を回動す
る操作を行うことにより軟性部13内に配置された細長
の硬度可変手段を形成する硬度変更用ワイヤ35a、3
5b及び硬度変更用コイル36a、36bを介して軟性
部13の硬度を変更できるようになっている。
Description
は軟性部の硬度を可変する硬度可変手段に特徴のある内
視鏡に関する。
ことにより、切開を必要とすることなく、体腔内の検査
対象部位を観察したり、必要に応じ、処置具を用いて治
療処置のできる内視鏡が広く用いられるようになった。
内にも挿入できるように可撓性を有するようにしてある
が、この可撓性のために、手元側に対し先端側の方位が
定まらず、目標とする方向に導入することが難しくなる
場合がある。
から奥に挿入部を挿入する際に、筒状のガイドチューブ
を用い、S状結腸の屈曲部を直線化した後、これに案内
させて挿入部を挿入することが行われていた。
の挿入においては、挿入部とガイドチューブの隙間に腸
壁を挟む等の問題があるため、例えば特開平6−787
9号公報に示されるように、挿入部の可撓管の可撓性を
セグメント単位で制御することで、上記S状結腸の屈曲
部においてもガイドチューブを用いることなく挿入部を
挿入することのできる内視鏡が開示されている。
6−7879号公報に示される従来技術は、セグメント
単位で軟性部の硬度(可撓性)を調整可能であったが、
その調整操作は、内視鏡操作部から離れた所で行う場
合、内視鏡を挿入する術者がするには、非常に操作しず
らいものであり、また、内視鏡操作部に複数のスイッチ
機構がある場合、操作部が複雑化(あるいは大型化)す
る恐れがあるが、それらスイッチ機構がどのように操作
部に設けられているかは述べられていない。
であり、操作部を複雑化及び大型化せずに、軟性部の異
なる部位の硬度調整を容易に行うことのできる内視鏡を
提供することを目的としている。
内に挿入される軟性可撓管と、前記軟性可撓管の挿入軸
方向の複数の部位の硬度を調整可能な硬度可変手段と、
前記軟性可撓管の基端側に設けられた操作部とを有する
内視鏡において、前記操作部に前記複数の部位の所望硬
度に応じて前記硬度可変手段の硬度を選択的に調整操作
可能な1つの操作部材を設けて構成される。
れた前記操作部材により、前記複数の部位の所望硬度に
応じて前記硬度可変手段の硬度を選択的に調整操作する
ことで、操作部を複雑化及び大型化せずに、軟性部の異
なる部位の硬度調整を容易に行うことを可能とする。
の実施の形態について述べる。
明の第1の実施の形態に係わり、図1は電子内視鏡を備
えた内視鏡装置の構成を示す構成図、図2は図1の硬度
調節ノブの近傍の要部の構成を示す断面図、図3は図2
のカム筒体の構成を示す構成図、図4は図1のコイルの
断面を示す断面図、図5は図1の軟性部の挿入部先端側
からの軟度と硬度の関係を示す図、図6は図1の電子内
視鏡の作用を説明する説明図、図7は図1の軟性部の硬
さの異なる挿入部を有する電子内視鏡に関しての硬度可
変手段の配置について説明する第1の説明図、図8は図
1の軟性部の硬さの異なる挿入部を有する電子内視鏡に
関しての硬度可変手段の配置について説明する第2の説
明図である。
は、撮像手段を内蔵した第1の実施の形態の電子内視鏡
2と、この電子内視鏡2に照明光を供給する光源装置3
と、電子内視鏡2から出力される撮像信号を信号処理す
る信号処理装置4と、この信号処理装置4から出力され
る映像信号を画面上に表示するカラーモニタ5とから構
成されている。
挿入部6の後端側に連設された太幅の操作部7と、この
操作部7の側部から延設されたユニバーサルケーブル8
とを備え、ユニバーサルケーブル8の端部にはコネクタ
9が設けられており、このコネクタ9は光源装置3に着
脱自在で接続することができる。
と、この先端部11の後端に形成され、湾曲自在の湾曲
部12と、この湾曲部12の後端に形成され、長尺で可
撓性を有する軟性部13とからなり、この軟性部13の
後端は操作部7の前端に連結されている。この軟性部1
3の後端外周にはテーパ形状にして折れ止め機能を有す
る折れ止め部材10が設けてある。
ル8内には可撓性を有し、照明光を伝送する機能を有す
るファイバ束からなるライトガイド14が挿通され、コ
ネクタ9に突出するように固定されたライトガイドコネ
クタ部15を光源装置3に接続することにより、光源装
置3内のランプ16の照明光がレンズ17で集光されて
ライトガイドコネクタ部15の端面に供給される。
は先端部11の照明窓に固定された先端面から前方に出
射され、患部等の被写体を照明する。照明された被写体
は照明窓に隣接して先端部11に設けられた観察窓に取
り付けた対物レンズ18によりその結像位置に光学像を
結ぶ。この結像位置には光電変換する機能を備えた撮像
素子として電荷結合素子(以下、CCDと略記)19が
配置され、光学像を電気信号に変換する。
と接続され、この信号ケーブル21は挿入部6内等を挿
通されてその後端はコネクタ9の電気コネクタ22に接
続され、この電気コネクタ22に接続される外部ケーブ
ル23を介して信号処理装置4に接続される。この信号
処理装置4内のドライブ回路24で発生したCCDドラ
イブ信号がCCD19に印加されることにより、光電変
換された撮像信号が読み出され、信号処理装置4内の信
号処理回路25に入力され、標準的な映像信号に変換す
る処理を行う。この標準的な映像信号はカラーモニタ5
に入力され、内視鏡画像表示領域5aにCCD19に結
像された像をカラー表示する。
2はリング形状の多数の湾曲駒26が、隣接する湾曲駒
26と上下、左右に対応する位置でリベット等で互いに
回動自在に連結して構成され、最先端の湾曲駒26或い
は先端部11に固着された湾曲ワイヤ27の後端は操作
部7内のスプロケット28に連結され、このスプロケッ
ト28の軸には湾曲操作を行う湾曲操作ノブ29が取り
付けられている(図1では簡単化のため、上下、或いは
左右方向のみの湾曲機構の概略を示す)。
操作を行うことにより、上下方向或いは左右方向に沿っ
て配置した1対の湾曲ワイヤ27の一方を牽引、他方を
弛緩させて牽引した湾曲ワイヤ27側に湾曲部12を湾
曲させることができるようにしている。
れた位置より前方側に把持部31が設けられ、術者は把
持部31を把持した片方の手(の把持に使用しない親指
等の指)で湾曲操作ノブ29の操作等を行うことができ
るようにしている。
置具挿入口32が設けてあり、この処置具挿入口32か
ら処理具を挿入することにより内部の処置具チャンネル
(図示せず)を経て先端部11のチャンネル出口から処
置具の先端側を突出して、ポリープの切除等の処置を行
うことができるようにしている。
部材10に隣接する操作部7の前端には、硬度調整操作
を行う円筒形状の硬度調整ノブ34が設けられており、
この硬度調整ノブ34を回動する操作を行うことにより
軟性部13内に配置された細長の硬度可変手段を形成す
る硬度変更用ワイヤ(以下、単にワイヤと略記)35
a、35b及び硬度変更用コイル(以下、単にコイルと
略記)36a、36bを介して軟性部13の硬度を変更
できるようになっている。
管37の中に、上記ワイヤ35a、35bと、このワイ
ヤ35a、35bが挿通された密巻き状態の上記コイル
36a、36bが設けられている。
硬性の接続管38には、コイル36a、36bの先端か
ら突出するワイヤ35a、35bの先端がろう付け等で
強固に固定されている。また、このワイヤ35a、35
bの先端より後方となる途中位置にコイル36a、36
bの先端がワイヤ35a、35bにろう付け等で強固に
固定されている。なお、コイル36aの先端は例えばワ
イヤ35aの先端より後方30cm位置に、コイル36
bの先端は例えばワイヤ35bの先端より後方50cm
位置に、それぞれ、ろう付け等で強固に固定されてい
る。
の手元側の端部は、操作部7の前端内部に配置したコイ
ルストッパ40に突き当たっており、この位置より後方
側への移動が規制(阻止)されている。また、コイル3
6a、36b内を挿通されたワイヤ35a、35bは、
このコイルストッパ40の孔を貫通して後方側に延出さ
れ、コイル36a、36bに対してワイヤ35a、35
bは移動自在になっている。なお、コイル36a、36
bは、回転しない状態に強固に固定されている。
を操作部7に固定する後端口金41に強固に固定されて
おり、この後端口金41は、その外周に配置した円筒管
42の前端付近で固定されている。一方、ワイヤ35
a、35bの手元側の端部、つまり後端は牽引部材43
a、43bに強固に固定されていて、この牽引部材43
a、43bは、移動部材44a、44bに強固に固定さ
れている。
2の内側を軸方向に移動可能である。従って、この移動
部材44a、44bと共に、牽引部材43a、43bが
後方側に移動する。牽引部材43a、43b、移動部材
44a、44bが後方側に移動されない状態では、コイ
ルストッパ40により後方側への移動が規制されたコイ
ル36a、36bは、最も可撓性が高い状態、つまり最
も屈曲し易い硬度が低い状態である。
方側に移動してワイヤ35a、35bが後方側に移動す
ると、相対的にコイルストッパ40は、コイル36a、
36bを前方側に押し付ける圧縮力が作用する。つま
り、ワイヤ35a、35bを後方側に移動することによ
りコイル36a、36bに圧縮力を与えることになり、
この圧縮力により、弾性を有するコイル36a、36b
の可撓性を低い状態、つまり屈曲しにくい硬度(より正
確には屈曲に対する硬度)が高い、硬い状態に設定でき
るようにしている。この場合、牽引部材43a、43b
の後方側へ移動量に応じてコイル36a、36bへの圧
縮力の大きさを変更でき、従ってその可撓性の大きさ
(硬度の大きさ)を変更できるようにしている。
1がかぶさっており、このカム筒体51には、筒体部分
の対向する2箇所にカム溝52a、52bが設けられて
いる。また、円筒管42にもその長手方向に長孔53が
設けられている。さらに、移動部材44a、44bに
は、移動部材44a、44bと共に移動する2つのピン
54、55がカム溝52a又はカム溝52b及びその外
側の長孔53を通じて強固に固定されている。この長孔
53はワイヤ35a、35bの後端の移動範囲(図2の
符号d)をカバーする長さに設定されている。
観を示すことで、カム筒体51のカム溝52a、ピン5
4、55の関係を示す。また、図3(a)の展開図であ
る図3(b)においては、ピン54、55の位置が初期
位置にある状態(36a、36bが最も軟らかい状態)
を示している。
状の当接部材57に突き当たり、前方への移動が規制さ
れている。この当接部材57は円筒管42の前端付近の
外側に配置され、折れ止め部材10に強固に固定されて
いる。また、硬度調整ノブ34は、固定部48によって
カム筒体51と共に回転するようになっている。なお、
このような硬度調整ノブ34は、回転操作可能である
が、当接部材57は回転しないように強固に固定されて
いる。
形態のコイル36a、36bは、図4(a)に示すよう
に、もともと円形の断面のものに加工面58(例えばプ
レス加工)を設け、その加工面が互いに密着するように
巻いたものである。
加工面58だけではなく加工面59を設け薄肉に加工し
てもよい。また、この加工面58は、必ずしも直線でな
くても良く、曲線になっても良く、例えば断面が楕円で
も良い。
このように加工面58や加工面59を設けることによ
り、接触部が面に近くなり、コイル36a、36bに圧
縮力をかけても、その塑性の変形を防ぐことができ、塑
性変形することがほとんどない。なお、このような形の
コイルは、湾曲操作用のコイルに用いても良い。
度の関係は図5に示すようになり、例えばピン54、5
5の位置が初期位置にある状態(図3(b)参照)の時
は、軟性部13の軟部81と硬部82と変化部83によ
るバランスにより、軟性部13の硬度は軟状態の実線に
なる。
態の破線のようになる。ただし、この場合、例えば30
cmより先端は軟状態と同じで、硬さの変化は起こらな
い。また、コイル36bを硬くすると、硬状態の一点破
線のようになる。ただし、この場合、例えば50cmよ
り先端は軟状態と同じで、硬さの変化は起こらない。
の形態の作用について、例えば電子内視鏡2を大腸に挿
入する例を一例として説明する。
(a)のように、挿入部6を肛門91より曲がりくねっ
たS字結腸92を通過させ、下行結腸93を通過させ、
脾湾曲94付近まで挿入する。
にして略直線状態にする。それに伴い、図6(b)のよ
うに、S字結腸92の曲がりくねった部分が折り畳まれ
るように短縮し、略直線状態になる。ここで硬度調整ノ
ブ34を回転操作させて、コイル36a、36bを硬状
態にする。そうすることで、軟性部13の手元の操作が
先端に伝わり易くなり、大腸の深部への操作が行い易く
なる。
の先端近くまで硬状態になるので(図5参照)、例え
ば、図6(c)で示すように、横行結腸95も直線に近
い状態で先端が通過し肝湾曲97及び上行結腸96を経
て、盲腸98に到達する。
部13の先端側は硬状態にならない為(図5参照)、例
えば、図6(d)に示すように横行結腸95が曲がった
状態のまま先端が通過し肝湾曲97及び上行結腸96を
経て、盲腸98に到達する。
屈曲形状が比較的緩やかな時、図6(c)で示すように
挿入すると、速やかに挿入できる。
行結腸95、肝湾曲97において屈曲形状が急であった
り、横行結腸95が非常に長かったりする場合がある。
そのような時には、図6(c)で示す形にするのは難し
いので、図6(d)で示すように、横行結腸95がある
程度曲がった状態のまま挿入することとなる。その場
合、コイル36bによって、少なくともS字結腸92は
直線状態に保ったまま先端を進めるようにする。
ず曲がってしまうと、大腸の深部への挿入において、手
元の操作が先端にほとんど伝わらなくなる。
を術者が状況により選択的に調節する方法について説明
する。
ると、図4(a)に示すように、それに伴いカム筒体5
1も右に回転する(図4のR方向)。この時、ピン5
4、55は回転せずに、図4(b)に示すように、カム
溝52a、52bの溝部がR方向へα°移動する。仮
に、カム筒体51をR方向へα°回転させた場合、ピン
55はdの距離で前後方向のスライドを行う。しかし、
ピン54はカム溝52aが直線状態であるため前後方向
のスライドはせず一定の位置にある。逆に、左(L)方
向にカム筒体51をα°回転させると、ピン54はdの
距離で前後方向のスライドを行うが、ピン55はカム溝
52bは直線状態であるため、前後方向のスライドはせ
ず一定の位置にある。
整ノブ34)を、右、左の「どちら側に回転させるか」
により「コイル36aを硬状態にする」か、「コイル3
6bを硬状態にする」かの選択が可能となっている。
度調整ノブ34によりコイル36a、36bを選択して
軟性部13を所望の硬状態として挿入操作が行えると共
に、その選択が、別々の操作ノブではなく硬度調整ノブ
34一つのノブにより、軟性部13の異なる部位を硬く
する選択操作が可能であるので、電子内視鏡2の構造も
簡単になり、かつ術者においても容易に操作を行うこと
ができる。
する電子内視鏡に関して、硬度可変手段をどの部位の配
置するかについて述べる。
6は電子内視鏡101の挿入部102の径より太くなっ
ており、電子内視鏡2の軟性部13は電子内視鏡101
の軟性部103よりも硬くなっている。実際、同じ径の
太さでも硬さを別にすることは可能だが、ここでは、一
般的に細径のものほど軟らかいため、説明を簡略にする
ために太さの違いを用いて硬さの違い表すことにする。
子内視鏡101のほうが、硬い軟性部13を有する電子
内視鏡2よりも硬度可変手段(すなわち、コイル)が軟
性部の先端近くまで及んでいる(例えば、電子内視鏡1
01ではコイル104aが先端近くの25cmまであ
り、電子内視鏡2ではコイル36aが35cmからある
ことを意味する)。
2、101に、コイル36a及びコイル104aがそれ
ぞれ1本づつ書かれているが、実際は上述した第1の実
施の形態の形態のように、コイルを複数配置してもよ
い。
状態にしても軟性部の先端には軟らかいままの部分が必
要である。図7で示すそれぞれの電子内視鏡2、101
で、仮に軟らかい部位の長さが同じ時、曲がる力が同じ
であれば硬い物ほど小さく曲がりにくい(同じ角度まで
曲がらない)。
部103と同じぐらいの角度に曲がるようにするために
は、曲げ半径は大きくなるが、硬度可変でない軟らかい
部分の長さを長くする必要がある。そこで、コイル36
aはコイル104aよりも手元側の位置に設けている。
軟性部13の先端の軟らかい部分が、軟性部103の先
端の軟らかい部分と同じ力で同じ様な角度に曲げること
が可能となり、軟性部の硬さの異なる電子内視鏡のそれ
ぞれにおいて、挿入部の最適な挿入性が得られる。
ちらの電子内視鏡もそれぞれ全長は同じ硬さであるが、
図8に示すように、軟状態の時どちらの電子内視鏡も、
途中から手元側がそれぞれ(例えば、30cmから40
cmあるいは40cmから50cmのように)少し硬く
なるように挿入部を構成しても図7と同様な作用・効果
を得ることができる。
発明の第2の実施の形態に係わり、図9は電子内視鏡の
要部の構成を示す構成図、図10は図9の電子内視鏡の
カム筒体の構成を示す構成図である。
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
150を第1のコイル151と薄肉パイプ152に巻か
れた第2のコイル153を直列的につないで構成してい
る。そして、第1のコイル151の後端部と薄肉パイプ
152の先端及び第2のコイル153の先端部は、ろう
154等で強固に固定されている。ワイヤ155は、第
1のコイル151の先端部でろう154等により強固に
固定されているが、それ以外では第1のコイル151の
中と薄肉パイプ152の中を非固定状態で通っている。
トッパ40にろう154等により強固に固定されてい
る。薄肉パイプ152の後端部は、コイルストッパ40
では非固定状態で(突き抜けていて)、第2牽引部材1
56にろう154等で強固に固定されている。さらに、
ワイヤ155は第2牽引部材156から突き抜けて、第
1牽引部材157にろう154等で強固に固定されてい
る。ワイヤ155の先端は、第1の実施の形態と同様
に、接続管38に取り付けられている。ピン54、55
は、カム筒体51のカム溝52a、52bにはまってい
る。
外観を示すことで、カム筒体51のカム溝52a、ピン
54、55の関係を示す。また、図10(a)の展開図
である図10(b)においては、ピン54、55の位置
が初期位置にある状態(36a、36bが最も軟らかい
状態)を示している。
ある。
調整ノブ34を左方向(L方向)に回転させると、カム
筒体51も左方向(L方向)に回転する。L方向にα°
回転させると、ピン55はカム溝52bの溝に沿ってd
1の距離で後方へスライドする。しかし、ピン54は、
カム溝52aが直線状態であるため、後方へのスライド
はせず一定の位置にあり移動しない。つまり、ワイヤ6
1は引っ張られていないが薄肉パイプ152が引っ張ら
れている状態になる。そのことにより、第2のコイル1
53に大きな圧縮力がかかり、第2のコイル153を硬
くすることができる。このとき第1のコイル151の硬
さはほとんど変わらない。
示しているところの、電子内視鏡2の先端から50cm
の位置にあったとすれば、50cmから手元側の軟性部
13は硬くなる。
に、カム筒体51を回転させると、ピン55は、β°の
時カム溝52bの溝が直線状態のため、スライドせず一
定の位置にあるが、ピン54は、カム溝52aの溝に沿
ってd2の距離で後方へスライドする。つまり、第2の
コイル153は硬いままで、さらにワイヤ61を牽引す
ることで、第1のコイル151に圧縮力をかけて、第1
のコイル151を硬くすることができる。
示しているところの、電子内視鏡2の先端から30cm
であれば、カム筒体51をβ°まで回転することにより
30cmから手元側全体を硬くすることができる。
状態で、硬度調整ノブ34及びカム筒体51をβ°まで
回転させて、軟性部13の比較的先端近くまで硬くした
状態で、大腸深部まで挿入を試みる。横行結腸95や肝
湾曲97の屈曲度合いが特別激しいものでなければ、図
6(c)のように、そのまますみやかに盲腸98まで到
達できる。
曲が激しい患者の場合は、硬度調整ノブ34及びカム筒
体51の回転量をα°まで戻し手元側は硬い状態で、S
字結腸92の直線状態を保つようにしながら先端は軟ら
かい状態にして、図6(d)のように、横行結腸95、
肝湾曲97の形状にある程度沿うようにして挿入するこ
とができる。
を変えるのに2つの硬度可変手段を軟性部13の中に内
蔵したが、本実施の形態では、図7で示すように、1本
の内蔵物で異なる部位を選択的に硬度調整することが可
能である。また、1本の内蔵物のため、第1の実施の形
態に比べ軟性部13の太径化を極力防ぐことができる。
その調整法も、1つの硬度調整ノブ34だけでその回転
操作量の違いにより、選択調整を可能にしている。
4及びその周辺の外観には、目盛りがついており、硬度
調整ノブ34をα°回転させた位置と、β°回転させた
位置が術者にわかるようになっている。
硬くなる部位の長さとの度合いが対応しているので(途
中まで回転させれば軟性部13の手元側が硬くなり、最
大まで回転させれば軟性部13の先端まで硬くなる)、
術者にとってわかりやすく、操作し易い。
ある。
1の実施の形態の効果に加え、1本の細径の内蔵物で、
異なる部位の硬度調節が可能であるため、挿入部の太径
化を極力防ぐことができる。
こととして、これまで述べた硬度可変手段は、コイルと
ワイヤの組み合わせによるものであるが、他の手段を用
いた場合も異なる部位の選択的な硬度調整操作は、1つ
の操作部材で可能にするのが望ましい。
り、加熱によって軟化・硬化したりする樹脂を用いた
り、あるいは細径のバルーンに流体を加圧したり減圧し
たりする場合も、それらの制御スイッチは1の操作部材
で制御するのが望ましい。
違いや操作量の違い、操作回数の違いなどによって、異
なる部位の選択的な硬度調整をするのが望ましい。
る電子内視鏡に関しては、本実施の形態においても、図
7及び図8に示したように硬度可変手段を配置すること
で、第1の実施の形態と同様な作用・効果を得ることが
できる。
軟性可撓管の挿入軸方向の複数の部位の硬度を調整可能
な硬度可変手段と、前記軟性可撓管の基端側に設けられ
た操作部とを有する内視鏡において、前記操作部に前記
複数の部位の所望硬度に応じて前記硬度可変手段の硬度
を選択的に調整操作可能な1つの操作部材を設けたこと
を特徴とする内視鏡。
スと前記シースに圧縮力をかける圧縮手段とからなるこ
とを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
の細長の内蔵物であることを特徴とする付記項1に記載
の内視鏡。
方向によって、前記複数部位の硬度を選択的に調整操作
することを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
量によって、前記複数部位の硬度を選択的に調整操作す
ることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
硬度可変でない常に軟性の部分を設けたことを特徴とす
る付記項1に記載の内視鏡。
作部とを具備し、前記軟性部にシースと前記シースに圧
縮力を加えて硬度を調整する硬度可変手段を有する内視
鏡において、前記硬度可変手段を複数部位に直列的に配
置し、前記複数部位の硬度を選択的に調整操作する調整
操作手段を備えたことを特徴とする内視鏡。
操作部に設けられた一つの操作部材により構成されるこ
とを特徴とする付記項7に記載の内視鏡。
イヤからなる細長の硬度可変手段(可撓性調整手段)を
内蔵物として設けた場合、異なる部位を選択的に硬度調
整するには、複数本の硬度可変手段が必要であった。こ
れでは挿入部が太径化しやすくなる。
イヤからなる複数部位の硬度可変手段を直列的に1本に
することで、挿入部の太径化を極力防ぎ、異なる部位を
選択的に硬度調整可能にする。
けた内視鏡において、前記軟性部の硬度に基づき、先端
側までの硬度可変範囲を設定することを特徴とする内視
鏡。
記軟性部の外径に依存することを特徴とする付記項9に
記載の内視鏡。
異なる機種で硬度可変手段をどのような部位に設けたか
は述べられていない。
もとの硬度が異なる機種ごとに硬度可変手段を設ける部
位を変えることで、軟性部のもとの硬さが異なる機種に
応じて、良好な挿入性を確保する。
れば、操作部に設けられた操作部材により、複数の部位
の所望硬度に応じて硬度可変手段の硬度を選択的に調整
操作するので、操作部を複雑化及び大型化せずに、軟性
部の異なる部位の硬度調整を容易に行うことができると
いう効果がある。
備えた内視鏡装置の構成を示す構成図
断面図
の関係を示す図
子内視鏡に関しての硬度可変手段の配置について説明す
る第1の説明図
子内視鏡に関しての硬度可変手段の配置について説明す
る第2の説明図
要部の構成を示す構成図
成図
Claims (1)
- 【請求項1】 体腔内に挿入される軟性可撓管と、前記
軟性可撓管の挿入軸方向の複数の部位の硬度を調整可能
な硬度可変手段と、前記軟性可撓管の基端側に設けられ
た操作部とを有する内視鏡において、 前記操作部に前記複数の部位の所望硬度に応じて前記硬
度可変手段の硬度を選択的に調整操作可能な1つの操作
部材を設けたことを特徴とする内視鏡。
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