JPH1099264A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH1099264A
JPH1099264A JP8256866A JP25686696A JPH1099264A JP H1099264 A JPH1099264 A JP H1099264A JP 8256866 A JP8256866 A JP 8256866A JP 25686696 A JP25686696 A JP 25686696A JP H1099264 A JPH1099264 A JP H1099264A
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JP
Japan
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hardness
coil
wire
endoscope
bending
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Pending
Application number
JP8256866A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Moriyama
宏樹 森山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH1099264A publication Critical patent/JPH1099264A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Biomedical Technology (AREA)
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  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性が湾曲或いは曲げ方向に依存しないよ
うにして、良好な挿入性を確保することができる内視鏡
を提供する。 【解決手段】軟性部13を有する挿入部6内には硬度可
変手段となるコイル36とワイヤ35とが挿通され、先
端部11に先端が固定されたワイヤ35の途中でコイル
36の先端が固定され、コイル36の後端を規制するコ
イルストッパ40の中空部を通したワイヤ35の後端は
牽引部材46に連結され、操作部7の前端付近に設けた
硬度調整ノブ34を回動することにより、牽引部材46
を後方に移動してコイル36に圧縮力を印加してコイル
36の硬度を可変できるようにしている。コイル36と
ワイヤ35とが軟性部13の外皮を形成する軟性管37
から離間してその中心軸近傍に沿って挿通することによ
り、湾曲方向により硬度の値が異なるのを防止してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軟性部の硬度を可変
する硬度可変手段を備えた内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細長の挿入部を体腔内に挿入する
ことにより、切開を必要とすることなく、体腔内の検査
対象部位を観察したり、必要に応じ、処置具を用いて治
療処置のできる内視鏡が広く用いられるようになった。
【0003】上記内視鏡の挿入部は、屈曲した挿入経路
内にも挿入できるように可撓性を有するようにしてある
が、この可撓性のために、手元側に対し先端側の方位が
定まらず、目標とする方向に導入することが難しくなる
場合がある。
【0004】これに対処するために、例えば実開平3−
43802号公報には、内視鏡の内部にコイルパイプと
ワイヤとからなる硬度可変手段(或いは可撓性可変手
段)を設けたものが開示されている。この従来例の構成
によれば、内視鏡検査を行う術者が簡単な操作で挿入部
の可撓性を調整することができ、屈曲した経路内にも挿
入し易いようにすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、挿入部内に設
けたコイルとワイヤからなる細長の硬度可変手段は、軟
性管内の管壁沿いに配置していた。この構成では、軟性
部を硬質化する操作により硬状態にしたとき、軟性部の
可撓性が曲げ方向によって異なってしまうことになる。
【0006】これでは、例えば大腸への挿入において、
挿入部をあまり捻らずに4方向に湾曲操作をまんべんな
く使用しながら挿入部を押して挿入する方法を行う術者
(他の挿入方法をする術者もいるが)にとって、軟性部
の可撓性が湾曲方向によって異なることになり、挿入性
が低下する。
【0007】(発明の目的)本発明は、上記事情に鑑み
てなされたもので、可撓性が湾曲或いは曲げ方向に依存
しないようにして、良好な挿入性を確保することができ
る内視鏡を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】軟性部を有する挿入部と
操作部とを具備し、軟性部に細長の硬度可変手段を内蔵
した内視鏡において、前記硬度可変手段を、前記軟性部
の外周部を構成する軟性管の管壁から離して配置するこ
とにより、曲げ方向によって、可撓性の値が異なるのを
抑制し、良好な挿入性を確保している。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内
視鏡装置の概略の構成を示し、図2は第1の実施の形態
の内視鏡の構成を示し、図3(A)及び(B)は図2の
A−A線断面とB−B線断面を示し、図4(A)及び
(B)はカム体の具体例を示し、図5(A)ないし
(C)は本実施の形態の作用の説明図を示す。
【0010】図1に示すように、内視鏡装置1は、撮像
手段を内蔵した第1の実施の形態の電子内視鏡2と、こ
の電子内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、電子
内視鏡2から出力される撮像信号を信号処理する信号処
理装置4と、この信号処理装置4から出力される映像信
号を画面上に表示するカラーモニタ5とから構成されて
いる。
【0011】電子内視鏡2は、細長の挿入部6と、この
挿入部6の後端側に連設された太幅の操作部7と、この
操作部7の側部から延設されたユニバーサルケーブル8
とを備え、ユニバーサルケーブル8の端部にはコネクタ
9が設けられており、このコネクタ9は光源装置3に着
脱自在で接続することができる。
【0012】挿入部6は、先端側から硬性の先端部11
と、この先端部11の後端に形成され、湾曲自在の湾曲
部12と、この湾曲部12の後端に形成され、長尺で可
撓性を有する軟性部13とからなり、この軟性部13の
後端は操作部7の前端に連結されている。この軟性部1
3の後端外周にはテーパ形状にして折れ止め機能を有す
る折れ止め部材10が設けてある。
【0013】挿入部6、操作部7、ユニバーサルケーブ
ル8内には可撓生を有し、照明光を伝送する機能を有す
るファイバ束からなるライトガイド14が挿通され、コ
ネクタ9に突出するように固定されたライトガイドコネ
クタ部15を光源装置3に接続することにより、光源装
置3内のランプ16の照明光がレンズ17で集光されて
ライトガイドコネクタ部15の端面に供給される。
【0014】このライトガイド14で伝送された照明光
は先端部11の照明窓に固定された先端面から前方に出
射され、患部等の被写体を照明する。照明された被写体
は照明窓に隣接して先端部11に設けられた観察窓に取
り付けた対物レンズ18によりその結像位置に光学像を
結ぶ。この結像位置には光電変換する機能を備えた撮像
素子として電荷結合素子(CCDと略記)19が配置さ
れ、光学像を電気信号に変換する。
【0015】このCCD19は信号ケーブル21の一端
と接続され、この信号ケーブル21は挿入部6内等を挿
通されてその後端はコネクタ9の電気コネクタ22に接
続され、この電気コネクタ22に接続される外部ケーブ
ル23を介して信号処理装置4に接続される。この信号
処理装置4内のドライブ回路24で発生したCCDドラ
イブ信号がCCD19に印加されることにより、光電変
換された撮像信号が読み出され、信号処理装置4内の信
号処理回路25に入力され、標準的な映像信号に変換す
る処理を行う。この標準的な映像信号はカラーモニタ5
に入力され、内視鏡画像表示領域5aにCCD19に結
像された像をカラー表示する。
【0016】先端部11に隣接して設けられた湾曲部1
2はリング形状の多数の湾曲駒26が、隣接する湾曲駒
26と上下、左右に対応する位置でリベット等で互いに
回動自在に連結して構成され、最先端の湾曲駒26或い
は先端部11に固着された湾曲ワイヤ27の後端は操作
部7内のスプロケット28に連結され、このスプロケッ
ト28の軸には湾曲操作を行う湾曲操作ノブ29が取り
付けられている(図1では簡単化のため、上下、或いは
左右方向のみの湾曲機構の概略を示す)。
【0017】そして、この湾曲操作ノブ29を回動する
操作を行うことにより、上下方向或いは左右方向に沿っ
て配置した1対の湾曲ワイヤ27の一方を牽引、他方を
弛緩させて牽引した湾曲ワイヤ27側に湾曲部12を湾
曲させることができるようにしている。
【0018】操作部7には、湾曲操作ノブ29が設けら
れた位置より前方側に把持部31が設けられ、術者は把
持部31を把持した片方の手(の把持に使用しない親指
等の指)で湾曲操作ノブ29の操作等を行うことができ
るようにしている。
【0019】また、この把持部31より前端側には、処
置具挿入口32が設けてあり、この処置具挿入口32か
ら処理具を挿入することにより内部の処置具チャンネル
33(図3参照)を経て先端部11のチャンネル出口か
ら処置具の先端側を突出して、ポリープの切除等の処置
を行うことができるようにしている。
【0020】また、本実施の形態では、例えば折れ止め
部材10に隣接する操作部7の前端には、硬度調整操作
を行う円筒形状の硬度調整ノブ34が設けられており、
この硬度調整ノブ34を回動する操作を行うことにより
軟性部13内に配置された細長の硬度可変手段を形成す
る硬度変更用ワイヤ(以下、単にワイヤと略記)35及
び硬度変更用コイル(以下、単にコイルと略記)36を
介して軟性部13の硬度を変更できるようになってい
る。
【0021】図2は電子内視鏡2の挿入部6及び操作部
7のより具体的な構造を示す。軟性部13の円筒形状の
外皮(外周部)を形成する軟性の樹脂チューブ等の軟性
管37の中には硬度調整ノブ34を操作した場合の力を
伝達するワイヤ35と、このワイヤ35が挿通された密
巻きに近い状態のコイル36が設けられている。
【0022】先端部11を形成する硬質の先端部材に
は、コイル36の先端から突出するワイヤ35の先端が
ろう付け等で強固に固定されている。また、このワイヤ
35の先端より後方となる途中位置、例えば湾曲部12
と軟性部13を接続する硬性の接続管38より少し後方
位置にコイル36の先端がワイヤ35にろう付け等で強
固に固定されている。なお、湾曲部12はゴムチューブ
等の弾性を有する外皮39で覆われている。
【0023】このコイル36の手元側の端部は操作部7
の前端内部に配置したコイルストッパ40に突き当たっ
てこの位置より後方側への移動が規制(阻止)されてい
る。コイル36内を挿通されたワイヤ35はこのコイル
ストッパ40の孔を貫通して後方側に延出され、コイル
36に対してワイヤ35は移動自在になっている。な
お、コイル36は、殆ど回転しない状態になっている。
【0024】コイルストッパ40は、軟性管37の後端
を操作部7に固定する後端口金41にビス42で固定さ
れている。この後端口金41は、その外周に配置した円
筒管43の前端付近でナット44で固定されている。一
方、ワイヤ35の手元側の端部、つまり後端にはリング
形状のワイヤストッパ45がろう付け等で強固に固定さ
れている。
【0025】また、コイルストッパ40とワイヤストッ
パ45の間には、前後方向に移動可能な牽引部材46が
配置され、この牽引部材46は溝48内にワイヤ35を
通すようにして移動リング47に固定されている。
【0026】つまり、図3(B)に示すように半径方向
にワイヤ35を通す溝48を形成した牽引部材46がビ
ス49によって円管状の移動リング47の内周面に固定
されている。
【0027】この移動リング47は、円筒管43の内側
を軸方向に移動可能である。従って、この移動リング4
7と共に、牽引部材46が後方側に移動すると、図2の
2点鎖線で示すように牽引部材46はワイヤストッパ4
5に突き当たることになる。さらに牽引部材46を後方
側に移動させる操作を行うことにより、ワイヤストッパ
45も後方側に移動されることになる。
【0028】ワイヤストッパ45が後方側に移動されな
い状態では、コイルストッパ40により後方側への移動
が規制されたコイル36は最も可撓性が高い状態、つま
り最も屈曲し易い硬度が低い軟状態である。
【0029】これに対し、コイルストッパ40が後方側
に移動してワイヤ35の後端も同時に後方側に移動する
と、相対的にコイルストッパ40はコイル36を前方側
に押しつける圧縮力が作用する。
【0030】つまり、ワイヤ35の後端を後方側に移動
させる力を加えることによりコイル36に圧縮力を与え
ることになり、この圧縮力により、弾性を有するコイル
36の可撓性を低い状態、つまり屈曲しにくい硬度(よ
り正確には屈曲に対する硬度)が高い、硬い状態に設定
できるようにしている。この場合、牽引部材46の後方
側への移動量に応じてコイル35への圧縮力の大きさを
変更でき、従ってその可撓性の大きさ(硬度の大きさ)
を変更できるようにしている。
【0031】上記円筒管43の外側にはカム筒体51が
かぶさっている。このカム筒体51には、その筒体部分
の対向する2箇所にカム溝52a、52bが螺旋状に設
けられている。また、円筒管43にもその長手方向に長
孔53が設けられている。移動リング47には、この移
動リング47と共に移動する2つのピン54がカム溝5
2a又は52b及びその外側の長孔53を通してビス部
で固定されている。この長孔53はワイヤ35の後端或
いはワイヤストッパ45の移動範囲(図2の符号E)を
カバーする長さに設定されている。
【0032】カム筒体51にはその外側に硬度調整ノブ
34が、周方向の複数ヶ所のピン55によって固定され
ている。つまり、硬度調整ノブ34にはその内側のカム
筒体51に届くピン孔が形成され、ピン55が嵌入さ
れ、充填剤56で塞ぐようにしている。
【0033】硬度調整ノブ34はその前端が円環形状の
当接部材57に突き当たり、前方への移動が規制されて
いる。この当接部材57は円筒管43の前端付近の外側
に配置され、折れ止め部材10の後端を支持する支持部
材58の外周にビス59で固定されている。
【0034】また、この硬度調整ノブ34の後端側では
カム筒体51の外周面に把持部筒体61の前端の内周面
が嵌合し、かつこの把持部筒体61の前端の外周面は硬
度調整ノブ34の後端を切り欠いた内周面に嵌合してい
る。つまり、硬度調整ノブ34は前後方向への移動が規
制された状態で、カム筒体51を介して円筒管43の外
周面に摺接し、(円筒管43の周りで)回動自在に配置
されている。このように硬度調整ノブ34は回転操作可
能であるが、当接部材57は回転しないようにビス59
で固定されている。
【0035】硬度調整ノブ34の前端内周面とその内側
に対向する円筒管43の外周面との間にはOリング62
が配置され、硬度調整ノブ34の前端内周面がOリング
62に圧接している。又、カム筒体51の後端付近の外
周面とこの外周面に嵌合する把持部枠体61の内周面と
の間にも、例えばカム体51側に設けた周溝にOリング
63が収納され、把持部枠体61の内周面がOリング6
3に圧接している。
【0036】つまり、Oリング62、63により水密を
確保すると共に、カム筒体51及び硬度調整ノブ34に
対して摩擦力を与えるようにして、その摩擦力により硬
度調整ノブ34を操作した手を離してもその状態にロッ
ク(或いは保持)できるようにしている。
【0037】図4(A)は、カム筒体51のカム溝52
a、52bの形状を示す。カム溝52a,52bは2条
カムであり、その一方をカム溝52aもう一方を52b
で示している。
【0038】カム溝52aと52bは同じ形をしていて
カム筒体51の軸に対して一方を180度回転した位置
に他方が重なるような対称となる位置にそれぞれ設けら
れている。図4(A)ではカム溝52a、52bは単純
な滑らかな溝形状(滑らかな螺旋形状)をしている。
【0039】図4(A)に示す構造の代わりに、図4
(B)に示すように、例えば溝52bの途中に凹部64
aがあったり、溝52bの端部に凹部64bが設けられ
ている構造にして、これらの位置にピン54が設定され
た場合に操作者にクリック感を与えるようにしても良
い。
【0040】図2に示すように、把持部31に隣接する
前方位置に処置具挿入口32を形成する挿入口枠体65
が設けられている。この挿入口枠体65は操作部7の内
部において処置具挿入口32側と吸引管路66側とに分
岐している分岐部材67に接続され、この分岐部材67
の前端には挿入部6内に設けられた処置具チャンネル3
3の手元端の端部が接続部68により接続されている。
【0041】また、この分岐部材67はビスにより円筒
管43に固定されている。また、この円筒管43はその
後端がビスにより操作部7の湾曲操作機構等が取り付け
られる枠体60に接続されている。この円筒管43は硬
度調整ノブ34側が回転されても回転しない構造となっ
ている。
【0042】挿入部6内には図3(A)に示すように様
々の内蔵物が配置され、特に硬度可変手段は軟性管37
の中心軸近傍に沿って配置されている。
【0043】つまり、軟性管37における上下、左右に
対応する位置で、管壁に近接するようにして配置された
4本の湾曲ワイヤ27、中央付近に配置された2本の信
号ケーブル21、コイル36及びワイヤ35、中央の上
部寄りに配置された2本のライトガイド14、下寄りに
配置された処置具チャンネル33、コイル36に隣接し
て配置された送気を行うための送気チューブ69及び送
水するための送水チューブ70が内蔵されている。
【0044】また、操作部7内にも図3(B)に示すよ
うな内蔵物が配置されている。この内蔵物の配置は図3
(A)とほぼ同様である。このように本実施の形態では
硬度可変手段を形成するコイル36及びワイヤ35を軟
性管37の管壁から離して配置(より具体的には軟性管
37の中心軸付近に配置)することにより、管壁に近接
して配置した場合における湾曲方向或いは曲げ方向によ
って硬度(可撓性)が異なることを解消して、方向依存
性の少ない硬度の可変機構を形成している。
【0045】換言すると、本実施の形態では硬度可変手
段を形成するコイル36及びワイヤ35を軟性管37の
管壁から離して軟性管37の中心軸付近に配置すること
により、湾曲或いは曲げ方向によって前記硬度が異なる
のを抑制する抑制手段を形成している。
【0046】従来例では硬度可変手段は管壁に沿って配
置しているので、硬度可変手段の硬度を変化した場合に
はその硬度可変手段が配置された管壁側の方向に湾曲
(或いは屈曲)する場合の硬度の変化が、他の方向に湾
曲する場合より大きくなってしまう。従って、従来例で
は、湾曲させる場合、湾曲させる方向に応じて操作の力
量等を加減しなければならない。
【0047】これに対し、本実施の形態では軟性管37
の中心軸付近に沿って硬度可変手段を配置しているの
で、硬度可変手段の硬度を変化した場合における、硬度
の方向依存性がなく、一様に軟性部13の硬度を大きく
するような硬度制御ができるので、湾曲する場合にその
湾曲する方向に応じて操作力量等を加減することなく操
作でき、屈曲した体腔内等へ挿入する操作を容易に行う
ことができるようにしている。
【0048】図3(B)の様に牽引部材46は、ある程
度のスペースをとってしまうものであるが、この牽引部
材46は図2に示すように接続部68よりも前方位置に
あり、この牽引部材46が最も後方に移動しても接続部
68より前方位置となる様に配置して、接続部68より
後方位置側となる場合よりも小さいスペース内にコンパ
クトに収納できるようにしている。
【0049】次に本実施の形態の作用を図5に示すよう
に肛門91から大腸を経て盲腸側に内視鏡2の挿入部6
を挿入して内視鏡検査を行う場合で説明する。図2の実
線で示す様に牽引部材46がワイヤストッパ45に突き
当たっていない状態では、ワイヤ35に張力がかかって
いないのでコイル36も柔らかい。従って軟性部13は
柔らかい屈曲し易い状態になっている。
【0050】図5(A)に示す様に、軟性部13がこの
ように柔らかい状態で挿入部6を押しながら肛門91か
ら曲がりくねったS状結腸92の中を挿入していく。
【0051】軟性部13は柔らかい状態なので、曲がり
くねったS状結腸92であっても患者に与える苦痛を小
さい状態で挿入していくことができる。図5(A)の様
に、電子内視鏡の挿入部6の先端が下行結腸93を経て
脾湾曲94付近まで到達したら挿入部6を引っ張る操作
を行う。すると、図5(B)に示す様にS状結腸92
は、ほぼ直線状に短縮化される。そして電子内視鏡の挿
入部6は、ほぼ直線状になる。
【0052】この状態で硬度調整ノブ34を図4(A)
の符号Cで示す方向(図4(A)では左側が挿入部側と
した状態で示している。)に回転させると、図4(A)
の実線で示すようにピン54が(カム筒体51に対し
て)カム溝52aの中を矢印Dで示すように移動する。
また、このピン54は円筒管43の長手方向に形成した
長孔53内に貫通しているので、移動リング47はピン
54と共にこの長孔53に沿って後方に移動する。つま
り、ピン54は実際には図4(A)で水平方向(右側)
に移動する。
【0053】この移動により、移動リング47に固定さ
れた牽引部材46も後方に移動し、この移動により図2
の実線の位置から2点鎖線で示す位置まで移動するとワ
イヤストッパ45に突き当たる。
【0054】さらに硬度調整ノブ34を回転して、牽引
部材46を後方に移動することによってワイヤ35に引
張力が働き、かつコイル36に圧縮力を与えることでコ
イル36を硬くし、そのことによって軟性部13を硬く
することができる。
【0055】この時、カム溝52a、52bは滑らかな
単純な形状をしているがOリング62、63による摩擦
力と、また、硬度調整ノブ34の前端が当接部材57に
突き当たっていることによる摩擦力によって、硬度調整
ノブ34を操作した手を離しても、ピン54がカム溝5
2a,52bの前端の位置から後端までの間の移動範囲
の任意の位置で止めることができる。すなわち、術者が
硬度調整ノブ34から手を放しても硬度調整ノブ34を
そのまま動かないようにロック(保持)できる。
【0056】図4(A)の様な滑らかな螺旋形状のカム
溝52a,52bの場合、ワイヤ35を牽引する力量の
設定の仕方によっては硬度調整ノブ34は最も硬い状態
の付近で止められなくなる可能性がある。そのような場
合には、図4(B)に示すように、途中の凹部64aや
後端に凹部64bを設けておけばその凹部64a或いは
64bのあるところでは確実にピン54を止めておくこ
とができる(勿論、硬度調整ノブ34は凹部64a,6
4bに係止されるピン54に対応する状態にロックされ
る)。
【0057】この時、凹部64aや64bにピン54が
嵌まるとクリック感がある。このクリック感があること
によって、術者に所定の硬さになったことを知らせるこ
とができる。従って術者は硬度調整ノブ34を操作した
時、このクリック感によって硬さのレベルを正確に把握
することができる。
【0058】挿入部6の硬さを正確に把握しておくこと
は、図5(A),(B)のような挿入操作を行う場合に
重要である。この様に図5(B)のようなときに挿入部
6を硬くし、そこで更に挿入部6を押しながら横行結腸
95、肝湾曲97、上行結腸96、盲腸98へと内視鏡
の挿入部6を挿入していく。こうして図5(C)に示す
ように、盲腸98まで電子内視鏡の挿入部6の先端を到
達させることができる。
【0059】この時、軟性部13は硬くなっているの
で、途中で小さく撓んでしまうことは少なく、図5
(C)の様に緩やかなカーブを描きながら速やかに、か
つ容易に盲腸98まで挿入することができる。
【0060】本実施の形態ではコイr36及びそのコイ
ル36内に挿通されたワイヤ35は軟性部13の管壁か
ら離れた位置或いは中央寄りに配置されているので、コ
イル36が硬状態である時でも、軟性部13を上下、左
右の任意の方向に曲げた時の可撓性に対する差を少なく
できる。
【0061】なお、軟性管37の管壁から離れた位置と
はコイル36と軟性管37との間に少なくとも1つの他
の内蔵物が入るスペースがあることであり、図3(A)
では他の内蔵物は送気チューブ69或いは送水チューブ
70が該当する。
【0062】なお、接続部68や分岐部材67のあると
ころでは、円筒管43の内側のスペースが狭くなる。ま
た、それより更に後方においても湾曲操作用の機構があ
るため操作部7内のスペースは狭くなっている。しか
し、牽引部材46を接続部68よりも前方に配置してい
るので、既存の内視鏡の円筒管に対して更に太くする必
要はなく、硬度調整操作機構を配置できる。このように
操作部7を不必要に太くすることを防止できる。
【0063】又、操作部7の外部構造も、処置具挿入口
32のあるところや把持部25はもともと太いので、硬
度調整ノブ34を処置具挿入口32より挿入部6側に配
置することで硬度調整ノブ34の部分を必要以上に太く
しないで実現できる。
【0064】本実施の形態は以下の効果を有する。ワイ
ヤ35及びコイル36が軟性管37の管壁から離れた位
置あるいは、中央寄りに位置しているためコイル36が
硬状態である時でも、軟性部13を上下左右の各方向に
曲げた場合における可撓性の差(ばらつき)を小さくで
き、(従って例えば同じ力量の湾曲操作に対しては方向
に殆ど依らず同じ程度の湾曲ができるので複雑に屈曲し
た体腔内への挿入の際にも挿入操作が容易となり)良好
な挿入性を確保できる。
【0065】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図6と図7を参照して説明する。図6は第
2の実施の形態の内視鏡における操作部の前端付近の側
面図を示し、図7は図6のF−F線の断面図で硬度操作
部材の断面形状を示す。なお、図6は最も軟状態(初期
状態)にあるときの側面図を示している。
【0066】本実施の形態の内視鏡2Aは図2の電子内
視鏡2における硬度操作部材としての硬度調整ノブ34
に別体の大型ノブ20を取付けられる様にしたものであ
る。このために図2の電子内視鏡2における当接部材5
7には、図6に示すようにその前端外周面の1箇所に凸
部57aを設け、さらにこの当接部材57に隣接して配
置される硬度調整ノブ34の外周面の1箇所にも凸部3
4aを設けている。そして、硬度調整ノブ34の外径に
嵌合する内径を有し、かつ前記凸部34aを嵌入する凹
部20aを内周面に設けたほぼ円環形状で、硬度調整ノ
ブ34の外径よりさらに大きい外径の大型ノブ20をこ
の硬度調整ノブ34の外周に取り付けている。
【0067】図6及び図7に示すようにコイル36が最
も軟状態(初期状態)にあるときには、凸部57aと3
4aの突起部は同じ方向(重なり合う位置)を向いてい
る。そして、この状態では大型ノブ20を前方に移動す
ると、凹部20a内に凸部34a,57aを通して装着
された大型ノブ20を硬度調整ノブ34から外すことが
できる。なお、例えば凸部34aは凸部57aより僅か
に大きく突出するので、この状態では凹部20aは凸部
34aに継いて凸部57aも通すことができる。
【0068】また、大型ノブ20を装着する場合には上
記のように凸部57aと34aの突起部は同じ方向を向
いている状態で大型ノブ20を後方に移動すると、凹部
20a内に凸部57a,34aを通して大型ノブ20を
硬度調整ノブ34の外周面に装着することができる。
【0069】当接部材57は回転しないが、硬度調整ノ
ブ34は大型ノブ20の回転操作にともない回転する
為、初期状態以外では凸部57aと34aが同じ方向
(重なり合う位置)を向かなくる。そして、上記のよう
に凸部57a,34aが同じ方向を向いている状態の時
においてのみ大型ノブ20の着脱が可能である。その他
の挿入部6、操作部7の内部構造等については第1の実
施の形態と同様であり、その説明を省略する。
【0070】次に本実施の形態の作用を説明する。硬度
調整ノブ34が初期位置にあるとき、大型ノブ20を挿
入部6側より装着する。硬度調整ノブ34を硬くしよう
とすればする程、大きな操作力量が必要となり、重く感
じることになるが、大型ノブ20を装着することにより
回転操作の操作半径が大きくなる為、軽い力量で回転操
作が可能となり、容易に硬度を大きくすることができ
る。
【0071】大型ノブ20を外す場合は、コイル36が
最も軟状態(初期状態)である場合に対応する2つの凸
部57a,34aが同じ方向(図7のように重なり合う
位置)の状態で移動する操作を行えば良い。
【0072】このようにコイル36が最も軟状態(初期
状態)である場合以外には凸部57aが抜け止めにな
り、外れることはない。このようにした理由は以下の通
りである。これは症例後、コイル36が硬状態のまま洗
浄・消毒・保管等が行われるのを防止する。硬状態のま
ま洗浄・消毒・保管等が長時間行われると、ワイヤ3
5、コイル36に常に力がかかった状態になる為、耐久
性が低下する為である。
【0073】硬度調節をする必要のない術者またはその
様な症例においては、大型ノブ20を装着せずに症例を
行えば小さい操作部(操作部が軽い)のまま内視鏡が取
り扱える。本実施の形態によれば、必要に応じ、軽い力
量で硬度調節が可能であるという効果を有する。その他
の効果は第1の実施の形態と同じである。
【0074】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図8と図9を参照して説明する。図8は図
2のGーG線の断面に相当する部分での硬度操作部材の
構造を示し、図9はライトガイドコネクタ部にキャップ
を取り付け状態を示す。本実施の形態は図1に示すライ
トガイドコネクタ部15を保護する為のキャップ73を
硬度調整にも利用するものである。
【0075】図8に示すように、硬度調整ノブ34の外
周面の一部(例えば前端外周面の1箇所)に凸部34b
が設けてあり、その凸部34bには図9に示すキャップ
73を図8の矢印の方向から着脱可能となっている。
【0076】図9はコネクタ9を示す。図9で示すよう
に、コネクタ9から突出するライトガイドコネクタ部1
5は内視鏡が使用されない場合には、ライトガイドコネ
クタ部15を保護するためのキャップ73が被せられ
て、このキャップ73で保護される。このキャップ73
は図9の矢印で示す方向から着脱自在である。
【0077】内視鏡検査を行う場合にはキャップ73は
ライトガイドコネクタ部15から外され、ライトガイド
コネクタ部15は光源装置3に装着される。キャップ7
3の材質は、金属でも樹脂でも良い。次に本実施の形態
の作用を説明する。
【0078】キャップ73はライトガイドコネクタ部1
5の保護と硬度調整ノブ34の回転操作時(硬度調整
時)に共通して使用でき、両方の役割を果たしている。
キャップ73は検査時以外はライトガイドコネクタ部1
5にかぶせ保護をおこない、検査中は必要に応じて凸部
34bに装着する。
【0079】硬度調整ノブ34を硬くしようとすれば
程、大きな力量を必要とし、重く感じることがあるが、
キャップ73を凸部34bに装着することによりこのキ
ャップ73で回転操作すると、その操作半径が大きくな
る為、軽い力量で回転操作が可能となる。
【0080】また、キャップ73は図8の矢印の方向へ
着脱可能となているので、挿入部が生体内にある時でも
必要に応じて着脱が可能であり、検査中でも対応ができ
る。この様に内視鏡の一部に使用する部材を硬度調整ノ
ブ34にも着脱可能であれば、部品を特別に設けること
を必要としない。
【0081】本実施の形態によれば専用の部品を設ける
ことなく、軽い力量で硬度調節が可能であるという効果
がある。その他は第1の実施の形態と同じ効果を有す
る。
【0082】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図10を参照して説明する。図10(A)
は第4の実施の形態における硬度可変手段を示し、図1
0(B)は図10(A)に用いられている管体を斜視図
で示す。本実施の形態は、圧縮力により硬度が変化する
硬度可変手段としてコイル36の代わりに別の部材を用
いたものである。
【0083】つまり、図10(A)に示すように、コイ
ル36の代わりに、複数の管体74を直列的にワイヤ3
5にかぶせて細長の硬度可変手段を形成している。各管
体74は金属等の硬質材料からなり、長さは例えば5m
m〜10mmで円管形状で、中空部はワイヤ35を通す
ことができる内径を有する。
【0084】ワイヤ35を通した複数の管体74は軟性
管37の中心軸付近に沿って配置され最先端の管体74
は軟性部13の先端付近でワイヤ35にろう付け等によ
り強固に固定されている。最後端の管体74はコイルス
トッパ40に固定されている。
【0085】各管体74どうしは、互いの端部が接触す
るように連接されているが、若干の隙間があってもい
い。また、曲げの曲率を変化させる目的で、ある部位は
短い長さの管体74を並べ、他の部位はそれより長い長
さの管体74を並べるようにしてもよい。更に、管体7
4の肉厚も、部位によって異なるようにしてもよい。
【0086】複数の管体74を通したワイヤ35の先端
は第1の実施の形態の場合と同様に先端部11に固定さ
れ、ワイヤ35の後端はコイルストッパ40の中空部を
通し、牽引部材46にろう付け等で強固に固定され、牽
引部材46を矢印の方向に移動することにより、ワイヤ
35を介して複数の管体74に圧縮力を加えて硬質化し
たり、圧縮力の印加を解除して軟質化できるようにして
いる。
【0087】図10(C)の変形例では、複数の管体7
4の代わりに1つの細長のパイプ材75を用い、このパ
イプ材75をワイヤ35にかぶせた例である。パイプ材
75はコイルではないが、可撓性を有し、軸方向に対し
てもある程度の弾力を有する。例えば超弾性材でもよ
い。また、パイプ材75の可撓性を増すようにパイプ材
75の複数のスリットを設けてもよい。複数の管体74
の場合と同様にパイプ材75の先端はワイヤ35に固定
され、パイプ材75の後端はコイルストッパ40に固定
されている。
【0088】このコイルストッパ40の中空部を通した
ワイヤ35の後端は牽引部材46に固定され、矢印で示
すように(牽引部材46を介してワイヤ35)を移動す
ることにより、圧縮力を加えてパイプ材75を硬質化し
たり、圧縮力の印加を解除して軟質化できるようにして
いる。
【0089】次に本実施の形態及びその変形例の作用を
説明する。コイル36は、圧縮力をかけて硬くすればす
るほど、曲げに対して座屈(コイルの一部が周方向に極
端に広がるように塑性変形を起こす状態)しやすくな
る。しかし、図10(A)、10(C)のように複数の
管体74や、パイプ材75を用いれば、圧縮力をかけて
硬質化しても、コイルのような座屈を起こすことはな
い。
【0090】管体74の肉厚を一部で変えれば、肉厚の
薄い部分は、厚い部分より、硬質化したときにあまり硬
くならない。例えば、先端側を手元側より薄肉の管体7
4にすれば、硬質化したとき、先端側は手元側ほど硬く
ならない。そうすることで挿入性を更に向上できる。
【0091】なお、先端側を複数の管体74にして、手
元側を管体74より厚肉のコイル36やパイプ材75に
するほど組み合わせてもいい。本実施の形態によれば、
硬質化したときの曲げに対する耐久性を向上できる効果
がある。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有す
る。
【0092】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を図11を参照して説明する。これまでの実
施の形態等では、コイル36或いは管体74等の先端か
らワイヤ35が延出し、先端部11に固定されていた
が、本実施の形態は、コイル36の先端が結束部材76
で(湾曲部12より後方の位置、例えば)軟性部13の
先端付近で、軟性管37のほぼ中心軸に沿って配置され
る処置具チャンネル33の一部に固定されている。
【0093】なお、ワイヤ35の先端はコイル36の先
端に固定されている(図示略)。次に本実施の形態の作
用を説明する。
【0094】ワイヤ35の先端が先端部11に固定され
ていると、ワイヤ35が湾曲部12内を通ることになる
ので、湾曲部12の湾曲機能を低下させるような好まし
くない影響を与える可能性や、湾曲部12が太径化する
可能性がある。しかし、図11のような構成では、湾曲
部12より後方位置で硬度可変手段の先端を固定してい
るので、湾曲部12の湾曲機能に対して全く影響を及ぼ
さない。本実施の形態によれば、湾曲部12の機能を十
分に確保できる。その他は第1の実施の形態と同様の効
果を有する。
【0095】なお、コイル35の先端にワイヤの先端を
固定したものを軟性管37のほぼ中心軸に沿って配置さ
れる処置具チャンネル33に一定間隔等で移動自在に固
定するようにしても良い。この場合にはワイヤ35を牽
引することにより、ワイヤ35の先端の後方側への移動
と共に、コイル36が圧縮されてその可撓性を変化す
る。
【0096】これまで説明した硬度可変手段は、コイル
35とワイヤ36等に限らず、例えば加熱制御方式で細
長の硬度可変手段の硬度を可変するものでもよい。例え
ばある温度で直線化するように記憶させた形状記憶合金
からなる棒状部材でもいいし、ある温度で硬度が変化す
る可逆性の熱硬化樹脂又は可逆性の熱軟化樹脂でもよ
い。
【0097】それらは生体に挿入しただけでは反応しな
いように、ある温度とは40℃以上が望ましいが、硬度
可変手段に沿わせた加熱手段によって40℃以上の熱を
かけ続けた場合、熱くなった硬度可変手段が13を介し
て生体壁を火傷させる恐れがある。
【0098】本発明のように硬度可変手段を13の管壁
から離して配置(あるいは管壁との間に他の内蔵物を挟
むように配置)することで、上記硬度可変手段を加熱制
御してもその熱が生体壁に伝わりにくくなり、火傷を防
げるという効果もある。
【0099】なお、例えば図1では固体撮像素子を先端
部に内蔵した電子内視鏡の場合で説明したが、本発明は
これに限定されるものでなく、対物レンズの結像位置に
ファイババンドルで形成されたイメージガイドの先端面
を配置し、この先端面に結像された光学像をイメージガ
イドによりその後端面に光学像を伝送し、接眼レンズを
介して肉眼で観察する光学式内視鏡(より具体的にはフ
ァイバスコープ)の場合にも、同様に適用できる。な
お、上述した実施の形態等を部分的等で組み合わせて構
成される実施の形態等も本発明に属する。
【0100】[付記] 1.軟性部を有する挿入部と操作部とを具備し、軟性部
に細長の硬度可変手段を内蔵した内視鏡において、前記
硬度可変手段を、前記軟性部の外周部を構成する軟性管
の管壁から離して配置したことを特徴とする内視鏡。 (付記1〜8の効果)軟性部を硬状態にしても、可撓性
が方向により異なることが抑えられ、良好な挿入性を確
保できる。
【0101】2.前記硬度可変手段と管壁の間に他の内
蔵物を配置した付記1記載の内視鏡。 3.前記硬度可変手段は軟性管の中心軸近傍である付記
1記載の内視鏡。 4.前記硬度可変手段は管状部材とその管内に挿通した
ワイヤからなる付記1記載の内視鏡。 5.前記管状部材の先端からワイヤを延出させ、ワイヤ
先端を内視鏡先端部に固定した付記4記載の内視鏡。 6.前記硬度可変手段は加熱制御方式のものである付記
1記載の内視鏡。 7.前記硬度可変手段は湾曲部より手元側である付記1
記載の内視鏡。
【0102】8.湾曲自在の湾曲部と可撓性を有する軟
性部とを有する挿入部を具備し、軟性部に細長の硬度可
変手段を内蔵した内視鏡において、前記硬度可変手段の
硬度を変化した場合、湾曲方向によって前記硬度の値が
異なるのを抑制する抑制手段を形成したことを特徴とす
る内視鏡。
【0103】9.軟性部を有する挿入部と操作部とを具
備し、軟性部に硬度可変手段を設け、操作部に硬度可変
手段の硬度を制御する第1の操作部材を設けた内視鏡に
おいて、前記第1の操作部材とは別体の第2の操作部材
を、第1の操作部材を着脱自在としたことを特徴とする
内視鏡。
【0104】(付記9〜12に対する背景)従来の技術
の項と同じ。 (従来の問題点)硬度可変手段に圧縮力をかけて軟性部
を硬くする場合、硬さ(可撓性)の変化を大きくしよう
とすればするほど操作力量が大きくなり、操作レバーが
重くなる(操作困難になる)。
【0105】(付記9〜12の目的、課題を解決する手
段)小さな操作力量で硬度調整可能にすることを目的と
し、以下の構成にした。内視鏡操作部の硬度調整操作部
に、別体の操作部材を着脱自在とした。そのことで、回
転操作の操作半径を大きくして、操作力量を下げるよう
にした。 (付記9〜12の効果)小さな操作力量で硬度調整操作
ができる。
【0106】10.前記第2の操作部材を第1の操作部
材に取り付けると、操作の回転半径が広がる付記9記載
の内視鏡。 11.前記硬度可変手段が軟状態の時のみ、第2の操作
部材を着脱可能にした付記9記載の内視鏡。 12.第2の操作部材は、内視鏡の他の部分にも着脱可
能である付記9記載の内視鏡。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軟
性部を有する挿入部と操作部とを具備し、軟性部に細長
の硬度可変手段を内蔵した内視鏡において、前記硬度可
変手段を、前記軟性部の外周部を構成する軟性管の管壁
から離して配置しているので、曲げ方向によって、可撓
性の値が異なるのを抑制し、良好な挿入性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡装置
の概略の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の構造を示
す断面図。
【図3】図2のA−A線断面とB−B線断面図。
【図4】カム筒体の具体例を示す平面図。
【図5】肛門から大腸の深部側に挿入部を挿入する様子
を示す説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の操作部付
近を示す側面図。
【図7】図6のF−F線断面による硬度操作部材の断面
図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の内視鏡における図
2のG−G線断面に相当する部分の構造を示す断面図。
【図9】ライトガイドコネクタ部にキャップを被せた様
子を示す図。
【図10】本発明の第4の実施の形態における硬度可変
手段等を示す図。
【図11】本発明の第5の実施の形態におけるコイルの
先端側の固定手段を示す側面図。
【符号の説明】 1…内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…光源装置 4…信号処理装置 5…カラーモニタ 6…挿入部 7…操作部 8…ユニバーサルケーブル 9…コネクタ 10…折れ止め部材 11…先端部 12…湾曲部 13…軟性部 15…ライトガイドコネクタ部 18…対物レンズ 19…CCD 21…信号ケーブル 25…信号処理回路 26…湾曲駒 27…湾曲ワイヤ 29…湾曲操作ノブ 31…把持部 32…処置具挿入口 33…処置具チャンネル 34…硬度調整ノブ 35…硬度変更用ワイヤ(ワイヤ) 36…硬度変更用コイル(コイル) 37…軟性管 40…コイルストッパ 41…後端口金 43…円筒管 45…ワイヤストッパ 46…牽引部材 47…移動リング 48…溝 51…カム筒体 52a,52b…カム溝 57…当接部材 62、63…Oリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟性部を有する挿入部と操作部とを具備
    し、軟性部に細長の硬度可変手段を内蔵した内視鏡にお
    いて、 前記硬度可変手段を、前記軟性部の外周部を構成する軟
    性管の管壁から離して配置したことを特徴とする内視
    鏡。
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