JPH09252664A - 植栽地用土壌被覆材及び植栽地の被覆工法 - Google Patents

植栽地用土壌被覆材及び植栽地の被覆工法

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JPH09252664A
JPH09252664A JP6348796A JP6348796A JPH09252664A JP H09252664 A JPH09252664 A JP H09252664A JP 6348796 A JP6348796 A JP 6348796A JP 6348796 A JP6348796 A JP 6348796A JP H09252664 A JPH09252664 A JP H09252664A
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JP
Japan
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planting
soil
tree
coating
covering
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JP6348796A
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English (en)
Inventor
Kiyomasa Nishio
精真 西尾
Itaru Kawai
至 河合
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間に亘って、植栽地の雑草防除、土壌水
分の蒸散抑制、飛砂防止、地温の安定化を図ることが可
能な植栽地用土壌被覆材を提供すること。 【構成】 樹木片2、植物繊維質材からなる保水材3、
並びに該樹木片2どうし又は樹木片2と保水材3とを結
着する合成樹脂Bを含有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植栽地の雑草防
除、水分蒸散抑制、飛砂防止、地温安定化、及び化粧材
として使用される、植栽地用被覆材及びこれを利用した
植栽地の被覆工法に関する。
【0002】
【従来の技術】植栽地には、雑草防除、土壌水分の蒸散
抑制、飛砂防止、地温の安定する目的として、種々の被
覆が行われている。斯かる植栽地の被覆に関する従来技
術として、稲わら、麦わらなどの被覆材を1平方メート
ル当たり4kg程度敷き詰め、わら縄を針金、木杭、竹
杭、竹串等の留め具で留める方法、不織布、麻布等の
布、若しくは紙製の被覆材を敷き並べ、針金などの留め
具で留める方法、又は針葉樹樹皮からなる被覆材を10
〜60mm、又は火山砂利からなる被覆材を10〜30
mm敷き詰める方法などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな、従来の被覆技術では、被覆材が風によって飛散
し、永続的な効果が得られなかった。また、従来の被覆
材は、空隙が多すぎたり、或いは空隙が少な過ぎたりし
た為、充分な保水効果や地温の安定さを得ることが出来
なかった。さらに、従来の布製又は紙製の被覆材は、植
栽後においては、当該被覆材に切り込みを入れたものを
使用し、その切り込みを通じて植物を外部に露呈させる
などしなければ成らず、施工に手間がかかっていた。
【0004】従って、本発明の第1の目的は、長期間に
亘って、植栽地の雑草防除、土壌水分の蒸散抑制、飛砂
防止、地温の安定化を図ることが可能な植栽地用土壌被
覆材を提供することにある。また、本発明の第2の目的
は、植栽前は勿論、植栽後においても簡単に施工が可能
な、植栽地用土壌被覆材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹木片、植物
繊維質材及び/又は多孔質セラミックスからなる保水
材、並びに該樹木片どうし又は該樹木片と該保水材とを
結着する合成樹脂を含有してなる植栽地用土壌被覆材を
提供することにより、上記第1及び第2の目的を達成し
たものである。
【0006】また、本発明は、樹木片と該樹木片どうし
を結着する合成樹脂とを含む第1の被覆層、及び植物繊
維質材をシート状に成形してなる第2の被覆層からなる
植栽地用土壌被覆材であって、上記第1の被覆層の上方
に上記第2の被覆層を設けたことを特徴とする植栽地用
土壌被覆材を提供することにより、上記第1の目的を達
成したものである。
【0007】また、本発明は、樹木片と該樹木片どうし
を結着する合成樹脂とを含む第1の被覆層、及び植物繊
維質材をシート状に成形してなる第2の被覆層からなる
植栽地用土壌被覆材であって、上記第1の被覆層の下方
に上記第2の被覆層を設けたことを特徴とする植栽地用
土壌被覆材を提供することにより、上記第1の目的を達
成したものである。
【0008】また、本発明は、上記本発明の植栽地用土
壌被覆材を用いた好ましい被覆工法として、植栽地表面
にブナ科植物の種子を蒔いた後、樹木片と該樹木片どう
しを結着する合成樹脂とを含む第1の被覆層、及び植物
繊維質材をシート状に成形してなる第2の被覆層からな
る植栽地用土壌被覆材であって、上記第1の被覆層の下
方に上記第2の被覆層を設けたことを特徴とする植栽地
用土壌被覆材により該植栽地を被覆することを特徴とす
る植栽地の被覆工法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0010】まず、本発明に係る植栽地用土壌被覆材に
ついて説明する。
【0011】本発明に係る植栽地用土壌被覆材は、樹木
片、植物性繊維質材及び/又は多孔質セラミックスから
なる保水材、並びに該樹木片どうし又は該樹木片と該保
水材とを結着する合成樹脂を含有してなるものである。
【0012】上記樹木片は、樹木片であれば特に制限さ
れないが、長期的に被覆する上で、樹皮片を使用するこ
とが好ましい。また、使用する樹木片の形状は特に制限
されるものではないが、緻密な結着を得る上で、一片当
たりの長さが1mmから160mm、好ましくは、1m
m〜70mmのものが更に好ましい。
【0013】また、上記樹木片は、広葉樹又は針葉樹の
いずれの樹木の樹木片も含むものであるが、550〜8
00日程度での早期腐食を望む場合には、広葉樹の樹皮
のみを使用することが好ましく、730〜1000日程
度の長期に亘っての被覆を望む場合には、針葉樹の樹木
片のみを使用することが好ましく、更に600〜800
日程度の中期的な被覆を望む場合には、広葉樹及び針葉
樹の樹木片を混合して使用することが好ましい。上記広
葉樹としては、コナラ、クヌギ、サクラ等が挙げられ、
また、上記針葉樹としては、スギ、ヒノキ、サワラ、マ
ツ等が挙げられる。
【0014】上記樹木片の敷設量は、植物の良好な育成
を行う上で、植栽地1平方メートル当たり、1800〜
5000g(気乾重量)とすることが好ましく、250
0〜4000g(気乾重量)とすることがより好まし
い。なお、樹木片は、気乾のものを使用することが好ま
しい。
【0015】上記樹木片を敷設する厚さは、3cm〜6
cmとすることが好ましく、3〜4cmとすることが更
に好ましい。樹木片の敷設厚さが3cm未満であると、
長期的な被覆及び保水性が劣り、雑草が繁殖しやすくな
り、6cmを超えると、樹木の根の呼吸を妨げるほか、
熱がこもり樹皮の早期腐食の原因となる。
【0016】上記保水材としての植物繊維質材には、椰
子の実繊維、パルプ等の植物繊維質材が挙げられる。こ
れらの植物繊維質材は、2種以上を混合して使用しても
良い。上記植物繊維質材の使用量は、植栽地1平方メー
トル当たり35〜250g(気乾重量)とすることが好
ましく、130〜150g(気乾重量)とすることがよ
り好ましい。
【0017】上記植物繊維質材として椰子の実繊維を使
用する場合には、コルク質を伴い、平均粒径が1〜8m
m、好ましくは1〜5mmのものを使用する。また、そ
の植栽地1平方メートル当たりの使用量は、15〜20
0g(気乾重量)とすることが好ましく、100〜12
0g(気乾重量)とすることがより好ましい。
【0018】また、上記植物繊維質材としてパルプを使
用する場合には、植栽地1平方メートル当たりのパルプ
の使用量は、20〜180g(気乾重量)とすることが
好ましく、30〜100g(気乾重量)とすることがよ
り好ましい。
【0019】上記植物繊維質材として使用するパルプ
は、その原料は特に制限されないが、木材パルプが好ま
しい。また、使用するパルプは漂白・無漂白を問わない
が、漂白パルプが好ましい。さらに、使用するパルプ
は、バージンパルプ・再生パルプのいずれを使用しても
良いが、バージンパルプが好ましい。また、酢酸ビニー
ル樹脂等の混和剤を使用して製造されたものを使用して
も良い。
【0020】上記保水材としての多孔質セラミックスに
は、真珠岩の焼成粒、珪藻土の焼成粒、流紋岩の焼成粒
等の多孔質セラミックスが挙げられる。また、上記多孔
質セラミックスは、平均粒径が0.5〜2.0mmのも
のが好ましく、1.0〜1.5mmのものがより好まし
い。さらに、上記多孔質セラミックスは、保水力性20
0〜450ml/lのものが好ましく、220〜400
ml/lのものがより好ましい。保水性が200ml/
l未満であると、保水効果が認められず、且つ結着力が
低くなり、400ml/lを超えると、通気及び透水性
を阻害する。ここで保水性とは、一般に圃場容水量と称
される値であり、土壌に充分水を含ませ遠心力により脱
水させたときの含水量ある。また、上記多孔質セラミッ
クスの植栽地1平方メートル当たりの使用量は、200
〜900g(気乾重量)とすることが好ましく、500
〜700g(気乾重量)とすることがより好ましい。
【0021】上記合成樹脂としては、上記樹木片どう
し、及び該樹木片と上記保水材との結着、植物の発芽・
育成を阻害せず、且つ水蒸気透過性、耐水性、耐水性を
有するものであれば、特に制限されないが、例えば、ア
クリル酸樹脂、アクリルスチレン共重合樹脂、アクリル
共重合樹脂等のアクリル酸エステル樹脂が挙げられる。
上記合成樹脂の植栽地1平方メートル当たりの使用量
は、200〜600gとすることが好ましく、300〜
400gとすることがより好ましい。また、上記合成樹
脂は予め水で希釈してして使用することが好ましく、水
100重量部に対し、上記アクリル酸エステル樹脂10
〜30重量部、好ましくは15〜20重量部を混合して
使用する。
【0022】次に、上記本発明の植栽地用土壌被覆材を
用いた植栽地の被覆方法について説明する。
【0023】まず、上記樹木片を植栽地表面に上述した
所定量・所定厚さに敷設する。次いで、水100重量部
に対して、上記保水材を気乾重量で0.75〜10重量
部、上記合成樹脂5〜6重量部をミキサー等の攪拌機を
使用して攪拌・混合する。そして、この混合物を、保水
材、合成樹脂が、上述した植栽地1平方メートル当たり
の重量となるように上記樹木片の上から散布散布する。
散布された混合物は、樹木片どうし及び樹木片と保水材
とを結着する。以上の手順により、本発明の植栽地用土
壌被覆材の施工は完了する。
【0024】上述した本発明の植栽地用土壌被覆材は、
植栽後においても簡単に施工が可能である。
【0025】次に、樹木片と該樹木片どうしを結着する
合成樹脂とを含む第1の被覆層、及びその上方又は下方
に、植物繊維質材をシート状に成形してなる第2の被覆
層を設けてなる本発明の植栽地用土壌被覆材について説
明する。
【0026】上記第1の被覆層に使用する樹木片及び合
成樹脂には、前述した樹木片及び合成樹脂と同様のもの
を使用することが好ましい。
【0027】上記第1の被覆層における上記樹木片の使
用量は、植物の良好な生育を行う上で、植栽地1平方メ
ートル当たり、1800〜5000g(気乾重量)とす
ることが好ましく、2500〜4000g(気乾重量)
とすることがより好ましい。なお、樹木片は、気乾のも
のを使用することが好ましい。
【0028】上記第1の被覆層の厚さは3〜6cmとす
ることが好ましく、3〜4cmとすることがより好まし
い。第1被覆層の厚さが、3cm未満であると、長期的
な被覆及び保水性に劣り、雑草が繁殖しやすくなり、又
6cmを超えると、植物の根の呼吸を妨げるほか、熱が
こもり樹皮の早期腐食の原因となる。
【0029】上記第1の被覆層には、前述の植物繊維質
材及び/又は多孔質セラミックスからなる保水材を含有
させることが好ましい。この場合の保水材の含有量は、
植栽地1平方メートル当たり、15〜900gとするこ
とが好ましく、100〜700gとすることがより好ま
しい。
【0030】上記第2の被覆層に使用するシート状に成
形する植物繊維質材としては、パルプ等の植物繊維質材
が挙げられる。上記植物繊維質材の使用量は、植栽地1
平方メートル当たり、20〜180gとすることが好ま
しく、30〜100gとすることがより好ましい。植物
繊維質材は、予めシート状に形成しても良く、また、短
繊維のものを水と共に攪拌混合して・散布し、シート状
に形成しても良い。植物質繊維材を水と共に散布してシ
ート状にする場合には、植栽後における施工可能とする
上で特に効果的である。このように植物質繊維材を水と
共に散布してシート状にする場合には、水100重量部
に対して植物繊維質材を気乾重量で5〜12.5重量部
混合することが好ましい。また、植物繊維質材をシート
状に形成する際、後述するブナ科植物の種子を植栽地表
面1平方メートル当たり、1〜7粒となるように含ませ
てもよい。
【0031】上記第2の被覆層にパルプを使用する場合
には、前述したパルプと同様のものを使用することが好
ましい。
【0032】上記本発明の植栽地用土壌被覆材は、植物
の植栽を行った植栽地の表面に適用してもいことはいう
までもなく、後述するように、種子を蒔いた後において
も適用することが出来る。
【0033】次に、上記本発明の植栽地用土壌被覆材の
施工方法について説明する。
【0034】まず、上記樹木片を植栽地表面に上述した
所定量・所定厚さに敷設し、第1の被覆層を形成する。
次いで、植栽地1平方メートル当たりの植物繊維質材の
量が上述の所定量となるように、上記植物繊維質材をシ
ート状に形成してなる第2の被覆層を形成する。次い
で、水100重量部に対して、上記合成樹脂5〜12.
5重量部をミキサー等の攪拌機を使用して攪拌・混合す
る。そして、この混合物を、合成樹脂が、上述した植栽
地1平方メートル当たりの重量となるように上記第2の
被覆層の上から散布する。散布された混合物は、上記第
1の被覆層に達し、それに含まれる合成樹脂が当該第1
の被覆層の樹木片どうしを結着する。以上の手順によ
り、本発明の植栽地用土壌被覆材の施工は完了する。
【0035】なお、本発明の上記施工方法において、上
記第1の被覆層と第2の被覆層の形成手順を入れ替え、
植栽地1平方メートル当たりの植物繊維質材の量が上述
の所定量となるように、上記植物繊維質材をシート状に
形成してなる第2の被覆層を植栽地表面に形成し、該第
2の被覆層上に、上記樹木片を上述した所定量・所定厚
さに敷設し、第1の被覆層を形成することによっても、
上記本発明の植栽地用土壌被覆材を施工することができ
る。
【0036】また、上記第1の被覆層又は第2の被覆層
上から散布する上記混合物には、上述した保水材を含め
ることが出来る、この場合には、当該混合物中の水10
0重量部に対して、上記保水材0.75〜12.5重量
部、好ましくは5〜12.5重量部を混合する。
【0037】上述した本発明の植栽地用土壌被覆材は、
特に、植栽前又は後述するようなブナ科植物の種子の播
植後における施工に好適である。
【0038】次に、本発明の植栽地の被覆工法の実施の
形態について説明する。
【0039】本発明の植栽地の被覆工法は、植栽地表面
にブナ科植物の種子を蒔いた後、上述した、第1の被覆
層の下方に第2の被覆層を形成する、本発明の植栽地用
土壌被覆材により、該植栽地を被覆したものである。
【0040】本発明の植栽地用土壌被覆材で被覆する前
に蒔く種子としては、種子の貯蔵管理が容易で、発芽率
が高い点において、ブナ科植物の種子が好ましい。該ブ
ナ科植物の種子としては、ブナ、シラカシ、アラカシ、
ウバメガシ、ミズナラ、クヌギ、コナラ等が挙げられ
る。また、上記ブナ科植物の種子は、種子の発芽率を高
めるとともに、施工を容易にする上で、植栽地表面1平
方メートル当たり、1〜7粒とすることが好ましい。
【0041】そして、上述のように植栽地表面にブナ科
植物の種子を蒔いた後、上述した第1の被覆層の下方に
第2の被覆層を形成する、本発明の植栽地用土壌被覆材
を、上記施工方法で施工し、当該植栽地を被覆する。
【0042】本発明の植栽地用土壌被覆材及び植栽地の
被覆工法は、植栽地であれば特に制限無く適用できる
が、特に、平坦な植栽地に好適である。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。なお本発明は、本実施例に限定されるも
のではない。
【0044】〔実施例1〕図1は、本発明に係る植栽地
用土壌被覆材を使用した植栽地の被覆の一実施例を示し
たものである。図において符号1は植栽地用土壌被覆
材、Bは合成樹脂、Gは植栽地の土壌を示している。
【0045】本実施例においては、まず、図2(a)に
示した植栽地Gに、図2(b)に示したように、気乾重
量で3000gのスギの樹皮小片2を厚さ3cm程度に
敷設した。次いで、容量2500リットルのタンクを備
えた吹き付け機(図示せず)の該タンクに、アクリル酸
エステル樹脂300kg、椰子の実繊維120kg(気
乾重量)、及び水2000リットルを投入し、機械攪拌
を行ってこれらを混合した。そして、得られた混合物
を、図2(c)に示すように、樹皮小片2を敷設した1
000平方メートルの植栽地Gに吹き付け、樹皮小片2
どうし及該樹皮小片2と上記椰子の実繊維3とを結着さ
せ、植栽地1平方メートル当たりアクリル酸エステル樹
脂300g、椰子の実繊維120gの植栽地用土壌被覆
材を施工した。
【0046】上記実施例の植栽地用土壌被覆材1によれ
ば、被覆後750日間に亘って、植栽地の雑草防除、土
壌水分の蒸散抑制、飛砂防止、地温の安定化を図ること
が可能であることが確認された。
【0047】〔実施例2〕図3は、本発明に係る植栽地
用土壌被覆材を使用した植栽地の被覆の一実施例を示し
たものである。図において符号11は植栽地用土壌被覆
材、Bは合成樹脂、Gは植栽地の土壌を示している。
【0048】本実施例においては、先ず、気乾重量で3
000gのスギの樹皮小片12を厚さ3cm程度に敷設
した。次いで、実施例1と同様の吹き付け機を使用し、
そのタンクに、アクリル酸エステル樹脂300kg、4
00ml/lの保水性を有する平均粒径1mmの珪藻土
焼成粒700kg(気乾重量)、水2000リットルを
投入し、機械攪拌を行ってこれらを混合し、この混合物
を上記樹皮小片12を敷設した1000平方メートルの
植栽地に吹き付けて、樹皮小片12どうし及該樹皮小片
12と上記多孔質セラミックス13とを結着させ、植栽
地1平方メートル当たりアクリル酸エステル樹脂300
g、多孔質セラミックス700gの植栽地用被覆材11
を施工した。
【0049】上記実施例の植栽地用土壌被覆材11によ
れば、被覆後750日間に亘って、植栽地の雑草防除、
土壌水分の蒸散抑制、飛砂防止、地温の安定化を図るこ
とが可能であることが確認された。
【0050】〔実施例3〕図4は、本発明に係る植栽地
土壌被覆材を使用した植栽地の被覆の一実施例を示した
ものである。図において符号21は植栽地用土壌被覆
材、Bは合成樹脂、Gは植栽地の土壌を示している。
【0051】本実施例においては、先ず、気乾重量で3
000gのスギの樹皮小片22を厚さ3cm程度に敷設
し、第1の被覆層L1を形成した。次いで、上記樹皮片
22の上にパルプシート23を植栽地1平方メートル当
たり300g(気乾重量)敷設し、竹串(図示せず)で
固定して第2の被覆層L2を形成した。そして、実施例
1と同様の吹き付け機を使用し、そのタンクに、アクリ
ル酸エステル樹脂300kg、水2500リットルを投
入し、機械攪拌を行ってこれらを混合し、この混合物を
上記第2の被覆層L2が形成された1000平方メート
ルの植栽地Gにその上から吹き付けて、樹皮小片22ど
うし及該樹皮小片22とパルプシート23とを結着さ
せ、植栽地1平方メートル当たりアクリル酸エステル樹
脂300gの植栽地用土壌被覆材21を施工した。
【0052】上記実施例の植栽地用土壌被覆材21によ
れば、被覆後750日間に亘って、植栽地の雑草防除、
土壌水分の蒸散抑制、飛砂防止、地温の安定化を図るこ
とが可能であることが確認された。
【0053】〔実施例4〕図5は、本発明に係る植栽地
土壌被覆材を使用した植栽地の被覆の一実施例を示した
ものである。図において符号31は植栽地用土壌被覆
材、Sはドングリ(ブナ科植物の種子)、Bは合成樹
脂、Gは植栽地の土壌を示している。
【0054】本実施例においては、先ず、ドングリSを
植栽地1平方メートル当たり2〜4粒蒔く。次いで、ド
ングリSを播植した上からパルプシート33を植栽地1
平方メートル当たり30g(気乾重量)となるように敷
設し、更にこのパルプシート33を竹串(図示せず)で
固定して第2の被覆層L2を形成した。そして、その上
に、気乾重量で3000gのスギの樹皮小片32を厚さ
3cm程度に敷設して第1の被覆層L1を形成した。次
いで、実施例1と同様の吹き付け機を使用し、そのタン
クに、アクリル酸エステル樹脂300kg、400 m
l/lの保水性を有する平均粒径1mmの珪藻土焼成粒
700kg(気乾重量)、及び、水2000リットルを
投入し、機械攪拌を行ってこれらを混合し、この混合物
を、上記第1、第2の被覆層L1、L2を形成した10
00平方メートルの植栽地Gにその上から吹き付け、上
記第1の被覆層の樹皮小片32どうし、該樹皮小片32
と多孔質セラミックス34、及該樹皮小片32とパルプ
シート33とを結着させ、植栽地1平方メートル当たり
アクリル酸エステル樹脂300gの植栽地用土壌被覆材
31を施工した。
【0055】上記実施例の植栽地用土壌被覆材31によ
れば、被覆後750日間に亘って、植栽地の雑草防除、
土壌水分の蒸散抑制、飛砂防止、地温の安定化を図るこ
とができ、播植したドングリSの発芽・発育も良好であ
ることが確認された。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る植栽地用土壌被覆材によれ
ば、長期間に亘って、植栽地の雑草防除、土壌水分の蒸
散抑制、飛砂防止、地温の安定化を図ることが可能であ
り、また、植栽前は勿論、植栽後においても簡単に施工
が可能である。
【0057】本発明の植栽地の被覆工法によれば、上記
効果を奏する本発明の植栽地用土壌被覆材を好適に施工
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植栽地用土壌被覆材の一実施例に
よる施工例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の施工手順を示す図であり、(a)は植
栽地の縦断面図、(b)は樹木片を敷設した状態を示す縦
断面図、(c)は保水材及び合成樹脂を散布した状態を示
す縦断面図。
【図3】本発明に係る植栽地用土壌被覆材の一実施例に
よる施工例を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る植栽地用土壌被覆材の一実施例に
よる施工例を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る植栽地の被覆工法の一実施例によ
る施工例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31 植栽地用土壌被覆材 2、12、22、32 樹木片 3 椰子の実繊維(保水材) 13 多孔質セラミックス(保水材) 23、33 パルプシート(保水材) B 合成樹脂 G 植栽地 L1 第1の被覆層 L2 第2の被覆層 S ブナ科植物の種子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹木片、植物繊維質材及び/又は多孔質
    セラミックスからなる保水材、並びに該樹木片どうし又
    は該樹木片と該保水材とを結着する合成樹脂を含有して
    なる植栽地用土壌被覆材。
  2. 【請求項2】 樹木片と該樹木片どうしを結着する合成
    樹脂とを含む第1の被覆層、及び植物繊維質材をシート
    状に成形してなる第2の被覆層からなる植栽地用土壌被
    覆材であって、該第1の被覆層の上方に該第2の被覆層
    を設けたことを特徴とする植栽地用土壌被覆材。
  3. 【請求項3】 樹木片と該樹木片どうしを結着する合成
    樹脂とを含む第1の被覆層、及び植物繊維質材をシート
    状に成形してなる第2の被覆層からなる植栽地用土壌被
    覆材であって、該第1の被覆層の下方に該第2の被覆層
    を設けたことを特徴とする植栽地用土壌被覆材。
  4. 【請求項4】 上記第1の被覆層が、植物繊維質材及び
    /又は多孔質セラミックスからなる保水材を含有してな
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の植栽地用土
    壌被覆材。
  5. 【請求項5】 上記合成樹脂がアクリル酸エステル樹脂
    からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の植栽地用土壌被覆材。
  6. 【請求項6】 上記植物繊維質材が、椰子の実繊維及び
    /又はパルプからなることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の植栽地用土壌被覆材。
  7. 【請求項7】 上記多孔質セラミックスの保水性が20
    0ml/l〜450ml/l(圃場容水量)であること
    を特等とする請求項1〜4のいずれかに記載の植栽地用
    土壌被覆材。
  8. 【請求項8】 植栽地表面にブナ科植物の種子を蒔いた
    後、請求項3〜7の何れかに記載の土壌被覆材により該
    植栽地を被覆することを特徴とする植栽地の被覆工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008092917A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Sawadaya:Kk マルチング工法及びマルチング構造
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CN108575470A (zh) * 2018-06-27 2018-09-28 重庆盛方新材料科技有限公司 植培垫及其制备方法

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