JP2005042526A - 都市緑化及び温暖化対策の為の難腐敗性植物材の利用方法 - Google Patents

都市緑化及び温暖化対策の為の難腐敗性植物材の利用方法 Download PDF

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Abstract


【目的】 本発明は人口の一極集中及び都市開発によるヒートアイランド現象を招くコンクリート構造物、主に大都会の鉄筋コンクリート造りのアパート・マンション・オフイスビル・商業用ビル等の屋上・壁面の緑化を中心に、公共施設の擁壁・ブロック壁・モルタル法面等の酸性雨・風化によるコンクリート崩壊を防ぐためのpH緩衝作用・保温断熱作用を兼ね備えた都会の緑化及び温暖化対策のために開発された方法である。
【構成】 産業廃棄物として排出される難腐敗性の杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の中で1種類以上の樹皮・枝葉・抜根を、5センチメートル以下の繊維質状・粉末状の材料にしたものをコンクリート・モルタル面及びそれらの壁面に、吹き付け又は散布する施工、及び該粉末状の材料をセメント・石膏・漆喰・石灰・無機質泥土と混合使用、該材料を接着剤・塗料・目地材に添加する方法。
【選択図】 なし

Description

発明の詳細な説明
本発明はコンクリート構造物、主に大都会の鉄筋コンクリート造りのアパート・マンション・オフイスビル・商業用ビル等の屋上・壁面の被覆を中心に、公共施設の擁壁・ブロック壁・モルタル法面等の高温・凍結融解及び酸性雨によるコンクリート崩壊を防ぐための断熱保護材を提供するために開発された方法である。
本発明はコンクリート構造物の乱立、主に大都会の鉄筋コンクリート造りのアパート・マンション・オフイスビル・商業用ビル等高層建築物の乱立と並行してエアコンシステムによるヒートアイランド現象が問題視されてきているが、これといった決め手は、なかなか無いのが現状である。人口の集中化も要因の一つではあるが、都会の緑が少ないのもその一つとして考えられる。最近になって屋上緑化が提唱されてきているが、資材の軽量化を考えて対処しなくてはならず、様々な工法が開発されている。(例えば特許文献1・2参照)コンクリート建築物に共通して言えることは、夏は室内が暑く、壁面に太陽光線が当り、照り返し現象等でコンクリート・アスファルト路上は60度前後にも達し、夜になっても気温があまり下がらないのが現状で、冬も都心は気温が周辺より下がらないのが一般的である。
また開発行為に伴ない山腹の掘削面・法面等の工法は、一定の法角度までは吹付け緑化工法がとられている。ラス張り・金網張り等の上に在来工法で吹付けをしても、剥落・流亡してしまい、うまく緑化できない箇所を多く見受けられる。その一つの原因は腐敗性繊維質材及び流亡し易い肥料分・材料を使用しているのと、もう一点は地山のpHに起因する点が大である。空からは酸性雨が降り、地山も強酸性土では緑化にも限界が有り、植物の生育にも大きく影響してくる。
急傾斜地では在来工法では緑化が無理なため、モルタルの吹付け工法や、擁壁による工法を採用しているが、これらコンクリート・モルタル基材であるセメントは元々石灰が原材料であり、アルカリ分の溶出も問題となる。
法面の緑化材及び草花・野菜・樹木等の植栽培土としてスギ・ヒノキ・ヒバ・ユーカリの樹皮を利用した製造方法として、ハンマー式・ナイフ式粉砕機を使用・製造されたチップ・繊維質材を利用した工法も開発されてきているが、コンクリート及びモルタル吹きの面・壁面等についての緑化は考え出されなかった。(例えば特許文献3参照)
特開平09−140252号公報 特開2003−143940号公報 特開2001−78563号公報
発明が解決しようとする課題
本発明は、その課題を解決すべく、あらゆる生活環境付近の地面・法面・壁面のコンクリート又はモルタル露呈箇所の風化による崩壊や強酸性土露呈箇所での緑化復旧、都市部の一年を通してのヒートアイランド現象の対策等を中心に課題として、研究をすすめた。
課題を解決するための手段
該方法は産業廃棄物として大量に出てくる難腐敗性である杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の枝葉・抜根・樹皮等を粉砕して繊維質状にしたものを基材としてコンクリート・モルタルのざらついた面に吹き付けて繊維質が絡み合い、被われる事により目的が達成される。
pHの緩衝作用により、アルカリ性を保持するコンクリート・モルタル材を酸性雨・凍結融解による崩壊を防止する効果を有するものである。
該繊維質材は特許文献3で示しているように腐敗しないため堆肥化せず、糖類をほとんど含まないため雨水による河川・湖沼・の富栄養化を起こさない利点があり、雨水で剥落・流出、風による飛散する事もない。
請求項1は難腐敗性樹種のみの杉・檜・ヒバ・ユーカリ類のうち1種類以上を、5センチメートル以下に粉砕処理して繊維質材になったものを利用し、新しいコンクリート・モルタル壁面でも良いが、特に年数の経ったコンクリート及びモルタル吹きの法面でも良く、劣化したざらつきが有れば該繊維質材を厚さを1センチから20センチ位までの調整使用するだけで、吹き付け又は散布して定着した該繊維質状材料は繊維同士の絡み合いと付着作用により剥落する事無く雨水にも流出する事もないものである。該材質は気相率が高く断熱保温効果及び酸性雨に対しては該繊維質状材料はpHの緩衝作用が有り、コンクリート・モルタル面が保護される事となる。通常は、ラス張り・ネット張り等必要ないが、垂直あるいはオーバーハング状の場所へのラス張り・ネット張りの利用もできる。
請求項2は難腐敗性樹種と腐敗性樹種の産業廃棄物として排出される全般を粉砕した繊維質材を主にモルタル吹き付けした法面・擁壁の斜面及びコンクリート壁面の保護は言うまでもなく、都市緑化のために腐敗して養分となるものも必要であるため、必要に応じ比率を変えて施工できる。
請求項3は難腐敗性の杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の中でl種類以上の樹皮・枝葉・抜根の中でも樹皮を8割以上とし、5センチメートル以下の繊維質又は粉体状の材料にした材料を、セメント・石膏・漆喰・石灰・無機質泥土のうち一種類以上と混合してできた原材料、又は混合材によってできた壁材・天井材としてのボードに成型した建材。
請求項4は難腐敗性の杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の中で1種類以上の樹皮・枝葉・抜根の中でも樹皮を9割以上とし、5センチメートル以下の繊維質のできうれば粉体状とした材料と天然の接着剤を中心に塗料・目地材及び絨毯・カーペット地・畳表の下地に添加することで、簡単にかび・ダニを防ぐことができる。
請求項5は請求項1に近いが、通常の切り土法面・岩盤の吹き付け・平地への散布による被覆保護を意味しているが、特許文献3には残念ながら樹皮の利用以外記載が無く、より多く排出される枝葉・抜根をも利用すべきと思い当記載となった。難腐敗性樹種のみの杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の1種類以上の樹皮・枝葉・抜根をナイフ式・ハンマー式粉砕方法以外のインパクト式・リンググラインダ式・摩耗粉砕式・圧縮粉砕式のいづれか一種類の破砕機で、長さ10ミリメートル以下にした繊維質状及び粉体状の材料を法面・平坦面・岩盤へ吹き付け又は散布利用することで各面の被覆保護が100%可能となり、強酸性土法面でも剥落することなく、保護材となり、周辺の在来種植物の緑が回復するものである。必要に応じてラス張り・ネット張り等を検討しても良い。
また、公園や運動場等の地面に該混合材を散布して耕運機・トラクター等により機械的に攪拌することで、気相率が上がり、クッション性が出て運動に良い環境を作り出せる。
請求項6は請求項5の難腐敗性の長さ10ミリメートル以下になった繊維質状材料に補強材として、廃パルプ・他の植物性繊維質材・古布地・綿屑・綿ガラ・糸屑・毛糸屑から一種類以上選択し、これらを混合し吹付け・散布しただけで法面・平面・岩盤を被覆保護でき流亡・飛散することなく安定する。
請求項7は請求項5で生産された繊維質状の材料に牡蛎貝ガラ・コーヒー豆粕・風化花崗岩の真砂土より1種類以上を配合した培土材を使用する事により草木・花木・野菜・芝生の根が活性化して根張りが良くなるが、特に牡蛎貝ガラを混ぜるだけでミネラル分の補給に繋がり、植物の生長により良いものである。
また、該混合材を家畜用敷藁として使用すると、殺菌・殺虫作用が有り害虫が寄り付かず、糞尿も該難腐敗性の材料にコーヒー豆粕を混ぜ合わせるだけで好気性発酵菌により、分解促進して糞尿の臭いもしなくなる。
家畜の種類・健康状態により、牡蛎貝ガラを加えてやれば家畜の体質改善が進み、より一層健康体となる
スギ・ヒノキ・ヒバの樹皮繊維質材とモルタルを混合した建材の断熱実証試験
Figure 2005042526

当該表は請求項3の該該スギ・ヒノキ・ヒバの樹皮繊維質・粉体状の材料とセメントに水を加えて攪拌混合した建材実施例▲1▼と、比較例として該スギ・ヒノキ・ヒバの樹皮を粉砕した繊維質・粉末材▲2▼、及び既製品のウレタン材▲3▼を使用し、比較対照試験を実施した結果である。
縦列左側からナンバーに合わせて経過時間を示して、その右側に実施例▲1▼のスギ・ヒノキ・ヒバの樹皮繊維質・粉体状の材料とセメントに水を加えて攪拌混合してできた建材の温度変化を、つぎの右に実施例▲1▼比較物▲2▼▲3▼を置いて使用した冷凍庫の庫内の温度を、つぎの右側に比較例▲2▼の該スギ・ヒノキ・ヒバの樹皮を粉砕した繊維質・粉末材のみでの温度を、つぎの右端は比較例▲3▼のウレタン素材を使用し、材料の中の温度を時間を追って計測して行ったものである。
冷凍庫内の温度は各材料を設置してNo.2の15分で庫内はマイナス10.2℃まで低下しているが、各素材の温度はほとんど変化していない。No.3では庫内がマイナス19.1℃まで低下して初めて比較例▲2▼が19.5℃、比較例▲3▼が22.3℃と低下し始めたのが確認される。
No.5の1時間45分で庫内はマイナス25.0℃に達して実施例▲1▼が12.6℃、比較例▲2▼が11.7℃、比較例▲3▼が10.0℃といづれもぎりぎり10℃台を維持したがNo.6の2時間15分では、どれも10℃台を切ったことがわかる。
No.7の2時間45分で庫内はマイナス27.3℃に達して比較例▲3▼の素材ウレタンがマイナス1.0℃とマイナス台に入り、No.9の3時間45分で庫内はマイナス25.2℃で比較例▲2▼の該スギ・ヒノキ・ヒバの樹皮を粉砕した繊維質・粉末の素材がマイナス1.6℃と低下してしまった。当該実施例▲1▼のスギ・ヒノキ・ヒバの樹皮繊維質・粉体状の材料とセメントに水を加えて攪拌混合してできた素材はNo.14の6時間15分で初めてマイナス0.1℃となったが、No.18の8時間15分になってもマイナス0.5℃とこれ以上低下する事はなかった。ちなみに比較対照物は▲2▼がマイナス16.8℃、▲3▼がマイナス20.9℃まで低下したのが確認された。
以上の比較対照試験結果より得られた結果は、比較例▲2▼のスギ・ヒノキ・ヒバの樹皮繊維質・粉体状の単体の材料のみではなく、セメント類・石膏・漆喰・石灰・白土・無機質泥土の中から一種類以上を選定し、混合利用することで該効果が生まれるものである。
発明の実施形態
該発明の前提となる産業廃棄物処理法令により木屑のチップ化施設より生産される性状は、5センチメートル以下に粉砕加工することで、産業廃棄物ではなくなり、半加工材料として再び利用可能となっている。
その中で、樹木の廃棄物として通常排出されてくる物の大半が針葉樹種系であり、広葉樹種系を含めて、難腐敗性樹種と腐敗性樹種の産業廃棄物として排出される比率は、約6対4地域によっては7対3の比率の範疇である。ただし、南へ行くほど比率は逆転し、3対7へ接近移行する。
その中で難腐敗性樹種のみの杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の1種類以上を、基準通り5センチメートル以下に粉砕処理して繊維質材になったものを、最初の設計から外壁面へ使用しても良いし、特に年数の経ったコンクリート及びモルタル吹きの法面の劣化したざらつきが有れば該繊維質材を厚さを1センチから20センチ位までの調整使用するだけで、吹き付け又は散布して定着した該繊維質状材料は繊維同士の絡み合いと付着作用により剥落する事無く雨水にも流出する事もない。該材質は気相率が高く断熱保温効果及び酸性雨によるコンクリート基材である石灰質分の溶融流亡によるコンクリート構造物の崩壊に対して該繊維質状材料はpHの緩衝作用をも特徴として備え持っており、坑酸性雨材によりコンクリート構造物が保護される事となる。通常のpHは6.5から7.0の中性に近い値を示している。またコンクリート面の温度差・凍結融解による崩壊を防止し、適度な調湿作用が有り、通水性も良いためコンクリート・モルタル等に優しく相性が良い素材である。普通は、ラス張り・ネット張り等必要はないが、垂直あるいはオーバーハング状の場所へのラス張り・ネット張りもできる。
請求項2は難腐敗性と腐敗性樹種の粉砕した繊維質材を主にモルタル吹き付けした法面・擁壁の斜面の保護は言うまでもなく、都市緑化には腐敗して養分となるものも必要であるため、その都度必要により比率を変えて施工できる。これまでの培土・腐葉土・土砂等では植物の種子を2.0センチメートル以上深く埋めると発芽しないが、該難腐敗性繊維質状材料は気相率が高いため5.0センチメートルの深さまで発芽するため、発芽率が100%に近い施工方法である。
より緑化を望むとしたら両調整繊維質状材料に腐葉土・風化花崗岩の真砂土・堆肥・化成肥料・牡蛎貝ガラ・コーヒー豆粕より1種類以上混合することにより可能となる。特に難腐敗性繊維質状の材料に牡蛎貝ガラ・コーヒー豆粕を中心に配合することで、好みの種子を播く事により選択的に植物を生育でき、該植物の根が活性化して病気のつかない健康な草木・花きで緑化できる。
請求項3は難腐敗性繊維質状及び粉体状にした材料をセメント・石膏・漆喰・石灰・無機質泥土のうちの一種類以上と混ぜ合わせた原材料を、左官の表壁の塗り壁材として水を混ぜ合わせ使用するだけで殺菌殺虫効果・保温断熱効果を期待できる。また、該混合材を壁材・天井材のボードとして成型加工して製品化しても上記該効果をそのまま利用できる。
請求項4はボンドやセメダイン等の合成化学接着剤が主流で、天然の糊等の接着剤を使用すると自然とカビが生えやすく、その対策で有害な防カビ剤を添加して使用している状況である。該難腐敗性繊維質材の中でも樹皮を9割以上とし、繊維質材でもできうれば粉体状の材料を接着剤に添加使用する事を中心に、塗料・目地材等に添加することで合板・集成材・フローリング材等の建材、及び絨毯又はカーペット地・畳表の下地に使用でき、カビの他にダニ及び白蟻等の忌避材としても効果が有り、私たちの生活空間に優しい素材として利用できる。
請求項5は切り土法面・岩盤の吹き付け・平地への散布による被覆保護を意味しているが、特許文献3には残念ながら樹皮の利用しか記載が無く、より多く排出される枝葉・抜根をも利用すべきと思い当記載となった。難腐敗性樹種のみの杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の1種類以上の樹皮・枝葉・抜根をナイフ式・ハンマー式破砕方法以外のインパクト式・リンググラインダ式・摩耗粉砕式・圧縮粉砕式中の一種類の破砕機で粉砕した長さ10ミリメートル以下にした繊維質状及び粉体状の材料を法面・平地・岩盤の保護材として利用することで各面の被覆が100%可能となり、剥落することはない。
また、必要に応じてラス張り・ネット張り等を検討しても良いし、待に該繊維質状材料は、強酸性土・強アルカリ性土どちらであっても、緑化も可能である。選択された植物(例えば芝生)の根張りの部分は保温効果が有り、外気が0℃以下で凍結しても、該根部は凍結死する事は無い。逆に、積雪の中でも元気に緑を失わずに生息している事が確認される。
また、公園や運動場・馬場・サッカー競技場等の地面に該混合材を散布して耕運機・トラクター等により機械的に攪拌することで、気相率が上がり、クッション性が出て、透水率も良くなり、又殺菌・殺虫作用も有り、人の集まるための良い空間が提供できるものである。
難腐敗性の長さ10ミリメートル以下になった繊維質状材料に補強材として、廃パルプ・他の植物性繊維質材・古布地・綿屑・綿ガラ・糸屑・毛糸屑から一種類以上選択し、混合したものだけでも法面・平坦地・岩盤を被覆できて安定するが、腐葉土・天然の土砂・風化花崗岩の真砂土・堆肥・化成肥料・牡蛎貝殻・コーヒー豆粕より1種類以上選択して利用することもでき、法面・平坦地・岩盤・コンクリート面・モルタル面を100%の緑化も可能となる。
また、特定の破砕機でできた難腐敗性繊維質状の材料に牡蛎貝ガラ・コーヒー豆粕・風化花崗岩の真砂土よりl種類以上を配合する事で草木・花木・野菜・芝生の根が活性化して根張りが良くなるが、牡蛎貝ガラをも混ぜるだけで好気性発酵菌によりミネラル分の補給にも繋がるものである。
該難腐敗性繊維質状の材料を家畜用敷藁として使用すると、殺菌・殺虫作用が有り害虫が寄り付かず、糞尿もコーヒー豆粕を混ぜ合わせるだけで好気性発酵菌により、分解促進して糞尿の臭いもしなくなる。家畜の種類・健康状態により、牡蛎貝ガラを加えてやれば家畜の体質改善が進み、より一層健康体となる。
発明の効果
請求項1が主にコンクリート・モルタルの風化・浸食作用等により劣化した壁面を該難腐敗性繊維質状材料で吹き付け又は散布するだけで流亡せず、保水・通水・断熱・保温・防音・殺菌・殺虫作用はもとより、pHの緩衝作用も兼ね備えている為コンクリート・モルタル面の酸性雨や、凍結融解を防ぎ保護することができ、またコンクリートからのアルカリ分の溶出も吸着し緩衝作用により環境の影響を軽微なものにする。それに、太陽光線の照り返しもなくなり、あわせての効果が期待できる。請求項2においては請求項1の繊維質状材料に腐敗性繊維質材・腐葉土・風化花崗岩の真砂土又は泥土・堆肥・化成肥料・牡蛎貝殻・コーヒー豆粕より1種類以上選択し、調整混合したものを施工することでコンクリート・モルタル面の緑化基材としても併用できる。
これは、これからの都市造りにおいて、あらゆる角度からみても緑化は外すことのできない課題であり、ましてヒートアイランド現象を考えると、車道・歩道以外のすべてのコンクリート及びモルタル面に該繊維質状材料を使用することで都市緑化を図れ、大都市の気温を平常値に下げることが可能になる施工方法である。
請求項3は該繊維質状及び粉体状にした材料をセメント・石膏・漆喰・石灰・無機質泥土のうちの一種類以上と混ぜ合わせ、左官の塗り壁材として保水性及び調湿効果・殺菌殺虫効果・防音効果・保温断熱効果・消臭効果が期待できる。また、該混合材を壁材・天井材のボードとして成型加工してもよい。当該建材は特に断熱効果が優れており、実験データーのように冷凍庫内で0℃の前後までしか該混合材は下がらなかった。これは現在の建築物の主流であるコンクリート構造物・鉄骨構造物において、外気温度と連れて上がり下がりする室内温度及び湿度を調整する幅が小さくて済むことを意味しており、電力や灯油・重油等の燃料の大量消費を抑えることをも意味しているものである。
請求項4の該難腐敗性繊維質材の中でも樹皮を粉体状の材料と接着剤を中心に塗料・目地材等に添加することで、簡単にかびを防ぐ事ができる。今後シックハウス症・VOC対策でホルムアルデヒド・トルエン・キシレン等の有害物質を出す接着剤・防腐剤等は使用できなくなるため、天然の接着剤・防腐剤等を使わざるを得なくなるが、天然の接着剤を使用すると自然とカビが生えやすくなり、その対策で有害な防カビ剤を使用せざるを得なくなっているのが現状である。当該難腐敗性繊維質状及び粉体状にした材料を接着剤・塗料・目地材等に添加して使用するだけで防カビ効果が有る。他に絨毯・カーペット地・畳表の下に不織布又は紙類等に添着させたものを敷くことでダニ及び白蟻対策としても忌避材として有効であり、有害な防カビ剤に置き換わる素材として利用できるものである。
請求項5の該難腐敗性樹木の枝葉・抜根の長さ10ミリメートル以下の繊維質状及び粉体状とした材料を法面・岩盤へ吹き付けすることにより、法面の崩壊を防ぐことができ、特に酸性土土壌へ該繊維質材で被覆する事により、周辺の植物により緑に復元しやすくなり、必要最小限の栄養分を配合することで、緑化基材としても利用できる。あるいは平地である公園・各種グランドに散布した繊維質状及び紛体状の材料を耕運機・トラクター類により機械的に、攪拌して混入させることで、土の気相率が向上し、芝生・草木の根張りが良くなり生息に適した環境となる。
また難腐敗性の長さ10ミリメートル以下になった繊維質状材料に補強材として、廃パルプ・他の植物性繊維質材・古布地・綿屑・綿ガラ・糸屑・毛糸屑から一種類以上選択し、その長さが15ミリメートル以上の材料を混合したものだけでも法面・平坦地・岩盤を被覆できて安定する。腐葉土・天然の士砂・風化花崗岩の真砂土・堆肥・化成肥料・牡蛎貝殻・コーヒー豆粕より1種類以上選択して利用することで法面・平坦地・岩盤・コンクリート面・モルタル面を100%の緑化も可能となり環境に優しい施工方法である。
請求項7は10ミリメートル以下にした繊維質状・粉末状の材料だけでも良いが、牡蛎貝ガラ・コーヒー豆粕・風化花崗岩の真砂土より1種類以上混合した花木・野菜の植栽用・張り芝用の培土材にすることで、目的の草木・花き・野菜等のみを選択的に栽培でき、雑草の生息余地はない。家畜用敷藁材に使用することで殺菌・殺虫作用が有るため、のみ・ダニ類による病気はかからなくなる。また、家畜の糞尿の悪臭も少なく扱い易くなり、周囲への影響も少なくなる。
該繊維質状材料は軽量なため鉄筋コンクリートの屋上面の抗酸性雨材・断熱保護材としても利用可能であり、設計の段階でもあまり荷重として負担にならない材質である。この場合の利用は、難腐敗性のものを使用し、又緑化まで考えたい箇所には腐敗性繊維質材の調整配合を行い、ゆっくりした腐敗による養分の補給になる使途として利用できる。

Claims (7)

  1. 難腐敗性の杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の中で1種類以上の樹皮・枝葉・抜根を、5センチメートル以下の繊維質・粉体状の材料にしたものをコンクリート・モルタル面及びそれらの壁面に、吹き付け又は散布する施工方法。
  2. 請求項1の繊維質・粉体状の材料に腐敗性樹木の繊維質粉体・腐葉土・風化花崗岩の真砂土又は風化花崗岩の泥土・堆肥・化成肥料・牡蛎貝ガラ・コーヒー豆粕より1種類以上混合してコンクリート・モルタル面又はそれらの壁面に、吹き付けあるいは散布する施工方法。
  3. 難腐敗性の杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の中で1種類以上の樹皮・枝葉・抜根を、5センチメートル以下の繊維質・粉体状の材料にした材料を、セメント・石膏・漆喰・石灰・白土・無機質泥土のうち一種類以上と混合してできた原材料、又は当該混合材によってボードに成型した壁材・天井材としての建材。
  4. 難腐敗性の杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の中で1種類以上の樹皮・枝葉・抜根を、5センチメートル以下の繊維質・粉体状の材料にしたものを合板・集成材・フローリング材類の建材に使用する天然の接着剤・塗料・目地材に添加、又は絨毯・カーペット地・畳表の下地に添着して防カビ材として利用する方法。
  5. 難腐敗性の杉・檜・ヒバ・ユーカリ類の中で1種類以上の樹皮・枝葉・抜根をインパクト式・リンググラインダ式・摩耗粉砕式・圧縮粉砕式により、長さ10ミリメートル以下にした繊維質状又は粉体状の材料を法面・平地・岩盤に吹き付け又は散布する方法、あるいは平地である公園・各種グランドに散布した繊維質状の材料を現地土砂と機械的に攪拌混合する施工方法。
  6. 請求項5の難腐敗性の長さ10ミリメートル以下にした繊維質・粉体状材料に廃パルプ・他の植物性繊維質材・古布地・綿屑・綿ガラ・糸くず・毛糸屑より一種類以上混合したものを、法面・平地・岩盤・コンクリート面・モルタル面に吹き付け、又は散布する施工方法。
  7. 請求項5で生産された繊維質・粉体状の材料と牡蛎貝ガラ・コーヒー豆粕・風化花崗岩の真砂土より1種類以上混合した花木・野菜の植栽用・張り芝用の培土材又は家畜用敷藁材。
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