JPH09252401A - 画像データの補間処理方法およびその方法を使用した装置 - Google Patents

画像データの補間処理方法およびその方法を使用した装置

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JPH09252401A
JPH09252401A JP8058926A JP5892696A JPH09252401A JP H09252401 A JPH09252401 A JP H09252401A JP 8058926 A JP8058926 A JP 8058926A JP 5892696 A JP5892696 A JP 5892696A JP H09252401 A JPH09252401 A JP H09252401A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの補間処理装置において、エッジ
部についてはレプリケーション補間処理を適用し、その
他の部分については所望の鮮鋭度の画像となるようにス
プライン補間処理を適用する場合に、両補間処理の境界
で生じる不連続な濃度変化を抑制する。 【解決手段】 補間画像に対する所望とする鮮鋭度が滑
らかな(レスポンスが弱い)程大きい閾値となるように
設定された変換テーブル36から出力された閾値を用い
て、補間点が原画像のエッジ部にあるか否かを判定手段
37a が判定し、適用する補間処理を、エッジ部にあると
判定した場合はレプリケーション補間処理を施す第2の
補間演算手段38に、エッジ部にないと判定した場合はス
プライン補間処理を施す第1の補間演算手段34に、切替
手段37b が切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像データの補間処
理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フイルムに記録された画
像を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に
適切な画像処理を施した後、画像を再生記録することが
種々の分野で行われている。また、人体等の被写体の放
射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に記録し、
この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で走査
して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電
的に読み取って画像信号を得、この画像データに基づき
被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CR
T等に可視像として出力させる放射線画像記録再生シス
テムがすでに実用化されている。このシステムは、従来
の銀塩写真を用いる放射線写真システムと比較して極め
て広い放射線露出域にわたって画像を記録しうるという
実用的な利点を有している。
【0003】上記のように画像信号を得てこの画像信号
に基づいて可視画像を再生するシステムにおいて、その
可視画像のうち観察対象となる関心領域をより詳細に観
察したいとき、その領域を拡大等して再生することがあ
る。この場合、拡大して再生に供する画像データの数を
原画像に対応した原画像データのデータ数のままとして
拡大再生したのでは、人の視覚の特性上その拡大画像の
鮮鋭度は原画像よりも相対的に低下したものとして認識
される。このため画像を単に拡大再生しただけでは鮮鋭
度が低下して画像の詳細な観察はできない。
【0004】そこで、原画像を読み取って得られた原画
像データに対して所定の補間処理を施して原画像データ
数とは異なるデータ数、具体的には拡大再生に際しては
原画像データよりも多いデータ数の2次的な画像データ
である補間画像データを求め、この補間画像データに基
づいて可視画像の再生を行うことによって、拡大再生し
た場合でも画像の鮮鋭度の低下を防止することができ
る。
【0005】このように画像データに対する補間処理と
しては従来より種々の方法が提案されているが、一般に
3次のスプライン補間関数による処理がよく用いられて
いる。この処理は、デジタル的に得られた原画像データ
{Yk }を隣接する各画素間(各区間という)ごとに3
次関数{fk }で結び、補間点(補間しようとする点)
の設定位置(上記各区間内での設定位置)におけるfk
の値を補間画像データとするものである。
【0006】このように原画像データを通過する補間演
算は、鮮鋭度が比較的高い補間処理であり、例えばCubi
c スプライン(キュービックスプライン)補間関数など
が知られている。以下このCubic スプライン補間関数に
ついて具体的に説明する。
【0007】原画像からデジタル的に読み取って得られ
た連続する画素Xk-2 ,Xk-1 ,Xk ,Xk+1 ,Xk+2
,…の画像データ(原画像データ)を図2に示すよう
にそれぞれYk-2 ,Yk-1 ,Yk ,Yk+1 ,Yk+2 ,…
とする。ここで、3次のスプライン補間関数は、各区間
Xk-2 〜Xk-1 ,Xk-1 〜Xk ,Xk 〜Xk+1 ,Xk+1
〜Xk+2 ごとにそれぞれ設定され、各区間に対応するス
プライン補間関数をfk-2 ,fk-1 ,fk ,fk+1 ,f
k+2 とする。この補間関数はいずれも各区間の位置を変
数とする3次関数である。
【0008】ここで、補間点Xp が区間Xk 〜Xk+1 の
範囲にある場合について説明する。なお、区間Xk 〜X
k+1 に対応するスプライン補間関数fk は下記式(1)
で表される。
【0009】 fk (x)=Ak x3 +Bk x2 +Ck x+Dk (1) Cubic スプライン補間関数fk においては、原画像の画
素(元のサンプル点)を通ることと、その第1階微分係
数が各区間間で連続することが必要とされ、さらに、画
素Xk における第1階微分係数が、その画素Xk の前後
の画素であるXk-1 とXk+1 とについて、これらの画像
データYk-1 、Yk+1 の勾配(Yk+1 −Yk-1 )/(X
k+1 −Xk-1 )に一致することが条件である。
【0010】以上の条件から、補間点Xp における補間
画像データYp は、 Yp ={(−t3 +2t2 −t)/2}Yk-1 +{(3t3 −5t2 +2)/2}Yk +{(−3t3 +4t2 +t)/2}Yk+1 +{(t3 −t2 )/2}Yk+2 (2) ここで、原画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 の
各係数を補間係数ck-1 、ck 、ck+1 、ck+2 と称
し、これらは、 ck-1 =(−t3 +2t2 −t)/2 ck =(3t3 −5t2 +2)/2 ck+1 =(−3t3 +4t2 +t)/2 ck+2 =(t3 −t2 )/2 と表すことができる。
【0011】ところで、上記Cubic スプライン補間関数
は、前述したように元のサンプル点を通ることと、その
第1階微分係数が各区間間で連続することが必要とされ
ていて、鮮鋭度の比較的高いシャープな2次画像(補間
により得られる画像)を再生するための補間画像データ
を得る補間関数であるが、一方、原画像の濃度変化が緩
い部分についての補間演算では鮮鋭度は比較的低いが滑
らかな2次画像を再生するのが望ましい。このように鮮
鋭度は比較的低いが滑らかな2次画像を再生する補間画
像データを得る補間関数としては例えばBスプライン
(ビースプライン)補間関数が知られている。このBス
プライン補間関数は、元のサンプル点を通ることは必要
とされない代わりに、第1階微分係数および第2階微分
係数(f″(X)で表す)が各区間間で連続することが
必要とされる。すなわち式(1)において、 Yp =fk (t)={(−t3 +3t2 −3t+1)/6}Yk-1 +{(3t3 −6t2 +4)/6}Yk +{(−3t3 +3t2 +3t+1)/6}Yk+1 +{t3 /6}Yk+2 (3) したがって、原画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+
2 にそれぞれ対応する補間係数bk-1 、bk 、bk+1 、
bk+2 は、 bk-1 =(−t3 +3t2 −3t+1)/6 bk =(3t3 −6t2 +4)/6 bk+1 =(−3t3 +3t2 +3t+1)/6 bk+2 =t3 /6 と表すことができる。
【0012】以上の演算を各区間Xk-2 〜Xk-1 ,Xk-
1 〜Xk ,Xk 〜Xk+1 ,Xk+1 〜Xk+2 について繰り
返すことにより、原画像データの全体について原画像デ
ータとは間隔の異なる補間画像データを求めることがで
きる。
【0013】このように2次画像(補間画像)を高い鮮
鋭度でシャープに再生したい場合は例えばCubic スプラ
イン補間関数を用い、低い鮮鋭度で滑らかに再生したい
場合は例えばBスプライン補間関数を用いればよい。
【0014】ここで本願出願人は、互いに異なる鮮鋭度
を有する2つの補間関数の対応する係数同士を、所望と
する補間画像の鮮鋭度に応じて重み付け加算すること等
により、補間画像の鮮鋭度をきめ細かく調整することを
可能とした画像データの補間処理方法を提案している
(特開平2−278478号参照)。この方法によれば、例え
ば鮮鋭度が互いに異なる2つの補間関数として上記Cubi
c スプライン補間関数とBスプライン補間関数とを採用
した場合、Cubic スプライン補間関数の補間係数ck-1
、ck 、ck+1 、ck+2 とBスプライン補間関数の補
間係数bk-1 、bk、bk+1 、bk+2 とを、原画像デー
タYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 に対応するごとに重み
付けして加算するものであり、この重み付けの割合(係
数)αを変更することにより、最もシャープな鮮鋭度
(α=0)から最も滑らかな鮮鋭度(α=1)の範囲内
の中間的な所望とする鮮鋭度の2次画像を得るものであ
る。
【0015】すなわち、 ak-1 =(1−α)αck-1 +αbk-1 ak =(1−α)αck +αbk ak+1 =(1−α)αck+1 +αbk+1 ak+2 =(1−α)αck+2 +αbk+2 (ただし、0≦α≦1) このようにして得られた新たな補間係数ak-1 、ak 、
ak+1 、ak+2 に基づいて下記式(4)により補間画像
データYp を算出する。
【0016】 Yp =ak-1 Yk-1 +ak Yk +ak+1 Yk+1 +ak+2 Yk+2 (4) なお、実際の画像は画素が2次元に配列されて形成され
るため、上記補間係数ak を、互いに異なる2つの配列
方向(i方向、j方向とする)ごとの補間係数Bijまた
はCijと表すものとする。
【0017】さらに本願出願人は、Cubic スプライン補
間関数単独で得られる補間画像よりもさらにシャープな
鮮鋭度を有する補間画像や、Bスプライン補間関数単独
で得られる補間画像よりもさらに滑らかな鮮鋭度を有す
る補間画像まで多彩な表現を可能とするために、上記重
み付けの係数αを0以上1以下の範囲に限らず、全実数
とすることを提案している(特願平7−177007号の明細
書等参照)。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで補間点が、例
えば文字等のように画像データの変化(例えば濃度変
化)が急峻なエッジ部にある場合に、そのエッジ部の鮮
鋭性を補間処理によって鈍らせないためには、例えば図
4に示すように、補間点の補間画像データをその補間点
に最も近い原画像の画素の画像データと同一にするレプ
リケーション補間方法(または最近傍補間方法)等が適
当である。このレプリケーション補間方法等は特にエッ
ジの保存性に優れるという利点がある。
【0019】そこでまず入力された画像データについ
て、補間画像データを算出する対象の補間点が原画像の
エッジ部にあるか否かを閾値処理を行なうことによって
判定し、その結果、補間点がエッジ部にあると判定され
た場合は、その補間点についてはレプリケーション補間
方法により補間画像データを求め、補間点がエッジ部に
はないと判定された場合は、その補間点については上記
特願平7−177007号に開示した2種類の補間関数の重み
付けによる補間処理(以下、この演算処理を便宜上、単
にスプライン補間処理と称するものとする)を適用する
のが望ましい。
【0020】このような補間処理を採用すれば、画像中
のエッジ部についてはシャープな鮮鋭度を維持しつつ、
他の部分については上記係数αを変化せしめて所望の鮮
鋭度の補間画像を得ることができる。
【0021】ところで、このようにエッジ部とその他の
部分とで異なる補間演算方法を適用した場合、適用する
補間処理(例えばスプライン補間処理とレプリケーショ
ン補間処理)が切り替えられる境界部分では例えば図8
に示すように、補間関数の曲線が不連続となる。そして
この不連続な部分はエッジ部のように補間画像データが
急峻に変化するため、補間画像において不自然な濃度変
化として認識される。
【0022】このような不連続な部分は、エッジ部以外
の部分の鮮鋭度を低くして滑らかな補間画像を所望とし
た場合に特に目立つものとなる。
【0023】すなわちエッジ部以外の部分についてもそ
の鮮鋭度を高いものとしたい場合には、前述の重み付け
の割合である係数αを0以下の実数とすればよいが、こ
のような値に係数αが設定されたスプライン補間処理の
補間関数はレプリケーション補間処理の補間関数に非常
に近いものとなるため、スプライン補間処理とレプリケ
ーション補間処理との境界における補間画像データ(濃
度等)の不連続だけが際立つという不自然さを感じるこ
とはない。
【0024】しかし、所望とする補間画像の鮮鋭度が低
い場合には、全体的に濃度が滑らかな変化している補間
画像において、上記境界部だけが際立って鮮鋭度の高い
エッジ部として再生されるため、不自然な印象をあたえ
るものとなる。
【0025】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、エッジ部についてはレプリケーション補間処理等
のエッジ部をシャープに維持した補間処理を適用し、そ
の他の部分については所望の鮮鋭度の画像となるように
鮮鋭度の調整が可能なスプライン補間処理を適用する補
間処理方法および補間処理装置において、エッジ部以外
の画像部分についての所望の鮮鋭度が低い場合に、上記
2つの補間処理の境界で生じる不連続な濃度(画像デー
タ)変化を目立たなくする補間処理方法および補間処理
装置を提供することを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の画像データの補
間処理方法は、原画像を表す画像データに対して、鮮鋭
度の比較的高い補間画像を得る補間処理とこの補間処理
による補間画像よりも鮮鋭度の低い補間画像を得る補間
処理とを組み合わせて鮮鋭度の調整を可能とした、所望
の鮮鋭度の補間画像を求めるための補間処理を行なう画
像データの補間処理方法において、補間点が文字等のよ
うに画像データの変化が急峻なエッジ部にあるか否か
を、例えば図3のグラフ(またはテーブル)に示すよう
に、所望の鮮鋭度が低い(レスポンスが弱い)程大きな
値となるように設定された閾値を用いて判定し、前記補
間点がエッジ部にあると判定したときは、該補間点につ
いてはレプリケーション補間法等のエッジをシャープに
維持し得る補間処理に基づいて補間画像データを求める
ことを特徴とするものである。
【0027】すなわち、補間画像の鮮鋭度を高くしたい
ときはエッジの存在を判定する閾値を小さくし、一方、
補間画像の鮮鋭度を低く、すなわち滑らかな画像とした
いときは閾値を大きくすることを特徴とし、エッジか否
かを判定するための閾値の大きさを所望の鮮鋭度に応じ
てこのように変化させることにより、特に滑らかな鮮鋭
度の補間画像を望んだ場合に、文字等に代表される2値
画像のような大きな信号変動部分のみをエッジと判定
し、このエッジと判定された信号変動部分についての
み、補間処理をレプリケーション補間等のエッジがシャ
ープに維持される補間処理方法を適用するものである。
【0028】ここで、補間点がエッジ部にあるか否かの
判定は、例えば補間点の近傍4つの原画像の画素の画像
データに基づいた演算結果と閾値とを比較することによ
り行なえばよく、具体的には図5に示すように、補間点
(×印)を囲む4つの原画像の画素(格子点)A,B,
C,Dについて、各格子点の画像データSA ,SB,
SC ,SD 間の差を求め、得られた6つの差のうち
1つでも閾値を超えた場合は、補間点はエッジ部にある
と判定し、それ以外の場合は、補間点はエッジ部にない
と判定する方法が簡便であり実用上適当である。ただ
し、この方法に限るものではなく、公知の種々のエッジ
判定方法を採用することができる。
【0029】また、エッジをシャープに維持する補間処
理の一つとしてのレプリケーション補間法とは、図4に
示すように黒丸印を画像データとしたとき、補間画像デ
ータ(×印)をその補間点の最も近くにある画像データ
(黒丸印)と同一の値とする(複写する)補間処理法で
ある。
【0030】さらにまた、鮮鋭度の比較的高い補間画像
を得る補間処理としては、例えばCubic スプライン補間
関数を用いた補間処理を適用することができる。この場
合、この補間処理による補間画像よりも鮮鋭度の低い補
間画像を得る補間処理としては、例えばBスプライン補
間関数を用いた補間処理を用いるのが好適である。
【0031】そして、鮮鋭度の比較的高い補間画像を得
る補間処理とこの補間処理による補間画像よりも鮮鋭度
の低い補間画像を得る補間処理とを組み合わせて所望の
鮮鋭度の補間画像を求めるための補間処理とは、具体的
には、前述した好適なCubicスプライン補間関数とBス
プライン補間関数とを採用した場合、Cubic スプライン
補間関数の補間係数ck-1 、ck 、ck+1 、ck+2 とB
スプライン補間関数の補間係数bk-1 、bk 、bk+1 、
bk+2 とを、原画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+
2 に対応するごとに重み付けして加算するものであり、
この重み付けの割合αを変更することにより、シャープ
な鮮鋭度から滑らかな鮮鋭度の範囲内または範囲外の所
望とする鮮鋭度の下記式(4)で表される2次画像を得
るものをいう。
【0032】すなわち、 ak-1 =(1−α)αck-1 +αbk-1 ak =(1−α)αck +αbk ak+1 =(1−α)αck+1 +αbk+1 ak+2 =(1−α)αck+2 +αbk+2 Yp =ak-1 Yk-1 +ak Yk +ak+1 Yk+1 +ak+2 Yk+2 (4) 本発明の画像データの補間処理装置は本発明の補間処理
方法を実施するための装置であって、原画像を表す画像
データに対して、鮮鋭度の比較的高い補間画像を得る補
間処理とこの補間処理による補間画像よりも鮮鋭度の低
い補間画像を得る補間処理とを組み合わせて所望の鮮鋭
度の補間画像を求めるための補間処理を行なう補間処理
手段を有する画像データの補間処理装置において、補間
点が前記画像データの変化が急峻なエッジ部にあるか否
かを、所定の閾値を用いて判定する判定手段と、例えば
図3に示すように前記所望の鮮鋭度が低い程前記所定の
閾値が大きな値となるように、該鮮鋭度と所定の閾値と
が対応付けられた変換テーブルと、所望の鮮鋭度の補間
画像を求めるための補間処理を行なう上記補間処理手段
を第1の補間処理手段としたとき、レプリケーション補
間法等のエッジをシャープに維持し得る補間処理に基づ
いて補間画像データを求める第2の補間処理手段と、前
記判定手段が、前記補間点がエッジ部にあると判定した
ときは、その補間点に対する補間処理を第2の補間処理
手段による補間処理に切り替える切替手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0033】
【発明の効果】本発明の画像データの補間処理方法、補
間処理装置は、原画像データに基づいて、補間点がエッ
ジ部にあるか否かを判定するために用いる閾値を、補間
処理により得られる画像についての所望とする鮮鋭度に
応じて変化させることにより、補間画像の鮮鋭度が高い
場合と低い場合とで、レプリケーション補間処理等のエ
ッジをシャープに維持し得る補間処理法を適用するエッ
ジ部の範囲を変えるものである。
【0034】すなわち、前述した式(4)で示したスプ
ライン補間処理による補間画像の所望の鮮鋭度が低い
(滑らかな)場合には、この閾値は図3に示すように極
端に高く設定される。例えば、画像の濃度値のダイナミ
ックレンジがデジタル値として0〜1023で表されている
場合に、エッジか否かの閾値は1000程度に設定されてい
る。この結果、補間点がエッジ部にあると判定されるた
めには、この閾値を超える程度の非常に強いエッジ(濃
度変化の割合が非常に大きいエッジ)であるか、あるい
は、2値画像的な文字情報のエッジのみが対象になる。
【0035】そしてこのような大きい閾値を超えない程
度の小さい信号変動部にある補間点については、レプリ
ケーション補間処理等のエッジをシャープに維持しうる
補間処理を適用せずに前述のスプライン補間処理を適用
する。
【0036】これにより、滑らかな補間画像中におい
て、濃度変化の割合があまり大きくないエッジ部(上記
判定によればエッジ部とはされない濃度変動部)にある
補間点が、しばしばレプリケーション補間処理等に切り
替えられるのを防止し、この結果、レプリケーション補
間処理等とスプライン補間処理との間で生じる不連続部
が数多く発生して不自然な補間画像となるのを抑制する
ことができる。
【0037】一方、上記強いエッジ部や文字情報のエッ
ジ部にある補間点ついてはレプリケーション補間処理等
を施すため、レプリケーション補間処理等とスプライン
補間処理との間で不連続部が発生するが、このような非
常に強いエッジ部については不連続部が発生しても、エ
ッジ部のレスポンスが強いため視覚的にはあまり目立つ
ことがない。
【0038】逆に、式(4)で示したスプライン補間処
理による補間画像の所望の鮮鋭度が高い場合には、この
閾値は図3に示すように小さな値に設定される。したが
って、僅かな濃度変動部もエッジ部と判定されて、レプ
リケーション補間処理等とスプライン補間処理とがしば
しば切り替えられる。この結果、これら2つの補間処理
の境界で生じる不連続部も数多く発生することとなる
が、補間画像についての所望とする鮮鋭度が高い範囲に
おいては、式(4)で示したスプライン補間処理の補間
曲線はレプリケーション補間処理等の補間曲線に近似す
るため、スプライン補間処理のみによってもこの不連続
部と同様の現象が生じ、結果的にこのような補間処理の
切替えで生じる不連続部だけが視覚的に際立つというこ
とがなく、この補間処理の切替えによって不自然な補間
画像が生じるということがない。
【0039】このように本発明の補間処理方法、補間処
理装置によれば、特に補間画像についての所望の鮮鋭度
が低い場合にも、レプリケーション補間処理等とスプラ
イン補間処理との境界で生じる不連続な濃度変化を目立
たなくすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像データの補間
処理方法の具体的な実施の形態について説明する。
【0041】図1は本発明の画像データの補間処理方法
を実施するための具体的な実施形態である補間処理装置
30を内包する画像再生システムを示す概略ブロック図で
ある。図示の画像再生システムは、画像を表す画像デー
タを記憶した画像データ記憶装置10と、所定の再生フォ
ーマットに適合するように画像データ記憶装置10に記憶
された画像データ(以下、1次画像データまたは原画像
データという)Sorgに対して所定の信号処理を施すマ
ルチフォーマッタ20と、マルチフォーマッタ20により所
定の信号処理が施された画像データ(以下、2次画像デ
ータまたは補間画像データという)S′に基づいて、上
記所望の再生フォーマットの可視画像を再生するCRT
やプリンタ等の再生手段40とを備えた構成である。
【0042】マルチフォーマッタ20は、例えば、1枚の
フイルムを互いに異なる4つの小さい領域に分けて、そ
の各領域にそれぞれ異なる4つの画像を縮小してプリン
トするフォーマット、1枚のフイルム上に1つの大きな
画像をそのままプリントするフォーマット、あるいは画
像の一部を拡大してその拡大した部分をフイルム上にプ
リントするフォーマット等、画像を再生するにあたって
の各種のフォーマットに適合するように1次画像データ
Sorg を信号処理するものであり、特に画像の拡大縮小
に際して、1次画像データSorg とはデータ数の異なる
2次画像データ(補間画像データ)を補間演算によって
算出する本発明の補間処理装置30を内包しているもので
ある。
【0043】ここで本実施形態において使用される1次
画像データSorg は、図2に示すように、等間隔の周期
でサンプリングされた一方向に配列されたサンプリング
点(画素)Xk-2 ,Xk-1 ,Xk ,Xk+1 ,Xk+2 ,
…、に対応したデジタル画像データYk-2 ,Yk-1 ,Y
k ,Yk+1 ,Yk+2 ,…、である。
【0044】マルチフォーマッタ20に内包された補間処
理装置30は、オリジナルのサンプリング点Xk 〜Xk+1
間に設けられた補間点Xp の第1の2次画像データYp
1を表す3次のCubic スプライン補間演算式(2)にお
ける各原画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 にそ
れぞれ対応する補間係数ck-1 、ck 、ck+1 、ck+2
を、下記にそれぞれ示すものとして記憶したCubic スプ
ライン補間係数記憶手段32と、 Yp 1=ck-1 Yk-1 +ck Yk +ck+1 Yk+1 +ck+2 Yk+2 (2) ck-1 =(−t3 +2t2 −t)/2 ck =(3t3 −5t2 +2)/2 ck+1 =(−3t3 +4t2 +t)/2 ck+2 =(t3 −t2 )/2 (ただし、t(0≦t≦1)は格子間隔を1とし、画素
Xk を基準としたときの補間点Xp の画素Xk+1 方向へ
の位置を示す。) オリジナルのサンプリング点Xk 〜Xk+1 間に設けられ
た補間点Xp の第2の2次画像データYp 2を表す3次
のBスプライン補間演算式(3)における各原画像デー
タYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 にそれぞれ対応する補
間係数bk-1 、bk 、bk+1 、bk+2 を、下記にそれぞ
れ示すものとして記憶したBスプライン補間係数記憶手
段31と、 Yp 2=bk-1 Yk-1 +bk Yk +bk+1 Yk+1 +bk+2 Yk+2 (3) bk-1 =(−t3 +3t2 −3t+1)/6 bk =(3t3 −6t2 +4)/6 bk+1 =(−3t3 +3t2 +3t+1)/6 bk+2 =t3 /6 (ただし、t(0≦t≦1)は格子間隔を1とし、画素
Xk を基準としたときの補間点Xp の画素Xk+1 方向へ
の位置を示す。) Cubic スプライン補間係数記憶手段32に記憶された補間
係数(以下、Cubic スプライン補間係数という)ck-1
、ck 、ck+1 、ck+2 とBスプライン補間係数記憶
手段31に記憶された補間係数(以下、Bスプライン補間
係数という)bk-1 、bk 、bk+1 、bk+2 とを、次式
(5)〜(8)にしたがって、原画像データYk-1 、Y
k 、Yk+1 、Yk+2 に対応するごとに重み付けして加算
する補間係数演算手段33と、 ak-1 =(1−α)ck-1 +αbk-1 ={(2α−3)t3 −(3α−6)t2 −3t+α}/6 (5) ak =(1−α)ck +αbk ={(9−6α)t3 +(9α−15)t2 +(6−2α)}/6 (6) ak+1 =(1−α)ck+1 +αbk+1 ={(6α−9)t3 −(9α−12)t2 +3t+α}/6 (7) ak+2 =(1−α)ck+2 +αbk+2 ={(3−2α)t3 +(3α−3)t2 }/6 (8) この重み付けの割合(すなわち鮮鋭度)を決定する任意
のパラメータαを補間係数演算手段33に入力する入力手
段35と、予め、下記式(4)の3次のスプライン補間関
数演算式を記憶し、補間係数演算手段33により求められ
たパラメータαに応じた補間係数ak-1 、ak 、ak+
1、ak+2 および原画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、
Yk+2 に基づいて、補間点Xp の補間画像データYp を
式(4)にしたがって求める第1の補間演算手段34と、 Yp =ak-1 Yk-1 +ak Yk +ak+1 Yk+1 +ak+2 Yk+2 (4) 補間点Xp が原画像のエッジ部にあるか否かを、所定の
閾値を用いて判定する判定手段37a と、パラメータαが
大きい程、すなわち補間画像のレスポンスが弱い程、上
記閾値が大きな値となるように、図3に示すようにパラ
メータαと閾値とが対応付けられた変換テーブル36と、
レプリケーション補間法に基づいて補間画像データYp
を求める第2の補間演算手段38と、判定手段37a が、補
間点Xp がエッジ部にあると判定したときは、補間点X
pについては第2の補間演算手段38による補間処理を適
用するように、補間点Xpがエッジ部にないと判定した
ときは、補間点Xp については第1の補間演算手段34に
よる補間処理を適用するように、両補間演算手段38,34
を切り替える切替手段37b と、第1の補間演算手段34に
より補間処理されたエッジ部以外の補間点の補間画像デ
ータと第2の補間演算手段38により補間処理されたエッ
ジ部の補間点の補間画像データとを補間画像データ全体
として合成して出力する合成手段39とを備えた構成であ
る。
【0045】なお、各スプライン補間係数記憶手段31,
32に記憶された補間係数bk-1 、bk 、bk+1 、bk+2
、ck-1 、ck 、ck+1 、ck+2 は、前述したアルゴ
リズムにより求められたものである。また上記パラメー
タαは全実数を採ることができる。
【0046】また、実際の画像は画素が2次元に配列さ
れて形成されるため、上記各補間係数ak-1 〜ak+2 、
bk-1 〜bk+2 、ck-1 〜ck+2 は、画像を構成する画
素の互いに異なる2つの配列方向(例えば互いに直交す
るi方向とj方向)ごとに求められるものである。
【0047】さらに、補間係数演算手段33が予め前記式
(5)〜(8)における上記各係数bk-1 〜bk+2 、c
k-1 〜ck+2 をも記憶しておくことによって、Bスプラ
イン補間係数記憶手段31およびCubic スプライン補間係
数記憶手段32を省略することもできる。
【0048】ここで、本実施形態の画像再生システムは
単に補間画像データS′を出力するだけでなく、補間画
像データS′の配列の間隔を原画像データSorg の配列
間隔と同一になるように拡張することによって、補間画
像は原画像を拡大したものとして再生される。この処理
は通常マルチフォーマッタ20の機能による。このためマ
ルチフォーマッタ20には図示しない入力手段から所望の
拡大倍率が入力されるように構成されており、補間点は
この拡大率に応じて設定される。
【0049】なお第2の補間演算手段38によるレプリケ
ーション補間法は、補間画像データを、その補間点に最
も近いオリジナルのサンプリング点の画像データとする
補間方法である。
【0050】次に、本実施形態の画像再生システムの作
用について説明する。
【0051】まず、マルチフォーマッタ20は画像データ
記憶装置10に予め記憶されている1次画像データSorg
を読み出す。またマルチフォーマッタ20は、図示しない
上記入力手段から入力された拡大倍率に応じた拡大画像
を表す補間画像データを得るために、この読み出された
1次画像データSorg をマルチフォーマッタ20内の補間
処理装置30に入力する。
【0052】補間処理装置30に入力された1次画像デー
タSorg は、第1および第2の補間演算手段34,38、並
びに判定手段37a に入力される。
【0053】一方、Bスプライン補間係数記憶手段31、
Cubic スプライン補間係数記憶手段32は、マルチフォー
マッタ20への図示しない入力手段から入力された拡大倍
率に応じた補間点の位置を表すtの値を設定する。すな
わち、例えば拡大倍率が2倍であれば、隣接するオリジ
ナルのサンプリング点の間隔を2等分するように各サン
プリング点の間に1つの補間点が設定され、前述のtの
値として0.5 および1.0 が設定され、拡大倍率が3倍で
あれば、サンプリング点の間隔を3等分するように各サ
ンプリング点の間に2つの補間点が設定され、tの値と
して0.333,0.666,1.0 (=0.999 )の各値が設定され、
10倍の場合はサンプリング点の間隔を10等分するように
各サンプリング点の間に9つの補間点が設定され、tの
値として0.1,0.2,…,1.0の各値がtの値として設定され
る。
【0054】このようにして設定されたtの値ごとのB
スプライン補間係数、Cubic スプライン補間係数が補間
係数演算手段33に入力される。
【0055】さらに、入力手段35には、2次画像の所望
の鮮鋭度に対応するパラメータ(係数)αの値が入力さ
れ、このパラメータαの値も補間係数演算手段33に入力
される。なおこのパラメータαの値は変換テーブル36に
も入力される。
【0056】パラメータαについては、外部から操作者
が直接パラメータαを入力してもよいし、あるいは操作
者が所望とする補間画像の鮮鋭度に応じたレスポンスR
を入力することにより入力手段35の内部で、例えば変換
テーブルを用いてこのレスポンスRを対応するパラメー
タαに変換するようにしてもよい。入力手段35を上述の
ように構成することによって、鮮鋭度の変化の程度を実
感として把握し易いレスポンスRによる指定が可能とな
る。
【0057】補間係数演算手段33は、入力されたtの値
ごとのBスプライン補間係数およびCubic スプライン補
間係数と、パラメータαとに基づいて、パラメータαの
値に応じたtの値ごとの新たな補間係数ak-1 、ak 、
ak+1 、ak+2 を式(5)〜(8)にしたがって算出す
る。
【0058】算出された新たな補間係数ak-1 、ak 、
ak+1 、ak+2 は、第1の補間演算手段34に入力され
る。
【0059】一方、変換テーブル36は入力手段35から入
力されたパラメータαに基づいて、このパラメータαに
対応するエッジ判定用の閾値を求める。この閾値は図3
より明らかなように、パラメータαが大きい程、すなわ
ち補間画像のレスポンスが弱い程、大きな値として出力
される。
【0060】出力された閾値は、判定手段37a に入力さ
れる。判定手段37a にはさらに画像データ記憶手段10か
ら1次画像データが入力されるが、この判定手段37a
は、図5に示すような補間点Pを囲む4つのサンプリン
グ点A,B,C,Dからなる単位格子の各サンプリング
点の1次画像データSA ,SB ,SC ,SD 間
の差|SA −SB |,|SA −SC |,|SA
−SD |,|SB−SC |,|SB −SD
|,|SC −SD |を求める。これらの差は、隣接
するサンプリング点間の濃度値の差を意味するため、こ
の値が大きい場合はその部分に、画像のエッジ部が存在
することを意味する。逆にこの値が小さい場合は、濃度
値の変動が少ない濃度平坦部であることを意味する。
【0061】判定手段37a は、これらの差のそれぞれと
変換テーブル36から入力された閾値とを比較し、いずれ
か1つの差が閾値を上回った場合には、その閾値を上回
ったサンプリング点間にエッジ部が存在すると判定す
る。
【0062】逆に、これらの差の全てが上記閾値を下回
った場合(正確には閾値と等しい場合も含む)には、い
ずれのサンプリング点間にもエッジ部が存在しないと判
定する。
【0063】このようにエッジが存在するか否かの判定
の結果、エッジが存在すると判定した場合は、切替手段
37b は第2の補間演算手段38に切り替えて、その補間点
についての補間画像データの演算は第2の補間演算手段
38によりレプリケーション補間処理を行ない、エッジが
存在しないと判定した場合は、切替手段37b は第1の補
間演算手段34に切り替えて、その補間点についての補間
画像データの演算は第1の補間演算手段34により、式
(4)の3次のスプライン補間演算式にしたがって、t
ごとの補間点Xp の補間画像データYp を算出する。
【0064】このようにして得られた各補間点の補間画
像データS′は合成手段39に入力される。
【0065】合成手段39は両補間演算手段34,38から入
力された全ての補間点の補間画像データS′を補間画像
を再生するための画像データとして配列して再生手段40
に出力する。
【0066】再生手段40は入力された補間画像データ
S′に基づいた画像を可視画像として再生する。
【0067】このようにして再生される可視画像(補間
画像)は、入力するパラメータαの値を変化させるだけ
で簡単にその鮮鋭度が調整されるものであるとともに、
補間点がエッジ部にあるか否かを判定するために用いる
閾値を、パラメータαに応じて変化させることにより、
補間画像の鮮鋭度を高く設定した場合にはエッジと判定
されるような濃度変動部も、補間画像の鮮鋭度を低く設
定した場合にはエッジと判定されないようにし、滑らか
な補間画像中においては、第2の補間演算手段38による
レプリケーション補間処理に切り替えられるのを抑止し
てレプリケーション補間とスプライン補間との境界で生
じる不自然な濃度不連続部の発生を極力抑止することが
できる。
【0068】一方、例えば図6に示す胸腔の断層撮影画
像に見られるような肋骨と他の臓器との境界線、あるい
はこの画像とは別の方法で画像中に写し込んだID情報
等の文字情報の輪郭線などの2値画像に近い画像部分に
ついては、エッジ部と判定してレプリケーション補間処
理に切り替え、エッジ部のシャープさが鈍るのを防止す
ることができる。そして、このようなレスポンスが極め
て強いエッジ部については上述の不連続部が発生しても
視覚的には目立つことがないため実用上の弊害はない。
【0069】なお、図1に示した画像再生システムで用
いられる補間処理装置30は、画像データ記憶装置10に予
め記憶された1次画像データを用いるものについて説明
したが、本発明の補間処理装置はこの形態に限るもので
はなく、例えば図7に示すような画像読取装置により読
み取って得られた、画像を表す画像データを用いる形態
であってもよい。
【0070】すなわち、図7に示す画像読取装置は、被
写体の透過X線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
ト 100から、その蓄積記録された透過X線画像を画像情
報として読み取る装置である。
【0071】X線画像が記録された蓄積性蛍光体シート
100はX線画像読取装置の読取部50の所定位置にセット
される。蓄積性蛍光体シート 100が読取部50の所定位置
にセットされると、このシート 100はモータ51により駆
動されるエンドレスベルト52により、矢印Y方向に搬送
(副走査)される。一方、レーザー光源53から発せられ
た光ビーム54はモータ55により駆動され矢印方向に高速
回転する回転多面鏡56によって反射偏向され、fθレン
ズ等の集束レンズ57を通過した後、ミラー58により光路
を変えて前記シート 100に入射し副走査の方向(矢印Y
方向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。シート 100
の励起光54が照射された箇所からは、蓄積記録されてい
るX線画像情報に応じた光量の輝尽発光光59が発散さ
れ、この輝尽発光光59は光ガイド60によって導かれ、フ
ォトマルチプライヤ(光電子増倍管)61によって光電的
に検出される。
【0072】この光ガイド60はアクリル板等の導光性材
料を成形して作られたものであり、直線状をなす入射端
面60aが蓄積性蛍光体シート 100上の主走査線に沿って
延びるように配され、円環状に形成された射出端面60b
にフォトマルチプライヤ61の受光面が結合されている。
入射端面60aから光ガイド60内に入射した輝尽発光光59
は、該光ガイド60の内部を全反射を繰り返して進み、射
出端面60bから射出してフォトマルチプライヤ61に受光
され、X線画像を表わす輝尽発光光59がフォトマルチプ
ライヤ61によって電気信号に変換される。
【0073】フォトマルチプライヤ61から出力されたア
ナログ出力信号Sはログアンプ62で対数的に増幅され、
A/D変換器63でデジタル信号化され、これによりオリ
ジナルの1次画像データSorg が得られ、前述のマルチ
フォーマッタ20に入力される。
【0074】このように本発明の補間処理装置30に使用
される1次画像データは、画像データ記憶装置10に予め
記憶されたものであってもよいし、図7に示すような画
像読取装置により読み取って得られたものであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データの補間処理方法を実施する
ための具体的な補間処理装置を内包する画像再生システ
ムを示す概略ブロック図
【図2】等間隔の周期でサンプリングされた一方向に配
列されたサンプリング点(画素)の原画像データからCu
bic スプライン補間処理により補間画像データを求める
作用を説明するグラフ
【図3】鮮鋭度を決定する係数αと閾値とが対応付けら
れた変換テーブルを示すグラフ
【図4】レプリケーション補間方法により補間画像デー
タを求める方法を示す図
【図5】エッジ部の存在の有無を判定する作用を説明す
るための図
【図6】胸腔の断層撮影画像を示す図
【図7】本発明の補間処理装置に用いられる1次画像デ
ータを取得する画像読取装置の一実施例を示す図
【図8】レプリケーション補間方法とスプライン補間方
法との境界で生じる不連続部を示す図
【符号の説明】
10 画像データ記憶装置 20 マルチフォーマッタ 30 補間処理装置 31 Bスプライン補間係数記憶手段 32 Cubic スプライン補間係数記憶手段 33 補間係数演算手段 34 第1の補間演算手段 35 入力手段 36 変換テーブル 37a 判定手段 37b 切替手段 38 第2の補間演算手段 39 合成手段 40 再生手段 Sorg 1次画像データ(原画像データ) S′ 2次画像データ(補間画像データ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を表す画像データに対して、鮮鋭
    度の比較的高い補間画像を得る補間処理とこの補間処理
    による補間画像よりも鮮鋭度の低い補間画像を得る補間
    処理とを組み合わせて所望の鮮鋭度の補間画像を求める
    ための補間処理を行なう画像データの補間処理方法にお
    いて、 補間点が前記画像データの変化が急峻なエッジ部にある
    か否かを、前記所望の鮮鋭度が低い程大きな値となるよ
    うに設定された閾値を用いて判定し、 前記補間点がエッジ部にあると判定したときは、該補間
    点についてはエッジをシャープに維持し得る補間処理に
    基づいて補間画像データを求めることを特徴とする画像
    データの補間処理方法。
  2. 【請求項2】 前記補間点が前記エッジ部にあるか否か
    の判定は、該補間点の近傍4つの前記原画像の画素の画
    像データに基づいた演算結果と前記閾値とを比較するこ
    とにより行なうことを特徴とする請求項1記載の画像デ
    ータの補間処理方法。
  3. 【請求項3】 前記エッジをシャープに維持し得る補間
    処理が、レプリケーション補間処理であることを特徴と
    する請求項1または2記載の画像データの補間処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記鮮鋭度の比較的高い補間画像を得る
    補間処理がCubic スプライン補間演算処理であり、前記
    鮮鋭度の低い補間画像を得る補間処理がBスプライン補
    間演算処理であることを特徴とする請求項1から3のう
    ちいずれか1項に記載の画像データの補間処理方法。
  5. 【請求項5】 原画像を表す画像データに対して、鮮鋭
    度の比較的高い補間画像を得る補間処理とこの補間処理
    による補間画像よりも鮮鋭度の低い補間画像を得る補間
    処理とを組み合わせて所望の鮮鋭度の補間画像を求める
    ための補間処理を行なう補間処理手段を有する画像デー
    タの補間処理装置において、 補間点が前記画像データの変化が急峻なエッジ部にある
    か否かを、所定の閾値を用いて判定する判定手段と、 前記所望の鮮鋭度が低い程前記所定の閾値が大きな値と
    なるように、該鮮鋭度と所定の閾値とが対応付けられた
    変換テーブルと、 前記所望の鮮鋭度の補間画像を求めるための補間処理を
    行なう補間処理手段を第1の補間処理手段としたとき、
    エッジをシャープに維持し得る補間処理に基づいて補間
    画像データを求める第2の補間処理手段と、 前記判定手段が、前記補間点がエッジ部にあると判定し
    たときは、該補間点に対する補間処理を前記第2の補間
    処理手段による補間処理に切り替える切替手段とを備え
    たことを特徴とする画像データの補間処理装置。
  6. 【請求項6】 前記エッジをシャープに維持し得る補間
    処理が、レプリケーション補間処理であることを特徴と
    する請求項5記載の画像データの補間処理装置。
  7. 【請求項7】 前記鮮鋭度の比較的高い補間画像を得る
    補間処理がCubic スプライン補間演算処理であり、前記
    鮮鋭度の低い補間画像を得る補間処理がBスプライン補
    間演算処理であることを特徴とする請求項5または6記
    載の画像データの補間処理装置。
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