JPH09251893A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH09251893A
JPH09251893A JP8059582A JP5958296A JPH09251893A JP H09251893 A JPH09251893 A JP H09251893A JP 8059582 A JP8059582 A JP 8059582A JP 5958296 A JP5958296 A JP 5958296A JP H09251893 A JPH09251893 A JP H09251893A
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成夫 五島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】始動状態から定常点灯状態に移行する時点の調
光レベルが各々光源毎に異なる場合であっても良好な始
動を可能とする。 【解決手段】交流電源ACの両端にトライアックQ1
2 と光源41 ,42 の直列回路が並列に接続され、ト
ライアックQ1 ,Q2 のゲートに制御部2よりトリガ信
号が与えられることで光源41 ,42 の調光が行われ
る。始動時においては、制御部2が所謂ソフトスタート
制御を行ない、光源41 ,42 の光量を漸増させる制御
を行う。ここで、各光源41 ,42 には上限と下限の調
光比が設定されている。始動時における調光比は光源4
1 は上限、光源42 は下限となっており、制御部2は各
光源41 ,42 の調光比を電源投入から漸増させる。そ
して、光源42 についてはその調光比が下限に達した時
点で固定するように制御する。このため、違和感を与え
ることなくソフトスタートを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光源を有し
演出照明などを行う照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シャンデリアのように複数の光源
を有する照明装置において、全ての光源を一括して調光
制御するのではなく、各光源の光量を個別に且つ時系列
に変化させることにより、アイキャッチや見た目の豪華
さを演出する照明装置が提供されている。ここで、光源
の光量を変化させるために、各光源の調光レベルを変化
させる。このような照明装置の場合には各光源の光量
(調光レベル)を常に変化させるために、始動状態から
定常点灯に移行する時点(以下、これを「変化開始時
点」と呼ぶ)における調光レベルがそれぞれ光源によっ
て異なることがある。
【0003】また、光源の始動時において、電源投入と
同時に所望の調光レベルが得られるように各光源を点灯
させることが一般的に行われるが、かかる点灯方法では
電源投入時におけるインラッシュ電流などによって光源
に過大なストレスがかかることになり、好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記不具合を
避けるために、電源投入後に各光源の調光レベルを時間
経過に伴って徐々に上昇させる、所謂ソフトスタートと
呼ばれる制御が一般に知られている。すなわち、複数の
光源を有する照明装置の場合であれば、電源投入後に各
光源を同時に所定の光量になるまで同一の時間的変化量
にて増大させるのである。
【0005】しかしながら、上述のように複数の光源の
変化開始時点における調光レベルがそれぞれ異なるよう
な場合には、何れか一つの光源が自己の変化開始時点に
おける調光レベルに達した時点で上記ソフトスタートの
制御が終了することになるため、残りの他の光源につい
ては各々自己の変化開始時点の調光レベルにまで増大さ
せることができず、複数の光源に対応できないという問
題があった。
【0006】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、始動状態から定常点灯状態に移行する時点の
調光レベルが各々光源毎に異なる場合であっても良好な
始動を行うことができる照明装置を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、複数の光源と、各光源を個別に
調光する調光部と、光源の定常点灯時において各光源の
光量を時系列に2種以上のレベルに変化させるように調
光部を制御する制御部とを備えた照明装置であって、制
御部は光源の始動時において、各光源毎に複数設定され
る定常点灯移行時点の光量に、所定時間内に達するまで
時間経過に伴って光量を徐々に変化させる制御を行うも
のであり、光量を徐々に上昇させることで光源にかかる
ストレスを低減するとともに、所定時間内に各光源毎の
定常点灯時点の光量にまで各光源の光量を上昇させるこ
とができ、良好な始動を行うことが可能となる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御部は光源の始動時において、複数の光源のうち
で定常点灯移行時点の光量が最も高く設定されている光
源の光量の時間的変化量に合わせて他の光源の光量を変
化させるとともに、全ての光源が所定時間内に定常点灯
移行時点の光量に達するまでの間は既に定常点灯移行時
点の光量に達した光源については定常点灯移行時点の光
量に固定する制御を行うものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、制御部は光源の始動時において、所定時間内に、各
光源の光量が複数の光源毎にそれぞれ設定されている定
常点灯移行時点の光量に達するまで各光源の光量を徐々
に変化させる制御を行うものである。請求項4の発明
は、請求項1乃至3の発明において、制御部は、光源の
定常点灯時においては、各光源の光量を周期的に変化さ
せる制御を行うものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、制御部は光源の始動時において、所定時間内に、各
光源の光量が最も高く設定されている定常点灯移行時点
の光量に達するまで各光源の光量を徐々に変化させると
ともに、最初に光量を低下させるまでの間は各光源の光
量を定常点灯移行時点の光量に固定する制御を行うもの
である。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、制御部は、光源の定常点灯時における光量の上昇時
の時間的変化量にて、始動時における各光源の光量を変
化させる制御を行うものである。請求項7の発明は、請
求項1乃至6において、複数の光源が白熱電球であるこ
とを特徴とするものである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1乃至6の発明
において、複数の光源は2種以上の異なる光源を含むこ
とを特徴とするものである。請求項9の発明は、請求項
1乃至8の発明において、複数の光源が互いに異なる照
明器具に取り付けられたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の第1の実施形態を示す概
略回路ブロック図であり、交流電源ACから電源供給を
受けて動作電源を作成する電源部1と、電源部1からの
動作電源供給を受けて動作するマイクロコンピュータな
どで構成される制御部2と、制御部2によってターンオ
ン/ターンオフが制御されるトライアックQ1 ,Q2
ら成る調光部3と、交流電源ACの両端に各々トライア
ックQ1 ,Q2 と直列に接続された白熱電球から成る光
源41 ,42 とを備えており、これら光源41 ,42
シャンデリアのような1つの照明器具5に具備されてい
る。
【0014】制御部2は、トライアックQ1 ,Q2 のゲ
ートにトリガ信号を与えることによってトライアックQ
1 ,Q2 を個別にスイッチングさせる。つまり、トライ
アックQ1 ,Q2 が導通状態のときにのみ交流電源AC
から光源41 ,42 に電源供給が行われるため、トライ
アックQ1 ,Q2 の導通角を制御することで各光源
1 ,42 の光量を個別に且つ時系列に変化させること
ができるのである。
【0015】次に、図2を参照して本実施形態の動作に
ついて説明する。なお、図2(a)(b)における縦軸
は、交流電源ACの電源電圧の1周期に対する各トライ
アックQ1 ,Q2 の導通期間の比(調光レベルの比)で
表される調光比で示されており、この調光比が各光源4
1 ,42 の光量に対応している。つまり、調光比が1
(100%)のときに光源41 ,42 が全点灯(定格の
点灯状態)となり、調光比を1より小さい範囲で調整す
ることにより、光源41 ,42 の光量を変化させる(調
光する)のである。
【0016】まず、定常点灯状態(同図における時刻t
=tA 以降の状態)における動作について説明する。2
つの光源41 ,42 に対しては、各々光量の上限(同図
(a)における調光比UL1 ,UL2 )及び下限(同図
(b)における調光比LL1,LL2 )が設定されてお
り、制御部2は、各光源41 ,42 の光量が上限U
1 ,UL2 と下限LL1 ,LL2 を交互に一定の周期
で移り変わるように調光部3を制御して調光を行ってい
る。ここで、一方の光源41 (又は42 )が上限UL1
(又はUL2 )のときは他方の光源42 (又は41 )は
下限LL1 (又はLL2 )というように各光源41 ,4
2 の状態が反対になるようにしており、所定の場所にお
ける光源41 ,42 による照度は常に一定となる(同図
(c)参照)。また、上限UL1 …から下限LL1 …並
びに下限LL1 …から上限UL1 …へ変化する過程で
は、それぞれ光量が漸増若しくは漸減するように制御部
2が調光比を変化させている(但し、本実施形態では調
光比を時間経過に対してリニアに変化させている)。こ
のような制御を行うことにより、複数の光源41 ,42
の光にゆらぎを与えることができ、光源41 ,42 の明
りがゆらぐことによる演出効果が得られるのである。
【0017】次に、電源投入から上記定常点灯状態の制
御に至るまでの始動時における動作について説明する。
いま、時刻t=0にて交流電源ACからの電源供給を開
始したとすると、制御部2が調光部3の制御を開始し、
インラッシュ電流などによる光源41 ,42 へのストレ
スの印加を抑制するために、従来例で説明したソフトス
タート制御を行う。すなわち、制御部2はトライアック
1 ,Q2 の導通角をゼロから徐々に増大させることに
より、同図(a)及び(b)に示すように、各光源
1 ,42 に対する調光比を時間経過と共に漸増させて
いる。ここで、各光源41 ,42 の光量が上述した上限
と下限とを繰り返す変化を開始する時刻t=tA の時点
(以下、「変化開始時点」と呼ぶ)においては、それぞ
れの光源41,42 で光量(あるいは調光比)が異なっ
ており、一方の光源41 は変化開始時点tA の光量が上
限(調光比UL1 )であるのに対して、他方の光源42
は変化開始時点tA の光量は下限(調光比LL2 )とな
っている(同図(a)(b)参照)。したがって、単純
に2つの光源41 ,42 を同じようにソフトスタートさ
せることはできない。
【0018】そこで、本実施形態では、時刻t=0から
変化開始時点の時刻t=tA までの間で、一方の光源4
1 に対する調光比をゼロから上限UL1 までリニアに漸
増させるとともに、他方の光源42 に対する調光比を光
源41 と同じ割合で下限LL 2 まで漸増させ、且つ下限
LL2 に達した時点(t=t1 )から以降はその光源4
2 に対する調光比を下限LL2 に固定するように、制御
部2によって調光部3を制御している。このときの照度
変化は同図(c)に示すようになり、時刻t=0からt
=t1 までの間の照度上昇の傾きに比べて、時刻t=t
1 から時刻t=tA までの間の照度上昇の傾きが小さく
なるものの、時刻t=t1 までは2つの光源41 ,42
の光量が同じ割合で増加するために、違和感を与えるこ
となくソフトスタートを行うことができる。なお、電源
投入から定常点灯状態に移行するまでの時間(t=0〜
A )は、使用される環境や用途に応じて適宜設定すれ
ばよい。また、定常点灯状態において、各光源41 ,4
2 の上限UL1 ,UL2 及び下限LL1 ,LL2 の値
や、上限UL1 ,UL2 と下限LL1 ,LL2 とを移り
変わる際の変化の傾き、並びに上限UL1 ,UL2 及び
下限LL1 ,LL2 に固定される時間も用途などに応じ
て適宜設定すればよく、上限UL1 ,UL2 及び下限L
1 ,LL2 の固定時間は最小ゼロであっても構わな
い。さらには用途に応じて各光源41 ,42 の光量をラ
ンダムに変化させるようにしてもよい。
【0019】あるいは、図3に示すように、光源41
2 を白熱電球と放電ランプ(例えば、HIDランプな
ど)というように異種の組み合わせとしてもよい。この
場合には、放電ランプから成る光源42 の調光を行うた
めに、トライアックQ2 の代わりに安定器6を用いれば
よく、光源の種類並びに調光方法は上述のものに限定さ
れない。また、本実施形態では複数の光源41 ,42
1台の照明器具に具備している場合について説明した
が、例えば、個々の光源41 …が個別の照明器具に具備
されていて、それらが同一の照明器具とみなせるような
場合についても本発明の技術思想を適用することが可能
である。
【0020】(実施形態2)図4は本発明の第2の実施
形態を示す概略回路ブロック図であり、3以上の光源4
1 ,42 ,…4nと、これらの光源41 …をそれぞれ調
光するためのトライアックQ1 …を有する調光部3とを
備えており、基本的な構成は実施形態1と共通であるの
で共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。なお、本実施形態では光源41 …を白熱電球として
説明するが、これに限定する主旨ではなく、放電ランプ
のような他種の光源や複数種の光源を組み合わせて使用
するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0021】図5(a)〜(c)は光源が3つの場合の
動作を説明するための図である。すなわち、各光源
1 ,42 ,43 にはそれぞれ上限UL1 ,UL2 ,U
3 及び下限LL1 ,LL2 LL3 が設定されており、
制御部2は、定常点灯状態(時刻t=tA 以降)では3
つのうちの何れか2つを同時に上限あるいは下限の一方
の調光比で調光するとともに残りの1つを他方の調光比
で調光し、これを時系列に切り換えていくような制御を
行っている。
【0022】一方、電源投入から変化開始時点(時刻t
=tA )までの間では、変化開始時点の調光比が上限U
1 ,UL2 となる光源41 ,42 に対して制御部2が
調光比をゼロから上限UL1 ,UL2 までリニアに漸増
させる制御を行うとともに、変化開始時点の調光比が下
限LL3 である光源43 に対して調光比を同じ割合で漸
増させ、且つ下限LL3 に達した時点(時刻t=t1
から以降はその光源4 3 に対する調光比を下限LL3
固定するような制御を行う。
【0023】(実施形態3)図6(a)〜(c)は本発
明の第3の実施形態の動作を説明するための図であっ
て、図4における構成で光源を4つとした場合の例であ
る。各光源41 〜44 にはそれぞれ上限UL1 〜UL4
及び下限LL1 〜LL4 と、それらのほぼ中間の調光比
(以下、これらを「中央ML1 〜ML3 」と呼ぶ)が設
定されており、制御部2は、定常点灯状態(時刻t=t
A 以降)では4つのうちの何れか2つ(例えば、光源4
2 ,43 )を同時に同じ調光比(例えば、中央ML2
ML3 )で調光するとともに、残りの2つ(例えば、光
源41 ,44)をそれぞれの他の2つの調光比(例え
ば、上限UL1 及び下限LL4 )で調光し、これを時系
列に切り換えていくような制御を行っている。
【0024】一方、電源投入から変化開始時点(時刻t
=tA )までの間では、変化開始時点の調光比が上限U
1 となる光源41 に対して制御部2が調光比をゼロか
ら上限UL1 までリニアに漸増させる制御を行うととも
に、変化開始時点の調光比が上限以外の中央ML2 ,M
3 及び下限LL4 である光源42 〜44 に対して調光
比を同じ割合で漸増させ、且つ光源42 及び43 につい
ては中央ML2 ,ML 3 に達した時点(時刻t=t2
から以降、光源44 については下限LL4 に達した時点
(時刻t=t1 )から以降は、それぞれ調光比を中央M
2 ,ML3 及び下限LL4 に固定するような制御を行
う。
【0025】(実施形態4)図7(a)〜(c)は本発
明の第4の実施形態の動作を説明するための図である。
但し、本実施形態の構成は図1に示した実施形態1と共
通であるから、共通する部分については同一の符号を付
して説明は省略する。図7(a)(b)より明らかなよ
うに、定常点灯状態(時刻t=tA 以降)における動作
は実施形態1と共通であって、電源投入から定常点灯状
態に移行する変化開始時点(時刻t=tA )までの始動
時の動作に本実施形態の特徴がある。すなわち、本実施
形態では、制御部2が、一方の光源41 については調光
比をゼロから上限UL1 までリニアに漸増させるととも
に、他方の光源42 については調光比をゼロから下限L
2 までリニアに漸増させる制御を行っている。このよ
うな制御を行うことによって、図7(c)に示すように
始動時における照度の変化をリニアにすることができ、
違和感を与えることなくソフトスタートを行うことがで
きる。
【0026】また、図8及び図9に示すように、光源が
3つあるいは4つの場合にも同様に、各々の光源41
について設定された変化開始時点(時刻t=tA )での
調光比(上限UL1 …、下限LL1 …あるいは中央ML
1 …)にゼロから漸増させる制御を制御部2が行うよう
にすれば、光源41 …の数にはよらず、違和感のないソ
フトスタートを実現できる。
【0027】(実施形態5)図10(a)〜(c)は本
発明の第5の実施形態の動作を説明するための図であ
る。但し、本実施形態の構成は図1に示した実施形態1
と共通であるから、共通する部分については同一の符号
を付して説明は省略する。図10(a)(b)より明ら
かなように、定常点灯状態(時刻t=tA 以降)におけ
る動作は実施形態1と共通であって、電源投入から定常
点灯状態に移行する変化開始時点(時刻t=tA )まで
の始動時の動作に本実施形態の特徴がある。すなわち、
本実施形態では、2つの光源41 ,42 に対して調光比
をゼロから上限UL1 ,UL2 までリニアに漸増させる
とともに、それぞれ下限LL1 ,LL2 に変化させるま
での間は調光比を上限UL1 ,UL2 に固定する制御を
行っている。このような制御を行うことによって、図1
0(c)に示すように始動時における照度の変化をリニ
アにすることができ、違和感を与えることなくソフトス
タートを行うことができる。しかも、本実施形態によれ
ば、変化開始時点の全体の照度が定常点灯状態の照度よ
りも若干高くなるため、始動時に一瞬明るくなって豪華
さを演出することができるという利点もある。
【0028】また、図11及び図12に示すように、光
源が3つあるいは4つの場合にも同様に、始動時におけ
る全ての光源41 …の調光比をゼロから上限UL1 …ま
で漸増させるとともに、それぞれ下限LL1 …に変化さ
せるまでの間は調光比を上限UL1 …に固定する制御を
制御部2が行うようにすれば、光源41 …の数にはよら
ず、違和感のないソフトスタートと、始動時の豪華さの
演出とを実現できる。
【0029】(実施形態6)図13(a)〜(c)は本
発明の第6の実施形態の動作を説明するための図であ
る。但し、本実施形態の構成は図1に示した実施形態1
と共通であるから、共通する部分については同一の符号
を付して説明は省略する。図13(a)(b)より明ら
かなように、定常点灯状態(時刻t=tA 以降)におけ
る動作は実施形態1と共通であって、電源投入から定常
点灯状態に移行する変化開始時点(時刻t=tA )まで
の始動時の動作に本実施形態の特徴がある。すなわち、
本実施形態では、電源投入時(時刻t=0)から所定の
時間が経過した後の時刻t=t0 より、一方の光源41
の調光比をゼロから上限UL1 までリニアに漸増させる
制御を制御部2が行う。ここで、制御部2が調光比を上
限UL1 まで上昇させる時間的な割合は、定常点灯状態
における調光比のそれと等しくなっている。このため、
図13(a)に示すように、光源41 の調光比は時刻t
=t1 でその上限UL1 に達し、時刻t=t1 〜tA
での間はその上限UL 1 に固定される。なお、調光比が
上限UL1 に固定される時間(t1 〜tA )は定常点灯
時と等しいため、光源41 についてソフトスタートを開
始する時刻t=t0 は定常点灯時における調光比の上昇
割合によって決まることになる。
【0030】他方の光源42 については、同図(b)に
示すように、変化開始時点の調光比を、下限LL2 とな
り且つ定常点灯状態における調光比の時間的な上昇割合
と等しい割合で漸増させるような制御を制御部2が行
う。そのため、光源42 については時刻t=t2 より調
光が開始され、時刻t=tA で下限LL2 に達してその
まま同じ割合で上限UL2 まで調光比が上昇される。し
たがって、同図(c)に示すように全体の照度は時刻t
=t1 〜t2 の間でほぼ一定となり、時刻t=t 2 〜t
A において再び上昇し、時刻t=tA 以降は略一定とな
る。このように、本実施形態によれば、始動時において
2つの光源41 ,42 が順次点灯し明るくなっていくた
め、違和感のない調光が可能となる利点がある。
【0031】また、図14及び図15に示すように、光
源が3つあるいは4つの場合にも同様に、各々の光源4
1 …について定常点灯状態の調光比と連続するようにそ
れぞれ時間をずらしながらソフトスタートさせ、変化開
始時点(時刻t=tA )において設定された調光比(上
限UL1 …、下限LL1 …あるいは中央ML1 …)とな
るように調光比をゼロから漸増させる制御を制御部2が
行うようにすれば、全ての光源41 …が順次点灯し明る
くなっていくため、違和感のない調光が実現できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は上述のように、制御部が光源の
始動時において、各光源毎に複数設定される定常点灯移
行時点の光量に、所定時間内に達するまで時間経過に伴
って光量を徐々に変化させる制御を行うので、光量を徐
々に上昇させることで光源にかかるストレスを低減する
とともに、所定時間内に各光源毎の定常点灯時点の光量
にまで各光源の光量を上昇させることができ、良好な始
動を行うことが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路ブロック図である。
【図2】同上の動作を説明するための波形図である。
【図3】同上の他の構成を示す概略回路ブロック図であ
る。
【図4】実施形態2を示す概略回路ブロック図である。
【図5】同上の動作を説明するための波形図である。
【図6】実施形態3の動作を説明するための波形図であ
る。
【図7】実施形態4の動作を説明するための波形図であ
る。
【図8】同上の動作を説明するための波形図である。
【図9】同上の動作を説明するための波形図である。
【図10】実施形態5の動作を説明するための波形図で
ある。
【図11】同上の動作を説明するための波形図である。
【図12】同上の動作を説明するための波形図である。
【図13】実施形態6の動作を説明するための波形図で
ある。
【図14】同上の動作を説明するための波形図である。
【図15】同上の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 電源部 2 制御部 3 調光部 41 ,42 光源 5 照明器具 Q1 ,Q2 トライアック

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光源と、各光源を個別に調光する
    調光部と、光源の定常点灯時において各光源の光量を時
    系列に2種以上のレベルに変化させるように調光部を制
    御する制御部とを備えた照明装置であって、制御部は光
    源の始動時において、各光源毎に複数設定される定常点
    灯移行時点の光量に、所定時間内に達するまで時間経過
    に伴って光量を徐々に変化させる制御を行うことを特徴
    とする照明装置。
  2. 【請求項2】 制御部は光源の始動時において、複数の
    光源のうちで定常点灯移行時点の光量が最も高く設定さ
    れている光源の光量の時間的変化量に合わせて他の光源
    の光量を変化させるとともに、全ての光源が所定時間内
    に定常点灯移行時点の光量に達するまでの間は既に定常
    点灯移行時点の光量に達した光源については定常点灯移
    行時点の光量に固定する制御を行うことを特徴とする請
    求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 制御部は光源の始動時において、所定時
    間内に、各光源の光量が複数の光源毎にそれぞれ設定さ
    れている定常点灯移行時点の光量に達するまで各光源の
    光量を徐々に変化させる制御を行うことを特徴とする請
    求項1記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 制御部は、光源の定常点灯時において
    は、各光源の光量を周期的に変化させる制御を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至3記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 制御部は光源の始動時において、所定時
    間内に、各光源の光量が最も高く設定されている定常点
    灯移行時点の光量に達するまで各光源の光量を徐々に変
    化させるとともに、最初に光量を低下させるまでの間は
    各光源の光量を定常点灯移行時点の光量に固定する制御
    を行うことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 制御部は、光源の定常点灯時における光
    量の上昇時の時間的変化量にて、始動時における各光源
    の光量を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項
    1記載の照明装置。
  7. 【請求項7】 複数の光源が白熱電球であることを特徴
    とする請求項1乃至6記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 複数の光源は2種以上の異なる光源を含
    むことを特徴とする請求項1乃至6記載の照明装置。
  9. 【請求項9】 複数の光源が互いに異なる照明器具に取
    り付けられたことを特徴とする請求項1乃至8記載の照
    明装置。
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