JPH09251659A - 記録媒体再生装置および記録媒体再生方法 - Google Patents

記録媒体再生装置および記録媒体再生方法

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JPH09251659A
JPH09251659A JP8057291A JP5729196A JPH09251659A JP H09251659 A JPH09251659 A JP H09251659A JP 8057291 A JP8057291 A JP 8057291A JP 5729196 A JP5729196 A JP 5729196A JP H09251659 A JPH09251659 A JP H09251659A
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JP8057291A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nakano
聡 中野
Junichi Suzuki
潤一 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの光ピックアップ装置で、基板の厚さが
異なるDVDとCDのデータを読み取る。 【解決手段】 レーザダイオード41は、レーザ光をビ
ームスプリッタ42、対物レンズ43を介して、CD1
0またはDVDに照射する。そして、CD10またはD
VDによって反射されたレーザ光は、対物レンズ43、
ビームスプリッタ42、アパーチャ61を介してホトダ
イオード44に入射する。CD10より高密度でデータ
を記憶するDVDよりデータを読み取るため、対物レン
ズ43の開口数NAは0.6と大きくされており、CD
10を読み取る場合、収差の影響を受けやすい。従っ
て、アパーチャ61は、収差の影響を受けないように、
NAが約0.3までの戻り光だけを通過させ、ホトダイ
オード44が、それより大きいNAの戻り光を検出しな
いようしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体再生装置
および記録媒体再生方法に関し、特に、基板の厚さが異
なる複数種類のディスク状記録媒体から記録情報を再生
する記録媒体再生装置および記録媒体再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光を利用して情報を再生する記録媒体と
して、コンパクトディスク(CD)(商標)が普及して
いるが、最近では、その他に、長時間の映像をデジタル
的に記録するデジタルビデオディスク(DVD)などの
新たな記録媒体が考えられている。
【0003】このような、光を利用した記録媒体からデ
ジタル情報を読み出す場合、レーザ光を記録媒体に照射
し、記録媒体からの反射光を検出し、反射光のレベルを
2値データに変換する。
【0004】図8は、CD用の光ピックアップ装置の一
構成例を示している。LD(レーザダイオード)1は、
波長が780nmであるレーザ光を発生する。透明な平
行平板よりなるビームスプリッタ2は、LD1から出射
されるレーザ光を、対物レンズ3に向けて反射し、さら
に、対物レンズ3を介して戻ってきたCD10による反
射光(収束光)を、非点収差を与えてホトダイオード4
に向けて透過させるようになされている。
【0005】対物レンズ3は、レーザ光を収束し、微細
なピットが並んでいるCD10の情報記録層12に照射
させるようになされている。さらに、対物レンズ3は、
CD10の情報記録層12からの反射光を収束し、ビー
ムスプリッタ2を介してホトダイオード4に入射させる
ようになされている。
【0006】なお、対物レンズ3は、その開口数(Nume
rical Aperture(NA))が大きいほど、光を収束する
角度が大きくなり、より小さい範囲に光を収束すること
ができる。この構成例においては、NAが0.45であ
る対物レンズが使用されている。
【0007】ホトダイオード4は、LD1がCD10に
照射したレーザ光の戻り光を検出するようになされてい
る。
【0008】情報記録層12で反射して、ホトダイオー
ド4に入射するレーザ光は、収束光としてビームスプリ
ッタ2を透過するため、非点収差が発生する。この非点
収差を利用してフォーカスサーボが行われる。
【0009】記録媒体であるCD10は、厚さtが1.
2mmの基板11上に、情報記録層12が形成され、情
報記録層12の上に保護膜13が形成されている。LD
1が出射したレーザ光は、透明な基板11を透過し、情
報記録層12に照射される。情報記録層12は、記録情
報に対応したピットを有しており、レーザ光がピットに
照射されると回折を起こし、戻り光(記録媒体で反射さ
れ、ホトダイオード4に入射する光)の強度が弱くな
る。ピットがない場所にレーザ光が照射されると、その
まま反射されるので、戻り光の強度が強くなる。このよ
うな戻り光をホトダイオード4で検出し、その戻り光の
強弱を2進数の「1」、「0」に変換することで、CD
10上にピットとして記録されているデジタルデータが
読み取られる。
【0010】以上のようにして、レーザ光を記録媒体の
所定の位置に照射し、その戻り光を検出することで情報
を読み取る。
【0011】また、最近、図9に示すような構成のDV
D20が提案されている。CD10が片面だけに情報が
記録されているのに対して、DVD20は、両面に情報
が記録されている。すなわち、基板21の上に情報記録
層22が形成され、その上に保護膜23が形成されたも
のと、基板31の上に情報記録層32が形成され、その
上に保護膜33が形成されたものとが、保護膜23と保
護膜33を介して接着した構成とされている。従って、
その構造は、図9に示すように対称的になっている。
【0012】DVD20においては、CD10より高密
度で情報が記録されているため、DVD20におけるピ
ット長およびピット間隔は、CD10のものより短くな
っている。このように、CD10より細かいピットに光
を照射するので、DVD用の光ピックアップ装置におい
ては、NAが大きい(NA=0.6)対物レンズ43が
使用される。このように開口数の大きい対物レンズ43
を使用することで、より小さい範囲にレーザ光を収束さ
せ、細かいピットを読み取ることが可能となる。
【0013】このようなディスク(CD10やDVD2
0など)は、通常、大量生産されるため、ディスクによ
っては(例えば、ポリカーボネイト製の安価なディス
ク)、ディスクスキューが0.5度乃至1度に達するこ
ともある。このように、スキューを有するディスクを再
生する場合、ディスクが光軸に垂直な状態から傾いた状
態でデータの読み取り(レーザ光の照射および受光)が
行われるため、波面収差が発生し、ディスク上での結像
スポットが非対称となり、符号間干渉による出力信号に
歪みが生じ、データの読み取りが困難になることもあ
る。このとき発生する収差の大部分を占める3次のコマ
収差は、NAの3乗、ディスクの傾き角、および、基板
の厚さに比例する。従って、NAが大きい場合、3次の
コマ収差は、ディスクの傾きに敏感になり、大きな値に
なりやすい。
【0014】DVD20においては、NAが大きい対物
レンズで読み取りが行われるので、CD10と同じ厚さ
の基板を使用すると3次のコマ収差が大きくなる。従っ
て、3次のコマ収差を軽減するために、DVD20の基
板21,31は、CD10のものより薄くなっている。
すなわち、CD10の基板11が、1.2mmの厚さと
されているのに対して、DVDの基板21,31は、そ
れぞれ0.6mmの厚さとされている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように、専用の光学系(光ピックアップ装置)で、CD
10またはDVD20から、それぞれ情報を読み出すこ
とはできるが、ピットのサイズおよび間隔ひいては基板
の厚さなどの違いにより、同一の光学系で、CD10と
DVD20の両方の情報を読み出すことは困難である。
【0016】例えば、図10に示すように、図9のDV
D用の光ピックアップ装置をCD10に適用しようとす
ると、DVD用の光ピックアップ装置は、DVD20の
データを最良な状態で読み取るように最適化されている
ため、CD10のデータを読み取る場合、基板の厚さの
違い(CD10の基板11の厚さは1.2mmであり、
DVD20の基板21,31の厚さは0.6mm)およ
び必要な開口数の違いにより、4次の球面収差(NAの
4乗および基板の厚さに比例する)による影響が現れ、
図11に示すように、フォーカスサーボに使用されるフ
ォーカスエラー信号の特性が悪化し(良好なフォーカス
エラー信号は、フォーカス位置周辺において、S字状の
対称な正負のピークを呈する)、適正な位置へのフォー
カスサーボが困難になり、充分なレベルのデータ信号
(RF信号)の出力が得られず、データの検出も困難に
なる。
【0017】従って、DVDとCD兼用の再生装置を作
成する場合、その装置には、DVD用およびCD用の2
つの光ピックアップ装置を設ける必要があり、部品数が
増え、装置の小型化が困難になると同時に、コストが増
大するという問題を有している。
【0018】本発明は、このように状況に鑑みてなされ
たもので、所定の範囲以外に入射する戻り光を遮断し、
所定の範囲に入射する戻り光のみを検出することで、1
つの光ピックアップ装置で、CD10とDVD20両方
のデータを正確に読み取るようにし、安価な装置で、安
定して複数種類の記録媒体からのデータの読み取りを可
能にするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の記録媒
体再生装置は、記録媒体の情報記録層に照射する光を発
生する発生手段と、発生手段からの光を収束して、記録
媒体の情報記録層に照射し、情報記録層からの反射光を
収束する収束手段と、発生手段からの光と情報記録層か
らの反射光を分岐させる分岐手段と、記録媒体の情報記
録層からの光を受光する受光手段と、分岐手段と受光手
段の間に配置され、反射光のうちの所定の範囲の光を受
光手段に向けて通過させ、所定の範囲以外の光を遮断す
る遮断手段とを備えることを特徴とする。
【0020】請求項5に記載の記録媒体再生方法は、記
録媒体の情報記録層に照射する光を発生するステップ
と、発生された光を収束して、記録媒体の情報記録層に
照射し、情報記録層からの反射光を収束するステップ
と、情報記録層へ向かう光から情報記録層からの反射光
を分岐するステップと、記録媒体の情報記録層からの光
を受光するステップと、分岐された反射光の光路中にお
いて、反射光のうちの所定の範囲の光を通過させ、所定
の範囲以外の光を遮断するステップとを備えることを特
徴とする。
【0021】請求項1に記載の記録媒体再生装置におい
ては、例えば、発生手段は、レーザ光を生成し、分岐手
段は、そのレーザ光を反射させ、収束手段に供給する。
収束手段は、そのレーザ光を、例えばNAを0.6とし
て収束して、DVDまたはCDの情報記録層に照射す
る。DVDまたはCDなどの情報記録層に照射されたレ
ーザ光の反射光は、収束手段を介して、分岐手段に供給
され、分岐手段は、その反射光を受光手段の方向へ向け
て透過する。遮断手段は、その光の外周部分を遮断し、
NAが約0.3の範囲内である光のみを受光手段に向け
て通過させる。受光手段は、その光を受光し、電気的な
信号に変換する。
【0022】請求項5に記載の記録媒体再生方法におい
ては、例えば、レーザ光を、NAを0.6として収束し
て、DVDまたはCDなどの情報記録層に照射する。D
VDまたはCDの情報記録層に照射されたレーザ光の反
射光は、その光の外周部分が遮断され、NAが約0.3
の範囲内である光のみが受光され、電気的な信号に変換
され、情報が再生される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の記録媒体再生装
置における光ピックアップ装置の一実施例の構成例を示
している。この実施例は、図9における場合と同様に、
波長635nmのレーザ光を発生するLD41(発生手
段)、入射光と反射光を分離するとともに、反射光に非
点収差を与えるビームスプリッタ42(分岐手段)、N
Aが0.6の対物レンズ43(収束手段)、反射光を受
光するホトダイオード44(受光手段)、および、ビー
ムスプリッタ42とホトダイオード44の間に配置さ
れ、反射光のうちの所定の範囲の光だけを通過させるア
パーチャ61(遮断手段)を備える。
【0024】アパーチャ61は、所定の範囲に入射する
戻り光のみを通過させ、ホトダイオード44に入射させ
るようにし、その戻り光の外周部分を通過させないよう
になされている。このようにすることで、DVD用のL
D41および対物レンズ43を有する本実施例をCD1
0にも適用することができる。
【0025】図2は、本実施例におけるフォーカスサー
ボ系の電気的構成の一例を示している。この実施例にお
いては、戻り光の非点収差を利用したアスティグマ法に
よりフォーカスサーボが行われる。ホトダイオード44
の4つの領域A乃至Dは、それぞれ、受光した戻り光を
電気信号に変換する。次に、領域B,Dの出力の和(b
+d)、および領域A,Cの出力の和(a+c)が、加
算器71,72で計算され、減算器73でそれらの和の
差が計算される。そして、その結果((b+d)−(a
+c))は、フォーカスエラー信号として、フォーカス
サーボ回路74に出力される。
【0026】ホトダイオード44に照射される戻り光の
スポットの形状が円であるとき、スポットが領域A乃至
Dにより4等分されるので、フォーカスサーボ回路74
に供給されるフォーカスエラー信号は、ゼロになる。戻
り光のスポットの形状が、領域B,Dの方向に長軸を有
する楕円であるとき、フォーカスエラー信号は正の所定
のレベルとなり、戻り光のスポットの形状が、領域A,
Cの方向に長軸を有する楕円であるとき、フォーカスエ
ラー信号は負の所定レベルとなる。
【0027】従って、フォーカスサーボ回路74は、フ
ォーカスエラー信号の符号およびレベルに対応してフォ
ーカスアクチュエータ75を制御する。
【0028】このように、ホトダイオード44の領域
B,Dで検出された光量と領域A,Cで検出された光量
を比較することで、フォーカスエラーの方向と量を知る
ことができ、それに応じて対物レンズ43を移動させ
て、フォーカスサーボを行いながら、ホトダイオード4
4の領域A乃至DでDVD20からの戻り光の受光(デ
ータの検出)を行う。
【0029】なお、データの検出においては、ホトダイ
オード44の領域A乃至Dの出力の総和をデータ出力信
号(RF信号)とし、その信号を所定の装置(図示せ
ず)で再生する。また、本実施例がCD10に適用され
た場合も、同様にフォーカスサーボを行いながら、デー
タの検出を行う。
【0030】図3は、図1に示す実施例をCD10に適
用した様子を示している。CD10は、厚さtが1.2
mmの基板11上に、情報記録層12が形成され、情報
記録層12の上に保護膜13が形成されている。LD4
1が出射したレーザ光は、透明な基板11を透過し、情
報記録層12に照射される。
【0031】本実施例においては、DVD用のLD41
(波長635nm)および対物レンズ43(NA=0.
6)が利用されているので、CD10からの戻り光(特
に、外周部分の光)は、球面収差の影響を受けている。
このため、アパーチャ61は、本実施例においては、戻
り光のうち、対物レンズ43におけるNAが約0.3以
下の範囲に対応する(球面収差が少ない)光のみを通過
させ、ホトダイオード44に受光させる。
【0032】なお、NAが約0.3以下の戻り光のみを
検出することで、球面収差の影響を抑制して再生するこ
とができることは、特願平7−302415号にも開示
されている。
【0033】図4は、NAが約0.3以下の範囲の戻り
光を検出した場合における、フォーカス位置からの変位
(デフォーカス)と、フォーカスエラー信号およびRF
信号(データの検出信号)の強度の関係の一例を示して
いる。
【0034】図4に示すように、NAが約0.3以下の
戻り光のみを検出した場合におけるフォーカスエラー信
号は、球面収差による影響を充分抑制することができる
ので、フォーカス位置近傍において、正負に鋭いピーク
(S字カーブ)を呈する。また、RF信号は、フォーカ
ス位置近傍において、良好なピークの強度が得られる。
【0035】このように、アパーチャ61により、戻り
光のうち、NAが約0.3以下の範囲に対応する光のみ
を通過させることで、球面収差の影響を抑制し、良好な
S字カーブを呈するフォーカスエラー信号を検出するこ
とで容易にフォーカスサーボを可能にし、データの読み
出しを行う。
【0036】以上のように、所定の範囲(NAが約0.
3以下)の戻り光のみを検出することで、DVD用のL
D41および対物レンズ43を利用して、CDの情報を
読み出す。なお、DVD用のLD41および対物レンズ
43を利用しているので、アパーチャ61を設けない場
合に較べて受光量は減少するものの、DVDの読み取り
を行うことは勿論可能である。
【0037】本実施例においては、アパーチャ61は、
ビームスプリッタ42とホトダイオード44の間に挿入
固定され、LD41からディスクまでの光学系に何ら影
響を与えないので、LD41とビームスプリッタ42の
間や、DVD20と対物レンズ43の間にアパーチャ6
1を挿入した場合より、光学的な制約が少なく、光学系
の設計が容易となる。
【0038】図5は、本発明の記録媒体再生装置におけ
る光ピックアップ装置の他の実施例の構成を示してい
る。この実施例においては、コリメータレンズ81は、
LD41より出射されたレーザ光を平行光線に整え、ビ
ームスプリッタ82(分岐手段)に入射させる。
【0039】2個のプリズムを接合させたビームスプリ
ッタ82は、LD41から出射されたレーザ光を、対物
レンズ43に向けて透過し、さらに、対物レンズ43を
介して戻ってきたCD10またはDVD20による反射
光(平行光)を、アパーチャ61およびマルチレンズ8
3を介して、ホトダイオード44に向けて反射させるよ
うになされている。
【0040】対物レンズ43は、ビームスプリッタ82
からの平行光線を、NA=0.6に対応する角度でディ
スク10,20の情報記録層に収束させ、また、情報記
録層からの反射光(戻り光)を平行光線に整え、ビーム
スプリッタ82に入射させる。
【0041】アパーチャ61は、対物レンズ43におけ
るNAが約0.3以下に対応する範囲の戻り光のみを通
過させ、マルチレンズ83を介してホトダイオード44
に到達させるようにし、戻り光の外周部分(NAが0.
3以上)を通過させないようになされている。
【0042】マルチレンズ83は、アパーチャ61を通
過してきた、NAが約0.3以下である戻り光(平行光
線)を収束させるとともに、非点収差を与え、ホトダイ
オード44に入射させるようになされている。
【0043】図6は、本発明の記録媒体再生装置におけ
る光ピックアップ装置の他の実施例の構成を示してい
る。この実施例においては、透明な平行平板よりなるビ
ームスプリッタ42(分岐手段)は、LD41から出射
されるレーザ光を、対物レンズ43に向けて反射し、さ
らに、対物レンズ43を介して戻ってきたCD10また
はDVD20による反射光を、アパーチャ61およびビ
ームスプリッタ86を介して、ホトダイオード44A,
44B(受光手段)に向けて、非点収差を与えて透過さ
せるようになされている。
【0044】アパーチャ61は、NAが約0.3以下で
ある範囲の戻り光のみを通過させ、ビームスプリッタ8
6を介してホトダイオード44A,44Bに到達させる
ようにし、戻り光の外周部分(NAが約0.3より大き
い場合に対応する外周側の部分)を通過させないように
なされている。
【0045】ビームスプリッタ86は、アパーチャ61
を通過してきた戻り光を、2本に分岐し、2本のうちの
一方の戻り光をホトダイオード44Aに向けて透過さ
せ、他方の戻り光をホトダイオード44Bに向けて反射
させるようになされている。
【0046】図7は、図6の実施例におけるフォーカス
サーボ系の電気的構成の一例を示している。本実施例に
おいては、差動同心円法によるフォーカスサーボが行わ
れる。ホトダイオード44Aは、3つの領域A,B,C
を有し、ホトダイオード44Bは、3つの領域D,E,
Fを有する。
【0047】これらの領域A乃至Fは、それぞれ、受光
した戻り光を電気信号に変換する。ホトダイオード44
Aの領域B,Cの出力の和(b+c)が、加算器91で
計算され、係数器92に出力される。係数器92は、供
給される信号に係数kを乗じて、その計算結果(k×
(b+c))を減算器93に出力する。減算器93は、
係数器92からの信号と、ホトダイオード44Aの領域
Aより出力される信号の差(a−k×(b+c))を計
算し、減算器97に出力する。
【0048】同様にして、ホトダイオード44Bの領域
E,Fの出力の和(e+f)が、加算器94で計算さ
れ、係数器95に出力される。係数器95は、供給され
る信号に係数kを乗じて、その計算結果(k×(e+
f))を減算器96に出力する。減算器96は、係数器
95からの信号と、ホトダイオード44Bの領域Dより
出力される信号の差(d−k×(e+f))を計算し、
減算器97に出力する。
【0049】そして、減算器97は、加算器93,96
の出力の差を計算し、その計算結果((a−k×(b+
c))−(d−k×(e+f))をフォーカスエラー信
号として、フォーカスサーボ回路74に出力する。
【0050】ホトダイオード44A,44Bに照射され
る戻り光のスポットの形状が同一の径であるとき、フォ
ーカスサーボ回路74に供給されるフォーカスエラー信
号は、ゼロになる。ホトダイオード44Aにおける戻り
光のスポットの径が、ホトダイオード44Bにおける戻
り光のスポットの径より小さくなると、フォーカスエラ
ー信号は負の所定のレベルとなる。
【0051】一方、ホトダイオード44Aにおける戻り
光のスポットの径が、ホトダイオード44Bにおける戻
り光のスポットの径より大きくなると、フォーカスエラ
ー信号は正の所定レベルとなる。
【0052】フォーカスサーボ回路74は、フォーカス
エラー信号の符号およびレベルに対応してフォーカスア
クチュエータ75を制御し、対物レンズ43を光軸方向
に移動させる。
【0053】このようにして、ホトダイオード44A,
44Bの各領域で検出された光量より、フォーカスエラ
ーの方向と量を算出し、それに応じて対物レンズ43を
移動させて、フォーカスサーボを行うことにより、フォ
ーカスを保ちながら、ホトダイオード44A,44Bで
DVD20またはCD10からの戻り光の受光(データ
の検出)を行う。なお、ホトダイオード44A,44B
の領域A乃至Fの出力の総和をデータ出力信号とする。
【0054】以上、本発明を、CDとDVDの2種類の
ディスクを選択的に再生する場合を例として説明した
が、本発明は、それ以上の種類(3種類以上)のディス
クを再生する場合や、ディスク以外の記録媒体を再生す
る場合にも応用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のごとく、請求項1に記載の記録媒
体再生装置および請求項5に記載の記録媒体再生方法に
よれば、記録媒体の情報記録層に光を照射し、記録媒体
の情報記録層からの反射光のうち、所定の範囲以外の反
射光を遮断し、所定の範囲の光のみを受光することによ
り、複数種類の記録媒体から情報を読み取るようにした
ので、同一の光学系によって、異なる厚さの基板を有す
る複数の記録媒体を再生することができ、装置の部品数
を減少し、装置の小型化、低コスト化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体再生装置の光ピックアップ装
置の一実施例の構成例を示す断面図である。
【図2】図1の実施例におけるフォーカスサーボ系の電
気的構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の実施例をCDに適用した様子を示す図で
ある。
【図4】図1の実施例において検出されるRF信号とフ
ォーカスエラー信号の一例を示す図である。
【図5】本発明の記録媒体再生装置の光ピックアップ装
置の他の実施例の構成例を示す図である。
【図6】本発明の記録媒体再生装置の光ピックアップ装
置の他の実施例の構成例を示す図である。
【図7】図6の実施例におけるフォーカスサーボ系の電
気的構成例を示すブロック図である。
【図8】従来のCD用の光ピックアップ装置の一例を示
す図である。
【図9】従来のDVD用の光ピックアップ装置の一例を
示す図である。
【図10】従来のDVD用の光ピックアップ装置の一例
をCDに適用した様子を示す図である。
【図11】従来のDVD用の光ピックアップ装置をCD
に適用した場合に検出されるRF信号とフォーカスエラ
ー信号の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード(LD), 2 ビームスプリッ
タ, 3 対物レンズ, 4 ホトダイオード(P
D), 10 コンパクトディスク(CD), 11
基板, 12 情報記録層, 13 保護膜, 20
デジタルビデオディスク(DVD), 21 基板,
22 情報記録層, 23 保護膜, 31基板, 3
2 情報記録層, 33 保護膜, 41 レーザダイ
オード(LD), 42 ビームスプリッタ, 43
対物レンズ, 44,44A,44B ホトダイオード
(PD), 61 アパーチャ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の厚さの基板を介して情報記録層に
    光を照射して情報を再生する第1の記録媒体と、第2の
    厚さの基板を介して情報記録層に光を照射して情報を再
    生する第2の記録媒体とを、選択的に再生する記録媒体
    再生装置において、 前記記録媒体の情報記録層に照射する光を発生する発生
    手段と、 前記発生手段からの光を収束して、前記記録媒体の情報
    記録層に照射し、前記情報記録層からの反射光を収束す
    る収束手段と、 前記発生手段からの光と前記情報記録層からの反射光を
    分岐させる分岐手段と、 前記記録媒体の情報記録層からの光を受光する受光手段
    と、 前記分岐手段と前記受光手段の間に配置され、前記反射
    光のうちの所定の範囲の光を前記受光手段に向けて通過
    させ、前記所定の範囲以外の光を遮断する遮断手段とを
    備えることを特徴とする記録媒体再生装置。
  2. 【請求項2】 前記収束手段は、開口数を0.6として
    前記発生手段からの光を収束し、 前記遮断手段は、開口数が0.3より大きい場合に対応
    する範囲の光を遮断することを特徴とする請求項1に記
    載の記録媒体再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の記録媒体の記録密度は、前記
    第2の記録媒体の記録密度より大きいことを特徴とする
    請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の記録媒体は、デジタルビデオ
    ディスクであり、前記第2の記録媒体は、コンパクトデ
    ィスクであることを特徴とする請求項3に記載の記録媒
    体再生装置。
  5. 【請求項5】 基板が第1の厚さの第1の記録媒体の情
    報記録層、または前記基板が前記第1の厚さより厚い第
    2の厚さの第2の記録媒体の情報記録層から、選択的に
    情報を再生する記録媒体再生方法において、 記録媒体の情報記録層に照射する光を発生するステップ
    と、 発生された光を収束して、前記記録媒体の情報記録層に
    照射し、前記情報記録層からの反射光を収束するステッ
    プと、 前記情報記録層へ向かう光から前記情報記録層からの反
    射光を分岐するステップと、 前記記録媒体の情報記録層からの光を受光するステップ
    と、 前記分岐された反射光の光路中において、前記反射光の
    うちの所定の範囲の光を通過させ、前記所定の範囲以外
    の光を遮断するステップとを備えることを特徴とする記
    録媒体再生方法。
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