JPH0925027A - シ−ト材搬送手段及び画像形成装置 - Google Patents

シ−ト材搬送手段及び画像形成装置

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JPH0925027A
JPH0925027A JP19823295A JP19823295A JPH0925027A JP H0925027 A JPH0925027 A JP H0925027A JP 19823295 A JP19823295 A JP 19823295A JP 19823295 A JP19823295 A JP 19823295A JP H0925027 A JPH0925027 A JP H0925027A
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健 的場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート材が搬送ローラ対と斜送ローラ対との
間でまたがって挟持されている状態においてシート材の
位置矯正を可能とすることで、装置本体の小型化と共
に、様々な大きさのシート材を搬送しかつ位置矯正可能
とする。 【構成】 搬送ローラ対27と、駆動ローラ30Aと所
定の角度だけ傾いて駆動ローラ30Aに対向して当接す
る従動ローラ30Bを有する斜送ローラ対30と、斜送
ローラ対30近傍に基準部材28とを備えた、シート材
搬送手段において、搬送ローラ対27と斜送ローラ対3
0の間でSシート材のループを形成するループ形成手段
を設けたことを特徴とするシート材搬送手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は供給されるシート材
の側端を基準部材に当接させることでシート材の搬送位
置と姿勢を矯正するシート材搬送手段及び、このシート
材搬送手段により画像形成部にシート材を搬送するプリ
ンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりの画像形成装置の一例として、
レーザプリンタの構成を説明する説明断面図を図8に示
す。
【0003】このレーザプリンタ100は自身の構成の
みでは、シート材の片面のみしか画像形成を行うことし
かできないが、図示のように着脱可能なシート材反転装
置102を本体103に取り付けることによりシート材
の両面に画像形成が行なえるようになる。
【0004】本レーザプリンタ100において、パーソ
ナルコンピュータやワードプロセッサ等の外部情報機器
から送信された情報を基にビデオコントローラボード
(画像信号作成手段)104が画像信号を作成する。な
お、ここではビデオコントローラボード104上に設置
されている各種の電子部品は図示を省略している。そし
てこのビデオコントローラボード104で作成された画
像信号に応じたレーザ光L’をレーザスキャナ105が
時計方向に回転している感光ドラム106A上に照射し
て、感光ドラム106A上に順次静電潜像を形成する。
【0005】そして、感光ドラム106A上に形成され
た静電潜像はプロセスユニット106内の現像器(不図
示)から供給されるトナーによって順次顕画化されて転
写ローラ107との間の転写部位へ搬送される。
【0006】一方、給紙カセット108内に積載収納さ
れているシート材S’が反時計方向に1回転する半月状
の給紙ローラ109によって最上位のシート材から1枚
ずつ順次給送パス110へ送り出され、搬送ローラ対1
11によって回転停止中のレジストローラ対112へ搬
送される。
【0007】レジストローラ対112に到達したシート
材S’は、シート材先端がレジストローラ対112のニ
ップに突き当たった後、所定のループを形成するまで搬
送が続けられて斜行状態の矯正がなされる。
【0008】斜行状態の矯正を終えたシート材S’は、
感光ドラム106A上のトナー像と位置を合わせるタイ
ミングをとって回転を開始するレジストローラ対112
によって転写部へ搬送され、ここで、転写ローラ107
により感光ドラム106A上のトナー像がシート面上に
転写される。
【0009】トナー像の転写を終えたシート材S’は搬
送ガイド113上を通って定着ローラ114へ搬送さ
れ、ここで、転写されたトナー像がシート面に定着され
る。
【0010】トナー像の定着処理を終えたシート材S’
は、レーザプリンタ1が片面画像形成モードに選択され
ている場合には、デフレクタ115が115Aの位置に
切り換えられていることによりトレイ排紙パス116を
通って本体103上部の排紙トレイ117上へ排紙され
る。この際、シート材Sは搬送ローラ対118によって
搬送され、排紙ローラ119によって排紙される。
【0011】また、レーザプリンタ1が両面画像形成モ
ードに選択されている場合には、トナー像の定着処理を
終えたシート材S’は、デフレクタ115が115Bの
位置に切り換えられていることにより反転接続パス12
0を通って本体103外へ排出される。
【0012】本体103外へ排出されたシート材S’
は、シート材反転装置本体121内のデフレクタ122
が122Aの位置に切り換えられていることにより、反
転パス125をスイッチバックパス125Aまで搬送ロ
ーラ対123,124によって搬送される。シート材
S’の後端がデフレクタ122A通過したら、122B
の位置に切り換えられ搬送ローラ対124が逆回転し反
転パス125Bを搬送ローラ対126,127によって
搬送される。搬送ローラ対127にニップされていると
き、シート材S’はトナー像転写済の第1面が上となっ
ている。
【0013】次に、基準板128のある基準板パス12
9をローラに対し、任意の傾きをつけたコロによって圧
接している斜送ローラ対130,131によって搬送す
るとともにシート材S’を基準材128にならわせるこ
とによってシート材S’の位置が矯正される。その後、
再給紙パス125Cを搬送ローラ132によって再び回
転停止中のレジストローラ対112へ搬送される。なお
給紙カセット108には再給紙パス125Cの一部分を
なす通路108Aが形成されている。レジストローラ対
112に到達したシート材S’は以後、上述の第1面時
の場合と同じ要領で第2面へのトナー像の転写、定着処
理が行なわれた後、排紙トレイ117上へ排紙される。
【0014】図9に従来例のシート反転装置の位置矯正
機構を示す。図9は図8の斜送ローラ対130付近の上
視図である。シート材S’は、斜送の際S’1からS’
2、S’2からS’3のように斜送ローラ対によって搬
送される。
【0015】シート材S’の状態S’1からS’2への
斜送において、斜送ローラ対130の駆動ローラ103
Aとその回転軸が任意の傾きをもって圧接する斜送コロ
130Bによって、シート材S’の後端S’1BはS’
2Bへ搬送されると共に回動される。それによりシート
材S’の端部S’2Aが基準板128の角部128Aに
当たる。(第1動作) 次にシート材S’は基準板角部128Aを支点とし、端
部S’2Aを接したまま、その先端がS’2CからS’
3Cへと搬送されると共に回動される(第2動作)。そ
れによりシート材S’の端部S’2AからS’3Aの状
態となり基準板128に密着した状態となり、シート材
S’の位置が決められ位置矯正が終了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、シート材S’の後端S’1BからS’2Bへの
第1動作の斜送A’1と、先端S’2CからS’3Cに
おける第2動作の斜送A’2において、シート材をそれ
までの搬送方向に対し、垂直な方向の成分を含んだ搬送
が必要とされるため、斜送ローラ対130の前後で、シ
ート材が他のローラ対(図8においては搬送ローラ対1
27)にニップされて搬送されている間は斜送を行うこ
とができない。
【0017】そこで斜送ローラ対130の前後のローラ
間を大きくし、斜送させる距離を作っているが、大サイ
ズのシート材を斜送させるには、非常に長いローラ間が
必要となる。また、その際、小サイズのシート材はロー
ラ対からローラ対へのシート材の受け渡しができなくな
り、搬送不可能とななってしまう。
【0018】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、斜送ロ
ーラ対とその前後に配置されている搬送ローラ対の距離
を短くして小サイズのシート材を搬送可能とすると共に
位置矯正を行え、かつ、大サイズのシート材においては
斜送ローラ対とその前後に配置されている搬送ローラ対
に大サイズのシート材がまたがった状態であるにもかか
わらず、正確な位置矯正を行えるものであり、様々な大
きさのシート材に対応可能で、また装置の小型化を達成
し、さらに正確なシート材の位置矯正を行うことの可能
なシート材搬送手段及び画像形成装置を提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、搬送路の上流側に配置された搬送
ローラ対と、この搬送ローラ対よりも下流側に駆動ロー
ラと所定の角度だけ傾いて該駆動ローラに対向して当接
する従動ローラを有する斜送ローラ対と、該斜送ローラ
対近傍に搬送方向に平行な基準面を有する基準部材とを
備え、前記搬送ローラ対により挟持搬送されたシート材
の搬送位置及び姿勢を、前記斜送ローラ対で斜送させな
がら前記基準部材に当接させて矯正するシート材搬送手
段において、上記搬送ローラ対と斜送ローラ対の間で前
記シート材のループを形成するループ形成手段を設け
る。
【0020】但し、前記ループ形成手段は、搬送ローラ
対と斜送ローラ対の相対搬送速度を制御することでルー
プを形成する制御手段であること、または、搬送ローラ
対と斜送ローラ対の間に配置されて搬送路を塞ぐ可動ス
トッパ部材であって、シート材の先端を可動ストッパ部
材により停止させてループを形成した後に搬送路上から
退避すること、または、搬送ローラ対と斜送ローラ対の
間に配置されるループ状に迂回した搬送路であり、該搬
送路の内側のガイド面が可動ガイド部材であって、シー
ト材のループを形成して斜送ローラに挟持された後に迂
回した搬送路を開放する方向に移動することも好適であ
る。
【0021】シート材が斜送ローラにより挟持搬送され
る前に、搬送ローラ対と基準部材の搬送方向に直角な方
向の相対位置を変更して、シート材の側縁を基準部材に
当接させる位置移動手段を備えることも好適である。
【0022】また、前記搬送ローラ対は、軸方向に複数
の搬送ローラを対向して備えたものであり、基準部材に
近い搬送ローラのシート材保持力が基準部材から遠い搬
送ローラのシート材保持力よりも大きくしても良い。
【0023】また、前記ループ状に迂回した搬送路の内
側のガイド面を構成する可動ガイド部材は、基準部材に
近い部位の摩擦係数よりも基準部材から遠い部位の摩擦
係数を大きくすることも好ましい。
【0024】さらに、画像形成装置に上記に記載のシー
ト材搬送手段と、このシート材搬送手段により搬送され
たシート材に画像を形成する画像形成手段を備える。
【0025】また、上記のように構成された本発明にお
いては、搬送ローラ対と斜送ローラ対の間でループ形成
手段によりシート材がループ状に撓んで搬送されるの
で、シート材の後方部が斜送ローラ対以外の搬送ローラ
により挟持されていても、シート材に形成されたループ
がシート材前方部の斜送を許容する 但し、前記ループ形成手段が、搬送ローラ対と斜送ロー
ラ対の相対搬送速度を制御することでループを形成する
制御手段である場合には、様々な制御方法が考えられる
が、例えば斜送ローラ対のシート材搬送速度を搬送ロー
ラ対よりも遅く設定したり、シート材が停止している斜
送ローラ対に当接することでループを形成し、所定のル
ープが形成された時に斜送ローラを駆動させるという制
御を行うことでループを形成する。
【0026】また、前記ループ形成手段が搬送ローラ対
と斜送ローラ対の間に配置されて搬送路を塞ぐ可動スト
ッパ部材である場合には、シート材の先端を可動ストッ
パ部材により停止させてループを形成した後に搬送路上
から退避することでループ状に撓んだシート材が斜送ロ
ーラに進入する。
【0027】また、前記ループ形成手段が搬送ローラ対
と斜送ローラ対の間に配置されるループ状に迂回した搬
送路である場合には、この迂回した搬送路をシート材が
搬送されることで自動的にループ状になり、さらに内側
のガイド面が可動ガイド部材であって搬送路を開放する
方向に移動することで、斜送ローラ対によるシート材の
斜送が行われた時に、ループの形状が変化することを許
容する。
【0028】シート材が斜送ローラにより挟持搬送され
る前に、搬送ローラ対と基準部材の搬送方向に直角な方
向の相対位置を変更する位置移動手段を備えるものは、
基準部材に当接していないシート材が斜送ローラにより
斜送されて斜送ローラよりも後方のシート材の側縁を当
接する第1動作が事前に行われるので、斜送ローラに挟
持された後に直に、シート材前端部を基準部材に当接さ
せる第2動作がおこなわれる。
【0029】また、前記搬送ローラ対の軸方向に複数の
搬送ローラのシート材保持力を変化させることで、上記
の位置移動手段によりシート材が基準部材と当接した時
に容易に回動することを可能とする。
【0030】また、前記ループ状に迂回した搬送路の基
準部材のガイド面の遠い部位の高い摩擦係数が搬送中に
シート材基準部材から遠い部位の搬送抵抗となり、シー
ト材を搬送中に少しづつ回動させて、シート材の側縁が
基準部材に当接した第1動作の状態にする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0032】(実施の形態1)図1,2,3は、本発明
における第1の実施の形態のシート材搬送手段の特徴を
表わすものであり、本発明を従来技術の項で説明した画
像形成装置としてのレーザープリンタ100に適用した
ものである。図は、従来例におけるシート材の裏面に画
像を形成する為にシート材を反転させてから画像形成部
へと搬送させる時に、搬送されるシート材の位置矯正を
行う部位のみに関係する構成部分を説明図として作成し
たもので、従来例の図8における搬送ローラ対127、
斜送ローラ対130を含む部分に本発明を適用したもの
である。
【0033】なお、本発明の適用対象となる画像形成装
置の画像形成部分に関しては、従来のものと構成及び作
用においては特に変更点はないのでその説明を省略す
る。
【0034】また、シート材や構成部材の移動方向の説
明において、図面の上向きをyの正方向、右向きをxの
正方向としている。
【0035】Sは搬送路上にあるシート材であり、搬送
路の上流側に配置された搬送ローラ対27により搬送さ
れる。搬送ローラ対27は搬送路を挟んで対向して圧接
している複数個のローラより構成されるもので、この図
1では、上側のローラのみが図面上(搬送ローラ27
A,27B)に現れている。
【0036】30は斜送ローラ対であり、駆動ローラ3
0Aとこの駆動ローラ30Aとは所定の角度だけ傾いて
対向して当接している従動ローラ30Bを備えている。
斜送ローラ30対と基準板28は当実施の形態では一体
となっているもので、斜送ローラ30対が基準板28に
付属しているもので、さらに、駆動ローラ30Aに駆動
力を伝えるプーリ35、ベルト36と基準板28等と共
に、一体的に構成された斜送ユニットとなっている。
【0037】また、上記搬送ローラ対27及び斜送ロー
ラ対30は不図示の制御手段により駆動制御されるもの
で、それぞれの搬送速度や駆動開始・停止タイミング等
が制御されているものである。
【0038】次に、本発明におけるシート材搬送手段の
特徴をシート材Sが搬送される順に図1,図2,図3の
順で説明する。
【0039】図1において、シート材Sはその先端S1
Cがx方向で基準板角28Cから斜送ローラ対30のニ
ップ部の間の位置まで搬送され、停止する。このとき基
準板角28Cはシート材端S1Aからyの負方向にはな
れた退避位置にある。
【0040】次に図2において、退避位置にある斜送ユ
ニットを不図示の位置移動手段によりy正方向に動か
し、基準板28を28Dから28Bの位置まで移動す
る。その際、基準板角28Aをシート材Sの端部S2A
に押し当て、シート材Sを傾けた姿勢にする。
【0041】このとき、シート材Sの後方で搬送ローラ
対27A,Bがニップしていたが、シート材Sを搬送ロ
ーラ27Aが回転の中心となって回転可能なように27
Bの搬送ローラの幅を小さくし、ローラ27Bでのシー
トの保持力をローラ27Aでのものより弱くしている。
【0042】さらに、シート材が基準板角28Aに当接
して傾いた状態から、搬送ローラ対27の回転を開始す
る。このとき斜送ローラ対30の回転は停止状態のまま
である。所定量シート材を搬送ローラ対27より送り出
した後、斜送ローラ対30の回転を開始する(図3)。
【0043】上記の構成により、図1の状態で停止して
いるシート材Sを、斜送ローラ対と基準板28を一体の
斜送ユニットにして動かすことと、搬送ローラ27のロ
ーラ幅を27Aより28Bを小さくすることにより、基
準板角28Aをシート材Sの端部S1Aに接触させ、か
つ、シート材の姿勢を傾けた状態にすることが、搬送ロ
ーラ対27にニップした状態で行うことができる。
【0044】図3において、シート材Sを搬送ローラ対
27と斜送ローラ対27の間でたるみS2′Dを作った
状態で、斜送させることにより、シート材SがS2’か
らS3への斜送の際、搬送ローラ対27にニップされて
いても、基準板28にその端部S2Aがならうことがで
きるため、用紙サイズとローラ間によらずに位置矯正が
できる。
【0045】また、シート材Sが基準板28にならい、
再給紙パスを搬送する前に斜送ユニットは、シート材S
を挟持したままy方向の正規の位置に動いて位置を矯正
することが可能であるため、シート材の位置基準の決め
方に自由度がある。
【0046】(実施の形態2)図4、図5は、本発明の
第2の実施の形態に係るシート材搬送手段の構成を示す
ものである。
【0047】本実施の形態は、上記第1実施の形態にお
けるシート材搬送手段の別の構成例を示すものであり、
ここでは異なる構成部分についてのみ説明する。
【0048】図4において、搬送ローラ対27によりシ
ート材Sはその先端部を搬送ローラ対27と斜送ローラ
対30の間に配置される可動ストッパ部材40に当たり
停止するが、そのまま搬送ローラ対27は回転をつづけ
ることによってシート材はS1Dのようにたるみを生じ
る。
【0049】次に、搬送ローラ対27によりシート材S
の後方をニップしたまま、y負方向にシート材Sの端部
S2′Aが基準板角28Aに押し当てられる距離まで不
図示の移動手段により移動する(図5)。当実施の形態
における移動手段は、第1の実施の形態の場合のよう
に、斜送ローラユニットを移動するものではなく、搬送
ローラ対を移動させて、搬送方向に直角な方向の相対位
置を変更してシート材Sの側縁を基準部材28に当接さ
せているが、どちらを移動させても良い。
【0050】次に、可動ストッパ部材40が搬送路から
退避することでシート材Sを開放し、シート材Sの先端
部から斜送ローラ対30へ送られる。その際シート材S
の端部S2′Aは基準板端部28Aに接触する共に、た
るみS2′Dを保持しつづける。
【0051】その他の構成及び作用については、上記し
た第1の実施の形態と同一であるので、同一の構成部分
については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0052】上記構成及び作用により、シート材Sの端
部S2′Aを基準板角28Aに斜送ローラ対30により
斜送を開始する以前に押し当てることができ、搬送ロー
ラ対27と斜送ローラ対30の間にシート材のループを
形成することにより、シート材が斜送時及びその前でy
方向への移動をさまたげることから防ぐことが可能とな
る。
【0053】これにより、基準板28にその端部S2′
Aがならうことができるためシート材Sの位置矯正が十
分に行なうことができる。さらに本実施の形態において
は、搬送ローラ対27A及び、斜送ローラ対30は常に
回転しつづけているだけで良いため、駆動系の構成を簡
素化できる。
【0054】(実施の形態3)図6、図7は本発明の第
3実施の形態に係るシート材搬送手段の構成を示す。本
実施の形態は、ループ形成手段の別の構成例を示すもの
であり、ここでは異なる構成部分についてのみ説明す
る。
【0055】図7は、図6のシート材Sをニップする搬
送ローラ対と斜送ローラ対の部分についての縦断面図で
ある。この図7においては、上向きをZ方向とし、右向
は前述同様x正方向とし、z正方向にシート材は搬送さ
れる。
【0056】シート材Sは搬送ローラ対27により、回
動する搬送ガイド部41と、その上側でz正方向をガイ
ドする上ガイド部42によってできるループ状に迂回し
た搬送路43を通りシート材Sの先端部が斜送ローラ対
30にニップするまで搬送される。搬送ガイド41のガ
イド面41aは摩擦材44を搬送面の一部に備え、基準
部材に近い部位の摩擦係数よりも基準部材から遠い部位
の摩擦係数を大きくしている。その位置は、図6及び図
7のハッチングによって示されている。
【0057】図6におけるy正方向に摩擦材44がある
ことによりシート材はその部分での搬送抵抗が大きくな
り、搬送時に遅れが生じ、シート材Sは傾きがつけられ
ながら搬送され、シート材Sの側端部S2′Aが基準板
角28Aに当たる。
【0058】次に、シート材Sが斜送ローラ対30に挟
持された後に、図7の搬送ガイド41が41Aから41
Bの位置へ回動してシート材Sを開放する。シート材S
は搬送ガイド44の規制をうけなくなり、ループを保持
した状態となる。また、摩擦材44との接触もなくな
る。この状態を保ちながら斜送ローラ対30による斜送
がなされる。
【0059】上記の構成により、実施の形態2と同様
に、斜送開始以前にシート材Sの端部S2′Aを基準板
角28Aに当て、シート材Sにループをもたせた状態で
斜送を行うことができ、搬送ローラ27のニップによる
障害をとり除き、位置矯正が広い範囲の大きさのシート
材に対応ができるようになる。
【0060】また、実施の形態2と同様に本実施の形態
においても搬送ローラ対27と斜送ローラ対30は常に
回転し続けるだけのシーケンスで良く、駆動系の構成上
の共通化及び簡素化ができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、搬送ローラ対と斜送ローラ対の間でシート材に
ループを形成する形成手段を備える事で、搬送ローラ対
と斜送ローラ対の間隔を狭めても、搬送ローラがシート
材を挟持して斜送ローラ対によるシート材の位置矯正を
妨げることなく搬送することが可能になる。従って、搬
送可能なシート材の大きさの制限を広げることができ、
また、装置本体の大きさもコンパクトにすることができ
る。さらに、斜送ローラ対によるシート材の位置矯正時
のシート材の移動がスムーズに行われるので、正確な位
置矯正を行えるものである。
【0062】ループ形成手段が、搬送ローラ対と斜送ロ
ーラ対の相対搬送速度を制御することでループを形成す
る制御手段である場合には、従来の搬送手段の機械的な
構成は変更せずに、駆動するローラの駆動制御のみを変
更することで発明を適用することが可能になる。
【0063】また、ループ形成手段が搬送ローラ対と斜
送ローラ対の間に配置されて搬送路を塞ぐ可動ストッパ
部材である場合には、搬送ローラ対と斜送ローラ対の駆
動制御は従来と同様に一定のスピードで行うものでよ
い。
【0064】シート材の先端を可動ストッパ部材により
停止させてループを形成した後に搬送路上から退避する
ことでループ状に撓んだシート材を形成するものは、シ
ート材のループ形状を一定の大きさで安定して形成する
ことが可能であり、また、搬送ローラ対と斜送ローラ対
の駆動制御は従来と同様に一定のスピードで行うもので
よい。
【0065】シート材が斜送ローラにより挟持搬送され
る前に、搬送ローラ対と基準部材の搬送方向に直角な方
向の相対位置を変更する位置移動手段を備えるものは、
基準部材に当接していないシート材が斜送ローラにより
斜送されて斜送ローラよりも後方のシート材の側縁を当
接する第1動作が事前に行われるので、斜送ローラに挟
持された後に直に、シート材前端部を基準部材に当接さ
せる第2動作がおこなわれるので、シート材の位置矯正
を行う為の距離が短縮することができる。
【0066】また、前記搬送ローラ対の軸方向に複数の
搬送ローラのシート材保持力を変化させることで、上記
の位置移動手段によりシート材が基準部材と当接した時
に容易に回動する。
【0067】前記ループ状に迂回した搬送路の基準部材
のガイド面の遠い部位の高い摩擦係数が搬送中にシート
材基準部材から遠い部位の搬送抵抗となり、シート材を
搬送中に少しづつ回動させて、シート材の側縁が基準部
材に当接した第1動作の状態にするので、斜送ローラに
挟持された後に直に、シート材前端部を基準部材に当接
させる第2動作がおこなわれるので、シート材の位置矯
正を行う為の距離が短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用した第1の実施の形態に係
るシート材搬送手段の上視図で、シート材が斜送ローラ
対に挟持される前の状態の図。
【図2】図2は本発明を適用した第1の実施の形態に係
るシート材搬送手段の上視図で、シート材の側縁が基準
部材に当接した状態の図。
【図3】図3は本発明を適用した第1の実施の形態に係
るシート材搬送手段の上視図で、シート材が斜送ローラ
により斜送開始している状態の図。
【図4】図4は本発明の第2の実施の形態に係るシート
材搬送手段の上視図。
【図5】図5は本発明の第2の実施の形態に係るシート
材搬送手段の上視図。
【図6】図6は本発明の第3の実施の形態に係るシート
材搬送手段の上視図。
【図7】図7は本発明の第3の実施の形態に係るシート
材搬送手段の側面図。
【図8】図8は従来例の画像形成装置(プリンタ)の全
体構成を示す縦断面図。
【図9】図9は従来例のシート材搬送手段の上視図。
【符号の説明】
S シート材 27 搬送ローラ対 27A,27B 搬送ローラ 28 基準板 30 斜送ローラ対 30A 駆動ローラ 30B 従動ローラ 35 プーリ 36 ベルト 40 可動ストッパ部材 41 搬送ガイド部 42 上ガイド部 43 ループ状に迂回した搬送路 41a ガイド面 44 摩擦材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路の上流側に配置された搬送ローラ
    対と、この搬送ローラ対よりも下流側に駆動ローラと所
    定の角度だけ傾いて該駆動ローラに対向して当接する従
    動ローラを有する斜送ローラ対と、該斜送ローラ対近傍
    に搬送方向に平行な基準面を有する基準部材とを備え、 前記搬送ローラ対により挟持搬送されたシート材の搬送
    位置及び姿勢を、前記斜送ローラ対で斜送させながら前
    記基準部材に当接させて矯正するシート材搬送手段にお
    いて、 上記搬送ローラ対と斜送ローラ対の間で前記シート材の
    ループを形成するループ形成手段を設けたことを特徴と
    するシート材搬送手段。
  2. 【請求項2】 前記ループ形成手段は、搬送ローラ対と
    斜送ローラ対の相対搬送速度を制御することでループを
    形成する制御手段であることを特徴とする請求項1に記
    載のシート材搬送手段。
  3. 【請求項3】 前記ループ形成手段は、搬送ローラ対と
    斜送ローラ対の間に配置されて搬送路を塞ぐ可動ストッ
    パ部材であって、シート材の先端を可動ストッパ部材に
    より停止させてループを形成した後に搬送路上から退避
    することを特徴とする請求項1に記載のシート材搬送手
    段。
  4. 【請求項4】 前記ループ形成手段は、搬送ローラ対と
    斜送ローラ対の間に配置されるループ状に迂回した搬送
    路であり、該搬送路の内側のガイド面が可動ガイド部材
    であって、シート材のループを形成して斜送ローラに挟
    持された後に迂回した搬送路を開放する方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート材搬送手段。
  5. 【請求項5】 シート材が斜送ローラにより挟持搬送さ
    れる前に、搬送ローラ対と基準部材の搬送方向に直角な
    方向の相対位置を変更して、シート材の側縁を基準部材
    に当接させる位置移動手段を備えたことを特徴とする請
    求項1,2,3または4に記載のシート材搬送手段。
  6. 【請求項6】 前記搬送ローラ対は、軸方向に複数の搬
    送ローラを対向して備えたものであり、基準部材に近い
    搬送ローラのシート材保持力が基準部材から遠い搬送ロ
    ーラのシート材保持力よりも大きいことを特徴とする請
    求項1,2,3,4または5に記載のシート材搬送手
    段。
  7. 【請求項7】 前記ループ状に迂回した搬送路の内側の
    ガイド面を構成する可動ガイド部材は、基準部材に近い
    部位の摩擦係数よりも基準部材から遠い部位の摩擦係数
    が大きいことを特徴とする請求項4,5または6に記載
    のシート材搬送手段。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6または7
    のいずれか一項に記載のシート材搬送手段と、このシー
    ト材搬送手段により搬送されたシート材に画像を形成す
    る画像形成手段を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
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