JPH09250175A - 木造住宅の筋交い固定金物並びに木材接合部補強金物 - Google Patents

木造住宅の筋交い固定金物並びに木材接合部補強金物

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JPH09250175A
JPH09250175A JP9581696A JP9581696A JPH09250175A JP H09250175 A JPH09250175 A JP H09250175A JP 9581696 A JP9581696 A JP 9581696A JP 9581696 A JP9581696 A JP 9581696A JP H09250175 A JPH09250175 A JP H09250175A
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JP
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hardware
bolts
girders
pillar
horizontal
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JP9581696A
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Yosuke Hiroe
洋介 廣江
Akio Sakamoto
昭男 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 在来木造住宅の筋交い・木材同士の接合部を
強くするため、金属の筋交いを強固に取付け、接合部も
金属で補強する。 【解決手段】柱と組み合う土台や胴差し(梁)の四隅に
「筋交い固定金物」(1)を取付け、胴差し(梁)同士
等が接合される四隅に「胴差し回り水平筋交い固定金
物」(16)を取付ける。又、同じく桁同士等が接合さ
れる四隅にも「桁回り水平筋交い固定金物」を取付け
る。以上の固定金物に金属の「ターンバックル付筋交
い」を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、在来木造住宅に鉄筋
の筋交いを取り付ける場合、筋交いを四隅で固定するの
に利用する「筋交い固定金物」に関する発明です。
【0002】
【従来の技術】従来の在来木造住宅の「壁筋交い」の材
料は木材と鉄(丸鋼)の二通りあります。この「筋交
い」の固定方法は建設省が基準を決めておらず、「筋交
い」が木材の場合は土台、梁等を一部切り欠いて釘打ち
している場合が殆どですが、釘の本数・打つ位置等は業
者によってまちまちですので、本当の意味では強さに数
値で示せる根拠がない上、木材の場合は「筋交い」の断
面積が大きいため、「片筋交い」しか取付けられない場
合が多く、強さへの信頼性はまことに薄弱でした。
【0003】又、木材の接合部(土台と柱・梁と柱・桁
と柱・梁と梁等の)取り付け方法・補強方法も基準があ
りません。このため、阪神大震災では「筋交い」や、他
の構造木材が破断する前に接合部が離れたり、外れる事
・筋交いを打ちつけた釘の部分や、補強金物の釘の部分
で木材が裂けたりする事が原因で多くの在来木造住宅が
倒壊しました。
【0004】丸鋼の場合は、たすき掛けにできますが、
柱のコーナー近くに斜めに穴を開けて固定する位しか方
法がないため、施工が困難で、現在はほとんど使われて
おりません。
【0005】この発明の「柱緊結用補強金物」は「壁筋
交い固定金物」を土台部分に取付ける場合、アンカーボ
ルトで固定し、柱にもボルトで固定しますが、大地震で
柱を引き抜く力が大きく掛かる建物の隅等は、柱に取付
けるボルトが1本では、耐力が不足する場合があります
ので柱と「壁筋交い固定金物」の間に細長いプレートを
挟み込んで(この固定金物の重なる部分の底辺が長い方
と短い方のどちら側でも兼用できるように2ヵ所穴を開
ける)重ならぬ部分にもボルトで固定し、計3ヵ所のボ
ルトで柱に固定される「柱緊結用補強金物」
【0006】「水平筋交い」は強い地震等で建物水平断
面を変形させる力に対抗するため、非常に重要ですが、
建物水平面の対角線に「筋交い」を取付ける事が、大地
震で強い力が加わっても、建物コーナー近くで斜めに梁
を取付ける(火打ち梁という)のに較べ、筋交い固定部
分にかなり小さな力しか掛からない長所がありますが、
従来はコーナーに取付けする金具(又は方法)が無かっ
たので、対角線上に取付けた「水平筋交い」は存在しま
せんでした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、今までの
在来木造住宅の筋交いの問題点を解決する、「筋交い固
定金物」の提供を目的としています。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の「壁筋交い固
定金物」は在来木造住宅の柱と土台・胴差し(1階柱と
2階柱の間の横架材で建物外周部の梁)・梁・桁(2階
柱に乗る横架材等)の四隅にボルトで取付けることを特
徴とします。
【0009】この発明の「水平筋交い取付金物」は在来
木造住宅の胴差し同士等が交叉したり、桁同士等が交叉
したりする部分にボルトで固定することを特徴としま
す。
【0010】
【作用】この発明の「筋交い固定金物」は柱や梁や土台
にボルトで取付けられ、ボルトの貫通側の木材に平ワッ
シャ又は貫通側に取り付けてある「筋交い固定金物でボ
ルトの軸方向に引っ張り力を受けるため、木材の側面に
ボルトを通してボルトと直角方向に引っ張り力を受ける
場合のように、ボルトの穴部分で木材が割れたりする事
がありません。
【0011】
【実施例】図1は「壁筋交い固定金物」1例を示し、1
は「壁筋交い固定金物」2〜3は取付けボルトです。こ
の取付けボルトはコーナー部分からの距離がそれぞれ違
うため柱に対して直角方向に取付ける場合は金物の底辺
の長い方と短い方を逆にして取付けますと、柱を貫通し
たボルト同士がぶつかることがありません。
【0012】図2は在来木造住宅軸組1例を示し、1は
「壁筋交い固定金物」2は柱に取付けるボルト、3は梁
(胴差し)に取付けるボルト、4は「壁筋交い固定金物
に羽子板ボルトを取付けるボルト、5は羽子板ボルト6
はターンバックル、7は柱、8は梁(胴差し) 図のように「壁筋交い固定金物」を柱に対して直角方向
に取り付ける場合は片方の「筋交い固定金物」の底辺の
長い方を柱に取付け、もう一つは胴差しに底辺の長い方
を取付けます。これにより柱を貫通したボルトがぶつか
らないで取付けられます。梁(胴差し)の上下では対称
に取付けますので梁(胴差し)にはボルトを貫通させて
金物同士を梁(胴差し)を挟んで締めつけます。筋交い
取付け穴は2ヶ所ありますが、柱に近い方の穴で取付け
ます。柱に対して直線方向に、筋交い固定金物を取付け
る場合は左右対称に取付けますので、同じ金物が柱を挟
んでボルト締めされます。
【0013】図3の9は「柱緊結用補強金物」1例を示
し、10・11の穴は「壁筋交い固定金物」と合わせて
ボルトを通して柱に固定するためのもの、12・13の
穴はこの金物だけとボルトで柱に固定するためのもので
す。この図では11と15の穴にボルトを通して固定し
ます。この図と逆に「壁筋交い固定金物」を横に倒して
使う場合は14の穴にボルトを通して柱に固定しますの
で、10の穴を利用します。この「柱緊結用補強金物」
を介して、柱に3本のボルトで「壁筋交い固定金物」が
緊結される事になります。
【0014】図4は「胴差しまわり水平筋交い固定金
物」1例を示し、16は「胴差しまわり水平筋交い固定
金物」17はボルト、18は筋交い取付けボルト、19
は羽子板ボルト、20は胴差し(梁)を示します。17
のボルトの位置は「壁筋交い固定金物」のコーナー部分
からのボルトの距離と違うため、ボルト同士がぶつかり
ません。18の羽子板ボルトの取付け位置が梁(胴差
し)部分より下がっているのは水平筋交いが途中の同寸
の高さの梁と交叉する場合、その梁の下をくぐらせるた
めです。
【0015】図5は「桁まわり水平筋交い固定金物」1
例を示し、21は「桁まわり水平筋交い固定金物」を示
します。図のような場合は26の穴にボルトを通しま
す。25にボルトを通せばボルト同士がぶつかってしま
いますし、29の桁の木端ぎりぎりにボルトが通ります
ので強度が小さくなります。22〜27までのボルト穴
は全て、「壁筋交い固定金物」のボルト位置(30・3
1)とは違えてあります。この発明は、次のような実施
態様をとることができます。
【0016】「壁筋交い固定金物」のボルト穴は取付部
分の1辺に1個ではなく1辺に2個以取付けることがで
きます。
【0017】「壁筋交い固定金物」のボルトを取付ける
プレートに、ボルトが取付けられない場合も考慮してボ
ルト穴とは別に釘穴を開けておく事ができます。
【0018】「胴差しまわり水平筋交い取付金物」「桁
まわり水平筋交い固定金物」共、羽子板ボルトを取付け
る3角形のプレートを下側だけでなく、上側にも取付け
て強度をアップすることができます。
【0019】「胴差しまわり水平筋交い固定金物」「桁
まわり水平筋交い固定金物共、ボルト穴を4個・6個で
はなく2個・3個・5個や7個以上設けることもできま
す。
【0020】「桁まわり水平筋交い固定金物」のボルト
穴のうちコーナーに近い2個ずつの穴を図5の23の穴
と25の穴の金物と24の穴と26の穴のあいた金物を
2種類つくっておいても同じ効果がでます。
【0021】「柱緊結用補強金物」はボルト穴を、「壁
筋交い固定金物」と重ならない部分の「単独でボルトを
取付ける穴」を2個ではなく1個又は3個以上にする事
もできます。
【0022】「壁筋交い固定金物」の柱と土台の間に
「柱緊結用補強金物」をL形にして挟み込んで固定金物
の2辺のボルト穴を通して固定し、固定金物の上部に長
く出た部分の穴を同じくボルトで緊結することもできま
す。
【0023】土台と柱に取付ける「壁筋交い固定金物」
のみ、ボルトを取付けるプレート部分を延長し、その部
分にボルト穴を1個又は複数個、取付ける事もできま
す。
【0024】
【発明の効果】この発明の「壁筋交い固定金物」は取付
けるボルト・ナット部分の裏側あたりの垂直部分のプレ
ートの一部を大きくえぐっております。これにより、ボ
ルト・ナットを締めるとき高所の取付位置の場合で、足
場側からしか作業できないときでも、スパナやめがねレ
ンチが「筋交い取付壁」のどちら側からでも使えるの
で、安全かつスピーディーに作業が進められます。
【0025】この発明では土台に取付ける位置の「壁筋
交い金物」のボルト穴はアンカーボボルトで緊結します
ので、強力な引っ張り耐力が得られます。又、胴差し
(梁)部分が上・下共、壁の場合、柱に取付けられたボ
ルトに加え、胴差し(梁)を挟んでボルト締めされた反
対側の金物が柱にもボルト締めされているので、合計3
本のボルトが引っ張り力に対抗することになります。
又、柱と土台と基礎・梁と柱と梁・桁と柱と桁等の接合
部を、ボルトと金物で強固につなぎます。在来木造住宅
は接合部がかなり弱いと指摘されておりますが、以上の
「筋交い金物」が、壁に従来の木材の筋交いをはるかに
上回る極めて大きな耐力を与えると同時に接合部も強固
にし、強い衝撃を受けても非常に離れにくくなります。
【図面の簡単な説明】
【図1】 「壁筋交い固定金物」の斜視図です。
【図2】 「壁筋交い固定金物」と「胴差しまわり水
平筋交い固定金物」の斜視図です。
【図3】 「柱緊結用補強金物」と「壁筋交い固定金
物」の斜視図です。
【図4】 「胴差しまわり水平筋交い固定金物」の斜
視図です。
【図5】 「桁まわり水平筋交い固定金物」の斜視図
です。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月7日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 木造住宅の筋交い固定金物並びに
木材接合部補強金物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 651 E04B 2/56 651K 651P 652 652J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 在来木造住宅の柱と組み合う土台
    や胴差し(1階柱と2階柱の間の横架材で建物外周部の
    梁)や梁の四隅にボルトで取付けて金物の筋交いを固定
    する「壁筋交い固定金物」(1)
  2. 【請求項2】 「壁筋交い固定金物」(1)を土台
    部分に取付ける際、柱にもボルトで固定しますが、柱と
    「壁筋交い固定金物」の間に細長いプレートを挟み込
    み、この固定金物と重なる部分は同じ位置に穴を開け固
    定金物よりはみ出た部分に更に2カ所穴を開けてボルト
    で固定し、計3ヵ所のボルトで柱に固定される「柱緊結
    用補強金物」(9)
  3. 【請求項3】 在来木造住宅の胴差し同士が交叉・
    梁同士が交叉・胴差しと梁が交叉する部分、桁同士が交
    叉・桁と梁が交叉する部分等にボルトで取付けて水平筋
    交いを固定する「胴差しまわり水平筋交い固定金物」
    (16)
  4. 【請求項4】 在来木造住宅の桁同士が交叉・桁と
    梁が交叉する部分等にボルトで取付けて水平筋交いを固
    定する「桁まわり水平筋交い固定金物」(21)
JP9581696A 1996-03-13 1996-03-13 木造住宅の筋交い固定金物並びに木材接合部補強金物 Pending JPH09250175A (ja)

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JPH09250175A true JPH09250175A (ja) 1997-09-22

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JP9581696A Pending JPH09250175A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 木造住宅の筋交い固定金物並びに木材接合部補強金物

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JP (1) JPH09250175A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138493A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Mikio Nagahisa 木造建築物の耐震補強金具
JP2013007159A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Takenaka Komuten Co Ltd 制震装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138493A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Mikio Nagahisa 木造建築物の耐震補強金具
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