JPH0925006A - コンベア落下物清掃方法及びそれに用いられる低機高ラジコンショベルカー - Google Patents

コンベア落下物清掃方法及びそれに用いられる低機高ラジコンショベルカー

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JPH0925006A
JPH0925006A JP19900695A JP19900695A JPH0925006A JP H0925006 A JPH0925006 A JP H0925006A JP 19900695 A JP19900695 A JP 19900695A JP 19900695 A JP19900695 A JP 19900695A JP H0925006 A JPH0925006 A JP H0925006A
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conveyor
height
under
radio
machine frame
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JP19900695A
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English (en)
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Masamitsu Baba
政光 馬場
Takashi Matsumoto
貴志 松本
Ryohei Kudo
良平 工藤
Tomohiro Takeshita
知裕 竹下
Shinji Kurose
伸司 黒瀬
Toshiro Tsutsumi
俊郎 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAMICHI KIKAI SANGYO KK
Hamada Heavy Industries Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
NAKAMICHI KIKAI SANGYO KK
Hamada Heavy Industries Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機枠下の高さクリアランスに関係なく、落下
物の堆積状況に合わせて、ほとんど人力によることな
く、効率良く清掃、回収できるコンベア落下物清掃方法
及びそれに用いられる低機高ラジコンショベルカーを提
供する。 【構成】 搬送コンベア11の機枠12下の高さクリア
ランスが少なくとも1〜2mの場合には、機枠12の側
部に立った操縦者が、機枠12の複数本並んだ側部脚1
2a間より落下物13の堆積状況を観察しながら遠隔操
縦することにより、全機高が0.5〜1m以下の低機高
ラジコンショベルカー10を搬送コンベア11の長さ方
向へ移動させて、落下物13を機枠12外に掬い出し、
また、機枠12下の高さクリアランスが0を超える1m
未満の場合には、水ジェットによる吹き出し、バキュー
ムパイプによる吸引および人手による掻き出しのうち少
なくとも1つの手段により、落下物13を搬送コンベア
11下から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベア落下物清
掃方法及びそれに用いられる低機高ラジコンショベルカ
ーに係り、更に詳しくは、機枠下の高さクリアランスに
応じた処理方法により、落下物の堆積状況に合わせて、
ほとんど人力によることなく効率良く清掃できるコンベ
ア落下物清掃方法及びそれに用いられる低機高ラジコン
ショベルカーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば製鉄所において、製鉄原料の鉱石
や高炉燃料のコークスなどを所定装置に搬送するため
に、全長数百メートルを超えるようなベルトコンベア
が、広大な敷地内に張り巡らされている。ところで、鉱
石やコークスなどをベルトコンベアにより搬送する際に
問題になるのが、搬送後にヘッドプーリにより下方へ引
き回された返りベルトに付着していた原料が落下して、
その落下物(以下、落鉱という場合がある)がベルトコ
ンベアの機枠下やその近傍の床に多量に堆積する、とい
うことである。そこで、落鉱による粉塵発生といった環
境の悪化を防止したり、落鉱の付着による機枠の腐食防
止を図ったり、また鉱石やコークスといった原料を回収
するために、定期的に機枠下より落鉱を除去している。
【0003】その場合、機枠下の高さクリアランスが2
m以上あるベルトコンベアの部位においては、これをパ
ワーショベルによって掬い取り、ダンプトラックなどに
積み込む清掃、回収の形態が採られている。また、パワ
ーショベルが入り込めない、機枠下の高さクリアランス
が2m以下のベルトコンベアの部位においては、ブレー
ドの進入できる範囲やリフト機構のリーチ範囲によって
処理可能な場所が限定されるために、落鉱を清掃、回収
するのに、専らスコップを用いた人海戦術に頼ってい
た。しかしながら、人手による落鉱の清掃、回収作業
は、低いベルトコンベア機枠の下での作業であるので、
窮屈な姿勢での作業となり、多大な疲労を伴う作業であ
るのみならず、粉塵の発生を伴う作業であり、安全、衛
生上からも好ましくない作業であった。
【0004】そこで、従来、このような機枠下が2m以
下の場合の問題点を解消するものとして、例えば特開昭
63−230421号公報の「落鉱処理方法」などが知
られている。この従来技術は、ホイールタイプローダの
リフトアームの先端に、クイックカプラを介して装着さ
れる旋回および伸縮可能なブームと、ブームに沿って取
り付けられる水ホースおよび伸縮可能なバキュームパイ
プと、またブームの先端部に取り付けられる、水ホース
やバキュームパイプにそれぞれ接続可能な水噴射部およ
び落鉱吸引部を有する先端アタッチメントとを備えた落
鉱処理機を用いての落鉱処理方法である。その具体的な
処理方法は、ベルトコンベアの一側部に配置された落鉱
処理機をベルトコンベア側へ前進させて、ブームの先端
アタッチメントを、機枠の両側に多数本立設された側部
脚間から機枠下へと挿入し、その後、先端アタッチメン
トの水噴射部から高圧水を噴射してそこに堆積した落鉱
を崩し、その後、落鉱吸引部を用いてバキュームパイプ
から、待機中のバキュームカーに吸い取る方法である。
また、他の従来技術として、同じくコンベアの一側部に
配置されて、掻き出し板やショベル先端が、長尺なリン
ク式の伸縮アームにより、ベルトコンベアの機枠下に出
し入れして、落鉱を処理するものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術において、落鉱は粉粒のみならず、大塊と呼ばれ
る人頭大より大きな塊も含まれており、このような大塊
は、前者では、落鉱吸引部を介してのバキュームにより
吸引、除去できず、また後者では、伸縮アームが長くな
って、ショベル先端掻き出し点での落鉱を掻き取るパワ
ーが制限されて、良好に掻き取れない場合が多いという
問題点があった。また、両者に共通して落鉱の処理機
は、ベルトコンベアの側部よりブームや伸縮アームが機
枠下へ挿入されるので、その落鉱処理の位置を堆積した
落鉱に沿って、ベルトコンベアの長さ方向へ徐々に移動
させる際には、例えばブームや伸縮アームを、一旦、機
枠下から抜き出して本体移動方向へ幅寄せし、その後、
機枠下へ差し込み直すといった作業を小まめに繰り返さ
なければならないという問題点があった。しかも、その
とき、機枠の両側に立設された側部脚が邪魔になり、そ
の側部脚付近に堆積した落鉱を処理し難いという問題点
があった。そこで、これらの大塊の除去や、落鉱処理機
の機枠側部からのブーム挿入に伴う落鉱の未処理部分の
出現といった問題点を解決するには、どうしても人力に
よるスコップ作業の介入を必要とし、作業者に、上方を
回っているベルトからの落鉱の危険性、清掃中の粉塵に
よる汚れや仕事が重労働になるという、いわゆる3K作
業を強いる結果となっていた。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みなされたもの
で、機枠下の高さクリアランスに関係なく、落下物の堆
積状況に合わせて、ほとんど人力によることなく、効率
良く清掃、回収できるコンベア落下物清掃方法及びそれ
に用いられる低機高ラジコンショベルカーを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のコンベア落下物清掃方法は、傾斜配置され、かつ
両側に所定間隔で側部脚が設けられて、塊粒粉体を移送
する搬送コンベア下に堆積した落下物を清掃するコンベ
ア落下物清掃方法において、前記搬送コンベアの機枠下
の高さクリアランスが1〜2mの部位では、該機枠の側
部に立った操縦者が、前記機枠の複数本並んだ側部脚間
より前記落下物の堆積状況を観察しながら遠隔操縦する
ことにより、全機高が0.5〜1mの低機高ラジコンシ
ョベルカーを前記搬送コンベアの長さ方向へ移動させ
て、前記落下物を前記機枠外に掬い出し、また前記機枠
下の高さクリアランスが0を超える1m未満の部位で
は、水ジェットによる吹き出し、バキュームパイプによ
る吸引および人手による掻き出しのうち少なくとも1つ
の手段により、前記落下物を前記搬送コンベア下から除
去するようにした。
【0008】請求項2記載の低機高ラジコンショベルカ
ーは、傾斜配置され、かつ両側に所定間隔で側部脚が設
けられて、塊粒粉体を移送する搬送コンベア下に堆積し
た落下物を清掃する低機高ラジコンショベルカーであっ
て、前記車体上部に背もたれを折り畳み式とした座席を
有して、座席折り畳み時の全機高が0.5〜1mで、塊
粒粉体を移送する搬送コンベアの機枠下に堆積した落下
物を掻き取るショベルと、該ショベルの回動機構と、走
行用のキャタピラと、リモコンボックスとを備えるよう
にした。請求項3記載の低機高ラジコンショベルカー
は、請求項2記載の低機高ラジコンショベルカーにおい
て、前記回動機構として、元部が車体の前中央部付近に
軸着され、先端部が前記ショベルの下部に軸着された主
ブームと、該主ブームの先部付近および前記ショベルの
上部とに軸着された前、後側リンクを有するリンク構造
体と、前記後側リンクの上部にロッドの先端部が軸着さ
れて、元部が前記車体の主ブームより上側に軸着された
上側シリンダと、前記主ブームの先部にロッドの先端部
が軸着されて、元部が前記車体の前下部に軸着された下
側シリンダとを有するものを採用するようにした。
【0009】
【作用】請求項1〜3記載のコンベア落下物清掃方法及
びそれに用いられる低機高ラジコンショベルカーにおい
て、搬送コンベアの機枠下の高さクリアランスが少なく
とも1〜2mの部位では、例えばリモコンボックスを持
って機枠の側部に立った操縦者が、機枠の複数本並んだ
側部脚間より落下物の堆積状況を観察しながら、機枠の
側部脚に配線が絡まらず、かつ機枠下の粉塵にまみれな
い無線による遠隔操縦により、機枠下に配置された低機
高ラジコンショベルカーを、主に搬送コンベアの長さ方
向へ移動させて、落下物を、堆積方向へ連続的に掬い取
って機枠の外へ運び出すので、効率良く落下物の清掃、
回収ができる。一方、搬送コンベアの機枠下の高さクリ
アランスが0を超える1m未満の部位では、機枠下に堆
積した落下物を水ジェットにより吹き出したり、バキュ
ームパイプにより吸引したり、また必要により人海戦術
を用いてスコップなどにより掻き出すので、搬送コンベ
ア下に堆積した落下物を、機枠下の高さクリアランスに
関係なく、落下物の堆積状況に合わせて、ほとんど人力
に頼ることなく、効率良く清掃、回収できる。
【0010】特に、請求項2、3記載の低機高ラジコン
ショベルカーにおいては、左右のキャタピラを個別に駆
動させることにより、搬送コンベアの機枠下で細かく低
機高ラジコンショベルカーを走行や旋回させて、清掃時
に、例えば側部脚周辺などの落下物が残り易い部位で
も、取り零しなく機枠下の落下物を除去できる。また、
例えば搬送コンベアの機枠下の高さクリアランスが2m
を超える部位では、車体上部に設けられた側壁部材付き
の折り畳み式の座席を起こし、そこに操縦者が搭乗して
操縦すれば、操縦者が低機高ラジコンショベルカーを操
縦しながら機枠の側部を歩行しなくてよい。請求項3記
載の低機高ラジコンショベルカーにおいては、清掃時
に、通常のショベルの回動操作のように、下側シリンダ
のロッドの出し入れにより主ブームを上下方向へ回動さ
せると共に、上側シリンダのロッドの出し入れにより、
前、後側リンクからなるリンク構造体を駆動させてショ
ベルを起倒させ、機枠下の床面に堆積した落下物を掬い
取るので、機高を超えるほどショベルを持ち上げなくて
も、落下物を掬い取った後、ショベルを立ち上げて運び
出せる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。なお、ここでは製鉄所内で鉱石を搬
送するベルトコンベアの機枠下に堆積した落鉱を清掃す
るコンベア落下物清掃方法及びそれに用いられる低機高
ラジコンショベルカーを例にとる。ここに、図1は本発
明の一実施の形態に係る低機高ラジコンショベルカーに
よるコンベア落下物清掃状態を示す側面図、図2は同シ
ョベル上昇状態を示す側面図、図3は同平面図、図4は
同正面図である。
【0012】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る低機高ラジコンショベルカー10は、全長2m、
全機高95cmで、塊粒粉体の一例である鉱石を移送す
るベルトコンベア11の機枠12下に堆積した落鉱13
を掻き取るショベル14と、ショベル14の回動機構1
5と、走行用のキャタピラ16とを備えたものであり、
主に、機枠12下の高さクリアランスが1〜2mとな
り、傾斜配置されかつ両側に所定間隔で側部脚12aが
設けられたベルトコンベア11のテールプーリ側の20
m前後の部位に堆積した落鉱13を掬い出すものであ
る。なお、ベルトコンベア11は搬送コンベアの一例で
あり、また落鉱13は落下物の一例である。以下、図1
〜4を参照して具体的な構成を説明する。
【0013】図1に示すように、低機高ラジコンショベ
ルカー10は、キャタピラ16が下部に取り付けられた
車体17の前部に前記回動機構15が配設されている。
図2〜4に示すように、回動機構15は、元部が車体1
7の前部両側より突出した突片17a間に横架された回
動軸18を有しており、回動軸18の両端部に、先端部
がショベル14の下部にピン19を介して軸着された一
対の主ブーム20の元部が軸着されている。主ブーム2
0の先端部間は連結プレート21により連結されてお
り、連結プレート21の中央部両側に、一対のV字プレ
ート22が所定間隔をあけて固着されている。V字プレ
ート22の上端部とショベル14の上部との間には、リ
ンク構造体23が設けられている。リンク構造体23
は、V字プレート22の上端部間にピン24を介して軸
着された後側リンク25と、後側リンク25の上端部に
ピン26により元部が軸着されて、先端部がショベル1
4の上部にピン27により軸着された前側リンク28と
を有している。後側リンク25の上部間には、油圧式の
上側シリンダ29のロッド29aが、ピン30により軸
着されており、上側シリンダ29の元部は、ピン31を
介して、回動軸18の中央部に元部が固着された一対の
連結板32に軸着されている。
【0014】一方、V字プレート22の下端部間には、
ピン33を介して、油圧式の下側シリンダ34のロッド
34aが軸着されており、下側シリンダ34の元部が、
ピン35を介して、車体17の前側フレーム17bの中
央部に軸着されている。下側シリンダ34のロッド34
aを出し入れさせると、V字プレート22、連結プレー
ト21を介して、主ブーム20が回動軸18を中心に上
下方向へ回動し、ショベル14が昇降される。一方、上
側シリンダ29のロッド29aを出し入れさせると、
前、後側リンク25、28が押し引きされて、ショベル
14がピン19を中心に、主ブーム20の先端部で起倒
する。
【0015】車体17の上部の一角部には陥没部17c
が形成されており、そこに折り畳み式の座席36が取り
付けられている。座席36は、着座シート37の後部に
ピン38を介して背もたれ39が軸着されており、背も
たれ39の外側部に横U字形にパイプを屈曲させた側壁
部材40が着脱可能に取り付けられている。座席36を
使用しないときは、側壁部材40を外し、背もたれ39
をピン38を中心に内側へ折り畳むことにより、背もた
れ39が、背もたれ裏面を車体17の上面と面を揃えて
陥没部17cに収納される。図1において、符号11′
は高位置に配置されたベルトコンベア、符号12′はそ
の機枠、符号17dは車体17に内蔵されて、図外のエ
ンジンにより油圧ポンプが駆動される油圧装置、記号R
は低機高ラジコンショベルカー10のリモコンボックス
であり、また図2において、符号41は無線アンテナ、
符号42は指名就業者名札枠、符号43、44は方向指
示機、符号45は作業表示灯、符号46は後方照明であ
って、さらに図3において、符号47は前方照明、符号
48は主ブーム20間の連結ロッドである。
【0016】続いて、本発明の一実施の形態に係る低機
高ラジコンショベルカー10を用いたコンベア落下物清
掃方法を説明する。図1に示すように、ここでは、ベル
トコンベア11のテールプーリ側付近における機枠12
下の高さクリアランスH1が1mの部位を清掃する場合
を例に説明する。図1、2に示すように、操縦者が機枠
12の側部に立ち、リモコンボックスRを操作しての無
線操縦により、ベルトコンベア11のテールプーリ側の
端から全機高95cmの低機高ラジコンショベルカー1
0を、機枠12下に進入させる。その際、下側シリンダ
34のロッド34aを引き込ませて、回動軸18を中心
に、主ブーム20の先端部に軸着されたショベル14を
床面近傍まで下方回動させると共に、上側シリンダ29
のロッド29aを突出させて、リンク構造体23により
ショベル14をピン19を中心に下方回動させて、ショ
ベル14の開口側を前方へ倒しておく。その後、この状
態のまま、操縦者が、機枠12の両側部に所定間隔で並
んでいる側部脚12a間より落鉱13の堆積状況を観察
しながら、低機高ラジコンショベルカー10を、主にベ
ルトコンベア11の長さ方向へキャタピラ走行させるの
で、従来のように、ベルトコンベアの側部から差し込ま
れた長尺な伸縮アームの先端にあるショベルで、堆積し
た落鉱13を横から小間切れに掻き取るものに比べて、
落鉱13を堆積方向へ連続的に効率良く掬い取れる。
【0017】その際、低機高ラジコンショベルカー10
は無線操縦であるので、例えば有線操縦の場合のよう
に、機枠12の側部脚12aに配線が絡まらず、かつ落
鉱13の清掃時に発生する粉塵に、作業者がまみれるこ
ともない。また、清掃中、例えば広範囲に散乱した落鉱
13の堆積状況に合わせて、低機高ラジコンショベルカ
ー10の位置を細かく移動させたい場合には、左右のキ
ャタピラ16を個別に所定量だけ駆動させれば、ベルト
コンベア11の機枠12下で細かく低機高ラジコンショ
ベルカー10が旋回し、これにより清掃時に、例えば側
部脚12a周辺などの落鉱13を取り残し易い部位で
も、機枠12下およびその周辺の全域に渡って、取り零
しなく落鉱13の清掃、回収ができる。そして、清掃時
には、前述した一般的なショベルの回動操作のように、
下側シリンダ34のロッド34aの出し入れにより主ブ
ーム20を上下方向へ回動させると共に、上側シリンダ
29のロッド29aの出し入れにより、前、後側リンク
25、28を押し引きしてショベル14を起倒させ、機
枠12下の床面に堆積した落鉱13を掬い取るので、機
高を超えるほどショベル14を持ち上げなくても、落鉱
13を掬い取った後、ショベル14を立ち上げて運び出
せる。
【0018】これに対して、機枠12下の高さクリアラ
ンスが0を超える1m未満の場合には、機枠12下に堆
積した落鉱13を図外の水ジェットにより吹き出した
り、図外のバキュームパイプにより吸引したり、また必
要により人海戦術を用いてスコップなどにより掻き出
す。また、ベルトコンベア11′の機枠12′下の高さ
クリアランスH2が2mを超える場合には、既存の小型
ショベルカーを用いたり、または低機高ラジコンショベ
ルカー10を前述の使用方法により、もしくは車体17
上の座席36を起こし、そこに操縦者が搭乗して操縦で
きる。座席36に操縦者が搭乗すれば、操縦者が操縦し
ながら機枠12の側部をあちこち歩行しなくてよい。こ
のように、ベルトコンベア11下に堆積した落鉱13
を、機枠12(12′)の高さクリアランスに応じた処
理方法により、落鉱13の堆積状況に合わせて、好まし
い形態で清掃するようにしたので、ほとんど人力に頼る
ことなく、効率良く落鉱13を清掃、回収できる。
【0019】以上、本発明を図面に基づいて説明した
が、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても
本発明に含まれる。例えば、実施の形態では、搬送コン
ベアとして、製鉄所に配設された鉱石用のベルトコンベ
アについて説明したが、これに限定しなくても、例えば
バケットコンベアやフィーダコンベアなど、その他の搬
送コンベアにも適用できる。また、実施の形態では、塊
粒粉体として鉱石を示したが、これに限定しなくても、
例えばコークス、砂、砂利、セメントなどその他どのよ
うな品種の塊粒粉体でもよい。さらに、低機高ラジコン
ショベルカーのショベルの回動機構は、実施の形態のも
のに限定しなくても、ショベルを上方回動させたとき
に、回動機構がさほど車体の上面から突出しない構造の
ものであればよい。そして、実施の形態では、全機高9
5cmの低機高ラジコンショベルカーを例に説明した
が、必ずしもこれに限定しなくても、0.5〜1mの範
囲のものであればよい。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜3記載のコンベア落下物清掃
方法及びそれに用いられる低機高ラジコンショベルカー
においては、このように全機高が0.5〜1mの低機高
ラジコンショベルカーを用いて、機枠下の高さクリアラ
ンスが1〜2mの部位における落下物の清掃を行ない、
その高さクリアランスが0を超える1m未満の部位で
は、水ジェット、バキュームパイプおよび人手により機
枠下の清掃を行なうので、機枠下の高さクリアランスに
関係なく、落下物の堆積状況に合わせて、ほとんど窮屈
な姿勢での過酷な作業を強いられる人力によることな
く、効率良く清掃、回収できる。
【0021】特に、請求項2記載の低機高ラジコンショ
ベルカーにおいては、キャタピラ走行のものを採用した
ので、キャタピラを左右で個別に駆動することにより、
低機高ラジコンショベルカーの走行や旋回がその場で細
かくでき、これにより清掃時に、例えば側部脚周辺など
の落下物が残り易い部位でも、取り零しなく機枠下の落
下物を除去できる。また、車体上部に、側壁部材付きの
折り畳み式の座席を設けたので、例えば搬送コンベアの
機枠下の高さクリアランスが2mを超える場合、その座
席に操縦者が搭乗すれば、操縦者が低機高ラジコンショ
ベルカーを操縦しながら機枠の側部を歩行しなくてよ
い。請求項3記載の低機高ラジコンショベルカーにおい
ては、下側シリンダのロッドの出し入れにより主ブーム
を上下方向へ回動させてショベルを上下方向へ回動さ
せ、また上側シリンダのロッドの出し入れにより、リン
ク構造体を押し引きしてショベルを起倒させながら機枠
下の落下物を掬い取るので、機高を大きく超えるほどシ
ョベルを持ち上げなくても、落下物を掬い取った後、シ
ョベルを立ち上げて運び出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る低機高ラジコンシ
ョベルカーによるコンベア落下物清掃状態を示す側面図
である。
【図2】同ショベル上昇状態を示す側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同正面図である。
【符号の説明】
10 低機高ラジコンショベルカー 11 ベルトコ
ンベア 11′ ベルトコンベア 12 機枠 12′ 機枠 12a 側部脚 13 落鉱 14 ショベル 15 回動機構 16 キャタピ
ラ 17 車体 17a 突片 17b 前側フレーム 17c 陥没部 17d 油圧装置 18 回動軸 19 ピン 20 主ブーム 21 連結プレート 22 V字プレ
ート 23 リンク構造体 24 ピン 25 後側リンク 26 ピン 27 ピン 28 前側リン
ク 29 上側シリンダ 29a ロッド 30 ピン 31 ピン 32 連結板 33 ピン 34 下側シリンダ 34a ロッド 35 ピン 36 座席 37 着座シート 38 ピン 39 背もたれ 40 側壁部材 41 無線アンテナ 42 指名就業
者名札枠 43 方向指示機 44 方向指示
機 45 作業表示灯 46 後方照明 47 前方照明 48 連結ロッ
ド R リモコンボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 貴志 福岡県北九州市戸畑区牧山1丁目1番36号 濱田重工株式会社内 (72)発明者 工藤 良平 福岡県北九州市戸畑区牧山1丁目1番36号 濱田重工株式会社内 (72)発明者 竹下 知裕 福岡県北九州市戸畑区牧山1丁目1番36号 濱田重工株式会社内 (72)発明者 黒瀬 伸司 福岡県北九州市戸畑区牧山1丁目1番36号 濱田重工株式会社内 (72)発明者 堤 俊郎 東京都港区高輪3丁目25番29号 中道機械 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜配置され、かつ両側に所定間隔で側
    部脚が設けられて、塊粒粉体を移送する搬送コンベア下
    に堆積した落下物を清掃するコンベア落下物清掃方法に
    おいて、 前記搬送コンベアの機枠下の高さクリアランスが1〜2
    mの部位では、該機枠の側部に立った操縦者が、前記機
    枠の複数本並んだ側部脚間より前記落下物の堆積状況を
    観察しながら遠隔操縦することにより、全機高が0.5
    〜1mの低機高ラジコンショベルカーを前記搬送コンベ
    アの長さ方向へ移動させて、前記落下物を前記機枠外に
    掬い出し、 また、前記機枠下の高さクリアランスが0を超える1m
    未満の部位では、水ジェットによる吹き出し、バキュー
    ムパイプによる吸引および人手による掻き出しのうち少
    なくとも1つの手段により、前記落下物を前記搬送コン
    ベア下から除去することを特徴とするコンベア落下物清
    掃方法。
  2. 【請求項2】 傾斜配置され、かつ両側に所定間隔で側
    部脚が設けられて、塊粒粉体を移送する搬送コンベア下
    に堆積した落下物を清掃する低機高ラジコンショベルカ
    ーであって、 前記車体上部に背もたれを折り畳み式とした座席を有し
    て、座席折り畳み時の全機高が0.5〜1mで、塊粒粉
    体を移送する搬送コンベアの機枠下に堆積した落下物を
    掻き取るショベルと、該ショベルの回動機構と、走行用
    のキャタピラと、リモコンボックスとを備えたことを特
    徴とする低機高ラジコンショベルカー。
  3. 【請求項3】 前記回動機構として、元部が車体の前中
    央部付近に軸着され、先端部が前記ショベルの下部に軸
    着された主ブームと、該主ブームの先部付近および前記
    ショベルの上部とに軸着された前、後側リンクを有する
    リンク構造体と、前記後側リンクの上部にロッドの先端
    部が軸着されて、元部が前記車体の主ブームより上側に
    軸着された上側シリンダと、前記主ブームの先部にロッ
    ドの先端部が軸着されて、元部が前記車体の前下部に軸
    着された下側シリンダとを有するものを採用したことを
    特徴とする請求項2記載の低機高ラジコンショベルカ
    ー。
JP19900695A 1995-07-11 1995-07-11 コンベア落下物清掃方法及びそれに用いられる低機高ラジコンショベルカー Pending JPH0925006A (ja)

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